JP2836649B2 - 排気ガス還流制御装置 - Google Patents
排気ガス還流制御装置Info
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- JP2836649B2 JP2836649B2 JP3118606A JP11860691A JP2836649B2 JP 2836649 B2 JP2836649 B2 JP 2836649B2 JP 3118606 A JP3118606 A JP 3118606A JP 11860691 A JP11860691 A JP 11860691A JP 2836649 B2 JP2836649 B2 JP 2836649B2
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- JP
- Japan
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- closing
- egr
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- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本案は排気ガス還流制御装置に関
し、特に自己故障判別機能を備えた排気ガス還流制御装
置に関する。
し、特に自己故障判別機能を備えた排気ガス還流制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、排気ガス還流制御装置(以
下、EGRと称する)は排ガス中の窒素酸化物(NO
x)を低減させるために広く利用されている。また、E
GRのバルブの作動不良やEGR配管の閉塞によりEG
Rに故障が生じた場合、NOxが著しく増加するため、
運転者がEGRの故障に気付かずに運転を続けると大気
を汚染することがある。
下、EGRと称する)は排ガス中の窒素酸化物(NO
x)を低減させるために広く利用されている。また、E
GRのバルブの作動不良やEGR配管の閉塞によりEG
Rに故障が生じた場合、NOxが著しく増加するため、
運転者がEGRの故障に気付かずに運転を続けると大気
を汚染することがある。
【0003】そのため近年、故障判別機能を備えたEG
Rが種々提案されている。例えば特開昭62−5174
6号公報には、EGRオン時の吸気管圧力と、EGRオ
フ後所定時間経過時の吸気管圧力との偏差が判定値より
小さいときEGR異常と判別し、警告灯を点灯するもの
が開示されている。
Rが種々提案されている。例えば特開昭62−5174
6号公報には、EGRオン時の吸気管圧力と、EGRオ
フ後所定時間経過時の吸気管圧力との偏差が判定値より
小さいときEGR異常と判別し、警告灯を点灯するもの
が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、EGR
がオンからオフしたときの吸気管圧力PMの変化具合は
EGR正常状態で、EGRバルブの弁開度を決定するモ
ジュレータの製作誤差によって図5に示す様に所定の幅
(ア〜イ)を持っている。そのため、上述した装置にお
いてはEGRオフ時の吸気管圧力を検出するタイミング
を決定する所定時間は変化具合がアで示されるようなと
きでも異常誤検出しないように長く設定する必要があ
る。そのためイで示される様な変化具合を示すとき時点
AでEGR正常と判別できるのに、所定時間経過するの
を待ってEGR正常,異常の判別を行うため必ず所定時
間だけEGRをオフしなければならず、このEGRオフ
によってエミッションが悪化するという問題がある。
がオンからオフしたときの吸気管圧力PMの変化具合は
EGR正常状態で、EGRバルブの弁開度を決定するモ
ジュレータの製作誤差によって図5に示す様に所定の幅
(ア〜イ)を持っている。そのため、上述した装置にお
いてはEGRオフ時の吸気管圧力を検出するタイミング
を決定する所定時間は変化具合がアで示されるようなと
きでも異常誤検出しないように長く設定する必要があ
る。そのためイで示される様な変化具合を示すとき時点
AでEGR正常と判別できるのに、所定時間経過するの
を待ってEGR正常,異常の判別を行うため必ず所定時
間だけEGRをオフしなければならず、このEGRオフ
によってエミッションが悪化するという問題がある。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みて、EGRの故
障判別時のエミッションの悪化を最小限に抑えるべく排
