JP2844997B2 - アンテナ - Google Patents

アンテナ

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JP2844997B2
JP2844997B2 JP31495791A JP31495791A JP2844997B2 JP 2844997 B2 JP2844997 B2 JP 2844997B2 JP 31495791 A JP31495791 A JP 31495791A JP 31495791 A JP31495791 A JP 31495791A JP 2844997 B2 JP2844997 B2 JP 2844997B2
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bipolar transistor
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晶夫 倉本
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Nippon Electric Co Ltd
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  • Details Of Aerials (AREA)
  • Amplifiers (AREA)
  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、増幅器を備えたアンテ
ナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のアンテナとして、図2に示すよう
に、トランジスタを付加したアンテナがある。(アンテ
ナ工学ハンドブック(オーム社)46頁)アンテナの放
射器に対応するモノポール20がトランジスタ21のベ
ースに接続され、コレクタはインピーダンス整合のため
のマッチングバー23を介して接地され、エミッタより
同軸構造を介して出力端子22に接続される。モノポー
ル20で受信された電力はトランジスタ21で増幅され
て出力端子22へ現れる。このように従来のアンテナは
アンテナ直下に増幅器があり、給電線で熱雑音を拾うま
えに増幅してしまうので給電線の損失は考慮する必要が
ないが、受信時のみに使用が限定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のアン
テナは、トランジスタが受信信号のみを増幅する構造に
なっているので、送信時には使用できない欠点があっ
た。
【0004】本発明は、このような欠点を除去するもの
で、送信時にも給電線損失を軽減してアンテナ全体の特
性劣化を抑止できる手段をもつアンテナを提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、電気的に接続
された給電点を両端にもち、信号の入力端子および信号
の出力端子を備えたアンテナにおいて、コレクタが前記
アンテナの一端の給電点に接続され、エミッタが共通電
位に接続され、ベースが前記入力端子に接続されるとと
もにベースにバイアス電圧を与えるバイアス端子が接続
された第一バイポーラトランジスタと、エミッタが前記
アンテナの他端の給電点に接続され、ベースが共通電位
に接続されるとともにベースにバイアス電圧を与えるバ
イアス端子が接続され、コレクタが前記出力端子に接続
された第二バイポーラトランジスタとを備え、送信時に
は、前記入力端子に送信信号が入力され、前記第二バイ
ポーラトランジスタの前記バイアス端子にエミッタコレ
クタ間電圧が飽和するようなバイアス電圧を与えられる
とともに前記出力端子が接地されて前記他端の給電点が
接地状態にされ、受信時には、前記第一バイポーラトラ
ンジスタのバイアス端子に前記エミッタコレクタ電圧が
飽和するようなバイアス電圧を与えられて前記一端の給
電点が接地状態にされるとともに、前記第二バイポーラ
トランジスタのバイアス端子に前記第二バイポーラトラ
ンジスタが増幅作用を行うバイアス電圧が与えられるこ
とを特徴とする。
【0006】ここで、上記バイポーラトランジスタに代
わり、電界効果トランジスタを用いても良い。
【0007】
【作用】電気的に接続された給電点に接続された送信用
および受信用のトランジスタの増幅機能により、給電線
を用いた場合に、受信時には雑音温度の劣化がなく、送
信時には熱発生の過大など避けることができかつ大電力
通過による途中回路の耐電力の強化の必要性をなくすこ
とができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図1はこの実施例の構成図である。この
実施例では、電気的に接続された二つの端子をもつアン
テナとして折り返しダイポール1を用いている。その給
電点2および3にはそれぞれトランジスタ4および5の
コレクタとエミッタとが接続され、トランジスタ4のエ
ミッタは接地され、ベースはコンデンサ10を介して入
力端子16に接続され、さらにコイル6を介してコンデ
ンサ9とバイアス端子15とが接続され、コンデンサ9
の他端は接地される。トランジスタ5のベースはコンデ
ンサ14とコイル7とが接続され、コンデンサ14の他
端が接地され、コイル7の他端はコンデンサ13とバイ
アス端子19とに接続され、コンデンサ13の他端は接
地される。トランジスタ5のコレクタには、コンデンサ
11を介して出力端子17およびコイル8が接続され
る。コイル8の他端にはコンデンサ12と電源端子18
とが接続され、コンデンサ12の他端は接地される。す
なわち、この実施例は、図1に示すように、電気的に接
続された給電点2および3を両端にもち、入力端子16
および出力端子17を備え、さらに、本発明の特徴とす
