JP2845158B2 - 缶巻締装置における缶蓋供給ガイドレール - Google Patents
缶巻締装置における缶蓋供給ガイドレールInfo
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Description
缶胴への蓋装着区間部における蓋の走行ラインを改良し
た缶蓋供給ガイドレールに関する。
レットの外周部に沿って配置された缶蓋供給ガイドレー
ルは、缶蓋供給ターレットと同心円状の円弧軌道に構成
されている。従って、従来の巻締装置において缶蓋供給
ガイドレールの走行中心線L2は、図4(b)に示すよ
うに、缶蓋搬送コンベヤの走行中心線M及び巻締ヘッド
のノックアウトパッドの走行中心線Nと、缶蓋供給ター
レットの中心と巻締ターレットの中心を結ぶ線上の1点
である缶胴缶蓋合致中心点pでのみ交差する。そのた
め、缶胴、缶蓋、及びノックアウトパッドそれぞれの走
行中心線は、缶胴への蓋装着区間及びアンダーカバーガ
ッシングによる缶胴ヘッドスペースの不活性ガス置換区
間では一致せず、蓋装着及び不活性ガス置換が終了した
缶胴缶蓋合致中心点pで初めて同一垂直線上に位置する
ので、缶胴への蓋装着作業及び不活性ガス置換作業は、
缶胴、缶蓋、及びノックアウトパッドが互いに垂直面に
対して位置がずれた状態で行われている。
装置には、蓋の装着及び不活性ガス置換に次のような問
題点がある。該問題点を図5(b)、図6(b)、図7
(b)を基に説明する。
は、蓋15と中心がずれている分蓋に対して斜め方向か
ら下降することになり、その下降軌跡は図5(b)に示
すように蓋中心線と傾いた状態となる。そのため、ノッ
クアウトパッドの蓋最接近位置では図6(b)に示すよ
うに、蓋のシーミングパネル内周縁17との隙間は略
2.0mmと小さくなっている。従って、ノックアウトパ
ッドの下降は、缶蓋缶胴合致中心点pに最も近づいてか
ら短時間で行うことを要し、ノックアウトパッドの下降
割付け角を小さくした急角度のカム形状を採用しなけれ
ばならない。その結果、カム及びカムフォロワーの摩耗
が大きく、しかも正確なカム形状を必要とするためわず
かな摩耗で交換しなければならず、カム及びカムフォロ
ワーの寿命が短いという欠点がある。また、イージオー
プンのタブ付き蓋の場合、タブ先端位置とノックアウト
パッドとの間に十分なクリアランスをもって接近するこ
とが困難で、反り返り等のない正確なタブ形状が要求さ
れる。
昇する際、蓋チャックウォール基端周縁と缶胴のフラン
ジ内周縁との最接近位置での隙間は、図6(b)に示す
ように、略0.4mmと小さい。そのため、カールダイヤ
の不揃いがあると、フランジが蓋と干渉しやすくなり、
その結果蓋によってフランジが変形するノックダウンフ
ランジによる巻締不良が発生したり、缶胴と蓋のミスマ
ッチが起こる危険性があった。
(b)に示すように蓋のチャックウォール部が缶胴のフ
ランジ先端からオーバーハングしている状態になってい
るため、缶内に吹き込まれる置換ガスの量が減少し、置
換効率を低下させる原因となっていた。また、吹き込ま
れるガスの進行角度が浅いため、図中斜線で示すように
置換されない部分が大きく存在する等の問題点があっ
た。
給ガイドレールに伴う上記問題点を解消しようとするも
のであって、缶胴への蓋装着が余裕をもってでき、缶胴
と蓋のセンタリングが向上し、ノックアウトカム設計上
の制約を緩和してノックアウトカム及びカムフォロワー
の寿命を向上させることができ、且つガス置換効率の向
上を図ることができる缶巻締装置における缶蓋供給ガイ
ドレールを提供することを目的とする。
明の缶巻締装置における缶蓋供給ガイドレールは、缶巻
締装置の缶蓋供給ターレットの外周部に配置された缶蓋
供給ガイドレールにおいて、該缶蓋供給ガイドレールの
走行中心線が缶蓋供給ターレット中心と巻締ターレット
