JP2837058B2 - 吸収式ヒートポンプ装置 - Google Patents

吸収式ヒートポンプ装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸収式ヒートポンプ装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、吸収式ヒートポンプ装置は、冷
媒を蒸発させる蒸発器と、この蒸発器で蒸発された冷媒
蒸気を吸収液に吸収して熱を発生させる吸収器と、この
吸収器で冷媒蒸気を吸収して希釈された稀吸収液を加熱
して冷媒を蒸発させることにより吸収液の再生を行う再
生器と、この再生器で分離された冷媒蒸気を凝縮する凝
縮器とを有するものである。
【0003】そして、従来、上記のような吸収式ヒート
ポンプ装置の熱効率を高めるために、高温再生器と低温
再生器とを設け、高温再生器で発生した冷媒蒸気熱を低
温再生器の駆動熱源として利用するようにした二重効用
式のヒートポンプ装置があり、またこのようなヒートポ
ンプ装置の作動媒体としては、臭化リチウム水溶液が使
用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の二重
効用式のヒートポンプ装置の構成において、さらにその
成績係数を上げようとすると、高温再生器の作動温度を
上げる必要がある。
【0005】しかし、作動流体として臭化リチウム水溶
液を使用しているため、作動温度が150℃を越える
と、急激に腐食性が高くなるという問題が発生し、この
ため、適用可能な温度範囲が狭くなり、例えば150℃
より高い温度の廃熱を利用してヒートポンプ装置を駆動
する場合には、その高い熱エネルギーを利用することが
できないという問題があった。
【0006】そこで、本発明は腐食性の低減を図るとと
もに成績係数を上げ得る吸収式ヒートポンプ装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の吸収式ヒートポンプ装置は、それぞれ吸収
器、蒸発器、再生器、凝縮器を有する高温部ヒートポン
プ、中温部ヒートポンプおよび低温部ヒートポンプを設
け、高温部凝縮器で発生する凝縮熱を中温部再生器の駆
動熱源として使用するとともに、中温部凝縮器で発生す
る凝縮熱を低温部再生器の駆動熱源として使用し、かつ
上記低温部および中温部ヒートポンプにおける作動流体
として臭化リチウム水溶液を使用するとともに、高温部
ヒートポンプの作動流体として硝酸塩水溶液を使用し、
さらに回転駆動装置により回転されて低圧蒸気を加圧し
て高圧蒸気を高温部再生器に供給する圧縮機を設けた
のである。
【0008】
【0009】
【作用】上記の構成によると、吸収式ヒートポンプ装置
を、高温部ヒートポンプ、中温部ヒートポンプおよび低
温部ヒートポンプの3つに分けた構成にするとともに、
高温部凝縮器で発生する凝縮熱を中温部再生器の駆動熱
源として利用するとともに、中温部凝縮器で発生する凝
縮熱を低温部再生器の駆動熱源として利用するようにし
たので、系内で発生する熱を非常に有効利用することが
できる。
【0010】また、上記の装置において、ヒートポンプ
を高温部、中温部および低温部の3つに分けて構成する
とともに、高温部ヒートポンプの作動流体として、アル
カリ金属の硝酸塩水溶液を使用したので、図4および図
5に示したデューリング線図からも分かるように、高温
部ヒートポンプ2の作動温度を150℃以上、すなわち
240℃程度としても、各機器および配管などに腐食の
点で問題が発生することがない。
【0011】さらに、高温部再生器の駆動熱源として、
低圧蒸気を圧縮機で高圧蒸気として取り出し、この高圧
蒸気を使用するようにしたので、例えば種々の温度の排
ガス蒸気を利用することが可能になる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図5に基づ
き説明する。図1は本発明に係る三重効用式の吸収式ヒ
ートポンプ装置の概略構成を示すフロー図である。
【0013】この吸収式ヒートポンプ装置1は、高温部
ヒートポンプ2と、中温部ヒートポンプ3と、低温部ヒ
ートポンプ4とから構成され、各ヒートポンプ2〜4
は、冷媒を蒸発させる蒸発器21,31,41と、この
蒸発器21,31,41で蒸発された冷媒蒸気を吸収液
に吸収して熱を発生させる吸収器22,32,42と、
