JP2842108B2 - データ転送装置と並列処理システム - Google Patents

データ転送装置と並列処理システム

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JP2842108B2
JP2842108B2 JP4330168A JP33016892A JP2842108B2 JP 2842108 B2 JP2842108 B2 JP 2842108B2 JP 4330168 A JP4330168 A JP 4330168A JP 33016892 A JP33016892 A JP 33016892A JP 2842108 B2 JP2842108 B2 JP 2842108B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は計算機分野において、そ
の高速性に大きな期待が持たれる並列処理システムに関
し、特にデータ転送の高機能化、高速化に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、数値シミュレーションの大規模化
により、計算機の高速化へ要求は非常に大きいものにな
っている。並列処理システムは、将来の超高速計算機と
して大きな期待が寄せられており、各種のものが提案さ
れている。並列計算機においては、データ転送が頻繁に
発生するため、この性能・機能は全体性能へ大きく寄与
する。つまり並列計算機の性能を考える上で、プロセサ
間のデータ転送能力・機能は、プロセサ単体性能・ソフ
トウェアと並んで最も重要な問題の一つである。このた
め、プロセサ間のデータ転送に関してもいろいろと提案
されている。
【0003】以下図面を参照しながら、従来の並列処理
システムの一例について説明する。図10は従来の並列
処理システムの構成図、図11はパケットの形式を示す
図である。これは、特開昭63−124162公報に開
示されている。
【0004】図10において、50a,50bは行クロ
スバスイッチ、51a,51bは列クロスバスイッチ、
53a〜53dは要素プロセサである。要素プロセサ5
3は、行及び列クロスバスイッチ50,51それぞれに
ポートを有している。また、図11に示す様にパケット
は2つのスイッチアドレスEW,SN、ルート再設定ビ
ットRからなるヘッダ部及びデータ部で構成される。
【0005】以上のように構成された従来の並列処理シ
ステムにおいて、以下要素プロセサ53aより要素プロ
セサ53dにパケットを送る場合の動作について説明す
る。
【0006】パケットは要素プロセサ53a、行クロス
バスイッチ50a、要素プロセサ53c、列クロスバス
イッチ51b、要素プロセサ53dの順で流れる。ここ
で、スイッチアドレスEW、SNはそれぞれ、列及び行
の位置を示す。この例では、共に1に設定される。ま
た、ルート再設定ビットRは前記したルートで障害が発
生した場合に1に設定され、パケットは再転送される。
前記した例では、要素プロセサ53cで障害が発生した
場合、今度は要素プロセサ53a、列クロスバスイッチ
51a、要素プロセサ53b、行クロスバスイッチ50
b、要素プロセサ53dの順で流れる。これにより要素
プロセサ53cで障害が発生しても、前記要素プロセサ
間でパケット転送が可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、次の様な課題がある。
【0008】まず、特開昭63−124162号公報に
は、ある要素プロセサが他の要素プロセサへデータを送
出する形態(以下ストアと呼ぶ)についてのみ記載され
ており、ある要素プロセサが他の要素プロセサを読む
(以下ロードと呼ぶ)形態については開示されていな
い。ソフトウェアの立場から見るとロードの形態が直接
扱える方が自由度が大きく好ましい。ロード/ストアの
両形態がサポートされれば、各プロセサエレメントに分
散したメモリをどこからでも自由にアクセスできるので
ソフトウェアがより柔軟性になり、汎用性の高いシステ
ムが実現することになる。
【0009】また、パケット長に関する情報がヘッダ部
にないので、あらかじめシステム全体で統一的に設定す
る必要があった。従って、異なる長さのパケットが混在
した場合の扱いができないという問題点を有していた。
【0010】また、1つの要素プロセサから全ての要素
プロセサへパケットをブロードキャストする場合、各要
素プロセサに対して逐一行なう必要がある。
【0011】さらに、多くのパケットが流れた場合のデ
ッドロック対策も必要である。これについては開示され
てない。
【0012】本発明の第1の目的は上記問題点に鑑み、
デッドロックを発生させることなくロードをサポート
るデータ転送装置を提供することにある。また本発明の
第2の目的は、異なる長さのパケットが多数混在した場
合にデッドロックを発生させることなくパケット転送を
実現するデータ転送装置と並列処理システムを提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明のデータ転送装置は、外部メモリに接続され
たメモリポートと、ネットワークに接続されたネットワ
ークポートと、前記メモリポートと前記ネットワークポ
ートに両端が接続され、両ポート間を流れるデータを保
持するバッファと、前記バッファのメモリポート側に接
続された解読判定手段と、前記解読判定手段に接続され
たアドレスポインタとを有し、前記ネットワークポート
から前記メモリポートにデータが流れる場合、前記解読
判定手段はメモリポート側のバッファ出力をメモリリー
ド要求と解読した時、即座に応答ができる場合は、前記
要求に対応するメモリリードシーケンスに入り、また即
座に応答できない場合は、前記アドレスポインタの示す
メモリアドレスに前記メモリリード要求をライトし、応
答が可能になった時点で前記アドレスポインタの示すア
ドレスより前記メモリリード要求をリードして解読後対
応するメモリリードシーケンスに入るものである。
【0014】さらに本発明のデータ転送装置は、外部メ
モリに接続されたメモリポートと、ネットワークに接続
された第1及び第2のネットワークポートと、出力が前
記第2のネットワークポートに接続されたデータセレク
