JP2845962B2 - アクティブマトリクス回路基板および画像表示装置 - Google Patents

アクティブマトリクス回路基板および画像表示装置

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JP2845962B2 JP19407889A JP19407889A JP2845962B2 JP 2845962 B2 JP2845962 B2 JP 2845962B2 JP 19407889 A JP19407889 A JP 19407889A JP 19407889 A JP19407889 A JP 19407889A JP 2845962 B2 JP2845962 B2 JP 2845962B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は液晶を用いた画像表示装置に組み込む薄膜ト
ランジスタをスイッチング素子としたアクティブマトリ
クス回路基板および画像表示装置に係り、特にゲート絶
縁膜のエッチング段差における上層配線のカバレジの向
上に好適な傾斜エッチングによるゲート絶縁膜を有する
アクティブマトリクス回路基板および画素表示装置に関
する。
[従来の技術] 従来の画像表示装置の薄型および軽量化等の要求に対
して液晶をシャッタとする透過型画像表示装置が登場
し、その液晶画像表示装置の高精細化のためにスイッチ
ング素子として薄膜トランジスタを用いたアクティブマ
トリクス駆動型液晶表示装置が多く使用されてきた。
第8図は従来の一般にアクティブマトリクス回路基板
に多く用いられている非晶質シリコン薄膜トランジスタ
を例示する逆スタガ構造の断面図である。第8図におい
て、1はガラス基板等の絶縁性基板、2はクロム膜等の
金属膜からなるゲート電極、3はシリコン窒化膜等から
なるゲート絶縁膜、4は非晶質シリコン膜からなる半導
体膜、5はりん等を添加した非晶質シリコン膜からなる
n+型の半導体膜、6はアルミニウム膜等の金属膜からな
るソース電極、7は同じくドレイン電極である。この構
造の薄膜トランジスタを複数個配置し、それらのゲート
電極2を接続して第1のバスラインとし、ドレイン電極
7を接続して第2のバスラインとすることにより、アク
ティブマトリクス回路基板を作製している。
第9図は従来のアクティブマトリクス回路基板の第2
のバスラインの接続端子部を例示する断面図である。第
9図において、各図面を通じて同一符号は同一または相
当部分を示すものとし、7′はドレイン電極7を接続す
る第2のバスライン、12は第2のバスライン端子部の第
1層である。第8図および第9図のアクティブマトリク
ス回路基板でゲート絶縁膜3の下層にあるゲート電極2
の第1のバスラインに駆動回路を接続するために行う第
1のバスライン端子部を露出する工程において、ゲート
絶縁膜3として働くシリコン窒化膜のエッチングに対し
ふっ素化合物気体によりドライエッチングを用いること
が多い。この第1のバスラインの形成時に第9図のよう
に形成したドレイン電極7の第2のバスライン7′が第
2のバスライン端子部の第1層12と接続される部分に、
ゲート絶縁膜3のエッチング段差が生じる。なおこの種
のゲート絶縁膜3のエッチングとして関連するものに
は、例えば特開昭61−244068号公報等が挙げられる。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来技術はアクティブマトリクス回路基板の第2
のバスラインの接続端子部におけるゲート絶縁膜のエッ
チング段差の形状の点について配慮がされておらず、第
9図のように第1のバスライン形成時に形成した第2の
バスラインが第2のバスライン端子部第1層と接続され
るさいに、ゲート絶縁膜のエッチング段差部で接続抵抗
が発生して第2のバスラインの配線抵抗が大きくなると
いう問題があった。またこのゲート絶縁膜のエッチング
段差を介して薄膜トランジスタの電極(例えばソース電
極)と表示画素電極を接続する場合に接続不良が発生し
たりする問題があった。
本発明の目的はアクティブマトリクス回路基板のゲー
ト絶縁膜のエッチング段差によるバスラインの抵抗増加
