JP2840383B2 - 電子部品装着装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、１枚の基板上に複数の電子部品を部品装着
パターンデータ等が記述されたNCプログラムをもとに装
着する電子部品装着装置に関する。

〔従来の技術〕

近年、プリント基板上への電子部品の装着工程は電子
部品装着装置により自動化されている。

この電子部品装着装置は、例えば第３図に示すような
構成になっている。

すなわち、部品供給テーブル（１）には複数個の部品
供給ユニット（２）が配置され、これにそれぞれチップ
状電子部品（３）を収納した電子部品収納テープ（４）
がテープリール（５）に巻回して収容されており、部品
供給テーブル（１）の移動のように所望のユニット
（２）が部品取り出し位置に案内される。

ターンテーブル（６）に支持された真空吸着具（７）
は、部品取い出し位置のユニット（２）から電子部品
（３）を吸着して取り出し、これをターンテーブル
（６）の回転に応じて搬送するが、この電子部品（３）
は一旦位置決め具（８）上に運ばれ、部品（３）のΧＹ
方向のずれ及び回転角の補正を施した後、再び吸着具
（７）によって部品装着位置まで搬送され、ΧＹテーブ
ル（９）に配設されたプリント基板（10）上に装着され
る。

ところで、従来より、この種部品装着装置において
は、複数個の部品供給ユニットを装着した部品供給テー
ブルを複数備えたものがある。

例えば、特開昭64−64399号公報（H05K 13/02）に見
られるように、個別に移動する複数の部品供給テーブル
を設け、この中で必要なテーブルだけが部品供給を行
い、他のテーブルは左右に退避して部品補充等ができる
ようになっており、特に前記公報では、作業者が退避テ
ーブルに近づいた時の退避テーブルの移動防止や供給テ
ーブルの退避領域への進入防止等、作業者の安全を確保
できるようにしている。

また、従来においては、１台の部品供給テーブルが必
要に応じて２分割され、それぞれが独立した部品供給稼
動するようにしたものがあり、この場合、分割された一
方の部品供給テーブルが稼動中であっても他方の部品供
給テーブルにおいてユニットの交換が行える利点を有し
ている。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、電子部品装着装置においては、現在行われ
ているプリント基板への部品装着の後，別構成のプリン
ト基板への部品装着に切り替える場合、部品供給テーブ
ル（１）におけるユニット（２）の交換等が行われる
が、この切り替え作業いわゆる段取り替え作業等に費や
す時間は、直接生産に寄与しない時間などで、できるだ
け短縮する必要がある。

しかし、前述した従来装置にあっては、プリント基板
への部品装着に先立ってテープ流に部品供給ユニットを
セットする際、どのテーブルが使用されるのかがわから
ず、特にテーブルを２分割して使用できるものの場合、
作業差は、部品供給テーブルが２分割で使用されるのか
どうか,2分割で使用されるならどちらのテーブルに部品
供給ユニットをセットするのか，といった情報を、電子
部品の装着パターン等が記述されているNCプログラムか
ら常に把握しておかねばならず、作業者に多くの負担を
かけるといった問題がある。

本発明は、このような問題点に留意してなされたもの
であり、その目的とするところは、分割可能な部品供給
テーブルの使用状態を作業差に簡単に知らせることので
きる電子部品装着装置を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

前記目的を達成するために、本発明の電子部品装着装
置にあっては、部品供給テーブルを、着脱自在に連結さ
れそれぞれ複数個の部品供給ユニットを装着した複数の
分割テーブルにより構成し、各分割テーブル毎の稼動表
示用表示装置を設けると共に、使用される部品供給ユニ
ットを備える分割テーブルの表示装置を駆動する手段を
設けたことを特徴としている。

〔作用〕

前述した電子部品装着装置にあっては、プリント基板
への電子部品の装着に使用される部品供給ユニットを備
える分割テーブルに対し、これに対応する表示装置が駆
動されるので、作業者は部品供給テーブルの使用状態を
視覚的に瞬時に把握でき、段取り替え作業等を迅速に実
施できる。

〔実施例〕

１実施例につき、第１図及び第２図を用いて説明す
る。

第１図に示すように、２分割可能な左右方向に長い部
品供給テーブル（１）は、左右方向の同一線上を独立し
て稼動することのできる２台の分割テーブル（1A），
（1B）を着脱自在に連結して構成され、一方の分割テー
ブル（1A）には、ユニットNo.1〜50の50個の部品供給ユ
ニット（２）からなる部品供給ユニット群（2A）が設置
され、他方の分割テーブル（1B）には、ユニットNo.51
〜100の50個の部品供給ユニット（２）からなる部品供
給ユニット群（2B）が設定されている。

