JP2843370B2 - 内視鏡の湾曲装置 - Google Patents
内視鏡の湾曲装置Info
- Publication number
- JP2843370B2 JP2843370B2 JP1204129A JP20412989A JP2843370B2 JP 2843370 B2 JP2843370 B2 JP 2843370B2 JP 1204129 A JP1204129 A JP 1204129A JP 20412989 A JP20412989 A JP 20412989A JP 2843370 B2 JP2843370 B2 JP 2843370B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pin
- hole
- node ring
- view
- angle wire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
- Endoscopes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、組付け工数の大幅な低減を可能とした内視
鏡の湾曲装置に関するものである。
鏡の湾曲装置に関するものである。
[従来の技術と発明が解決しようとする課題] 近年、体腔内に細長の挿入部を挿入することによりこ
の体腔内の臓器等を診断したり、必要に応じて処置具を
用いた治療を行うことができる内視鏡装置が広く使用さ
れている。
の体腔内の臓器等を診断したり、必要に応じて処置具を
用いた治療を行うことができる内視鏡装置が広く使用さ
れている。
また、医療用のみならす、工業用においてもボイラの
煙管や化学プラントの配管内、或いは機器内の観察,検
査等にも内視鏡装置が使用されている。
煙管や化学プラントの配管内、或いは機器内の観察,検
査等にも内視鏡装置が使用されている。
これら体腔内や管孔内に存在する被観察部位は上記挿
入部の進入方向に位置することはまれである。そのた
め、この挿入部の先端側には例えば互いに回動可能に連
結された複数の節輪にて構成された湾曲部が設けられて
おり、観察等を行う際には、この湾曲部を湾曲操作する
ことにより先端部を上記被観察部位に指向させることが
できるようになっている。
入部の進入方向に位置することはまれである。そのた
め、この挿入部の先端側には例えば互いに回動可能に連
結された複数の節輪にて構成された湾曲部が設けられて
おり、観察等を行う際には、この湾曲部を湾曲操作する
ことにより先端部を上記被観察部位に指向させることが
できるようになっている。
この湾曲部を湾曲させる手段としては、従来から、上
記節輪の内壁に例えばろう付けにより固定したワイヤガ
イドにアングルワイヤを挿入し、該アングルワイヤの一
端を上記湾曲部の先端部に固定する一方、他端をアング
ル操作ノブに連設した技術が一般に用いられている。そ
して、このアングル操作ノブを介して上記アングルワイ
ヤを引張或いは弛緩すると上記湾曲部が湾曲されるよう
になっている。
記節輪の内壁に例えばろう付けにより固定したワイヤガ
イドにアングルワイヤを挿入し、該アングルワイヤの一
端を上記湾曲部の先端部に固定する一方、他端をアング
ル操作ノブに連設した技術が一般に用いられている。そ
して、このアングル操作ノブを介して上記アングルワイ
ヤを引張或いは弛緩すると上記湾曲部が湾曲されるよう
になっている。
しかし、この従来の技術では、それぞれの節輪内壁に
複数のワイヤガイドをろう付け等により固定する必要が
ある。また、このワイヤガイドは略直線状にある程度の
精度を以て配設されていないと湾曲に際してアングルワ
イヤが蛇行したり円滑な湾曲操作が困難となる可能性が
あるため組付けに極めて煩雑な手間が要求され、工数の
低減が困難である。
複数のワイヤガイドをろう付け等により固定する必要が
ある。また、このワイヤガイドは略直線状にある程度の
精度を以て配設されていないと湾曲に際してアングルワ
イヤが蛇行したり円滑な湾曲操作が困難となる可能性が
あるため組付けに極めて煩雑な手間が要求され、工数の
低減が困難である。
また、例えば実公昭57−8801号公報には、互いに隣合
う節輪の連結部に設けた舌片にピンをかしめ固定すると
共に、該ピンの一側を湾曲部内へ突出させ、この突出し
た部位にアングルワイヤの挿通孔を形成した技術が開示
されている。
う節輪の連結部に設けた舌片にピンをかしめ固定すると
共に、該ピンの一側を湾曲部内へ突出させ、この突出し
た部位にアングルワイヤの挿通孔を形成した技術が開示
されている。
しかしながら、この先行技術でもそれぞれのピンをか
しめ固定する必要があり、工数の低減が困難であると共
