JP2837967B2 - カメラの遠隔操作装置 - Google Patents

カメラの遠隔操作装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カメラの遠隔操作装
置、詳しくは遠隔操作によって撮影を行うことのできる
カメラの遠隔操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】セルフタイマ撮影などを遠隔操作により
行うことの出来るカメラは、既に一般的に良く知られて
いる。例えば本出願人が先に特願平02ー208667
号によって提案したカメラは、遠隔操作信号の入射角を
検出する入射角検出手段と、撮影光学系の焦点距離を検
出する焦点距離検出手段と、撮影画面内の複数の領域を
測距可能な測距手段と、上記入射角検出手段と上記焦点
距離検出手段との出力に基づき、撮影画角内のリモート
コントロール用送信器の位置を演算する演算手段とを有
しており、遠隔操作により撮影者自身が被写体となるセ
ルフタイマ撮影において、演算手段の出力より上記測距
手段の各測距領域の内の一つの領域を特定し、該領域内
の物体に撮影レンズを合焦させることを特徴とするもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特願平
02ー208667号によって提案されているカメラ
は、その遠隔操作によるセルフタイマ撮影において、送
信器を所持する撮影者の撮影画面内の位置を演算し、そ
れに応じて複数の測距領域から一つの領域を選択して、
その測距領域に対して合焦せしめるようにしている。
【0004】しかし、上記複数の測距領域は、撮影画面
の全てをカバーするように設けられているわけではない
ので、選択された領域内に撮影者が位置していないこと
もあり得る。この場合にはピンボケ写真になる。従っ
て、これを救済するにはレリーズを禁止し、警告表示を
行い、撮影者に自身の位置を変化させるように報知する
手段があるが、これは煩わしくてあまり有効な手段では
ない。
【0005】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、遠隔操作信号の送信手段を所持
する被写体を確実に撮影画面内に入れると同時に、所望
の構図が得られ、更にフォーカシング動作が主要被写体
に対して行われ、ピンボケ写真となることがないカメラ
の遠隔操作装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるカメラの遠
隔操作装置は、図1に示されるように、赤外光を遠隔操
作信号として送信する送信手段1と、上記遠隔操作信号
を受信する受信手段2と、上記遠隔操作信号の、受信手
段2への入射角を測定する入射角検出手段3と、撮影画
面内の複数の領域を測距可能な測距手段6と、撮影者が
予め測距手段6の各測距領域の内の1つの領域を設定す
る為の測距領域設定手段4と、カメラを搭載した雲台を
回転する雲台回転手段5と、上記入射角検出手段3の出
力と上記測距領域設定手段4の出力に基づいて雲台の回
転角を演算する演算手段7とを具備し、上記演算手段7
の出力に基づき、上記雲台回転手段5により雲台を回転
し、該測距領域に位置する物体に撮影レンズを合焦させ
ることを特徴とする。
【0007】
【作用】撮影者を主要被写体とするセルフタイマ撮影を
行うに当たり、撮影者は測距領域設定手段4により測距
手段6の各測距領域の内の1つの領域を選択すること
で、所望の構図、つまり、撮影画面内の自身の位置を設
定する。また、意図して設定しない場合は撮影画面内の
中心部に自身が位置する構図となるように、予めカメラ
内部でプリセットされている。
【0008】次に撮影者の所持する送信手段1より発せ
られる赤外光の遠隔操作信号の入射角が入射角検出手段
3により検出される。上記入射角と上記特定の測距領域
の情報が演算手段7に入力されると、同演算手段7では
該測距領域に主要被写体を位置せしめるための雲台の回
転角を演算する。そして、演算手段7の出力によって雲
台回転手段5は上記回転角だけ雲台を回転するように雲
台を制御する。次いで、上記特定された測距領域におい
て測距手段6は測距を行う。
【0009】
【実施例】先ず、本発明の実施例を説明するに先立ち、
リモートコントロール操作によるセルフタイマ撮影時の
主要被写体である撮影者が所持するリモートコントロー
ル(以下、リモコンと略す)用の送信器からの赤外光の
リモコン信号のカメラへの入射角を検出する原理と、上
