JP2842926B2 - セラミック用メタライズ構造物 - Google Patents

セラミック用メタライズ構造物

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、回路基板,メタライズ基板,ICパッケー
ジ,トランジスタパッケージ等の電子、半導体機器部品
用部材などのセラミック用メタライズ構造物に関するも
のである。
[従来の技術] 従来、窒化アルミニウム(AlN)にメタライズ構成物
を形成するメタライズ法としては、タングステン
(W)を用いたコファイア法、モリブデン(Mo),マ
ンガン(Mn)による2次メタライズ法、セラミックス
基板上に銅回路板を直接に接合するDBC(Direct Bond C
opper)法、更には薄膜法等が知られている。
このうちタングステンによるコファイア法は、窒化ア
ルミニウムのグリーンシート上にタングステンのペース
トを形成した後に、窒化アルミニウムの脱脂を行い、そ
の後焼成することにより、タングステンからなるメタラ
イズ構成物(層)を形成するものである。
このコファイア法は、多層パッケージなどの内部回路
を形成できる点で優れており、他の3法(2次メタラ
イズ法、DBC法、薄膜法)では、内部回路は形成で
きない。
[発明が解決しようとする課題] ところが、従来のコファイア法では、必ずしも接合強
度が大きくしかも導電性に優れたセラミック用メタライ
ズ構成物が得られないという問題があった。
つまり、窒化アルミニウムに用いられるメタライズ構
成物を製造するに際して、単に通常の脱脂や焼成を行う
だけでは、他の金属との接合強度の向上や、電気回路等
に好適に使用される程度に導電性を向上できないという
問題があった。
更に、その製造に際して、窒化アルミニウムの表面酸
化が発生し、焼結後に焼結体熱伝導率が低下するという
問題や、焼結助剤のイットリアが窒化アルミニウム表面
の酸化膜(アルミナ)と反応して生成したYAG(3Y2O3
5Al2O3)相が、焼結体の表面に浸み出しやすくなり、表
面粗度を悪くしたり、外観上の不具合を生ずる等の問題
が生ずることがあった。
本発明は、上記課題を解決して、優れた特性を有する
セラミック用メタライズ構造物を提供することを目的と
する。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決する本発明は、 窒化アルミニウムを主成分とする焼結体に用いられ、
主としてW,WC及びW2Cよりなるセラミック用メタライズ
構造物であって、 焼結後のメタライズ構造物におけるW,WC,W2Cの(1,1,
0)面のX線ピーク強度を各々IW,IWC,IW2Cとすると、該
X線ピーク強度の比IW/(IWC+IW2C)が、3.5以上であ
ることを特徴とするセラミック用メタライズ構成物を要
旨とする。
ここで、上記セラミック用メタライズ構成物のうち、
特に電気回路として用いられるメタライズ構成物として
は、X線回折により得られたX線ピーク強度比IW/(IWC
+IW2C)が、10以上であれば、導電性に極めて優れてい
るので好適である。
[作用] 本発明は、窒化アルミニウムに用いられるセラミック
用メタライズ構成物、即ち主としてW,WC及びW2Cよりな
るセラミック用メタライズ構成物を焼結した後に、X線
回折を行い、その測定値が所定値以上であれば、好適な
セラミック用メタライズ構成物とするものである。
つまり、本発明者らは、焼結後のメタライズ構成物の
X線回折を行い、その結果、タングステン(W)と炭化
タングステン(WC+W2C)との構成比が、メタライズ構
成物の特性を大きく左右することを見いだし本発明を完
成したものである。即ち、回折したX線のW,WC及びW2C
の(1,1,0)面のX線ピークを測定し、そのX線ピーク
強度の比IW/(IWC+IW2C)が、3.5以上であるものが、
高い接合強度と導電性を有し、更に、焼結後の熱伝導率
が高くかつ表面が滑らかなセラミック用メタライズ構成
物となる。
[実施例] 次に、本発明の実施例を説明する。
まず、窒化アルミニウム(AlN)及びタングステン
(W)からなるメタライズ構成物の製造方法について説
明する。
最初に、平均粒径1.7μmの窒化アルミニウム95重量
%に、焼結助剤としてイットリア(Y2O3)を5重量%添
加し、更に、有機バインダとしてPVB及び可塑剤DBPを溶
媒とともに混合してスラリーとし、その後ドクターブレ
ード装置にてテープ成形し、窒化アルミニウムのグリー
ンシートを作成する。
次に、平均粒径1.0μmのタングステン粉末95重量%
と、有機ビヒクル5重量%とを混合し、ブチルカルビト
ールを用いて粘調して、タングステンペーストを作成す
る。
そして、上記窒化アルミニムウのグリーンシート上
に、タングステンペーストをスクリーン印刷し、乾燥し
た後に、加湿還元ガス中にて、750℃〜850℃の間の温度
で10時間樹脂抜き(脱脂)を行う。
その後、1700℃〜1900℃のN2ガス雰囲気中で、5時間
焼成を行い、窒化アルミニウムの焼結体及びその上部に
形成されたメタライズ構成物を形成した。
(実施例1) 次に、上記製造方法によって形成されたメタライズ構
成物の特性を調べるために行った実験例について説明す
る。
本実験例では、樹脂抜きの条件を変えて3種のサンプ
ルA,B,C(60mm×60mm×2mmの窒化アルミニウムのシー
ト)を製造し、その特性等を調べた。その製造条件及び
実験結果を下記第1表及び第2表、更に第1図ないし第
5図に示す。尚、上記サンプルのうち、サンプルA,Bが
本実施例のメタライズ構成物であり、サンプルCが比較
例である。
下記第1表は、脱脂の条件を示すものであり、ここ
で、脱脂体とは脱脂された窒化アルミニウムを示し、脱
脂の際に使用される還元ガスの露点は30℃とした。
