JP2000171578A - 中心ソレノイドコイルの支持装置 - Google Patents
中心ソレノイドコイルの支持装置Info
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Abstract
収し、ソレノイドコイルの組立て、分解を容易にすると
ともにプラズマ立ち上げ時に発生する渦電流を低く抑え
た中心ソレノイドコイルの支持装置を提供する。 【解決手段】本発明に係る中心ソレノイドコイルの支持
装置は、支持構造体25を主柱軸26と主柱筒体28と
で構成し、この主柱筒体28の外側周方向に設けた中心
ソレノイドコイル24に押圧力を押さえるブラケット3
0と、主柱筒体28と中心ソレノイドコイル24との相
対的変位を吸収するコイル・支持構造体相対変位吸収装
置31とを備えた。
Description
される中心ソレノイドコイルの支持装置の改良に関す
る。
うに、ドーナツ状のプラズマ1を包囲形成する第一壁
2、ブラケット3、ダイバータ4を備えるとともに、こ
れらダイバータ4等の外側を包囲形成し内部を高真空に
維持する真空容器5とを備えている。
ラズマ1を閉じ込めるトロイダル磁場コイル6を真空容
器5の外側に向かって放射状に配置するとともに、真空
容器5の外側の周方向に沿ってポロイダル磁場コイル7
を配置する一方、トロイダル磁場コイル6やポロダイル
磁場コイル7等の全ての構成部品を覆設するクライオス
タット8を備えて構成されている。
ズマ中心軸CLには、プラズマ1に電流を誘起し、かつ
初期の過程においてプラズマ1を加熱させる中心ソレノ
イドコイル9が設けられている。この中心ソレノイドコ
イル9は超電導体で形成されており、その外側の隣接す
る領域にはトロイダル磁場コイル6が配置され、空間が
狭くなっている。しかし、この狭くなっている空間領域
は磁場が低くなっており、コイル間の渡り線や口出し部
を備えることが好都合であることを考慮すると、一定の
距離を確保しておくことが必要とされる。このため、中
心ソレノイドコイル9は、図11〜図13に示す支持装
置を採用し、トロイダル磁場コイル6との狭い空間であ
っても一定の距離を確保するようになっている。なお、
図11は、中心ソレノイドコイルの支持構造体の概略組
立て図を、図12は、図11の斜視図を、図13は、図
11のX部の部分拡大図をそれぞれ示している。
1に示すように、円筒体10の外側に底部から頂部に向
ってリング状のソレノイドコイルA、ソレノイドコイル
B、……を積み重ね、積み重ねたソレノイドコイルA、
ソレノイドコイルB、……を円筒体10の底部と頭部と
のそれぞれに図12で示すような、閉塞板11a,11
bを設け、閉塞板11a,11bをソレノイドコイル外
周に環状列に配置されたスタッド12で固定支持し、図
13で示すように、リング状のソレノイドコイルA、ソ
レノイドコイルB、……を支持する構造になっている。
の支持装置では、円筒体10の外側の筒軸に沿ってソレ
ノイドコイルA,ソレノイドコイルB、……を積み重
ね、積み重ねたソレノイドコイルA、ソレノイドコイル
B、……の頭部および底部に閉塞板11a、11bでス
タッド12を介して支持固定させ、超電導ソレノイドコ
イルA、B……をプラズマ1の中心軸に対し、コンパク
トに配置させていた。
ドコイルの支持装置は、設計にあたり、下記の技術事項
が必要とされている。
は、冷凍運転時、ソレノイドコイルの熱収縮に追従でき
るとともに、設計時のソレノイドコイルの整列配置が維
持できるように、ソレノイドコイルに圧縮荷重がかかっ
ていることが必要とされる。
コイル側は、ソレノイドコイルの口出し部や渡り線を確
保する必要上、一定の空間部分を必要とする。このた
め、中心ソレノイドコイルの支持装置は、中心ソレノイ
ドコイルをコンパクトに収容配置できる構造のものが必
要とされる。
は、狭い場所に設置する関係上、分解・組立てが容易に
できる構造のものが必要とされる。
は、トロイダル方向に電気的絶縁が行なわれていること
が必要とされる。
