JP2556639B2 - 自動演奏装置 - Google Patents

自動演奏装置

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JP2556639B2
JP2556639B2 JP4009518A JP951892A JP2556639B2 JP 2556639 B2 JP2556639 B2 JP 2556639B2 JP 4009518 A JP4009518 A JP 4009518A JP 951892 A JP951892 A JP 951892A JP 2556639 B2 JP2556639 B2 JP 2556639B2
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拓 成田
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動演奏装置に関し、
特に繰り返し再生を行う自動演奏装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来、自動演奏装置においては、曲の中の
特定区間、または1つの曲すべてを繰り返し再生するリ
ピート機能というものが実現されている。このようなリ
ピート機能は、特定の曲や特定のフレーズを繰り返し聞
きたい場合、または特例のフレーズを繰り返し練習した
い場合に有益である。
【0003】このようなリピート機能は、次のような処
理によって実現される。音楽情報列の繰り返し再生区間
の先頭のリピートトップと、繰り返し再生区間の末尾の
リピートエンドとをセットしておき、楽音情報の読み出
し開始のときに、リピートトップをサーチして、この地
点より読み出しを行い、読み出し地点が上記リピートエ
ンドに達したら、読み出し地点をリピートトップにリセ
ットする。
【0004】ところが、リピート区間の設定の仕方によ
っては、リピートエンドの楽音が完全に鳴り終わらない
うちに、リピートトップへジャンプすることもある。そ
うすると、リピートエンドの楽音が途中で強制的に消音
されてしまい、聴感上及び演奏上、極めて不自然になっ
てしまうという問題があった。
【0005】これに対し、リピートエンドにおいて、一
定時間待機し、この後、リピートトップへジャンプする
ことも考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一定時
間待機したとしても、この待機時間は、演奏の内容や楽
音の内容に関係なく一定時間であり、これに対してリピ
ートエンドにおける楽音のレベル、発音時間は種々のも
のがある。一律に一定時間待機するものでは、発音レベ
ルの大きい楽音や発音時間の長い楽音では、時には、楽
音が鳴り終わらないうちに、リピートトップへジャンプ
することもある。また、上記待機時間をかなり長くすれ
ばこのようなことはなくなる。しかしながら、リピート
エンドの楽音が鳴り終わって、リピートトップの楽音が
鳴り始めるまで、無音の状態が長く続いてしまい、演奏
の雰囲気がこわれてしまうという問題があった。
【0007】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、リピートエンドの種々の楽音の状
態にあわせて、待機時間をフレキシブルに変化させ、最
良のタイミングにリピートトップにジャンプすることの
できる自動演奏装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、繰り返し再生の末尾における楽音のレベ
ルを検出して、このレベルに応じた時間待機し、この後
繰り返し再生の先頭へ進むようにした。この楽音のレベ
ルは、例えばベロシティデータ、エンベロープデータ、
ラウドネスデータに応じたものである。
【0009】
【作用】これにより、リピートエンドからリピートトッ
プへジャンプするにあたり、リピートエンドの楽音のレ
ベルが大きければ、待機時間は長くなり、リピートエン
ドの楽音のレベルが小さければ、待機時間は短くなっ
て、最良のタイミングでジャンプすることができる。
【0010】
