JP2847000B2 - 演奏情報記憶装置 - Google Patents

演奏情報記憶装置

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JP2847000B2
JP2847000B2 JP4258619A JP25861992A JP2847000B2 JP 2847000 B2 JP2847000 B2 JP 2847000B2 JP 4258619 A JP4258619 A JP 4258619A JP 25861992 A JP25861992 A JP 25861992A JP 2847000 B2 JP2847000 B2 JP 2847000B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子楽器の演奏情報を
格納する演奏情報記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子キーボードや電子ピアノなどの電子
楽器では、演奏した楽音情報を格納する演奏情報記憶装
置(レコーダ)が具備されたものがある。しかしこのよ
うなレコーダでは演奏を記憶させている際、鍵が押され
た状態で演奏記憶状態が解除されると押鍵に対する離鍵
情報がレコーダに格納されないことになる。離鍵情報を
持たない楽音情報は再生させたとき、楽音が鳴り放し
(放音状態)になってしまうことになる。例えば鍵を押
した状態で、演奏記憶スイッチをオフにした場合やレコ
ーダの電源がオフになってしまったような場合が考えら
れる。
【0003】従来、この放音状態を防ぐものとして例え
ば特公昭58−25275に示す装置があった。この装
置では演奏情報に応じて音源の割当てを行っているアサ
イナが、各音源をスキャンして、放音状態になっている
音源がないかどうかをチェックしていた。放音状態にあ
る音源を検出した場合は、その放音状態にある音源に対
し消音処理を施すことで放音状態を解除していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのような従来
の装置では、アサイナが各音源をスキャンしてチェック
するという複雑な処理を加えなくてはならなかった。特
に音源ポリ数が多い電子楽器の場合は、スキャンに要す
る処理時間も大きなものとなり、スキャンする順序が前
の方になる音源と後の方になる音源とではチェックに時
間的なずれが生じてしまうという問題もあった。また放
音状態の音源が一つもない場合でも、全ての音源をスキ
ャンしてチェックしなければならず、処理効率も非常に
悪いものとなっていた。
【0005】本発明は、このような課題を解決するもの
とし、簡単な処理および装置で、離鍵情報のない演奏情
報を再生させた場合の放音状態を防ぐことを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、図11に例示するように、入力される演奏
情報を格納する記憶手段と、押鍵信号が入力されると予
め定められた疑似発音時間を上記記憶手段に書き込む疑
似発音時間書込手段と、上記押鍵信号に対応した離鍵信
号が入力されると上記記憶手段に書き込まれた疑似発音
時間を上記押鍵信号が入力されたタイミングおよび上記
離鍵信号が入力されたタイミングに基づく発音時間に書
き換える発音時間書換手段とを備えたことを特徴とする
演奏情報記憶装置を要旨としている。
【0007】
【作用】本発明の電子楽器の演奏情報記憶装置では、押
鍵信号が入力されると、キーコードおよび発音タイミン
グ等の演奏情報に加えて、疑似発音時間が記憶手段に予
め書き込まれる。押鍵信号に対する離鍵信号が入力され
ると、発音時間書換手段は記憶手段に書き込まれている
疑似発音時間を、押鍵信号が入力されたタイミングおよ
び離鍵信号が入力されたタイミングに基づく発音時間
(つまり入力する演奏情報に基づく発音時間)に書き換
える。つまり押鍵状態で演奏情報の記憶操作が中断さ
れ、押鍵信号に対する離鍵信号が入力されていなくて
も、記憶手段に格納される発音時間は疑似発音時間とな
る。そのため記憶時に離鍵信号が入力されていなくて
も、再生時は疑似発音時間だけ発音して消音されること
になる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は本発明の演奏情報記憶装置を搭載し