気ガス還流制御装置を提供することを目的とする。
障判別時のエミッションの悪化を最小限に抑えるべく排
気ガス還流制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために図1に示す内燃機関の排気ガスを吸気管へ
還流させる還流路と、この還流路を開閉する開閉手段
と、この開閉手段を開閉制御する制御手段とを備える還
流制御装置であって、前記吸気管内に流れる空気量に起
因する状態量を検出する状態量検出手段と、前記開閉手
段が開いているときの前記状態量を記憶する記憶手段
と、前記開閉手段が開状態から閉状態に制御された後の
前記状態量と、前記記憶手段に記憶された状態量との偏
差を算出する算出手段と、前記開閉手段が前記制御手段
によって開状態から閉状態に制御された時点からの経過
時間を計数する計数手段と、前記偏差と所定の判定値と
を比較する比較手段と、前記経過時間が予め定められる
所定時間に達する前において前記偏差が前記所定の判定
値を超えた時点で正常と判別して前記開閉手段を閉状態
から開状態に制御し、前記経過時間が所定時間に達して
も前記偏差が前記所定の判定値を越えないとき異常と判
別する判別手段と、を備えたことを特徴とする排気ガス
還流制御装置を要旨とするものである。
決するために図1に示す内燃機関の排気ガスを吸気管へ
還流させる還流路と、この還流路を開閉する開閉手段
と、この開閉手段を開閉制御する制御手段とを備える還
流制御装置であって、前記吸気管内に流れる空気量に起
因する状態量を検出する状態量検出手段と、前記開閉手
段が開いているときの前記状態量を記憶する記憶手段
と、前記開閉手段が開状態から閉状態に制御された後の
前記状態量と、前記記憶手段に記憶された状態量との偏
差を算出する算出手段と、前記開閉手段が前記制御手段
によって開状態から閉状態に制御された時点からの経過
時間を計数する計数手段と、前記偏差と所定の判定値と
を比較する比較手段と、前記経過時間が予め定められる
所定時間に達する前において前記偏差が前記所定の判定
値を超えた時点で正常と判別して前記開閉手段を閉状態
から開状態に制御し、前記経過時間が所定時間に達して
も前記偏差が前記所定の判定値を越えないとき異常と判
別する判別手段と、を備えたことを特徴とする排気ガス
還流制御装置を要旨とするものである。
【0007】
【作用】これによれば還流路が開いた状態での吸気管内
に流れる空気量に起因する状態量が記憶手段に記憶さ
れ、還流路が閉じられた後の状態量と記憶された状態量
との偏差が偏差検出手段により算出される。また、計数
手段によって還流路が閉じられてからの経過時間が計数
され、この経過時間が所定時間に達する前に、前記偏差
が所定の判定値を越えた場合越えた時点で、判別手段に
より正常と判別されて還流路が開かれる。また、経過時
間が所定時間に達しても前記偏差が所定の判定値を越え
ないとき異常と判別手段により判別される。
に流れる空気量に起因する状態量が記憶手段に記憶さ
れ、還流路が閉じられた後の状態量と記憶された状態量
との偏差が偏差検出手段により算出される。また、計数
手段によって還流路が閉じられてからの経過時間が計数
され、この経過時間が所定時間に達する前に、前記偏差
が所定の判定値を越えた場合越えた時点で、判別手段に
より正常と判別されて還流路が開かれる。また、経過時
間が所定時間に達しても前記偏差が所定の判定値を越え
ないとき異常と判別手段により判別される。
【0008】
【実施例】図2は本発明の実施例が適用される内燃機関
とその制御系統の概略構成図を示す。
とその制御系統の概略構成図を示す。
【0009】1は6気筒内燃機関のシリンダ、2は状態
量検出手段をなし、シリンダ1に接続されるインテーク
マニホルド3内の吸入空気圧力を検出する吸気管圧力セ
ンサであって、半導体形圧力センサにより構成される。
4はインテークマニホルド3の各シリンダ吸気ポート付
近に設けられた電磁作動式の燃料噴射弁、6はディスト
リビュータである。このディストリビュータ6のロータ
は機関回転の1/2の回転数で回転駆動され、内部には
機関回転数,燃料噴射時期を示す信号と気筒判別信号を
出力する回転センサ7が配設される。9はスロットルバ
ルブ、10はスロットルバルブ9の開度を検出するスロ
ットルポジションセンサ、11は機関の冷却水温を検出
するサーミスタ式の水温センサ、12は吸入空気温度を
検出する吸気温センサである。13はインテークマニホ
ルド3とエキゾストマニホルド16間に接続された排気
ガス還流路17に装着された開閉手段をなすバキューム
