JP2845027B2 - 自動砥石掛け装置 - Google Patents

自動砥石掛け装置

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JP2845027B2
JP2845027B2 JP13754492A JP13754492A JP2845027B2 JP 2845027 B2 JP2845027 B2 JP 2845027B2 JP 13754492 A JP13754492 A JP 13754492A JP 13754492 A JP13754492 A JP 13754492A JP 2845027 B2 JP2845027 B2 JP 2845027B2
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敦史 川口
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Nippon Kokan Ltd
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ストリップ表面に発
生する微少欠陥を検査する目的で使用される自動砥石掛
け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】冷延鋼板やメッキ鋼板の表面には、その
製造工程や通板工程において凹凸欠陥が発生し、そして
その中には欠陥検出センサによる走間検査や目視静止検
査でも発見しにくい微少なものもあるが、このような微
少な欠陥は検査作業員が部分的に砥石掛けを行ない、そ
の砥石の掛かりかたの違いから検出するものとなってい
る。
【0003】すなわち、砥石掛けをすると正常部位に比
べ微少凹欠陥部は砥石の掛かりが弱い一方、微少凸欠陥
部は砥石の掛かりが強く、その欠陥部によって光沢が異
なることになる。この光沢の微少な違いにより、ストリ
ップの微少な凹凸を検出できることになるのである。
【0004】一方、欠陥には点状欠陥と線状欠陥があ
り、特に線状欠陥はストリップ幅方向又はストリップ長
手方向が多く、この場合砥石は欠陥と直角方向に掛ける
必要があるため、砥石掛けもストリップ長手方向と幅方
向で実施する必要がある。
【0005】又ストリップの形状にあわせて均一に研磨
しなければ欠陥の判別ができず、ストリップの硬さに応
じて砥石の押付力や研磨回数を調整する必要があること
から、熟練を要する煩雑な作業となり、自動化は困難で
あった。
【0006】このため、従来より検査作業員の作業上の
煩雑さを解消すべく、その作業の自動化を図った自動砥
石掛け装置が種々提案されている。例えば実開昭59−
183745号では、図5に示される様にロール60外面
にゴム等の弾性体61を介してサンドシート62を外装さ
せ、このロール60をストリップ表面に押し当てている。
又実開昭61−148558号や実開平2−63957
号及び実公昭59−20933号では、図6、図7及び
図8に夫々示される様に、砥石2をバネ等を介したシリ
ンダ機構7により調整してストリップ1表面に押し付け、
その押付けによりストリップ1表面の研磨を行なう装置
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述の実開昭5
9−183745号の技術では、サンドシートの寿命が
短く取替に時間がかかり、ランニングコストが高くつ
く。又実開昭61−148558号や実開平2−639
57号では、砥石掛けの効率が悪く、押付力は夫々のシ
リンダ機構7で制御するため、砥石2の平均面圧は一定に
なるものの、面圧分布のコントロールは不可能であり、
設備費も高くつく。更に実公昭59−20933号の技
術では、ストリップエッジ部分に当る砥石2表面が損傷
し、次にそれより幅広材の研磨を行なう時に、研磨され
ない部分Xが生ずる等の問題を抱えていた。
【0008】本発明は従来技術の以上の様な問題に鑑み
創案されたもので、ストリップ表面への押付力の調整が
容易に行なえ、且つ一旦設定されたならば常に一定の押
付力で砥石を保持することができる自動砥石掛け装置を
提供し、ストリップ表面を均一に研磨できるようにせん
とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのため本発明の自動砥
石掛け装置は、ストリップ幅方向に沿って設けられた砥
石又は砥粒入り弾性体を積層した整形品(以下砥石体と
