JP2838560B2 - 蓄圧装置 - Google Patents
蓄圧装置Info
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- JP2838560B2 JP2838560B2 JP2005736A JP573690A JP2838560B2 JP 2838560 B2 JP2838560 B2 JP 2838560B2 JP 2005736 A JP2005736 A JP 2005736A JP 573690 A JP573690 A JP 573690A JP 2838560 B2 JP2838560 B2 JP 2838560B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、アキュムレータ,ポンプおよびモータを主
体とする蓄圧装置に関するものであり、特に、アキュム
レータに一定圧力範囲で流体を蓄えさせる蓄圧制御に使
用される蓄圧用圧力センサが異常である場合でもアキュ
ムレータにほぼ十分な高さの圧力を維持させ得る技術に
関するものである。
体とする蓄圧装置に関するものであり、特に、アキュム
レータに一定圧力範囲で流体を蓄えさせる蓄圧制御に使
用される蓄圧用圧力センサが異常である場合でもアキュ
ムレータにほぼ十分な高さの圧力を維持させ得る技術に
関するものである。
従来の技術 蓄圧装置は流体を長時間加圧下に保持するために用い
られる。この蓄圧装置は普通、(a)アキュムレータ
と、(b)そのアキュムレータに流体を蓄えさせるポン
プと、(c)そのポンプを駆動するモータと、(d)ア
キュムレータの圧力に応じた信号を出力する蓄圧用圧力
センサと、(e)その蓄圧用圧力センサの出力信号に基
づいてモータの起動,停止を制御することにより、アキ
ュムレータに一定圧力範囲の流体を蓄えさせる蓄圧制御
手段とを含むように構成される。また、特開昭58−1339
45号に開示されたアンチスキッド型液圧ブレーキ装置は
そのような蓄圧装置の用途の一例であり、液体を圧力下
に蓄えるために蓄圧装置が用いられている。
られる。この蓄圧装置は普通、(a)アキュムレータ
と、(b)そのアキュムレータに流体を蓄えさせるポン
プと、(c)そのポンプを駆動するモータと、(d)ア
キュムレータの圧力に応じた信号を出力する蓄圧用圧力
センサと、(e)その蓄圧用圧力センサの出力信号に基
づいてモータの起動,停止を制御することにより、アキ
ュムレータに一定圧力範囲の流体を蓄えさせる蓄圧制御
手段とを含むように構成される。また、特開昭58−1339
45号に開示されたアンチスキッド型液圧ブレーキ装置は
そのような蓄圧装置の用途の一例であり、液体を圧力下
に蓄えるために蓄圧装置が用いられている。
また、アキュムレータの圧力(以下、単にアキュムレ
ータ圧という)が異常に低いかまたは高い蓄圧異常が発
生しているか否かを判定するために、蓄圧装置に異常判
定用圧力センサと蓄圧異常判定手段とを設けることが一
般に行われている。異常判定用圧力センサはアキュムレ
ータ圧に応じた信号を出力するものとされ、蓄圧異常判
定手段は、異常判定用圧力センサの出力信号に基づい
て、アキュムレータ圧が前記一定圧力範囲の下限値を下
回る低圧異常時と上限値を上回る高圧異常時との少なく
とも一方であるか否かを判定するものとされる。
ータ圧という)が異常に低いかまたは高い蓄圧異常が発
生しているか否かを判定するために、蓄圧装置に異常判
定用圧力センサと蓄圧異常判定手段とを設けることが一
般に行われている。異常判定用圧力センサはアキュムレ
ータ圧に応じた信号を出力するものとされ、蓄圧異常判
定手段は、異常判定用圧力センサの出力信号に基づい
て、アキュムレータ圧が前記一定圧力範囲の下限値を下
回る低圧異常時と上限値を上回る高圧異常時との少なく
とも一方であるか否かを判定するものとされる。
発明が解決しようとする課題 蓄圧装置にはいくつかの電気部品が用いられるが、電
気部品は一般に機械部品に比較して信頼性が劣ると言わ
れている。そして、例えば、蓄圧用圧力センサが異常と
なると蓄圧制御を行い得ないため、十分な高さのアキュ
ムレータ圧を確保し得ないという問題が生じる。
気部品は一般に機械部品に比較して信頼性が劣ると言わ
れている。そして、例えば、蓄圧用圧力センサが異常と
なると蓄圧制御を行い得ないため、十分な高さのアキュ
ムレータ圧を確保し得ないという問題が生じる。
本発明は蓄圧用圧力センサと異常判定用圧力センサと
を備えた蓄圧装置において上記の問題を解決することを
課題としてなされたものである。
を備えた蓄圧装置において上記の問題を解決することを
課題としてなされたものである。
課題を解決するための手段 その課題を解決するために、請求項1の発明は、第1
図に示すように、(a)アキュムレータと、(b)その
アキュムレータに流体を蓄えさせるポンプと、(c)そ
のポンプを駆動するモータと、(d)アキュムレータの
圧力に応じた信号を出力する蓄圧用圧力センサであっ
て、アキュムレータの圧力の上昇中には、アキュムレー
タの圧力がそれが制御されるべき一定の目標圧力範囲の
上限値に達したときに出力信号が変化し、下降中には、
アキュムレータの圧力が目標圧力範囲の下限値に達した
ときに出力信号が復元するヒステリシス特性を有するも
のと、(e)その蓄圧用圧力センサの出力信号に基づい
て前記モータの起動,停止を制御することにより、アキ
ュムレータの圧力を目標圧力範囲に制御する蓄圧制御手
段と、(f)アキュムレータの圧力に応じた信号を出力
する異常判定用圧力センサであって、アキュムレータの
圧力の上昇中には、アキュムレータの圧力が目標圧力範
囲と重なり合うことなく下方に外れるように予め設定さ
れた一定範囲の上限値に達したときに出力信号が変化
し、下降中には、アキュムレータの圧力が前記一定範囲
の下限値に達したときに出力信号が復元するヒステリシ
ス特性を有するものと、(g)その異常判定用圧力セン
サの出力信号に基づいて、アキュムレータの圧力が目標
圧力範囲から下方に外れる蓄圧異常が発生しているか否
かを判定する蓄圧異常判定手段とを含む蓄圧装置におい
て、蓄圧用圧力センサに異常が発生しているか否かを
判定するセンサ異常判定手段と、そのセンサ異常判定
手段の異常判定時に、蓄圧制御手段に異常判定用圧力セ
ンサの出力信号に基づく蓄圧制御を行わせる異常判定用
圧力センサ流用手段とを設けたことを特徴とする。
図に示すように、(a)アキュムレータと、(b)その
アキュムレータに流体を蓄えさせるポンプと、(c)そ
のポンプを駆動するモータと、(d)アキュムレータの
圧力に応じた信号を出力する蓄圧用圧力センサであっ
て、アキュムレータの圧力の上昇中には、アキュムレー
タの圧力がそれが制御されるべき一定の目標圧力範囲の
上限値に達したときに出力信号が変化し、下降中には、
アキュムレータの圧力が目標圧力範囲の下限値に達した
ときに出力信号が復元するヒステリシス特性を有するも
のと、(e)その蓄圧用圧力センサの出力信号に基づい
て前記モータの起動,停止を制御することにより、アキ
ュムレータの圧力を目標圧力範囲に制御する蓄圧制御手
段と、(f)アキュムレータの圧力に応じた信号を出力
する異常判定用圧力センサであって、アキュムレータの
圧力の上昇中には、アキュムレータの圧力が目標圧力範
囲と重なり合うことなく下方に外れるように予め設定さ
れた一定範囲の上限値に達したときに出力信号が変化
し、下降中には、アキュムレータの圧力が前記一定範囲
の下限値に達したときに出力信号が復元するヒステリシ
ス特性を有するものと、(g)その異常判定用圧力セン
サの出力信号に基づいて、アキュムレータの圧力が目標
