JP2836044B2 - モジュール誘導コイルアッセンブリを具備した誘導炉 - Google Patents

モジュール誘導コイルアッセンブリを具備した誘導炉

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JP2836044B2 JP5306128A JP30612893A JP2836044B2 JP 2836044 B2 JP2836044 B2 JP 2836044B2 JP 5306128 A JP5306128 A JP 5306128A JP 30612893 A JP30612893 A JP 30612893A JP 2836044 B2 JP2836044 B2 JP 2836044B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は誘導炉に関するものであ
り、詳述するとモジュールの態様にて誘導炉と構造的に
相互接続される誘導コイルアッセンブリを具備した誘導
炉に関する。モジュール誘導炉コイルアッセンブリはヘ
リカル誘導コイルとヘリカル誘導コイルにより被覆され
る周辺領域の主要部を分有する区分された中間ヨークと
を具備する。モジュール構造は区分されたヨークまたは
誘導コイルアッセンブリ自身の容易かつ好都合な除去を
可能にすることにより欠陥除去を助長する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】うず電流が金属内を流れるようにしそして
これを加熱するようにする磁界を発生することにより金
属を溶融するための誘導炉がよく知られている。かかる
炉において、誘導コイルアッセンブリは磁界を発生す
る。誘導コイルアッセンブリは通常、誘導コイルと上
部、下部および中間ヨークを具備すると考えられてい
る。
【0004】るつぼ内の金属の工業的スケールの加熱を
達成するのに通常必要とされる高いパワーが原因で誘導
コイルアッセンブリおよびその構成要素は相当に大き
い。相当に大きい誘導コイルアッセンブリはその所望さ
れる目的に良好に適合する。しかし、その大きさが障害
状態の場合に不都合となる。詳述すると、もし誘導コイ
ルアッセンブリが障害を受ければ、アッセンブリ中の欠
陥のある構成要素ならびにこれら構成要素に高いパワー
を供給することに関連した相当に大きなケーブルを取り
はずしそして再度接続するのに、通常、相当に長い時間
が必要とされる。相当に長い取外しおよび再接続時間は
関連の誘導炉が生産から外される相当に長い手持ち時間
ないし停止時間に直接的に寄与する。
【0005】コイルアッセンブリの除去および置換を助
長する置換可能コイルアッセンブリを具備した誘導炉が
知られておりそしてウイスコンシン州、Menomonee Fall
s 所在のPillar Industries Limited Partnership 社よ
り「シャントパック設計(shunt pac design)」として入
手できる。置換可能コイルアッセンブリは、互いに円周
方向に離間されておりそしてアッセンブリの誘導コイル
を物理的に支持するいわゆるねじ込みボルトボード部材
を具備する一品構成ユニットである。これらねじ込みボ
ルトボード部材は、中間ヨークによって被覆され得る誘
導コイル周辺部の大きさを限定する。なぜなら中間ヨー
クは、支持用ねじ込みボルトボード部材によりすでに占
有されている領域において誘導コイルの周囲に配置でき
ないからである。この制約は中間ヨークにより被覆され
る誘導コイルの周辺部の大きさを巻回誘導コイルの全周
辺部の50ないし60パーセントの割合に限定する。中
間ヨークにより被覆される誘導コイル周辺部の大きさが
50〜60パーセントの割合から約80パーセントまた
はそれ以上の割合へ増大せられるよう手段が提供される
ことが所望されている。
【0006】構成要素の置換を助長するために構成要素
への接近ないしアクセスを許容するための手段を具備し
た誘導コイルアッセンブリは、かかるアクセス手段が破
片(debris)をして誘導コイルアッセンブリの内部へ至る
通路を見出すのを許容するという欠点をも有する。通常
この破片は金属でありそして炉により加熱される金属の
形成および/または流込み動作中に生成される。この金
属破片は標準的には磁気ヨークへ引き付けられそして誘
導コイルアッセンブリ内の周囲を移動し得、接地ないし
アース障害を招く。破片の誘導炉内部への装入が制限さ
れるとともに、破片が中間ヨークの総括的な領域へ向う
その通路を見出す場合にかかる装入破片のいずれをも容
易に除去しいずれの関連のアース障害をも迅速に取り除
き得るようするための手段を提供することが依然として
所望されている。アース障害の除去および誘導コイルア
ッセンブリ自身の除去を助長するための手段を提供する
ことに加えて誘導炉は実質的に動作上の振動雑音がない
ことが重要である。かかる雑音は通常、誘導炉、詳述す
ると誘導コイルから発生するうなり音として現れる。こ
の雑音は炉の操作者にとって長期間それが課されるとき
特にとりわけ苛立たしい。誘導コイルから発生する雑音
を実質的に低減するよう手段が提供されることが望まし