は、ソレノイドコイルの冷凍運転時に発生する熱収縮が
激しいので、この熱収縮にも対処できる構造のものが必
要とされる。また、励磁時のソレノイドコイルには、上
述の熱収縮のほかに、その半径方向および軸方向のそれ
ぞれに電磁力Fr,Fzが作用し、さらにトロイダルコ
イルやプラズマから受ける不平衡力が発生する。このた
め、中心ソレノイドコイルの支持装置は、これらの力に
充分に抗する構造のものが必要とされる。
の設計要求事項と図11〜図13で示した従来のものと
を対比してみると、以下に示すいくつかの問題点があっ
た。
収縮量は、中心ソレノイドコイルの支持装置の熱収縮量
に較べて大きいので、ソレノイドコイルを中心ソレノイ
ドコイルの支持装置に組立てるにあたり、油圧ジャッキ
等を用い予めソレノイドコイルの軸方向に圧縮荷重を加
えてから組立て作業を行っていた。
きいため、油圧ジャッキ等による予備的圧縮力では不充
分であり、実際には冷凍運転時、そのソレノイドコイル
をその支持装置との間に引張(支持装置側)/圧縮(ソ
レノイドコイル側)荷重が大幅に低減し緩むか、ギャッ
プが生じ、その支持装置のコイル支持の機能を果たすこ
とができない問題点があった。特に、運転中、ソレノイ
ドコイルには、軸方向に電磁力Fzのほかに不平衡力が
働いている。このため、ソレノイドコイルとその支持装
置との間にギャップがあると、不平衡力が核融合装置の
運転状況によっては衝撃荷重となり、その支持装置の強
度を高く維持できなくなる不安がある。
は、軸方向に積み重ねたソレノイドコイルの頭部側と底
部側とのそれぞれに閉塞板を設け、ソレノイドコイル群
を挟み、スタッドを介して支持固定している。一方、ソ
レノイドコイル群の外側(トロイダルコイル側)は、磁
場が比較的低いことを利用して各ソレノイドコイルの口
出しやソレノイドコイル間の渡り線を配置する空間領域
としていた。
置には、閉塞板を支持するスタッドがあるため、口出し
部や渡り線の配置位置が制限されたり、口出し部等の配
置位置が所定位置に設けることができない問題点があっ
た。
は、ソレノイドコイルを組立て、分解する際、予めソレ
ノイドコイルに油圧ジャッキ等で圧縮力を与えた後、ス
タッドからボルト等を緩める作業を行っている。このた
め、ソレノイドコイルの支持装置は、組立て分解毎に油
圧ジャッキや大型の支持治具を搬入出させる作業が加わ
り、作業者に多くの労力を強いていた。
イドコイルに与える電流を変化させると、ソレノイドコ
イルの磁束が変化する。このため、ソレノイドコイルの
支持装置各部には、トロイダル方向に渦電流が生じ、ジ
ュール発熱に伴う真空容器の冷凍能力を低下させたり、
また、電磁力の変化に伴う衝撃力がソレノイドコイルの
支持装置に加わり、長年の使用の結果、その強度を低下
させる等の問題点があった。
は、円筒体の外側にソレノイドコイルを積み重ね、積み
重ねたソレノイドコイルの頭部側と底部側に閉塞板を設
け、閉塞板の周方向に沿って設けたスタッドによりソレ
ノイドコイルを固定支持させているが、スタッドの本数
が多いため、冷却時間、特にクライオスタット内の温度
の低下時間により多くの時間を要する等の問題点があっ
た。
めになされたものであって、運転中にソレノイドコイル
に発生する熱収縮に充分に追従し、ソレノイドコイルの
トロイダルコイル側との空間が確保できるようにコンパ
クトに設置でき、さらに組立て、分解を容易に行うこと
ができ、プラズマの立上がり運転時、渦電流の発生を少
なくさせるとともに、運転中の冷凍能力を高めて機械的
強度を高い状態に維持させた中心ソレノイドコイルの支
持装置を提供することを目的とする。
イドコイルの支持装置は、上記目的を達成するために、
請求項1に記載したように、クライオスタット内に収容
され、トーラス状に形成した真空容器と、この真空容器
の周方向に等間隔に放射状に配置されたトロイダル磁場
コイルと、このトロイダル磁場コイルに隣接し、かつ上
記クライオスタットの中心軸の軸方向に沿って積み重ね
た中心ソレノイドコイルを支持する支持構造体を備えた