圧力範囲から下方に外れる蓄圧異常が発生しているか否
かを判定する蓄圧異常判定手段とを含む蓄圧装置におい
て、蓄圧用圧力センサに異常が発生しているか否かを
判定するセンサ異常判定手段と、そのセンサ異常判定
手段の異常判定時に、蓄圧制御手段に異常判定用圧力セ
ンサの出力信号に基づく蓄圧制御を行わせる異常判定用
圧力センサ流用手段とを設けたことを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明における異
常判定用圧力センサ流用手段を、蓄圧制御中に異常判定
圧力センサがアキュムレータの圧力が前記一定範囲の上
限値に達したことを表す信号を出力しても、そのときか
ら、そのアキュムレータの圧力を目標圧力範囲に到達さ
せるに足る長さに予め設定された時間が経過するまでは
モータの運転を継続させるモータ運転継続手段を含むも
のとしたことを特徴とする。
常判定用圧力センサ流用手段を、蓄圧制御中に異常判定
圧力センサがアキュムレータの圧力が前記一定範囲の上
限値に達したことを表す信号を出力しても、そのときか
ら、そのアキュムレータの圧力を目標圧力範囲に到達さ
せるに足る長さに予め設定された時間が経過するまでは
モータの運転を継続させるモータ運転継続手段を含むも
のとしたことを特徴とする。
さらに、請求項3の発明は、請求項1または2の発明
における異常判定用圧力センサを圧力スイッチにより構
成し、異常判定用圧力センサのヒステリシス特性を圧力
スイッチのON−OFF作動のヒステリシス特性によるもの
としたことを特徴とする。
における異常判定用圧力センサを圧力スイッチにより構
成し、異常判定用圧力センサのヒステリシス特性を圧力
スイッチのON−OFF作動のヒステリシス特性によるもの
としたことを特徴とする。
作用 請求項1の発明に係る蓄圧装置においては、蓄圧用圧
力センサが異常である場合には異常判定用圧力センサの
出力信号に基づく蓄圧制御が行われるから、蓄圧用圧力
センサの異常時でもほぼ十分な高さのアキュムレータ圧
が確保される。
力センサが異常である場合には異常判定用圧力センサの
出力信号に基づく蓄圧制御が行われるから、蓄圧用圧力
センサの異常時でもほぼ十分な高さのアキュムレータ圧
が確保される。
また、請求項2の発明に係る蓄圧装置においては、異
常判定用圧力センサがアキュムレータ圧が前記一定範囲
の上限値に達したことを表す信号を出力しても、そのと
きから、そのアキュムレータ圧を目標圧力範囲に到達さ
せるに足る長さに予め設定された時間が経過するまでは
モータが停止されない。その結果、蓄圧用圧力センサの
異常時には、異常判定用圧力センサのヒステリシス域の
上限値が蓄圧用圧力センサの上限値に実質的に近づけら
れることになる。
常判定用圧力センサがアキュムレータ圧が前記一定範囲
の上限値に達したことを表す信号を出力しても、そのと
きから、そのアキュムレータ圧を目標圧力範囲に到達さ
せるに足る長さに予め設定された時間が経過するまでは
モータが停止されない。その結果、蓄圧用圧力センサの
異常時には、異常判定用圧力センサのヒステリシス域の
上限値が蓄圧用圧力センサの上限値に実質的に近づけら
れることになる。
発明の効果 したがって、請求項1の発明によれば、同じ蓄圧用圧
力センサを予備的に追加するのではなく既存の異常判定
用圧力センサを流用することにより蓄圧用圧力センサの
異常時でも蓄圧装置がほぼ正常に作動し得るから、装置
コストの上昇を低く抑えつつ蓄圧装置の信頼性を向上さ
せ得るという効果が得られる。
力センサを予備的に追加するのではなく既存の異常判定
用圧力センサを流用することにより蓄圧用圧力センサの
異常時でも蓄圧装置がほぼ正常に作動し得るから、装置
コストの上昇を低く抑えつつ蓄圧装置の信頼性を向上さ
せ得るという効果が得られる。
その上、センサ異常判定手段および異常判定用圧力セ
ンサ流用手段は、簡単な電子回路の追加やコンピュータ
の制御プログラムの変更によって実現し得るため、この
ことによっても上記効果を得ることができる。
ンサ流用手段は、簡単な電子回路の追加やコンピュータ
の制御プログラムの変更によって実現し得るため、この
ことによっても上記効果を得ることができる。
また、請求項2の発明によれば、アキュムレータ圧異
常低下検出のために蓄圧用圧力センサに対してヒステリ
シス域が下方に外れている異常判定用圧力センサを流用
するにもかかわらず、アキュムレータに本来の高さに十
分に近い高さの圧力を簡単に確保することが可能になる
という効果も得られる。
常低下検出のために蓄圧用圧力センサに対してヒステリ
シス域が下方に外れている異常判定用圧力センサを流用
するにもかかわらず、アキュムレータに本来の高さに十
分に近い高さの圧力を簡単に確保することが可能になる
という効果も得られる。
さらに、請求項3の発明においては、圧力スイッチの
ON−OFF作動のヒステリシス特性を異常判定用圧力セン
サのヒステリシス特性として利用するため、構成が簡単
となり、装置コスト低減の効果が得られる。
ON−OFF作動のヒステリシス特性を異常判定用圧力セン
サのヒステリシス特性として利用するため、構成が簡単
となり、装置コスト低減の効果が得られる。
実施例 以下、本発明の実施例である蓄圧装置を備えた4輪自
動車用アンチスキッド/トラクション制御式液圧ブレー
キ装置を図面に基づいて詳細に説明する。
動車用アンチスキッド/トラクション制御式液圧ブレー
キ装置を図面に基づいて詳細に説明する。
第2図において、10は液圧ブースタ(以下、単にブー
スタという)であり、12はタンデム型マスタシリンダ
(以下、単にマスタシリンダという)である。マスタシ
リンダ12はハウジング14を備えている。ハウジング14に
形成されたシリンダボア16には、第一加圧ピストン18お
よび第二加圧ピストン20が液密かつ摺動可能に嵌合され
ており、各ピストン18,20の前方にそれぞれ第一加圧室2
2,第二加圧室24が形成されている。第一加圧室22に発生
した液圧は液通路28を経て左後輪30,右後輪32の各ブレ
ーキのリヤホイールシリンダ34,36に供給され、一方、
第二加圧室24に発生した液圧は液通路40を経て左前輪4
2,右前輪44の各ブレーキのフロントホイールシリンダ4
6,48に供給される。
スタという)であり、12はタンデム型マスタシリンダ
(以下、単にマスタシリンダという)である。マスタシ
リンダ12はハウジング14を備えている。ハウジング14に
形成されたシリンダボア16には、第一加圧ピストン18お
よび第二加圧ピストン20が液密かつ摺動可能に嵌合され
ており、各ピストン18,20の前方にそれぞれ第一加圧室2
2,第二加圧室24が形成されている。第一加圧室22に発生
した液圧は液通路28を経て左後輪30,右後輪32の各ブレ
ーキのリヤホイールシリンダ34,36に供給され、一方、
第二加圧室24に発生した液圧は液通路40を経て左前輪4
2,右前輪44の各ブレーキのフロントホイールシリンダ4
6,48に供給される。
リアホイールシリンダ34,36と第一加圧室22との間に
は電磁方向切換弁54および電磁液圧制御弁56,57、フロ
ントホイールシリンダ46,48と第二加圧室24との間には
電磁方向切換弁58,59および電磁液圧制御弁60,61が設け
られている。電磁方向切換弁54は電磁方向切換弁62を介
してブースタ10のパワー圧室63に接続されており、リヤ
ホイールシリンダ34,36にマスタシリンダ圧とパワー圧
とのいずれかが供給されるようになっている。また、電
磁方向切換弁58,59もパワー圧室63に接続されており、
フロントホイールシリンダ46,48にマスタシリンダ圧と
パワー圧とのいずれかが供給される。なお、電磁方向切