記入射角に基づき、特定の測距領域に上記リモコン送信
器が位置するような角度だけ雲台を回転させる原理につ
いて説明する。
【0010】図2は、赤外光リモコン信号の入射角を検
出する原理を説明するためのリモコン送信器等の位置関
係を示す概略図である。受光レンズ12のレンズ光軸と
PSD(位置検出素子)13の中心を一致させて原点と
する。被写体11となる撮影者が所持するリモコン送信
器10からの赤外光リモコン信号のPSD13に対する
入射重心位置をxとし、またPSD13の有効全長をt
とすると、PSD13で発生し分流する光電流IとI
の比は、次のようになる。ここでxは図2において原
点より右側を正とする。 I:I={(t/2)+x}:{(t/2)−x} 従って総光電流、即ち両光電流の和(I+I)と両
光電流の差(I−I)の比出力Dは、受光レンズ1
2の焦点距離をf、赤外光リモコン信号の入射角をθ
とすると、次のように表すことができる。
【0011】 D=(I−I)/(I+I) =2x/t =2ftanθ/t……………………(1) よって光電流IとIによる比出力Dを求めることに
より、上記式(1)に基づいて入射角θを算出すること
ができる。以上が赤外光リモコン信号のカメラへの入射
角を検出する原理である。
【0012】次に、上記入射角θに基づき特定の測距領
域に上記リモコン送信器10を位置せしめるようにカメ
ラの雲台を回転する原理について説明する。図3はリモ
コン送信器10と撮影光学系およびフィルムの位置関係
を示す概略図である。撮影光学系8の光軸とフィルム9
の中心は一致しており、雲台の回転軸0は、撮影光学系
8の中心軸上で撮影光学系8とフィルム9の間に位置し
ている。
【0013】まず、撮影画面の中心部にのみ測距領域を
有するカメラの場合について説明する。上記図2に示す
状態で赤外光リモコン信号の入射角θが求められたなら
ば、図3において雲台を回転軸0を中心として上記角度
θだけ回転させる。ところで撮影光学系8の焦点距離、
即ち図3における撮影光学系8とフィルム9間の距離f
はリモコン送信器10を所持する被写体11の撮影距
離Lに比べて十分に小さいので、雲台の回転軸は撮影光
学系8の中心Pと仮定することが可能である。従って、
図3に示すように雲台を撮影光学系8の中心Pを回転軸
として、角度θだけ回転させることにより撮影光学系8
及びフィルム9はそれぞれ8´,9´に位置を変化さ
せ、リモコン送信器10を所持する主要被写体である撮
影者11を撮影光学系8´の光軸上、即ち撮影画面の中
心の測距領域に位置せしめることができる。
【0014】次に画面内に複数の測距領域を有するカメ
ラの場合について説明する。図4は測距領域14,1
5,16を有する場合のリモコン送信器10と撮像光学
系8との位置関係を示す概略図である。測距領域14,
16の中心軸と撮影光学系8の光軸のなす角度をそれぞ
れθ,θとし、光軸より測距領域16の方向の角度
を正の符号とする。測距領域15の中心軸は撮影光学系
8の光軸と一致しており、これは前述の撮影画面の中心
に測距領域を有する場合に相当する。
【0015】リモコン信号がカメラへ入射され、前述の
ように入射角θが検出されたならば、このリモコン送信
器10を所持する主要被写体である撮影者11を特定の
測距領域14または16に位置せしめるために、それぞ
れθ−θまたはθ−θだけ雲台を回転させればよ
い。図5はθ−θだけ雲台を回転させて測距領域14
を14´に移動させ撮影者11上に位置せしめた図であ
る。
【0016】以上は測距領域が3個の場合であるが、こ
れは何個であってもその測距領域の中心軸と撮影光学系
の光軸のなす角度θxとリモコン信号の入射角θとによ
り、 θu=θ−θx…………………………(2) の上式(2)に基づいて特定の測距領域にリモコン送信
器10を所持する撮影者を位置せしめることが可能であ
る。
【0017】図6(A),(B),(C)は、本発明の
一実施例の遠隔操作装置を有するカメラ17の外観を示
し、図7は、このカメラの遠隔操作装置を動作させるリ
モコン送信器10の、また図9は、このカメラを取り付
ける雲台を有する三脚18の外観をそれぞれ示す。
【0018】図6(A)に示すように、上記カメラ17
は、その本体20の前面中央に撮影レンズ鏡筒21が装
着され、その右側方上部にはストロボ発光窓22が配置
されており、レンズ鏡筒21の上方部にはファインダ窓
23が設けられていて、レンズ鏡筒21の左側方の上部
