JP2837074B2 - 環状溝切削装置 - Google Patents
環状溝切削装置Info
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- JP2837074B2 JP2837074B2 JP22866993A JP22866993A JP2837074B2 JP 2837074 B2 JP2837074 B2 JP 2837074B2 JP 22866993 A JP22866993 A JP 22866993A JP 22866993 A JP22866993 A JP 22866993A JP 2837074 B2 JP2837074 B2 JP 2837074B2
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- Japan
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- annular groove
- cutting
- hole
- machined
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子力発電用熱交換器
等の補修時、管板溶接開先加工に適用する環状溝切削装
置に関する。
等の補修時、管板溶接開先加工に適用する環状溝切削装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電用蒸気発生装置(SG)の熱
交換器等の補修時において、部分図を示す図5に示され
るように、管板02に多数あけられた穴01と図示しな
い伝熱管とを接続するため、管板02表面に開口する穴
01の周囲に環状溝03を削成し、伝熱管の穴01への
接続溶接時に溶接熱が管板02に直接伝わらない様にす
る管板溶接開先加工が行われている。この環状溝03の
削成は、図6に示す様に、削成される環状溝03の径に
合わせて円環状に配置された複数の切削刃04を具えた
トレパニング工具05の軸心を、環状溝03を削成する
加工対象穴の軸心に合わせて回動させて行っている。ト
レパニング工具05の切削刃04は、構造上、上述した
ように回転軸の軸心から離れた位置で、同心円上に配置
されており、環状溝03の切削に要するトルクが大きく
なり、このため装置全体が大形化して、取り扱いに困難
をきたす問題がある。さらに、切削刃04そのもの全体
が、常時切削部に接触して切削している為、切削に要す
る動力が増大するほか、切削刃04にビビリ等が発生
し、工具が破損しやくなる、等の不具合があった。
交換器等の補修時において、部分図を示す図5に示され
るように、管板02に多数あけられた穴01と図示しな
い伝熱管とを接続するため、管板02表面に開口する穴
01の周囲に環状溝03を削成し、伝熱管の穴01への
接続溶接時に溶接熱が管板02に直接伝わらない様にす
る管板溶接開先加工が行われている。この環状溝03の
削成は、図6に示す様に、削成される環状溝03の径に
合わせて円環状に配置された複数の切削刃04を具えた
トレパニング工具05の軸心を、環状溝03を削成する
加工対象穴の軸心に合わせて回動させて行っている。ト
レパニング工具05の切削刃04は、構造上、上述した
ように回転軸の軸心から離れた位置で、同心円上に配置
されており、環状溝03の切削に要するトルクが大きく
なり、このため装置全体が大形化して、取り扱いに困難
をきたす問題がある。さらに、切削刃04そのもの全体
が、常時切削部に接触して切削している為、切削に要す
る動力が増大するほか、切削刃04にビビリ等が発生
し、工具が破損しやくなる、等の不具合があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述、従来
装置の不具合を解決するため、切削に要するトルクを小
さくして、装置全体を小型化できるとともに、切削が切
削工具の進行方向前面で行なわれ、切削が行われない部
分は、加工面から離隔されてビビリ等の発生を防止し、
工具の寿命を長くできる環状溝切削装置を提供すること
を課題とする。
装置の不具合を解決するため、切削に要するトルクを小
さくして、装置全体を小型化できるとともに、切削が切
削工具の進行方向前面で行なわれ、切削が行われない部
分は、加工面から離隔されてビビリ等の発生を防止し、
工具の寿命を長くできる環状溝切削装置を提供すること
を課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の環状溝切削装置
は次の手段とした。 (1)エンドミル等の回転切削工具を、加工対象穴を中
心に公転させると同時に、加工対象穴軸方向に送って行
くことにより環状溝を削成するため、(a)下端に、同
軸状に回転切削工具を連設し、切削工具の回転中心を、
削成する環状溝幅の中心に設定できる主軸を設けた。
は次の手段とした。 (1)エンドミル等の回転切削工具を、加工対象穴を中