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】したがって本発明の目的は誘導炉から容易
に除去できそして巻回誘導コイル円周の広範な大部分が
中間ヨークにより被覆される構成を有する誘導コイルア
ッセンブリを提供することである。
【0009】本発明の他の目的は、所望されないいずれ
の金属破片をもその領域、特に中間ヨークの総括的な領
域から都合よく移動されるのを許容する手段を具備して
おりかつ容易に除去される誘導コイルアッセンブリを提
供することである。
【0010】本発明のさらに他の目的は、誘導炉の全利
用可能および製造時間を増大するようにそして誘導炉か
ら通常発生する雑音のレベルを低減するように故障の場
合にいくつかの中間ヨークの容易かつ迅速な除去を助長
するモジュール構成を具備した誘導コイルアッセンブリ
を備えた誘導炉を提供することである。
【0011】本発明の他の目的、利益および新規な特徴
は添付図面を参照しつつ叙述される以下の発明の詳細な
説明から明らかとなろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、誘導コイルお
よび複数のヨークを具備する誘導コイルアッセンブリを
具備する誘導炉へ向けられる。誘導コイルアッセンブリ
は、誘導炉からのその除去および置換に便宜を与える取
付け構造体により誘導炉内に保持される。詳述すると、
誘導炉は誘導コイルアッセンブリの複数の中間ヨークの
うちのいずれの一つも誘導炉から除去されるようにしそ
して他の中間ヨークが適所に留まるよう誘導コイルアッ
センブリを保持するためのモジュール保持アッセンブリ
を有する。さらに、モジュール保持アッセンブリは、誘
導コイルアッセンブリがそっくりそのまま除去されるの
を許容しそして適所に留まり別のアッセンブリが誘導炉
へ装着されるのを待ち受ける。
【0013】誘導炉は加熱されるべき物質を受け入れる
ための手段と、誘導コイルアッセンブリと、誘導コイル
アッセンブリを保持するためのモジュール保持アッセン
ブリとを具備する。加熱される物質は所定の形状を有す
るるつぼ内に受け入れられる。誘導コイルアッセンブリ
は中央軸線と、所定の軸線長とあらかじめ選択された内
径を有する。誘導コイルアッセンブリは、誘導コイル
と、上部ヨークと、下部ヨークと、複数の中間ヨークと
を具備する。誘導コイルはるつぼの周囲に巻回されそし
て誘導炉の周辺部を画定する。中間ヨークは誘導コイル
により画定される周辺部の実質的に全体にわたり延長す
るよう配置される。上部ヨークおよび下部ヨークは所定
の距離だけ互いに軸線方向に離間されておりそして複数
の中間ヨークにより互いに電磁気的に結合されている。
モジュール保持アッセンブリは誘導コイルアッセンブリ
を包囲しそしてこれを半径方向に保持しそして起立部材
およびシャフト部材を具備する。
【0014】本発明はるつぼを有する誘導炉内で誘導コ
イルアッセンブリを保持しそして誘導コイルアッセンブ
リから放射され得るいずれの漏洩磁束をも低減するよう
誘導コイルアッセンブリの構成要素を配列するための方
法をも含む。本方法は少くとも誘導コイルおよび複数の
中間ヨークを具備するコイルアッセンブリを上部ヨーク
および下部ヨークとともに具備する特定の構成を提供す
ることを含む。誘導コイルはるつぼの周囲に巻回されそ
して誘導炉の周辺部を画定する。中間ヨークは誘導コイ
ルにより画定される周辺部の実質的に全てにわたり延長
するよう配列されている。本方法は、複数の起立部材お
よび複数のシャフト部材を提供することをも含む。起立
部材は誘導炉の周辺部のまわりに互いに離間されそして
それぞれの起立部材が内部にアパーチャを有する。シャ
フト部材はそれぞれ起立部材のアパーチャにはめ合わさ
れる。シャフト部材は誘導炉の周辺部に向う方向そして
これから離れる方向で半径方向内向きおよび外向きに移
動されるようなされている。複数の中間ヨークは誘導コ
イルの周辺部に配置されるが、電気的に絶縁性物質の部
材によりここから離間されている。複数の中間ヨークは
少くとも各ヨークの一部分が複数の起立部材のうちの少
くとも一つと整列状態にあるよう、誘導炉の周囲に配置
される。シャフト部材は順次それぞれが複数の中間ヨー
クのうちの一つと接触するようより半径方向内向へと調
整される。腕部材がそれぞれ2つの対向配置されたアパ
ーチャを有しそして各アパーチャがシャフト部材を受け
入れ、各アパーチャが異なるが隣接する中間ヨークと整
列した状態で起立部材を提供する段階を本方法が別途具
備することが好ましい。
【0015】
【実施例】図面、ここで同様の参照番号は同様の部材を
示す、を参照すると、図1には本発明による誘導炉10
が図示されている。誘導炉10は数フィートまでの直径
および数フィートまでの高さを有することができる。こ
れらの寸法は、工業的な応用に通常必要とされる量の金
属の溶融に供するのに必要とされる。結果的に、誘導炉
10の構成要素、たとえばその誘導コイルアッセンブリ
12そしてこれらの構成要素に高いパワーを供給するの
に必要とされるケーブル、はすべて相当に大きな寸法を
有する。
【0016】概括的にいえば、誘導炉10は誘導コイル
アッセンブリ12の容易な置換を提供しさらに誘導コイ