に、ピンの固定位置が節輪の連結部に決定されているた
め、内蔵物の配置位置や径によってピンの位置をずらす
ことができず融通性に欠け、湾曲部設計の自由度が低下
する可能性がある。
しめ固定する必要があり、工数の低減が困難であると共
に、ピンの固定位置が節輪の連結部に決定されているた
め、内蔵物の配置位置や径によってピンの位置をずらす
ことができず融通性に欠け、湾曲部設計の自由度が低下
する可能性がある。
また、特公昭63−309234号公報には、上記舌片の一方
に孔を形成する一方、他方の舌片に、この孔に回動自在
に挿通され、且つ湾曲部の内部へ突出する耳部を形成
し、この耳部にアングルワイヤの挿通孔を形成すること
により組付けの手間を低減することを可能にした技術が
開示されている。
に孔を形成する一方、他方の舌片に、この孔に回動自在
に挿通され、且つ湾曲部の内部へ突出する耳部を形成
し、この耳部にアングルワイヤの挿通孔を形成すること
により組付けの手間を低減することを可能にした技術が
開示されている。
しかし、この技術でもアングルワイヤの位置を自由に
設定することは不可能であると共に、耳部の厚みを節輪
の厚み以上にすることは困難であるため、耳部の屈曲に
際してこのアングルワイヤがV字状に屈曲された状態で
進退されがちであり、アングルワイヤの摩耗が促進され
て該アングルワイヤのスムーズな進退が困難となる可能
性があるのみならず、切断する可能性もある。また、耳
部の強度を充分に上昇させることに困難性があり、アン
グルワイヤの進退に伴う抵抗により耳部が変形してアン
グルワイヤの進退が不可能となる可能性もある。
設定することは不可能であると共に、耳部の厚みを節輪
の厚み以上にすることは困難であるため、耳部の屈曲に
際してこのアングルワイヤがV字状に屈曲された状態で
進退されがちであり、アングルワイヤの摩耗が促進され
て該アングルワイヤのスムーズな進退が困難となる可能
性があるのみならず、切断する可能性もある。また、耳
部の強度を充分に上昇させることに困難性があり、アン
グルワイヤの進退に伴う抵抗により耳部が変形してアン
グルワイヤの進退が不可能となる可能性もある。
これらの問題点に対処可能な技術として、例えば特公
昭61−52689号公報には、上記節輪の外周端部に該節輪
の中心軸と平行なスリットを形成すると共にワイヤガイ
ドに係合溝を形成し、この係合溝を上記スリットに係合
することにより該ワイヤガイドを上記節輪に固定する技
術が開示されている。
昭61−52689号公報には、上記節輪の外周端部に該節輪
の中心軸と平行なスリットを形成すると共にワイヤガイ
ドに係合溝を形成し、この係合溝を上記スリットに係合
することにより該ワイヤガイドを上記節輪に固定する技
術が開示されている。
しかしながら、ワイヤガイドと節輪とは、スリットと
係合溝との間の摩擦により係合されているため、アング
ルワイヤの進退に伴う摺動抵抗により上記ワイヤガイド
がスリットの端部より抜け落ちる可能性がある。該ワイ
ヤガイドと節輪とをろう付け等により固定すると抜け落
ちる可能性は回避できるが、固定のための手間が要求さ
れ工数が増大する可能性がある。
係合溝との間の摩擦により係合されているため、アング
ルワイヤの進退に伴う摺動抵抗により上記ワイヤガイド
がスリットの端部より抜け落ちる可能性がある。該ワイ
ヤガイドと節輪とをろう付け等により固定すると抜け落
ちる可能性は回避できるが、固定のための手間が要求さ
れ工数が増大する可能性がある。
[発明の目的] 本発明はこれらの事情に鑑みてなされたものであり、
簡単な構成で、設計の自由度が低下されることを防止
し、アングルワイヤの摺動抵抗が大きくなったり円滑な
進退の阻害を防止することが可能であり、極めて容易な
組付けを行うことが可能なであると共にワイヤガイドが
外れることを防止した、内視鏡の湾曲装置を提供するこ
とを目的としている。
簡単な構成で、設計の自由度が低下されることを防止
し、アングルワイヤの摺動抵抗が大きくなったり円滑な
進退の阻害を防止することが可能であり、極めて容易な
組付けを行うことが可能なであると共にワイヤガイドが
外れることを防止した、内視鏡の湾曲装置を提供するこ
とを目的としている。
[課題を解決するための手段及び作用] 本発明による内視鏡の湾曲装置は、複数の節輪をリベ
ットにて順次回動自在に連結して湾曲管を形成し、この
湾曲管の外壁に形成した孔にピンを挿入し、このピンの
湾曲管外周部にフランジ部を形成すると共に、該ピンの
湾曲管内に突出した部位に挿通孔を形成し、この挿通孔
にアングルワイヤを挿通することにより上記ピンの外方
向への抜けを防止するようにしたことを特徴とするもの
である。
ットにて順次回動自在に連結して湾曲管を形成し、この