【実施例】1.全体回路 図1は、自動演奏ピアノの自動演奏装置の全体回路を示
す。パネルスイッチ群1では、後述する自動演奏の制御
指示等が行われる。このパネルスイッチ群1の各キーの
操作内容を示すキーデータは、入出力インターフェイス
2に一時記憶され、CPU5に与えられて、操作キーに
応じた処理が実行される。上記キーデータは、例えばパ
ネルスイッチ群1のキー数と同じビット数を有し、操作
キーに応じたビットが“1”となる。このパネルスイッ
チ群1は、オンキーを通じて電圧源からハイレベル信号
が出力されるものでも、サンプリング信号によってキー
スキャンを行うものでもよい。上記バスラインを介し
て、データ、情報、アドレスデータ等が送られる。
【0011】ディスプレイ4には、CPU5等から入出
力インターフェイス2を介して送られてきた表示データ
が入力されて、表示が行われる。この表示データは、上
記パネルスイッチ群1の操作内容やCPU5の処理内容
等を示す。フロッピーディスク8には、自動演奏情報A
PIが記憶されており、この自動演奏情報APIは、各
曲ごと、フロッピーディスクドライバ9、入出力インタ
ーフェイス2を介して、RAM6にロードされ、自動演
奏が行われる。また、逆にRAM6内の自動演奏情報A
PIがフロッピーディスク8にセーブされることもあ
る。フロッピーディスク8は、RAM/ROMカード、
磁気テープ、磁気ディスク、光ディスク等で代用でき
る。
【0012】RAM6には、この自動演奏情報APIの
ほか、CPU5の処理した各種データも記憶される。R
OM7には、後述するフローチャートに対応し、かつC
PU5が実行するプログラム、その他の処理に応じたプ
ログラムが記憶されている。
【0013】シリアルインターフェイス3を介して、自
動演奏情報APIの楽音情報MIがCPU5によって自
動演奏ピアノ本体や別楽器へ送られる。本体側には、ソ
レノイドが各鍵、各ペダルの下に設けられており、ソレ
ノイドドライバを介して、各ソレノイドが駆動/停止さ
れ、これに応じて各鍵、各ペダルがオン/オフされ、こ
れによりピアノの自動演奏が行われる。
【0014】タイムカウンタ10には、クロックジェネ
レータ11からのクロック信号φが入力され、所定時間
ごと例えば5ミリ秒ごとに+1され、進行時間データP
Tのカウントが行われる。また、プレイカウンタ12
は、タイムカウンタ10が所定値、例えば“100”に
なるごと、すなわち500ミリ秒ごとに+1され、進行
プレイデータPPのカウントが行われ、このときタイム
カウンタ10はクリアされる。このタイムカウンタ10
及びプレイカウンタ12は、RAM6内に形成し、上記
クロック信号φがハイレベルになるごとにインタラプト
処理において+1されて、カウントが行われるようにし
てもよい。
【0015】プログラマブルタイマ13は、CPU5に
よってセットされるデータに応じた周期、例えば100
ミリ秒周期で、インタラプト信号INTをCPU5に出
力する。このインタラプト信号INTが与えられると、
CPU5は後述するインタラプト処理を実行する。この
インタラプト信号INTは、上述のタイムカウンタ10
のオーバフロー信号またはクロック信号φを分周したも
ので代用してもよい。
【0016】上記クロックジェネレータ11には、後述
するテンポデータTPが送られ、このテンポデータTP
に応じた周波数のクロック信号φが出力される。これに
応じて、自動演奏の速さも設定テンポに応じて変化す
る。しかし、上記クロック信号φの周波数を一定にする
ことも可能である。
【0017】上記パネルスイッチ群1には、リピートキ
ー19、クリアキー20、リワインドキー21、プレイ
キー22、フォワードキー23、レコードキー24及び
ストップキー25が設けられている。リピートキー19
は、自動演奏中にリピート再生したい区間の先頭と末尾
で操作することにより、リピートトップとリピートエン
ドを指定するキーである。クリアキー20は、上記リピ
ートキー19によって指定されたリピートトップとリピ
ートエンドとをクリアするキーである。リワインドキー
21は、自動演奏の早戻しを指示するキーである。プレ