いう)と、該砥石体がその下端部に取付けられていて、
通常は弾性体により上方に押し上げられている支持体
と、該支持体上端部に接し、膨張時に弾性体の弾反力に
抗して支持体を押し下げる弾性チューブと、該弾性チュ
ーブ内にガスを供給するガス供給装置とを有することを
基本的特徴としている。
【0010】
【作用】弾性チューブ内にガス供給装置からガスを吹込
んでこれを膨張せしめた場合、弾性体の弾反力に抗して
支持体が押し下げられ、砥石体をストリップ表面に一定
の押付力で押し付ける。このチューブ内のガス圧を調整
することで、押し付け力の自由な調整ができるようにな
ると共に、ストリップの変形、たわみに追従させながら
砥石体の押し付けが可能となり、均一にストリップ表面
を研磨できることになる。
【0011】又特に砥石体及びこれを支持して上下方向
に押し上げ押し下げるために使用される支持体を複数の
もので構成すると共に、これの砥石体をストリップ幅方
向に並べて配置するようにすれば、ガス吹込みによる弾
性チューブの膨張で砥石体をストリップ表面に押し付け
る前記構成と相俟って、砥石体をストリップ表面の凹凸
に追従させながらその全幅に均一に押付けることが可能
となる。
【0012】更にこれらの砥石体につき、それらの側辺
部がストリップパスラインに対し傾斜した状態となり、
且つ隣接する各側辺部が互いに平行になるような形状
(例えばひし形)に構成することで、これまで砥石体間
で生じ易いとされていた非研磨エリアが発生することが
なくなって、ストリップ全幅に亘って均一に研磨できる
ようになる。
【0013】尚、上記砥石体の幅より広い或いは並べら
れた砥石体の全幅より広いストリップの幅方向の研磨に
は、シリンダ等を用いてこれら砥石体全体をストリップ
幅方向に往復運動させることで、該幅方向の研磨も均一
にできるようになる。
【0014】
【実施例】以下本発明の具体的実施例を添付図面に基づ
き説明する。
【0015】図1は本発明の自動砥石掛け装置の一実施
例構成を示す斜視図である。
【0016】同図において本実施例構成は、複数の砥石
体2a乃至2dと、該砥石体2a乃至2dがその下端に取付けら
れた支持体3a乃至3dと、該支持体3a乃至3dの上端部に接
するゴムチューブよりなる弾性チューブ4と、該チュー
ブ4内に圧縮空気を供給するガス供給装置(図示なし)
とを有している。
【0017】上記砥石体2a乃至2dは、図2に示される様
に、ゴム20を間に挟んで取付けヘッド21と砥石22を一体
的に積層せしめた各構成から成り、ストリップ1幅方向
に沿って並べられ、且つこれらは図3に示される様に、
平面ひし形状に整形されたものが用いられている。即
ち、これらの側辺部はストリップパスラインに傾斜した
状態となり、且つ隣接する各側辺部が互いに平行な状態
となっている。
【0018】又支持体3a乃至3dは、夫々その上端部にお
いて、前記図2の外筒40内のスプリング30a乃至30dによ
り上方に押し上げられており、従ってその下端部の砥石
体2a乃至2dは通常ストリップ1表面からΔt分だけ上方に
浮いている。
【0019】更に弾性チューブ4は図2に示される様に
支持体3a乃至3dの上端部側に設けられた外筒40内に設置
されていて、該支持体3a乃至3d上端部に接している。後
述するガス供給装置からの圧縮空気の供給により膨ら
み、それが外筒40内である程度大きくなると、前記スプ
リング30a乃至30dの弾反力に抗して支持体3a乃至3dを押
し下げ、図2右側に示される様に砥石体2a乃至2dをスト
リップ1表面に押し当てることが可能となる。
【0020】前記ガス供給装置は図示しないエアコンプ
レッサで構成され、導通管50を介して弾性チューブ4内
に圧縮空気を送ることができるようになっているが、該
導通管50の途中に設けられレギュレータ51によりその送
り量を調整でき、該調整によってストリップ1表面への
砥石体2a乃至2dの押し付け力の制御が可能となる。
【0021】以上の様な本実施例構成で、ストリップ1
長手方向の研磨を行なう場合、砥石体2a乃至2dを該スト
リップ1幅以上に連らねてセットし、ストリップ1を停止
させた後、ガス供給装置から圧縮空気を弾性チューブ4
内に適当量送給する。そしてストリップ1表面に砥石体2
a乃至2dを均一に接触させ、該ストリップ1を再びその長
手方向に移動させることで、その表面全体が均一に研磨
される。
【0022】尚、ストリップ1幅方向の研磨も行なうこ
とができるが、その場合は、弾性チューブ4に適当なガ