た一実施例としての電子楽器1のブロック図である。
【0009】電子楽器1は、鍵盤3、鍵盤インタフェー
ス5、操作パネル7、パネルインタフェース9、波形R
OM(リードオンリメモリ)11、CPU13、RAM
(ランダムアクセスメモリ)15、プログラムROM1
7、演奏情報メモリ19、音源21、D/A変換器2
3、アンプ25、スピーカ27等から構成されている。
【0010】鍵盤3は、電子楽器1で演奏者が楽曲を演
奏するための鍵盤である。鍵盤インタフェース5は、鍵
盤3をスキャンすることにより演奏情報(キーオン、キ
ーオフ、キーナンバ、ベロシティ等)を取り入れ、デー
タバスに送るインタフェース回路である。
【0011】操作パネル7は、電子楽器1のモード設定
など各種設定処理を行うためのスイッチ類が集合してい
る操作パネルである。パネルインタフェース9は、操作
パネル7をスキャンすることによる操作パネルの設定状
態をデータバスに送るインタフェース回路である。
【0012】波形ROM11は、予め楽器から発生され
る楽音をサンプリングしたり、波形加工により作り出し
たりした楽音波形が格納されるリードオンリメモリであ
る。CPU13は、本発明の疑似発音時間書込手段およ
び発音時間書換手段としての機能を果たしており、電子
楽器1の各種制御処理を実行する中央処理装置である。
RAM15は、制御データ、アドレスデータ等の各種デ
ータを一時的に格納するリードオンリメモリである。プ
ログラムROM17は、CPU13で処理されるデータ
やプログラム等が格納されているリードオンリメモリで
ある。
【0013】演奏情報メモリ19は、本発明の記憶手段
としての機能を果たしており、鍵盤3を弾くことにより
演奏者が楽曲を演奏する際の演奏情報を格納するための
ランダムアクセスメモリである。演奏情報メモリ19
は、フロッピーディスク、ハードディスク、光磁気ディ
スク、デジタルオーディオテープ(DAT)等の各種記
憶媒体で構成することができる。
【0014】音源21は、データバスを通して送られて
くる楽音波形に、ピッチコントロール、リバーブ等の処
理を施し、処理が施された楽音波形をD/A変換器23
に送る電気回路である。D/A変換器23は、ピッチコ
ントロール、リバーブ等の処理が施された楽音波形を音
源21から受け、ディジタル信号からアナログ信号へ変
換するディジタル/アナログ変換器である。アンプ25
は、D/A変換器23から送られてくるアナログ信号と
しての楽音波形を電気的に増幅する増幅器である。スピ
ーカ27は、アンプ25から送られる増幅された楽音信
号を外部に出力するスピーカである。
【0015】図2(a)は、電子楽器1の演奏情報メモ
リ19に格納されている演奏情報のデータ構造を示して
いる。図に示すように、楽曲データAは、キーデータと
して4バイト、小節エンドとして2バイト、楽曲エンド
として2バイトのデータが格納されている。キーデータ
の4バイトはそれぞれ、音高を示すキーナンバ、発音タ
イミングを示すステップタイム、発音時間を示すゲート
タイム、押鍵の強さ(音量)を示すベロシティからな
る。小節エンドの2バイトはそれぞれ、小節の終了を示
すバーマーク、発音タイミングを示すステップタイムか
らなる。楽曲エンドの2バイトはそれぞれ、楽曲データ
Aの終了を示すエンドマーク、終了タイミングを示すス
テップタイムからなる。
【0016】図2(b)〜(d)はそれぞれ、演奏記憶
時、演奏再生時に音源チャンネル(本実施例では14音
ポリ数)毎にRAM15に一時的に格納される演奏情報
を示している。図2(b)は、各音源チャンネル毎に格
納される演奏情報として音高データ(キーナンバ)等を
示すアサインバッファBである。演奏記憶時は、鍵盤イ
ンタフェース5から送信される演奏情報から、音高デー
タ等が所定の音源チャンネルに割り当てられアサインバ
ッファBにキーナンバ等が一時的に格納される。演奏再
生時は、演奏情報メモリ19に格納されているキーナン
バ等が読み出されてアサインバッファBに格納される。
【0017】図2(c)は、各音源チャンネル毎に格納
される発音時間のカウント数を示すゲートタイムカウン
タCである。ゲートタイムカウンタCに格納される発音
時間は、演奏記憶時は、押鍵信号が入力されるタイミン
グでカウントを開始して1づつ加えられていき離鍵信号
が入力されるタイミングでカウント値が発音時間データ
として演奏情報メモリ19に格納される(つまり楽曲デ