イキー22は、通常の自動演奏を指示するキーである。
フォワードキー23は、自動演奏の早送りを指示するキ
ーである。レコードキー24は自動演奏情報APIの記
録を指示するキーである。ストップキー25は、自動演
奏の停止を指示するキーである。
【0018】このパネルスイッチ群1には、他に図示し
ないがロードキー、セーブキー、パワーキー等も設けら
れている。ロードキーは、フロッピーディスク8の自動
演奏情報APIをRAM6へのロードを指示するキーで
あり、セーブキーは、RAM6の自動演奏情報APIを
フロッピーディスク8へのセーブを指示するキーであ
る。このほか、パネルスイッチ群1には、テンポ設定の
ためのキー群、選曲のためのキー群等も設けられてい
る。
【0019】2.自動演奏情報API 図2は、上記フロッピーディスク8またはRAM6に記
憶されている自動演奏情報APIを示している。自動演
奏情報APIはヘッダーHD、楽音情報MI及び時間情
報TIの組合せ複数分よりなっている。楽音情報MI
は、さらにキーナンバデータKNとタッチデータTCよ
りなっている。ヘッダーHDは、1組分の楽音情報MI
及び時間情報TIの識別データである。
【0020】キーナンバデータKNは、自動演奏ピアノ
の鍵盤の各鍵を示すナンバデータであり、音高を示して
いる。このキーナンバデータKNは、キーオン
(“1”)、キーオフ(“0”)を示すデータも含んで
いる。このキーナンバデータKNの代りに、各ペダルの
オン/オフを示すデータが記憶されることもある。タッ
チデータTCは、ベロシティデータとも呼ばれ、上記鍵
のオン/オフの強さまたは速さを示すデータである。時
間情報TIは、上記楽音情報MIを実行するタイミング
を示す情報である。これら楽音情報MI及び時間情報T
Iは演奏順にフロッピーディスク8に記憶されている。
【0021】また、自動演奏情報API内には、基準時
間情報STもいくつか記憶されている。基準時間情報S
Tは、上記時間情報TIの基準“0”ポイントであり、
時間情報TIはこのポイントからの経過時間を示してい
る。すなわち、時間情報TIは相対時間ではなく絶対時
間を示す。基準時間情報STは、バーマークデータで置
き換えることもできる。バーマークデータは、小節の区
切りを示す。
【0022】上記基準時間情報STは、所定時間間隔ご
と、例えばタイムカウンタ10のカウント値“100”
ごとであって、500ミリ秒間隔ごとに読み出され実行
される。このとき、タイムカウンタ10は“0”にクリ
アされ、演奏時間データが+0.5される。この基準時
間情報STは、ヘッダーHDと3つのダミーデータとか
らなっている。このヘッダーHDが基準時間情報STで
あることを示している。基準時間情報STのヘッダーH
Dのデータ形式は、上記楽音情報MIのヘッダーHDの
データ形式と異なる。この自動演奏情報APIには、他
に曲名データ、曲番データ、テンポデータ、ビットデー
タ、エフェクトデータ等を含めることもできる。
【0023】3.RAM6 図3は、RAM6内の各種レジスタを示す。すなわち、
RAM6内には、モードフラグレジスタ31、シーケン
スバッファレジスタ32、アドレスポイントレジスタ3
3、レベルレジスタ34、リピートトップレジスタ3
5、リピートエンドレジスタ36、テンポレジスタ37
が形成されている。
【0024】モードフラグレジスタ31には、上記リピ
ートキー19、クリアキー20、リワインドキー21、
プレイキー22、フォワードキー23、レコードキー2
4、ストップキー25の各オンを示すフラグデータが記
憶される。このフラグデータは、各キー19〜25に対
応したビットにセットされる“1”である。なお、リピ
ートキーについては、2つのフラグがセットされる。す
なわち、第1回目のオンにおいてはリピートトップフラ
グがセットされ、第2回目のオンにおいてはリピートエ
ンドフラグがセットされる。
【0025】シーケンスバッファレジスタ32には、自
動演奏情報APIの中の順次読み出される1組の楽音情
報MI及び時間情報TIが一時記憶される。アドレスポ
イントレジスタ33には、RAM6内の自動演奏情報A
PIのアクセス番地を示すアドレスデータADが記憶さ