この吸収器22,32,42で冷媒蒸気を吸収して希釈
されて濃度が薄くなった稀吸収液を加熱して冷媒を蒸発
させることにより吸収液の再生を行う再生器23,3
3,43と、この再生器23,33,43で分離された
冷媒蒸気を凝縮する凝縮器24,34,44とを有し、
この凝縮器24,34,44で凝縮された凝縮液が上記
蒸発器21,31,41にそれぞれ供給されるようにし
ている。
【0014】以下、作動流体である吸収液および冷媒の
移送経路を概略的に説明する。まず、高温部ヒートポン
プ2においては、高温部蒸発器21から高温部吸収器2
2に冷媒を移送する第1高温部冷媒蒸気移送管51と、
高温部吸収器22からの稀吸収液を高温部再生器23に
移送する高温部稀吸収液移送管52と、高温部再生器2
3で蒸発された冷媒蒸気を高温部凝縮器24に移送する
第2高温部冷媒蒸気移送管53と、高温部凝縮器24で
凝縮された冷媒液を高温部蒸発器21に移送する高温部
冷媒液移送管54と、高温部再生器23で再生された濃
吸収液を高温部吸収器22内に移送する高温部濃吸収液
移送管55とから構成されている。
【0015】また、中温部ヒートポンプ3においては、
中温部蒸発器31から中温部吸収器32に冷媒を移送す
る第1中温部冷媒蒸気移送管61と、中温部吸収器32
からの稀吸収液を中温部再生器33に移送する中温部稀
吸収液移送管62と、中温部再生器33で蒸発された冷
媒蒸気を中温部凝縮器34に移送する第2中温部冷媒蒸
気移送管63と、中温部凝縮器34で凝縮された冷媒液
を中温部蒸発器31に移送する第1中温部冷媒液移送管
64と、中温部再生器33で再生された濃吸収液を中温
部吸収器32内に移送する中温部濃吸収液移送管65と
から構成されている。
【0016】さらに、低温部ヒートポンプ4において
は、低温部蒸発器41から低温部吸収器42に冷媒を移
送する第1低温部冷媒蒸気移送管71と、低温部吸収器
42からの稀吸収液を低温部再生器43に移送する低温
部稀吸収液移送管72と、低温部再生器43で蒸発され
た冷媒蒸気を低温部凝縮器44に移送する第2低温部冷
媒蒸気移送管73と、低温部凝縮器44で凝縮された冷
媒液を低温部蒸発器41に移送する低温部冷媒液移送管
74と、低温部再生器43で再生された濃吸収液を低温
部吸収器42内に移送する低温部濃吸収液移送管75と
から構成されている。
【0017】そして、この吸収式ヒートポンプ装置1
は、上述したように、三重効用式にされている。すなわ
ち、高温部凝縮器24で発生する凝縮熱を中温部再生器
33の駆動熱源として使用するとともに、中温部凝縮器
34で発生する凝縮熱を低温部再生器43の駆動熱源と
して使用するようにしており、このため、高温部凝縮器
24の伝熱管24aは中温部再生器33と同一機器内に
配置されるとともに、中温部凝縮器34の伝熱管34a
は低温部再生器43と同一機器内に配置されている。
【0018】また、第2中温部冷媒蒸気移送管63途中
から分岐された第3中温部冷媒蒸気移送岐管66を介し
て、中温部冷媒蒸気の一部が高温部蒸発器21内の伝熱
管21aに供給されるとともに、この伝熱管21aで凝
縮した中温部冷媒液が、第2中温部冷媒液移送管67を
介して中温部蒸発器31内に供給されるようにしてい
る。
【0019】なお、各ヒートポンプ2〜4において、濃
吸収液移送管55,65,75と稀吸収液移送管52,
62,72との間で熱交換を行うための熱交換器25,
35,45がそれぞれ設けられている。
【0020】さらに、この吸収式ヒートポンプ装置1に
おける駆動熱源系統および熱媒流体(冷水または温水)
の配管系統について説明する。すなわち、高温部ヒート
ポンプ2においては、高温部再生器23の駆動熱源とし
て、回転駆動装置11により回転される圧縮機12によ
り、低圧の蒸気が240℃程度に相当する飽和圧力にま
で圧縮されたものが、その伝熱管23に供給されるよう
にしている。
【0021】また、高温部吸収器22内の伝熱管22a
と中温部再生器33内の伝熱管33aとは、途中に冷却
水ポンプ81を有する冷却水循環管82により循環接続
されており、高温部吸収器22内で発生した熱を中温部
再生器33に供給するようにしている。
【0022】次に、中温部ヒートポンプ3および低温部
ヒートポンプ4における駆動熱源系統および熱媒流体の
配管系統について説明する。すなわち、中温部吸収器3
2内の伝熱管32aには、熱源水(例えば河川水)を供