や断線および薄膜トランジスタと表示画素電極の接続不
良をなくし、製造歩留りを向上したアクティブマトリク
ス回路基板および画像表示装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明によるアクティブ
マトリクス回路基板および画像表示装置は、薄膜トラン
ジスタを構成するゲート絶縁膜あるいはゲート絶縁膜と
半導体層が第1のバスラインと第2のバスラインの層間
絶縁膜となるときに、該ゲート絶縁膜をエッチングして
形成されたゲート絶縁膜のエッチング段差において、該
ゲート絶縁膜の上層面を下層面よりゲート絶縁膜膜厚の
1/100から20倍の範囲だけ後退させるようにしたもので
ある。
[作用] 上記アクティブマトリクス回路基板および画像表示装
置は、アクティブマトリクス回路基板上に存在するゲー
ト絶縁膜のエッチング段差において、ゲート絶縁膜の上
層面を下層面より後退させて順テーパの傾斜面を形成し
ているので、薄膜によるカバレジが良好になるため、こ
の上に存在するバスラインの抵抗増加が抑えられて断線
もなくなり、またゲート絶縁膜のエッチング段差による
開口部を介したソース電極と表示画素電極の接続不良も
なくなるほか、ゲート絶縁膜のエッチング段差の順テー
パ形状が製造工程での薬品や水等の滞留をなくして清浄
化を容易にする。
[実施例] 以下に本発明の実施例を第1図から第7図により説明
する。
第1図は本発明によるアクティブマトリクス回路基板
の第1の実施例を示す第2のバスラインの接続端子部の
断面図である。第1図において、アクティブマトリクス
回路基板における第2のバスライン(少なくとも一部分
がゲート絶縁膜上に存在するバスラインで例えばドレイ
ンバスライン)の外部電気回路との接続端子部の一実施
例を示し、1はガラス基板等の絶縁性基板、3はシリコ
ン窒化膜等からなるゲート絶縁膜、7′はアルミニウム
等からなる第2のバスライン(例えばドレインバスライ
ン)、12はクロム膜等からなる第1のバスラインと同時
形成した第2のバスライン端子部の第1層、dはゲート
絶縁膜3の膜厚、Δlはゲート絶縁膜3のエッチング段
差においてゲート絶縁膜3の下層面より後退させた上層
面の後退量である。この第1の実施例ではゲート絶縁膜
3のエッチング段差を通して、第2のバスライン7′
(例えばドレインバスライン)と外部電気回路に接続す
る第2のバスライン端子部の第1層12と接続しており、
このゲート絶縁膜3のエッチング段差部において本発明
によりゲート絶縁膜3の上層面を下層面より膜厚dの1/
100から20倍の範囲で後退させるようにした順テーパの
傾斜形状の段差形状としている。
第2図(A)〜(F)は第1図の薄膜トランジスタ部
および第2のバスラインの接続端子部の製造プロセスの
説明図である。第1図の製造プロセスの概略を第2図
(A)〜(F)により説明する。第2図(A)の工程で
はガラス基板等の絶縁性基板1上に周知のスパッタリン
グ法等によりクロム膜等の金属膜を成膜し、ついで周知
のホトエッチング工程を用いてゲート電極2と、複数の
ゲート電極2を接続してなる第1のバスライン(図示せ
ず)と、第2のバスライン(ドレインバスライン)の外
部電気回路との接続端子部の第1層12との各パターンを
形成する。第2図(B)の工程では次の周知のプラズマ
CVD(Chemical Vapor Deposition)法等によりシリコン
窒化膜等のゲート絶縁膜3と、非晶質シリコン膜等の半
導体層4と、りんを添加したn+型非晶質シリコン膜等の
半導体層5とを連続成膜する。第2図(C)の工程では
次に周知にホトエッチング工程を用いて非晶質シリコン
膜等の半導体層4と、n+型非晶質シリコン膜等の半導体
層5とからなるアイランドパターンを形成する。第2図
(D)の工程では次に周知ホトレジスト工程とCF4また
はSF6によるドライエッチングを用いて第1のバスライ
ン端子部(図示せず)および第2のバスライン端子部の
第1層12上のシリコン窒化膜等のゲート絶縁膜3を除去
する。この工程において本発明によりふっ素化合物気体
を用いたドライエッチングによりゲート絶縁膜3をエッ
チングする時にゲート絶縁膜3のエッチング段差の形状