ス圧を与え、ストリップ1表面に砥石体2a乃至2dが均一
に接した後、図4に示される様にシリンダ6によって外
筒40をストリップパスライン直角方向に往復動させるこ
とで可能となる。この様な研磨を行なえばストリップ1
表面が均一に研磨され、ストリップ1の微細表面欠陥を
容易に見つけることが可能となる。
【0023】
【発明の効果】以上詳述した本発明の装置構成によれ
ば、ストリップ表面への砥石体の押付力の調整が容易に
行なえるようになり、且つ一旦設定されたならば常に一
定の押付力で砥石体を保持することができるようにな
り、しかもストリップの変形、たわみに追従させながら
その押し付けが可能となり、均一にストリップ表面を研
磨できるようになる。又砥石体を複数のものでしかもス
トリップ幅方向に複数並べて配置するような構成では、
弾性チューブの膨張によって砥石体をストリップ表面に
押し付ける構成と相俟って、砥石体をストリップ表面の
凹凸に追従させながらその全幅に均一に押付けることが
できるようになる。そして砥石体を使用しているので、
寿命もサンドシート寿命より長く、ランニングコストも
安くなる。それに分割式のため部分取替もでき、取替時
間も早く、効率的に作業が行なえることになる。しかも
ストリップ表面が均一に研磨できるため、熟練したオペ
レータと同等以上の砥石掛けが可能であることから、欠
陥検出精度向上による品質の向上と省力化が図れること
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一実施例構成を示す斜視図であ
る。
【図2】本実施例構成の作用を示す説明図である。
【図3】ストリップ幅方向に並べられた砥石体の平面形
状を示す平面図である。
【図4】本実施例構成でストリップ幅方向への研磨の仕
方を示す説明図である。
【図5】自動砥石掛け装置の従来構成を示す説明図であ
る。
【図6】自動砥石掛け装置の他の構成を示す斜視図であ
る。
【図7】自動砥石掛け装置の更に他の構成を示す側面図
である。
【図8】自動砥石掛け装置の別の構成を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 ストリップ 2 砥石 2a、2b、2c、2d 砥石体 3a、3b、3c、3d 支持体 4 弾性チューブ 6 シリンダ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストリップ幅方向に沿って設けられた砥
    石体と、該砥石体がその下端部に取付けられていて、通
    常は弾性体により上方に押し上げられている支持体と、
    該支持体上端部に接し、膨張時に弾性体の弾反力に抗し
    て支持体を押し下げる弾性チューブと、該弾性チューブ
    内にガスを供給するガス供給装置とを有することを特徴
    とする自動砥石掛け装置。
  2. 【請求項2】 請求項第1項記載の自動砥石掛け装置に
    おいて、前記砥石体と支持体を複数のもので構成し、且
    つ該砥石体をストリップ幅方向に並べて配置したことを
    特徴とする請求項第1項記載の自動砥石掛け装置。
  3. 【請求項3】 請求項第2項記載の自動砥石掛け装置に
    おいて、各砥石体につき、それらの側辺部がストリップ
    パスラインに対し傾斜した状態となり、且つ隣接する各
    側辺部が互いに平行になるような形状に構成したことを
    特徴とする請求項第2項記載の自動砥石掛け装置。
JP13754492A 1992-05-01 1992-05-01 自動砥石掛け装置 Expired - Lifetime JP2845027B2 (ja)

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JPH05307010A JPH05307010A (ja) 1993-11-19
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KR100560820B1 (ko) * 2001-08-01 2006-03-13 주식회사 포스코 스트립 표면 검사 장치
DE102010025904A1 (de) * 2010-07-02 2012-01-05 Sms Siemag Ag Poliervorrichtung

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