ルアッセンブリの中間ヨークの容易な置換をも許容する
ようモジュールの態様にて構成された誘導コイルアッセ
ンブリ中間ヨークを提供する。なお、誘導コイルアッセ
ンブリ12は、その包装された誘導コイルの周辺部の大
部分が、誘導コイルアッセンブリ12により放射せられ
るいずれの漏洩磁束をも実質的に低減するよう中間ヨー
クにより被覆される。そのうえさらに誘導コイルアッセ
ンブリ12は、そのモジュール型中間ヨークがこれら中
間ヨークの方へ向かう通路をどうにかして見出しそして
アース障害を招く可能性のある金属製の破片の迅速な除
去を可能にするために容易に除去され得るよう構成され
る。さらに、誘導コイルアッセンブリは締結部材へ接続
され、プレストレスが賦与される誘導コイルを具備しそ
してその構成要素からなる内部構造的な構成を具備し、
しかしてこれら構成要素の全てが協働し、誘導コイルア
ッセンブリ12の誘導コイルから通常放射するいずれの
EMF放射および振動雑音をも実質的に低減する。
【0017】誘導炉10は、保持体を傾斜するよう構成
された複数のフレーム部材14と、上方部分16と、通
常湾曲された構成を有する下方部分18と、誘導コイル
12とを具備する。誘導コイルアッセンブリ12には以
下で別途詳細に叙述されるように、少くとも2つまたは
それ以上の連結ロッド型アッセンブリ22と少くとも2
つまたはそれ以上のクランプアッセンブリ24とが設け
られる。炉10は、たとえば誘導炉10の蓋などの液圧
制御装置に差し向けられる流路28A、28Bおよび2
8Cおよび結合されたパワーコンジット26Aおよび水
冷コンジット26Bを具備する。コンジット26Aおよ
び26B内のパワー接続および冷却流体は誘導コイルア
ッセンブリ12へ供給されるが、これは図2を参照しつ
つ別途に詳述する。
【0018】誘導コイルアッセンブリ12は炉10によ
り加熱されるべき金属を収容するるつぼ30を完全に包
囲する。るつぼ30は耐火物から形成されそして適宜に
焼成されたモノリシックなまたは一体式ライナーを具備
する。るつぼ30は誘導炉10の周囲の通常、キャップ
状区分形態で配置される複数の耐火部材32に隣接する
がこれとは別個の上部帯域30Aを具備する。るつぼ3
0は底部18により支持される底部帯域30Bを具備す
る。
【0019】誘導コイルアッセンブリ12は、中央軸線
34´、あらかじめ選択された軸線長さおよびあらかじ
め選択された内径を有する。これらの寸法は主に炉10
が収容しそして溶融する金属の量により決定される。本
明細書で叙述されるごとく、誘導コイルアッセンブリ1
2は、ヘリカル誘導コイル34、上部ヨーク36、下部
ヨーク38および複数の中間ヨーク40を具備する。誘
導コイル34はるつぼ30の周囲で包装されており、そ
してより詳細に叙述するごとく本発明にとって重要であ
る誘導炉の周辺部を画定する。中間ヨーク40が、好ま
しくはマイカであるがこれである必要はない絶縁性シー
ト部材42により誘導コイル34から分離されている。
同様に、誘導コイル34は、好ましくはしっくいないし
グラウト物質の層44によりるつぼ30から分離されて
いる。誘導コイル34はそれぞれ絶縁層46および48
により上部ヨーク36および下部ヨーク38から分離さ
れている。上部ヨークおよび下部ヨーク36および38
はあらかじめ選択された距離だけ互いに軸線方向に離間
されておりそして複数の中間ヨーク40により互いに電
磁気的に結合されている。
【0020】上部ヨーク36は溶接54によりリップ部
分52に結合される環状金属部材50により適所に保持
される区分された耐火部材32の下部に配置される。上
部ヨークおよび下部ヨーク36、38はそれぞれ冷却ダ
クト56、58を貫流する冷却流体により冷却されるの
が好ましい。上部ヨークおよび下部ヨーク36、38は
積層化されている。中間ヨーク40は本発明にとって第
1に重要でありそして(以下で叙述されるように)モジ
ュール保持型アッセンブリ60が原因で誘導コイルアッ
センブリ12から個別に除去可能である。モジュール保
持型アッセンブリ60は複数の中間ヨークのそれぞれが
誘導コイルアッセンブリから個別にそして完全に除去さ
れるようにしそして残余のヨーク40が適所に残るよう
にする。さらに、誘導コイルアッセンブリ12およびる
つぼ30はそっくり除去可能であり、そして、モジュー
ル保持アッセンブリ60は適所に残り耐火物のライニン
グを前もって適所に具備し得る別の誘導コイルアッセン
ブリ12の装着を待ち受ける。モジュール保持アッセン
ブリ60は、柱状部材62などの複数の起立部材と、好
ましくは複数の除去可能な腕部材64と、複数のシャフ
ト手段または調整手段66を具備する。図2および図3
〜図6の実施例について、モジュール保持アッセンブリ
60は、図2に最も良好に図示されているごとく、上部
部材、中央部材および下部部材を具備する。ところで明
瞭さのために関連の参照番号は中央部材についてのみ図
示する。
【0021】図2の除去可能な腕部材のそれぞれは中空
でありそして中央空隙68を有するのが好ましい。各腕
部材64は調整手段66のシャフトまたはボルト70が
挿入されるアパーチャ68Aを具備する。一実施例にお