には赤外光アクティブ式三角測距用の受光レンズ25
が、また同受光レンズ25の下方には投光レンズ26が
それぞれ配設されている。更に撮影レンズ鏡筒21の上
方部にはリモコン信号受光窓24が設けられている。そ
して、このカメラ17の上面には図6(B)に示すよう
に、左方に押釦式のレリーズスイッチ27、右方に押釦
式の構図設定スイッチ28がそれぞれ配設されており、
中央部には設定した構図の確認のための液晶表示窓29
が設けられている。また、図6(C)に示すように、上
記カメラ17の下面には雲台19(図9参照)への結合
穴30と、雲台19とデータ通信を行うための電気接点
31,32,33が設けられている。
【0019】このカメラでは、測距領域を特定する操作
を簡単化するために、撮影者が所望の構図を選べば、こ
れに応じて特定されるようになっている。即ち、上記構
図設定用スイッチ28を1回押すごとに図8(A),
(B),(C)に示す、例えば3種類の構図が順次選択
され、液晶表示窓29には選択されている構図が表示さ
れる。この構図中の図8(A)は被写体が前記図4に示
す中央の測距領域15に位置する構図であり、図8
(B)と(C)はそれぞれ前記図4に示す左の測距領域
14と右の測距領域16に位置する構図である。そし
て、初期状態においては図8(A)の構図に設定されて
いる。
【0020】上記リモコン送信器10は、図7に示すよ
うに、その前面に赤外光リモコン信号を送出する送信窓
34が設けられており、上面には押釦式のリモコンレリ
ーズスイッチ35が設けられていて、側面にはモード切
換スイッチ36が設けられている。モード切換スイッチ
36はオン状態でリモコンセルフタイマ撮影モードが設
定され、リモコンレリーズスイッチ35のオンによりセ
ルフタイマ撮影信号がカメラ17に対して送信される。
この場合、カメラ17はリモコン信号受光窓24によっ
て上記リモコン信号を受信すると、その入射角に基づ
き、前記構図設定スイッチ28により選択された測距領
域に主要被写体11である撮影者を位置せしめるよう
に、カメラ17が装着された雲台19を回転させる。
【0021】リモコン送信器10を所持する撮影者を特
に被写体11としない場合は、撮影モード切換スイッチ
36をオフにした状態でリモコンレリーズスイッチ35
をオンすることにより通常のリモコン撮影を行うことが
できる。
【0022】図9は、上記カメラ17が取り付けられる
三脚18を示した図であって、この三脚18はカメラ1
7の取り付けられる雲台19を回転させる機能を有して
いる。上記雲台19の上面にはカメラ17とのデータ通
信を行うための電気接点37,38,39が設けられて
いて、カメラ17を雲台19に装着するとカメラ17の
下面に設けられている前記接点31,32,33と上記
接点37,38,39は接触して接続されるようになっ
ている。リモコンセルフタイマ撮影時にはリモコン送信
器10より送信された信号により、カメラ17と雲台1
9の間でデータ通信が行われ、そのデータに基づき雲台
19は所定の角度だけ回転し、前記予め選択された測距
領域に主要被写体11である撮影者を位置させることが
できる。図10は、本発明の上記遠隔操作装置を内蔵す
るカメラの電気回路の構成ブロック図である。なお、本
実施例のカメラの遠隔操作においては、リモコンによる
撮影モードに2つのモードを有している。即ち、その1
つはリモコンセルフタイマ撮影モードであって、後述す
るリモコン送信器10からのリモコン信号を受け、その
入射角に基づき、予め選択された測距領域に主要被写体
11である撮影者を位置させるように雲台19を回転さ
せる遠隔撮影のモードであり、他の1つは通常のリモコ
ン撮影モード、つまりリモコン送信器10を所持する撮
影者を、特に被写体11としないような遠隔撮影を行う
モードである。
【0023】図10において、メインCPU40は、そ
の内部に設けられたROMに記憶されているプログラム
に基づいて、このカメラ17内の各構成要素を逐次シー
ケンシャル制御し、これにより周辺要素の制御を司る。
また、メインCPU40はA/D変換回路を内蔵してお
り、アナログ電圧を入力すれば、内部でA/D変換する
機能を有している。更に、入射角検出手段と測距領域
(構図)設定手段の出力に基づいて、主要被写体である
撮影者を特定の測距領域に位置せしめるための雲台19
の回転角を演算する演算手段を有している。またメイン
CPU40には前記式(2)におけるθx、つまり、撮
影光学系8の光軸と各測距領域14,15,16の中心