心に公転させると同時に、加工対象穴軸方向に送って行
くことにより環状溝を削成するため、(a)下端に、同
軸状に回転切削工具を連設し、切削工具の回転中心を、
削成する環状溝幅の中心に設定できる主軸を設けた。
【0005】(b)切削工具の回転中心を削成する環状
溝幅の中心に沿って、加工対象穴の軸心まわりに公転さ
せるため、主軸を加工対象穴の軸心まわりに公転させる
公転機構を設けた。
溝幅の中心に沿って、加工対象穴の軸心まわりに公転さ
せるため、主軸を加工対象穴の軸心まわりに公転させる
公転機構を設けた。
【0006】(c)切削工具の回転中心を加工対象穴の
軸心方向に移動させ、環状溝の切込みを行うため、公転
機構を加工対象穴の軸心方向に移動させる切込み機構を
設けた。
軸心方向に移動させ、環状溝の切込みを行うため、公転
機構を加工対象穴の軸心方向に移動させる切込み機構を
設けた。
【0007】(d)切削工具の回転中心を、管板上に固
定された基準点を中心に公転、上下動させるため、管板
にあけられている加工対象穴以外の穴に挿入され、位置
を固定できるクランプを下端に具え、側部で切込み機構
を、加工対象穴の軸心方向に上下動自在にして、保持で
きる固定機構を設けた。 (2)切削工具の切削を行わない軸心下端部、即ち、切
削回転速度が零又はほとんど零の部分(以下死点とい
う)を、加工面から離隔させるため、切削工具を同軸状
に下端に連設した主軸を、削成する環状溝幅の中心線方
向(中心線の接線方向)に傾けて設けた。
定された基準点を中心に公転、上下動させるため、管板
にあけられている加工対象穴以外の穴に挿入され、位置
を固定できるクランプを下端に具え、側部で切込み機構
を、加工対象穴の軸心方向に上下動自在にして、保持で
きる固定機構を設けた。 (2)切削工具の切削を行わない軸心下端部、即ち、切
削回転速度が零又はほとんど零の部分(以下死点とい
う)を、加工面から離隔させるため、切削工具を同軸状
に下端に連設した主軸を、削成する環状溝幅の中心線方
向(中心線の接線方向)に傾けて設けた。
【0008】
【作用】本発明の環状溝切削装置は、 (1)エンドミル等の回転切削工具を、加工対象穴を中
心に公転させると同時に、加工対象穴軸方向に送って行
き、環状溝を削成するようにしたことにより、切削工具
をエンドミル加工として使用することで、切削に必要な
トルクが減少し、装置全体の小形化が出来、取扱いが容
易になる。 (2)切削工具の切削を行わない軸心下端部、即ち死点
を、切削時加工面から離隔させることにより、加工面と
の接触面積が小さくなり摩擦力が低減し、切削に要する
動力が減少するとともに、切削工具にビビリが発生せず
切削工具の破損の恐れがなくなり、工具寿命を延長する
ことができる。
心に公転させると同時に、加工対象穴軸方向に送って行
き、環状溝を削成するようにしたことにより、切削工具
をエンドミル加工として使用することで、切削に必要な
トルクが減少し、装置全体の小形化が出来、取扱いが容
易になる。 (2)切削工具の切削を行わない軸心下端部、即ち死点
を、切削時加工面から離隔させることにより、加工面と
の接触面積が小さくなり摩擦力が低減し、切削に要する
動力が減少するとともに、切削工具にビビリが発生せず
切削工具の破損の恐れがなくなり、工具寿命を延長する
ことができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の環状溝切削装置の実施例を、
図面にもとずき説明する。図1は本発明の環状溝切削装
置の一実施例を示す組立断面図、図2はクランプの詳細
を示す図、図3は主軸の詳細を示す図、図4は切削工具
の切削原理を示す図である。
図面にもとずき説明する。図1は本発明の環状溝切削装
置の一実施例を示す組立断面図、図2はクランプの詳細
を示す図、図3は主軸の詳細を示す図、図4は切削工具
の切削原理を示す図である。
【0010】図において、1はコレット式クランプで、
図5に示す管板02にあけられた穴02の周囲に、環状
溝03を削成するにあたり、加工対象穴32以外の穴3
1に挿入され、油圧シリンダ3を作動させて、くさび4
を引き上げることにより、穴31に当接する爪2を拡大
させ、穴31に固定される。クランプ1は、その上端部
が連結されクランプ1とともに、固定機構を構成する固
定脚5下端に複数個連結されており、各クランプ1を複
数の穴31にそれぞれ固定することにより、固定機構を
管板02上の所定位置に固定する。固定脚5の上端に
は、支持台6が固定されており、支持台6上に上下送り
モータ7が設置されている。上下送りモータ7から鉛直
に下ろされた回転軸の下端は、外周にねじが刻設された
送りねじ8の上端と連結され、送りねじ8は支持台6に
あけられた開口を通って下方まで垂下されている。ま
た、送りねじ8の下部は、雌ねじが中央に刻設された送
り駒34に螺合している。この送り駒34は、固定脚5
の側部に設けた摺動部材上を摺動し、上下動自在にされ