を第1図に示した断面形状にする。第2図(E)の工程
では次に周知のスパッタリング法等によりアルミニウム
膜厚等の金属膜を成膜し、ついで周知のホトエッチング
工程を用いてソース電極6と、ドレイン電極7と、複数
個のドレイン電極7を接続してなる第2のバスライン
(ドレインバスライン)7′との各パターンを形成し、
その後にソース電極6とドレイン電極7をマスクにして
薄膜トランジスタのチャネル部となる非晶質シリコン膜
等の半導体層4上のn+型非晶質シリコン膜等の半導体層
5を除去する。第2図(F)の工程では次に周知のスパ
ッタリング法等によりITO(Indium Tin Oxide)膜等の
透明導電膜を成膜し、ついで周知のホトエッチング工程
を用いて表示画素電極8のパターンを形成する。このよ
うにしてアクティブマトリクス回路基板が作製される。
ただしここでは表示画素電極8のパターン形成工程まで
を示した。
第3図(a),(b)は第1図の第2図のバスライン
の接続端子部の断面図およびゲート絶縁膜のエッチング
段差による第2のバスラインの抵抗増加率のグラフであ
る。第3図(a),(b)において、第3図(a)の1
は絶縁性基板、3はシリコン窒化膜(ゲート絶縁膜)、
7′はアルミニウム等の導電膜(第2のバスライン)、
12はクロムやITO等の導電膜(第2のバスライン端子部
の第1層)、dはシリコン窒化膜(ゲート絶縁膜)3の
膜厚、Δθはシリコン窒化膜(ゲート絶縁膜)3のエッ
チング段差の傾き角(テーパ角)、Δlはシリコン窒化
膜(ゲート絶縁膜)3の上層面の後退量、Dはアルミニ
ウム等の導電膜(第2のバスライン)7′の膜厚、D′
はアルミニウム等の導電膜(第2のバスライン)7′の
シリコン窒化膜(ゲート絶縁膜)3段差上での被覆膜厚
である。このシリコン窒化膜(ゲート絶縁膜)3段差上
でのアルミニウム等の導電膜(第2のバスライン)7′
の被覆膜厚D′は膜厚Dとcosθの関数で表わせる。そ
こでシリコン窒化膜(ゲート絶縁膜)3段差部を介した
導電膜の接続抵抗の上昇を102以下に抑えるためには、 {1+1/(Δl/d)1/2≦102 を満たす必要がある。ここでΔlが小さくなってエッチ
ング段差が急峻になると、エッチング段差の第2のバス
ライン7′を構成する薄膜による被覆膜厚D′が薄くな
ることによりシート抵抗が増大し、このエッチング段差
を越える配線の抵抗は増大して傾き角(テーパ角)θが
90゜以上になると断線することが多くなる。このことか
ら本発明では第3図(b)のようにシリコン窒化膜(ゲ
ート絶縁膜)の上層面の後退量Δlを膜厚dの1/100か
ら20倍の範囲としており、これによってアルミニウム等
の導電膜(第2のバスライン)7′の配線抵抗増加を10
0倍以下に抑えることができる。ここで本発明では一般
にバスラインのシート抵抗が5Ω/□以下で、配線抵抗
も2〜3KΩ以上となることが多いことを考慮して、Δl/
d≧1/100とした。またΔlを大きくするとバスラインの
抵抗増加や断線はなくなるが加工寸法精度が悪くなるか
ら、そこで実際にアクティブマトリクス回路基板に適用
することを考慮して、Δl/d≦20とした。
第4図(a),(b)は第1図の実験結果の試料(配
線)の断面図および配線抵抗の分布図である。第4図
(a)において、第1図の効果を調べるために行った実
験に用いた試料(配線)の断面図を示し、1は絶縁性基
板、3はシリコン窒化膜(ゲート絶縁膜)、7′はシリ
コン窒化膜(ゲート絶縁膜)3パターンと交差するアル
ミニウム膜配線(第2のバスライン)である。第4図
(b)において、第4図(a)の試料の配線抵抗の分布
を示し、縦軸は配線抵抗(倍)で、縦軸は配線の個数
(任意目盛)を表わす。本発明を適用したシリコン窒化
膜(ゲート絶縁膜)3のエッチング段差に上層面の後退
量Δlを有する場合の方が従来のエッチングによる場合
と比べてアルミニウム膜配線(第2のバスライン)7′
の配線抵抗の増加が小さく、またばらつきも小さいこと
が示された。
なお本実施例はゲート電極2がゲート絶縁膜3の下層
にある逆スタガ構造の薄膜トランジスタを用いたアクテ
ィブマトリクス回路基板の例を説明したが、ゲート電極
2がゲート絶縁膜3上に積層されて形成されるスタガ構