いて、シャフト70がアパーチャ68A内にねじ止めさ
れるよう対応する内部ねじ山を具備したアパーチャ68
A内にシャフト70がねじ込まれそしてこれとはめ合
う。図6を参照しつつ叙述すると他の実施例において、
アパーチャ68Aはねじ山が切られないが、シャフト7
0のためのはめ合い隙間穴を画定する。ナットおよび円
錐型ディスクスプリングが中央空隙68内に配置されそ
してシャフト70と協働し、作動誘導コイル34の熱膨
張に応答し半径方向の拡張を行う。たとえば時計方向な
どいずれの方向のシャフト70の回転もシャフト70を
誘導炉10の中央に向かい半径方向で内側に移動せしめ
そして逆に、たとえば反時計方向などの他の方向のシャ
フト70の回転は、シャフト70を誘導炉10の中央か
ら半径方向で外側に移動せしめる。シャフト70は、そ
れぞれの中間ヨーク40に間接的に接続される後述の案
内部材72へ挿入できるのが好ましい一方の端部を具備
する。シャフト70の他方の端部は半径方向にて外側お
よび内側にシャフト70を調整または移動するために使
用される把持可能な頭部74を有する。シャフト70
は、その最も内側の位置へ移動されるとき、案内部材7
2およびクランプ部材76、78と協働し、中間ヨーク
40内のそれぞれの層を適所に保持しそして誘導コイル
34に対し押圧される中間ヨーク40を維持する。
【0022】図3は、部材80、86、88、90から
構成されるクランプアッセンブリを図示する。部材80
は溶接部82、84によりダクト58に結合される。ダ
クト58は誘導コイルアッセンブリ12の一部である円
形の下部ヨーク(図示せず)に堅牢に装着され、誘導コ
イルアッセンブリ12を部材80に固着する。部材80
は順次部材86、88および90により下部支持部材1
8に堅牢に装着される。部材86が弓形形状を有しそし
てその一方の端部は部材80の凹所80Aに挿入されそ
してその他方の端部は部材88および90により捕捉さ
れそしてクランプ保持される。部材88は階段状の縁部
88Aを有し、しかして縁部88Aはこれと相補形状の
部材86の階段状縁部86Aと係合する。部材90は部
材86のスロット86Bに挿入されそして下方部分18
の相補ねじ溝とはめ合うねじ山が切られた端部を有す
る。図3からわかるように、部材90が下方に締め付け
られると、それは部材88を下方に押圧し、順次部材8
8は弓形部材86を押圧し、順次弓形部材は部材80を
下方に押圧し、誘導コイルアッセンブリ12が底部18
に対し適所にて堅牢に保持されることを保証する。モジ
ュール保持型アッセンブリ60による誘導コイルアッセ
ンブリ12の保持は図4を参照しつつ別途叙述する。
【0023】図4は環状保持部材50および下方部分1
8との間でそしてこれらの周囲に円周方向に離間されて
接続される複数の柱状部材62を図示する。柱状部材6
2は、誘導コイルアッセンブリ12をそっくりそのまま
除去および置換するのを助長するよう誘導炉10のハウ
ジングに静止した態様で固定される。詳述すると、固定
柱状部材62は、誘導コイルアッセンブリ12がそっく
りそのまま除去される間(後述)、モジュール保持アッ
センブリ60が静止した状態に留まるのを許容しそして
置換誘導コイルアッセンブリ12を受け入れそしてこれ
を保持するのに備え適所に留まる。
【0024】除去可能な各腕部材64は、柱状部材62
の上部、中部および下部帯域に図4に示されるごとく配
置される横方向通路92とぴったりとはめ合う。腕部材
64の寸法はまた通路92から完全に除去され、後述す
るごとく中間ヨーク40の除去が助長され得るよう選択
される。除去可能な各腕部材64は、2つの相異なるし
かし隣接する垂直方向に延長する中間ヨークにそれぞれ
接続される2つの個別の調整手段66を具備することが
好ましい。かかる構成は、それぞれの腕部材64が隣接
する中間ヨークペア40の保持を助長する。しかし所望
であれば腕部材64は除去可能でありそしてそれぞれの
個別の調整手段66は個別の中間ヨーク40の前方に配
置される個別の柱状部材62へ相互接続可能である。
【0025】図4は、図1にも示されている連結ロッド
アッセンブリ22を図示する。連結ロッドアッセンブリ
22はロッド部材96、ダクト56、58にそれぞれ接
続される一対の締結部材97、それぞれの締結部材ごと
に一つの一対のナット98、およびロッド部材96のそ
れぞれの対向端部と物理的に係合しそして熱膨張手段と
して供される、ナット部材98の下部にそれぞれ位置決
めされる円すい形状ディスクスプリング部材のペア(図
示せず)とを具備する。各円錐形状ディスクスプリング
部材は、印加された力に応答して外側に湾曲する側部壁
を有する。各ナット98は円錐形状ディスクスプリング
を締め付け、円錐形状ディスクスプリングをそれぞれの
締結部材97の方へ強制する。締結部材97はダクト5
6および58により誘導コイルアッセンブリ12に装着
され、これら締結部材97が誘導コイルアッセンブリ1
2の上部および下部ヨーク36、38(図2参照)へ間
接的に接続される。
【0026】以下で詳細に説明するごとく、動作におい
て、上部および下部ヨーク36、38が作動誘導コイル
34の熱膨張が原因で軸線方向に変位し始めるとき、熱