換弁62は、トラクション制御が必要である場合にリヤホ
イールシリンダ34,36をパワー圧室63から遮断してアキ
ュムレータ64に連通させるものである。
は電磁方向切換弁54および電磁液圧制御弁56,57、フロ
ントホイールシリンダ46,48と第二加圧室24との間には
電磁方向切換弁58,59および電磁液圧制御弁60,61が設け
られている。電磁方向切換弁54は電磁方向切換弁62を介
してブースタ10のパワー圧室63に接続されており、リヤ
ホイールシリンダ34,36にマスタシリンダ圧とパワー圧
とのいずれかが供給されるようになっている。また、電
磁方向切換弁58,59もパワー圧室63に接続されており、
フロントホイールシリンダ46,48にマスタシリンダ圧と
パワー圧とのいずれかが供給される。なお、電磁方向切
換弁62は、トラクション制御が必要である場合にリヤホ
イールシリンダ34,36をパワー圧室63から遮断してアキ
ュムレータ64に連通させるものである。
これら電磁方向切換弁54,58,59,62および電磁液圧制
御弁56,57,60,61の切換えはコンピュータを主体とする
制御装置65により行われる。電磁液圧制御弁56,57,60,6
1はそれぞれ三位置に切り換えられるようになってお
り、各車輪30,32,42,44がアンチスキッド制御されると
ともに、駆動輪である左右後輪30,32がトラクション制
御されるようになっている。すなわち、これら電磁液圧
制御弁56,57,60,61の切換えによってホイールシリンダ3
4,36,46,48の液圧が増圧,保持,減圧されることによ
り、車輪のスリップが適正範囲に保たれるのであるが、
この切換えはよく知られた制御であるため、詳細な説明
は省略する。なお、制御装置65にはイグニションスイッ
チが接続され、エンジンの始動に伴って作動を開始する
ようになっている。さらに制御装置65には車輪速度セン
サ66が接続され、各車輪30,32,42,44の回転速度が検出
されるようにもなっている。また、第一加圧室22と電磁
方向切換弁54との間の部分にプロポーショニングバルブ
68が設けられている。
御弁56,57,60,61の切換えはコンピュータを主体とする
制御装置65により行われる。電磁液圧制御弁56,57,60,6
1はそれぞれ三位置に切り換えられるようになってお
り、各車輪30,32,42,44がアンチスキッド制御されると
ともに、駆動輪である左右後輪30,32がトラクション制
御されるようになっている。すなわち、これら電磁液圧
制御弁56,57,60,61の切換えによってホイールシリンダ3
4,36,46,48の液圧が増圧,保持,減圧されることによ
り、車輪のスリップが適正範囲に保たれるのであるが、
この切換えはよく知られた制御であるため、詳細な説明
は省略する。なお、制御装置65にはイグニションスイッ
チが接続され、エンジンの始動に伴って作動を開始する
ようになっている。さらに制御装置65には車輪速度セン
サ66が接続され、各車輪30,32,42,44の回転速度が検出
されるようにもなっている。また、第一加圧室22と電磁
方向切換弁54との間の部分にプロポーショニングバルブ
68が設けられている。
前記第二加圧室24と電磁方向切換弁58,59との間には
増圧シリンダ70が設けられ、この増圧シリンダ70とブー
スタ10のパワー圧室63との間にパイロット制御式開閉弁
74が設けられている。なお、増圧シリンダ70は特開昭61
−172568号明細書に詳細に記載されているので、簡単に
説明する。増圧シリンダ70は、第3図上部に示すよう
に、(a)増圧ピストン76と、(b)弁子78,開弁部材8
0およびスプリング82を含む増圧制御弁84と、(c)増
圧制御液室86とを備えていて、第二加圧室24の液圧を増
圧してフロントホイールシリンダ46,48に伝達する増圧
作用を行う状態と、増圧作用を行わない状態すなわち第
二加圧室24の液圧を増圧することなくフロントホイール
シリンダ46,48に伝達する状態とに切換えが可能なもの
である。一方、パイロット制御式開閉弁74は、同図中央
部に示すように、逆止弁88と開弁部材90とを備えてい
て、パワー圧室63に設定圧より高いパワー圧が発生しな
い場合には逆止弁88が開くが、そうでない場合には逆止
弁88が閉じるようになっている。
増圧シリンダ70が設けられ、この増圧シリンダ70とブー
スタ10のパワー圧室63との間にパイロット制御式開閉弁
74が設けられている。なお、増圧シリンダ70は特開昭61
−172568号明細書に詳細に記載されているので、簡単に
説明する。増圧シリンダ70は、第3図上部に示すよう
に、(a)増圧ピストン76と、(b)弁子78,開弁部材8
0およびスプリング82を含む増圧制御弁84と、(c)増
圧制御液室86とを備えていて、第二加圧室24の液圧を増
圧してフロントホイールシリンダ46,48に伝達する増圧
作用を行う状態と、増圧作用を行わない状態すなわち第
二加圧室24の液圧を増圧することなくフロントホイール
シリンダ46,48に伝達する状態とに切換えが可能なもの
である。一方、パイロット制御式開閉弁74は、同図中央
部に示すように、逆止弁88と開弁部材90とを備えてい
て、パワー圧室63に設定圧より高いパワー圧が発生しな
い場合には逆止弁88が開くが、そうでない場合には逆止
弁88が閉じるようになっている。
第2図に示すように、増圧シリンダ70とパイロット制
御式開閉弁74とをつなぐ液通路92と、増圧シリンダ70と
電磁方向切換弁58,59とをつなぐ液通路94との間に差圧
スイッチ96が接続されている。ブースタ10は、パワー圧
室63のパワー圧が第一,第二加圧室22,24に発生するマ
スタシリンダ圧より少量高くなるようにされているが、
万一異常が生じてパワー圧が失陥した場合にはマスタシ
リンダ圧より低くなる。差圧スイッチ96はパワー圧が失
陥したか否かを判定するのに使用されるものであって、
第3図下部に示すように、液通路92の液圧と液通路94の
液圧とが互に逆向きに作用する差圧ピストン98と、その
差圧ピストン98の移動に応じた信号を出力する図示しな
い信号出力器とを備えている。差圧ピストン98の受圧面
積は液通路92側の方が液通路94側より大きくされてい
る。差圧ピストン98は常には図示の原位置、すなわち、
ストッパ99により規定される後退端位置にあって、信号
出力器がパワー圧が正常であることを表す信号を出力す
るが、液通路92の液圧が液通路94の液圧より設定量以上
低くなった場合には、パワー圧が失陥したことを表す信
号を出力する。
御式開閉弁74とをつなぐ液通路92と、増圧シリンダ70と
電磁方向切換弁58,59とをつなぐ液通路94との間に差圧
スイッチ96が接続されている。ブースタ10は、パワー圧
室63のパワー圧が第一,第二加圧室22,24に発生するマ
スタシリンダ圧より少量高くなるようにされているが、
万一異常が生じてパワー圧が失陥した場合にはマスタシ
リンダ圧より低くなる。差圧スイッチ96はパワー圧が失
陥したか否かを判定するのに使用されるものであって、
第3図下部に示すように、液通路92の液圧と液通路94の
液圧とが互に逆向きに作用する差圧ピストン98と、その
差圧ピストン98の移動に応じた信号を出力する図示しな
い信号出力器とを備えている。差圧ピストン98の受圧面
積は液通路92側の方が液通路94側より大きくされてい
る。差圧ピストン98は常には図示の原位置、すなわち、
ストッパ99により規定される後退端位置にあって、信号
出力器がパワー圧が正常であることを表す信号を出力す
るが、液通路92の液圧が液通路94の液圧より設定量以上
低くなった場合には、パワー圧が失陥したことを表す信
号を出力する。