給するための第1流体配管101が接続され、また中温
部蒸発器31内の伝熱管31aには、第1流体配管10
1途中から並列に分岐された第2流体配管102が接続
され、また低温部吸収器42内の伝熱管42aには、同
じく第1流体配管101途中から並列に分岐された第3
流体配管103が接続され、さらに低温部凝縮器44内
の第2伝熱管44bにも、熱源水(例えば河川水)を供
給するための第4流体配管104が接続されている。な
お、低温部凝縮器44内の第1伝熱管44aには、低温
部再生器43からの第2低温部冷媒蒸気移送管73が接
続されている。
【0023】さらに、中温部蒸発器31内の伝熱管31
aに熱媒流体を供給するために、第2流体配管102途
中に熱媒流体供給用の第5流体配管105が接続され、
また同様に、低温部蒸発器41内の伝熱管41aに熱媒
流体を供給するために、第5流体配管105途中から並
列に分岐された第6流体配管106が伝熱管41aに接
続されている。
【0024】そして、また低温部蒸発器41の伝熱管4
1aから出た熱媒流体を、低温部吸収器42内の伝熱管
42a、中温部吸収器32内の伝熱管32a、および低
温部凝縮器44内の第2伝熱管44bに、それぞれ供給
するために、第7〜第11流体配管107〜111が設
けられている。
【0025】すなわち、第6流体配管106の出口側配
管部106b途中から第7流体配管107が分岐される
とともに、この第7流体配管107は、低温部吸収器4
2からの第3流体配管103の出口側管部103bおよ
び中温部吸収器32への第1流体配管101の入口側管
部101aにそれぞれ接続され、また中温部吸収器32
からの第1流体配管101の出口側管部101bの途中
からは第8流体配管108が分岐されるとともに、その
先端部は第5流体配管105の出口側管部105bに接
続され、また低温部吸収器42からの第3流体配管10
3の出口側管部103bと第5流体配管105の出口側
管部(戻り側管部)105bとは互いに、第9流体配管
109を介して接続されている。
【0026】さらに、上記第7流体配管107の途中か
ら、第10流体配管110が分岐されるとともにその先
端部が低温部凝縮器44への第4流体配管104の入口
側管部104a途中に接続され、また第4流体配管10
4の出口側管部104b途中からは第11流体配管11
1が分岐されるとともにその先端部は熱媒流体供給用の
第5流体配管105の出口側管部105b途中に接続さ
れている。
【0027】なお、上記第1〜第4流体配管101〜1
04は、主として、熱源用配管として使用され、具体的
には、冷房時においては、河川水が供給され、また暖房
時においては、その一部には、温水が供給され、また上
記第5〜第11流体配管105〜111は、熱媒流体用
配管として使用され、具体的には、冷房時においては冷
水が流され、暖房時においては温水が流される。
【0028】すなわち、冷房時においては、河川水が中
温部吸収器32、低温部吸収器42および低温部凝縮器
44内の各伝熱管32a,42a,44b内に供給され
るとともに、冷水が中温部蒸発器31および低温部蒸発
器41内の各伝熱管31a,41a内に供給されて、所
定温度の冷水が得られるようにされている。
【0029】この時、各流体配管途中に設けられた開閉
弁121〜129が開状態にされるとともに、開閉弁1
30〜139が閉状態にされる。また、暖房時において
は、河川水が中温部蒸発器31内の伝熱管31a内に供
給されるとともに、温水がまず低温部蒸発器41内の伝
熱管41a内に供給された後、中温部吸収器32、低温
部吸収器42および低温部凝縮器44内の各伝熱管32
a,42a,44b内に供給されて、所定温度の温水が
得られるようにされている。
【0030】この時、各流体配管途中に設けられた開閉
弁121〜129が閉状態にされるとともに、開閉弁1
30〜139が開状態にされる。そして、さらに上記低
温部および中温部ヒートポンプ4,3における作動流体
として臭化リチウム水溶液が使用されるとともに、高温
部ヒートポンプ2の作動流体としてはアルカリ金属の硝
酸塩水溶液が使用される。
【0031】次に、動作について説明する。このヒート
ポンプ装置1の作動時において、すなわち冷房および暖
房時には、各ヒートポンプ2〜4において、冷媒の蒸発
→冷媒の吸収→吸収液の再生→冷媒の凝縮の吸収サイク
