JP2842206B2 - ガス絶縁開閉装置 - Google Patents

ガス絶縁開閉装置

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JP2842206B2 JP6021396A JP2139694A JP2842206B2 JP 2842206 B2 JP2842206 B2 JP 2842206B2 JP 6021396 A JP6021396 A JP 6021396A JP 2139694 A JP2139694 A JP 2139694A JP 2842206 B2 JP2842206 B2 JP 2842206B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力需給用計器用変圧
変流器(以下、「VCT」という。)を備えたガス絶縁
開閉装置(以下、「GIS」という。)に関する。
【0002】
【従来の技術】VCTを備えたGISにおいて、母線の
引き回しを合理的にしたGISが既に提案されている
(特願平3−198466号)。このGISの概略につ
いて図を用いて説明をする。図6はGISの単線結線図
であり、図7はGISの平面図、図8は正面図、図9は
図7のS−S線から見た側面図である。
【0003】ブッシング3、断路器4、遮断器5、断路
器4からなる2系統の受電ユニット2が1系統ずつVC
T1の両側に配設され、下管路15を通してVCT1に
接続される。また、変圧器8、遮断器5、断路器4から
なる2系統の変圧器ユニット7が1系統ずつVCT1の
両側に配設され、上管路14を通してVCT1に接続さ
れる。そして、上管路14と下管路15は、VCT1に
対して同じ側にかつ上下に平行に配設される。
【0004】このGISは、VCT1に対して電源側母
線と負荷側母線が同じ側にかつ上下に平行に配設されて
いるため、据付面積を大幅に縮小することができ無駄な
スペースをなくすことができ、かつ、巡視点検経路が簡
単になって短くなり巡視点検業務を合理化できるという
利点を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記G
ISにおいては、各母線管路とVCTとの間の接続母線
については、3相の内、2相の接続母線は電源側母線か
らVCTを経由して負荷側母線に引き回さなければなら
ない。このため、母線接続管路及びVCT接続管路内
を、3相の内2相分の母線が往復して配置されることと
なり、接続母線の配置が複雑となる。
【0006】本発明は、VCTに対して電源側の母線と
負荷側の母線を同じ側にかつ上下に平行に配設したGI
Sにおいて、GIS中の接続母線を合理的に配置するこ
とを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、VCTに対して電源側母線と負荷側母線を
同じ側にかつ上下に平行して配設したGISにおいて、
前記VCTと前記両母線の間に母線接続管路を配設し、
前記VCTの上に、前記母線接続管路とVCTの間を接
続するためのVCT接続管路を配設し、前記各接続管路
において前記VCTの変流器に往復接続される母線を同
軸母線により構成する。
【0008】
【作用】電源側母線及び負荷側母線からVCTへ往復し
て配置される接続母線を同軸母線により構成したため、
接続母線がコンパクトな構造となり、さらに、各接続管
路内部に配置される接続母線の数が減少するため、各接
続管路内部のスペースを小さくすることができる。
【0009】
【実施例】本発明の実施例について、図を用いて説明す
る。本実施例におけるGISの全体配置は、図6〜図8
に示したものとほぼ同様である。図1は、図6のS−S
線から見た部分を示す図で、管路の一部を切り欠いて内
部を示している。また、図2は、図1における接続関係
の概略を示した図である。
【0010】上下に平行に配設された母線管路の内、上
管路14に電源側母線21が収納され、下管路15に負
荷側母線22が収納される。これら各母線管路の内、下
管路15は断路器23を有する構造のものが採用されて
いる。なお、各母線管路14,15において、いずれの
構造の母線管路を採用するかは任意である。各母線2
1,22は、それぞれ絶縁スペーサ24,25の接続導
体26,27を介して母線接続管路28に導入される。
母線接続管路28に導入された母線は、3相の内、2相
がVCT1内の変流器を経由して電源側母線21から負
荷側母線22に接続される。また、残りの1相は、電源
側母線21から負荷側母線22とVCT1に分岐して接