たヘッドディスク9の上端に固着されている。これら
の、上下送りモータ7、送りねじ8、送り駒34および
ヘッドディスク9により、切込み機構が構成される。
図5に示す管板02にあけられた穴02の周囲に、環状
溝03を削成するにあたり、加工対象穴32以外の穴3
1に挿入され、油圧シリンダ3を作動させて、くさび4
を引き上げることにより、穴31に当接する爪2を拡大
させ、穴31に固定される。クランプ1は、その上端部
が連結されクランプ1とともに、固定機構を構成する固
定脚5下端に複数個連結されており、各クランプ1を複
数の穴31にそれぞれ固定することにより、固定機構を
管板02上の所定位置に固定する。固定脚5の上端に
は、支持台6が固定されており、支持台6上に上下送り
モータ7が設置されている。上下送りモータ7から鉛直
に下ろされた回転軸の下端は、外周にねじが刻設された
送りねじ8の上端と連結され、送りねじ8は支持台6に
あけられた開口を通って下方まで垂下されている。ま
た、送りねじ8の下部は、雌ねじが中央に刻設された送
り駒34に螺合している。この送り駒34は、固定脚5
の側部に設けた摺動部材上を摺動し、上下動自在にされ
たヘッドディスク9の上端に固着されている。これら
の、上下送りモータ7、送りねじ8、送り駒34および
ヘッドディスク9により、切込み機構が構成される。
【0011】また、ヘッドディスク9の内部には、固定
脚5のクランプ2を加工対象穴32の隣接する複数の穴
31に挿入し、固定したとき、加工対象穴32の軸心と
同一軸心を具える円筒状の空所が画成されており、この
空所には空所と同軸状に配置され、すなわち、加工対象
穴と同軸心を有し、外周にウオームホイール13を具
え、ヘッドディスク9内で回動できるが、上下動はヘッ
ドディスク9で規制される回転胴10が設置されてい
る。また、ヘッドディスク9の側部には、水平の回転軸
を具えた回転モータ11が設置されており、この回転モ
ータ11の出力軸端部に設けられたウオーム12が、回
転胴10外周のウオームホイール13と螺合させられて
いる。従って、回転胴10は、ヘッドディスク9の上下
動に従動するととも、回転モータ11の駆動力によりヘ
ッドディスク9内で、加工対象穴32の軸心を回転中心
にして、後述する主軸20を回動させる公転機構を構成
する。なお、回転胴10の下端には、加工対象穴32に
嵌入し、回転胴10の下端を回動自在に支持する支持部
材36が設けられている。
脚5のクランプ2を加工対象穴32の隣接する複数の穴
31に挿入し、固定したとき、加工対象穴32の軸心と
同一軸心を具える円筒状の空所が画成されており、この
空所には空所と同軸状に配置され、すなわち、加工対象
穴と同軸心を有し、外周にウオームホイール13を具
え、ヘッドディスク9内で回動できるが、上下動はヘッ
ドディスク9で規制される回転胴10が設置されてい
る。また、ヘッドディスク9の側部には、水平の回転軸
を具えた回転モータ11が設置されており、この回転モ
ータ11の出力軸端部に設けられたウオーム12が、回
転胴10外周のウオームホイール13と螺合させられて
いる。従って、回転胴10は、ヘッドディスク9の上下
動に従動するととも、回転モータ11の駆動力によりヘ
ッドディスク9内で、加工対象穴32の軸心を回転中心
にして、後述する主軸20を回動させる公転機構を構成
する。なお、回転胴10の下端には、加工対象穴32に
嵌入し、回転胴10の下端を回動自在に支持する支持部
材36が設けられている。
【0012】また、回転胴10の上方には、ロータカプ
ラ15を具えたエアモータ14が、支持台6に支持され
て設置されている。エアモータ14の出力軸は、下端部
でスプライン伝達部16に連結されている。スプライン
伝達部16の内部には、加工対象穴32と同軸状に配置
され、スプライン伝達部16の内周面に該設されたスプ
ライン溝と摺動するスプラインを外周に設けたスプライ
ン軸17が、回転胴10との間に設けられた軸受に支持
されて垂設されている。また、スプライン軸17の下端
部には、ハスバ歯車18が固着されている。
ラ15を具えたエアモータ14が、支持台6に支持され
て設置されている。エアモータ14の出力軸は、下端部
でスプライン伝達部16に連結されている。スプライン
伝達部16の内部には、加工対象穴32と同軸状に配置
され、スプライン伝達部16の内周面に該設されたスプ
ライン溝と摺動するスプラインを外周に設けたスプライ
ン軸17が、回転胴10との間に設けられた軸受に支持
されて垂設されている。また、スプライン軸17の下端
部には、ハスバ歯車18が固着されている。
【0013】回転胴10には、回転胴10の軸心、即ち
加工対象穴32の軸心から外れて、削成する環状溝35
の溝幅の中心に立てた鉛直線に対し傾斜する軸心を持つ
主軸20が、軸受21を介して設けられている。即ち、
主軸20は図3に示すように主軸20の下端に同軸状に
連結された切削工具としてのエンドミル22の進行方向