サーボ型の排気ガス再循環制御用バルブ(以下EGRバ
ルブと略す)であり、EGRバルブ13を制御する制御
管路18はEGRバルブ13のダイヤフラム室とサージ
タンク19入口との間に接続され、EGRバルブ13の
弁開度を決定するモジュレータ14と排気ガス再循環を
行なうか否かの切り換えを行なう電磁弁15(制御手段
をなす)がこの制御管路18に配置される。電磁弁15
は電子制御回路8の出力ポート107(図3)に接続さ
れ、例えば、冷間時,アイドル時,高負荷時にはモジュ
レータ14へ大気圧が通ずるように動作し、一方排気ガ
ス再循環実施時にはサージタンク19入口のスロットル
バルブ9付近の負圧をモジュレータ14へ印加するよう
に作動信号を受ける。30はEGRの異常を警告する警
告ランプである。
量検出手段をなし、シリンダ1に接続されるインテーク
マニホルド3内の吸入空気圧力を検出する吸気管圧力セ
ンサであって、半導体形圧力センサにより構成される。
4はインテークマニホルド3の各シリンダ吸気ポート付
近に設けられた電磁作動式の燃料噴射弁、6はディスト
リビュータである。このディストリビュータ6のロータ
は機関回転の1/2の回転数で回転駆動され、内部には
機関回転数,燃料噴射時期を示す信号と気筒判別信号を
出力する回転センサ7が配設される。9はスロットルバ
ルブ、10はスロットルバルブ9の開度を検出するスロ
ットルポジションセンサ、11は機関の冷却水温を検出
するサーミスタ式の水温センサ、12は吸入空気温度を
検出する吸気温センサである。13はインテークマニホ
ルド3とエキゾストマニホルド16間に接続された排気
ガス還流路17に装着された開閉手段をなすバキューム
サーボ型の排気ガス再循環制御用バルブ(以下EGRバ
ルブと略す)であり、EGRバルブ13を制御する制御
管路18はEGRバルブ13のダイヤフラム室とサージ
タンク19入口との間に接続され、EGRバルブ13の
弁開度を決定するモジュレータ14と排気ガス再循環を
行なうか否かの切り換えを行なう電磁弁15(制御手段
をなす)がこの制御管路18に配置される。電磁弁15
は電子制御回路8の出力ポート107(図3)に接続さ
れ、例えば、冷間時,アイドル時,高負荷時にはモジュ
レータ14へ大気圧が通ずるように動作し、一方排気ガ
ス再循環実施時にはサージタンク19入口のスロットル
バルブ9付近の負圧をモジュレータ14へ印加するよう
に作動信号を受ける。30はEGRの異常を警告する警
告ランプである。
【0010】図3は、内燃機関の燃料噴射量制御を行な
って空燃比を制御したり後述するEGR故障判別を行う
電子制御回路8と各種センサ等のブロック図を示し、電
子制御回路8はマイクロコンピュータを中心に構成され
る。
って空燃比を制御したり後述するEGR故障判別を行う
電子制御回路8と各種センサ等のブロック図を示し、電
子制御回路8はマイクロコンピュータを中心に構成され
る。
【0011】制御回路8は、吸気管圧力センサ2,回転
センサ7,スロットルポジションセンサ10,水温セン
サ11,吸気温センサ12からの各検出信号を取り込
み、これらの検出データに基づいて燃料噴射量を算出
し、燃料噴射弁4の開弁時間を制御して空燃比制御を行
なう。100は所定のプログラムによって演算処理を実
行するMPU(マイクロプロセッサユニット)、101
はMPU100に割り込み信号を出力する割り込み制御
部、102は回転センサ7からの回転角信号をカウント
し、エンジン回転速度を算出するカウンタ部、104は
吸気管圧力センサ2,水温センサ11,吸気温センサ1
2からの検出信号(アナログ信号)を選択的に入力して
デジタル信号に変換するA/D変換部であり、吸気圧力
センサ2からの信号は所定期間毎(例えば16mse
c)にA/D変換され、A/D変換された値は後述のR
AM106に記憶される。105はプログラムや演算に
使用するマップデータ等が予め記憶された読み出し専用
メモリであるROM、106は書込み読み出し可能な不
揮発性メモリであるRAMであり、キースイッチのオフ
後も記憶内容を保持する。107は電磁弁15に接続さ
れた出力ポート、108はレジスタを含む燃料噴射量
(時間)制御信号出力用の出力カウンタ部であって、M
PU100から送られる燃料噴射量データを入力し、こ
のデータに基づいて燃料噴射弁4の開弁時間を制御する
制御パルス信号のデューティ比を決定し、噴射量制御信
号を出力する。なお、出力用のカウンタ部108から出
力される制御信号は電力増幅器110を介して各気筒毎
の燃料噴射弁4に印加される。また、上記制御回路8内