ータAのゲートタイムとなる)。
【0018】演奏再生時は、演奏情報メモリ19から楽
曲データAのゲートタイムが読み出されゲートタイムカ
ウンタCの該当する音源チャンネルに一時的に格納され
る。格納された発音時間は1づつ減らされていき最終的
に値がゼロとなるまで該当するチャンネルの音源から楽
音が発生される。しかしこの際、初めから発音時間とし
てゼロがセットされた場合は、これを無限長時間として
カウントはされずそのままゼロとして発音を続けること
になる。
【0019】図2(d)は、演奏記憶時にゲートタイム
カウンタCによりカウントされた発音時間を格納する先
のアドレスを格納するアドレスバッファDである。アド
レスバッファDは演奏情報メモリ19内のアドレスを格
納しており、そのアドレスに楽曲データAのゲートタイ
ムが格納される。アドレスは2バイトのデータであるた
め、上位バイト、下位バイトに分けて格納される。
【0020】次にCPU13が実行する各種処理につい
てフローチャートに基づき説明する。図3は電子楽器1
に電源が投入された際にCPU13が実行する処理のフ
ローチャートを示している。
【0021】操作を行う者が電子楽器1の電源を投入す
ると、CPU13は各種初期設定を実行する(S10
1)。次に電子楽器1の操作パネル7等のパネル設定の
状態をスキャンしてパネル処理を実行する(S10
3)。次に演奏者が鍵盤3に対して行う鍵盤操作に対す
る鍵盤処理を実行する(S105)。次に演奏者により
なされる押鍵離鍵の鍵盤操作に応じて該当する楽音発生
の時間制御処理を実行する(S107)。次に演奏情報
メモリ19に格納されている演奏情報を再生するイベン
トが発生している場合に自動演奏処理を実行する(S1
09)。S103〜S109の処理は、鍵盤3の押鍵離
鍵状態や操作パネル7の設定状態に応じて実行される。
これら各処理の詳細について次に述べる。
【0022】図4は図3のS103で実行されるパネル
処理のフローチャートである。パネル処理では、まず最
初にパネルインタフェース9により操作パネル7の設定
状態をスキャンする(S201)。次に操作パネル7の
モード設定が演奏記憶モードに設定されたかどうか(つ
まりRECボタンが押されて演奏記憶がスタートされた
かどうか)を判断する(S203)。演奏記憶モードに
設定されたと判断した場合は、電子楽器1の設定モード
を示すフラグを演奏記憶モード(つまりRECフラグを
オンする)に設定する(S205)。電子楽器1の設定
モードを示すフラグはRAM15に格納されている。次
に入力される演奏情報の発音時間を楽曲データAの発音
時間(ゲートタイム)として書き込む演奏情報メモリ1
9内のアドレスをセットする(S207)。つまりRA
M15のアドレスバッファDに2バイトのアドレスデー
タを書き込む。アドレスをセットするとパネル処理を終
了する。
【0023】S203で演奏記憶モードに設定されたと
判断しなかった場合は、演奏記憶モードが解除されたか
どうか(つまりストップボタンが押されたかどうか)を
判断する(S209)。演奏記憶モードが解除されたと
判断した場合は、演奏記憶モードに設定されていた電子
楽器1の設定モードを示すフラグをオフの状態にする
(S211)。次に演奏記憶が終了したとして、演奏情
報メモリ19に格納されている楽曲データAに楽曲エン
ドとして2バイトのデータを書き込んでパネル処理を終
了する(S213)。
【0024】S209で演奏記憶モードが解除されたと
判断しなかった場合(つまりRECボタンがスタートさ
れてもストップされてもいない場合)は、演奏再生モー
ドに設定されたかどうか(つまりプレイボタンがスター
トされたかどうか)を判断する(S215)。演奏再生
モードに設定されたと判断した場合は、演奏情報メモリ
19に格納されている楽曲データAのアドレスを、読み
出しアドレスとしてRAM15内にセットする(S21
7)。次に電子楽器1の設定モードを示すフラグを演奏
再生モード(プレイフラグをオン)に設定してパネル処
理を終了する(S219)。
【0025】S215で演奏再生モードに設定されたと
判断しなかった場合は、演奏再生モードが解除されたか
どうか(つまりプレイボタンがストップされたかどう
か)を判断する(S221)。演奏再生モードが解除さ
れたと判断した場合は、演奏再生モードに設定されてい
た電子楽器1の設定モードを示すフラグをオフの状態に