湾曲管の外壁に形成した孔にピンを挿入し、このピンの
湾曲管外周部にフランジ部を形成すると共に、該ピンの
湾曲管内に突出した部位に挿通孔を形成し、この挿通孔
にアングルワイヤを挿通することにより上記ピンの外方
向への抜けを防止するようにしたことを特徴とするもの
である。
かかる構成により、湾曲管に形成した孔に挿通された
ピンは、湾曲管の外周壁に当接したフランジ部と挿通孔
に挿通されたアングル操作ワイヤによりピンの湾曲管の
内外方向への抜止めがなされると共に、ピン外周が孔の
内側に当接することにより該ピンの移動が防止される。
ピンは、湾曲管の外周壁に当接したフランジ部と挿通孔
に挿通されたアングル操作ワイヤによりピンの湾曲管の
内外方向への抜止めがなされると共に、ピン外周が孔の
内側に当接することにより該ピンの移動が防止される。
[発明の実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図乃至第6図は本発明の第一実施例に係り、第1
図は湾曲部の断面側面図、第2図は節輪の側面図、第3
図はピンの側面図、第4図はアングルワイヤの保持状態
を示す側面図、第5図は湾曲部の断面正面図、第6図は
内視鏡の全体図である。
図は湾曲部の断面側面図、第2図は節輪の側面図、第3
図はピンの側面図、第4図はアングルワイヤの保持状態
を示す側面図、第5図は湾曲部の断面正面図、第6図は
内視鏡の全体図である。
これらの図において符号1は内視鏡装置であり、この
内視鏡装置1は第6図に示す如く体腔内等に挿入可能な
細長の挿入部2と、この挿入部2の後端側に連設された
太径の操作部3とを備えており、この操作部3の後端側
に接眼レンズを収納する接眼部4が設けられている。ま
た、該操作部3の一側からはライトガイドを内装するラ
イトガイドケーブル5が延出されていて、先端に設けら
れたコネクタ装置5aを介して図示しない光源装置に接続
されるようになっている。
内視鏡装置1は第6図に示す如く体腔内等に挿入可能な
細長の挿入部2と、この挿入部2の後端側に連設された
太径の操作部3とを備えており、この操作部3の後端側
に接眼レンズを収納する接眼部4が設けられている。ま
た、該操作部3の一側からはライトガイドを内装するラ
イトガイドケーブル5が延出されていて、先端に設けら
れたコネクタ装置5aを介して図示しない光源装置に接続
されるようになっている。
一方、上記挿入部2の先端側には、先端部6と、この
先端部6の後方に隣接する湾曲管の一例である湾曲部7
とが設けられている。
先端部6の後方に隣接する湾曲管の一例である湾曲部7
とが設けられている。
第5図に示すように、この挿入部2内には一対のライ
トガイド8が配設され、上記光源装置により発生される
照明光をこのライトガイド8で導いて先端部6より被観
察部位へ照射することが可能となっている。また、該挿
入部2内には、イメージガイド9や比較的太径の鉗子チ
ャンネル10等の内蔵物が配設されており、上記被観察部
位の映像を接眼部4へ伝達することができるよう構成さ
れていると共に、必要に応じて鉗子を先端部6まで導
き、この鉗子にて治療処置を行うことが可能となってい
る。
トガイド8が配設され、上記光源装置により発生される
照明光をこのライトガイド8で導いて先端部6より被観
察部位へ照射することが可能となっている。また、該挿
入部2内には、イメージガイド9や比較的太径の鉗子チ
ャンネル10等の内蔵物が配設されており、上記被観察部
位の映像を接眼部4へ伝達することができるよう構成さ
れていると共に、必要に応じて鉗子を先端部6まで導
き、この鉗子にて治療処置を行うことが可能となってい
る。
第1図に示す如く、上記湾曲部7は例えば複数の節輪
12にて構成されている。また、第2図の側面図に示すよ
うに、この節輪12の外壁には周方向に略180゜づつずれ
た舌片12aが設けられている。この舌片12aは節輪12の軸
心と平行方向に突出されていると共に、孔12bが穿設さ
れており、上記舌片12aが互いに重ね合わされて孔12bに
挿通されたリベット13にて回動可能に連結されることに
より、上記湾曲部7が上下或いは左右に湾曲することが
可能となっている。
12にて構成されている。また、第2図の側面図に示すよ
うに、この節輪12の外壁には周方向に略180゜づつずれ
た舌片12aが設けられている。この舌片12aは節輪12の軸
心と平行方向に突出されていると共に、孔12bが穿設さ
れており、上記舌片12aが互いに重ね合わされて孔12bに
挿通されたリベット13にて回動可能に連結されることに
より、上記湾曲部7が上下或いは左右に湾曲することが
可能となっている。
これら複数の節輪12のうちもっとも先端側に位置する
節輪12は上記先端部6に固定されている一方、もっとも