造の薄膜トランジスタを用いたアクティブマトリクス回
路基板であっても同様に本発明を適用できる。
第5図は本発明によるアクティブマトリクス回路基板
の第2の実施例を示す薄膜トランジスタの断面図であ
る。第5図において、アクティブマトリクス回路基板に
おける薄膜トランジスタのソース電極の表示画素電極の
接続をゲート絶縁膜に設けたスルーホールを介して行っ
た一実施例を示し、1はガラス基板等の絶縁性基板、2
はクロム膜等のゲート電極、3はシリコン窒化膜等の半
導体層、5はりんを添加したn+型非晶質シリコン膜等の
半導体層、6はソース電極、7はドレイン電極、8は表
示画素電極、11はゲート絶縁膜のスルーホールである。
この薄膜トランジスタの製造プロセスの概略を説明す
る。まずガラス基板等の絶縁性基板1上に周知のスパッ
タリング法によりクロム膜を成膜し、ついで周知のホト
エッチング工程によりゲート電極2および複数個のゲー
ト電極を接続した第1のバスライン(図示せず)を形成
する。つぎに周知のスパッタリング法等によりITO膜を
成膜し、ついで周知のホトエッチング工程により表示画
素電極8を形成する。つぎに周知のプラズマCVD法等に
よりシリコン窒化膜のゲート絶縁膜3と、非晶質シリコ
ン膜の半導体層4と、n+型非晶質シリコン膜の半導体層
5を連続成膜し、ついで周知のホトエッチング工程によ
り非晶質シリコン膜の半導体層4と、n+型非晶質シリコ
ン膜の半導体層5からなるアイランドパターンを形成す
る。つぎに第1のバスライン端子部(図示せず)上およ
び表示画素電極8上の一部のシリコン窒化膜のゲート絶
縁膜3を除去するために、周知のホトレジスト工程とCF
4またはSF6を用いたドライエッチング工程により、本発
明を適用してシリコン窒化膜のゲート絶縁膜3のスルー
ホール11において上層面を下層面より膜厚の1/100から2
0倍だけ後退させてエッチングする。つぎに周知のスパ
ッタリング法等によりアルミニウム膜を成膜し、ついで
周知のホトエッチング工程によりソース電極6と、ドレ
イン電極7と、複数個のドレイン電極を接続した第2の
バスライン(図示せず)を形成する。ついでソース電極
6とドレイン電極7をマスクにして薄膜トランジスタの
チャネル部となる非晶質シリコン膜の半導体層4上のn+
型非晶質シリコン膜等の半導体層5をドライエッチング
により除去して、以上で薄膜トランジスタと表示画素電
極8からなるアクティブマトリクス回路基板が完成す
る。
本実施例によれば、シリコン窒化膜のゲート絶縁膜3
のスルーホール11のエッチング段差が順テーパで緩やか
にしているので、第1図と同様にしてソース電極6と表
示画素電極8の接続を確実にできる。
第6図(a),(b)は本発明によるアクティブマト
リクス回路基板の第3の実施例を示す補助バスラインを
設けたアクティブマトリクス回路基板の要部平面図およ
びB−B′断面図である。第6図(a),(b)におい
て、第1のバスライン2′の配線抵抗を小さくするため
に、第2のバスライン7′と交差しない第1のバスライ
ン2′上に補助バスライン9を設けた時のアクティブマ
トリクス回路基板の一実施例の要部の平面図と、そのB
−B′断面図を示し、1は絶縁性基板、2はゲート電
極、2′は第1のバスライン、3はゲート絶縁膜、4は
半導体層、7はドレイン電極、8は表示画素電極、9は
補助バスライン、10はゲート絶縁膜の開口部で、このゲ
ート絶縁膜3の開口部10を通して第1のバスライン2′
の補助バスライン9を積層している。この例では本発明
を適用して、このゲート絶縁膜の開口部10のエッチング
段差の形状を順テーパで緩やかにしている。
本実施例によれば、補助バスライン9を設けるゲート
絶縁膜の開口部10のエッチング段差を順テーパで緩やか
にしているので、補助バスライン9の第1のバスライン
2′への積層不良が発生しなくなる。例えばゲート絶縁
膜3の開口部10における液体の循環が良好となって補助
バスライン9の積層前の洗浄が容易になり、また補助バ
スライン9のアルミニウムエッチング(エッチング液は
りん酸と酢酸と水の混合液)後の純水洗浄工程において
も、シリコン窒化膜のゲート絶縁膜3の段差部にアルミ