膨張誘導コイル34と一緒に外側に移動するよう円錐ス
プリング部材のばね状側部壁が湾曲する。これら円錐デ
ィスクスプリング部材は、誘導コイル34がその非膨張
および非作動状態へ復帰するとき、それらの元の形状へ
弾性的に復帰する。円錐形状ディスクスプリング部材
は、誘導コイルアッセンブリ12の誘導コイル34の動
作と非動作全ての状態にわたり軸線方向のクランプ保持
動作を可能にする。
【0027】連結ロッドアッセンブリ22、クランプア
ッセンブリ24および保持アッセンブリ60は有利なこ
とに上部および下部ヨーク36、38と協働して誘導コ
イル34を軸線方向に圧縮するための手段を提供する。
かかる圧縮は図2を図4の両方を参照して叙述する。図
2を参照すると、上部ヨークおよび下部ヨーク36、3
8はそれぞれ誘導コイル34の上向きおよび下向き運動
をそれぞれ抑制し、一方、図2または図4に示されるご
とく、連結ロッドアッセンブリ22はダクト56、58
の運動を抑制し、しかしてダクト56、58は順次上部
ヨークおよび下部ヨーク36、38の運動を抑制しそし
てクランプアッセンブリ24は誘導コイルアッセンブリ
12を下方部分18に保持する。休止または非作動状態
の誘導コイル34が部材36、38、22および24に
より適所に保持される。しかし、上述したごとく、誘導
コイル34がその動作状態へおかれるとき、連結ロッド
アッセンブリ22の円錐ディスクスプリング部材は有利
なことに誘導コイル34の熱膨張を許容する。
【0028】かかる熱膨張手段に加えて、本発明は、誘
導コイルの動作状態中、誘導コイル34から通常発する
振動雑音を低減する。詳述すると、上部および下部ヨー
ク36および38は誘導コイルアッセンブリ12の保持
構造の一部でありそして誘導コイル34のクランプ保持
を行いその動作上の運動を低減する。なお、誘導コイル
34それ自身はプレストレスが与えられ、誘導コイル3
4それ自身の熱膨張および磁界を逆転する動作により通
常生ずるその軸線方向の運動を低減する。詳述すると、
誘導コイル34が磁気的な力を受けるときもしそれがな
ければ軸線方向の運動、振動および雑音を通常生ずるで
あろう応力を十分に打ち消す内部応力が誘導コイル34
に誘導せられる。さらに、誘導コイル34を押圧する中
間ヨーク40は、クランプ76の方へと強制され引き続
きクランプ76を関連のヨーク部材40へ強制する関連
のシャフト部材70により、誘導コイル34の半径方向
のクランプを行い、中実な上部ヨークおよび下部ヨーク
36、38により提供される軸線方向のクランプ作用を
相協力して助長する。その全てが誘導コイルアッセンブ
リ12の主たる保持を提供するところのシャフト70を
包含する調整手段66、腕部材64および柱状部材62
の構成は図4の線5−5に沿った図である図5を参照し
つつ別途叙述する。
【0029】図5は参照番号40Aで図示されるごとく
中間ヨークのいくつかを残余のヨーク40の幅よりも小
さい幅を有するものとして図示する。これら中間ヨーク
40Aは、それぞれが接続箱100を有する(たとえば
20Bなどの)誘導コイルアッセンブリ12ヘリカルコ
イル34への対向配置された水冷電気接続部の相互接続
のための空間を作りそしてこれを収容するのに提供され
る。図5は別途、複数(3つ)の連結ロッドアッセンブ
リ22および複数(3つ)のクランプアッセンブリ24
を図示しており、全てのアッセンブリは互いに離間され
ている。
【0030】図5に図示の実施例について、12個の中
間ヨーク40が誘導コイル34を包囲しそして互いに円
周方向に離間されている。中間ヨーク40はほとんどの
場合図5の下方に図示される間隔102だけ互いに離間
される。ところが、図5に別途図示されているごとく、
中間ヨーク40A間の間隔は、誘導コイル34へのたと
えば20Bなどのパワー接続および冷却用コンジットに
近い総括的な領域において距離102に比べて増大せら
れる。6個の柱状部材62は、各柱状部材62が、その
それぞれの端部に配置されかつそれぞれの中間ヨーク4
0へ接続される調整手段66を具備するところの除去可
能な腕部材64を備えた状態で、それぞれの中間ヨーク
のペア40に関し配置される。
【0031】図5からわかるように、モジュール保持型
アッセンブリ60は、誘導コイルアッセンブリ12を保
持しつつ、中間ヨーク40がるつぼ30の周囲に巻回さ
れる誘導コイル34の全円周を延長するよう構成される
のを許容する。中間ヨーク40は誘導コイル34の円周
の大部分を被覆するので、そうしなければ誘導炉10の
密閉空間から外側へ漏出するであろう漏洩磁束の量が低
減される。図5に図示の実施例について誘導コイル34
と中間ヨーク40、詳述すると、それらの積層体による
この有利な被覆は巻回ヘリカル誘導コイル34の関連の
全円周の約80パーセントである。この80パーセント
という分担割合は、たとえば、関連の中間ヨークにより
被覆される巻回誘導コイル円周が50パーセントないし
60パーセントよりも小さな値に限定される「従来技
術」の項で叙述したねじ込みボルトボードを具備する誘
導炉などの従来の誘導炉の相当な改善である。なお、図
から理解されるように、巻回誘導コイル34のこの80