において、MPU100,割り込み制御部101,入力
カウンタ部102,A/D変換器104,ROM10
5,RAM106,出力カウンタ部108はそれぞれコ
モンバス111に接続され、必要なデータの転送がMP
U100の指令により行なわれる。
センサ7,スロットルポジションセンサ10,水温セン
サ11,吸気温センサ12からの各検出信号を取り込
み、これらの検出データに基づいて燃料噴射量を算出
し、燃料噴射弁4の開弁時間を制御して空燃比制御を行
なう。100は所定のプログラムによって演算処理を実
行するMPU(マイクロプロセッサユニット)、101
はMPU100に割り込み信号を出力する割り込み制御
部、102は回転センサ7からの回転角信号をカウント
し、エンジン回転速度を算出するカウンタ部、104は
吸気管圧力センサ2,水温センサ11,吸気温センサ1
2からの検出信号(アナログ信号)を選択的に入力して
デジタル信号に変換するA/D変換部であり、吸気圧力
センサ2からの信号は所定期間毎(例えば16mse
c)にA/D変換され、A/D変換された値は後述のR
AM106に記憶される。105はプログラムや演算に
使用するマップデータ等が予め記憶された読み出し専用
メモリであるROM、106は書込み読み出し可能な不
揮発性メモリであるRAMであり、キースイッチのオフ
後も記憶内容を保持する。107は電磁弁15に接続さ
れた出力ポート、108はレジスタを含む燃料噴射量
(時間)制御信号出力用の出力カウンタ部であって、M
PU100から送られる燃料噴射量データを入力し、こ
のデータに基づいて燃料噴射弁4の開弁時間を制御する
制御パルス信号のデューティ比を決定し、噴射量制御信
号を出力する。なお、出力用のカウンタ部108から出
力される制御信号は電力増幅器110を介して各気筒毎
の燃料噴射弁4に印加される。また、上記制御回路8内
において、MPU100,割り込み制御部101,入力
カウンタ部102,A/D変換器104,ROM10
5,RAM106,出力カウンタ部108はそれぞれコ
モンバス111に接続され、必要なデータの転送がMP
U100の指令により行なわれる。
【0012】つぎに、動作について説明する。内燃機関
が始動すると、制御回路8内のROM105に格納され
たEGRの作動マップ、すなわち、吸気管圧力と機関回
転数とをパラメータとするマップ(図示省略)に基づい
て、MPU100にて現吸気管圧力と機関回転数の検出
値でEGRの作動領域か否かの判定が行なわれる。作動
領域であると判定されたときに、電磁弁15を励磁して
サージタンク19入口のスロットルバルブ9付近の負圧
をモジュレータ14へ加え、EGRバルブ13を開弁動
作させることにより、排気ガスをインテークマニホルド
3へ還流させる。
が始動すると、制御回路8内のROM105に格納され
たEGRの作動マップ、すなわち、吸気管圧力と機関回
転数とをパラメータとするマップ(図示省略)に基づい
て、MPU100にて現吸気管圧力と機関回転数の検出
値でEGRの作動領域か否かの判定が行なわれる。作動
領域であると判定されたときに、電磁弁15を励磁して
サージタンク19入口のスロットルバルブ9付近の負圧
をモジュレータ14へ加え、EGRバルブ13を開弁動
作させることにより、排気ガスをインテークマニホルド
3へ還流させる。
【0013】この様な作動を行なうEGRでの故障判別
は図4に示すフローチャートの割り込み処理として実行
される。割り込み条件としてたとえば機関始動時から3
0分経過した後に1回だけ設定する。これは頻繁な故障
判別によるEGRの作動中断の回数を減らすためであ
る。
は図4に示すフローチャートの割り込み処理として実行
される。割り込み条件としてたとえば機関始動時から3
0分経過した後に1回だけ設定する。これは頻繁な故障
判別によるEGRの作動中断の回数を減らすためであ
る。
【0014】図4のフローチャートにおいてまずステッ
プ201でEGR作動条件が成立しているか否かの判別
を行う。ここでEGR作動条件とは、吸気管圧力と機関
回転数とが前述したEGR作動マップの所定領域内にあ
ること(例えば吸気管圧力400mmHg以下でかつ回
転数が3000rpm以下であること)である。
プ201でEGR作動条件が成立しているか否かの判別
を行う。ここでEGR作動条件とは、吸気管圧力と機関
回転数とが前述したEGR作動マップの所定領域内にあ
ること(例えば吸気管圧力400mmHg以下でかつ回
転数が3000rpm以下であること)である。
【0015】ステップ201でEGR作動条件成立時は