軸のなす角度θ,θ,θが記憶されており、上記
演算に使用される。
【0024】測距手段であるAF測距部41は、被写体
までの距離を赤外光アクティブ方式の測距手段で計測
し、得られた被写体距離情報をメインCPU40に転送
する。このAF測距部41にはIRED(赤外発光ダイ
オード)とPSD(位置検出素子)とをそれぞれ対向配
置して構成された投受光器42,43,44が接続さ
れ、これらの各投受光器42,43,44により、図4
の測距領域14,15,16について測距を行う。
【0025】AE測光部45は、被写体輝度の計測を行
うものであり、受光素子46a,46b,46c,46
dが接続されている。これらの受光素子46a〜46d
は、撮影画面内の複数の領域を測光するためのセンサで
あって、各測光領域に対する被写体輝度に応じた光電流
をAE測光部45に出力する。AE測光部45は、この
光電流を電圧信号に変換し、これをメインCPU40に
出力する。メインCPU40では、この電圧信号をA/
D変換した後、これを被写体輝度情報として露出演算や
逆光状態の判別を行う。
【0026】また、モータ駆動部49は、フィルム給送
用巻上モータ(M)50、レンズ駆動並びにシャッタ
駆動用レンズモータ(M)51、およびズームモータ
(M)52をそれぞれ駆動する。上記巻上モータ5
0,レンズモータ51,ズームモータ52の回転位置
は、エンコーダ53,54,55によりそれぞれ検出さ
れ、メインCPU40に供給される。メインCPU40
はエンコーダ53,54,55の出力を参照し、モータ
駆動部49を介して巻上モータ50,レンズモータ5
1,ズームモータ52の各モータの回転、停止等の制御
を行う。
【0027】次にEPROM56は、不揮発性の記憶
素子で距離データをレンズ位置データに変換する際のレ
ンズ位置の機械的なバラツキ等により発生する誤差を、
生産時に補正するための調整データが記憶されている。
メインCPU40はEPROM56とデータ通信を行
い、上記調整データを読み出して誤差の補正を行う。ス
トロボ57は、メインCPU40からの信号により、そ
の充電動作を開始し、充電が終了すると、メインCPU
40は充電停止信号をストロボ57に出力し、充電動作
を停止する。またストロボ57の発光動作は、メインC
PU40からの信号により発光タイミング等の制御が行
われる。
【0028】そして、レリーズスイッチ27および構図
設定スイッチ28は、メインCPU40に接続されてい
て、その動作状態を読み込まれるようになっている。構
図スイッチ28により、図8(A)〜(C)の構図が選
択されると、メインCPU40はそれに対応する測距領
域14,15,16のいずれかを選択し、また、それに
対応するθxも選択される。
【0029】更に、液晶表示部29は、構図スイッチ2
8の操作により選択される、上記図8に示す表示を行
う。
【0030】一方、遠隔操作を行うための送信手段であ
るリモコン送信器10は、リモコン撮影時に撮影者によ
って所持され、カメラ側に設けられている受信手段であ
るリモコン受信部58に対してリモコン撮影のための赤
外光リモコン信号を送信する。このリモコン送信器10
の構成は、図11に示されるように、リモコンレリーズ
スイッチ35はリモコン信号、即ちレリーズ信号送信用
のスイッチであり、このスイッチ35のオンによりリモ
コン信号が送信窓34(図7参照)から送信される。モ
ード切換スイッチ36はリモコンセルフタイマ撮影モー
ド設定用のスイッチでオンでリモコンセルフタイマ撮影
モード、オフで通常のリモコン撮影モードが設定され
る。リモコンレリーズスイッチ35およびモード切換ス
イッチ36は、ロジック回路59に接続されており、ロ
ジック回路59は上記スイッチ35,36の入力に応
じ、ドライバ60を介して送信素子である赤外発光ダイ
オード61の発光を制御し、リモコン信号の送信を行
う。図12(A),(B)は、リモコンセルフタイマ撮
影モードおよび通常のリモコン撮影モードのときのリモ
コン送信信号パターンをそれぞれ示したものである。
【0031】図13は、リモコン受信部58の構成を示
すブロック図である。リモコン送信器10からのリモコ
ン信号の赤外光がリモコン受信部58のPSD62に入
射されると、PSD62はその入射角に応じて光電流I
,Iを出力する。この光電流I,IはIーV変
換回路63a,63bにて電圧信号に変換される。ハイ
パスフィルタ64a,64bは上記電圧信号に含まれる
背景光や商用周波数ノイズ光成分を除去し、リモコン信