後端側に位置する節輪12は上記挿入部2の操作部3側を
構成する可撓管14に固定されていて、湾曲部7を湾曲す
ることにより上記先端部6を被観察部位へ志向させるこ
とができるようになっている。
節輪12は上記先端部6に固定されている一方、もっとも
後端側に位置する節輪12は上記挿入部2の操作部3側を
構成する可撓管14に固定されていて、湾曲部7を湾曲す
ることにより上記先端部6を被観察部位へ志向させるこ
とができるようになっている。
また、上記節輪12の外壁であって、舌片12aと略対応
する部位には該節輪12の軸心と直交するように穿設され
た複数の孔15が設けられており、この孔15の外側からピ
ン16が挿通されている。
する部位には該節輪12の軸心と直交するように穿設され
た複数の孔15が設けられており、この孔15の外側からピ
ン16が挿通されている。
第3図に示す如く、このピン16は該孔15の直径よりも
僅かに小さな直径を有する円柱状に形成された本体部16
aの一端に半球部16bが設けられ、その他端にフランジ部
16cが設けられている。そして、半球部16bが設けられた
側から上記孔15に挿入され、フランジ部16cが節輪12の
外周に当接して停止されている。
僅かに小さな直径を有する円柱状に形成された本体部16
aの一端に半球部16bが設けられ、その他端にフランジ部
16cが設けられている。そして、半球部16bが設けられた
側から上記孔15に挿入され、フランジ部16cが節輪12の
外周に当接して停止されている。
また、上記本体部16の、節輪12内に挿入された部位に
は挿通孔16dが形成されており、第4図に示す如く、こ
の挿通孔16dにアングルワイヤ17が挿通されている。該
アングルワイヤ17の一端は上記先端部6に固定されてい
る一方、他端は上記操作部3に設けられている操作ノブ
3aに連設されていて、該操作ノブ3aを操作してアングル
ワイヤ17を引張或いは弛緩することにより湾曲部7を湾
曲させることができるようになっている。
は挿通孔16dが形成されており、第4図に示す如く、こ
の挿通孔16dにアングルワイヤ17が挿通されている。該
アングルワイヤ17の一端は上記先端部6に固定されてい
る一方、他端は上記操作部3に設けられている操作ノブ
3aに連設されていて、該操作ノブ3aを操作してアングル
ワイヤ17を引張或いは弛緩することにより湾曲部7を湾
曲させることができるようになっている。
このような構成による湾曲部7の組付けを行う場合、
まず、複数の節輪12に孔15を形成する。この孔15の形成
は工作機械や専用の工具により該節輪12の形成と同時に
一括して行うことが可能であると共に、その位置決めも
治具等により簡単に行うことができるため、該孔15は高
い位置決めの精度を以て容易に形成することが可能であ
る。
まず、複数の節輪12に孔15を形成する。この孔15の形成
は工作機械や専用の工具により該節輪12の形成と同時に
一括して行うことが可能であると共に、その位置決めも
治具等により簡単に行うことができるため、該孔15は高
い位置決めの精度を以て容易に形成することが可能であ
る。
次いで、孔12bが形成された舌片12aを互いに重ね合わ
せ、この孔12bに挿通したリベット13を介して複数の節
輪12を回動自在に連結することにより湾曲部7を構成
し、この湾曲部7を介して先端部6と可撓管14とを連設
して、挿入部2を構成する。
せ、この孔12bに挿通したリベット13を介して複数の節
輪12を回動自在に連結することにより湾曲部7を構成
し、この湾曲部7を介して先端部6と可撓管14とを連設
して、挿入部2を構成する。
更に各種内蔵物を該挿入部2に挿通すると共に、上記
節輪12の孔15の外側にピン16の半球部16bを係入し、こ
のピン16を節輪12の内部へ移動させる。該ピン16の本体
部16a直径は上記孔15の直径よりも僅かに小さく形成さ
れているため、このピン16の移動は極めてスムーズに行
われ、やがて、該ピン16の上記半球部16bと反対側に形
成されているフランジ部16cが上記節輪12の外周に当接
することによりこのピン16の移動が停止されると共に、
このピン16に形成されている挿通孔16dが節輪12内に位
置される。このように、本発明によればピン16を孔15に
挿通するのみでワイヤガイドの位置決め及び係合が終了
してしまうため、従来の技術に比較して大幅な工数の低
減が可能である。
節輪12の孔15の外側にピン16の半球部16bを係入し、こ
のピン16を節輪12の内部へ移動させる。該ピン16の本体
部16a直径は上記孔15の直径よりも僅かに小さく形成さ
れているため、このピン16の移動は極めてスムーズに行
われ、やがて、該ピン16の上記半球部16bと反対側に形