中心ソレノイドコイルの支持装置おいて、上記支持構造
体を主柱軸と主柱筒体とで構成し、この主柱筒体外周に
積み重ねた中心ソレノイドコイルに押圧力を与えるブラ
ケットと、このブラケットと上記中心ソレノイドコイル
との間に設けられ、上記主柱筒体と上記中心ソレノイド
コイルとの相対的変位を吸収するコイル・支持構造体相
対変位吸収装置とを備えたものである。
装置は、上記目的を達成するために、請求項2に記載し
たように、コイル・支持構造体相対変位吸収装置を、複
数積み重ねられた皿バネと皿バネの中間部分に介挿させ
た皿バネ固定板と、皿バネを支持するスタッドと、スタ
ッドを支持するスタッド固定座板と、スタッドを固定さ
せるナットと、上記スタッド固定座板を摺動させ、かつ
中心ソレノイドコイルの頭部側を押えるプレート板とで
構成したものである。
装置は、上記目的を達成するために、請求項3に記載し
たように、プレート板に、上記中心ソレノイドコイルの
熱収縮による径方向の動きを皿バネに伝えないためにス
タッド固定座板を摺動させる溝を設けたものである。
装置は、上記目的を達成するために、請求項4に記載し
たように、皿バネは、皿バネ固定板を境に頭部側と底部
側とで逆向きに配置した、ものである。
装置は、上記目的を達成するために、請求項5に記載し
たように、上記支持構造体および上記ブラケットは、そ
の周方向に、トロイダル磁場コイルの分割延長線に沿っ
て上記支持構造体軸方向に延びるトロイダルギャップに
より分割され、このトロイダルギャップに絶縁シートを
介挿して接続したものである。
装置は、上記目的を達成するために、請求項6に記載し
たように、前記分割された支持構造体およびブラケット
は絶縁ボルトにより接続させたことを特徴とするもので
ある。
装置は、上記目的を達成するために、請求項7に記載し
たように、主柱軸を、リブを介して主柱筒体に接続させ
たことを特徴とするものである。
装置は、上記目的を達成するために、請求項8に記載し
たように、主柱筒体の外側周方向に沿って配置したブラ
ケットを、ブラケットキーを介して上記主柱筒体に係合
させたことを特徴とするものである。
装置は、上記目的を達成するために、請求項9に記載し
たように、コイル・支持構造体相対変位吸収装置を、板
バネの頭部側を支持する押えプレートと、板バネを支持
するスタッドと、板バネの底部側を支持する板バネ固定
座板と、この板バネ固定座板を摺動させ、かつ中心ソレ
ノイドコイルの頭部側を押えるプレート板とで構成した
ものである。
装置は、上記目的を達成するために、請求項10に記載
したように、プレート板に、上記中心ソレノイドコイル
の熱収縮による径方向の動きを前記板バネに伝えないた
め板バネ固定座板を摺動させる溝を設けたものである。
装置は、上記目的を達成するために、請求項11に記載
したように、板バネを多角形に形成したものである。
ドコイルの支持装置に実施形態を図面および図面に付し
た符号を引用して説明する。
ルの支持装置を組み込んだ核融合装置の実施形態を示す
概略全体斜視図である。
筒状の断熱真空容器としてのクライオスタット13内
に、プラズマ14を閉じ込めるトーラス状の真空容器1
5が収容されている。この真空容器15は、その内周側
に組み込まれ、プラズマ14で発生する放射性物質の遮
蔽を行う遮蔽体16を備えている。また、真空容器15
は、その底部側に設けられ、核融合反応に必要のない不
純物粒子を除去し、核融合反応に用いられなかったヘリ
ウムを排気を行うダイバータ17を備えている。
ズマ14を取り囲む磁力線を発生させるコイル群18が
設けられている。コイル群18は、主にプラズマを閉じ
込める磁力線を形成するトロイダル磁場コイル19と、
トロイダル磁場コイル19により閉じ込められたプラズ
マ14の位置・形状を制御する磁力線を形成するポロダ
イル磁場コイル20とが設けられている。
13との間には、上部ポート21、水平ポート22、排
気ダクト23が設けられている。上部ポート21は、容