号成分のみを検出し、次段の加算回路65および減算回
路66に導く。加算回路65と減算回路66は上記リモ
コン信号光成分の和(I+I)と差(I−I
をそれぞれ出力する。加算回路65の出力は波形整形回
路67に入力されて波形整形され、リモコン信号パター
ンとしてメインCPU40へ出力される。メインCPU
40は波形整形回路67の出力パターンを読取り、リモ
コン送信器10からのリモコン送信信号か否かの判別或
いはリモコンセルフタイマ撮影モードか、通常リモコン
モードかの判別を行う。
【0032】一方、比演算回路68は上記和(I+I
)と差(I−I)の比を演算し、前述の比出力D
を出力する。この比演算回路68の出力は、メインCP
U40に内蔵されているA/D変換回路に入力されA/
D変換された後、前記式(1)に基づく演算によりリモ
コン信号の入射角θが求められる。
【0033】図14は、雲台19に内蔵された電気回路
の構成を示したブロック図である。サブCPU70は、
カメラ本体が雲台19に装着された状態でカメラ本体に
内蔵されている上記メインCPU40との間で端子3
7,38,39を介して雲台回転角データや雲台回転終
了信号の通信を行う。サブCPU70はメインCPU4
0から転送される雲台回転角データに基づいて、モータ
駆動部71を介して雲台回転用モータ(Mu)72を駆
動し、エンコーダ73により雲台19の回転角をモニタ
して雲台19の回転角を制御する。また、雲台19の回
転動作を終了すると、メインCPU40に対して回転終
了信号を出力する。
【0034】次に、このように構成された本実施例のカ
メラの遠隔操作装置の動作を、図15に示すフローに基
づいて説明する。先ずリモコンセルフタイマ撮影を行う
場合はカメラ本体の構図設定スイッチ28により構図
(図8参照)の選択を行う(ステップS74)。メイン
CPU40は、前記選択された構図に従い測距領域xを
特定する(ステップS75)。ここで構図の設定を行わ
ない場合は前述のように撮影画面中心の測距領域が選択
される。次に撮影者はある遠隔の距離位置より、リモコ
ン送信器10のモード切換スイッチ36をオンに設定し
た状態でリモコンレリーズスイッチ35をオンしてリモ
コン信号をカメラに向けて送信する。その動作により赤
外発光LED61(図11参照)より図12(A)に示
す時間間隔TとTの赤外光パルスP,P,P
が発光されてリモコン受信部58(図13参照)のPS
D62に入射される。すると、その入射重心位置に応じ
た光電流I,Iが発生する。この光電流I,I
はIーV変換回路63a,63b、ハイパスフィルタ6
4a、64b、加算回路65を介して波形整形回路67
に入力され波形整形されてメインCPU40に供給され
る。
【0035】メインCPU40は上記パルス入力の最初
のパルスPを検出すると、内蔵しているカウンタの計
時をスタートさせる。次にメインCPU40に2発目の
パルスPが入力されると、上記内蔵カウンタの計時を
ストップさせ、最初のパルスPから2発目のパルスP
までの時間間隔を測定する。この最初のパルスから2
発目のパルスまでの時間間隔が上記間隔Tと一致すれ
ばリモコンセルフタイマ撮影モードの信号、Tと一致
すれば通常リモコン撮影モードの信号、あるいはそれ以
外であればノイズであると、それぞれ判断する(ステッ
プS76)。
【0036】この結果、Tと一致しリモコンセルフタ
イマ撮影のための信号と判断(ステップS84)する
と、メインCPU40は2発目の入力パルスPから時
間間隔T経過後に内蔵しているA/D変換回路を作動
させ、同タイミングで出力される赤外光パルスPの信
号を処理して得られる比演算回路68の出力DをA/D
変換し読み込む。更にメインCPU40は比演算回路6
8の出力DをA/D変換した結果より前述の式(1)に
基づいて赤外光パルスPの入射角θを算出する(ステ
ップS77)。
【0037】メインCPU40は、前記リモコン信号の
入射角θと予め選択された測距領域に対応する角度θx
とから前記式(2)に基づいて雲台回転角θuの演算を
行い(ステップS78)、雲台19内のサブCPU70
に対して、このデータを転送する(ステップS79)。
データの転送が終了すると、サブCPU70は雲台回転
モータ72(図14参照)を駆動し、角度θuだけ雲台
19を回転させる(ステップS80)。雲台19の回転
を終了すると、サブCPU70はメインCPU40に対
して回転終了信号を出力する(ステップS81)。メイ
ンCPU40は、この回転終了信号を受けると、予め選