ルが行われて、所定の機器で熱の授受が行われる。ま
た、このヒートポンプ装置1において、冷媒としては水
が使用され、高温部ヒートポンプ2での吸収液として
は、アルカリ金属の硝酸液(例えば、LiNO3,NaNO3,KN
O3)の希薄水溶液が使用されるとともに、中温部および
低温部のヒートポンプ3,4での吸収液としては、従来
通りの臭化リチウム水溶液が使用される。
【0032】次に、具体的な作用について説明するが、
本実施例においては、本発明の要部である三重効用とし
ての機能および熱媒流体の流れを主に説明し、他の吸収
サイクルについては、従来と同様であるので、その説明
を省略する。
【0033】まず、冷房時の作用を図2に基づき説明す
る。冷房時においては、図2に示すように、各流体配管
における開閉弁121〜129が開状態にされるととも
に、開閉弁130〜139が閉状態にされ、上述した吸
収サイクルが行われる。
【0034】すなわち、高温部再生器23で発生した冷
媒蒸気(水蒸気)は、高温部吸収器22を通過して加熱
された冷却水とともに高温部凝縮器24および中温部再
生器33に入り、ここで中温部再生器33の駆動熱源と
して利用され、さらにこの中温部再生器33で発生した
冷媒蒸気(水蒸気)は低温部再生器43内の第1伝熱管
43aに供給されて駆動熱源として利用され、系全体の
熱の有効利用が図られる。
【0035】また、この時、駆動熱源として河川水が、
第4流体配管104を介して、低温部凝縮器44内の第
2伝熱管44b内、並びに第1および第3流体配管10
1,103を介して、中温部吸収器32内の伝熱管32
aおよび低温部吸収器42内の伝熱管42a内にそれぞ
れ供給されている。
【0036】一方、熱媒流体として例えば12℃の冷水
が、第5および第2流体配管105,102を介して、
中温部蒸発器31内の伝熱管31aに供給されるととも
に、第5および第6流体配管105,106を介して、
低温部蒸発器41内の伝熱管41aに供給されて、所定
温度例えば7℃まで冷却される。この冷水は、第5流体
配管105の出口側管部105bから所定場所に取り出
される。
【0037】次に、暖房時の作用を図3に基づき説明す
る。暖房時においては、図3に示すように、各流体配管
における開閉弁121〜129が閉状態にされるととも
に、開閉弁130〜139が開状態にされ、上述した吸
収サイクルが行われる。
【0038】なお、各再生器における駆動熱源の三重効
用については、冷房時と同様であるので、その説明を省
略する。また、この時、駆動熱源として河川水が、第5
および第2流体配管105,102を介して、中温部吸
収器32内の伝熱管32a内に供給されている。
【0039】一方、熱媒流体として例えば42℃の温水
が、第5および第6流体配管105,106を介して、
低温部蒸発器41内の伝熱管41aに供給された後、第
7〜第11流体配管105〜111を介して、中温部吸
収器32内の伝熱管32a、低温部吸収器42内の伝熱
管42aおよび低温部凝縮器44内の第2伝熱管44b
にそれぞれ供給されて、所定温度例えば47℃まで加熱
される。この温水は、第5流体配管105の出口側管部
105bから所定場所に取り出される。
【0040】また、上記冷房時および暖房時の各吸収サ
イクルにおけるデューリング線図を図4および図5に示
す。なお、図4および図5において、Eは蒸発器、Aは
吸収器、Rは再生器、Cは凝縮器をそれぞれ表し、また
その添え字については、3は高温部ヒートポンプ、2は
中温部ヒートポンプ、1は低温部ヒートポンプにおける
ものを示している。
【0041】このように、ヒートポンプを高温部、中温
部および低温部の3つに分けて構成するとともに、高温
部ヒートポンプの作動流体として、アルカリ金属の硝酸
塩水溶液を使用したので、図4および図5に示したデュ
ーリング線図からも分かるように、高温部ヒートポンプ
の作動温度を150℃以上、例えば240℃程度として
も、各機器および配管などに腐食の点で問題が発生する
ことがなく、したがって装置の成績係数を高めることが
できる。
【0042】また、高温部再生器の駆動熱源として、低
圧蒸気を圧縮機で高圧蒸気として取り出し、この高圧蒸
気を使用するようにしたので、例えば種々の温度の排ガ
ス蒸気を利用することが可能になる。
【0043】ところで、上記実施例においては、流体の
流れを変更するために、各流体配管途中に開閉弁を介在