この他方の分割テーブル（1B）のユニット群（2B）
は、このテーブル（1B）が独立して稼動する時には、ユ
ニットNo.（１）〜（50）のユニット（２）として扱わ
れる。

（11A），（11B）は両分割テーブル（1A），（1B）毎
に設けられそれぞれのユニット群（2A），（2B）上に固
定された稼動表示用表示装置であり、LED等からなる。

電子部品装着装置における制御手段（図示せず）は、
部品装着パターンデータ等が記述されたNCプログラムに
従って、部品供給テーブル（１），ターンテーブル
（６），真空吸着具（７），位置決め具（８）及びΧＹ
テーブル（９）のそれぞれの駆動手段を制御するが、部
品供給テーブル（１）の制御に際し、NCプログラムから
両分割テーブル（1A），（1B）の使用状態を読み取り、
両者の連結使用もしくはいずれか一方の分割使用に制御
する。

そして、前記両表示装置（11A），（11B）の駆動制御
もこの分割テーブル（1A），（1B）の制御と同様、制御
手段によって行われる。

第２図は制御手段の基本的な動作手順を示したもので
あり、以下これを用いて動作を説明する。

制御手段は、まず、メモリ等に格納されているNCプロ
グラムを読み込み（ステップ）、このNCプログラムか
ら部品供給テーブル（１）の使用状態を判定し（ステッ
プ）、その判定結果に従って表示装置（11A），（11
B）の駆動を制御する（ステップ）。

すなわち、プリント基板（10）への部品装着に際し、
NCプログラムから、どの部品供給ユニット（２）が使用
されるかを判定し、このユニット（２）を含む分割テー
ブル（1A），（1B）を使用すべきテーブルとして認識
し、一方の分割テーブル（1A）のみを分割使用する場合
にはその表示装置（11A）のみを点燈し、他方の分割テ
ーブル（1B）のみを分割使用する場合にはその表示装置
（11B）のみを点燈し、両分割テーブル（1A），（1B）
を連結使用する場合には両表示装置（11A），（11B）を
共に点燈する。

作業者は、この時の表示装置（11A），（11B）を確認
することによりテーブルの使用状態を瞬時に把握できる
ことになり、生産に必要な作業，すなわち各ユニット
（２）におけるリール（５）の交換等を行う。

そして、作業の終了に伴なって生産開始を使用する
と、制御手段はステップの生産に移行し、各制御手段
を制御してプリント基板（10）への電子部品（３）の装
着を行う。

このような生産工程が終了した後、次の新たな生産が
ある場合には、再びステップに戻って前述の動作を行
う（ステップ）。

〔発明の効果〕

本発明は、以上説明したように構成されているため、
次の記載する効果を奏する。

多分割可能な部品供給テーブルの使用状態を各分割テ
ーブル毎の表示装置によって表示できるので、段取り替
え作業等を行う作業者にどのテーブルで作業しなければ
ならないかといった情報を視覚的に瞬時に知らせること
ができ、作業者の負担を軽減でき、作業の高効率化も期
待できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明による電子部品装着装置の１
実施例を示し、第１図は部品供給テーブルの正面図、第
２図は動作説明用フローチャート、第３図は一般の電子
部品装着装置の斜視図である。 （１）……部品供給テーブル、（1A），（1B）……分割
テーブル、（２）……部品供給ユニット、（３）……電
子部品、（７）……真空吸着具、（10）……プリント基
板、（11A），（11B）……表示装置。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) H05K 13/08

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数個の部品供給ユニットを装着した部品
   供給テーブルを移動して所望の部品供給ユニットを部品
   取り出し位置に案内し、部品吸着具により部品取り出し
   位置の部品供給ユニットから電子部品を取り出してプリ
   ント基板の装置位置に装着する電子部品装着装置におい
   て、 前記部品供給テーブルを、着脱自在に連結されそれぞれ
   複数個の部品供給ユニットを装着した数台の分割テーブ
   ルにより構成し、前記各分割テーブル毎の稼動表示用表
   示装置を設けると共に、使用される部品供給ユニットを
   備える分割テーブルの前記表示装置を駆動する手段を設
   けたことを特徴とする電子部品装着装置。