JP2843810B2 - バラ状緩衝材の製造方法 - Google Patents
バラ状緩衝材の製造方法Info
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Description
て用いられる,バラ状緩衝材の製造方法に関する。
泡スチロールと呼ばれる発泡ポリスチレン(PS)が市
場を主に占有してきており,該発泡ポリスチレン(P
S)は発泡剤としてフロン・ブタン等のような気体をお
もに用い,原材料樹脂としてポリスチレン(PS)を用
いて製造されてきた。
スチレン(PS)は発泡剤としてフロン・ブタン等のよ
うな気体をおもに用いており,該フロン気体は該発泡ポ
リスチレン(PS)の燃焼廃棄処理において,地球温暖
化に影響を与える環境有害物質として排出され,最近該
フロン気体は使用禁止の処置が取られる事になってい
る。
樹脂原材料としてベンゼン環を含有する鎖状炭化水素高
分子のポリスチレン(PS)を用いているので,燃焼廃
棄処理においてベンゼン環を主要成分とするススを含有
した煤煙が多く発生し,しかも燃焼発熱量が多く,該燃
焼廃棄処理を一般家庭において通常のゴミと一緒に処理
することが不可能であった。
物性,成形性,環境性等に総合的に適合し,現在主に市
場で使われている該発泡ポリスチレン(PS)製緩衝材
の価格品質等の代替材として使用可能な,バラ状緩衝材
の製造方法を提供することを目的とする。
衝材の製造工程における原材料は植物性発泡剤,樹脂,
植物性添加剤及び水とから構成され,発泡剤として豆腐
製造産廃物を乾燥前処理た精選粒子状のオカラ,大豆よ
り油脂分をしぼりきった産廃物の粕を乾燥処理した精選
粒子状の脱脂大豆,或いは小麦の製粉副産物として排出
されるフスマ等の小麦製粉副産物を用い,樹脂の原材料
として鎖状炭化水素高分子であるポリプロピレン(P
P)を用い,添加剤として澱粉系原材料を用い,該発泡
剤及びポリプロピレン(PP)樹脂の配合率を,それぞ
れ70─80%及び30─20%とし,この発泡剤及び
ポリプロピレン(PP)樹脂の混合原材料に対し,該添
加剤を20─30%添加し,これらの発泡剤,樹脂,及
び添加剤を混合機に投入し混合し,この混合原材料を高
温加熱型等の押出機のフィーダに投入し,該押出機の前
部から原材料である水を該混合原材料に対する投入率2
0─30%で供給し,該押出機の最終工程先端部から押
し出されるひも状発泡ポリプロピレンの押出成形物は,
高温状態で切断することの出来る切断機を用い任意の長
さで切断し,バラ状発泡ポリプロピレンの製品としたバ
ラ状緩衝材の製造方法を特徴とする。
いて,高温・圧力下における自主発泡作用を有する植物
性発泡剤として産業廃棄物であるオカラ,脱脂大豆,或
いはフスマ等の小麦製粉副産物を用いているので,高温
押出機内部で有効に発泡作用を行い,バラ状発泡ポリプ
ロピレンの製品とする事ができ,且つ燃焼廃棄処理にお
いても植物性なので燃焼しやすく環境にも適合する作用
を有する。
原材料として,ベンゼン環を有しない鎖状炭化水素高分
子であるポリプロピレン(PP)を用いているので,商
標名;発泡スチロールと呼ばれるベンゼン環を含有する
鎖状炭化水素高分子である発泡ポリスチレン(PS)に
比べて,燃焼廃棄処理において煤煙のススの主要成分と
なるベンゼン環の含有が少なく,燃焼して主に炭酸ガス
と水蒸気になり,しかも燃焼発熱量(6200cal)
が該発泡ポリスチレン(PS)に比べて少ないので,該
燃焼廃棄処理を一般家庭において通常のゴミと一緒に処
理する事が出来る。
は,市場の要求により高温状態で切断することの出来る
切断機を用い任意の長さで切断する事ができる効果を有
する。
は,前記発泡ポリスチレン(PS)と同等に用いられる
包装充填材の緩衝材として使用可能であり,該発泡ポリ
スチレン(PS)と比べて,熱変形温度及び衝撃値にお
いて優れており,植物性澱粉系添加剤20─30%を混
合原材料に加えることにより,復元力を良くする事がで
き,該発泡ポリスチレン(PS)と同等の物性値を有す
