JP2841282B2 - トレイマット - Google Patents

トレイマット

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JP2841282B2
JP2841282B2 JP7247126A JP24712695A JP2841282B2 JP 2841282 B2 JP2841282 B2 JP 2841282B2 JP 7247126 A JP7247126 A JP 7247126A JP 24712695 A JP24712695 A JP 24712695A JP 2841282 B2 JP2841282 B2 JP 2841282B2
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泰正 石川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば肉や魚とい
った食品から出る血汁を吸収するためにトレイに敷かれ
るトレイマットに関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】スーパーマーケットで
は、豚肉や牛肉などの肉類はもとより、魚についても捌
かれた切り身を定量ずつトレイに取り分け、透明なフィ
ルムで包装した状態で販売している。こうした販売形態
では、食品は陳列棚に並べられたまま長い時間放置され
ることが多いため、血汁がトレイに溜まりやすい。これ
では、見た目が悪いだけでなく、食品の傷みを早める原
因ともなるので、トレイには血汁を吸収させるためのト
レイマットが敷かれている。
【0003】従来より、トレイマットとしては、載置さ
れる食品よりも幾らか小さくカットされた不織布が用い
られて来た。しかし、食品のトレイマットと接する面が
常に血汁で濡れた状態となっており、好ましいものでは
ない。そこで、図8に示すようなトレイマットが考えら
れた。これは、10〜20mm程度の間隔で微細な孔1
1aを形成したプラスチックフィルム11を、不織布か
らなる吸収体12に張り合わせた構造であって、このプ
ラスチックフィルム11によって肉や魚は吸収した血汁
から離間している。従って、前記の問題点が解決され
る。
【0004】しかし、このものは、プラスチックフィル
ム11が肉や魚と吸収体12との間にあるため、血汁が
トレイマット表面に残ってしまう欠点があった。本発明
は、こうした課題を解決するためになされたもので、血
汁が吸収体に吸い込まれ易く、肉や魚が血汁に濡れたま
まであると言った問題が少ないトレイマットを提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的は、
が接して置かれる網体と、 この網体の下に積層されたシ
ート状の吸収体とを具備してなることを特徴とするトレ
イマットによって達成される。特に、物が接して置かれ
る合成樹脂製の網体と、 この網体の下に積層されたシー
ト状の吸収体とを具備し、少なくとも前記網体の一部が
前記吸収体に熱融着されてなることを特徴とするトレイ
マットによって達成される。
【0006】すなわち、本発明では、網体を吸収体の表
面に設けたので、血汁などは速やかに浸透して吸収体に
吸収される。そして、食品などの載置物と吸収体とは網
体によって分離させられ、直接接触することがないの
で、吸収した液が付着することはない。従って、見た目
が良好であると共に、食品などの載置物が血汁などの液
と接していることで引き起こされる不具合、特に傷みが
早まるといった欠点が解消される。
【0007】尚、上記トレイマットにおいて、網体が所
定のラインに沿ってシート状の吸収体に熱融着され、液
の拡散誘導路が形成されてなることが好ましい。これに
よって、吸収された液は広い範囲に分散されるので、吸
収速度が速く、吸収体の活用効率が高い。又、網体の網
目部分は、吸収体の側の開口面積が小さく、物を置く側
の開口面積が大きな断面すり鉢状の形をしていることが
好ましい。すなわち、網目部分の底面側を絞り込んだ形
状とすることで、この部分が逆止弁的な効果を発揮し、
吸収体から網体表面に向かう液の流れが遮断されるの
で、液の逆戻りが起き難くなる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1〜図3は本発明に係るトレイ
マットの第1実施形態を示すもので、図1はトレイマッ
トの斜視図、図2は網体の一部平面図、図3は網体の網
目部分の断面図である。各図中、1は不織布やパルプな
どからなるシート状の吸収体、2はポリエチレンなどの
合成樹脂から構成された網体である。この網体2は、対
向する短辺部が吸収体1に熱融着されている。
【0009】網体2は、図2に示す如くのパターンを有
し、網目(図2は白黒反転したもので、網目は黒点で示
す)同士の間隔は0.5〜1mm程度である。又、網体
2の網目部分の断面は、図3から判るようにすり鉢状で
ある。すなわち、網目部分の底面側(吸収体1側)を絞
り込んだ形状とすることで逆止弁的な効果を持たせてお
り、吸収体1から網体2の表面に向かう血汁の流れを効
果的に遮断するようになっている。
【0010】上記構造のトレイマットでは、載置された
食品から出る血汁は網体2に形成された無数の網目を通
って吸収体1に速やかに吸収される。従って、血汁がト
レイマット表面に残ることはない。しかも、吸収体1と
食品との間には網体2が存在するから、一度吸収された
血汁が逆戻りして食品に付着することはない。更に、構
造が簡単であるから、安価に提供することができる。
【0011】尚、この第1実施形態のトレイマットにあ
っては、吸収体1と網体2との間にパルプシートなどを
介在させ、血汁の拡散性を向上させることもできる。本
発明のトレイマットは上記第1実施形態に限定されるも
のではない。例えば、網体2を所定のラインに沿って吸
収体1に熱融着し、血汁の拡散誘導路を形成しても良
く、その具体例を図4〜図7(第2〜5実施形態)に示
す。
【0012】第2実施形態のものは、網体2を長手方向
に沿ったラインで熱融着し、拡散誘導路3を形成したも
のである。第3実施形態のものは、網体2を短手方向に
沿ったラインで熱融着し、拡散誘導路4を多数形成した
ものである。第4実施形態のものは、網体2を鋸刃状の
ラインに沿って熱融着し、拡散誘導路5を形成したもの
である。
【0013】第5実施形態のものは、網体2を所定間隔
で斜めに熱融着し、格子状の拡散誘導路6を形成したも
のである。但し、上記拡散誘導路を形成した第2〜5実
施形態のものを比べると、拡散誘導路が端縁にはない第
2〜4実施形態のものが好ましい。
【0014】
【発明の効果】血汁が吸収体に吸い込まれ易く、肉や魚
が血汁に濡れたままであると言った問題が少なく、衛生
的、かつ、清潔感に富み、購買意欲が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トレイマット(第1実施形態)の斜視図であ
る。
【図2】網体の一部平面図である。
【図3】網体の網目部分の断面図である。
【図4】トレイマット(第2実施形態)の一部平面図で
ある。
【図5】トレイマット(第3実施形態)の一部平面図で
ある。
【図6】トレイマット(第4実施形態)の一部平面図で
ある。
【図7】トレイマット(第5実施形態)の一部平面図で
ある。
【図8】従来のトレイマットの斜視図である。
【符号の説明】
1 吸収体 2 網体 3〜6 拡散誘導路

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物が接して置かれる網体と、 この網体の下に積層されたシート状の吸収体 とを具備し
    てなることを特徴とするトレイマット。
  2. 【請求項2】 物が接して置かれる合成樹脂製の網体
    と、 この網体の下に積層されたシート状の吸収体 とを具備
    し、 少なくとも前記網体の一部が前記吸収体に熱融着されて
    なることを特徴とするトレイマット。
  3. 【請求項3】 網体が所定のラインに沿ってシート状の
    吸収体に熱融着され、液の拡散誘導路が形成されてなる
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のトレイ
    マット。
  4. 【請求項4】 網体の網目部分は、吸収体の側の開口面
    積が小さく、物を置く側の開口面積が大きな断面すり鉢
    状の形をしていることを特徴とする請求項1〜請求項3
    いずれかに記載のトレイマット。
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