成されているフランジ部16cが上記節輪12の外周に当接
することによりこのピン16の移動が停止されると共に、
このピン16に形成されている挿通孔16dが節輪12内に位
置される。このように、本発明によればピン16を孔15に
挿通するのみでワイヤガイドの位置決め及び係合が終了
してしまうため、従来の技術に比較して大幅な工数の低
減が可能である。
次に,この挿通孔16dにアングルワイヤ17を挿通し、
該アングルワイヤ17の一端を上記先端部6に固定する一
方、他端を操作部3に設けられている操作ノブ3aに係合
する。
該アングルワイヤ17の一端を上記先端部6に固定する一
方、他端を操作部3に設けられている操作ノブ3aに係合
する。
この場合、上記ピン16の回動方向の位置が一定されて
いなくとも、該ピン16の孔15内周に接触されている部位
は円柱状に形成された本端部16aであると共にフランジ
部16cが節輪12の外周に当接されているのみであるた
め、上記アングルワイヤ17を引張すると、このピン16が
回動し、上記挿通孔16bの軸心が湾曲部7の軸心に対し
て平行となる。
いなくとも、該ピン16の孔15内周に接触されている部位
は円柱状に形成された本端部16aであると共にフランジ
部16cが節輪12の外周に当接されているのみであるた
め、上記アングルワイヤ17を引張すると、このピン16が
回動し、上記挿通孔16bの軸心が湾曲部7の軸心に対し
て平行となる。
また、第4図に示す如く、上記フランジ部16cが節輪1
2の外周に当接することによりこのピン16の節輪12内周
方向への移動が防止されていると共に、このピン16が節
輪12の外側方向へ移動しようとしてもアンブルワイヤ17
が該節輪12の内周に当接して抜止めとなるため、このピ
ン16に例えばろう付け等の後工作を施さなくとも、この
ピン16が上記節輪12より抜落ちる可能性はない。
2の外周に当接することによりこのピン16の節輪12内周
方向への移動が防止されていると共に、このピン16が節
輪12の外側方向へ移動しようとしてもアンブルワイヤ17
が該節輪12の内周に当接して抜止めとなるため、このピ
ン16に例えばろう付け等の後工作を施さなくとも、この
ピン16が上記節輪12より抜落ちる可能性はない。
更に、第5図に示すように、例えば鉗子チャンネル10
等の内蔵物の一つが節輪12の内径に対して大きく、該鉗
子チャンネル10の一側が上記節輪12の内周近傍に位置さ
れることによりこの部位にワイヤガイドを設けることが
できなくとも、このピン16が挿入される孔15を設ける位
置はある程度の自由度があるため、内蔵物の位置及び大
きさに影響されることなくピン16の位置を設定すること
が可能であり、湾曲部7の設計の自由度が低下すること
はない。
等の内蔵物の一つが節輪12の内径に対して大きく、該鉗
子チャンネル10の一側が上記節輪12の内周近傍に位置さ
れることによりこの部位にワイヤガイドを設けることが
できなくとも、このピン16が挿入される孔15を設ける位
置はある程度の自由度があるため、内蔵物の位置及び大
きさに影響されることなくピン16の位置を設定すること
が可能であり、湾曲部7の設計の自由度が低下すること
はない。
このようにして組付けが終了した挿入部2を有する内
視鏡を介して被観察部位の観察を行う場合、この挿入部
2を体腔内等に挿入すると共に、ライトガイドケーブル
5のコネクタ装置5aを図示しない光源装置に接続し、こ
の光源装置にて発生される照明光をライトガイド8を介
して先端部6へ導いて上記被観察部位へ照射する。する
と、この被観察部位の映像がイメージガイド9を介して
接眼部4まで伝達され、この接眼部を介して上記被観察
部位の観察を行うことが可能となる。
視鏡を介して被観察部位の観察を行う場合、この挿入部
2を体腔内等に挿入すると共に、ライトガイドケーブル
5のコネクタ装置5aを図示しない光源装置に接続し、こ
の光源装置にて発生される照明光をライトガイド8を介
して先端部6へ導いて上記被観察部位へ照射する。する
と、この被観察部位の映像がイメージガイド9を介して
接眼部4まで伝達され、この接眼部を介して上記被観察
部位の観察を行うことが可能となる。
また、必要に応じて操作ノブ3aを操作して、上記アン
グルワイヤ17を引張或いは弛緩し、上記湾曲部7を湾曲
させることにより先端部6を上記被観察部位へ志向させ
る。この場合、上記ピン16の本体部16aが孔15の内壁に
当接されているためアングルワイヤ17の引張等にてピン
16が移動することはない。更に、必要に応じて鉗子チャ
ンネル10を介して鉗子を先端部6側へ導き、この鉗子に
よる治療処置を行う。
グルワイヤ17を引張或いは弛緩し、上記湾曲部7を湾曲