設定してパネル処理を終了する(S223)。
【0026】S221で演奏再生モードが解除されたと
判断しなかった場合は、演奏記憶モードまたは演奏再生
モードが設定されても解除されてもいないとしてパネル
処理を終了する。図5は図3のS105で実行される鍵
盤処理のフローチャートである。
【0027】最初に鍵盤3を鍵盤インタフェース5によ
りスキャンして、鍵盤3からのイベントをチェックする
(S301)。次に鍵盤3から押鍵(ノートオン)のイ
ベントが発生しているかどうかを判断する(S30
3)。押鍵のイベントが発生していると判断した場合
は、電子楽器1の設定モードを示すフラグが演奏記憶モ
ードであるかどうかを判断する(S305)。演奏記憶
モードであると判断した場合は、楽曲データAの内のキ
ーデータの先頭2バイトを演奏情報メモリ19に書き込
む。つまり音高を示すキーナンバを書き込み(S30
7)、発音タイミングを示すステップタイムを書き込む
(S309)。次に発音時間を示すゲートタイムを書き
込むが、押鍵信号が入力された時点で発音時間を決定す
ることはできないので、演奏情報メモリ19のアドレス
がRAM15内のアドレスバッファDにセットされる
(S311)。つまり演奏情報メモリ19に格納される
楽曲データAのゲートタイムを示すアドレスが音源チャ
ンネル毎に設定される。次に予め定められた疑似発音時
間が記憶手段としての自動演奏データメモリ19の該当
アドレスに書き込まれる(S315)。本実施例では1
バイトのデータとして最長のFF(16進)を疑似発音
時間として書き込むものとした。次に押鍵の強さ(音
量)を示すベロシティデータを書き込む(S317)。
ベロシティデータを書き込むことで楽曲データAのキー
データを示す4バイトが格納されたことになる。次に読
み出した楽曲データAに基づき音源21を駆動して発音
処理を実行する(S319)。
【0028】S305で電子楽器1の設定モードを示す
フラグが演奏記憶モードであると判断しなかった場合は
S307〜S317の処理は実行せずS319の発音処
理を実行することになる。またS303で鍵盤3から押
鍵(ノートオン)のイベントが発生していると判断しな
かった場合の処理について以下に述べる。S303で押
鍵のイベントが発生しているとされなかった場合、鍵盤
3から離鍵(ノートオフ)のイベントが発生しているか
どうかを判断する(S321)。離鍵イベントが発生し
ていると判断した場合は、電子楽器1の設定モードを示
すフラグが演奏記憶モードであるかどうかを判断する
(S323)。演奏記憶モードであると判断した場合
は、アドレスバッファDにセットされているアドレスに
従い、ゲートタイムカウンタに格納されている発音時間
を演奏情報メモリ19に書き込む(S325)。つまり
楽曲データAのゲートタイムは疑似発音時間が格納され
ていたが、ここで疑似発音時間を押鍵信号が入力された
タイミングおよび離鍵信号が入力されたタイミングに基
づく発音時間に書き換える。次に消音して処理を終了す
る(S327)。
【0029】S323で電子楽器1の設定モードを示す
フラグが演奏記憶モードにあると判断しなかった場合、
S325の処理は実行せず、S327の消音処理を実行
する。またS321で鍵盤3から離鍵のイベントが発生
していると判断しなかった場合は、S323〜S327
の処理は実行せず鍵盤処理を終了する。
【0030】図6は図3のS107で実行される発音時
間制御処理のフローチャートである。発音時間制御処理
では図4に示した鍵盤操作に応じた発音時間を制御する
ことになる。発音時間制御処理では、まず最初に1/2
4のタイミングにあるかどうかを判断する(S40
1)。電子楽器1では4分音符を24分割した音の長さ
を1単位にして発音タイミングが計られているので、こ
のタイミングに合わなければ発音時間制御処理は行わな
い。1/24のタイミングにあると判断した場合は、電
子楽器1の設定モードを示すフラグが演奏記憶モードで
あるかどうかを判断する(S403)。演奏記憶モード
であると判断した場合は、ゲートタイムカウンタCに格
納されている発音時間に1を加える(つまり4分音符の
1/24分の長さが加えられる)(S405)。次に記
憶時間を管理するRECカウンタを1だけ増加する。こ
のRECカウンタはRAM15に設けられており、楽曲
データAを格納する際に小節単位の管理をしている。次