れる。レベルレジスタ34には、自動演奏情報APIの
楽音情報MIのタッチデータTCが、発音のたびにセッ
トされる。このタッチデータTCは、後述するインタラ
プト処理ごとに減算され、“00…0”になると、リピ
ートエンドからリピートトップへのジャンプが可能にな
る。この“00…0”までの減算により、リピートエン
ドからリピートトップへジャンプするにあたり、楽音の
レベルに応じて待機時間を変化させることができる。
【0026】リピートトップレジスタ35には、リピー
ト再生する区間の先頭であるリピートトップを示すリピ
ートトップデータRTがセットされる。リピートエンド
レジスタ36には、リピート再生する区間の末尾である
リピートエンドを示すリピートエンドデータREがセッ
トされる。このリピートトップデータRT及びリピート
エンドデータREは、自動演奏情報APIについてのア
ドレスデータAD、進行時間データPT及び進行プレイ
データPPとの組合せからなっている。アドレスデータ
ADはアドレスポイントレジスタ33でカウントされ、
進行時間データPTはタイムカウンタ10でカウントさ
れ、進行プレイデータPPはプレイカウンタ12でカウ
ントされる。
【0027】テンポレジスタ37には、テンポデータT
Pが記憶される。テンポデータTPは、パネルスイッチ
群1より入力されたテンポを示すデータである。このテ
ンポデータTPは、クロックジェネレータ11へ送ら
れ、このテンポデータTPに応じた周波数のクロック信
号φが出力される。
【0028】4.キー処理 図4は、CPU5によって実行されるキー処理のフロー
チャートを示す。この処理は、メインルーチンの処理の
1つである。メインルーチンは、パワーキーのオンによ
りスタートされ、イニシャライズ処理の後、このキー処
理が繰り返される。このイニシャライズ処理では、タイ
ムカウンタ10、プレイカウンタ12、RAM6、入出
力インターフェイス2、シリアルインターフェイス3内
の全データのクリア等が行われる。
【0029】まず、プレイキー22がオンされると(ス
テップ01)、イニシャライズ処理が行われる(ステッ
プ02)。このイニシャライズ処理では、モードフラグ
レジスタ31等がクリアされ、モードフラグレジスタ3
1のプレイキー22の対応ビットに“1”のフラグデー
タがセット等される。そして、自動演奏処理が行われる
(ステップ03)。この自動演奏処理については後述す
る。
【0030】次いで、リピートキー19がオンされれば
(ステップ05)、モードフラグレジスタ31にリピー
トトップフラグがセットされておらず、上記オンが1回
目のオンであれば(ステップ06)、このときのアドレ
スポイントレジスタ33のアドレスデータADと、タイ
ムカウンタ10の進行時間データPT、プレイカウンタ
12の進行プレイデータPPが、リピートトップデータ
RTとしてリピートトップレジスタ35に書き込まれ
(ステップ07)、モードフラグレジスタ31にリピー
トトップフラグがセットされる(ステップ08)。これ
により、自動演奏中の自動演奏情報APIについて、リ
ピート再生区間の先頭が指定される。
【0031】また、上記ステップ06でモードフラグレ
ジスタ31にリピートトップフラグがセットされてお
り、リピートキー19のオンが2回目であれば(ステッ
プ06)、このときのアドレスポイントレジスタ33の
アドレスデータADと、タイムカウンタ10の進行時間
データPT、プレイカウンタ12の進行プレイデータP
Pが、リピートエンドデータREとしてリピートエンド
レジスタ36に書き込まれ(ステップ09)、モードフ
ラグレジスタ31のリピートトップフラグがクリアされ
(ステップ10)、モードフラグレジスタ31にリピー
トエンドフラグがセットされる(ステップ11)。これ
により、自動演奏中の自動演奏情報APIについて、リ
ピート再生区間の末尾が指定される。
【0032】次に、クリアキー20がオンされれば(ス
テップ13)、モードフラグレジスタ31のリピートト
ップフラグまたはリピートエンドフラグがクリアされ
(ステップ14)、リピートトップレジスタ35のリピ
ートトップデータRT及びリピートエンドレジスタ36