パーセントという被覆割合は、特に、コンジット20B
の総括的な領域内で中間ヨーク40Aを隔てる距離が短
くされれば、別途に増大可能である。本発明により提供
される誘導コイル34の中間ヨーク40による被覆の改
善は、労働者の安全に関心がある職業安全・健康当局(O
SHA)の願望とも一致する。詳述すると、本発明は、そう
しなければ労働者の安全に有害な影響を有するであろう
漏洩磁束の量を実質的に低減する。
【0032】図5から別途理解されるように、小さな隙
間、たとえば距離102、が提供され、炉10からの中
間ヨーク40の個別の除去を可能にする。類似の隙間が
中間ヨーク40間および環状の上部ヨーク36間および
下部ヨーク38間にあり、誘導炉10からの中間ヨーク
40の除去をさらに助長する。かかる除去を行うため、
図4に最も良好に図示されている個別の中間ヨーク40
のためのたとえば3つの関連のシャフト70だけが関連
中間ヨーク40から後退せられそしてその中間ヨーク4
0は除去される用意が整う。所望であれば、2つの中間
ヨーク40が一時に除去可能でありそしてかかる除去の
ため関連の腕部材64が、中間ヨークの除去を別途容易
にするよう柱状部材62から退却可能である。誘導炉内
へ入り込む所望されない金属破片に対する磁気力をそれ
ぞれが有する一つまたは粗零以上の中間ヨーク40の除
去は、「従来技術」の項で論述したいずれの接地障害の
除去をも助長する。詳述すると、いずれの中間ヨーク4
0も除去可能であり金属破片がこれから除去できるしま
たは所望されない金属破片が炉内部から除去され得るよ
う炉内部へのより都合のよいアクセスを許容すべく除去
される場合もある。接地障害の除去を助長する本発明の
能力はたとえばシャフト70などのヨークのボルトを接
地障害の発生を助長する導電部材とならないよう絶縁す
ることにより改善され得る。選択される任意の中間ヨー
ク40の迅速な除去によって所望されない金属破片によ
って通常発生される停止時間を低減する。この迅速な除
去は中間ヨークを物理的に支持する調整手段66により
部分的に行われそしてその両方を図6を参照しつつ別途
叙述する。
【0033】図6は中間ヨーク40をより詳細に図示す
る。各中間ヨーク40は複数の積層体104A…104
Nを具備する。各積層体104A…104Nは、低磁気
歪み特性を有する結晶粒が配向された電気鋼板から構成
されそして上部ヨーク36および38間の所定距離より
もいくぶん短い軸線方向長さを有しそれらの間に隙間を
提供し中間ヨーク40の除去を助長するのが好ましい。
【0034】積層体104A…104Nは、互いに協働
する第1のクランプ部材76および第2のクランプ部材
78により一緒にクランプ保持される。第2のクランプ
部材78が当接しそしては中間ヨーク40の軸線方向長
さの一部を被覆し(図6参照)そして中間ヨーク40の
横方向長さの全てをそして(積層体104Nの外側を被
覆するセグメント78Aによって図6により図示される
ごとく)中間ヨーク40の一方の側部を被覆するのが好
ましい。第1のクランプ部材76Aは案内部材72に装
着されそしてセグメント78Aについて叙述したのと類
似した態様で中間ヨーク40の他方の側部を被覆するの
が好ましい。クランプ部材76および78は互いに一部
重複する部分を有しそして溶接などの適当な手段により
互いに固定されるのが好ましい。クランプ部材76およ
び78は、積層体104A…104Nを一緒に堅牢に閉
じ込めそしてこれを保持するのであれば種々の実施例を
有し得る。なお、案内部材72はクランプ部材76へ装
着される必要はなく、シャフト70が積層体104A…
104Nに対し半径方向で内側に向う力を与えるのを案
内部材が許容するかぎりシャフト70に装着してもよ
い。
【0035】所望される半径方向内向き力は、両方とも
腕部材64の空隙68内に配置されそしてシャフトまた
はボルト70と協働するナット106および円錐ディス
クスプリングにより改善せられる。ナット106はボル
ト70とのねじかみ合いにより腕部材64に対してボル
ト70を保持する。ナット106は連結ロッドアッセン
ブリ22を参照しつつ叙述したのと類似の態様で円形デ
ィスクスプリング108とも協働する。さらに円錐ディ
スクスプリング108は上述の連結ロッドアッセンブリ
22のためにも使用可能である。この構成は、半径方向
内向き力がヨーク40に印加され、ヨーク40にプレス
トレスを与え、炉が動作しているときの運動を回避する
のを可能にする。これは、そうしなければ炉の標準動作
から生ずるであろうコイルの振動および音響雑音をでき
るだけ最小限にする。
【0036】動作において、欠陥のある中間ヨーク40
を置換するために、調整手段66の上部、中部および下
部(図4参照)のシャフト70が案内部材72から取り
はずされそして欠陥のある中間ヨーク40の半径方向の
支持を除去するよう簡単に退却せられる。欠陥のある中
間ヨーク40はここに誘導炉10から容易に除去され得
る。欠陥ある中間ヨークが除去された後、交換用中間ヨ
ーク40が、ヘリカル誘導コイル34に関して先ず交換
用中間ヨーク40を適所に位置決めし順次上部、中部お
よび下部調整手段66のシャフト70を簡単に締め付