タと、前記第1のネットワークポートに入力が、また前
記メモリポートに出力が接続された第1のバッファと、
前記データセレクタの第1の入力に出力が、また前記第
1のネットワークポートに入力が接続された第2のバッ
ファと、前記データセレクタの第2の入力に出力が、ま
た前記メモリポートに入力が接続された第3のバッファ
と、前記第1のネットワークポートから入力されるデー
からパケット長を決定する第1のパケット解読手段
と、前記第1のパケット解読手段によりパケット長を設
定される第1、第2のアドレス生成手段と、前記第1、
第2のアドレス生成手段の出力を入力とし、出力を前記
第1のネットワークポートに接続する第1のアドレスセ
レクタと、前記第1のネットワークポート側の動作を制
御する第1の制御手段と、前記第3のバッファから出力
されるデータからパケット長を決定する第2のパケット
解読手段と、前記第2のパケット解読手段によりパケッ
ト長を設定される第3のアドレス生成手段と、前記第2
のバッファから出力されるデータからパケット長を決定
する第3のパケット解読手段と、前記第3のパケット解
読手段によりパケット長を設定される第4のアドレス生
成手段と、前記第3、第4のアドレス生成手段の出力を
入力とし、出力を前記第2のネットワークポートに接続
する第2のアドレスセレクタと、前記第2のネットワー
クポート側の動作を制御する第2の制御手段を有するも
のである。
【0015】また、本発明の並列処理システムは、前記
データ転送装置をネットワーク側のインターフェースと
して有する2次元アレイ状に配置されたNxN個のプロ
セサエレメントと、3次元的に配置され、内部に2つの
バッファ機能を有するNxNxN個のスイッチを有する
ネットワークを具備し、前記ネットワーク内では、i、
j、k、lを0以上N−1以下の整数として、i行j列
の前記プロセサエレメントをPEij、またi行j列k
番目の前記スイッチをSWijkと表現した場合、PE
ijの一方のネットワークポートをN個のスイッチSW
ijk(k=0,1,・・・,N-1)の一端に共通に、PEijの他
方のネットワークポートをN個のスイッチSWjli(l
=0,1・・・,N-1)の一端に共通に、SWijkの他端をPE
kiに、SWjliの他端をPEjlにそれぞれ接続
し、PEijからPElkにヘッダ部と複数のデータ部
からなるパケットを転送する場合、1回目の転送として
PEijからSWijkの第1のバッファ経由でPEk
iへ、またその後2回目の転送としてPEkiからSW
kilの第2のバッファ経由でPElkへとデータを転
送する並列処理システムであって、PEkiのデータ転
送装置は、第1のアドレス生成手段が、N個のSWij
k(j=0,1,・・・,N-1)中の第1のバッファの使用中の物の
アドレスを生成し、第2のアドレス生成手段が、N個の
SWijk(j=0,1,・・・,N-1)中の第2のバッファの使用
中の物のアドレスを生成し、第3のアドレス生成手段
が、N個のSWkil(l=0,1,・・・,N-1)中の第1のバッ
ファの使用中の物のアドレスを生成し、第4のアドレス
生成手段が、N個のSWkil(l=0,1,・・・,N-1)中の第
2のバッファの使用中の物のアドレスを生成し、1回目
の転送時において、送信時は前記第3のアドレス生成手
段、受信時は前記第1のアドレス生成手段を用い、2回
目の転送時において、送信時は前記第4のアドレス生成
手段、受信時は前記第2のアドレス生成手段を用い、1
回目と2回目の転送が混在する場合、受信時は前記第1
と前記第2、送信時は前記第3と前記第4のアドレス生
成手段をそれぞれ切り替えつつ転送し、それぞれのアド
レス生成手段は、それぞれが転送中のパケットの切れ目
でのみアドレスを変更するものである。
【0016】さらに、本発明の並列処理システムは上記
に加え、転送モードを示すフィールドと、ネットワーク
内のスイッチアドレスを示すフィールドと、すべてのス
イッチへの転送を意味するブロードキャストを示すフィ
ールドと、パケット長を示すフィールドを具備するヘッ
ダ部を有するパケットを用いたものである。
【0017】
【作用】本発明のデータ転送装置は上記した構成によっ
て、メモリリード要求に即応答できない場合、要求を外
部メモリにバッファし、応答が可能になった時点で要求
をリードして解読し、応答シーケンスに入る。これによ
り、要求応答不可によるデッドロックが回避される。
【0018】また、本発明の並列処理システムでは、上
記した構成によって1回目と2回目のパケットが混在し
た場合、次の様な動作を行なう。ここで、i、j、k、
lを0以上N−1以下の整数とし、2次元に配置された
NxN個のプロセサエレメントをPEij、3次元に配
置されたNxNxN個のスイッチをSWijkと表記す
る。
【0019】基本的には、PEkiのデータ転送装置
は、第1のアドレス生成手段がN個のSWijk(j=0,
1,・・・,N-1)中の第1のバッファの使用中の物のアドレス
を生成し、第2のアドレス生成手段がN個のSWijk
(j=0,1,・・・,N-1)中の第2のバッファの使用中の物のア
ドレスを生成し、第3のアドレス生成手段がN個のSW
kil(l=0,1,・・・,N-1)中の第1のバッファの使用中の
物のアドレスを生成し、第4のアドレス生成手段がN個
のSWkil(l=0,1,・・・,N-1)中の第2のバッファの使
用中の物のアドレスを生成する。
【0020】そして、1回目の転送時、受信時は前記第
1のアドレス生成手段、送信時は前記第3のアドレス生
成手段を用い、2回目の転送時、受信時は前記第2のア
ドレス生成手段、送信時は前記第4のアドレス生成手段
を用いる。
【0021】ここで、1回目と2回目の転送が混在する
場合、受信時は前記第1と前記第2のアドレス生成手
段、送信時は前記第3と前記第4のアドレス生成手段を
それぞれ切り替えつつ転送する。また、それぞれのアド
レス生成手段は、それぞれが転送中のパケットの切れ目
でのみアドレスを変更する。
【0022】またヘッダ部にパケット長及びブロードキ
ャストを示すフィールドがあり、これを解読することで
異なる長さの複数のパケットが同時にダイナミックに扱
え、またブロードキャスト転送も高速に実現される。以
上により、異なる長さのパケットが混在した場合でも、
