JP2840149B2 - 地下構造物の施工方法 - Google Patents

地下構造物の施工方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大深度の地下構造物の
うち各階の床・梁構造体を作成する施工方法で、詳しく
は、山止め壁を支持する支持状態と昇降可能な支持解除
状態とに切り替え自在な切梁装置で山止め壁を床・梁構
造体の作成予定箇所よりも下方の位置で支持するととも
に、床・梁構造体作成用の型枠を床・梁構造体の作成予
定箇所にセットする切梁・型枠作業工程と、次の床・梁
構造体の作成予定箇所よりも下方の位置まで地盤を掘削
するとともに、前記型枠を支持した状態でコンクリート
を打設する掘削・作成工程と、コンクリートの養生後
に、切梁装置による山止め壁の支持を解除してその切梁
装置を次の床・梁構造体の作成予定箇所よりも下方の位
置に下降させるとともに、型枠を床・梁構造体から脱型
して次の床・梁構造体の作成予定箇所に下降させる転用
移動工程とをその記載順に設定回数繰り返すことによ
り、複数階の床・梁構造体を上方ものから順に作成する
施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来では、構真柱などの地下柱を作成
し、その地下柱に床・梁構造体作成用の型枠を支持させ
てコンクリート打設を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、上記従来技術
によるときは、地下構造物が柱を有するものであるとき
は、その柱を地下柱に利用することで、地下柱作成によ
る作業性の低下は回避し易いものの、型枠の地下柱に支
持される支持点が地下柱の数だけとなって、支持点の間
隔が大きく、それ故、型枠として剛性の高いものが必要
となって、型枠コストの高騰や型枠の下降操作性の低下
を招来していた。しかも床面積が小さい地下構造物や、
長さは大きくても幅が小さい地下構造物など、柱が不要
な地下構造物を作成対象とする場合、手数、時間、資材
のかかる地下柱の作成が、型枠支持のためだけの専用作
業となって、工期の長期化、コストアップを招来してい
た。本発明の目的は、型枠支持を容易、低コストで行え
る施工方法を提供する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のによる地下構造
物の施工方法の特徴は、切梁・型枠作業工程と掘削・作
成工程と転用移動工程とからなる施工方法において、前
記掘削・作成工程での型枠の支持を、先に作成された上
部の床・梁構造体に型枠を吊り支持させることで行う点
にある。
【0005】
【作用】床・梁構造体はその機能上、十分な強度、剛性
を備えていることを利用して、先に作成された床・梁構
造体に型枠を支持させるから、支持点を自由に選べ、し
かも、型枠を打設コンクリートの重量に抗して支持する
上で、地下柱等の特別な構造物が不要である。
【0006】
【発明の効果】従って、本発明によれば、地下構造体を
作成するための型枠の低コスト化、軽量化を図れ、しか
も、型枠支持に要する手数、時間、資材が少なくて済ん
で、地下構造物を作業性良く低コストで作成できるよう
になった。
【0007】
【実施例】図3〜図12に示すように、地下構造物の各
階の鉄筋コンクリート(普通コンクリートや高強度コン
クリートなど)造りの床・梁構造体1を作成する施工方
法であって、先ず、それに用いる切梁装置Aについて説
明する。前記切梁装置Aは、図1、図2に示すように、
伸縮並びに固定自在な複数の第1の切梁6Aを間隔を隔
てて並行に配置し、それら切梁6A群の上に、同様に伸
縮並びに固定自在な複数の第2の切梁6Bを第1の切梁
6Aに対して直交する姿勢で間隔を隔てて載置固定し、
前記第1の切梁6Aの一端部同士及び他端部同士をそれ
ぞれ連結する状態に一対の第1の腹起し6Cを設け、前
記第2の切梁6Bの一端部同士及び他端部同士をそれぞ
れ連結する状態に一対の第2の腹起し6Dを設けて構成
されている。つまり、切梁6A,6Bを伸長固定して腹
起し6C,6Dを山止め壁2に押し当てる支持状態と切
梁6A,6Bを短縮して下降可能なように腹起し6C,
6Dを地下壁2から離間させた支持解除状態とに切り替
え自在に構成されている。前記山止め壁2は、ソイルパ
イル柱列壁や地下連続壁であり、図では、ソイルコンク
リート2Aに芯材2Bを挿入したソイルパイル柱列壁を
示してある。そして、この切梁装置Aは、図示するよう
に、山止め壁2のソイルコンクリート2Aではなくその
ソイルコンクリート2Aのうち内側の削りで露呈した芯
材2Bに腹起し6C,6Dを当て付けるようになってお
り、芯材2Bが下降時のガイドとなっている。図では、
支持解除状態において腹起し6C,6Dが芯材2Bから
大きく離間したように示してあるが、実際には、支持解
除状態において腹起し6C,6Dが芯材2Bに接触する
かどうかの状態にあり、摺動して下降するものである。
もちろん、図示するように、大きく隔てて位置して芯材
2Bをガイドとしなくて下降するものであっても良い。
前記第1の切梁6A及び第2の切梁6Bは、ともに、H
型鋼材利用の切梁材6aと、その長手方向の両端にその
長手方向に伸縮するように装着したジャッキ6bからな
り、ジャッキ6bの伸縮で伸縮するものである。施工方
法の手順を説明する。 (1)図3に示すように、地下構造物の構築予定箇所の
周囲に山止め壁2を作成し、その山止め壁2で囲まれた