け、交換用中間ヨーク40が堅く適所にあるようにする
ことにより容易にかつ都合よく装着され得る。
【0037】本発明は中間ヨーク40が迅速に取りはず
されそして再び結合されるのを許容するモジュール保持
型アッセンブリ60を提供することが理解されよう。本
発明のこれら迅速な取りはずしおよび再結合手段は、そ
うしなければ通常、欠陥のある中間ヨーク40が原因で
招かれ得る誘導炉10の停止時間を低減する、逆にいえ
ば、誘導炉10についての利用可能な製造時間を増大す
る。
【0038】本発明は所望であれば全誘導コイルアッセ
ンブリ12の迅速な除去をも提供する。かかる除去のた
め必要な全てのことは、るつぼ30Aおよび耐火部材3
2を除去しそして中間ヨーク40を除去するかまたはこ
れらを適所に締め付けることである。全てのシャフト7
0がそれらの案内部材72から後退せられ、誘導コイル
アッセンブリ12をいずれの半径方向支持からも解放
し、それにより誘導コイルアッセンブリ12がそっくり
そのまま除去される。かかる除去の後、モジュール支持
アッセンブリ60は静止支持部材に接続された状態に留
まり、別の誘導コイルアッセンブリ12のはめ合わせを
待ち受ける。かかるはめ合わせに際して、アッセンブリ
12を装着するのに必要な全てのことは、モジュール支
持アッセンブリ60のシャフト70を再度締め付けそし
て耐火部材32およびるつぼ30Aを装着することであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による誘導炉の模式図である。
【図2】本発明の誘導コイルアッセンブリを図示する図
1の誘導炉の横断面図である。
【図3】誘導コイルアッセンブリを誘導炉の下方部分に
保持するクランプ構成の模式図である。
【図4】誘導コイルアッセンブリを誘導炉内に保持する
ためのモジュール保持形組立体の模式図である。
【図5】中間ヨークの各ペアに対するモジュール保持形
組立体の柱状部材の構成を図示する図4の線5−5に沿
う断面図である。
【図6】誘導炉のモジュール保持形組立体の詳細を別途
図示する模式図である。
【符号の説明】
10 誘導炉 12 誘導コイルアッセンブリ 30 るつぼ 34 誘導コイル 34´ 中央軸線 36 上部ヨーク 38 下部ヨーク 40 中間ヨーク 60 モジュール保持アッセンブリ 62 起立部材 66 シャフト部材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−115673(JP,A) 実開 昭55−65799(JP,U) 実開 平4−53199(JP,U) 特許129763(JP,C2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05B 6/14 - 6/44 F27B 14/06 F27D 11/06

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導炉(10)において、 (a)所定の形状を有するるつぼ(30)から構成され
    る当該誘導炉により加熱されるべき物質を受け入れるた
    めの手段と、 (b)前記るつぼを包囲しそして中央軸線(34’)と
    あらかじめ選択された軸線長さと所定の内径とを有する
    誘導コイルアッセンブリ(12)であって、 誘導コイル(34)と上部ヨーク(36)と下部ヨーク
    (38)と互いに離間された複数の中間ヨーク(40)
    とを具備し、 前記誘導コイルはるつぼの周囲に巻回されてかつ前記誘
    導炉の周囲を画定し、 前記中間ヨーク(40)は前記誘導コイルにより画定さ
    れる周囲の実質的に全てにわたり延するように構成さ
    れており、 前記上部ヨークおよび下部ヨークは軸線方向において前
    記複数の中間ヨークの上と下に配置されかつ前記複数の
    中間ヨークにより一緒に電磁気的に結合されている誘導
    コイルアッツセンブリ(12)と、 (c)前記誘導コイルアッセンブリを包囲しかつこれを
    半径方向に保持するモジュール保持アッセンブリ(6
    0)であって、 前記複数の中間ヨークの各々が、他の中間ヨークが適所
    に留まる状態で前記誘導コイルアッセンブリから別個
    除去されることを可能にし、かつ誘導コイルアッセンブ
    リが前記誘導炉からそっくりそのまま除去されることを
    可能にする複数の起立部材(62)と複数のシャフト部
    材(66)とを具備するモジュール保持アッセンブリ
    (60)と、 から構成される誘導炉。
  2. 【請求項2】 前記中間ヨークは前記誘導コイルにより
    画定される周囲の約80パーセントにわたり拡がり前記
    誘導炉の領域から外部への通路を見出す漏洩磁束の量
    が、置換可能な誘導コイルアッセンブリを具備する他の
    炉に比して低減される請求の範囲第1項記載の誘導炉。
  3. 【請求項3】 前記誘導コイルを軸線方向に圧縮するた
    めの手段(22)を具備する請求の範囲第1項記載の誘
    導炉。
  4. 【請求項4】 前記軸線方向圧縮手段(22)は、連結
    ロッド(96)と一対の円錐ディスクスプリングを有す