Aにα°、その軸心を傾けて回転胴10内に軸受21を
介して設置されている。この角度α°は、図4に示すよ
うに、エンドミル22の単位時間当りの送り量L、即
ち、公転機構による回転胴10の各速度により決るエン
ドミル22の環状溝内の水平移動距離と、切込み深さ
x、即ち切込み機構によるヘッドディスク9の下方への
移動量とで決る、β=tan -1x/Lより大きくしてあ
る。また、主軸20の上端には、エアモータ14からの
回転力を伝達するために、スプライン軸17のハスバ歯
車18に歯合されたハスバ歯車19が固着されている。
エンドミル22は、主軸20の下端に主軸20と同軸に
連結されているので、主軸20と同様に加工対象穴の軸
心と進行方向にα°傾けて設けられており、従って、下
端中心部分、すなわち、回転速度が零若しくは回転速度
の非常に小さい部分(死点)は、削成される環状溝35
の加工面から浮上った状態になっており、加工面と接触
しない。
加工対象穴32の軸心から外れて、削成する環状溝35
の溝幅の中心に立てた鉛直線に対し傾斜する軸心を持つ
主軸20が、軸受21を介して設けられている。即ち、
主軸20は図3に示すように主軸20の下端に同軸状に
連結された切削工具としてのエンドミル22の進行方向
Aにα°、その軸心を傾けて回転胴10内に軸受21を
介して設置されている。この角度α°は、図4に示すよ
うに、エンドミル22の単位時間当りの送り量L、即
ち、公転機構による回転胴10の各速度により決るエン
ドミル22の環状溝内の水平移動距離と、切込み深さ
x、即ち切込み機構によるヘッドディスク9の下方への
移動量とで決る、β=tan -1x/Lより大きくしてあ
る。また、主軸20の上端には、エアモータ14からの
回転力を伝達するために、スプライン軸17のハスバ歯
車18に歯合されたハスバ歯車19が固着されている。
エンドミル22は、主軸20の下端に主軸20と同軸に
連結されているので、主軸20と同様に加工対象穴の軸
心と進行方向にα°傾けて設けられており、従って、下
端中心部分、すなわち、回転速度が零若しくは回転速度
の非常に小さい部分(死点)は、削成される環状溝35
の加工面から浮上った状態になっており、加工面と接触
しない。
【0014】本実施例の環状溝切削装置は上述の構成と
なっており、固定機構のクランプ1を加工対象穴32に
隣接する穴31に挿入するととも、回転胴の下端に回動
自在に取付けられた支持部材36を加工対象穴32に挿
入した後、油圧シリンダ3によりくさび4を引き上げ、
爪2を穴31に押し付け固定脚5の管板上へ固定する。
続いて、ロータリカプラ18によりエアが供給され、回
転するエアモータ14の回転力が、スプライン伝達部1
6、スプライン軸17、ハスバ歯車18およびハスバ歯
車19を介して、主軸20に伝達され、主軸20の下端
に取付けられているエンドミル22は、加工対象穴32
の軸心に対して進行方向にα°傾けられている、軸心ま
わりに回動し、管板表面に環状溝35を削成する。エン
ドミル22の作動に合せて、回転モータ11により回転
胴10を加工対象穴32の軸心まわりに回動させるとと
もに、上下送りモータ7により回動する送りねじ8によ
って、ヘッドディスク9を下方へ移動させることによ
り、エンドミル22は加工対象穴32まわりに公転しつ
つ、所望の深さの環状溝35を削成していく。
なっており、固定機構のクランプ1を加工対象穴32に
隣接する穴31に挿入するととも、回転胴の下端に回動
自在に取付けられた支持部材36を加工対象穴32に挿
入した後、油圧シリンダ3によりくさび4を引き上げ、
爪2を穴31に押し付け固定脚5の管板上へ固定する。
続いて、ロータリカプラ18によりエアが供給され、回
転するエアモータ14の回転力が、スプライン伝達部1
6、スプライン軸17、ハスバ歯車18およびハスバ歯
車19を介して、主軸20に伝達され、主軸20の下端
に取付けられているエンドミル22は、加工対象穴32
の軸心に対して進行方向にα°傾けられている、軸心ま
わりに回動し、管板表面に環状溝35を削成する。エン
ドミル22の作動に合せて、回転モータ11により回転
胴10を加工対象穴32の軸心まわりに回動させるとと
もに、上下送りモータ7により回動する送りねじ8によ
って、ヘッドディスク9を下方へ移動させることによ
り、エンドミル22は加工対象穴32まわりに公転しつ
つ、所望の深さの環状溝35を削成していく。
【0015】
【発明の効果】上述の通り、本発明の環状溝切削装置は
特許請求の範囲に示す構成により、エンドミル等の回転
切削工具を、加工対象穴を中心に公転させると同時に加
工対象穴軸方向に送って行き、環状溝を削成するように
したので、切削に必要なトルクが減少し、装置全体の小
形化が出来、装置の取扱いが容易になる。
特許請求の範囲に示す構成により、エンドミル等の回転
切削工具を、加工対象穴を中心に公転させると同時に加
工対象穴軸方向に送って行き、環状溝を削成するように