のリピートエンドデータREがクリアされる(ステップ
15)。これにより、リピート再生の指定が解除され
る。
【0033】さらに、パネルスイッチ群1の上述したキ
ー以外のキーがオンされれば(ステップ17)、このオ
ンキーに応じた処理が行われる(ステップ18)。この
処理の中には、フロッピーディスク8内の選曲、自動演
奏情報APIのロード/セーブ、テンポデータTPの設
定等の処理が含まれる。
【0034】5.自動演奏処理 図5は、上記ステップ03の自動演奏処理のフローチャ
ートを示す。この処理では、リピートエンドフラグがク
リアされるまで待機され(ステップ32)、この待機
後、再びリピートトップから(ステップ33〜37)、
リピートエンドまで(ステップ41〜43)、再生処理
が行われる(ステップ51〜60)。ここで、タッチデ
ータTCのレベルレジスタ34へのセットが行われる
(ステップ58、59)。
【0035】この処理では、まずイニシャライズ処理が
行われる(ステップ31)。このイニシャライズ処理で
は、シーケンスバッファレジスタ32及びアドレスポイ
ントレジスタ33がクリアされる。そして、リピートエ
ンドフラグがクリアされるまで待機される(ステップ3
2)。このリピートエンドフラグは、後述するインタラ
プト処理においてクリアされる。
【0036】リピートエンドフラグがクリアされると、
アドレスポイントレジスタ33のアドレスデータADが
リピートトップレジスタ35のリピートトップデータR
Tに一致するまでインクリメントされる(ステップ3
3、34)。このとき、基準時間情報STが検出されれ
ば(ステップ35)、プレイカウンタ12が+1される
(ステップ36)。アドレスデータADがリピートトッ
プデータRTに一致すれば(ステップ33)、リピート
トップデータRTの中の進行時間データPTがタイムカ
ウンタ10にセットされて、進行プレイデータPPがプ
レイカウンタ12にセットされ(ステップ37)、ステ
ップ51〜60の自動演奏情報APIの再生処理が繰り
返される。
【0037】この再生処理の繰り返しにより、アドレス
ポイントレジスタ33のアドレスデータAD+4とプレ
イカウンタ12の進行プレイデータPPとタイムカウン
タ10の進行時間データPTとが上記リピートトップデ
ータRTに達すると(ステップ41、42、43)、モ
ードフラグレジスタ31にリピートエンドフラグがセッ
トされ(ステップ44)、上記ステップ31に戻り、上
記イニシャライズ処理の後、リピートエンドフラグがク
リアされるまで待機される(ステップ32)。そして、
この待機後、再びリピートトップから(ステップ33〜
37)、リピートエンドまで(ステップ41〜43)、
再生処理が行われる(ステップ51〜60)。
【0038】上記再生処理は以下のようにして行われ
る。すなわち、アドレスポイントレジスタ33のアドレ
スデータADで指定されるRAM6内の自動演奏情報A
PIの情報が読み出され、シーケンスバッファレジスタ
32にセットされる(ステップ51)。ここで、基準時
間情報STが読み出されれば(ステップ52)、タイム
カウンタ10が“100”になるまで、すなわち基準時
間情報STに応じたタイミングになるまで待機される
(ステップ53)。タイムカウンタ10が“100”に
なれば、タイムカウンタ10がクリアされて(ステップ
54)、プレイカウンタ12が+1され(ステップ5
5)、アドレスポイントレジスタ33が+4されて(ス
テップ60)、上記ステップ41に戻る。
【0039】また、楽音情報MI及び時間情報TIが読
み出されれば、この時間情報TIと上記タイムカウンタ
10内の進行時間データPTとが比較される(ステップ
56)。進行時間データPTの方がまだ小さければ、次
述するステップ61に進む。時間が経過して進行時間デ
ータPTの方が大きくなれば、シーケンスバッファレジ
スタ32内の楽音情報MIに応じたデータがシリアルイ
ンターフェイス3へ送られ、ピアノの鍵やペダルが自動
的にオン/オフされる(ステップ57)。
【0040】次いで、上記イベント実行処理に係る楽音
情報MIのタッチデータTCの大きさが、レベルレジス