地盤を設定深さにまで掘削する。 (2)図4に示すように、切梁装置Aを支持状態に切り
替えて、最上部の床・梁構造体1の作成予定箇所よりも
下方の位置で山止め壁2を支持するとともに、床・梁構
造体1を作成するための型枠3を作成予定箇所にセット
する。 (3)図5に示すように、支保工4を介して前記型枠3
を掘削底部に支持させた後、コンクリートを打設する。 (4)図6に示すように、コンクリートの養生後、次の
床・梁構造体1の作成予定箇所よりも下方にまで地盤を
掘削する。 (5)図7に示すように、切梁装置Aを支持解除状態に
切り替えて次の床・梁構造体1の作成予定箇所よりも下
方にまで下降させたのち、支持状態に切り替えて山止め
壁2を支持するとともに、作成した床・梁構造体1から
脱型して次の床・梁構造体1の作成予定箇所に下降さ
せ、セットする。 (6)図8に示すように、次の床・梁構造体1の作成予
定箇所よりも下方にまで地盤を掘削する。 (7)図9に示すように、型枠3を先に作成された床・
梁構造体1にワイヤ5を介して吊り支持させた状態でコ
ンクリートを打設する。 (8)コンクリートの養生後に、図10に示すように、
切梁装置Aを支持解除状態に切り替えて次の床・梁構造
体1の作成予定箇所よりも下方にまで下降させるととも
に、型枠3を床・梁構造体1から脱型して下降させる。 (9)図10に示すように、下降させた切梁装置Aを支
持状態に切り替えて山止め壁2を作成予定箇所よりも下
方で支持するとともに、下降させた型枠3を作成予定箇
所にセットする。 (10)図11に示すように、次の床・梁構造体1の作
成予定箇所よりも下方にまでの掘削を開始するととも
に、図12に示すように、型枠3を先に作成された床・
梁構造体1にワイヤ5を介して吊り支持させた状態でコ
ンクリートを打設する。 (11)前記(8)から(10)の手順を設定回数繰り
返して、複数階数の床・梁構造体1を上方のものから順
に作成する。つまり、(8)の手順が転用移動工程であ
り、(9)の手順が切梁・型枠作業工程であり、(1
0)の手順が掘削・作成工程である。 上記実施例では、切梁装置Aを1つ用いて施工したが、
図13に示すように、切梁装置Aを2つ又はそれ以上用
いて施工しても良い。つまり、この場合は、図示するよ
うに、下方に位置する切梁装置Aで山止め壁2を支持で
きるので掘削をを先行することができる。切梁装置Aと
しては、図14に示すように、面積が大きな構造物を対
象とする場合には、切梁6A,6Bの数を多くして大き
な切梁装置Aとする。なお、図では、第1の切梁6Aを
上記実施例と同様に2本としてあるが、もちろん、それ
以上としても良い。また、切梁装置Aは、柱に支持させ
ても良い。柱は、仮設柱、本設柱のいずれでも良いが、
作業上、本設柱であることが好ましい。
【0008】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部の縦断面図
【図2】要部の横断平面図
【図3】施工手順を示す縦断面図
【図4】施工手順を示す縦断面図
【図5】施工手順を示す縦断面図
【図6】施工手順を示す縦断面図
【図7】施工手順を示す縦断面図
【図8】施工手順を示す縦断面図
【図9】施工手順を示す縦断面図
【図10】施工手順を示す縦断面図
【図11】施工手順を示す縦断面図
【図12】施工手順を示す縦断面図
【図13】別の実施例を示す施工状態の縦断面図
【図14】別の実施例を示す横断平面図
【符号の説明】
1 床・梁構造体 2 山止め壁 A 切梁装置 3 型枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 惺 大阪府大阪市中央区本町四丁目1番13号 株式会社竹中工務店 大阪本店内 (56)参考文献 特開 昭63−312438(JP,A) 特開 昭63−277341(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 29/045 E02D 17/04 E21D 13/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 山止め壁(2)を支持する支持状態と昇
    降可能な支持解除状態とに切り替え自在な切梁装置
    (A)で山止め壁(2)を床・梁構造体(1)の作成予
    定箇所よりも下方の位置で支持するとともに、床・梁構
    造体作成用の型枠(3)を床・梁構造体(1)の作成予
    定箇所にセットする切梁・型枠作業工程と、次の床・梁
    構造体(1)の作成予定箇所よりも下方の位置まで地盤
    を掘削するとともに、前記型枠(3)を支持した状態で
    コンクリートを打設する掘削・作成工程と、コンクリー
    トの養生後に、切梁装置(A)による山止め壁(2)の
    支持を解除してその切梁装置(A)を次の床・梁構造体
    (1)の作成予定箇所よりも下方の位置に下降させると
    ともに、型枠(3)を床・梁構造体(1)から脱型して
    次の床・梁構造体(1)の作成予定箇所に下降させる転
    用移動工程とをその記載順に設定回数繰り返すことによ
    り、複数階の床・梁構造体(1)を上方のものから順に
    作成する地下構造物の施工方法あって、前記掘削・作成
    工程での型枠(3)の支持を、先に作成された上部の床
    ・梁構造体(1)に型枠(3)を吊り支持させることで
    行う地下構造物の施工方法。
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