続される。母線接続管路28とVCT1との間の接続
は、VCT1の上に配置されたVCT接続管路29を通
して行われる。
【0011】母線接続管路28からVCT接続管路29
へ引き出される3相の母線の内、2相の母線31,32
が同軸母線で構成される。残りの1相の母線33は通常
の母線で構成される。また、VCT接続管路29内の接
続母線も同様に構成され、水平に配置される2相の同軸
母線34,35と通常の母線36、及び垂直に配置され
る2相の同軸母線37,38と通常の母線39により構
成される。そして、母線接続管路28とVCT接続管路
29間の接続は、絶縁スペーサ41に設けられた同軸接
続導体42,43と接続導体44を介して行われる。
【0012】母線接続管路28内において、電源側母線
21の2相は同軸母線31,32の外側母線に接続され
る。この外側母線からVCT1内の変流器を通過したも
のが同じ同軸母線31,32の内側母線として戻ってく
る。この内側母線と負荷側母線22が母線51,52に
より接続される。電源側母線21の残りの1相は通常の
導体33によりVCT1及び母線53に分岐されて負荷
側母線22に接続される。
【0013】以上説明したように、電源側母線21及び
負荷側母線22からVCT1へ往復して配置される接続
母線を同軸母線により構成したため、接続母線がコンパ
クトな構造となり、さらに、各接続管路28,29内部
に配置される接続母線の数が減少するため、各接続管路
28,29内部のスペースを小さくすることができる。
【0014】また、母線接続管路28には、上下両端部
に接地開閉器54,55が設けられる。上側の接地開閉
器54は、同軸母線31,32の外側導体及び導体33
と接続されることにより、電源側母線21に接続された
接地開閉器となる。また、下側の接地開閉器55は、母
線51〜53と接続されることにより、負荷側母線22
に接続された接地開閉器となる。
【0015】本実施例によれば、接地開閉器54,55
を設ける場所を別個に設けることなく、母線接続管路2
8内に配置することができる。また、母線接続管路28
の上下端に配置することができるので、その取り付け及
び点検作業等を容易に行うことができる。次に、同軸母
線の構造及びその接続構造について説明をする。
【0016】図3は、母線接続管路28内における、同
軸母線31の先端接続部分を拡大し、一部を断面で示し
たものである。図において、同軸母線31は、外側母線
61と内側母線62により形成され、両者間には図示し
ない絶縁スペーサが介在している。そして、先端部分に
おいては、内側母線62の先端は外側母線61の先端よ
り内側に引っ込んでいる。
【0017】電源側母線21から導入された母線63
は、その先端を外側母線61の先端と突き合わせてボル
トにより接続される。外側母線61の下部に開口64が
形成されて、内側母線62にボルトで接続された導体6
5がこの開口64から引き出される。この導体65の先
端に接続部66が設けられる。この接続部66の内部に
は接触子67が設けられ、負荷側母線22と接続される
母線52が着脱自在に接続されるようになっている。さ
らに、外側母線61には、接地開閉器54と接続される
母線68が、その上方側面に接続される。
【0018】図4は、母線接続管路28とVCT接続管
路29の間の絶縁スペーサ41の同軸接続導体42と同
軸母線31の接続部分を拡大し、一部を断面で示したも
のである。絶縁スペーサ41に設けられた同軸接続導体
42は、外側導体71と内側導体72と両者間に介在す
る絶縁物73により構成される。内側導体72の先端に
は、接触子74が取り付けられる。同軸母線31と同軸
接続導体42の接続に際しては、同軸母線31の先端が
同軸接続導体42の先端に突き合わされる。これによ
り、同軸母線31の内側母線62の先端が接触子74と
係合して内側導体72と接続される。また、外側母線6
1は外側導体71に対してボルト75により固定されて
接続される。
【0019】図5は、VCT接続管路29における水平
に配置された同軸母線34と垂直に配置された同軸母線
37との接続部分を拡大し、一部を断面で示したもので
ある。垂直の同軸母線37は、外側母線81と内側母線
82とその間に介在する絶縁物83から構成され、その
先端においては、内側母線82が外側母線81より突出
するように構成される。
【0020】また、水平の同軸母線34も外側母線84
と内側母線85から構成され、図示しない絶縁物により
両者間の間隔が保たれている。外側母線84の先端の両
側面に接続片86を取り付け、その先端に第1の接触部