にRECカウンタが96(つまり楽曲が4/4拍子とし
た場合の一小節分の長さ)であるかどうかを判断する
(S409)。RECカウンタが96であると判断した
場合は、小節の終了であるため楽曲データAの小節エン
ドとして2バイトのデータを演奏情報メモリ19に書き
込む(S411)。次にRECカウンタをクリアしてゼ
ロに戻して発音時間制御処理を終了する(S413)。
【0031】S409でRECカウンタが96であるか
と判断しなかった場合は、S411およびS413の処
理は実行せず発音時間制御処理を終了する。S403で
電子楽器1の設定モードを示すフラグが演奏記憶モード
であると判断しなかった場合は、S405〜S413の
処理は実行せず発音時間制御処理を終了する。
【0032】S401で1/24のタイミングにあると
判断しなかった場合は、S403〜S413の処理は実
行せず発音時間制御処理を終了する。図7は図3のS1
09で実行される自動演奏処理のフローチャートであ
る。自動演奏処理では、まず最初に発音時間を示すゲー
トタイムの管理としてゲートタイムオフ処理を実行する
(S501)。次に電子楽器1の設定モードを示すフラ
グが演奏再生モードであるかどうかを判断する(S50
3)。演奏再生モードであると判断した場合は、演奏情
報メモリ19に格納されている楽曲データAを読み出し
て再生するREC再生処理を実行する(S505)。次
にRECカウンタを1だけ増加して自動演奏処理を終了
する。
【0033】S503で電子楽器1の設定モードを示す
フラグが演奏再生モードであると判断しなかった場合
は、S505およびS507の処理は実行せず自動演奏
処理を終了する。自動演奏処理にて、S501で実行さ
れるゲートタイムオフ処理、S505で実行されるRE
C再生処理について以下さらに詳しく述べる。尚説明の
都合上S505のREC再生処理について先に説明し、
S501で実行されるゲートタイムオフ処理については
図10で説明するものとする。
【0034】図8は図7のS505で実行されるREC
再生処理のフローチャートである。REC再生処理で
は、まず最初に発音タイミングを示すステップタイムと
RECカウンタの値とが等しいかどうかを判断する(S
601)。ステップタイムとRECカウンタの値とが等
しい場合は、新たな小節を読み出して再生するタイミン
グにあるとして演奏情報メモリ19に格納されている演
奏情報、つまり楽曲データAの1小節分を読み出す(S
603)。次に読み出した演奏情報が楽曲エンドである
かどうかを判断する(S605)。読み出した演奏情報
が楽曲エンドであると判断した場合、演奏再生モードに
設定されていた電子楽器1の設定モードを示すフラグを
クリアしてREC再生処理を終了する(S607)。
【0035】S605で読み出した演奏情報が楽曲エン
ドであると判断されなかった場合は、読み出した演奏情
報が小節エンドであるかどうかを判断する(S60
9)。読み出した演奏情報が小節エンドである場合は、
RECカウンタをゼロにクリアして再びS601の処理
に戻る(S611)。
【0036】S609で読み出した演奏情報が小節エン
ドであると判断されなかった場合は、発音時間を示すゲ
ートタイムが音源チャンネル毎にゲートタイムカウンタ
Cにセットするゲートタイムセット処理を実行する(S
613)。次に音源21を駆動する発音処理を実行する
(S615)。次に演奏情報メモリ19の読み出しアド
レスを4バイトだけ加えて次の演奏情報を指すようにす
る(S617)。次に音源21を駆動する発音タイミン
グとして、ステップタイムを演奏情報メモリ19から読
み出した楽曲データAから取り出し、RAM15にセッ
トする(S619)。ステップタイムをセットする処理
を終了するとS601の処理に戻る。
【0037】S601で発音タイミングを示すステップ
タイムとRECカウンタの値とが等しいと判断されなか
った場合はS603〜S619の処理は実行せずREC
再生処理を終了する。図9は図8のS613で実行され
るゲートタイムセット処理のフローチャートである。
【0038】ゲートタイムセット処理では、まず最初に
音源チャンネルを示す変数Ch.に電子楽器1が備えて
いる音源ポリ数である14をセットする(S701)。
次に変数Ch.が示す音源チャンネルがオンの状態であ
るか、つまりアサインバッファBのキーナンバにキーデ
ータが書き込まれているかを判断する(S703)。変
数Ch.が示す音源チャンネルがオンの状態であると判
断した場合は、変数Ch.を1だけ減らす(S70
5)。次にCh.を1だけ減らした結果、Ch.が指す
音源チャンネルが終了したかどうかを判断する(S70
7)。つまり14音ポリの音源チャンネル全てが使用さ
れているかどうかを判断する。指す音源チャンネルが終
了してしまった場合、送られて来る演奏情報を割り当て
ることができないためゲートタイムセット処理を終了す
る。S707にてCh.が指す音源チャンネルが終了し
たと判断されなかった場合は、次の音源チャンネルのチ
ェックを行うため再びS703の処理へ戻る。本実施例
では、先押し優先の電子楽器1としたが、後押し優先と
すればこれらの処理手順は異なったものとなる。
【0039】S703で変数Ch.が示す音源チャンネ
ルがオンの状態であると判断しなかった場合は、変数C
h.が示すアサインバッファBにオン信号およびキーナ
ンバをセットする(S709)。次にゲートタイムカウ
ンタCに演奏情報メモリ19から読み出した楽曲データ
Aのゲートタイムを発音時間として書き込んでゲートタ
イムセット処理を終了する(S711)。
【0040】図10は図7のS501で実行されるゲー
トタイムオフ処理のフローチャートである。ゲートタイ
ムオフ処理では、まず最初に音源チャンネルを示す変数
Ch.に電子楽器1が備えている音源ポリ数である14
をセットする(S801)。次に変数Ch.が示す音源
チャンネルがオンの状態であるかを判断する(S80
3)。変数Ch.が示す音源チャンネルがオンの状態で
あると判断した場合は、ゲートタイムカウンタCの変数
Ch.が示すゲートタイムがゼロであるかを判断する
(S805)。ゲートタイムカウンタCの変数Ch.が
示すゲートタイムがゼロであると判断しなかった場合
は、Ch.が示すゲートタイムを1だけ減らす(S80
7)。次に再びゲートタイムカウンタCの変数Ch.が
示すゲートタイムがゼロであるかを判断する(S80
9)。ここでゲートタイムカウンタCの変数Ch.が示
すゲートタイムがゼロであると判断した場合は、アサイ
ンバッファBでオンにセットされている変数Ch.示す
音源チャンネルをオフに書き換える(S811)。次に
変数Ch.示す音源チャンネルに対して消音処理を施す
(S815)。消音処理を終了すると変数Ch.を1だ
け減らす(S815)。次にCh.を1だけ減らした結
果、Ch.が指す音源チャンネルが終了したかどうかを
判断する(S817)。Ch.が指す音源チャンネルが
終了したと判断した場合はゲートタイムオフ処理を終了
する。Ch.が指す音源チャンネルが終了したと判断し
なかった場合はS803の処理に戻り、Ch.が指す音
源チャンネルに対して処理を実行する。
【0041】S809でゲートタイムカウンタCの変数
Ch.が示すゲートタイムがゼロであると判断しなかっ
た場合は、S811およびS813の処理は実行せず、
S815の処理を実行する。S805でゲートタイムカ
ウンタCの変数Ch.が示すゲートタイムがゼロである
と判断した場合は、S807〜S813の処理は実行せ
ず、S815の処理を実行する。
【0042】S803で変数Ch.が示す音源チャンネ
ルがオンの状態であると判断した場合は、その音源チャ
ンネルは使用中であるのでS805〜S813の処理は
実行せず、S815の処理を実行する。以上説明した通
り本実施例の電子楽器1によれば、図5に示す鍵盤処理
のS315により、押鍵信号を入力したときに予め定め
られた疑似発音時間(FF)が、演奏情報メモリ19の
楽曲データAの発音時間を示すゲートタイムとして格納
される。書き込まれた疑似発音時間は、図9に示すゲー
トタイムセット処理のS711により、ゲートタイムカ
ウンタCのカウント値に書き換えられる。つまり押鍵信
号が入力されたタイミングおよび離鍵信号が入力された
タイミングに基づく発音時間に書き換えられる。この構
成とすることにより、例えば鍵を押した状態で、演奏記
憶スイッチをオフにした場合やレコーダの電源がオフに
なってしまったような場合でも、演奏再生時では音源2
1は疑似発音時間だけ発音してゲートタイムがゼロにな
ったときに消音処理される。そのため楽曲の終了時にア
サイナが各音源をスキャンしてチェックするという複雑
な処理を加える必要もなく、きわめて簡単な制御処理お
よび装置で、離鍵情報のない演奏情報を再生させた場合
の放音状態を防ぐことが可能となった。
【0043】本実施例の装置は、従来の装置に演奏記憶
時に押鍵信号を入力したときに疑似発音時間を格納して
おく処理を加えるだけでよいので、きわめて簡単に実現
でき、しかも放音状態を防ぐことができるという優れた
効果を有するものである。つまり再生側の装置としては
新たな構成や処理を加える必要がない。
【0044】また本実施例では1バイトのデータとして
は最長となるFF(16進)を疑似発音時間としたが、
このように構成すると演奏終了後に放音状態を防止する
装置が別にあれば演奏終了後に放音状態は防ぐことがで
きるし、放音状態を防止する装置がなくても、一定時間
発音した後に自動的に放音状態は解除される。また逆に
短いデータ(1や2)を疑似発音時間として、発音時間
が正しく格納されなかった信号を目立たなくすることも
考えられる。
【0045】尚電子楽器1では4分音符を24分割した
処理タイミングでスキャンされていることから、疑似発
音時間を24の整数倍とすることで演奏の再生時に楽曲
を自然なものとすることができる。その内でも2分音符
では長すぎて曲のイメージを損ねる場合があり4分音符
程度の長さが適当であると考えられる。
【0046】さらに疑似発音時間を発音する場合は音色
を変化させるということも考えられる。音色が変化した
音符が発音されることで、演奏者は自らの演奏が正しく
記憶されていない部分を正確に知ることができる。
【0047】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の演奏情報記
憶装置により、簡単な処理および装置で、離鍵情報のな
い演奏情報を再生させた場合の放音状態を防ぐことが可
能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例としての電子楽器のブロ
ック図である。
【図2】 演奏情報メモリに格納される楽曲データ、
RAMに格納される演奏情報のデータ構成を示す説明図
である。
【図3】 その電子楽器が実行する処理を示す第1フ
ローチャートである。
【図4】 パネル処理を示す第2フローチャートであ
る。
【図5】 鍵盤処理を示す第3フローチャートであ
る。
【図6】 発音時間制御処理を示す第4フローチャー
トである。
【図7】 自動演奏処理を示す第5フローチャートで
ある。
【図8】 REC再生処理を示す第6フローチャート
である。
【図9】 ゲートタイムセット処理を示す第7フロー
チャートである。
【図10】 ゲートタイムオフ処理を示す第8フロー
チャートである。
【図11】 本発明の構成例示図である。
【符号の説明】
1・・・電子楽器、3・・・鍵盤、 5・・・鍵盤インタフェース、7・・・操作パネル、 9・・・パネルインタフェース、13・・・CPU、 15・・・RAM、17・・・プログラムROM、 19・・・演奏情報メモリ、21・・・音源、 A・・・楽曲データ、B・・・アサインバッファ、 C・・・ゲートタイムカウンタ、D・・・アドレスバッ
ファ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−75596(JP,A) 特開 平5−188939(JP,A) 特開 昭63−193191(JP,A) 特開 平3−266283(JP,A) 特開 平4−86897(JP,A) 特開 平2−230591(JP,A) 特開 平5−73051(JP,A) 実開 昭63−86697(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G10H 1/18 - 1/18 101 G10H 1/00 102

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される演奏情報を格納する記憶手段
    と、 押鍵信号が入力されると予め定められた疑似発音時間を
    上記記憶手段に書き込む疑似発音時間書込手段と、 上記押鍵信号に対応した離鍵信号が入力されると上記記
    憶手段に書き込まれた疑似発音時間を上記押鍵信号が入
    力されたタイミングおよび上記離鍵信号が入力されたタ
    イミングに基づく発音時間に書き換える発音時間書換手
    段とを備えたことを特徴とする演奏情報記憶装置。
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