るバラ状発泡ポリプロピレン製品とする事が出来る効果
を有する。
この発明のバラ状緩衝材の製造方法を示す工程概略図で
ある。原材料は植物性発泡剤,樹脂,植物性添加剤及び
水とから構成され,発泡剤としては豆腐製造後の約95
%含水産廃物を乾燥前処理し,乾燥度約8─10%に含
水した乾燥処理を施し,粉砕機にかけメッシュ(20─
30ミクロン)を用いて振るいにかけた精選粒子状のオ
カラ,大豆より油脂分をしぼりきった産廃物の粕を,乾
燥度約8─10%の乾燥処理を施し,粉砕機にかけメッ
シュを用いて振るいにかけた精選粒子状の脱脂大豆,或
いは小麦の製粉副産物として排出されるフスマ等と呼ば
れ小粒状で,脱脂大豆に比べて成形時に押出機内のシ
リンダC−1からC−6において倍程度の流動性を有す
る,小麦製粉副産物を用いる。
い鎖状炭化水素高分子であるポリプロピレン(PP)を
用い,粉末状のポリプロピレン・トクヤマ社製;商品名
PN−150G・メルトインデックス15を使用した。
ン(PP)樹脂の配合率を,それぞれ70─80%及び
30─20%とし,この発泡剤及びポリプロピレン(P
P)樹脂の混合原材料に対し,上記添加剤を20─30
%添加混合し,例えば発泡剤,ポリプロピレン(PP)
樹脂及び添加剤の混合原材料の比率を発泡剤60%,樹
脂20%,添加剤20%とし,生産量によって差はある
が,1回に100kg程度混合できる混合機に投入し
混合する。
脂及び添加剤の混合原材料を日本製鋼所社製・食品2軸
式押出機の2軸の定量フィーダに投入する前の該押出
機の前準備として,該押出機を構成する2軸同方向の特
殊スクリューを有する6連結のシリンダC−1からC−
6の各温度を180─200℃に加熱上昇させて,ポリ
プロピレン(PP)樹脂をフィーダに投入し,該押出機
のダイ先端部からPPが出ることを確認しておき,該混
合原材料を該定量フィーダに投入し,該押出機のスクリ
ュー回転数は急激に上昇させず徐々に上昇させる。
原材料である水を上記該混合原材料に対する投入率20
─30%で供給し,該投入率以下又は以上では発泡率が
低下し,該押出機のひも状発泡ポリプロピレンの押出成
形物が噴出するダイ部の口径は2穴各2mmを用い,1
穴で使用する場合もあり,該ひも状発泡ポリプロピレン
の生産稼働時に,多少香ばしい匂いが出るが,気になれ
ば消臭液を該水原材料に微量(0.2%以下)混合させ
れば低減可能である。
場合の典型的な一例である各種の押出機成形使用条件を
示しており,シリンダの温度は各シリンダの前後の温度
を表示し,該押出機の主モーター電流値は107Aであ
った。
状発泡ポリプロピレンの押出成形物は,高温状態で切断
することの出来る熱間型切断機を用い,該切断機の回
転数を調整する事により市場の要求により任意の長さで
切断し,標準の切断寸法100─150mmのバラ状発
泡ポリプロピレン製品が製造され,該製品は湿気を含有
し高温であるため多少の冷却時間を必要とし,一時保管
をするための製品格納容器を用意することが望ましく,
該製品の搬送方法としてはエアー,コンベアー等が適切
であるが,エアーを用いる場合は該製品が収縮するので
温風は決して使用してはならない。
状緩衝材の製造方法において,高温における自主発泡作
用を有する植物性発泡剤として産業廃棄物であるオカ
ラ,脱脂大豆,或いはフスマ等の小麦製粉副産物を用い
ているので,産業廃棄物の有効利用に寄与するだけでな
く,フロン等のような地球温暖化に影響を与える環境有
害物質を用いず,安価で経済的な発泡剤であり,廃棄処
理においても植物性なので燃焼しやすく環境にも適合す
る効果を有する。
プラスチック原材料として,ベンゼン環を有しない鎖状
炭化水素高分子であるポリプロピレン(PP)を用いて
いるので,商標名;発泡スチロールと呼ばれるベンゼン
環を含有する鎖状炭化水素である発泡ポリスチレン(P
S)に比べて,燃焼廃棄処理において煤煙のススの主要
成分となるベンゼン環の含有が少なく,燃焼して主に炭
酸ガスと水蒸気になり,しかも燃焼発熱量が該発泡ポリ
スチレン(PS)に比べて少ないので,該燃焼廃棄処理