それら増圧シリンダ70とパイロット制御式開閉弁74と
差圧スイッチ96との関係について説明する。まず、パワ
ー圧が正常である場合には、パイロット制御式開閉弁74
の逆止弁88が閉じるため、増圧シリンダ70の増圧制御液
室86の容積が減少すること、すなわち、増圧制御弁84が
閉じることを禁止される。その結果、増圧シリンダ70は
増圧作用をなし得ず、第二加圧室24の液圧がそのまま液
通路94に伝達される。また、増圧制御液室86には液通路
94の液圧とほぼ等しい高さの液圧が発生しているため、
差圧スイッチ96の差圧ピストン98が図示の後退端位置に
ある。これに対して、パワー圧が失陥した場合には、パ
イロット制御式開閉弁74の逆止弁88が開くため、増圧シ
リンダ70の増圧制御液室86の容積が減少すること、すな
わち、増圧ピストン76が図において右方へ移動して増圧
制御弁84が閉じることを許容される。その結果、増圧シ
リンダ70は増圧作用をなし得、第二加圧室24の液圧が増
圧されて液通路94に伝達される。また、液通路94の液圧
の方が液通路92の液圧よりかなり高くなるため、差圧ス
イッチ96の差圧ピストン98が後退端位置から図において
左方へ移動して前進端位置に達する。
差圧スイッチ96との関係について説明する。まず、パワ
ー圧が正常である場合には、パイロット制御式開閉弁74
の逆止弁88が閉じるため、増圧シリンダ70の増圧制御液
室86の容積が減少すること、すなわち、増圧制御弁84が
閉じることを禁止される。その結果、増圧シリンダ70は
増圧作用をなし得ず、第二加圧室24の液圧がそのまま液
通路94に伝達される。また、増圧制御液室86には液通路
94の液圧とほぼ等しい高さの液圧が発生しているため、
差圧スイッチ96の差圧ピストン98が図示の後退端位置に
ある。これに対して、パワー圧が失陥した場合には、パ
イロット制御式開閉弁74の逆止弁88が開くため、増圧シ
リンダ70の増圧制御液室86の容積が減少すること、すな
わち、増圧ピストン76が図において右方へ移動して増圧
制御弁84が閉じることを許容される。その結果、増圧シ
リンダ70は増圧作用をなし得、第二加圧室24の液圧が増
圧されて液通路94に伝達される。また、液通路94の液圧
の方が液通路92の液圧よりかなり高くなるため、差圧ス
イッチ96の差圧ピストン98が後退端位置から図において
左方へ移動して前進端位置に達する。
前記マスタシリンダ12のハウジング14は、ブースタ10
のハウジング100の嵌合穴102に嵌合されている。その結
果、ハウジング100のシリンダボア104がシリンダボア16
と連通しており、そのシリンダボア104にはパワーピス
トン106が第二加圧ピストン20と同心であって液密かつ
摺動可能に嵌合されており、パワーピストン106の作動
力が中継ロッド108によって第二加圧ピストン20に伝達
されるようになっている。一方、シリンダボア104のパ
ワーピストン106の後方には前記パワー圧室63が形成さ
れている。パワー圧室63は液通路110を経て電磁方向切
換弁58,59および62に接続されているのである。パワー
ピストン106の後面の中央部からは小径部112が延び出さ
せられており、ハウジング100の端壁を液密かつ摺動可
能に貫通して大気に臨まされている。小径部112内には
それの後端面から有底穴114が形成されており、これに
リアクションピストン116が液密かつ摺動可能に嵌合さ
れている。その結果、リアクションピストン116と有底
穴114との間には空間が形成されているが、この空間は
連通路118によってパワー圧室63に連通させられてお
り、パワー圧室63のパワー圧に比例した大きさの反力が
入力ロッド120に与えられるようになっている。入力ロ
ッド120は、その先端にリアクションピストン116がかし
め付けられる一方、後端部はブレーキ操作部材としての
ブレーキペダル122に連結されている。
のハウジング100の嵌合穴102に嵌合されている。その結
果、ハウジング100のシリンダボア104がシリンダボア16
と連通しており、そのシリンダボア104にはパワーピス
トン106が第二加圧ピストン20と同心であって液密かつ
摺動可能に嵌合されており、パワーピストン106の作動
力が中継ロッド108によって第二加圧ピストン20に伝達
されるようになっている。一方、シリンダボア104のパ
ワーピストン106の後方には前記パワー圧室63が形成さ
れている。パワー圧室63は液通路110を経て電磁方向切
換弁58,59および62に接続されているのである。パワー
ピストン106の後面の中央部からは小径部112が延び出さ
せられており、ハウジング100の端壁を液密かつ摺動可
能に貫通して大気に臨まされている。小径部112内には
それの後端面から有底穴114が形成されており、これに
リアクションピストン116が液密かつ摺動可能に嵌合さ
れている。その結果、リアクションピストン116と有底
穴114との間には空間が形成されているが、この空間は
連通路118によってパワー圧室63に連通させられてお
り、パワー圧室63のパワー圧に比例した大きさの反力が
入力ロッド120に与えられるようになっている。入力ロ
ッド120は、その先端にリアクションピストン116がかし
め付けられる一方、後端部はブレーキ操作部材としての
ブレーキペダル122に連結されている。
パワーピストン106は、小径部112とハウジング100と
の間に配設されたリターンスプリング124によって後退
方向(図において右方)に付勢されるとともに、その段
部126がハウジング100に当接することにより後退端位置
を規定されている。一方、リアクションピストン116
は、そのフランジ部128がパワーピストン106の有底穴11
4の肩面130に当接することによって、パワーピストン10
6に対する相対的な前進限度を規定されている。
の間に配設されたリターンスプリング124によって後退
方向(図において右方)に付勢されるとともに、その段
部126がハウジング100に当接することにより後退端位置
を規定されている。一方、リアクションピストン116
は、そのフランジ部128がパワーピストン106の有底穴11
4の肩面130に当接することによって、パワーピストン10
6に対する相対的な前進限度を規定されている。
ブースタ10はさらに制御弁140を備えている。制御弁1
40は、ハウジング100に液密かつ摺動可能に嵌合された
バルブスプール142を備えている。ハウジング100にはリ
ザーバ144に接続された低圧ポート146と、アキュムレー
タ64に接続された高圧ポート148とが形成されている。
バルブスプール142はスプリング188によって後退方向
(図において右方)に付勢され、図示のノーマル位置に
ある状態では連通孔190によってパワー圧室63を高圧ポ
ート148から遮断して低圧ポート146に連通させる。バル
ブスプール142はこの位置から一定距離前進(図におい
て左方へ移動)することにより、パワー圧室63を低圧ポ
ート146および高圧ポート148の両方から遮断する状態と
なり、さらに前進することにより低圧ポート146から遮
断して高圧ポート148に連通させる。
40は、ハウジング100に液密かつ摺動可能に嵌合された
バルブスプール142を備えている。ハウジング100にはリ
ザーバ144に接続された低圧ポート146と、アキュムレー
タ64に接続された高圧ポート148とが形成されている。
バルブスプール142はスプリング188によって後退方向
(図において右方)に付勢され、図示のノーマル位置に
ある状態では連通孔190によってパワー圧室63を高圧ポ
ート148から遮断して低圧ポート146に連通させる。バル
ブスプール142はこの位置から一定距離前進(図におい
て左方へ移動)することにより、パワー圧室63を低圧ポ
ート146および高圧ポート148の両方から遮断する状態と
なり、さらに前進することにより低圧ポート146から遮
断して高圧ポート148に連通させる。
バルブスプール142,リアクションピストン116および
パワーピストン106の3者間にはレバー装置192が配設さ
れている。レバー装置192は第一リンク194および第二リ
ンク196を備えている。第一リンク194の一端部はハウジ
ング100に回転可能に支持され、他端部はリアクション
ピストン116に係合させられる一方、第二リンク196は第
一リンク194の中間部にピン198により回動可能に連結さ
れるとともに、一端部がパワーピストン106に係合させ
られ、他端部がバルブスプール142の端面に係合させら
れている。したがって、リアクションピストン116がパ
ワーピストン106に対して相対的に前進すれば、第一リ
ンク194が図において時計方向に回動させられるのに対
し、第二リンク196がピン198の回りに反時計方向に回動
させられ、それによりバルブスプール142が前進させら
れて制御弁140が切り換えられる。すなわち、レバー装
置192は、リアクションピストン116のパワーピストン10
6に対する相対移動をバルブスプール142の移動に変換す
るのである。
パワーピストン106の3者間にはレバー装置192が配設さ
れている。レバー装置192は第一リンク194および第二リ
ンク196を備えている。第一リンク194の一端部はハウジ
ング100に回転可能に支持され、他端部はリアクション
ピストン116に係合させられる一方、第二リンク196は第
一リンク194の中間部にピン198により回動可能に連結さ
れるとともに、一端部がパワーピストン106に係合させ
られ、他端部がバルブスプール142の端面に係合させら
れている。したがって、リアクションピストン116がパ
ワーピストン106に対して相対的に前進すれば、第一リ
ンク194が図において時計方向に回動させられるのに対
し、第二リンク196がピン198の回りに反時計方向に回動
させられ、それによりバルブスプール142が前進させら
れて制御弁140が切り換えられる。すなわち、レバー装
置192は、リアクションピストン116のパワーピストン10
6に対する相対移動をバルブスプール142の移動に変換す
るのである。
前記アキュムレータ64にはリザーバ144のブレーキ圧
がモータ200により駆動されるポンプ202によって供給さ
れる。アキュムレータ64に蓄えられたブレーキ液がポン
プ202に逆流することが逆止弁204によって阻止され、ま
た、アキュムレータ圧が以上に高くなることがリリーフ
弁206によって防止される。さらに、アキュムレータ64
には蓄圧用圧力センサとしての圧力スイッチ210と異常
判定用圧力センサとしての圧力スイッチ212とが設けら
れている。蓄圧用の圧力スイッチ210はアキュムレータ6
4に一定液圧範囲でブレーキ液が蓄えられるようにモー
タ200を制御する蓄圧制御に使用され、一方、異常判定
用の圧力スイッチ212はアキュムレータ圧が上記一定液
圧範囲の下限値を下回る蓄圧異常が発生しているか否か
を判定するのに使用される。蓄圧異常が発生していると
判定された場合には、そのことが警告ブザー220と警告
ランプ222とを介して運転者に知らされるようになって
いる。
がモータ200により駆動されるポンプ202によって供給さ
れる。アキュムレータ64に蓄えられたブレーキ液がポン
プ202に逆流することが逆止弁204によって阻止され、ま
た、アキュムレータ圧が以上に高くなることがリリーフ
弁206によって防止される。さらに、アキュムレータ64
には蓄圧用圧力センサとしての圧力スイッチ210と異常
判定用圧力センサとしての圧力スイッチ212とが設けら
れている。蓄圧用の圧力スイッチ210はアキュムレータ6
4に一定液圧範囲でブレーキ液が蓄えられるようにモー
タ200を制御する蓄圧制御に使用され、一方、異常判定
用の圧力スイッチ212はアキュムレータ圧が上記一定液
圧範囲の下限値を下回る蓄圧異常が発生しているか否か
を判定するのに使用される。蓄圧異常が発生していると
判定された場合には、そのことが警告ブザー220と警告
ランプ222とを介して運転者に知らされるようになって
いる。
上記各圧力スイッチ210,212の特性をそれぞれ第4図
にグラフで表す。グラフから明らかなように、それら各
圧力スイッチ210,212の特性にはいずれもヒステリシス
域が設定されている。ヒステリシス域に対応するアキュ
ムレータ圧の範囲は蓄圧用の圧力スイッチ210の方が異
常判定用の圧力スイッチ212より広く、かつ、圧力スイ
ッチ210側が圧力スイッチ212側の上方に位置するように
されている。圧力スイッチ210のヒステリシス域に対応
するアキュムレータ圧の範囲がアキュムレータ64にブレ
ーキ液が蓄えられるべき一定液圧範囲なのである。
にグラフで表す。グラフから明らかなように、それら各
圧力スイッチ210,212の特性にはいずれもヒステリシス
域が設定されている。ヒステリシス域に対応するアキュ
ムレータ圧の範囲は蓄圧用の圧力スイッチ210の方が異
常判定用の圧力スイッチ212より広く、かつ、圧力スイ
ッチ210側が圧力スイッチ212側の上方に位置するように
されている。圧力スイッチ210のヒステリシス域に対応
するアキュムレータ圧の範囲がアキュムレータ64にブレ
ーキ液が蓄えられるべき一定液圧範囲なのである。
それら圧力スイッチ210,212,警告ブザー220および警
告ランプ222は前記制御装置65に接続されている。制御
装置65は蓄圧用の圧力スイッチ210が正常であるセンサ
正常時にはそのスイッチ210の出力信号に基づく蓄圧制
御を行う一方、圧力スイッチ210が異常であるセンサ異
常時には異常判定用の圧力スイッチ212の出力信号に基
づく蓄圧制御を行うようになっている。さらに、制御装
置65は圧力スイッチ212の出力信号に基づいて警告ブザ
ー220および警告ランプ222を制御することも行うように
なっている。それらの制御のために制御装置65のコンピ
ュータのROMに、第5図および第6図にそれぞれフロー
チャートで表す警告ルーチンおよび蓄圧制御ルーチンを
始め、各種ルーチンが記憶されている。
告ランプ222は前記制御装置65に接続されている。制御
装置65は蓄圧用の圧力スイッチ210が正常であるセンサ
正常時にはそのスイッチ210の出力信号に基づく蓄圧制
御を行う一方、圧力スイッチ210が異常であるセンサ異
常時には異常判定用の圧力スイッチ212の出力信号に基
づく蓄圧制御を行うようになっている。さらに、制御装
置65は圧力スイッチ212の出力信号に基づいて警告ブザ
ー220および警告ランプ222を制御することも行うように
なっている。それらの制御のために制御装置65のコンピ
ュータのROMに、第5図および第6図にそれぞれフロー
チャートで表す警告ルーチンおよび蓄圧制御ルーチンを
始め、各種ルーチンが記憶されている。
以上のように構成された液圧ブレーキ装置において
は、エンジンの始動と共に制御装置65が第5図および第
6図の各ルーチを実行する。
は、エンジンの始動と共に制御装置65が第5図および第
6図の各ルーチを実行する。
第5図のルーチンが実行される場合には、まず、ステ
ップS1(以下、単に、S1で表す。他のステップについて
も同じ)において、警告ブザー220がOFFされ、続いて、
S2において、警告ランプ220もOFFされる。その後、S3に
おいて、異常判定用の圧力スイッチ212がOFF信号を出力
しているか否かが判定される。アキュムレータ圧が異常
に低いか否かが判定されるのである。現在そうでなけれ
ば、判定の結果がNOとなり、S1に戻るが、そうである場
合には、S3の判定結果がYESとなり、S4において警告ブ
ザー220がONされた後、S5において警告ランプ222もONさ
れる。その後、S3に戻る。
ップS1(以下、単に、S1で表す。他のステップについて
も同じ)において、警告ブザー220がOFFされ、続いて、
S2において、警告ランプ220もOFFされる。その後、S3に
おいて、異常判定用の圧力スイッチ212がOFF信号を出力
しているか否かが判定される。アキュムレータ圧が異常
に低いか否かが判定されるのである。現在そうでなけれ
ば、判定の結果がNOとなり、S1に戻るが、そうである場
合には、S3の判定結果がYESとなり、S4において警告ブ
ザー220がONされた後、S5において警告ランプ222もONさ
れる。その後、S3に戻る。
また、第6図のルーチンが実行される場合には、ま
ず、S10において、モータ200をOFFする初期設定が行わ
れた後、S11において、蓄圧用の圧力スイッチ210が異常
であるか否かが判定される。本実施例においては、圧力
スイッチ210が断線またはショートが生じているか否か
を判定し、そうであれば圧力スイッチ210が異常である
と判定するのであるが、さらに、本出願人の出願である
特開昭63−135984号明細書に記載されているように、ブ
レーキペダル122の踏込み(アンチスキッド制御を含
む)またはトラクション制御が開始されてから、圧力ス
イッチ210がOFF信号を出力し始めるまでに経過する時間
を計測し、その時間が基準時間を超えていれば、圧力ス
イッチ210が異常であると判定するようにされていて、
アキュムレータ圧が一定液圧範囲の下限値を下回ったに
もかかわらず圧力スイッチ210がON信号を出力し続ける
異常が発生すれば、その異常も発見され得るようになっ
ている。
ず、S10において、モータ200をOFFする初期設定が行わ
れた後、S11において、蓄圧用の圧力スイッチ210が異常
であるか否かが判定される。本実施例においては、圧力
スイッチ210が断線またはショートが生じているか否か
を判定し、そうであれば圧力スイッチ210が異常である
と判定するのであるが、さらに、本出願人の出願である
特開昭63−135984号明細書に記載されているように、ブ
レーキペダル122の踏込み(アンチスキッド制御を含
む)またはトラクション制御が開始されてから、圧力ス
イッチ210がOFF信号を出力し始めるまでに経過する時間
を計測し、その時間が基準時間を超えていれば、圧力ス
イッチ210が異常であると判定するようにされていて、
アキュムレータ圧が一定液圧範囲の下限値を下回ったに
もかかわらず圧力スイッチ210がON信号を出力し続ける
異常が発生すれば、その異常も発見され得るようになっ
ている。
現在そうではないと仮定すれば、S11の判定結果がNO
となり、S12において、圧力スイッチ210がOFF信号を出
力しているか否かが判定される。アキュムレータ圧が一
定液圧範囲内にある場合にはモータ200を起動する必要
がなく、S12の判定結果がNOとなって、S13においてモー
タ200がOFFされる。一方、アキュムレータ圧が一定液圧
範囲の下限値を下回った場合にはモータ200を起動する
必要があり、S12の判定結果がYESとなって、S14におい
てモータ200がONされる。
となり、S12において、圧力スイッチ210がOFF信号を出
力しているか否かが判定される。アキュムレータ圧が一
定液圧範囲内にある場合にはモータ200を起動する必要
がなく、S12の判定結果がNOとなって、S13においてモー
タ200がOFFされる。一方、アキュムレータ圧が一定液圧
範囲の下限値を下回った場合にはモータ200を起動する
必要があり、S12の判定結果がYESとなって、S14におい
てモータ200がONされる。
これに対して、圧力スイッチ210が異常であると仮定
すれば、S11の判定結果がYESとなり、S15において、モ
ータ200がOFFされるとともに、異常判定用の圧力スイッ
チ212がOFF信号を出力するのが待たれる。アキュムレー
タ圧が圧力スイッチ212のヒステリシス域の下限値に達
するのが待たれるのである。S11およびS15の実行が繰り
返されるうちにアキュムレータ圧がヒステリシス域の下
限値に達したために圧力スイッチ212がOFF信号を出力す
れば、S15の判定結果がYESとなり、S16においてモータ2
00がONされる。その後、S17において圧力スイッチ212が
ON信号を出力するのが待たれる。アキュムレータ圧がヒ
ステリシス域の上限値に達するのが待たれるのである。
S17の判定結果がYESとなれば、S18において、S17のYES
判定時から予め定められているa秒が経過したか否かが
判定され、経過したならばモータ200がOFFされる。その
後、S11に戻る。
すれば、S11の判定結果がYESとなり、S15において、モ
ータ200がOFFされるとともに、異常判定用の圧力スイッ
チ212がOFF信号を出力するのが待たれる。アキュムレー
タ圧が圧力スイッチ212のヒステリシス域の下限値に達
するのが待たれるのである。S11およびS15の実行が繰り
返されるうちにアキュムレータ圧がヒステリシス域の下
限値に達したために圧力スイッチ212がOFF信号を出力す
れば、S15の判定結果がYESとなり、S16においてモータ2
00がONされる。その後、S17において圧力スイッチ212が
ON信号を出力するのが待たれる。アキュムレータ圧がヒ
ステリシス域の上限値に達するのが待たれるのである。
S17の判定結果がYESとなれば、S18において、S17のYES
判定時から予め定められているa秒が経過したか否かが
判定され、経過したならばモータ200がOFFされる。その
後、S11に戻る。
上記a秒の長さはアキュムレータ64の容量,温度,ポ
ンプ202の吐出量等を考慮しつつ、その時間モータ200を
駆動すればアキュムレータ圧がそれが制御されるべき一
定液圧範囲の中間値まで高められるように決定されてい
る。すなわち、第4図に矢印で示す範囲がa秒間のモー
タ駆動によるアキュムレータ64の蓄圧範囲なのである。
ンプ202の吐出量等を考慮しつつ、その時間モータ200を
駆動すればアキュムレータ圧がそれが制御されるべき一
定液圧範囲の中間値まで高められるように決定されてい
る。すなわち、第4図に矢印で示す範囲がa秒間のモー
タ駆動によるアキュムレータ64の蓄圧範囲なのである。
また、車両発進時に左右後輪30,32のスリップ率が高
くなればトラクション制御が行われる。トラクション制
御が行われる場合には、第2図に示す電磁方向切換弁6
2,54が切り換えられてアキュムレータ圧が電磁液圧制御
弁56,57に供給され、これら制御弁56,57によってリヤホ
イールシリンダ34,36の液圧が制御される。
くなればトラクション制御が行われる。トラクション制
御が行われる場合には、第2図に示す電磁方向切換弁6
2,54が切り換えられてアキュムレータ圧が電磁液圧制御
弁56,57に供給され、これら制御弁56,57によってリヤホ
イールシリンダ34,36の液圧が制御される。
走行中、ブレーキペダル122が踏み込まれれば、リヤ
ホイールシリンダ34,36に第一加圧室22の液圧が供給さ
れるとともに、フロントホイールシリンダ46,48に第二
加圧室24の液圧が供給されて制動が行われる。このと
き、パワー圧が正常であってパイロット制御式開閉弁74
の設定圧より高い場合には、増圧シリンダ70は増圧作用
をなさないため、第二加圧室24に発生した液圧はそのま
まフロントホイールシリンダ46,48に伝達されることに
なる。これに対して、パワー圧が失陥してパイロット制
御式開閉弁74の設定圧以下となった場合には、増圧シリ
ンダ70は増圧作用を行う。第二加圧室24の液圧が増圧さ
れてフロントホイールシリンダ46,48に伝達され、その
結果、パワー圧失陥に伴う制動力低下が小さく抑えられ
るのである。
ホイールシリンダ34,36に第一加圧室22の液圧が供給さ
れるとともに、フロントホイールシリンダ46,48に第二
加圧室24の液圧が供給されて制動が行われる。このと
き、パワー圧が正常であってパイロット制御式開閉弁74
の設定圧より高い場合には、増圧シリンダ70は増圧作用
をなさないため、第二加圧室24に発生した液圧はそのま
まフロントホイールシリンダ46,48に伝達されることに
なる。これに対して、パワー圧が失陥してパイロット制
御式開閉弁74の設定圧以下となった場合には、増圧シリ
ンダ70は増圧作用を行う。第二加圧室24の液圧が増圧さ
れてフロントホイールシリンダ46,48に伝達され、その
結果、パワー圧失陥に伴う制動力低下が小さく抑えられ
るのである。
制御時に、各車輪30,32,42,44のスリップ率が高くな
ればアンチスキッド制御が行われる。アンチスキッド制
御が行われる場合には、電磁方向切換弁54,58,59が切り
換えられてリヤホイールシリンダ34,36もフロントホイ
ールシリンダ46,48もパワー圧室63に連通した状態とさ
れ、かつ、電磁液圧制御弁56,57,60,61が適宜切り換え
られることにより、ブレーキ液圧が適正な高さに制御さ
れる。
ればアンチスキッド制御が行われる。アンチスキッド制
御が行われる場合には、電磁方向切換弁54,58,59が切り
換えられてリヤホイールシリンダ34,36もフロントホイ
ールシリンダ46,48もパワー圧室63に連通した状態とさ
れ、かつ、電磁液圧制御弁56,57,60,61が適宜切り換え
られることにより、ブレーキ液圧が適正な高さに制御さ
れる。
制御装置65は前記差圧スイッチ96の出力信号に基づい
てパワー圧が正常であるか失陥したかを判定し、正常で
あると判定した場合にはアンチスキッド制御を許可する
が、失陥したと判定した場合にはアンチスキッド制御を
禁止するようになっている。
てパワー圧が正常であるか失陥したかを判定し、正常で
あると判定した場合にはアンチスキッド制御を許可する
が、失陥したと判定した場合にはアンチスキッド制御を
禁止するようになっている。
従来のブレーキ装置においては、蓄圧用の圧力スイッ
チ210が本実施例における異常、すなわちアキュムレー
タ圧が一定液圧範囲の下限値を下回ったにもかかわらず
圧力スイッチ210がON信号を出力し続ける異常を示した
場合には、アキュムレータ圧が消費されたならば二度と
アキュムレータ圧を高めることができないため、ブース
タ10に十分な高さの液圧が作用しなくなって、ブレーキ
ペダル踏力の倍力率が低下し、正常時より大きな踏力が
必要になる。しかし、本実施例においては、圧力スイッ
チ210が上記異常を示しても異常判定用の圧力スイッチ2
12を流用した蓄圧制御が行われて、アキュムレータ圧が
正常時とほぼ同じ高さに制御されるから、圧力スイッチ
210が異常を示してもブースタ10に正常時と同等の倍力
作用を行わせることができる。
チ210が本実施例における異常、すなわちアキュムレー
タ圧が一定液圧範囲の下限値を下回ったにもかかわらず
圧力スイッチ210がON信号を出力し続ける異常を示した
場合には、アキュムレータ圧が消費されたならば二度と
アキュムレータ圧を高めることができないため、ブース
タ10に十分な高さの液圧が作用しなくなって、ブレーキ
ペダル踏力の倍力率が低下し、正常時より大きな踏力が
必要になる。しかし、本実施例においては、圧力スイッ
チ210が上記異常を示しても異常判定用の圧力スイッチ2
12を流用した蓄圧制御が行われて、アキュムレータ圧が
正常時とほぼ同じ高さに制御されるから、圧力スイッチ
210が異常を示してもブースタ10に正常時と同等の倍力
作用を行わせることができる。
以上の説明から明らかなように、本実施例において
は、制御装置65のコンピュータの、第5図の警告ルーチ
ンを実行する部分(これが本発明における蓄圧異常判定
手段に相当する)および第6図の蓄圧制御ルーチンを実
行する部分(これが本発明における蓄圧制御手段に相当
する)が、アキュムレータ64,ポンプ202,モータ200,圧
力スイッチ210,212等と共同して蓄圧装置を構成してお
り、その蓄圧装置はブースタ10の液圧源,アンチスキッ
ド制御用の液圧源およびトラクション制御用の液圧源と
して使用されているのである。また、コンピュータの、
第6図のS11を実行する部分がセンサ異常判定手段を構
成し、S15〜S18を実行する部分が異常判定用圧力センサ
流用手段を構成している。また、特に、コンピュータ
の、第6図のS18を実行する部分がモータ運転継続手段
を構成している。
は、制御装置65のコンピュータの、第5図の警告ルーチ
ンを実行する部分(これが本発明における蓄圧異常判定
手段に相当する)および第6図の蓄圧制御ルーチンを実
行する部分(これが本発明における蓄圧制御手段に相当
する)が、アキュムレータ64,ポンプ202,モータ200,圧
力スイッチ210,212等と共同して蓄圧装置を構成してお
り、その蓄圧装置はブースタ10の液圧源,アンチスキッ
ド制御用の液圧源およびトラクション制御用の液圧源と
して使用されているのである。また、コンピュータの、
第6図のS11を実行する部分がセンサ異常判定手段を構
成し、S15〜S18を実行する部分が異常判定用圧力センサ
流用手段を構成している。また、特に、コンピュータ
の、第6図のS18を実行する部分がモータ運転継続手段
を構成している。
以上、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明
したが、本発明はその他の態様で実施することができ
る。
したが、本発明はその他の態様で実施することができ
る。
例えば、本実施例においては、センサ異常判定手段が
蓄圧異常判定手段とは別に設けられていたが、蓄圧異常
判定手段にセンサ異常判定手段を兼ねさせることもでき
る。例えば、蓄圧異常判定手段がアキュムレータ圧が異
常に低いと判定した場合に異常判定用圧力センサ流用手
段を作動させ、異常判定用の圧力スイッチ212の出力信
号に基づく蓄圧制御が行われるようにするのである。ア
キュムレータ圧が異常に低くなったことは必ずしもセン
サ異常の発生を意味しないが、センサ異常の発生が主た
る原因の一つであることは事実であるため、アキュムレ
ータ圧が異常に低くなった場合には一応センサ異常が発
生したと推定して異常判定用圧力センサ流用手段を作動
させて見ることは有益なことである。
蓄圧異常判定手段とは別に設けられていたが、蓄圧異常
判定手段にセンサ異常判定手段を兼ねさせることもでき
る。例えば、蓄圧異常判定手段がアキュムレータ圧が異
常に低いと判定した場合に異常判定用圧力センサ流用手
段を作動させ、異常判定用の圧力スイッチ212の出力信
号に基づく蓄圧制御が行われるようにするのである。ア
キュムレータ圧が異常に低くなったことは必ずしもセン
サ異常の発生を意味しないが、センサ異常の発生が主た
る原因の一つであることは事実であるため、アキュムレ
ータ圧が異常に低くなった場合には一応センサ異常が発
生したと推定して異常判定用圧力センサ流用手段を作動
させて見ることは有益なことである。
また、センサ異常判定手段を、アキュムレータ圧が一
定液圧範囲の上限値を上回ったにもかかわらず圧力スイ
ッチ210がOFF信号を出力し続ける異常も発見し得るもの
とすることができる。この異常発見の一例が本出願人の
出願である特願平1−234372号明細書に記載されてい
る。
定液圧範囲の上限値を上回ったにもかかわらず圧力スイ
ッチ210がOFF信号を出力し続ける異常も発見し得るもの
とすることができる。この異常発見の一例が本出願人の
出願である特願平1−234372号明細書に記載されてい
る。
これらの他にも当業者の知識に基づいて種々の変形,
改良を施した態様で本発明を実施することができる。
改良を施した態様で本発明を実施することができる。
第1図は本発明の構成を概念的に示すブロック図であ
る。第2図は本発明の一実施例である4輪自動車用アン
チスキッド/トラクション制御式液圧ブレーキ装置を示
す系統図である。第3図は第2図における増圧シリンダ
とパイロット制御式開閉弁と差圧スイッチとを示す正面
断面図である。第4図は第2図における各圧力スイッチ
の特性を示すグラフである。第5図および第6図はそれ
ぞれ、第2図における制御装置のコンピュータのROMに
記憶されている警告ルーチンおよび蓄圧制御ルーチンを
示すフローチャートである。 64:アキュムレータ、65:制御装置 200:モータ、202:ポンプ 210,212:圧力スイッチ
る。第2図は本発明の一実施例である4輪自動車用アン
チスキッド/トラクション制御式液圧ブレーキ装置を示
す系統図である。第3図は第2図における増圧シリンダ
とパイロット制御式開閉弁と差圧スイッチとを示す正面
断面図である。第4図は第2図における各圧力スイッチ
の特性を示すグラフである。第5図および第6図はそれ
ぞれ、第2図における制御装置のコンピュータのROMに
記憶されている警告ルーチンおよび蓄圧制御ルーチンを
示すフローチャートである。 64:アキュムレータ、65:制御装置 200:モータ、202:ポンプ 210,212:圧力スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増冨 将 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 実開 昭60−102502(JP,U)
Claims (3)
- 【請求項1】アキュムレータと、 そのアキュムレータに流体を蓄えさせるポンプと、 そのポンプを駆動するモータと、 前記アキュムレータの圧力に応じた信号を出力する蓄圧
用圧力センサであって、アキュムレータの圧力の上昇中
には、アキュムレータの圧力がそれが制御されるべき一
定の目標圧力範囲の上限値に達したときに出力信号が変
化し、下降中には、アキュムレータの圧力が前記目標圧
力範囲の下限値に達したときに出力信号が復元するヒス
テリシス特性を有するものと、 その蓄圧用圧力センサの出力信号に基づいて前記モータ
の起動,停止を制御することにより、前記アキュムレー
タの圧力を前記目標圧力範囲に制御する蓄圧制御手段
と、 前記アキュムレータの圧力に応じた信号を出力する異常
判定用圧力センサであって、アキュムレータの圧力の上
昇中には、アキュムレータの圧力が前記目標圧力範囲と
重なり合うことなく下方に外れるように予め設定された
一定範囲の上限値に達したときに出力信号が変化し、下
降中には、アキュムレータの圧力が前記一定範囲の下限
値に達したときに出力信号が復元するヒステリシス特性
を有するものと、 その異常判定用圧力センサの出力信号に基づいて、前記
アキュムレータの圧力が前記目標圧力範囲から下方に外
れる蓄圧異常が発生しているか否かを判定する蓄圧異常
判定手段と を含む蓄圧装置において、 前記蓄圧用圧力センサに異常が発生しているか否かを判
定するセンサ異常判定手段と、 そのセンサ異常判定手段の異常判定時に、前記蓄圧制御
手段に前記異常判定用圧力センサの出力信号に基づく蓄
圧制御を行わせる異常判定用圧力センサ流用手段と を設けたことを特徴とする蓄圧装置。 - 【請求項2】請求項1の蓄圧装置であって、前記異常判
定用圧力センサ流用手段が、前記蓄圧制御中に、前記異
常判定用圧力センサが前記アキュムレータの圧力が前記
一定範囲の上限値に達したことを表す信号を出力して
も、そのときから、そのアキュムレータの圧力を前記目
標圧力範囲に到達させるに足る長さに予め設定された時
間が経過するまではモータの運転を継続させるモータ運
転継続手段を含むことを特徴とする蓄圧装置。 - 【請求項3】請求項1または2の蓄圧装置であって、前
記異常判定用圧力センサが圧力スイッチにより構成さ
れ、前記異常判定用圧力センサのヒステリシス特性が圧
力スイッチのON−OFF作動のヒステリシス特性によるも
のであることを特徴とする蓄圧装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005736A JP2838560B2 (ja) | 1990-01-12 | 1990-01-12 | 蓄圧装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005736A JP2838560B2 (ja) | 1990-01-12 | 1990-01-12 | 蓄圧装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03213701A JPH03213701A (ja) | 1991-09-19 |
JP2838560B2 true JP2838560B2 (ja) | 1998-12-16 |
Family
ID=11619389
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005736A Expired - Fee Related JP2838560B2 (ja) | 1990-01-12 | 1990-01-12 | 蓄圧装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2838560B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2245038B (en) * | 1990-06-07 | 1994-03-23 | Toyota Motor Co Ltd | Device for detecting accumulator fluid leakage through control valve and restoring proper valve seating |
JPH1134859A (ja) * | 1997-07-23 | 1999-02-09 | Jidosha Kiki Co Ltd | 液圧ブレーキ倍力システムにおけるポンプ駆動制御装置 |
JP5240237B2 (ja) * | 2010-05-20 | 2013-07-17 | 株式会社アドヴィックス | ブレーキ装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60102502U (ja) * | 1983-12-20 | 1985-07-12 | 株式会社ボッシュオートモーティブ システム | 油圧パワ−ユニツト |
-
1990
- 1990-01-12 JP JP2005736A patent/JP2838560B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03213701A (ja) | 1991-09-19 |
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Legal Events
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