転送が可能となる。
【0023】
【実施例】以下本発明の一実施例のデータ転送装置及び
並列処理システムについて、図面を参照しながら説明す
る。
【0024】(実施例1)本実施例において、ロード即
ちあるプロセサエレメントが他のプロセサエレメントを
リードする場合の動作について説明する。
【0025】図1は本発明の第1の実施例におけるデー
タ転送装置の構成及び周辺接続を示したプロセサエレメ
ントの構成図、図2(a)は同実施例におけるメモリリ
ード要求時のデータ形式、図2(b)は同実施例におけ
るメモリリード返答時のデータ形式、図3は同実施例を
用いた並列処理システムの構成図である。
【0026】これらの図において、1,1a,1bはデー
タ転送装置、2,2a,2bはメモリ、3は外部メモリ2
に接続されたメモリポート、4はネットワーク39に接
続されたネットワークポート、5a,5b,5c,5dは
メモリポート3とネットワークポート4に両端が接続さ
れ、両ポート間を流れるデータを保持するバッファ、6
はバッファ5のメモリポート側に接続された解読判定手
段、7a,7bはレジスタ15により動作範囲が決まる
アドレスポインタ、8はアドレスバス、9はデータバ
ス、16a,16bはセレクタ、17はアドレスポイン
タ7a,7bの差をもとに要求数をカウントする要求保
持手段、18はアドレスポインタ制御手段、19はバッ
ファ制御手段、21はデータ部、22はモード、26は
メモリアドレス、30,30a,30bはプロセサエレメ
ント(以下PEと表記)、35,35a,35bはプロセ
サである。
【0027】全体としては図3に示す様に、PE30
a,30bがネットワーク39で結合されている。ここ
ではネットワークとしては最も簡単なバス結合であり、
またPE数も2とする。また図1に示す様に各PEはプ
ロセサ35、メモリ2、データ転送装置1を共通にバス
接続した構成である。
【0028】図2において、モード22としては例えば
次の様なものがある。 00:他プロセサへのライト 10:他プロセサからリード(要求) 11:他プロセサからリード(返答) 以上のように構成されたデータ転送装置について、以下
図1、図2、図3を用いて、PE30bがPE30aの
メモリをリードする動作を述べる。これは、従来例の項
で述べたロード機能である。この時、リード要求はPE
30bからPE30a、それに対する応答はPE30a
からPE30bに流れる。PE30aに注目し、図1を
PE30aとして説明する。
【0029】ネットワークポート4を通じてPE30b
からメモリ2のリード要求が来る。この要求はバッファ
5aに蓄えられた後、セレクタ16a経由で解読判定手
段6で解読される。この場合、図2(a)に示すモード
22を解読してこれが`10`であるのでメモリリード
要求であることが判明する。
【0030】ここで、要求に即座に応答できる場合は、
メモリ2をリードして、バッファ5b経由でネットワー
クポート4に送出する。この時のデータ形式は図2
(b)に示す様にモードを`11`として、データ部2
1を付けたものである。また、メモリリードのアドレス
は図2(a)に示す様にリード要求のデータ(メモリア
ドレス26)に含まれており、解読判定手段6はこれを
アドレスバス8に送出する。なお、データはデータバス
9経由で伝わる。ここで、即座に応答できる場合とはバ
ッファ5bがフルでない場合であり、バッファ制御手段
19により判明する。
【0031】また、即座に応答できない場合がある。例
えば、バッファ5bがフルでメモリリードしても蓄えら
れない場合である。この時は、メモリ2に要求を一旦蓄
える。同時にメモリ2に要求を蓄えた旨を要求保持手段
17に保持する。
【0032】このメモリ2のアドレスはアドレスポイン
タ制御手段18の制御のもとにアドレスポインタ7aが
生成し、セレクタ16bよりアドレスバス8に送出す
る。このアドレスの初期値は固定値でもよいが、本実施
例ではレジスタ15に外部よりデータバス9経由で設定
される。蓄えた旨を保持するので、応答可能になるまで
データ転送装置は他の動作が可能である。例えば、先の
リード要求受信に続いて、ネットワークポート4よりデ
ータを受けて、バッファ5a経由でメモリ2にライトが
できる。
【0033】その後応答可能になった時点、例えばバッ
ファ5bのフルが解除された時点でデータ転送装置1は
アドレスポインタ7bをセレクタ16b経由でアドレス
バス8に送出して、メモリ2より先に蓄えた要求をリー
ドし、同時に要求を蓄えた旨を解除する。ここで要求保
持手段17、バッファ制御手段19の出力を受けたアド
レスポインタ制御手段18の制御のもとにアドレスポイ
ンタ7bがアドレスを生成し、セレクタ16b経由で出
力する。リード後、セレクタ16a経由で解読判定手段
6に渡し、ここで解読する。後は前記した即座に応答す
る場合と同様、メモリ2をリードしてバッファ5b経由
でデータをネットワークポート4より送出する。
【0034】ここで、アドレスポインタ7a,7b、要
求保持手段17について更に説明する。これらは、複数
の要求に対して有効に作用する。
【0035】まず、これらの初期値をレジスタ15の値
に設定する。メモリ2へのライト時にアドレスポインタ
7aを、リード時にアドレスポインタ7bを用いる。い
ずれも動作後アドレスポインタ制御手段18はアドレス
ポインタの値を進段する。これは、アドレスポインタ7
aをライトポインタ、アドレスポインタ7bをリードポ
インタとし、メモリ2をデータ保持部とした先入れ先だ
し装置(FIFO)を意味し、複数の要求がバッファで
きることになる。なお、メモリ2のバッファ領域の長さ
もレジスタ15で設定し、前記2つのアドレスポインタ
7a,7bの値がバッファ領域の最後までくれば、初期
値に戻る。FIFOでは、ライトポインタとリードポイ
ンタの差をとることで保持データ数が算出できる。従っ
て、2つのアドレスポインタ7a,7bの差を要求保持
手段17で検出することで、メモリ3に蓄えたリード要
求(蓄えた旨)の数が判明することになる。
【0036】次にデッドロックについて、図3を用いて
説明する。まず、PE30a,PE30b共に他方にデ
ータを送出中であり、バッファ5a,5b,5c,5dが
全てフルになったとする。この状態でPE30a及びP