    るアッセンブリを具備し、前記連結ロッドは、その対向
    端部がそれぞれ前記上部ヨーク(36)および下部ヨー
    ク(38)へ接続されるようにする手段を具備し、前記
    円錐ディスクスプリングは前記連結ロッドの各対向端部
    と係合状態にて配置されるようにする手段を具備し、前
    記連結ロッドおよび前記円錐ディスクスプリングは前記
    誘導コイルの軸線方向の膨張を許容する請求の範囲第3
    項記載の誘導炉。
  5. 【請求項5】 前記誘導コイルは内部応力の導入によ
    り、当該誘導コイルが磁気力を受けるとき生ずる応力を
    打ち消すようプレストレスが賦与され、前記軸線方向圧
    縮手段(22)と協働する当該プレストレス賦与誘導コ
    イルが当該誘導コイルから通常発生する振動雑音を実質
    的に低減する請求の範囲第3項記載の誘導炉。
  6. 【請求項6】 前記モジュール保持アッセンブリ(6
    0)は、 (i) 前記起立部材(62)の部分から構成される複
    数の柱状部材であって、前記誘導炉の周囲に所定距離だ
    け互いに離間されており、それぞれが少くとも一つの横
    方向に延長する通路を具備する当該柱状部材と、 (ii) 前記起立部材(62)の残部から構成される
    複数の除去可能な腕部材(64)であって、それぞれが
    少くとも一つのアパーチャ(68)と、前記柱状部材の
    前記通路へ挿入されるよう所定の大きさとを有している
    前記腕部材(64)と、 (iii) 前記腕部材の前記アパーチャにそれぞれ配
    置されそして前記中間ヨークに関して配置される複数の
    調整手段(66)であって、案内部材(72)が一方の
    端部に関連付けられかつ把持手段(74)が他方の端部
    に関連付けられた移動可能なシャフト(70)を具備
    し、前記各案内部材が前記中間ヨークとの摩擦係合を生
    じそしてこれを押圧し順次中間ヨークが前記誘導コイル
    を押圧するよう、当該各シャフトは半径方向で内向き方
    向に移動可能である前記調整手段(66)とを具備する
    請求の範囲第1項記載の誘導炉。
  7. 【請求項7】 少なくとも誘導コイル(12)と複数の
    中間ヨーク(40)を具備する誘導炉のためのモジュー
    ル保持アッセンブリ(60)において、 (i) 前記誘導炉の周囲に所定距離だけ互いに離間さ
    れた複数の柱状部材(62)であって、それぞれが少く
    とも一つの横方向に延長する通路(92)を具備した当
    該柱状部材(62)と、 (ii) それぞれが少くとも一つのアパーチャ(6
    8)と、前記柱状部材の前記通路へ挿入されるように所
    定の大きさとを有する複数の除去可能な腕部材(64)
    と、 (iii) 前記腕部材の前記アパーチャにそれぞれ配
    置されそして前記中間ヨークに関して配置される複数の
    調整手段(66)であって、案内部材(72)が一方の
    端部に関連付けられかつ把持手段(74)が他方の端部
    に関連付けられた移動可能なシャフト(70)を具備
    し、前記各案内部材が前記中間ヨークとの摩擦係合を生
    じそしてこれを押圧し順次中間ヨークが前記誘導コイル
    を押圧するよう、当該各シャフトは半径方向で内向き方
    向に移動可能である前記調整手段(66)とを具備する
    誘導炉のためのモジュール保持アッセンブリ(60)。
  8. 【請求項8】 誘導炉(10)内で誘導コイルアッセン
    ブリ(12)を保持するための方法において、 (a) 少くとも誘導コイル(34)と互いに離間され
    た複数の中間ヨーク(40)とを具備し、当該誘導コイ
    ルがるつぼ(30)の周囲に巻回されそして前記誘導炉
    の周囲を画定しておりそして前記中間ヨークが前記誘導
    コイルにより画定される周囲の実質的に全てにわたり拡
    がるよう配置された誘導コイルアッセンブリ(12)を
    提供し、 (b) 前記誘導炉の周辺部のまわりに所定の距離だけ
    互いに離間されており、それぞれがアパーチャ(68)
    を内部に有する複数の起立部材(62)を提供し、 (c) それぞれが前記起立部材の前記アパーチャには
    め合い、前記周辺部に向って半径方向で内向きに移動せ
    られるようなされた複数のシャフト部材(70)を提供
    し、 (d) 前記シャフト部材を半径方向で内向きに移動せ
    られ前記複数の中間ヨークと接触するよう調整する諸段
    階からなる誘導コイルアッセンブリ保持方法。
  9. 【請求項9】 それぞれの腕部材が2つの対向配置され
    たアパーチャ(68)を有し、そして各アパーチャがシ
    ャフト部材(62)を収容し、前記アパーチャはそれぞ
    れ異なるが隣り合う中間ヨークと整列状態にある前記起
    立部材を提供することを具備する請求の範囲第項記載
    の誘導コイルアッセンブリ保持方法。
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