させたが、開閉弁の代わりに、三方または四方切換弁な
どを使用してもよい。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明の構成によると、吸
収式ヒートポンプ装置を、高温部ヒートポンプ、中温部
ヒートポンプおよび低温部ヒートポンプの3つに分けた
構成にするとともに、高温部凝縮器で発生する凝縮熱を
中温部再生器の駆動熱源として利用するとともに、中温
部凝縮器で発生する凝縮熱を低温部再生器の駆動熱源と
して利用するようにしたので、系内で発生する熱を非常
に有効利用することができ、また高温部ヒートポンプの
作動流体として、硝酸塩水溶液を使用したので、高温部
ヒートポンプの作動温度を150℃以上にした場合で
も、各機器および配管が腐食するという欠点を除去する
ことができ、したがって装置の成績係数を高めることが
できる。
【0045】さらに、高温部再生器の駆動熱源として、
低圧蒸気を圧縮機で高圧蒸気として取り出し、この高圧
蒸気を使用するようにしたので、例えば種々の温度の排
ガス蒸気を利用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における吸収式ヒートポンプ
装置の概略構成を示す全体フロー図である。
【図2】同実施例の吸収式ヒートポンプ装置の冷房時に
おける作動状態を説明する全体フロー図である。
【図3】同実施例の吸収式ヒートポンプ装置の暖房時に
おける作動状態を説明する全体フロー図である。
【図4】同実施例の冷房時における作動状態を示すデュ
ーリング線図である。
【図5】同実施例の暖房時における作動状態を示すデュ
ーリング線図である。
【符号の説明】
1 吸収式ヒートポンプ装置 2 高温部ヒートポンプ 3 中温部ヒートポンプ 4 低温部ヒートポンプ 12 圧縮機 21,31,41 蒸発器 22,32,42 吸収器 23,33,43 再生器 24,34,44 凝縮器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古寺 雅晴 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28 号 日立造船株式会社内 (72)発明者 古川 哲郎 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28 号 日立造船株式会社内 (72)発明者 梅田 辰彦 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28 号 日立造船株式会社内 (72)発明者 矢野 猛 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28 号 日立造船株式会社内 (72)発明者 越智 喜美雄 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28 号 日立造船株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−313653(JP,A) 特開 平4−268170(JP,A) 特開 昭61−72968(JP,A) 特開 昭58−78063(JP,A) 実公 昭45−29826(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F25B 15/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ吸収器、蒸発器、再生器、凝縮器
    を有する高温部ヒートポンプ、中温部ヒートポンプおよ
    び低温部ヒートポンプを設け、高温部凝縮器で発生する
    凝縮熱を中温部再生器の駆動熱源として使用するととも
    に、中温部凝縮器で発生する凝縮熱を低温部再生器の駆
    動熱源として使用し、かつ上記低温部および中温部ヒー
    トポンプにおける作動流体として臭化リチウム水溶液を
    使用するとともに、高温部ヒートポンプの作動流体とし
    て硝酸塩水溶液を使用し、さらに回転駆動装置により回
    転されて低圧蒸気を加圧して高圧蒸気を高温部再生器に
    供給する圧縮機を設けたことを特徴とする吸収式ヒート
    ポンプ装置。
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