させることにより先端部6を上記被観察部位へ志向させ
る。この場合、上記ピン16の本体部16aが孔15の内壁に
当接されているためアングルワイヤ17の引張等にてピン
16が移動することはない。更に、必要に応じて鉗子チャ
ンネル10を介して鉗子を先端部6側へ導き、この鉗子に
よる治療処置を行う。
尚、本実施例では節輪12の内部に突出されるピン16の
一端に半球部16bが設けられているため、この節輪12内
に配設されているファイババンドル等の内蔵物にこのピ
ン16によって損傷が発生することが防止されるという効
果を有する。
一端に半球部16bが設けられているため、この節輪12内
に配設されているファイババンドル等の内蔵物にこのピ
ン16によって損傷が発生することが防止されるという効
果を有する。
また、本実施例では内視鏡が光学式のものとして構成
されている例を説明したが、本発明が使用される内視鏡
はこの例に限定されるべきものではなく、先端部6にCC
D等の固体撮像素子を有し、該固体撮像素子にて光電変
換された被観察部位の信号像を信号処理してモニタに出
力するよう構成された電子内視鏡に使用することも可能
であることは勿論である。
されている例を説明したが、本発明が使用される内視鏡
はこの例に限定されるべきものではなく、先端部6にCC
D等の固体撮像素子を有し、該固体撮像素子にて光電変
換された被観察部位の信号像を信号処理してモニタに出
力するよう構成された電子内視鏡に使用することも可能
であることは勿論である。
第7図乃至第9図は本発明の第二実施例に係り、第7
図は節輪の側面図、第8図はピンの正面図、第9図はピ
ンの側面図である。尚、前述の第一実施例と同じ部材及
び同様の作用をなす部材には同一の符号を付して説明を
省略する。
図は節輪の側面図、第8図はピンの正面図、第9図はピ
ンの側面図である。尚、前述の第一実施例と同じ部材及
び同様の作用をなす部材には同一の符号を付して説明を
省略する。
この実施例は節輪12に形成されている孔15を角孔とす
ると共に、該孔15に挿通されるピン16の少なくとも本体
部16aを、上記孔15の一辺の長さよりも僅かに短い一辺
を有する角柱として構成したものである。
ると共に、該孔15に挿通されるピン16の少なくとも本体
部16aを、上記孔15の一辺の長さよりも僅かに短い一辺
を有する角柱として構成したものである。
このような構成によると、ピン16の本体部16aを孔15
に挿入したのみで挿通孔16dの方向性が決定されると共
に、この決定された方向性が変更されることがない。
に挿入したのみで挿通孔16dの方向性が決定されると共
に、この決定された方向性が変更されることがない。
第10図及び第11図は本発明の第三実施例に係り、第10
図は孔の側面図、第11図はアングルワイヤの保持状態を
示す側面図である。
図は孔の側面図、第11図はアングルワイヤの保持状態を
示す側面図である。
この実施例は、節輪12に穿設されている孔15の外周側
に、ピン16のフランジ部16cと略同様の形状の及び大き
さで、且つ、該フランジ部の厚さよりも深く形成された
段部15aが設けられたものである。
に、ピン16のフランジ部16cと略同様の形状の及び大き
さで、且つ、該フランジ部の厚さよりも深く形成された
段部15aが設けられたものである。
このような構成では、第11図に示す如く、ピン16を孔
15に挿入するとフランジ部16cが段部15aに当接すると共
に、該フランジ部16cの頂面が節輪12の外周よりも陥没
されるため、湾曲部7の更なる小径化を実現することが
可能であるという効果を有する。
15に挿入するとフランジ部16cが段部15aに当接すると共
に、該フランジ部16cの頂面が節輪12の外周よりも陥没
されるため、湾曲部7の更なる小径化を実現することが
可能であるという効果を有する。
尚、上記フランジ部16c及び段部15aの形状を四角形状
或いは多角形とすることにより、前述の第二実施例と同
じようにピン16の回動を防止することも可能である。
或いは多角形とすることにより、前述の第二実施例と同
じようにピン16の回動を防止することも可能である。
第12図乃至第14図は本発明の第四実施例に係り、第12
図は湾曲部の側面図、第13図はピンの正面図、第14図は
アングルワイヤの保持状態を示す側面図である。
図は湾曲部の側面図、第13図はピンの正面図、第14図は
アングルワイヤの保持状態を示す側面図である。
この実施例では、湾曲部7が例えばプラスチック部材
等の所定の弾性を有する部材にて一体形成されていて、
この湾曲部7に段部15aを有する孔15が形成されてい
る。
等の所定の弾性を有する部材にて一体形成されていて、
この湾曲部7に段部15aを有する孔15が形成されてい
る。