器内に収容された構造物の保守・点検・交換を行う開口
部として機能させ、通常はプラグ(図示せず)で塞がれ
ている。また、排気ダクト23は、ダイバータ17に集
められたヘリウム等を真空容器15の外に排気させるよ
うになっている。水平ポート22は、主にプラズマ加熱
装置(図示せず)が挿入されている。
を包囲形成し、ソレノイドコイルA、ソレノイドコイル
B、ソレノイドコイルC、ソレノイドコイルD、…を軸
方向に沿って順次積み重ねた中心ソレノイドコイル24
が設けられている。
図3に示すように、支持構造体25により支持されてい
る。この支持構造体25は、主柱軸26の外側に円筒状
に形成され、リブ27を介して接続された主柱筒体28
と、この主柱筒体28の外側にソレノイドコイルA、ソ
レノイドコイルB、……を順次積み重ねた中心ソレノイ
ドコイル24と、中心ソレノイドコイル24の底部側お
よび頭部側のそれぞれを押さえる環状のプレート板29
a、29bのうち、その頭部側のプレート板29bと環
状に配置したブラケット30との間に設けたコイル・支
持構造体相対変位吸収装置31とを備えて構成される。
なお、支持構造体25およびブラケット30は、図3に
示すように、その軸方向に、かつトロイダル磁場コイル
(図示せず)の端部からの延長線上にトロイダルギャッ
プGにより分割され、プラズマの燃焼終了時までに繰り
返される磁界変動に際し、発生する渦電流を低く抑える
ようになっている。
は、図4に示すように、主柱筒体28の周方向に沿って
環状に配置され、かつブラケットキー32で係合させた
断面コ字状のブラケット30と、ブラケット30と中心
ソレノイドコイル24の頭部側を押さえるプレート板2
9bとの間に設けた皿バネ33とを備えて構成される。
固定板34を介挿させ、皿バネ固定板34を境に頭部側
と底部側とで逆向きに配置して軸方向に沿って複数枚に
して積み重ね、スタッド35およびナット36により固
定支持されている。また、皿バネ33は、その底部にス
タッド固定座板37を設けるとともに、運転中に発生す
る中心ソレノイドコイル24の熱収縮に対してプレート
板29bは溝38を摺動し、スタッド固定座板37に対
して半径方向に移動することができるようにしている。
その周方向に沿って配置されたブラケット30は、図5
に示すように、トロイダル磁場コイル19の端部の分割
延長線Pに沿って延びるトロイダルギャップGにより分
割されており、トロイダルギャップGに絶縁シート39
を介挿させて接続することにより磁界変動に際し、発生
する渦電流を低く押さえるようになっている。
ケット30bとは、図6に示すように、絶縁キー32a
により互いを係合させるとともに、トロイダルギャップ
Gに絶縁シート39を介挿させて絶縁ボルト40により
互いを固定している。
柱軸26、および主柱筒体28においても、絶縁キーに
より隣接する主柱軸および主柱筒体を互いに係合させ、
トロイダルギャップGに絶縁シート39を介挿させて絶
縁ボルト40で互いに固定している。
コイルA、ソレノイドコイルB、……を組立てる際、各
ソレノイドコイルA、B、……に圧縮力を与えるか、ま
たは支持構造体25を加熱してブラケット30と積み重
ねたソレノイドコイルとの空間距離を拡開させ、拡開さ
せた空間距離にコイル・支持構造体相対変位吸収装置3
1としての皿バネ33等を設置する。皿バネ33等の設
置が終了すると、各ソレノイドコイルA、B、……が軸
方向に伸びるか、あるいは主柱筒体28が収縮し、ブラ
ケット30と中心ソレノイドコイル24との空間距離が
狭まり、ブラケット30と中心ソレノイドコイル24と
の間には、熱膨張差の相違により相対的変位が発生す
る。このとき、コイル・支持構造体相対変位吸収装置3
1は、ブラケット30と中心ソレノイドコイル24との
間に発生した相対的変位を皿バネ33の持つ弾性力と、
皿バネ固定板34を境に互いを逆向きに配置した皿バネ
33の相互共調とにより吸収させる。
24と支持構造体25の主柱筒体28とは、ともに収縮
するが、その際、熱膨張差の相違によりブラケット30