E30b双方が同時に相手のメモリを読みたい状況が発
生、つまりバッファ5a及びバッファ5cの先頭がメモ
リリード要求であった場合、バッファ5b,バッファ5
dがフルであるので応答できない。また、バッファ5
a,5cもフルであるので、バッファ5d,5bはこれら
にデータを送ることができずフルのままである。この状
態ではどのバッファもフルが解除されないので、このま
まではデッドロック状態である。
【0037】ここで、先に述べた制御が有効に働く。つ
まりリード要求がメモリ2に一旦蓄えられる。そうする
とバッファ5a及び5cのデータが順次メモリ2に吐き
出されるのでデッドロックは発生しない。メモリリード
は状況を見て、つまりバッファ5b,5dが開くのを待
って行なえばよい。これら一連の事項は制御の工夫が中
心であり、要するハード量も少ないので、デッドロック
回避の方法として非常に有用である。
【0038】以上により、本実施例では他プロセサエレ
メントのメモリリードが可能となる。これにより並列処
理システムで各プロセサエレメントに分散したメモリを
どこからでも自由にアクセスできるのでソフトウェアが
より柔軟性になり、汎用性の高いシステムが実現する。
【0039】なお、本実施例において、PE数、ネット
ワークの形態を別のものにしてよい。
【0040】(実施例2)本実施例において、任意のプ
ロセサエレメント間のパケット転送について説明する。
図4は本発明の第2の実施例におけるデータ転送装置の
構成図である。図5は図4に示すデータ転送装置を用い
た並列処理システムの全体構成図である。図6は図5と
同じ並列処理システムであり、一部の接続関係を詳細に
示したものである。全体でのPE及びSWの接続関係は
同一である。
【0041】図5に於て、30a〜30dはPE、31
a〜31hはスイッチ(以下SWと表記)、32a〜3
2hはデータ線である。
【0042】また図6に於て、9はデータバス、35は
プロセサ、36a,36bはSW内のバッファのフル・
エンプティを判断する状態判定手段、38a〜38dは
状態線、37a,37bはアドレス線、39はネットワ
ーク、40はバッファ選択信号、41はブロードキャス
ト信号である。なお、このネットワーク39はUSP
4,514,807”Parallel Compute
r”に詳しく開示されている。ここでは図6の説明に不
可欠なので、ある程度の説明を行なうが、より詳細は前
記文献を参照されたい。
【0043】まず、図4に示すデータ転送装置の構成お
よび動作を説明する。図4において、1はデータ転送装
置、3は外部メモリに接続されたメモリポート、4a,
4bはネットワークに接続された第1,第2のネットワ
ークポートである。5a,5b,5cはバッファであり、
バッファ5aはネットワークポート4aに入力が、また
メモリポート3に出力が接続された第1のバッファ、バ
ッファ5bはデータセレクタ13の第1の入力に出力
が、またネットワークポート4aに入力が接続された第
2のバッファ、バッファ5cはデータセレクタ13の第
2の入力に出力が、またメモリポート3に入力が接続さ
れた第3のバッファである。
【0044】10a,10b,10c,10dはアドレス
生成手段であり、アドレス生成手段10a,10bは第
1のパケット解読手段12aによりパケット長を設定さ
れる第1,第2のアドレス生成手段、アドレス生成手段
10cは第2のパケット解読手段12bによりパケット
長を設定される第3のアドレス生成手段、アドレス生成
手段10dは第3のパケット解読手段12cによりパケ
ット長を設定される第4のアドレス生成手段である。
【0045】11a,11bはそれぞれ第1のネットワ
ークポート4a側の動作を制御する第1の制御手段、第
2のネットワークポート4b側の動作を制御する第2の
制御手段である。12a,12b,12cはパケット解読
手段であり、パケット解読手段12aは第1のネットワ
ークポート4aから入力されるデータを解読してパケッ
ト長を生成する第1のパケット解読手段、パケット解読
手段12bは第3のバッファ5cから出力されるデータ
を解読してパケット長を生成する第2のパケット解読手
段、パケット解読手段12cは第2のバッファ5bから
出力されるデータを解読してパケット長を生成する第3
のパケット解読手段である。
【0046】13はデータセレクタである。14a,1
4bはそれぞれ第1,第2のアドレス生成手段10a,1
0bの出力を入力とし、出力を第1のネットワークポー
ト4aに接続する第1のアドレスセレクタ、第3,第4
のアドレス生成手段10c,10dの出力を入力とし、
出力を第2のネットワークポート4bに接続する第2の
アドレスセレクタである。
【0047】図7は同並列処理システムで用いられるパ
ケットの形式図である。パケット形式は図7に示す様に
転送モードを示すフィールドであるモード22、すべて
のスイッチを意味するブロードキャストを示すフィール
ドであるブロードキャスト23、ネットワーク内のスイ
ッチアドレスを示すフィールドである2つのネットワー
クアドレス24a,24b、パケット長25を有するヘ
ッダ部20及び複数のデータ部21a〜21eからな
る。モード22はライトを示す`00`である。図7に
示した例では、データ部21は5ワードで、これがパケ
ット長25に記載されている。図7でのモード22は図
2と同様である。
【0048】以下図面を見ながらモード22=`00`
即ち他プロセサへのライトについて送出・中継・受信を
行うプロセサエレメントの動作を説明する。
【0049】図4でデータは次の3種類の方向へ流れ
る。即ち第1にネットワークポート4a、バッファ5
a、メモリポート3、第2にネットワークポート4a、
バッファ5b、ネットワークポート4b、第3にメモリ
ポート3、バッファ5c、ネットワークポート4bであ
る。図5の並列処理システム中で考えると第1の流れが
受信、第2の流れが中継、第3の流れが送信に対応す
る。
【0050】アドレス生成手段10,制御手段11,パケ
ット解読手段12は受信側と送信側の2系統存在する。
受信時はネットワークポート4aからの入力をパケット
解読手段12aが解読して、パケット長をアドレス生成
手段10a及び10bに設定する。アドレス生成手段1