またピン16は、第13図に示す如く、上記湾曲部7と同
じくプラスチック部材にて形成されており、本体部16a
の先端に挿通孔16dを有するリング部が設けられ、その
他端に円盤状或いは四角形状のフランジ部16cが形成さ
れている。そのため、このピン16のリング部が設けられ
ている部位は上記本体部16aよりも拡径されており、上
記孔15はこのリング部を通過させることが可能であるよ
うに長孔として構成されている。
じくプラスチック部材にて形成されており、本体部16a
の先端に挿通孔16dを有するリング部が設けられ、その
他端に円盤状或いは四角形状のフランジ部16cが形成さ
れている。そのため、このピン16のリング部が設けられ
ている部位は上記本体部16aよりも拡径されており、上
記孔15はこのリング部を通過させることが可能であるよ
うに長孔として構成されている。
かかる構成により長孔に形成された孔15を介してピン
16を挿通し、このピン16のリング部に設けられた挿通孔
16dにアングルワイヤ17を挿通することにより湾曲部7
を湾曲させることが可能となる。
16を挿通し、このピン16のリング部に設けられた挿通孔
16dにアングルワイヤ17を挿通することにより湾曲部7
を湾曲させることが可能となる。
本実施例では、挿通孔16dを有するピン16がプラスチ
ック部材にて構成されているため、アングルワイヤ17の
摺動抵抗をより小さく設定することが可能であるという
効果を有する。
ック部材にて構成されているため、アングルワイヤ17の
摺動抵抗をより小さく設定することが可能であるという
効果を有する。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明による内視鏡の湾曲装置
では、簡単な構成により、設計の自由度が低下されるこ
となく、アングルワイヤの摺動抵抗が大きくなったり或
いは該アングルワイヤの円滑な進退が阻害されることな
く、また、極めて容易に組付けを行うことが可能である
と共に、ワイヤガイドの固定が解除されることがないと
いう効果を有する。
では、簡単な構成により、設計の自由度が低下されるこ
となく、アングルワイヤの摺動抵抗が大きくなったり或
いは該アングルワイヤの円滑な進退が阻害されることな
く、また、極めて容易に組付けを行うことが可能である
と共に、ワイヤガイドの固定が解除されることがないと
いう効果を有する。
第1図乃至第6図は本発明の第一実施例に係り、第1図
は湾曲部の断面側面図、第2図は節輪の側面図、第3図
はピンの側面図、第4図はアングルワイヤの保持状態を
示す側面図、第5図は湾曲部の断面正面図、第6図は内
視鏡の全体図、第7図乃至第9図は本発明の第二実施例
に係り、第7図は節輪の側面図、第8図はピンの正面
図、第9図はピンの側面図、第10図及び第11図は本発明
の第三実施例に係り、第10図は孔の側面図、第11図はア
ングルワイヤの保持状態を示す側面図、第12図乃至第14
図は本発明の第四実施例に係り、第12図は湾曲部の側面
図、第13図はピンの正面図、第14図はアングルワイヤの
保持状態を示す側面図である。 7……湾曲管 15……孔 16……ピン 16d……挿通孔 16c……フランジ部 17……アングルワイヤ
は湾曲部の断面側面図、第2図は節輪の側面図、第3図
はピンの側面図、第4図はアングルワイヤの保持状態を
示す側面図、第5図は湾曲部の断面正面図、第6図は内
視鏡の全体図、第7図乃至第9図は本発明の第二実施例
に係り、第7図は節輪の側面図、第8図はピンの正面
図、第9図はピンの側面図、第10図及び第11図は本発明
の第三実施例に係り、第10図は孔の側面図、第11図はア
ングルワイヤの保持状態を示す側面図、第12図乃至第14
図は本発明の第四実施例に係り、第12図は湾曲部の側面
図、第13図はピンの正面図、第14図はアングルワイヤの
保持状態を示す側面図である。 7……湾曲管 15……孔 16……ピン 16d……挿通孔 16c……フランジ部 17……アングルワイヤ
Claims (1)
- 【請求項1】複数の節輪をリベットにて順次回動自在に
連結して湾曲管を形成し、この湾曲管の外壁に形成した
孔にピンを挿入し、このピンの湾曲管外周側にフランジ
部を形成すると共に、該ピンの湾曲管内に突出した部位
に挿通孔を形成し、この挿通孔にアングルワイヤを挿通
することにより上記ピンの外方向への抜けを防止するよ