ステップ202で定常運転状態であるか否かの判別を行
なう。また、EGR作動条件不成立時はステップ220
で成立するのを待ってステップ202に進む。ここで定
常運転状態とはスロットル開度変化量が所定値以下であ
ること、あるいは吸気管圧力変化量が所定値以下である
ことである。ステップ202で定常運転状態と判別され
るとステップ203でEGRバルブ13が開時の吸気管
圧力(PMON)を算出し、それをRAM106あるいは
MPU100内のレジスタに記憶する。ここでオン時の
吸気管圧力PM ONはステップ201,202の条件成立
下での所定回数(例えば10回)サンプリングされた吸
気管圧力の平均値である。ところでステップ202かN
O判定のときはステップ221で定常運転状態になるの
を待ってステップ203に進む。
ステップ202で定常運転状態であるか否かの判別を行
なう。また、EGR作動条件不成立時はステップ220
で成立するのを待ってステップ202に進む。ここで定
常運転状態とはスロットル開度変化量が所定値以下であ
ること、あるいは吸気管圧力変化量が所定値以下である
ことである。ステップ202で定常運転状態と判別され
るとステップ203でEGRバルブ13が開時の吸気管
圧力(PMON)を算出し、それをRAM106あるいは
MPU100内のレジスタに記憶する。ここでオン時の
吸気管圧力PM ONはステップ201,202の条件成立
下での所定回数(例えば10回)サンプリングされた吸
気管圧力の平均値である。ところでステップ202かN
O判定のときはステップ221で定常運転状態になるの
を待ってステップ203に進む。
【0016】次にステップ204でEGRバルブ13を
閉じるための信号を電磁弁15に出力し、ステップ20
5でEGRバルブ13を閉じてからの経過時間を計数す
るための計数手段をなすカウンタCをスタートさせ、ス
テップ206でEGRオフ信号出力後の吸気管圧力PM
OFF を算出する。そしてステップ207でEGRバルブ
13が開時の吸気管圧力PMONとEGRバルブ13が閉
じた後の吸気管圧力PMOFF との偏差ΔPMを算出し、
ステップ208で偏差ΔPMが判定値K1より大きいか
否かの判別を行なう。大きいと判別されたときはEGR
は正常と判断し、ステップ211でEGRバルブ13を
開にするための信号を電磁弁15に出力してEGRをオ
ンして本ルーチンを終了する。
閉じるための信号を電磁弁15に出力し、ステップ20
5でEGRバルブ13を閉じてからの経過時間を計数す
るための計数手段をなすカウンタCをスタートさせ、ス
テップ206でEGRオフ信号出力後の吸気管圧力PM
OFF を算出する。そしてステップ207でEGRバルブ
13が開時の吸気管圧力PMONとEGRバルブ13が閉
じた後の吸気管圧力PMOFF との偏差ΔPMを算出し、
ステップ208で偏差ΔPMが判定値K1より大きいか
否かの判別を行なう。大きいと判別されたときはEGR
は正常と判断し、ステップ211でEGRバルブ13を
開にするための信号を電磁弁15に出力してEGRをオ
ンして本ルーチンを終了する。
【0017】またステップ208がNO判定のときはス
テップ209でEGRバルブ13を閉にするための信号
を出力してからの経過時間に相当するカウンタCが所定
時間T1に達したか否かの判別を行なう。ここで所定時
間T1は例えば3秒程度に、即ちEGRバルブ13閉に
応じて吸気管圧力が十分に変化しうる時間に設定され
る。ステップ209で所定時間T1に達していないと判
別されるとステップ207に戻って、カウンタCが所定
時間T1に達するまでに偏差ΔPMが判定値K1を越え
れば、越えた時点でEGRは正常と判別されてEGRバ
ルブ13を開く(ステップ211)が、所定時間T1に
達しても偏差ΔPMが判定値K1を越えなかった場合は
還流制御装置異常と判別し、ステップ210で異常処理
即ち、警告ランプ30を点灯し、ステップ211に進ん
でEGRをオンして故障判別処理を終了する。
テップ209でEGRバルブ13を閉にするための信号
を出力してからの経過時間に相当するカウンタCが所定
時間T1に達したか否かの判別を行なう。ここで所定時
間T1は例えば3秒程度に、即ちEGRバルブ13閉に
応じて吸気管圧力が十分に変化しうる時間に設定され
る。ステップ209で所定時間T1に達していないと判
別されるとステップ207に戻って、カウンタCが所定
時間T1に達するまでに偏差ΔPMが判定値K1を越え
れば、越えた時点でEGRは正常と判別されてEGRバ