中心を結ぶ線上にある缶胴缶蓋合致中心点に達する手前
から該缶胴缶蓋合致中心点に達するまで、缶胴供給コン
ベヤの走行中心線と一致するように直線部を設けたこと
を特徴とするものである。
を中心として前記缶胴缶蓋合致中心点から手前3°〜2
5°の範囲内に、より望ましくは20°〜5°の範囲内
に設けるのが良い。
致中心点pの手前で一致し、任意の所定距離だけ缶蓋と
缶胴は上下に重なった状態で直線状に搬送されため、不
活性ガス置換領域での缶胴と缶蓋との偏心量及びノック
アウトパッド下降領域での缶蓋とノックアウトパッドの
偏心量は、従来例のものと比べて共に少なくなってい
る。それによって、缶蓋に対してノックアウトパッドが
下降する際、円弧軌道の場合と比べて蓋とノックアウト
パッドとのクリアランスが大きく、また進行方向が垂直
に近くなっている。その結果、ノックアウトパッドの下
降開始位置を早め、割付角を大きくとることができ、緩
やかなカム形状を採用することができ、且つタブ回りに
関しても有利に働く。
際、蓋のチャックウォール基端周縁部とフランジ基端内
周縁との最接近位置での両者間のクリアランスが大きく
なり、フランジ進行方向も垂直に近くなる。その結果、
缶蓋のカールダイアの不揃いに起因するフランジと缶蓋
との干渉を低減させることができ、且つ缶蓋のセンタリ
ングが確実となり、ミスマッチに対する許容を広げるこ
とができる。
ランジ内に位置するようになり、十分な開口面積が確保
され、置換ガスは効率良く缶内に流入し、かつ、流入角
度が大きいため、澱み部分が少なく置換効率を向上させ
ることができる。
に説明する。図1は、本発明に係る巻締装置の全体の配
置図を示している。本実施例装置は、缶蓋供給ガイドレ
ールを除いて他の構成は従来と同様であり、同期して回
転駆動される缶蓋供給ターレット1、巻締ターレット
2、排出ターレット3、定ピッチのプッシャーコンベヤ
からなる缶胴供給コンベヤ4を有している。そして、缶
蓋供給ターレットの外周部の所定区間には、図2及び図
3に示すように、固定の缶蓋供給ガイドレール71、72
が配置されている。
て、缶胴は缶胴供給コンベヤ4によって搬送されて、缶
胴缶蓋合致中心点pに近づくにつれて次第に巻締ターレ
ットのポケット5に拘束されて缶胴缶蓋合致中心点pの
位置から巻締ターレットに移載される。一方、缶蓋は蓋
供給ターレット1のポケット6の内外周部に沿って該タ
ーレットと同心円状に配置された円弧軌道の固定のガイ
ドレール71,72に案内されて缶蓋ターレットに設けら
れているプッシャー9によって押されて搬送され、缶胴
への蓋装着区間部で下方を通過する缶胴が上昇すること
により、前記ガイドレールから持ち上げられて缶胴開口
部に装着される。それとほぼ同時に、巻締ターレットの
各ポケット部の上方に配置している巻締ヘッドのノック
アウトパッドが下降して、蓋のセンタリングを行い前記
缶胴缶蓋合致中心点pを通過する時点では缶胴に缶蓋が
完全に合致した状態で巻締ターレットに移載され、巻締
が行われるようになっている。
窒素ガス等の不活性ガスと置換するアンダーカバーガッ
シングを行う場合は、前記蓋供給ターレット1と一体に
設けられたガスターレット20のポケット外周部に設け
られたガス流路21から、蓋が缶胴に載置される直前に
不活性ガスを缶胴開口部に噴出する。
であるが、本実施例では、前記缶蓋供給ガイドレール7
1,72は、図1に示すように、該ガイドレール走行中心
線L1が缶胴缶蓋合致中心点p手前で、缶胴供給コンベ
ヤ4の走行中心線Mと一致して直線状となるように直線
部81、82を設けたことを特徴としている。
の供給時間を稼げて有利であるが、その分ガイドレール
と蓋供給ターレット中心からの偏心量が大きくなり、プ
ッシャーを大きくしなければならない等構造上不利にな
るので、蓋供給ターレットの構成を変更せずに、構造上
も簡単で且つ前記問題点を解消して蓋を缶胴に確実に装