択された測距領域xにおいて測距を実施し(ステップS
82)、更に撮影動作を行い(ステップS83)、カメ
ラの一連の動作を終了する。
【0038】また、リモコンセルフタイマ撮影ではなく
通常のリモコン撮影を行う場合は、リモコン送信器10
のモード切換スイッチ36をオフに設定し、リモコンレ
リーズスイッチ35をオンして、リモコン信号をカメラ
に向けて送信する。その動作により赤外発光LED61
から図12(B)に示す時間間隔Tの赤外光パルスP
,Pが発光され、これはリモコン受信部58のPS
D62に入射される。このリモコン信号は前述と同様に
波形整形された後、メインCPU40に供給され、その
パルス間隔がTであることから通常のリモコン撮影モ
ードと判別される(ステップS84)。メインCPU4
0は、このリモコン信号の受信後は通常の測距、撮影シ
ーケンスを実行し(ステップS85)、一連の動作を終
了する。通常リモコン撮影モード時は、構図入力(S7
4)の状態がいかなる場合であっても測距動作には影響
を与えない。また、リモコン送信器10を所持する撮影
者の位置に関係なくリモコン撮影を行うことができる。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、カメ
ラの遠隔操作装置において、撮影者が予め主要被写体の
撮影画面内の大体の位置を設定し、更に主要被写体から
の遠隔操作信号に基づいて設定された撮影画面内の位置
に、主要被写体を位置させるように雲台を回転し、複数
の測距領域より上記被写体の位置する一つの領域を特定
して、その測距領域に対して合焦せしめるようにしたの
で、遠隔操作信号の送信手段を所持する被写体を確実に
撮影画面内に入れると同時に、所望の構図が間違いなく
得られ、更にフォーカシング動作が主要被写体である該
被写体に対して行われ、ピンボケになってしまうような
失敗を防止できるなど顕著な効果を有するカメラの遠隔
操作装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概念図。
【図2】リモコン信号の入射角を検出する原理を示す
図。
【図3】カメラを装着した雲台を回転させ、画面中心に
リモコン送信器を所持した被写体が位置する原理を示す
図。
【図4】複数の測距領域を有する場合の測距領域と撮影
光学系の位置関係を示す図。
【図5】雲台を回転させて測距領域を移動させ撮影者を
撮影光軸上に位置させた図。
【図6】本発明の一実施例の遠隔操作装置によって制御
されるカメラの外観を示したものであって、図6(A)
はカメラの正面図、図6(B)はカメラの平面図、図6
(C)はカメラの底面図。
【図7】リモコン送信器の外観を示す斜視図。
【図8】構図設定用スイッチによって選択される3種類
の撮影構図。
【図9】カメラを取り付ける雲台を有する三脚の斜視
図。
【図10】本発明の一実施例を示す遠隔操作装置を内蔵
するカメラの電気回路の構成ブロック図。
【図11】リモコン送信器の電気回路の一例を示すブロ
ック図。
【図12】リモコン送信信号パターンをそれぞれ示す波
形図。
【図13】リモコン受信部の電気回路の一例を示すブロ
ック図。
【図14】雲台内の電気回路の一例を示すブロック図。
【図15】上記実施例のカメラの遠隔操作装置の動作を
示すフローチャート。
【符号の説明】
1……送信手段 2……受信手段 3……入射角検出手段 4……測距領域設定手段 5……雲台回転手段 6……測距手段 7……演算手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤外光を遠隔操作信号として送信する
    送信手段と、上記遠隔操作信号を受信する受信手段と、
    上記遠隔操作信号の、受信手段への入射角を測定する入
    射角検出手段と、撮影画面内の複数の領域を測距可能な
    測距手段と、撮影者が予め上記測距手段の各測距領域の
    内の1つの領域を設定するための測距領域設定手段と、
    雲台の回転を制御する雲台回転手段と、上記入射角検出
    手段の出力と上記測距領域設定手段の出力に基づいて雲
    台の回転角を演算する演算手段と、を具備し、上記演算
    手段の出力に基づき、上記雲台回転手段により雲台を回
    転し、該測距領域内の物体に撮影レンズを合焦させるこ
    とを特徴とするカメラの遠隔操作装置。
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