うにしたことを特徴とする内視鏡の湾曲装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1204129A JP2843370B2 (ja) | 1989-08-07 | 1989-08-07 | 内視鏡の湾曲装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1204129A JP2843370B2 (ja) | 1989-08-07 | 1989-08-07 | 内視鏡の湾曲装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0368326A JPH0368326A (ja) | 1991-03-25 |
JP2843370B2 true JP2843370B2 (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=16485311
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1204129A Expired - Fee Related JP2843370B2 (ja) | 1989-08-07 | 1989-08-07 | 内視鏡の湾曲装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2843370B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6482149B1 (en) | 1999-05-12 | 2002-11-19 | Fuji Photo Optical Co., Ltd. | Curved part of endoscope |
JP4930220B2 (ja) * | 2007-06-27 | 2012-05-16 | トヨタ紡織株式会社 | スイッチ構造 |
JP5229877B2 (ja) * | 2008-04-24 | 2013-07-03 | 富士フイルム株式会社 | 内視鏡湾曲部 |
JP5653604B2 (ja) | 2009-09-17 | 2015-01-14 | オリンパス株式会社 | 内視鏡湾曲部 |
CN105832280B (zh) * | 2016-03-21 | 2018-01-23 | 珠海普生医疗科技有限公司 | 一种内窥镜弯曲部结构 |
-
1989
- 1989-08-07 JP JP1204129A patent/JP2843370B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0368326A (ja) | 1991-03-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2013190910A1 (ja) | 湾曲管、医療機器 | |
JPS62192134A (ja) | 内視鏡装置用湾曲部装置 | |
JP6084348B1 (ja) | 内視鏡湾曲部 | |
JPWO2020070851A1 (ja) | 内視鏡湾曲部、及び、内視鏡 | |
US20230108741A1 (en) | Insertion device and operation portion unit | |
JP2843370B2 (ja) | 内視鏡の湾曲装置 | |
JPH0641535Y2 (ja) | 体内診断・治療装置 | |
JP2010068891A (ja) | 内視鏡 | |
JP5555019B2 (ja) | ガイドチューブ | |
JP7410327B2 (ja) | 医療機器 | |
JP2018175291A (ja) | シースセット及び内視鏡システム | |
JP3805652B2 (ja) | 内視鏡鉗子口用アダプタ | |
JPH0560734B2 (ja) | ||
JP3183819U (ja) | 内視鏡挿入部 | |
JPH0328815A (ja) | 工業用内視鏡 | |
JPS63202710A (ja) | 内視鏡 | |
JPH0143041Y2 (ja) | ||
CN112423642B (zh) | 内窥镜 | |
JP2010017401A (ja) | 内視鏡及び内視鏡湾曲部の製造方法 | |
JPS6285214A (ja) | 内視鏡 | |
JPH04158826A (ja) | 内視鏡用湾曲管 | |
JP6600485B2 (ja) | 内視鏡装置 | |
JPH0336324Y2 (ja) | ||
JP2619949B2 (ja) | 内視鏡の湾曲管 | |
JPH0356451B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071023 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081023 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |