JP2838070B2 - 反復式ピペット - Google Patents
反復式ピペットInfo
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- JP2838070B2 JP2838070B2 JP8050491A JP5049196A JP2838070B2 JP 2838070 B2 JP2838070 B2 JP 2838070B2 JP 8050491 A JP8050491 A JP 8050491A JP 5049196 A JP5049196 A JP 5049196A JP 2838070 B2 JP2838070 B2 JP 2838070B2
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01L—CHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
- B01L3/00—Containers or dishes for laboratory use, e.g. laboratory glassware; Droppers
- B01L3/02—Burettes; Pipettes
- B01L3/021—Pipettes, i.e. with only one conduit for withdrawing and redistributing liquids
- B01L3/0217—Pipettes, i.e. with only one conduit for withdrawing and redistributing liquids of the plunger pump type
- B01L3/0234—Repeating pipettes, i.e. for dispensing multiple doses from a single charge
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Description
引された液体を所定量の送りピッチ量で分注し得、しか
もその送りピッチ量を可変設定し得る反復式ピペットに
関する。
て、特開昭56−7649号には、側方の駆動レバー3
7の揺動により爪39をラック14に繰り返し噛合させ
てラック14を下方へ送ると共に、移動カバー46を上
部の回転カム機構48、49により適宜可変移動設定し
て、上記ラック14の送りピッチ量を可変設定し、ラッ
ク14の下限位置において爪39を付勢するばね41が
ラック14の突起52に乗り上げて爪39を逃がしプラ
ンジャの下限位置を定めるピペットが記載されている。
ラック5、13間にピニオン16を介在し、側方の駆動
ハンドル(レバー)9の揺動によりストライカー(爪)
8をラック5に繰り返し噛合させてラック5を下方へ送
ると共にピニオン16を介してラック13を上方へ送
り、爪8の噛み込み位置を可変する調整ロッド23を上
部の調整ホイール(回転カム機構)25により適宜可変
移動設定して上記ラック5の送りピッチ量を可変設定
し、ラック5の下限位置において爪8を付勢するばね1
7がラック13の逸脱凹部18に落ち込んで爪8を逃が
してプランジャの下限位置を定めるピペットが記載され
ている。
のピペットによれば以下に示す欠点がある。
を配しかつピペット本体の上部にラックの送りピッチ量
を可変するカム機構を配する如く、可動機構が軸心位置
と側方位置との二箇所に分かれて配されているので、全
体的に構成が複雑になってピペット本体を二つ割り形式
にしなければならず、部品点数が増大し、しかも組み付
け及び分解作業が面倒である。
を下方へ繰り返し揺動操作するので、その反復操作を行
う指の位置がレバーから側方へ外れ易い等不安定であ
り、操作性が悪い。
は、ピペット本体の側方のレバーに乗せていた親指をピ
ペット本体上部まで比較的長い距離だけ移動させてカム
機構を手動回転操作しなければならないので、ピペット
の持ち変え作業が必要でありしかも送りピッチ可変操作
の回数は比較的多いので、操作が極めて面倒である。
への噛み込み位置の変更を行う際に、爪部材が回転カム
機構に対して中間部材(移動カバー46又は調整ロッド
23)を介して間接的に接触するため、その分動作精度
が低下すると共に、中間部材を必要とする分構成が複雑
化する。
設定された場合でも常時プランジャの下限位置において
は、特開平56−7649号においては爪部材39のば
ね41がラックシャフト14の突起52に乗り上げて爪
噛合解除を行い、又特開平6−7688号においては、
爪8のばね部材17がラックシャフト13の逸脱凹部1
8に係合して爪噛合解除を行うので、何れにしてもばね
特有の誤差的弾性変形に起因して爪噛合解除位置、ひい
てはプランジャの下限位置が不安定になり易いため、最
後の送りピッチの分注量が不正確になり易く、動作の信
頼性に欠ける。
が容易であり、操作性が良く、しかも動作の信頼性の高
い反復式ピペットを提供することを目的とする。
は、ピペット本体(1)に上下動自在に配したラックシ
ャフト(23)が、上下動自在かつ回動自在の爪部材
(16)に噛合可能であり、かつ該ラックシャフト(2
3)の下部側がシリンジユニット(41)のプランジャ
(43)に連結されており、前記爪部材(16)が反復
的に下動してその都度ラックシャフト(23)に噛合し
て所定ピッチずつプランジャ(43)を送り下動させて
反復分注を行い、しかも分注量可変設定手段により前記
ラックシャフト(23)の前記所定送りピッチを可変設
定し得る反復式ピペットであって、ピペット本体(1)
に設けた上下動自在のプッシュボタン(2)と、該プッ
シュボタン(2)に対して一体的上下動可能にかつ相対
回転自在なるよう同軸的に配された分注量可変設定用回
転操作ノブ(3)と、前記爪部材(16)を保持し、前
記プッシュボタン(2)と一体的に上下動自在とされた
爪保持部材(12)と、前記爪保持部材(12)、プッ
シュボタン(2)及び回転操作ノブ(3)を上方へ付勢
するばね(13)と、爪部材(16)がラックシャフト
(23)へ向けて噛合するべく回動開始する位置を可変
的に設定するための複数の第一のカム段部(17.1〜
17.5)を有し、前記回転操作ノブ(3)と一体回転
されて、一の該第一のカム段部を前記爪部材(16)に
択一的に対応させる爪ストローク可変回転カム(17)
とを具備し、前記分注量可変設定手段は、前記分注量可
変設定用回転操作ノブ(3)と前記爪ストローク可変回
転カム(17)とにより構成されることを特徴とする。
記回転操作ノブ(3)と爪ストローク可変回転カム(1
7)とは、ピペット本体(1)に対して軸方向に固定位
置でかつ回転自在に取り付けられたシャフト(22)に
対して夫々、一体回転的に取り付けられる。
くは、前記プッシュボタン(2)に設けたボール(7)
が、前記分注量可変設定用回転操作ノブ(3)又はこれ
と一体回転する部材(4)の円周方向等分位置に設けた
凹部(4a)に択一的かつ付勢的に係合して、前記ノブ
(3)の回転方向の位置決めをクリック的に行う。
トは、ピペット本体(1)に上下動自在に配したラック
シャフト(23)が、上下動自在かつ回動自在の爪部材
(16)に噛合可能であり、かつ該ラックシャフト(2
3)の下部側がシリンジユニット(41)のプランジャ
(43)を保持するプランジャホルダ(26)に連結さ
れており、前記爪部材(16)が反復的に下動してその
都度ラックシャフト(23)に噛合して所定ピッチずつ
プランジャ(43)を送り下動させて反復分注を行い、
しかも分注量可変設定手段により前記ラックシャフト
(23)の前記所定送りピッチを可変設定し得る反復式
ピペットであって、ピペット本体(1)に設けた上下動
自在のプッシュボタン(2)と、該プッシュボタン
(2)に対して一体上下動可能にかつ相対回転自在なる
よう同軸的に配された分注量可変設定用回転操作ノブ
(3)と、前記爪部材(16)を保持し、前記プッシュ
ボタン(2)に押圧されることにより上下動自在とされ
た爪保持部材(12)と、前記爪保持部材(12)、プ
ッシュボタン(2)及び回転操作ノブ(3)を上方へ付
勢するばね(13)と、爪部材(16)がラックシャフ
ト(23)へ向けて噛合するべく回動開始する位置を可
変的に設定するための複数の第一のカム段部(17.1
〜17.5)を有し、前記回転操作ノブ(3)と一体回
転されて、一の該第一のカム段部を前記爪部材(16)
に択一的に対応させる爪ストローク可変回転カム(1
7)と、前記ラックシャフト(23)の歯数の余り分を
処理するべくプランジャ(42)の吸入ストロークを可
変設定するための複数の第二のカム段部(19.1〜1
9.5)を有し、前記回転操作ノブ(3)と一体回転さ
れて、一の該第二のカム段部を前記プランジャホルダ
(26)のストッパ部(26a)に択一的に対応させる
吸入ストローク可変回転カム(19)とを具備し、前記
分注量可変設定手段は、前記分注量可変設定用回転操作
ノブ(3)と前記爪ストローク可変回転カム(17)と
により構成されることを特徴とするものである。
一形態を図面を参照して詳細に説明するが、本発明は下
記形態のピペットに限定されるものではない。
視図である。
ド成形された略円筒形状であり、上部の指掛部1a、略
中間の中間段部1b(図5、8)、下端の凹部1c(図
5)、側部のガイド溝1d(図3、8)を有する。この
本体1の上端には、図1及び8に示すように例えば亜鉛
ダイカスト成形によるストッパスリーブ10が嵌入さ
れ、その鍔部10aにおいて止めネジ9により固着され
る。ストッパスリーブ10は更に下端の舌状ストッパ部
10b及び中間の一対のガイド部10cを有する。
には、プッシュボタン2が突出し、その周囲はキャップ
8により覆われている。
は、U字型板ばね29が嵌め込まれ、シリンジ42の鍔
部42aがU字型凹部1C内に嵌入係合されたとき、こ
れを付勢的に安定保持する。
a内部に、図8に示す如く、分注量可変設定用回転操作
ノブ3、中間スリーブ4、ストッパリング5の組み付け
ユニットが相対回転自在に組み込まれる。このスリーブ
部2aは、ピペット本体1上部のストッパスリーブ10
内に上下動自在に嵌入され、スリーブ部両側の一対の凸
条部2bがストッパスリーブ10の一対のガイド部10
cによりガイドされ、かつばね13により上方へ付勢さ
れて、該各凸条2bの上端が鍔部10aの下面に当接し
ている。また、プッシュボタン側部の孔に回転操作ノブ
3の分注量可変No.1〜5に対応するクリック的回転
位置決めを行うためのボール7、ばね6、及び止めねじ
11が組み込まれ、またプッシュボタン上面には上記ノ
ブ3の分注量可変No.1〜5の数字3aと対応するた
めのΔマーク2cが設けられる。
下げられたときに、ばね13に抗して上記組み付けユニ
ット3、4、5と一体的に、図6及び図8に示す位置か
らストッパリング5の下端がストッパスリーブ10のス
トッパ部10bに当接するまで、常に一定ストロークl
(=8.5mm)だけ下動し、押圧力を解除したとき元
の位置に上動復帰し、分注の度にこの動作が繰り返され
る。
上面には、可変分注量を示すナンバーである1〜5の数
字3aが周方向等間隔に表示されている。回転操作ノブ
3を回し、その数字3aを上記Δマーク2cに合わせる
ことにより、分注量が選択される。
平行する5本の溝4aが、円周方向等間隔に設けられて
いる。この溝4aの一つに、ばね6により付勢された上
記ボール7が択一的に押圧係合し、その結果クリック的
回転位置決めが行われる。中間スリーブ4の上端には、
上記回転操作ノブ3がキー溝により所定の角度位置で圧
入され、かつ下端には、上記ストッパリング5が調整リ
ングを介してキー溝により所定の角度位置で圧入され
る。これにより、中間スリーブ4、回転操作ノブ3及び
ストッパリング5は一体的に、かつプッシュボタン2に
対しては相対的に回転し、また、プッシュボタン2と一
体的に上下動する。
ように、中央にシャフト22を挿通させる四角穴5aを
有し、該四角穴5aは1の角部にのみ隅肉部がある。
示す如く、ばね13により上方に付勢されてプッシュボ
タン2に当接されている。従って、プッシュボタン2を
押し下げると、これと同じストロークl(=8.5m
m)で一体的に下動する。爪保持スリーブ12の側部の
スリット12a内には、爪16がピン15により取り付
けられ、該爪16は、ばね14により爪先端が外方へ突
出されるように回転付勢されている。また、爪保持スリ
ーブ12の下端部は、爪ストローク可変回転カム17内
に上下動自在に挿入されている。従って、図13に示す
ように、爪16は爪ストローク可変回転カム17内では
その先端を回転カム17の内壁に当接させているが、プ
ッシュボタン2を押し下げると下動して、ばね14の作
用により爪ストローク可変回転カム17のカム凹部1
7.1〜17.5から突出し、図14に示すようにラッ
クシャフト23の歯に噛合する。図14の状態から、さ
らにプッシュボタン2をストッパリング5がストッパ部
10bに当接するまで残りのストローク分押し下げる
と、爪16がラックシャフト23を該残りのストローク
分、即ちラックシャフトの1回の送りピッチ量分下動さ
せる。なお、爪保持スリーブ12は、その中央穴の径が
シャフト22の外径よりも大きいので、上下動をするの
みで回転しない。
と爪ストローク可変回転カム17との間に介在し、爪保
持スリーブ12、これに当接するプッシュボタン2及び
これと一体の部材3、4、5を常に上方に付勢し、かつ
爪ストローク可変回転カム17を下方へ付勢して常にピ
ペット本体1の中間段部1bに当接させている。
あり、本体1内の中間段部1b上に回動自在に挿入され
る。この回転カム17の外周には、爪ストローク可変用
に回転操作ノブ3の可変No.1〜5に夫々対応して5
段階深さの異なるカム凹部17.1〜17.5が形成さ
れている。カム凹部17.1は、上記回転操作ノブ3の
数字3aのうちNo.1に対応する円周位置に設けられ
ており、吸入ボタン24をプランジャ及びラックホルダ
26の凸状ストッパ26a(図13)が後述する回転ス
トッパ19のカム凸部19.1に当接するまで押し上げ
た状態でプッシュボタン2の操作により爪16を回転カ
ム17のカム凹部17.1から外方へ突出させた時に、
爪16がラックシャフト23の最下段の歯23a.1に
噛合する(図14)ような深さで設けられる。又他のカ
ム凹部17.2〜17.5は、各々上記回転操作ノブ3
のNo.2〜No.5に対応する円周位置に設けられて
おり、カム凹部17.1の高さレベルを0(ゼロ)とし
たとき各々カム凹部17.1より上方へ+1mm(歯の
1ピッチ分)、+2mm(歯の2ピッチ分)、+3mm
(歯の3ピッチ分)、+4mm(歯の4ピッチ分)深く
形成されている。爪ストローク可変回転カム17の中央
にはシャフト22が挿通される四角穴17aが形成さ
れ、該四角穴17aは、図10に示すように上記ストッ
パリング5の四角穴5aと同様に、一つの角部にのみ隅
肉部がある。
であり、ピペット本体1内の中間段部1bの下面にばね
ワッシャ20を介してねじ21により回転自在に取付け
られる。回転ストッパ19の下端には、吸入ストローク
可変用に回転操作ノブ3の可変No.1〜5に夫々対応
して5段階高さの異なるカム凸部19.1〜19.5が
形成されるが、この場合可変No.2、3、4の三つに
おいては後に説明する如く、ラックシャフト23を最下
限まで押し切ったときの余り歯数が共に夫々1で共通す
るため、カム凸部19.2〜19.4の高さは同一であ
る。即ち、図11に示すように、回転ストッパ19を下
方から見たとき、カム凸部19.1〜19.5は可変N
o.1〜5に対応する円周位置に設けられている。回転
ストッパ19の中央には、上記ストッパリング5及び爪
ストローク可変回転カム17と同様に一の角部のみに隅
肉部のある四角穴19a(図1)が設けられている。
如く、吸入ボタン24をプランジャ及びラックホルダ2
6の凸状ストッパ26aがカム凸部19.1に当接する
まで押し上げた時に、ラックシャフト23の最下端の歯
23a.1が後述する爪噛み込み基準高さh0まで上動
するような高さで設けられる。カム凸部19.2〜1
9.4は、カム凸部19.1よりも1mm(歯の1ピッ
チ分)下方へ向かって高く設けられ、カム凸部19c
は、カム凸部19aよりも4mm(歯の4ピッチ分)下
方へ向かって高く設けられる。このように、カム凸部1
9.1〜19.5の高さが異なる理由は、ラックシャフ
トの全歯数(この場合49個で歯ピッチ1mm)の49
ピッチを爪ストローク可変回転カム17によりプッシュ
ボタン2の1回あたり押し下げ送りピッチ量が1〜5と
変化したとき、ラックの全歯数49を夫々異なる送りピ
ッチ1、2、3、4、5で除したときに夫々歯数の余り
分(以下、端数という)が0、+1、+1、+1、+4
と出るので、この端数分をカム凸部19.1〜19.5
により予め吸収するためである。即ち、可変No.1〜
5に夫々対応するカム凸部19.1〜19.5により図
20(a)〜(d)に示す如く、最下限の歯23a.1
を爪噛み込み基準高さh0に対して、夫々0、−1、−
1、−1、−4ピッチ高さ位置になるよう予め設定し
て、上記端数を可変No.1〜5の夫々において相殺的
に全て0(ゼロ)になるよう吸収する。
に係止したEリング18が、中間段部1b上面に当接す
るまで該中間段部1bの穴に回転自在に挿通される。回
転シャフト22の中間段部1bより上側には、回転カム
17、ばね13、爪保持スリーブ12、ストップリング
5が順に挿通され、中間段部1bより下側には、回転ス
トッパ19が取り付けられる。ストッパリング5及びこ
れと一体の部材2、3、4並びに爪保持スリーブ12は
回転シャフト22に対して上下動し得る。
ストッパリング5、爪ストローク可変回転カム17及び
吸入ストローク可変回転ストッパ19の四角穴に対応す
るので、ストッパリング5及びこれと一体の部材3、
4、並びに回転カム17及び回転ストッパ19の一体回
転を可能にする。なお、前述のように、爪保持スリーブ
12、即ち爪16はシャフト22とは一体回転しない。
部のみに設けた面取り22aは、ストッパリング5及び
回転カム17及び回転ストッパ19の各四角穴5a、1
7a、19aの一の角部の隅肉部のみに合致し得る。従
って、各部材3、5、22、17、19は回転方向に互
いにあらかじめ定まった位置の角度位置のみを取り得、
組み付け及び分解作業に拘らずノブ3の回転方向可変N
o.位置と各部材17、19とはシャフト22を介して
角度位置が一定になるようになっている。
ラックシャフトであり、図3及び8に示すように、ピペ
ット本体1側部に設けられたガイド溝1dに挿入され
る。ラックシャフト23の内側面には、歯ピッチP(=
1mm)の歯23aが49個形成され、その下端にはプ
ランジャ及びラックホルダ26が取り付けられている。
ラックシャフト23の外側面の上端部には吸入ボタン2
4がピンにより固着されている。ラックシャフト23
は、吸入ボタン24を押し上げることにより上動し、こ
れと一体的にホルダ26及びこれに保持されたプランジ
ャー43が上動する(図7及び13参照)。
り、図1及び12に示すように中央上部に上記回転スト
ッパ19のカム凸部19.1〜19.5に当接する凸状
ストッパを26aを有し、図4に示すように下部に一対
の片持梁状のチャッキング部26bを有し、その上方
に、プランジャーヘッド43aをチャッキング部26b
にセットするときの上限位置を規制する規制板部26f
が取り付けられる。チャッキング部の外側面には、夫々
ハンドル28を係止するための凹部26gが設けられて
いる。又、ホルダ26のラック側面には、止めネジ25
によりラックシャフト23を取り付ける溝26cが設け
られ、その両側にラックシャフトの動作にほど良い抵抗
を持たせるためのシリコン製テンションチューブ27を
収納する一対の凹部26dが設けられ、内面側にはボー
ル33が取り付けられる穴26e(図8)が設けられて
いる。図8に示すように、ボール33は、該穴26e内
に挿入されたボールケース30内に収納され、ボールキ
ャップケース31との間に配したバネ32により外方へ
付勢されており、ホルダ26の円滑な上下動を可能にす
る。また、ホルダ26の両側部には、ロックハンドル2
8を取り付けるための凸部26hが設けられている。な
お、テンションチューブ27には、潤滑油を塗布しても
良い。
すように、1対のアーム部28aと、ハンドル部28b
とを有する。アーム部28aは、その1対の孔によりホ
ルダ26の一対の凸部26hに回動自在に係止され、ま
たアーム部28aの基部の内側には一対の凸部28cが
形成されている。その結果、ロックハンドル28は、ハ
ンドル部28bを押し下げたとき回動して、前記凸部2
8cが凹部26gにクリック的に係合し、これによりチ
ャッキング部26bを内方へ弾性変形させてシリンジユ
ニット41のプランジャ43のヘッド43aの締め付け
ロックを行わせる。
注操作を図面を参照して説明する。なお、図8及び図1
3〜図19においては、便宜上、シリンジユニット41
を省略して示してある。
より、図6及び図8に示すように、ラックシャフト2
3、ホルダ26を下動させる。
8bを上げ、シリンジユニット41をセットした後、ハ
ンドル部28bを下げることによりロックする。
No.1をプッシュボタン2のΔマーク2cに合わせる
ことにより、中間スリーブ4、ストッパリング5、シャ
フト22、爪ストローク可変回転カム17、吸入ストロ
ーク可変回転ストッパ19を一体的に回転させ、図8に
示すように、回転カム17の凹部17.1をラックシャ
フト23に対向する位置まで移動させると共に、回転ス
トッパ19の凹部19.1をホルダ26のストッパ26
aに対応する位置まで移動させる。
吸入ボタン24を、図7及び13に示すようにホルダ2
6のストッパ26aが回転ストッパ19のカム凸部1
9.1に当接するまで押し上げることにより、ラックシ
ャフト23、ホルダ26及びプランジャ43をストロー
クm(ラックシャフトの歯ピッチ数49に相当する)だ
け上動させ、シリンジ42内に一定量の液体を満たす。
このとき、図13及び図20(a)に示すように、回転
カム17の凹部17.1から出た爪16がラックシャフ
ト23に最初に噛合する高さ位置、即ち爪噛み込み基準
高さh0にラックシャフトの最下段の歯23a.1が来
る。この場合、爪16がラックシャフト23を下方へ送
るべく下動したときの該爪16の最下限高さhlは、上
記爪噛み込み基準高さh0より常に1mm(歯1ピッチ
分)低い位置になるよう、上記ストロークlにより予じ
め設定されている。
グ5がストッパスリーブ10のストッパ部10bに当接
するまでストロークlだけ押して爪保持スリーブ12を
押し下げることにより、回転カム17中に格納されてい
る爪16を、図14及び図20(a)に示されるように
凹部17.1からラックシャフト23の方向へ突出させ
る。すると、爪16はラックシャフト23の最下段の歯
23.a.1に噛合し、さらにこれを最下限高さhlま
で1ピッチ分押し下げる。ここで、プッシュボタン2を
離すと、ばね13の反発力により爪保持スリーブ12が
上方に押し戻され、爪16は再び回転カム17内に格納
される。これと一体的にプッシュボタン2及びこれに関
連する部材3、4、5も上動し、初期状態に戻る。この
操作を引き続いて48回、合計49回繰り返すと、図1
5に示すようにラックシャフト23の49個の歯が全て
下動する。従って、この場合は端数は生じない。
クに合わせ、ホルダ26の凸状ストッパ26aがカム凸
部19.2に当接するまで吸入ボタン24を押し上げる
と、上述した如く、カム凸部19.2は最初のカム凸部
19.1より下方へ1mmだけ突出しているので、図1
6及び図20(b)に示す如く、ラックシャフト23の
最下段の歯23a.1は爪噛み込み基準高さh0より1
ピッチ分下方位置(−1ピッチ)までしか戻らない。従
って、プッシュボタン2を押下げると、爪16は今度は
回転ストッパ17の凹部17.2から出て、つまり凹部
17.2が最初の凹部17.1より+1mm上方向へ深
いのでNo.1の場合より+1mm高い位置から出て、
結局図17及び図20(b)に示すように、下から3段
目の歯23a.3に噛合する。続いて、ラックシャフト
23は爪最下限高さhlまで2ピッチ押し下げられる。
この操作を、全部で24回繰り返すとラックシャフト2
3は48ピッチ分下動するが、前述のようにカム凸部1
9.2により予め端数(=1)が吸収されている効果に
より、ラックシャフト23はNo.1の場合と同じ図1
5に示す位置まで下動する。
様に、予じめ端数が吸収される。この場合、No.3の
場合には回転カム17の凹部17.3(+2mm)から
爪16が出るため、図20(c)に示すように爪16は
下から4段目の歯23a.4に噛合してラックシャフト
23を3ピッチずつ押し下げる、またNo.4の場合に
は回転カム17の凹部17.4(+3mm)から爪16
が出るため、図20(d)に示すように爪16は下から
5段目の歯23a.5に噛合してラックシャフト23を
4ピッチずつ押し下げる。
0(e)に示すように、爪16は回転カム17の凹部1
7.5(+4mm)から出て、下から9段目の歯23
a.9に噛合してラックシャフト23を5ピッチずつ押
し下げる。なお、No.3〜5の場合にもラックシャフ
ト23の最下限位置は図15の場合と同じである。
対応する回転カムの凹部及び回転ストッパの凸部、吸入
ストローク、1回のプッシュボタン操作で送られる歯の
ピッチ数(下送りピッチ)、分注回数を下記の表1に示
す。
ット41の容量により異なる。シリンジユニットの例
と、分注量(ml)を下記の表2に示す。なお、表2
中、実用回数が分注回数より夫々1少ないのは、分注開
始時の1回目は空気等の混入の恐れがあるので捨てるか
らである。
注量可変設定手段3、17とを同軸的にまとめて配して
いるため、従来の特開昭56−7649号及び特開平6
−7688号の如くピペット本体の側方に揺動するレバ
ーを配しかつピペット本体の上部にラックの送りピッチ
量を可変するカム機構を配したために下動機構が軸心位
置と側方位置との二箇所に分かれて全体構成が複雑にな
りピペット本体を二つ割り形式にしなければならないも
のに比して、上記プッシュボタン2及び分注量可変設定
手段3、17を収容する筒形状ピペット本体を一体モー
ルド成形でき、全体の部品点数を低減でき、しかも組み
付け及び分解作業を容易化し得る。
ボタン2を分注量可変設定手段3、17と共にピペット
の軸心位置に配し得るため、特にラック23の反復的所
定ピッチ送りを行う際に、手の腹部によりピペット本体
を把持したままで親指により単にプッシュボタン2を繰
り返し押し下げる動作により行えるので、従来の特開昭
56−7649号及び特開平6−7688号の如くピペ
ット本体の側方へ突出したレバーを下方へ繰り返し揺動
操作するものに比して、反復操作時に親指の位置がプッ
シュボタン2の上部で安定ししかも単に上下動操作のみ
で操作が容易である。
ボタン2と分注量可変設定手段3、17とを同軸的に配
してなるため、特にラック23の所定送りピッチを可変
する際に、手の腹部によりピペット本体1を把持したま
までプッシュボタン2に乗せていた親指をわずかに半径
方向へずらせて該親指及び人差し指の間に分注量可変操
作ノブ3を挟んでこれを回転させることにより分注量可
変設定を行えるので、上記従来の特開昭56−7649
号及び特開平6ー7688号の如くピペット本体の側方
のレバーに乗せていた親指をピペット本体上部まで比較
的長い距離だけ移動させてカム機構を回転操作しなけれ
ばならないものに比して、ピペットの持ち替え作業が不
要でしかも親指の移動量が少なくて済み、分注量可変操
作が極めて容易であり、特に送りピッチ可変操作の回数
は多いので操作性が極めて良くなる。
ク23への噛み込み位置の変更を行う際に、爪16が爪
ストローク可変回転カム17の複数のカム段部17.1
〜17.5の何れかに対して直接的に切り替え接触して
行っているので、上記従来の特開昭56−7649号及
び特開平6ー7688号の如く、爪部材が回転カム機構
に対して中間部材を介して間接的に接触するものに比し
て、その分動作精度が高くなり、信頼性を向上し得ると
共に、前記中間部材を減らして構成が簡単になる。
様として挙げた、吸入ストローク可変手段(19、26
a)を備えた反復式ピペットにおいては、吸入ストロー
ク可変回転ストッパ19の複数のカム段部19.1〜1
9.5によりラックシャフト23の余り歯数の可変量を
予め吸収相殺することによりラックシャフト23の下限
位置を前記送りピッチの可変に拘らず常に正確な一定位
置としているので、上記従来の特開昭56−7649号
及び特開平6−7688号の如く、爪部材39のバネ4
1がラックシャフト14の突起52に乗り上げて爪噛合
解除を行い(特開昭56−7649号)又は爪8のばね
部材17がラックシャフト13の逸脱凹部18に係合し
て爪噛合解除を行う(特開平6−7688号)ために何
れにしてもばね特有の誤差的弾性変形に起因して爪噛合
解除位置、引いてはプランジャの下限位置が不安定にな
り易いものに比して、プランジャ43の下限位置が常に
一定位置に安定して最後の送りピッチまで正確な分注を
行えるとともに、その位置決めをカム19により行って
いるので従来例の如くばね逃しにより行うものに比して
動作の精度及び安定性が高い。
解斜視図である。
ホルダ26とロックハンドル28を示す斜視図である。
り付ける状態を示す斜視図である。
きった状態を示す拡大縦断面図である。
ある。
ある。
ある。
ブNo.1を選択して吸入した状態を表す拡大断面図で
ある。
ブNo.1を選択して吸入した後、爪をラックシャフト
に噛合させた状態を表す拡大断面図である。
ブNo.1を選択し、分注操作を完了した状態を表す拡
大断面図である。
ブNo.2を選択して吸入した状態を表す拡大断面図で
ある。
ブNo.2を選択して吸入した後、爪をラックシャフト
に当接させた状態を表す拡大断面図である。
ブNo.5を選択して吸入した状態を表す拡大断面図で
ある。
ブNo.5を選択して吸入した後、爪をラックシャフト
に噛合させた状態を表す拡大断面図である。
ブのナンバーに応じた爪噛み込み位置を示す略図であ
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 ピペット本体(1)に上下動自在に配し
たラックシャフト(23)が、上下動自在かつ回動自在
の爪部材(16)に噛合可能であり、かつ該ラックシャ
フト(23)の下部側がシリンジユニット(41)のプ
ランジャ(43)に連結されており、前記爪部材(1
6)が反復的に下動してその都度ラックシャフト(2
3)に噛合して所定ピッチずつプランジャ(43)を送
り下動させて反復分注を行い、しかも分注量可変設定手
段により前記ラックシャフト(23)の前記所定送りピ
ッチを可変設定し得る反復式ピペットにおいて、 ピペット本体(1)に設けた上下動自在のプッシュボタ
ン(2)と、 該プッシュボタン(2)に対して一体的上下動可能にか
つ相対回転自在なるよう同軸的に配された分注量可変設
定用回転操作ノブ(3)と、 前記爪部材(16)を保持し、前記プッシュボタン
(2)と一体的に上下動自在とされた爪保持部材(1
2)と、 前記爪保持部材(12)、プッシュボタン(2)及び回
転操作ノブ(3)を上方へ付勢するばね(13)と、 爪部材(16)がラックシャフト(23)へ向けて噛合
するべく回動開始する位置を可変的に設定するための複
数の第一のカム段部(17.1〜17.5)を有し、前
記回転操作ノブ(3)と一体回転されて、一の該第一の
カム段部を前記爪部材(16)に択一的に対応させる爪
ストローク可変回転カム(17)とを具備し、 前記分注量可変設定手段は、前記分注量可変設定用回転
操作ノブ(3)と前記爪ストローク可変回転カム(1
7)とにより構成されることを特徴とする反復式ピペッ
ト。 - 【請求項2】 請求項1記載の反復式ピペットにおい
て、前記回転操作ノブ(3)と爪ストローク可変回転カ
ム(17)とは、ピペット本体(1)に対して軸方向に
固定位置でかつ回転自在に取り付けられたシャフト(2
2)に対して夫々、一体回転的に取り付けられているこ
とを特徴とする反復式ピペット。 - 【請求項3】 請求項1記載の反復式ピペットにおい
て、前記プッシュボタン(2)に設けたボール(7)
が、前記分注量可変設定用回転操作ノブ(3)又はこれ
と一体回転する部材(4)の円周方向等分位置に設けた
凹部(4a)に択一的かつ付勢的に係合して、前記ノブ
(3)の回転方向の位置決めをクリック的に行うことを
特徴とする反復式ピペット。 - 【請求項4】 ピペット本体(1)に上下動自在に配し
たラックシャフト(23)が、上下動自在かつ回動自在
の爪部材(16)に噛合可能であり、かつ該ラックシャ
フト(23)の下部側がシリンジユニット(41)のプ
ランジャ(43)を保持するプランジャホルダ(26)
に連結されており、前記爪部材(16)が反復的に下動
してその都度ラックシャフト(23)に噛合して所定ピ
ッチずつプランジャ(43)を送り下動させて反復分注
を行い、しかも分注量可変設定手段により前記ラックシ
ャフト(23)の前記所定送りピッチを可変設定し得る
反復式ピペットにおいて、 ピペット本体(1)に設けた上下動自在のプッシュボタ
ン(2)と、 該プッシュボタン(2)に対して一体上下動可能にかつ
相対回転自在なるよう同軸的に配された分注量可変設定
用回転操作ノブ(3)と、 前記爪部材(16)を保持し、前記プッシュボタン
(2)に押圧されることにより上下動自在とされた爪保
持部材(12)と、 前記爪保持部材(12)、プッシュボタン(2)及び回
転操作ノブ(3)を上方へ付勢するばね(13)と、 爪部材(16)がラックシャフト(23)へ向けて噛合
するべく回動開始する位置を可変的に設定するための複
数の第一のカム段部(17.1〜17.5)を有し、前
記回転操作ノブ(3)と一体回転されて、一の該第一の
カム段部を前記爪部材(16)に択一的に対応させる爪
ストローク可変回転カム(17)と、 前記ラックシャフト(23)の歯数の余り分を処理する
べくプランジャ(42)の吸入ストロークを可変設定す
るための複数の第二のカム段部(19.1〜19.5)
を有し、前記回転操作ノブ(3)と一体回転されて、一
の該第二のカム段部を前記プランジャホルダ(26)の
ストッパ部(26a)に択一的に対応させる吸入ストロ
ーク可変回転カム(19)とを具備し、 前記分注量可変設定手段は、前記分注量可変設定用回転
操作ノブ(3)と前記爪ストローク可変回転カム(1
7)とにより構成されることを特徴とする反復式ピペッ
ト。 - 【請求項5】 請求項4記載の反復式ピペットにおい
て、前記回転操作ノブ(3)と爪ストローク可変回転カ
ム(17)と吸入ストローク可変回転カム(19)と
は、ピペット本体(1)に対して軸方向に固定位置でか
つ回転自在に取り付けられたシャフト(22)に対して
夫々、互いに一体回転しうるように取り付けられている
ことを特徴とする反復式ピペット。 - 【請求項6】 請求項4記載の反復式ピペットにおい
て、前記プッシュボタン(2)に設けたボール(7)
が、前記分注量可変設定ノブ(3)又はこれと一体回転
する部材(4)の円周方向等分位置に設けた凹部(4
a)に択一的かつ付勢的に係合して、前記ノブ(3)の
回転方向の位置決めをクリック的に行うことを特徴とす
る反復式ピペット。
Priority Applications (2)
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US08/714,698 US5747709A (en) | 1996-03-07 | 1996-09-16 | Repetitive pipette |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP8050491A JP2838070B2 (ja) | 1996-03-07 | 1996-03-07 | 反復式ピペット |
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JPH09239279A JPH09239279A (ja) | 1997-09-16 |
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Family Applications (1)
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