ルブ13を開く(ステップ211)が、所定時間T1に
達しても偏差ΔPMが判定値K1を越えなかった場合は
還流制御装置異常と判別し、ステップ210で異常処理
即ち、警告ランプ30を点灯し、ステップ211に進ん
でEGRをオンして故障判別処理を終了する。
【0018】以上述べた実施例では状態量検出手段とし
て吸気圧センサを用いていたが、エアフロメータ等を代
わりに用いることも可能である。
て吸気圧センサを用いていたが、エアフロメータ等を代
わりに用いることも可能である。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、還流路を閉じてからの
空気流量に起因する状態量と還流路開時の状態量との偏
差が所定レベルを越えた時点で即座に還流装置正常と判
別されて還流路が開かれるため、故障判別に伴う還流路
を閉じる時間が最小限に抑えられてエミッションの悪化
が抑制されるという優れた効果がある。
空気流量に起因する状態量と還流路開時の状態量との偏
差が所定レベルを越えた時点で即座に還流装置正常と判
別されて還流路が開かれるため、故障判別に伴う還流路
を閉じる時間が最小限に抑えられてエミッションの悪化
が抑制されるという優れた効果がある。
【図1】クレーム対応図である。
【図2】本発明実施例の概略構成図である。
【図3】電子制御回路及びその周辺の構成を示したブロ
ック図である。
ック図である。
【図4】EGRの故障判別時のMPUの作動を示したフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図5】従来技術の説明に供した説明図である。
2 吸気圧センサ 8 電子制御装置 13 EGRバルブ 15 電磁弁 17 排気ガス循環路
Claims (1)
- 【請求項1】 内燃機関の排気ガスを吸気管へ還流させ
る還流路と、この還流路を開閉する開閉手段と、この開
閉手段を開閉制御する制御手段とを備える還流制御装置
であって、前記吸気管内に流れる空気量に起因する状態
量を検出する状態量検出手段と、前記開閉手段が開いて
いるときの前記状態量を記憶する記憶手段と、前記開閉
手段が開状態から閉状態に制御された後の前記状態量
と、前記記憶手段に記憶された状態量との偏差を算出す
る算出手段と、前記開閉手段が前記制御手段によって開
状態から閉状態に制御された時点からの経過時間を計数
する計数手段と、前記偏差と所定の判定値とを比較する
比較手段と、前記経過時間が予め定められる所定時間に
達する前において前記偏差が前記所定の判定値を超えた
時点で正常と判別して前記開閉手段を閉状態から開状態
に制御し、前記経過時間が所定時間に達しても前記偏差
が前記所定の判定値を越えないとき異常と判別する判別
手段と、を備えたことを特徴とする排気ガス還流制御装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3118606A JP2836649B2 (ja) | 1991-05-23 | 1991-05-23 | 排気ガス還流制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3118606A JP2836649B2 (ja) | 1991-05-23 | 1991-05-23 | 排気ガス還流制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH04347354A JPH04347354A (ja) | 1992-12-02 |
JP2836649B2 true JP2836649B2 (ja) | 1998-12-14 |
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JP3118606A Expired - Lifetime JP2836649B2 (ja) | 1991-05-23 | 1991-05-23 | 排気ガス還流制御装置 |
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JP (1) | JP2836649B2 (ja) |
-
1991
- 1991-05-23 JP JP3118606A patent/JP2836649B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04347354A (ja) | 1992-12-02 |
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