ニウムのエッチング液が残らずに清浄な状態に保て、ア
ルミニウムの腐食が発生するのを抑えることができる。
第7図(a),(b)は本発明によりアクティブマト
リクス回路基板を用いた画像表示装置の第4の実施例を
示す要部平面図および断面図である。第7図(a),
(b)において、上記した第1図ないし第6図の第1か
ら第3の実施例のいずれかの構成のアクティブマトリク
ス回路基板を用いたカラー表示用の画像表示装置の一実
施例を示し、1はガラス基板、2はゲート電極、3はゲ
ート絶縁膜、4は半導体膜、5はn+型の半導体膜、6は
ソース電極、7はドレイン電極、8は表示画素電極、20
は偏光板、21はカラーフィルタ、22は保護膜、23は対向
電極、24は配向膜、25は液晶、16は保護膜、31は薄膜ト
ランジスタ、32はアクティブ回路基板である。この画像
表示装置は薄膜トランジスタ31を用いたアクティブマト
リクス回路基板32のソース電極6に接続された透明導電
膜からなる表示画素電極8に対向して、同じく透明導電
膜からなる対向電極23が設けられるとともに、その表示
画素電極8と対向電極23の間隙に配向膜24を介して液晶
25が充てん密封されて表示セルを構成してなる。
このアクティブマトリクス回路基板32を用いた画素表
示装置は、周知のカラー液晶表示装置の製造工程と同様
の製造工程で容易に製造することができる。なお実際の
画像表示装置においては、第7図に示した構成の他に周
知の画像表示駆動手段として、各種電気回路制御系およ
び照明手段が設けられるが、これらについては図示およ
び説明を省略している。
[発明の効果] 本発明によれば、薄膜トランジスタを用いたアクティ
ブマトリクス回路基板において、シリコン窒化膜等から
なるゲート絶縁膜のエッチング段差を順テーパで緩やか
にしているので、ゲート絶縁膜のエッチング段差による
バスラインの抵抗増加や断線等の欠陥発生を防止でき、
その製造歩留りを大幅に改善できる効果がある。また、
このアクティブマトリクス回路基板を用いた画像表示装
置の品質を向上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるアクティブマトリクス回路基板の
第1の実施例を示す要部断面図、第2図(A)〜(F)
は第1図の製造プロセスの説明図、第3図(a),
(b)は第1図の要部断面図および段差部抵抗増加率グ
ラフ、第4図(a),(b)は第1図の実験結果の試料
断面図および配線抵抗分布図、第5図は本発明によるア
クティブマトリクス回路基板の第2の実施例を示す薄膜
トランジスタ断面図、第6図(a),(b)は本発明に
よるアクティブマトリクス回路基板の第3の実施例を示
す要部断面図およびB−B′断面図、第7図(a),
(b)は本発明によるアクティブマトリクス回路基板を
用いた画像表示の第4の実施例を示す要部平面図および
断面図、第8図に従来のアクティブマトリクス回路基板
を例示する薄膜トランジスタ断面図、第9図は第8図の
要部断面図である。 1……絶縁性基板、2……ゲート電極、2′……第1の
バスライン(ゲートバスライン)、3……ゲート絶縁
膜、4……半導体層、5……n+型の半導体層、6……ソ
ース電極、7……ドレイン電極、7′……第2のバスラ
イン(ドレインバスライン)、8……表示画素電極、9
……補助バスライン、10……ゲート絶縁膜開口部、11…
…ゲート絶縁膜スルーホール、12……第2のバスライン
接続端子部の第1層、20……偏光板、21……カラーフィ
ルタ、22,26……保護膜、23……対向電極、24……配向
膜、25……液晶、31……薄膜トランジスタ、32……アク
ティブマトリクス回路基板、d……ゲート絶縁膜の膜
厚、Δl……ゲート絶縁膜上層面の後退量。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小下 敏之 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 中谷 光雄 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 剣持 秋広 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所生産技術研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 29/786 G03F 1/136 500