0aは中継時、SWのバッファ5dのアドレス、アドレ
ス生成手段10bは受信時、SWのバッファ5eのアド
レスをそれぞれ指定する。また制御手段11aによりア
ドレスセレクタ14aを切り替え、これに連動してバッ
ファ5aまたは5bへのライトを指定する。
【0051】送信時はバッファ5bからの出力をパケッ
ト解読手段12cが解読して、パケット長をアドレス生
成手段10dに設定する。また、バッファ5cからの出
力をパケット解読手段12bが解読して、パケット長を
アドレス生成手段10cに設定する。また制御手段11
bによりデータセレクタ13及びアドレスセレクタ14
bを切り替える。
【0052】次に図5,図6を用いてPEの結合方式を
中心に説明する。まず、PE30a〜30d及びSW3
1a〜31hに図5に示す様な添字を付加する。PE3
0a,30b,30c,30dをそれぞれPE00,PE0
1,PE10,PE11とする。また、SW31a,31
b,31c,31d,31e,31f,31g,31hをそれ
ぞれSW000,SW001,SW010,SW011,S
W100,SW101,SW110,SW111とする。
PE及びSWの接続関係を、PEijがSWijk経由
でPEkiに接続する接続関係とする。例えば、PE1
0−>SW100−>PE01、PE10−>SW10
1−>PE11の様になる。従って、任意PE間通信は
PEij−>SWijk−>PEki−>SWkil−
>PElkのルートで実現される。
【0053】さて、続いて図6により転送の詳細を説明
する。1回目の転送とは、PEのメモリ2から読んでネ
ットワーク39を介してPEの中継バッファ5bに書き
込む操作、2回目の転送とは、PEの中継バッファ5b
から読んでネットワーク39を介してPEのメモリ2に
書き込む操作を言う。
【0054】まず先に述べた送信、受信、中継について
データの流れを述べる。SWのあとの()内は使用する
アドレス生成手段を示す。
【0055】送信:メモリ2−>データ転送装置1のバ
ッファ5c−>SW31aのバッファ5d(アドレス生
成手段10c) 中継:SW31aのバッファ5d(アドレス生成手段1
0a)−>データ転送装置1のバッファ5b−>SW3
1aのバッファ5e(アドレス生成手段10d) 受信:SW31aのバッファ5e(アドレス生成手段1
0b)−>データ転送装置1のバッファ5a−>メモリ
2 つまり、任意PE間通信は次の様になる。(PEij,
メモリ2−>バッファ5c)−>(SWijk,バッフ
ァ5d)−>(PEki,バッファ5b)−>(SWk
il,バッファ5e)−>(PElk,バッファ5a−
>メモリ2) 換言すれば、SWにおいて、1回目のデータはバッファ
5dを、2回目のデータはバッファ5eを用いる。ま
た、データ転送装置は1回目の転送に関わるSWの選択
にアドレス生成手段10a,10cを、2回目の転送に
関わるSWの選択にアドレス生成手段10b,10dを
用いる。
【0056】次に、信号線の説明をする。状態線はデー
タ転送の可否、つまりバッファ5d,5eの状態を示
す。
【0057】PE−>SW時はバッファフルであれば不
可、さもなくば可、SW−>PE時はバッファエンプテ
ィであれば不可、さもなくば可を示す。これらは、状態
判定手段36a,36bで判断される。またバッファ5
dに状態線38a(PE−>SWの場合)、38c(S
W−>PEの場合)が、バッファ5eに状態線38b
(PE−>SWの場合)、38d(SW−>PEの場
合)が対応する。なお、この信号はアドレス線により選
択されたSWが出力し、他のSWは高インピーダンス状
態である。または、オープンドレイン形式でもよい。
【0058】バッファ選択信号40a,40bは、0で
あればバッファ5dを、1であればバッファ5eを選択
することを示す。
【0059】またアドレス線37a,37bはどのSW
を選択するかを示す。例えば、アドレス線37aが0で
あればSW31a、1であればSW31bがデータを取
り込む。
【0060】さて、PE30a,SW31aを中心に、
各部の動作を送信より順を追って説明する。データ転送
装置の内部については、図4も合わせて用いる。
【0061】1)送信 データ転送装置1はメモリ2をリードして、バッファ5
cに格納する。プロセサ35がデータ転送装置1に送っ
た場合でも、データ転送装置1は同様にバッファ5cに
取り込む。ここで、データはプロセサにより図7に示さ
れる形式になっている。
【0062】次にバッファ5cから出力されたデータを
パケット解読手段12bが解読して、アドレス生成手段
10cにSWのアドレスを設定する。これは、ネットワ
ークアドレス24aそのものである。ここで、モード2
2には`00`が記載されている。中継・受信PEはこ
れに従い動作することになる。
【0063】次にアドレス生成手段10cがSWのアド
レスをアドレス線37aに出力して、これから送りたい
先のバッファ状態を調べる。つまり制御手段11bは状
態線を見て状態線38aが可であれば、バッファ選択信
号40aを0にし、またアドレス生成手段10cがSW
のアドレスをアドレス線37aに出力し続け、バッファ
5cをデータ線32aに送出し、対応するSWの対応す
るバッファへの転送を行なう。例えば、アドレス線37
aに0を送出して、SW31aのバッファ5dにライト
する。ここで、パケット長はパケット解読手段12bに
よりアドレス生成手段10cに設定され、1つのパケッ
ト転送が終了するまでアドレス生成手段10cは変化し
ない。
【0064】2)中継 データ転送装置1の入力側では常にSWをスキャンして
SW内のバッファ状態を調べる。ここでは2つのSWが
接続されているので、アドレス線37bに0、1を交互
に出力する。
【0065】制御手段11aは状態線を見て状態線38
cが可になればスキャンを停止してリード動作に入る。
つまりバッファ選択信号40bを0にし、またその時点
のアドレス生成手段10aがSWアドレスをアドレス線
37bに送出して、対応するSWの対応するバッファを
リードし、バッファ5bに取り込む。例えば、アドレス
線37bに0を送出して、SW31aのバッファ5dを
リードする。
【0066】次にバッファ5dから出力されたデータを
パケット解読手段12cが解読して、アドレス生成手段