したので、切削に必要なトルクが減少し、装置全体の小
形化が出来、装置の取扱いが容易になる。
【0016】また、切削工具の切削を行わない軸心下端
部、即ち死点を、加工面から離隔させて環状溝の削成を
行う様にしたので、切削に要する動力が減少するととも
に、切削工具にビビリが発生せず切削工具の破損の恐れ
がなくなり、工具寿命を延長することができる。
部、即ち死点を、加工面から離隔させて環状溝の削成を
行う様にしたので、切削に要する動力が減少するととも
に、切削工具にビビリが発生せず切削工具の破損の恐れ
がなくなり、工具寿命を延長することができる。
【図1】本発明の環状溝切削装置の一実施例を組立断面
図、
図、
【図2】クランプ部を破断面で示す図1の矢視A−A側
面図、
面図、
【図3】主軸の回転胴への取付部を破断面で示す図1の
矢視B−B側面図、
矢視B−B側面図、
【図4】切削工具の切削状況を示す図、
【図5】管板の部分図
【図6】従来の切削加工工具を示す概略図である。
1 クランプ 2 爪 3 油圧シリンダ 4 くさび 5 固定脚 6 支持台 7 上下送りモータ 8 送りねじ 9 ヘッドディスク 10 回転胴 11 回転モータ 12 ウオーム 13 ウオームホイール 14 エアモータ 15 ロータリカプラ 16 スプライン伝達部 17 スプライン軸 18,19 ハスバ歯車 20 主軸 21 軸受 22 エンドミル 23 送り駒 31 加工対象穴以外の穴 32 加工対象穴 35 環状溝 36 支持部材
フロントページの続き (72)発明者 原 正秀 神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23C 3/34
Claims (1)
- 【請求項1】 管板に多数あけられた穴のうちの特定の
穴の周囲に環状溝を削成する環状溝切削装置において、
前記環状溝を切削する進行方向に傾斜させ軸心下端部を
切削される加工面と非接触状態にして回動する切削工具
を下端に同軸状に連設した主軸と、前記主軸を前記環状
溝が形成される加工対象穴の軸心まわり公転させる公転
機構と、前記加工対象穴の軸方向に前記公転機構を移動
させる切込み機構と、前記加工対象穴以外の前記穴に挿
入・固定されるクランプを下端に設け前記切込み機構を
側部で上下動自在に保持して前記管板上の特定位置に保
持できる固定機構とからなることを特徴とする環状溝切
削装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22866993A JP2837074B2 (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | 環状溝切削装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22866993A JP2837074B2 (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | 環状溝切削装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0780717A JPH0780717A (ja) | 1995-03-28 |
JP2837074B2 true JP2837074B2 (ja) | 1998-12-14 |
Family
ID=16879962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22866993A Expired - Lifetime JP2837074B2 (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | 環状溝切削装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2837074B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103394759B (zh) * | 2013-06-28 | 2016-09-21 | 南通恒鼎重型机床有限公司 | 一种管子旋槽机 |
CN105290481A (zh) * | 2015-03-15 | 2016-02-03 | 洛阳辰祥机械科技有限公司 | 一种高强氮化硅陶瓷环铣刃具 |
CN110722209A (zh) * | 2019-08-30 | 2020-01-24 | 武汉船用机械有限责任公司 | 偏心环槽的加工刀具及加工方法 |
-
1993
- 1993-09-14 JP JP22866993A patent/JP2837074B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0780717A (ja) | 1995-03-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980903 |