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも表面が絶縁性材料からなる基板
    上に、該基板上に形成されたゲート電極と、該ゲート電
    極上に設けたゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜上に設け
    た半導体層と、少なくとも該半導体層の一部を覆うよう
    に配設したソース電極およびドレイン電極とからなる薄
    膜トランジスタを複数個配置し、各々のゲート電極を第
    1のバスラインに接続し、各々のドレイン電極を第2の
    バスラインに接続し、各々のソース電極を各々の表示画
    素電極に接続してなるアクティブマトリクス回路基板に
    おいて、上記ゲート絶縁膜あるいはゲート絶縁膜と半導
    体層が第1のバスラインと第2のバスラインの層間絶縁
    層となるときに、該ゲート絶縁膜をエッチングして形成
    されたゲート絶縁膜のエッチング段差において該ゲート
    絶縁膜の上層面を下層面より後退させ、かつ該後退量を
    該ゲート絶縁膜膜厚の1/100から20倍の範囲としたこと
    を特徴とするアクティブマトリクス回路基板。
  2. 【請求項2】少なくとも表面が絶縁性材料からなる基板
    上に、該基板上に形成されたソース電極およびドレイン
    電極と、該ソース電極およびドレイン電極上に設けた半
    導体層と、該半導体層上に設けたゲート絶縁膜と、該ゲ
    ート絶縁膜上に設けたゲート電極とからなる薄膜トラン
    ジスタを複数個配置し、各々のドレイン電極を第1のバ
    スラインに接続し、各々のゲート電極を第2のバスライ
    ンに接続し、各々のソース電極を各々の表示画素電極に
    接続してなるアクティブマトリクス回路基板において、
    上記ゲート絶縁膜あるいはゲート絶縁膜と半導体層が第
    1のバスラインと第2のバスラインの層間絶縁膜となる
    ときに、該ゲート絶縁膜をエッチングして形成されたゲ
    ート絶縁膜のエッチング段差においてゲート絶縁膜の上
    層面を下層面より後退させ、かつ該後退量をゲート絶縁
    膜膜厚の1/100から20倍の範囲としたことを特徴とする
    アクティブマトリクス回路基板。
  3. 【請求項3】上記ゲート絶縁膜あるいはゲート絶縁膜と
    半導体層からなる層をエッチングして形成されたエッチ
    ング段差上に少なくとも1本の第2のバスラインが存在
    していることを特徴とする請求項1または請求項2記載
    のアクティブマトリクス回路基板。
  4. 【請求項4】上記ゲート絶縁膜あるいはゲート絶縁膜と
    半導体層からなる層をエッチングして形成されたエッチ
    ング段差からなるスルーホールを通して、上記ソース電
    極と表示画素電極を接続したことを特徴とする請求項1
    または請求項2記載のアクティブマトリクス回路基板。
  5. 【請求項5】上記ゲート絶縁膜あるいはゲート絶縁膜と
    半導体層からなる層をエッチングして形成されたエッチ
    ング段差からなる開口部を通して、上記第1のバスライ
    ンと接続する該第1のバスラインの補助バスラインを設
    けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のア
    クティブマトリクス回路基板。
  6. 【請求項6】請求項1または請求項2記載のアクティブ
    マトリクス回路基板上のソース電極に接続された表示画
    素電極に対向して対向電極を設けるとともに、該表示画
    素電極と対向電極との間隙に液晶が充てん密封されて表
    示セルを構成してなる画像表示装置。
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