着でき、且つ効率良く不活性ガス置換ができる条件を満
たすためには、前記直線部を設ける区間は、缶胴缶蓋合
致点から缶蓋供給ターレットの中心点を中心とする角度
αが25°〜3°、より望ましくは20°〜5°となる
ような範囲が良い。図の実施例では、α=13°となる
ような範囲で直線部を形成してある。
ルに前記直線部を設けたことによる作用効果を図4〜図
7に基づき説明する。各図では、従来のものとの作用効
果の差違が明確になるように、従来のものと対比して示
されており、各図において、(a)が本実施例のもの、
(b)が従来の円弧軌道からなる缶蓋供給ガイドレール
による場合を示している。
活性ガス置換領域、ノックアウトパッド下降領域、及び
蓋装着領域となる缶胴缶蓋合致中心点手前部分における
缶蓋走行中心線L、缶胴走行中心線M、ノックアウトパ
ッド走行中心線Nの関係を示している。本実施例では、
同図(a)に示すように、缶蓋走行中心線L1と缶胴走
行中心線Mは缶胴缶蓋合致中心点pの手前で一致し、距
離sだけ缶蓋と缶胴は上下に重なった状態で直線状に搬
送され、缶蓋缶胴合致点pでノックアウトパッド走行中
心線と交わっている。従って、不活性ガス置換領域での
缶胴と缶蓋との偏心量及びノックアウトパッド下降領域
での缶蓋とノックアウトパッドの偏心量は、同図(b)
に示す従来例のものと比べて共に少なくなっている。そ
れによって、次のような効果がもたらされる。
なる軌跡で接近するかを示している。ノックアウトパッ
ドが缶蓋と正確に係合するためには、ノックアウトパッ
ドは缶蓋のシーミングパネル内周縁17をかわしながら
下降しなければならない。このときの蓋15のシーミン
グパネル内周縁17とノックアウトパッドの下端外周縁
11の最接近位置と、ノックアウトパッド10の進行方
向を図6に示す。該図5及び図6から明らかなように、
本実施例によれば、従来の円弧軌道の場合と比べて蓋1
5とのクリアランスが大きく(本実施例の場合は2.9
mm、従来例の場合は2.0mm)、また進行方向が垂直に
近くなっている。
ッドの下降開始位置を早め、割付角を大きくとることが
できる。従って、緩やかなカム形状を採用することがで
き、カム及びカムフォロワーの寿命を伸ばすことが可能
となる。また、ノックアウトパッドの進行方向が垂直に
近いことは、缶蓋15のタブ16に対しても十分なクリ
アランスを持って接近することであり、タブ回りに関し
ても有利に働く。即ち、タブ16にノックアウトパッド
が係合してタブ16回りを生じ、缶蓋開口部分に対する
タブ16の位置がずれて缶蓋の開口不良を起こす事故を
低減できる。
3が接近する軌跡も示している。フランジ13は、缶蓋
と干渉しないように缶蓋のチャックウォール基端周縁部
18をかわしながら上昇してくる。このときのチャック
ウォール基端周縁部18とフランジ基端内周縁12との
最接近位置及びフランジの進行方向を図6に示してい
る。矢印bが缶胴のフランジ進行方向である。本実施例
によれば、チャックウォール基端周縁部18とフランジ
基端内周縁12との最接近時の両者間のクリアランスは
0.9mmであり、従来の円弧軌道の場合の0.4mmと比
べて2倍以上も大きく、またフランジ進行方向も垂直に
近い。
のカールダイアの不揃いに起因するフランジと缶蓋との
干渉を低減させ、フランジが缶蓋と干渉した結果のノッ
クダウンフランジによる巻締不良や缶胴と蓋のミスマッ
チの危険性を低減させるのに有利である。
が上昇することにより、缶蓋供給ガイドレールから取り
上げられ、フランジと蓋は摩擦係数の高いコンパウンド
面を介して滑りながらセンタリングされる。従って、フ
ランジの進行方向が垂直に近い程滑りは小さくてすみ、
センタリングが確実となる。
道の缶蓋供給ガイドレールの場合における同じシーミン
グヘッド角度における蓋と缶胴の位置関係を示してい
る。本実施例では、従来例と比べてチャックウォール部
がフランジ内に有るため、十分な開口面積が確保され、
置換ガスは効率良く缶内に流入し、置換効率が上がる。
また、流入角度が大きいため、同図に斜線で示すように
缶胴内の澱み部が小さく、置換効率はさらに上がる。
締装置における缶蓋供給ガイドレールを改良すること
で、缶胴への蓋の装着が余裕をもってでき、缶胴と蓋の
センタリングが向上し、ノックアウトカム設計上の制約
を緩和し、且つガス置換効率の向上を図ることができ
る。
を早め、割付角を大きくとることができるので、緩やか
なカム形状を採用でき、カム及びカムフォロワーの寿命
を延ばすことができる。また、缶蓋のタブにノックアウ
トパッドが係合せず、タブ回りによる開口不良する事故
を低減でき、確実に缶蓋センタリングを行うことができ
る。
ランジと缶蓋との干渉が低減し、巻締不良や缶胴と蓋の
ミスマッチの危険性を低減させることができる。また、
センタリングに際してフランジと缶蓋との滑りは小さく
てすみ、ミスマッチに対する許容を広げることができ
る。
十分な開口面積が確保され、置換ガスは効率良く缶内に
流入し、且つ流入角度が大きいため、従来の円弧軌道の
場合と比較して特段に置換効率は上げることができる。
である。
の要部平面図である。
中心線L、缶胴走行中心線M、ノックアウトパッド走行
中心線Nの関係を示す説明図であり、(a)は本発明の
実施例、(b)は従来例である。
び缶胴が缶蓋に対する上昇軌跡を示す説明図であり、
(a)は本発明の実施例、(b)は従来例である。
置、及び缶胴が缶蓋に対する最接近位置を示す説明図で
あり、(a)は本発明の実施例、(b)は従来例であ
る。
ド角度での蓋と缶胴の位置関係を示す説明図であり、
(a)は本発明の実施例、(b)は従来例である。
ット 3 排出ターレット 4 缶胴供給コ
ンベヤ 71,72 缶蓋供給ガイドレール 10 ノックアウ
トパッド 14 缶胴 15 缶蓋 L1 缶蓋走行中心線 M 缶胴走行中
心線 N ノックアウトパッド走行中心線 p 缶胴缶蓋合
致中心点
Claims (2)
- 【請求項1】 缶巻締装置の缶蓋供給ターレットの外周
部が通過する近傍に配置された缶蓋供給ガイドレールに
おいて、該缶蓋供給ガイドレールの走行中心線が缶蓋供
給ターレット中心と巻締ターレット中心を結ぶ線上にあ
る缶胴缶蓋合致中心点に達する手前から該缶胴缶蓋合致
中心点に達するまで、缶胴供給コンベヤの走行中心線と
一致するように直線部を設けたことを特徴とする缶巻締
装置における缶蓋供給ガイドレール。 - 【請求項2】 前記直線部は、缶蓋供給ターレット中心
点を中心として前記缶胴缶蓋合致中心点から手前3°〜
25°の範囲内に設けられた請求項1記載の缶蓋供給ガ
イドレール。
Priority Applications (1)
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JP6159795A JP2845158B2 (ja) | 1995-02-27 | 1995-02-27 | 缶巻締装置における缶蓋供給ガイドレール |
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JPH08229624A JPH08229624A (ja) | 1996-09-10 |
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---|---|---|---|---|
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-
1995
- 1995-02-27 JP JP6159795A patent/JP2845158B2/ja not_active Expired - Fee Related
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