10dにSWのアドレスを設定する。これは、ネットワ
ークアドレス24bそのものである。なお、モード22
は`00`である。
【0067】次にアドレス生成手段10dがSWのアド
レスをアドレス線37aに出力して、これから送りたい
先のバッファ状態を調べる。制御手段11bは状態線を
見て状態線38bが可であれば、バッファ選択信号40
aを1にし、またアドレス生成手段10dがSWのアド
レスをアドレス線37aに出力し続け、バッファ5bを
データ線32aに送出し、対応するSWの対応するバッ
ファへの転送を行なう。例えば、アドレス線37aに0
を送出して、SW31aのバッファ5eにライトする。
ここで、ネットワークポート4a側では、パケット長は
パケット解読手段12aによりアドレス生成手段10a
に設定され、1つのパケット転送が終了するまでアドレ
ス生成手段10aは変化しない。また、ネットワークポ
ート4b側では、パケット長はパケット解読手段12c
によりアドレス生成手段10dに設定され、1つのパケ
ット転送が終了するまでアドレス生成手段10dは変化
しない。
【0068】3)受信 中継時と同様、データ転送装置1の入力側では常にSW
をスキャンしてSW内のバッファ状態を調べる。ここで
は2つのSWが接続されているので、アドレス線37b
に0、1を交互に出力する。
【0069】制御手段11aは状態線を見て状態線38
dが可であれば、バッファ選択信号40bを1にし、ま
たその時点のアドレス生成手段10bがSWアドレスを
アドレス線37bに送出して、対応するSWの対応する
バッファをリードし、バッファ5aに取り込む。例え
ば、アドレス線37bに0を送出して、SW31aのバ
ッファ5eをリードする。
【0070】そして、データ転送装置1はバッファ5a
をメモリ2にライトする。または、プロセサ35がバッ
ファ5aをリードする。
【0071】ここで、パケット長はパケット解読手段1
2aによりアドレス生成手段10bに設定され、1つの
パケット転送が終了するまでアドレス生成手段10bは
変化しない。つまり、パケット解読手段12aは1/2
回目(それぞれ中継/受信に当たる)の転送に応じてア
ドレス生成手段10a、10bを制御する。
【0072】以上の制御により送信、中継、受信が混在
した場合は次の様になる。それぞれのアドレス生成手段
は、それぞれが転送中のパケットの切れ目でのみアドレ
スを変更する。つまりあるパケットの転送中は各転送回
数毎にはデータの流れるルートを固定する。1/2回目
のみをダイナミックに切り替える。また、SWの2つの
バッファ5d,5eを適宜使いわける。
【0073】どちらを使用するかは、バッファの状態に
注目して、次の制御が考えられる。ここで、バッファ5
bは5bとだけ記述する。またeはempty、fはf
ull、send(1)は1回目のライト(5c−>5
d)、send(2)は2回目のライト(5b−>5
e)、recv(1)は1回目のリード(5d−>5
b)、recv(2)は2回目のリード(5e−>5
a)を意味する。
【0074】図8、図9に送出/受信それぞれの側にお
ける動作アルゴリズムを示す。また、次のc言語ライク
な記述を示す。この表記でnopはsendあるいはr
ecv動作は行なわず、時間ステップのみ進めることを
示す。 まず、データ転送装置内のバッファを調べる。送れるデ
ータが存在(バッファがエンプティでない)すれば、S
W内のバッファを調べ、SWが受信可能(データ転送装
置が送りたい方のバッファがフルでない)であれば始め
て送出する。
【0075】ここで、データ転送装置内の2つのバッフ
ァが共にエンプティでなく、またSW内の2つのバッフ
ァが共にフルでない場合は、どちらを送ってもよい。こ
こでは、図8で点線で囲った様に2回目(5b−>5
e)の転送を行なう。 まず、データ転送装置内のバッファを調べる。受信可能
(バッファがフルでない)すれば、SW内のバッファを
調べ、データが用意(データ転送装置が受けたい方のバ
ッファがエンプティでない)されていれば始めて受信す
る。
【0076】ここで、データ転送装置内の2つのバッフ
ァが共にフルでなく、またSW内の2つのバッファが共
にエンプティでない場合は、どちらを受けてもよい。こ
こでは、図9で点線で囲った様に2回目(5e−>5
a)の転送を行なう。
【0077】以上示した様に、バッファ5eのリードが
随時可能なので、ネットワーク39に滞在するパケット
は順次メモリ2に吐き出さるので、デッドロックは発生
しない。
【0078】なお、本例は図8,図9の点線で囲った部
分で示した様に2回目の転送優先のアルゴリズムであ
る。この点線部分を変えることで、1回目を優先するア
ルゴリズムへ容易に変更できる。
【0079】次に、1つのPEが全てのPEにデータを
送るブロードキャスト転送について述べる。この場合
は、ヘッダ部20のブロードキャスト23に1を記述す
る。データ転送装置1はこれを解読して、ネットワーク
ポート4bより送出の際ブロードキャスト信号41を送
出する。この時、SWはアドレス線37aを無視して、
同一データ線に接続されている全てのSW(データ線3
2aであればSW31a及びSW31b)が一斉にデー
タを取り込む。並列に動作するので、性能が向上する。
これは、バッファ5b,5cどちらがソースの場合でも
同様である。
【0080】以上により、異なる長さのパケットが混在
した場合でも、デッドロックを発生させることなく任意
PE間の転送が可能となり、またブロードキャスト転送
も高速に実現される。ここで、転送時中継をハード的に
サポートしているので、中継オーバーヘッドも小さく、
高い転送性能が実現する。
【0081】なお、本実施例の並列処理システムではデ
ータの流れは単方向であるが、双方向でも同様に実現可
能である。
【0082】
【発明の効果】以上の様に、本発明のデータ転送装置で
は、他プロセサエレメントのメモリリードが可能であ
る。またメモリリード要求に即応答できない場合、要求
を外部メモリにバッファし、応答が可能になった時点で
要求をリードして解読し、応答シーケンスに入る。これ
により、要求応答不可によるデッドロックが回避され
る。
【0083】また、本発明の並列処理システムでは4つ
のアドレス生成手段を有し、1回目の転送時、送信時は