を一般家庭において通常のゴミと一緒に処理できる効果
を有する。
は,市場の要求により任意の長さで切断する事ができ,
前記発泡ポリスチレン(PS)と同等に用いられる包装
充填材の緩衝材として使用可能であり,該発泡ポリスチ
レン(PS)と比べて,熱変形温度及び衝撃値において
優れており,澱粉系添加剤を添加しない場合は,ややロ
ックウエル硬度で表される表面硬度,及び引張降伏強さ
と引張破壊伸びで表される復元力においては劣るけれど
も,澱粉系添加剤20─30%を混合原材料に加えるこ
とにより,該復元力を更に良くする事ができ,該発泡ポ
リスチレン(PS)と同等の物性値を有するバラ状発泡
ポリプロピレン製品とする事が出来る効果を有する。
は,通常食品や樹脂成形業界でひも状成形に用いられて
いる簡便な装置である一又は複数のスクリュー押出軸を
有する押出機を使用し,前記発泡剤,ポリプロピレン樹
脂及び水を原材料として,価格物性,成形性,環境性等
に総合的に適合し,現在主に市場で使われている商標
名;発泡スチロールと呼ばれる発泡ポリスチレン(P
S)と同等の物性値を有する,バラ状発泡ポリプロピレ
ン製品を製造する事が出来る効果を有する。
造方法を示す工程概略図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 原材料は植物性発泡剤,ポリプロピレン
樹脂,澱粉系添加剤及び水とから構成され,発泡剤とし
て豆腐製造産廃物のオカラ,大豆より油脂分をしぼりき
った産廃物の脱脂大豆,或いは小麦の製粉副産物として
排出される小麦製粉副産物を用い,該発泡剤及びポリプ
ロピレン樹脂の配合率を,それぞれ70─80%及び3
0─20%とし,この発泡剤及びポリプロピレン(P
P)樹脂の混合原材料に対し,該添加剤を20─30%
添加し,これら発泡剤,樹脂,及び添加剤の混合原材料
を高温加熱押し出し可能な押出機のフィーダに投入し,
該押出機の前部から原材料である水を該混合原材料に対
する投入率20─30%で供給し,該押出機の最終工程
先端部から押し出されるひも状発泡ポリプロピレンの押
出成形物は,高温状態で切断することの出来る切断機を
用い任意の長さで切断した,バラ状発泡ポリプロピレン
製品のバラ状緩衝材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7297490A JP2843810B2 (ja) | 1995-10-20 | 1995-10-20 | バラ状緩衝材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7297490A JP2843810B2 (ja) | 1995-10-20 | 1995-10-20 | バラ状緩衝材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09111029A JPH09111029A (ja) | 1997-04-28 |
JP2843810B2 true JP2843810B2 (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=17847187
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7297490A Expired - Lifetime JP2843810B2 (ja) | 1995-10-20 | 1995-10-20 | バラ状緩衝材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2843810B2 (ja) |
-
1995
- 1995-10-20 JP JP7297490A patent/JP2843810B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09111029A (ja) | 1997-04-28 |
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