と中心ソレノイドコイル24との間に相対的変位が発生
する。しかし、このときの相対的変位も、ソレノイドコ
イル軸方向の変位に対しては皿バネ33の持つ弾性力
で、コイル径方向の変位に対してはスタッド固定座板3
7に対し、中心ソレノイドコイル24を押さえるプレー
ト板29が半径方向へ移動することにより吸収される。
0と中心ソレノイドコイル24との間にコイル・支持構
造体相対変位吸収装置31を設け、中心ソレノイドコイ
ル24と支持構造体25との相対的変位をコイル・支持
構造体相対変位吸収装置31により吸収させる一方、支
持構造体25のブラケット30かつ支持構造体相対変位
吸収装置31を介して中心ソレノイドコイル24に押圧
力(圧縮力)を与え、運転中、ソレノイドコイル24に
発生する不平衡電磁力を支持構造体に効果的に伝えるよ
うにし、また支持構造体25およびブラケット30から
発生する渦電流を抑制することができ、中心ソレノイド
コイル24を安定状態に維持させて運転することができ
る。
心ソレノイドコイル24との間に皿バネ33、皿バネ固
定板34、スタッド35、ナット36、スタッド固定座
板37を備えたコイル・支持構造体相対変位吸収装置3
1を設けたので、特殊な治工具を必要とすることなく中
心ソレノイドコイル24の分解・組立てを容易に行うこ
とができ、狭い場所での作業者の労力をより一層少なく
させることができる。
ルの支持構造体の第2実施形態を示す概略部分図であ
る。なお、第1実施形態の構成部分と同一部分には同一
符号を付す。
28の外側に配置した中心ソレノイドコイル24と、頭
部側をブラケットキー32で固定支持したブラケット3
0との間に設けたコイル・支持構造体相対変位吸収装置
31は、第1実施形態の皿バネから板バネ41にしたも
のである。なお、支持構造体25は、第1実施形態の構
成と同一なので、その説明を省略する。
って積み重ね、スタッド42により固定支持させるとと
もに、頭部側に押えプレート43を、底部側に板バネ固
定座板44をそれぞれ設けている。なお、ブレード板2
9bは板バネ固定座板44に対して、第1実施形態と同
様に、運転中に発生する中心ソレノイドコイル24の熱
収縮に対して溝38を摺動し、その半径方向に移動する
ことができるようにしている。
うに、六角形等の多角形に形成し、押えプレート43を
介してスタッド42により固定支持されている。また、
主柱軸、主柱筒体および主柱筒体28の周方向に沿って
配置されたブラケット30は、図8に示すように、第1
実施形態と同一構成になっており、一方のブラケット3
0aと隣のブラケット30bとの間にトロイダル磁場コ
イル19の端部の分割延長線Pに沿って延びるトロイダ
ルギャップGに絶縁シート39を介挿させて磁界変動に
際し、発生する渦電流を低く抑えるようになっている。
ラケット30bとは、図9に示すように、第1実施形態
と同一構成になっており、主柱筒体28の頭部側に設け
た絶縁キー32aにより互いを係合させるとともに、ト
ロイダルギャップGに絶縁シート39を介挿させて絶縁
ボルト40により互いを固定している。
施形態と同一構成になっている。
0と中心ソレノイドコイル24との間に、板バネ41、
スタッド42、押えプレート43、板バネ固定座板44
を備えたコイル・支持構造体相対変位吸収装置31を設
け、中心ソレノイドコイル24と支持構造体25との相
対的変位をコイル・支持構造体相対変位吸収装置31に
より吸収させる一方、支持構造体25のブラケット30
から支持構造体相対変位吸収装置31を介して中心ソレ
ノイドコイル24に押圧力を与え、運転中、中心ソレノ
イドコイル24に発生する不平衡電磁力を効果的に支持
構造物に伝えるようにしたので、第1実施形態と同様
に、中心ソレノイドコイル24から発生する渦電流を抑
制することができ、中心ソレノイドコイル24を安定状
態に維持させて運転することができる。なお、本実施形
態は、コイル・支持構造体相対変位吸収装置31として
板バネ41を適用しているので、第1実施形態の皿バネ