第3のアドレス生成手段、受信時は第1のアドレス生成
手段を用い、2回目の転送時、送信時は第4のアドレス
生成手段、受信時は第2のアドレス生成手段を用いる。
【0084】ここで、1回目と2回目の転送が混在する
場合、受信時は前記第1と前記第2、送信時は前記第3
と前記第4のアドレス生成手段をそれぞれ切り替えつつ
転送する。また、それぞれのアドレス生成手段は、それ
ぞれが転送中のパケットの切れ目でのみアドレスを変更
する。
【0085】また、パケットのヘッダ部にパケット長及
びブロードキャストを示すフィールドがあり、これを解
読することで異なる長さの複数のパケットが同時にダイ
ナミックに扱え、またブロードキャスト転送も高速に実
現される。
【0086】以上により、異なる長さのパケットが混在
した場合でも、転送が可能となり、またハードでサポー
トするので、高い性能が実現する。並列処理システムの
重要性が高まり、またパケット転送の高速化がシステム
全体の性能へ多大な影響を及ぼす事情を考えれば、本発
明は極めて有用なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるデータ転送装置
の構成及び周辺接続を示したプロセサエレメントの構成
【図2】同実施例におけるメモリリード要求時及び返答
時のデータ形式を示す図
【図3】同実施例を用いた第1の実施例における並列処
理システムの構成図
【図4】本発明の第2の実施例におけるデータ転送装置
の構成図
【図5】同データ転送装置を用いた第2の実施例におけ
る並列処理システムの全体構成図
【図6】同並列処理システムの詳細構成図
【図7】同並列処理システムで用いられるパケットの形
式を示す図
【図8】同並列処理システムにおける送出側アルゴリズ
ムを示すフローチャート図
【図9】同並列処理システムにおける受信側アルゴリズ
ムを示すフローチャート図
【図10】従来の並列処理システムの構成図
【図11】従来のパケットの形式を示す図
【符号の説明】
1、1a、1b データ転送装置 2、2a、2b メモリ 3 メモリポート 4、4a、4b ネットワークポート 5、5a、5b、5c、5d、5e バッファ 6 解読判定手段 7a、7b アドレスポインタ 8 アドレスバス 9 データバス 10a、10b、10c、10d アドレス生成手段 11a、11b 制御手段 12a、12b、12c パケット解読手段 13 データセレクタ 14a、14b アドレスセレクタ 15 レジスタ 16a、16b セレクタ 17 要求保持手段 18 アドレスポインタ制御手段 20 ヘッダ部 21a、21b、21c、21d、21e データ部 22 モード 23 ブロードキャスト 24a、24b ネットワークアドレス 25 パケット長 26 メモリアドレス 30、30a、30b、30c、30d プロセサエレ
メント 31a〜31h スイッチ 32a〜32h データ線 35、35a、35b プロセサ 36a、36b 状態判定手段 38a、38b、38c、38d 状態線 37a、37b アドレス線 39 ネットワーク 40 バッファ選択信号 41 ブロードキャスト信号 50 行クロスバスイッチ 51 列クロスバスイッチ 53 要素プロセサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 15/163 G06F 15/16 390

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部メモリに接続されたメモリポートと、 ネットワークに接続されたネットワークポートと、 前記メモリポートと前記ネットワークポートに両端が接
    続され、両ポート間を流れるデータを保持するバッファ
    と、 前記バッファのメモリポート側に接続された解読判定手
    段と、 前記解読判定手段に接続されたアドレスポインタとを有
    し、 前記ネットワークポートから前記メモリポートにデータ
    が流れる場合、前記解読判定手段はメモリポート側のバ
    ッファ出力をメモリリード要求と解読した時、即座に応
    答ができる場合は、前記要求に対応するメモリリードシ
    ーケンスに入り、また即座に応答できない場合は、前記
    アドレスポインタの示すメモリアドレスに前記メモリリ
    ード要求をライトし、応答が可能になった時点で前記ア
    ドレスポインタの示すアドレスより前記メモリリード要
    をリードして解読後対応するメモリリードシーケンス
    に入ることを特徴とするデータ転送装置。
  2. 【請求項2】外部メモリに接続されたメモリポートと、 ネットワークに接続されたネットワークポートと、 前記メモリポートと前記ネットワークポートに両端が接
    続され、両ポート間を流れるデータを保持するバッファ
    と、 前記バッファのメモリポート側に接続された解読判定手
    段と、 前記解読判定手段に接続されたアドレスポインタとを有
    し、 前記ネットワークポートから前記メモリポートにデータ
    が流れる場合、前記解読判定手段はメモリポート側のバ
    ッファ出力をメモリリード要求と解読した時、前記バッ
    ファがフルでない場合は、前記要求に対応するメモリリ
    ードシーケンスに入り、また前記バッファがフルの場合
    は、前記アドレスポインタの示すメモリアドレスに前記
    メモリリード要求をライトし、前記バッファがフルでな
    くなった時点で前記アドレスポインタの示すアドレス
    りメモリリード要求をリードして解読後対応するメモリ
    リードシーケンスに入ることを特徴とするデータ転送装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のデータ転送装置に
    おいて、ライト用とリード用の2組のアドレスポインタ
    とアドレスポインタ制御手段を有し、要求ライト時は、
    ライト用のアドレスポインタの示すアドレスに要求をラ
    イトした後、前記アドレスポインタ制御手段は前記ライ
    ト用アドレスポインタを進め、また要求リード時は、リ
    ード用のアドレスポインタの示すアドレスから要求をリ
    ードした後、前記アドレスポインタ制御手段は前記リー