87をボルトにより取り付ける。第1接触部87は環状
に形成され、その中心孔に垂直の同軸母線37の外側母
線81が挿入できるようになっており、その中心に向か
って加圧された複数の接触子88が取り付けられてい
る。
【0021】また、内側母線85はその先端に接続片9
1がボルトにより固定され、接続片91は外側母線84
の先端から出た所で上方へ折り曲げられ、第2の接触部
92をボルトにより取り付ける。第2接触部92も第1
接触部87と同様に環状に形成され、その中心孔に垂直
の同軸母線37の外側母線82が挿入できるようになっ
ており、その中心に向かって加圧された複数の接触子9
3が取り付けられている。第2接触部92は第1接触部
87の上方に絶縁物94を介して、かつ中心軸を一致さ
せて配置される。
【0022】水平の同軸母線34と垂直の同軸母線37
の接続に際しては、垂直の同軸母線37の先端を、水平
の同軸母線34の先端に取り付けた第1及び第2の接触
部87,92に挿入する。これにより、垂直の同軸母線
37の外側母線81は第1の接触部87と接続され、水
平の同軸母線34の外側母線84と接続される。また、
垂直の同軸母線37の内側母線82は第2の接触部92
と接続され、水平の同軸母線34の内側母線85と接続
される。
【0023】以上図3〜5に示したように、同軸母線の
接続部をコンパクトな形状とすることができる。以上、
本発明の実施例について説明をしてきたが、本発明は、
特許請求の範囲に記載された範囲内において種々の変更
が可能である。例えば、電源側母線管路と負荷側母線管
路の上下関係を上記実施例のものと逆にすることができ
る。この入替えは、VCT内部の接続部を一部変更する
ことで容易に行える。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、VCTに対して電源側
の母線と負荷側の母線を同じ側にかつ上下に平行に配設
したGISにおいて、各接続管路中の接続母線を合理的
に配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のGISの側面図。
【図2】図1の等価回路図。
【図3】図1の同軸母線の詳細を示す側面図。
【図4】図1の絶縁スペーサの接続導体の詳細を示す側
面図。
【図5】図1の同軸母線同士の接続部分の詳細を示す側
面図。
【図6】従来のGISの単線結線図。
【図7】従来のGISの平面図。
【図8】図7の正面図。
【図9】図7のS−S線から見た側面図。
【符号の説明】
1…VCT 14…上管路 15…下管路 21…電源側母線 22…負荷側母線 23…断路器 24,25,41…絶縁スペーサ 26,27,44…接続導体 28…母線接続管路 29…VCT接続管路 31,32,34,35,37,38…同軸母線 33,36,39,51,52,53,63,68…母
線 42,43…同軸接続導体 54,55…接地開閉器 61,71,81,84…外側母線 62,72,82,85…内側母線 65…導体 66,87,92…接触部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02B 13/00 - 13/075

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力需給用計器用変圧変流器に対して電
    源側母線と負荷側母線を同じ側にかつ上下に平行して配
    設したガス絶縁開閉装置において、前記電力需給用計器
    用変圧変流器と前記両母線の間に母線接続管路を配設
    し、前記電力需給用計器用変圧変流器の上に、前記母線
    接続管路と電力需給用計器用変圧変流器の間を接続する
    ための電力需給用計器用変圧変流器接続管路を配設し、
    前記各接続管路において前記電力需給用計器用変圧変流
    器の変流器に往復接続される母線を同軸母線により構成
    したことを特徴とするガス絶縁開閉装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101454723B1 (ko) 2006-12-15 2014-10-27 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 가스절연개폐장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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