この第1表から明らかなように、実施例のサンプルA,
Bでは残存カーボン量が0.7以下と少ないが、比較例のサ
ンプルCでは1重量%以上と大きな値となっている。
また、下記第2表は、焼結によって製造されたメタラ
イズ構成物の特性を測定した結果を示したものである。
ここで電気抵抗値としては、第1図に示す実験用の構成
を用いて測定した。即ち、窒化アルミニウムのグリーン
シート上にメタライズペーストを塗布し、これを脱脂し
た後に焼成して基板1を形成し、この基板1上に長さ50
mm,幅0.2mm,厚さ10〜20μmの測定用メタライズ構成物
2を形成し、そのメタライズ構成物2の両端部間の電気
抵抗を測定した。
また、メタライズ強度としては、同図に示すように1
辺が2mmの測定用メタライズ構成物3を形成し、更に第
2図に示すように、そのメタライズ構成物3の表面に、
Niメッキを施した後、Sn/Pb半田4を用いて、軸部1
φ,ヘッド部1.5φのネールヘッドピン5を接合し、矢
印A方向の引っ張り強度を測定した。
更に、メタライズ構成相の比としては、周知のX線回
折による測定を行い、第3図ないし第5図に示すような
W,WC,W2Cの(1,1,0)面のX線ピーク(図の枠で囲んだ
ピーク)を検出し、その比IW/(IWC+IW2C)を算出し
た。尚、第3図ないし第5図の縦軸は、回折したX線の
出力の大きさ(カウント数)を示し、横軸はブラック角
2θの大きさを示している。また、第3図はサンプル
A、第4図はサンプルB、第5図はサンプルCのX線チ
ャートを各々示している。
上記第1表及び第2表から明らかなように、本実施例
のサンプルAのメタライズの構成相比(X線ピーク強度
比で示す)、IW/(IWC+IW2C)が10以上であれば、電気
抵抗が15mΩ/□未満と低く、又メタライズ強度も5kg/m
m2を上回る実用レベルにあり、回路基板用メタライズ等
に好適であることが明らかである。
また、サンプルBのメタライズの構成相比、IW/(IWC
+IW2C)が3.5以上10未満であれば、電気抵抗は、15〜1
00mΩ/□と、サンプルAと比較してやや高いものの、
メタライズ強度は5kg/mm2を上回る実用レベルにあり、
各種接合用等のメタライズとして好適であることが明か
である。
尚、比較例のサンプルCは、IW/(IWC+IW2C)が3.5
未満であり、電気抵抗が100mΩ/□を上回り、メタライ
ズ強度も1〜4kg/mm2と小さく、メタライズ後のNiメッ
キ等で外観不良(密着不良)が発生するので、実用上問
題がある。
(実験例2) 本実施例では、脱脂の条件として還元ガスの露点を40
℃とした以外は、上記実験例1と同様な条件で同じ実験
を行った。その条件及び結果を下記第3表及び第4表に
示す。
この第3表から明らかなように、実施例のサンプルD,
E,F(サンプルAと同じ寸法)では、全て残存カーボン
量が1重量%未満と少ない値となっている。
上記第3表及び第4表から明らかなように、本実施例
のサンプルDのメタライズの構成相比、IW/(IWC+IW
2C)が10以上であれば、電気抵抗が15mΩ/□未満と低
く、又メタライズ強度も5kg/mm2を上回る実用レベルに
あり、回路基板用メタライズ等に好適であることが明か
である。
また、サンプルEのメタライズの構成相比、IW/(IWC
+IW2C)が3.5以上10未満であれば、電気抵抗は、15〜5
0mΩ/□と、サンプルDと比較してやや高いものの、メ
タライズ強度は5kg/mm2を上回る実用レベルにあり、各
種接合用等のメタライズとして好適であることが明かで
ある。
サンプルFは、IW/(IWC+IW2C)が3.3とボーダーラ
イン上の値であり、電気抵抗が80mΩ/□を上回り、メ
タライズ強度も3〜5kg/mm2と小さいが、上記比較例C
よりは弱冠優れた値となっている。
[発明の効果] 上述した様に、本発明のセラミック用メタライズ構成
物は、その電気抵抗も低く電気回路等に使用することが
でき、更に接合強度も大きなものである。その上、焼結
後の熱伝導率も大きく、表面も滑らかで外観にも優れて
いるので各種の接合用に使用されるメタライズ構造物と
して好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は実験に使用する基板を示す斜視図、第2図は接
合強度の実験を示す説明図、第3図はサンプルAのX線
回折の結果を示すグラフ、第4図はサンプルBのX線回
折の結果を示すグラフ、第5図はサンプルCのX線回折
の結果を示すグラフである。 1……基板 2,3……メタライズ構成物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H05K 3/38 C04B 35/58 104Q (56)参考文献 特開 平2−7495(JP,A) 特開 平3−226986(JP,A) 特開 平3−199182(JP,A) 特開 平2−279577(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C04B 41/88

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】窒化アルミニウムを主成分とする焼結体に
    用いられ、主としてW,WC及びW2Cよりなるセラミック用
    メタライズ構造物であって、 焼結後のメタライズ構造物におけるW,WC,W2Cの(1,1,
    0)面のX線ピーク強度を各々IW,IWC,IW2Cとすると、該
    X線ピーク強度の比IW/(IWC+IW2C)が、3.5以上であ
    ることを特徴とするセラミック用メタライズ構成物。
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