タ34内のタッチデータTCより大きければ(ステップ
58)、レベルレジスタ34内のタッチデータTCが書
き換えられる(ステップ59)。このタッチデータTC
は、後述するインタラプト処理ごとに減算され、“00
…0”になるまで、上記リピートエンドフラグがクリア
されない。従って、リピートエンドからリピートトップ
へジャンプするときの待機時間を、楽音のレベルに応じ
て変化させることができる。
【0041】そして、アドレスポイントレジスタ33の
アドレスデータADが+4されて(ステップ60)、上
記ステップ41に戻る。また、ストップキー25がオン
されれば(ステップ61)、シリアルインターフェイス
3への楽音情報MIの送出が停止され(ステップ6
2)、ステップ05へリターンされる。
【0042】6.インタラプト処理 図6は、インタラプト処理のフローチャートを示す。こ
の処理は、上記プログラマブルタイマ13からCPU5
にインタラプト信号INTが与えられるごとに、CPU
5によって実行される。この処理では、まず、上記ステ
ップ59でセットされたタッチデータTCが“0…0
1”以上であれば(ステップ71)、このタッチデータ
TCが−8される(ステップ72)。これにより、イン
タラプト処理ごとに、すなわちインターバル時間ごとに
タッチデータTCが減算されていく。
【0043】次いで、上記減算されたタッチデータが
“00…0”より小さければ、すなわちマイナス値にな
っていれば(ステップ73)、このタッチデータTCが
“00…0”とされる(ステップ74)。そして、モー
ドフラグレジスタ31にリピートエンドフラグがセット
されており(ステップ75)、上記レベルレジスタ34
のタッチデータTCが“00…0”になっていれば(ス
テップ76)、イベントオールオフ処理が行われる(ス
テップ77)。このイベントオールオフ処理では、シリ
アルインターフェイス3に対して、全鍵、全ペダルの開
放を指示するコマンドデータが送出される。
【0044】そして、上記モードフラグレジスタ31の
リピートエンドフラグがクリアされ(ステップ78)、
元の処理へリターンされる。これにより、上記レベルレ
ジスタ34のタッチデータTCが“00…0”に減算さ
れるまで、リピートエンドフラグが保持される。このリ
ピートエンドフラグがセットされていれば、上記ステッ
プ32でリピート演奏が一時待機される。従って、リピ
ートエンドからリピートトップへジャンプするときの待
機時間を、楽音のタッチデータTCの大きさに応じて変
化させることができる。
【0045】上記図5の自動演奏処理、図6のインタラ
プト処理は、ストップキー25がオンされるまで繰り返
し実行される。しかし、プレイキー22がオンされたと
きのみ、上記処理を行い、ステップ56で“NO”なら
ば、次の処理へリターンしてもよい。この場合、図6の
インタラプト処理のステップ78の後に、ステップ56
に進むようにして、図5の自動演奏処理を行い、ステッ
プ56で“NO”ならば元の処理へリターンすることに
なる。
【0046】上記タイムカウンタ10とプレイカウンタ
12のカウントは次のようにして行ってもよい。すなわ
ち、テンポレジスタ37内のテンポデータTPが別のカ
ウンタで累算され、このカウンタがオーバフローすれ
ば、タイムカウンタ10が+1される。この処理は、設
定テンポに関係なく一定時間ごとに実行されるが、タイ
ムカウンタ10は設定テンポに応じた速度でインクリメ
ントされ、さらに上述のステップ56で比較され、ステ
ップ54でクリアされ、このときプレイカウンタ12が
+1される。
【0047】7.リピート再生の例 図7は、リピート再生の例を示す。この例は比較的短い
フレーズのリピート再生の例である。図7の自動演奏情
報APIは、100ミリ秒地点でタッチデータTC=
“64”の楽音(A)がオンし、350ミリ秒地点でタ
ッチデータTC=“72”の楽音(B)がオンし、70
0ミリ秒地点でタッチデータTC=“32”の楽音
(C)がオンするものである。ここで、リピートトップ
地点として320ミリ秒が指定され、リピートエンド地
点として850ミリ秒が指定されたものとする。このと
き、リピートトップデータRTは、進行プレイデータP
Pが“3”、進行時間データPTが“20”となり、リ
ピートエンドデータREは、進行プレイデータPPが
“8”、進行時間データPTが“50”となる(ステッ
プ07、09)。
【0048】各楽音(A)(B)(C)のタッチデータ
TCは、プログラマブルタイマ13からインタラプト信
号INTが与えられるごと、すなわち100ミリ秒ごと
に,−8されていく(ステップ72)。700ミリ秒で
楽音(C)のオンの後、レベルレジスタ34の値は“4
0”となっていて、楽音(C)のタッチデータTC=
“32”より大きいから、レベルレジスタ34の値は書
き換えられず、“32”“24”“16”…と100ミ
リ秒ごとに減算されていく。リピートエンドの850ミ
リ秒の地点に達すると(ステップ41〜43)、リピー
トエンドフラグがセットされる。しかし、レベルレジス
タ34の値は、まだ“32”であり、1200ミリ秒の
地点まで時間が経過して、“00”となる(ステップ7
3、74)。
【0049】すると、リピートエンドフラグがクリアさ
れるので(ステップ78)、待機処理は解除され(ステ
ップ32)、リピートトップサーチ処理(ステップ33
〜37)の後、リピートトップの320ミリ秒地点か
ら、リピートエンドに達するまで(ステップ41〜4
3)、再生処理(ステップ51〜60)が繰り返され
る。こうして、リピートエンドからリピートトップへジ
ャンプするにあたり、楽音のタッチデータTCの大きさ
に応じて待機時間を変化させることができる。
【0050】本発明は上記実施例に限定されず、本発明
の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例え
ば、RAM6の容量が大きければ、全曲の自動演奏情報
APIを一度にRAM6にロードしてもよい。また、自
動演奏情報APIの楽音情報MIの中に、さらにエンベ
ロープレベルデータ、ラウドネスデータ等も記憶し、ス
テップ59において、このデータをレベルレジスタ34
にセットしてもよいし、タッチデータTC、エンベロー
プデータ、ラウドネスデータを演算合成または変換した
データをレベルレジスタ34にセットしてもよい。
【0051】さらに、リピートトップデータRT及びリ
ピートエンドデータREは、基準時間情報STのカウン
ト値に基づいたものとしてもよい。この場合、ステップ
07、09では、そのときのプレイカウンタ12の進行
プレイデータPPがリピートトップデータRT及びリピ
ートエンドデータREとして記憶され、ステップ33、
41〜43では、進行プレイデータPPとリピートトッ
プデータRT、リピートエンドデータREとの比較が行
われる。そして、ステップ41〜43のリピートエンド
検出では、自動演奏情報APIの末尾のエンドマークを
検出するようにし、ステップ33〜36の処理を省略し
てもよい。そうすれば、1曲すべてについてリピート再
生が行われる。
【0052】このほか、リピートトップデータRT及び
リピートエンドデータREは、一方のみを指定し、この
指定地点から、アドレスデータAD、進行時間データP
T、基準時間情報STまたは進行プレイデータPPを指
定して、リピート再生区間を指定してもよい。この場
合、ステップ41〜43では、リピートトップのアドレ
スデータAD、進行時間データPT、基準時間情報ST
または進行プレイデータPPに、上記指定されたアドレ
スデータAD、進行時間データPT、基準時間情報ST
または進行プレイデータPPを加算した値を比較するこ
とになる。
【0053】また、上述したリピートトップデータRT
及びリピートエンドデータREは、パネルスイッチ群1
より入力して指定したり、フロッピーディスク8にセー
ブしたり、予めフロッピーディスク8に記憶しておいて
もよい。さらに、上記ステップ72のタッチデータTC
の減算量は“8”に限られない。例えば、ステップ72
の前でダンパペダルのオン/オフを判別し、オフなら−
8、オンなら−2または−1等としてもよい。
【0054】このほか、本発明は、電子楽器に適用する
ことも可能である。この場合、ステップ57の楽音情報
MIの送出処理では、楽音情報MIをトーンジェネレー
タまたはMIDIインターフェイスへ送る。また、フロ
ッピーディスク8の自動演奏情報APIは、自動演奏ピ
アノの鍵操作により、キーセンサで検出される信号を記
憶したものや、コンピュータにより、入力されたデータ
であってもよい。さらに、自動演奏情報APIは、フロ
ッピーディスク8またはRAM6以外に、RAM/RO
Mカード、磁気テープ、磁気ディスク、光ディスク等に
記憶してもよい。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、繰り返
し再生の末尾における楽音のレベルを検出して、このレ
ベルに応じた時間待機し、この後繰り返し再生の先頭へ
進むようにした。従って、リピートエンドからリピート
トップへジャンプするにあたり、リピートエンドの楽音
のレベルが大きければ、待機時間は長くなり、リピート
エンドの楽音のレベルが小さければ、待機時間は短くな
って、最良のタイミングでジャンプすることができる等
の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動演奏ピアノの全体回路図である。
【図2】フロッピーディスク8またはRAM6に記憶さ
れる自動演奏情報APIを示す図である。
【図3】RAM6の各種レジスタを示す図である。
【図4】キー処理のフローチャートを示す図である。
【図5】自動演奏処理(ステップ03)のフローチャー
トを示す図である。
【図6】インタラプト処理のフローチャートを示す図で
ある。
【図7】リピート再生の例を示す図である。
【符号の説明】
1…パネルスイッチ群、5…CPU、6…RAM、7…
ROM、8…フロッピーディスク、10…タイムカウン
タ、11…クロックジェネレータ、12…プレイカウン
タ、19…リピートキー、20…クリアキー、21…リ
ワインドキー、22…プレイキー、23…フォワードキ
ー、24…レコードキー、25…ストップキー、31…
モードフラグレジスタ、32…シーケンスバッファレジ
スタ、33…アドレスポイントレジスタ、34…レベル
レジスタ、35…リピートトップレジスタ、36…リピ
ートエンドレジスタ、37…テンポレジスタ。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】楽音情報を複数記憶する記憶手段と、 この記憶手段によって記憶された楽音情報のうち、繰り
    返し再生する区間の先頭を示す先頭情報を発生する先頭
    情報発生手段と、 この記憶手段によって記憶された楽音情報のうち、繰り
    返し再生する区間の末尾を示す末尾情報を発生する末尾
    情報発生手段と、 上記先頭情報発生手段によって発生された先頭情報に応
    じた先頭と、上記末尾情報発生手段によって発生された
    末尾情報に応じた末尾との間の楽音情報を、演奏の進行
    順に上記記憶手段より読み出す読み出し手段と、 この読み出し手段によって読み出された楽音情報に基づ
    いた処理を行う楽音処理手段とを備えた自動演奏装置に
    おいて、 上記末尾情報発生手段によって発生された末尾情報に応
    じた末尾における、楽音のレベルを検出するレベル検出
    手段と、 このレベル検出手段によって検出されたレベルに応じた
    時間、待機させる待機手段と、 この待機手段による待機の後、上記先頭情報発生手段に
    よって発生された先頭情報に応じた先頭からの再生を行
    なわせる繰り返し手段とを備えたことを特徴とする自動
    演奏装置。
  2. 【請求項2】上記レベル検出手段によって検出される楽
    音のレベルは発音操作の速さまたは強さであることを特
    徴とする請求項1記載の自動演奏装置。
  3. 【請求項3】上記待機手段は、上記レベル検出手段によ
    って検出されたレベルをインターバル時間ごとに減算
    し、あるボーダ値に達するまで待機させることを特徴と
    する請求項1記載の自動演奏装置。
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