る手段として、コレクタCが上記アンテナの一端の給電
点2に接続され、エミッタEが共通電位に接続され、
ースBが入力端子16に接続されたトランジスタ4と、
エミッタEが上記アンテナの他端の給電点3に接続さ
れ、ベースBが共通電位に接続され、コレクタCが出力
端子17に接続されたトランジスタ5とを備える。
【0009】次に、この実施例の動作を説明する。本ア
ンテナは、送信時はトランジスタ4により放射直前に送
信電力を増幅して放射し、受信時はトランジスタ5によ
り受信した微弱信号を直下で増幅し、送受どちらの場合
も給電線の損失の影響をうけない。はじめに、本アンテ
ナを動作させるために電源端子18に適当な電源電圧を
与えておく。
【0010】まず、送信時の動作について説明する。送
信信号を入力端子16に入力すると、コンデンサ10を
通りトランジスタ4のベースに加わる。コンデンサ10
は直流阻止用である。バイアス端子15には、トランジ
スタ4が送信信号を効率よく増幅するための適当な動作
点が得られるようにバイアス電圧を加えておく。このと
きに、コイル6およびコンデンサ9はベースに加わる送
信信号のバイアス端子15側への流れ込み阻止用であ
る。また、バイアス端子19には、トランジスタ5のエ
ミッタとコレクタ間の電圧が飽和するように充分なバイ
アス電圧を与えておき、かつ出力端子17を接地する。
このときに、コンデンサ14は高周波信号に対する短絡
用、コイル7およびコンデンサ13はバイアス端子19
側への高周波阻止用、コンデンサ11は直流阻止および
出力端子17接地時の高周波短絡用である。トランジス
タ4のベースに加えられた送信信号はトランジスタ4で
増幅され、コレクタから給電点2を通って折り返しダイ
ポール1の中に入る。トランジスタ5のコレクタおよび
エミッタ間が飽和状態であるために短絡状態となり、さ
らに出力端子17は接地されているので、折り返しダイ
ポール1の給電点3は高周波的に短絡(接地)されてお
り、折り返しダイポール1はトランジスタ4の負荷とな
り、増幅された送信信号は折り返しダイポール1から全
て放射される。
【0011】次に、受信時の動作について説明する。受
信時には、バイアス端子15にトランジスタ4のコレク
タ・エミッタ間が飽和するのに充分なバイアス電圧を加
え、給電点2を接地状態とする。トランジスタ5につい
てはバイアス端子19よりトランジスタ5が適当な増幅
作用を行う動作点となるバイアス電圧を加えておく。折
り返しダイポール1で受信された受信信号は、給電点3
に発生してトランジスタ5のエミッタに加わる。このと
きに、トランジスタ5はベース接地型の増幅器として動
作し、増幅された受信信号はコレクタ側に現れ、コイル
8を負荷とする。そして、コンデンサ11を介して出力
端子17から受信信号が取り出される。
【0012】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、送信時
および受信時に放射素子に対して最短の位置に増幅器を
有し、給電線を長くひいた場合の悪影響すなわち受信時
の雑音温度の増加を避けることができ、送信時では大電
力の通過による途中回路の耐電力を高めなければならな
いことおよび熱の発生の大きいことを避けることができ
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の構成を示すブロック構成図。
【図2】従来例の構成を示すブロック構成図。
【符号の説明】
1 折り返しダイポール 2、3 給電点 4、5 トランジスタ 6、7、8 コイル 9、10、11、12、13、14 コンデンサ 15、19 バイアス端子 16 入力端子 17 出力端子 18 電源端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01Q 3/00 - 3/46 H01Q 21/00 - 21/30 H01Q 23/00 H01Q 25/00 - 25/04 H01Q 9/26 H01Q 7/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的に接続された給電点を両端にも
    ち、信号の入力端子および信号の出力端子を備えたアン
    テナにおいて、 コレクタが前記アンテナの一端の給電点に接続され、エ
    ミッタが共通電位に接続され、ベースが前記入力端子に
    接続されるとともにベースにバイアス電圧を与えるバイ
    アス端子が接続された第一バイポーラトランジスタと、 エミッタが前記アンテナの他端の給電点に接続され、ベ
    ースが共通電位に接続されるとともにベースにバイアス
    電圧を与えるバイアス端子が接続され、コレクタが前記
    出力端子に接続された第二バイポーラトランジスタとを
    備え、 送信時には、前記入力端子に送信信号が入力され、前記
    第二バイポーラトランジスタの前記バイアス端子にエミ
    ッタコレクタ間電圧が飽和するようなバイアス電圧を与
    えられるとともに前記出力端子が接地されて前記他端の
    給電点が接地状態にされ、 受信時には、前記第一バイポーラトランジスタのバイア
    ス端子に前記エミッタコレクタ電圧が飽和するようなバ
    イアス電圧を与えられて前記一端の給電点が接地状態に
    されるとともに、前記第二バイポーラトランジスタのバ
    イアス端子に前記第二バイポーラトランジスタが増幅作
    用を行うバイアス電圧が与えられることを特徴とするア
    ンテナ。
  2. 【請求項2】 上記バイポーラトランジスタに代わり、
    電界効果トランジスタを用いた請求項1記載のアンテ
    ナ。
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