    ド用アドレスポインタを進めることにより、外部メモリ
    を先入れ先だし装置として用いるデータ転送装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載のデータ転送装置において、
    外部設定可能で2組のアドレスポインタの初期値と、前
    記アドレスポインタの変化する範囲を示す情報を保持す
    るレジスタを有し、前記アドレスポインタは変化範囲の
    境界の次は初期値に戻るデータ転送装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載のデータ転送装置において、
    転送モードを示すフィールドと、メモリアドレスを示す
    フィールドを具備するパケット形式を用いてなるデータ
    転送装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載のデータ転送装置をネットワ
    ーク側のインターフェースとして有するプロセサエレメ
    ントと、前記プロセサエレメント相互間にデータ転送が
    可能な様に結合するネットワークとを具備する並列処理
    システム。
  7. 【請求項7】外部メモリに接続されたメモリポートと、 ネットワークに接続された第1及び第2のネットワーク
    ポートと、 出力が前記第2のネットワークポートに接続されたデー
    タセレクタと、 前記第1のネットワークポートに入力が、また前記メモ
    リポートに出力が接続された第1のバッファと、 前記データセレクタの第1の入力に出力が、また前記第
    1のネットワークポートに入力が接続された第2のバッ
    ファと、 前記データセレクタの第2の入力に出力が、また前記メ
    モリポートに入力が接続された第3のバッファと、 前記第1のネットワークポートから入力されるデータ
    パケット長を決定する第1のパケット解読手段と、 前記第1のパケット解読手段によりパケット長を設定さ
    れる第1、第2のアドレス生成手段と、 前記第1、第2のアドレス生成手段の出力を入力とし、
    出力を前記第1のネットワークポートに接続する第1の
    アドレスセレクタと、 前記第1のネットワークポート側の動作を制御する第1
    の制御手段と、 前記第3のバッファから出力されるデータからパケット
    長を決定する第2のパケット解読手段と、 前記第2のパケット解読手段によりパケット長を設定さ
    れる第3のアドレス生成手段と、 前記第2のバッファから出力されるデータからパケット
    長を決定する第3のパケット解読手段と、 前記第3のパケット解読手段によりパケット長を設定さ
    れる第4のアドレス生成手段と、 前記第3、第4のアドレス生成手段の出力を入力とし、
    出力を前記第2のネットワークポートに接続する第2の
    アドレスセレクタと、 前記第2のネットワークポート側の動作を制御する第2
    の制御手段とを有するデータ転送装置。
  8. 【請求項8】請求項7のデータ転送装置をネットワーク
    側のインターフェースとして有する2次元アレイ状に配
    置されたNxN個のプロセサエレメントと、 3次元的に配置され、内部に2つのバッファ機能を有す
    るNxNxN個のスイッチを有するネットワークとを具
    備し、 前記ネットワーク内では、i、j、k、lを0以上N−
    1以下の整数として、i行j列の前記プロセサエレメン
    トをPEij、またi行j列k番目の前記スイッチをS
    Wijkと表現した場合、 PEijの一方のネットワークポートをN個のスイッチ
    SWijk(k=0,1,・・・,N-1)の一端に共通に、PEij
    の他方のネットワークポートをN個のスイッチSWjl
    i(l=0,1・・・,N-1)の一端に共通に、SWijkの他端を
    PEkiに、SWjliの他端をPEjlにそれぞれ接
    続し、 PEijからPElkにヘッダ部と複数のデータ部から
    なるパケットを転送する場合、1回目の転送としてPE
    ijからSWijkの第1のバッファ経由でPEki
    へ、またその後2回目の転送としてPEkiからSWk
    ilの第2のバッファ経由でPElkへとデータを転送
    する並列処理システムであって、 PEkiのデータ転送装置は、 第1のアドレス生成手段が、N個のSWijk(j=0,1,・
    ・・,N-1)中の第1のバッファの使用中の物のアドレスを
    指定し、 第2のアドレス生成手段が、N個のSWijk(j=0,1,・
    ・・,N-1)中の第2のバッファの使用中の物のアドレスを
    指定し、 第3のアドレス生成手段が、N個のSWkil(l=0,1,・
    ・・,N-1)中の第1のバッファの使用中の物のアドレスを
    指定し、 第4のアドレス生成手段が、N個のSWkil(l=0,1,・
    ・・,N-1)中の第2のバッファの使用中の物のアドレスを
    指定し、 1回目の転送時において、送信時は前記第3のアドレス
    生成手段、受信時は前記第1のアドレス生成手段を用
    い、 2回目の転送時において、送信時は前記第4のアドレス
    生成手段、受信時は前記第2のアドレス生成手段を用
    い、 1回目と2回目の転送が混在する場合、受信時は前記第
    1と前記第2のアドレス生成手段、送信時は前記第3と
    前記第4のアドレス生成手段をそれぞれ切り替えつつ転
    送し、それぞれのアドレス生成手段は、それぞれが転送
    中のパケットの切れ目でのみアドレスを変更する並列処
    理システム。
  9. 【請求項9】請求項8記載の並列処理システムにおい
    て、転送モードを示すフィールドと、ネットワーク内の
    スイッチアドレスを示すフィールドと、すべてのスイッ
    チへの転送を意味するブロードキャストを示すフィール
    ドと、パケット長を示すフィールドを具備するヘッダ部
    を有するパケットを用いてなる並列処理システム。
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