33に較べバネ定数の許容範囲を広くすることができ、
中心ソレノイドコイル24と支持構造体25との相対変
位が高い場合に有効である。
ソレノイドコイルの支持装置は、主柱軸と主柱筒体とを
備えるとともに、主柱筒体の外側に配置した中心ソレノ
イドコイルに押圧力を与えるブラケットと、中心ソレノ
イドコイルと主柱筒体との相対的変位を吸収するコイル
・支持構造体相対変位吸収装置とを設けたので、運転中
に発生する中心ソレノイドコイルからの渦電流損失を低
く抑えることができ、コイル・支持構造体相対変位吸収
装置の構造簡易の下、中心ソレノイドコイルの組立て・
分解を容易に行うことができる。
を組み込んだ核融合装置を示す概略全体斜視図。
の第1実施形態を示す概略半分縦断面全体図。
の第2実施形態を示す概略部分図。
す概略全体図。
置の概略斜視図。
Claims (11)
- 【請求項1】 クライオスタット内に収容され、トーラ
ス状に形成した真空容器と、この真空容器の周方向に等
間隔に放射状に配置されたトロイダル磁場コイルと、こ
のトロイダル磁場コイルに隣接し、かつ上記クライオス
タットの中心軸の軸方向に沿って積み重ねた中心ソレノ
イドコイルを支持する支持構造体を備えた中心ソレノイ
ドコイルの支持装置おいて、上記支持構造体を主柱軸と
主柱筒体とで構成し、この主柱筒体の外周に積み重ねた
中心ソレノイドコイルに押圧力を与えるブラケットと、
このブラケットと上記中心ソレノイドコイルとの間に設
けられ、上記主柱筒体と上記中心ソレノイドコイルとの
相対的変位を吸収するコイル・支持構造体相対変位吸収
装置とを備えたことを特徴とする中心ソレノイドコイル
の支持装置。 - 【請求項2】 コイル・支持構造体相対変位吸収装置
を、複数積み重ねられた皿バネと皿バネの中間部分に介
挿させた皿バネ固定板と、皿バネを支持するスタッド
と、スタッドを支持するスタッド固定座板と、スタッド
を固定させるナットと、上記スタッド固定座板を摺動さ
せ、かつ中心ソレノイドコイルの頭部側を押えるプレー
ト板とで構成したことを特徴とする請求項1に記載の中
心ソレノイドコイルの支持装置。 - 【請求項3】 プレート板に、このプレート板が前記中
心ソレノイドコイルの熱収縮に伴ってその径方向に摺動
する溝を設けたことを特徴とする請求項2に記載の中心
ソレノイドコイルの支持装置。 - 【請求項4】 皿バネは、皿バネ固定板を境に頭部側と
底部側とで逆向きに配置したことを特徴とする請求項2
に記載の中心ソレノイドコイルの支持装置。 - 【請求項5】 支持構造体およびブラケットは、その周
方向に、トロイダル磁場コイルの分割延長線に沿って上
記支持構造体軸方向に延びるトロイダルギャップにより
分割され、このトロイダルギャップに絶縁シートを介挿
して接続したことを特徴とする請求項1に記載の中心ソ
レノイドコイルの支持装置。 - 【請求項6】 前記分割された支持構造体およびブラケ
ットは、絶縁ボルトにより接続させたことを特徴とする
請求項5に記載の中心ソレノイドコイルの支持装置。 - 【請求項7】 主柱軸を、リブを介して主柱筒体に接続
させたことを特徴とする請求項1に記載の中心ソレノイ
ドコイルの支持装置。 - 【請求項8】 主柱筒体の外側周方向に沿って配置した
ブラケットを、ブラケットキーを介して上記主柱筒体に
係合させたことを特徴とする請求項1に記載の中心ソレ
ノイドコイルの支持装置。 - 【請求項9】 コイル・支持構造体相対変位吸収装置
を、板バネの頭部側を支持する押えプレートと、板バネ
を支持するスタッドと、板バネの底部側を支持する板バ
ネ固定座板と、この板バネ固定座板を摺動させ、かつ中
心ソレノイドコイルの頭部側を押えるプレート板とで構
成したことを特徴とする請求項1に記載の中心ソレノイ
ドコイルの支持装置。 - 【請求項10】 プレート板に、このプレート板が前記
中心ソレノイドコイルの熱収縮に伴ってその径方向に摺
動する溝を設けたことを特徴とする請求項9に記載の中
心ソレノイドコイルの支持装置。 - 【請求項11】 板バネを多角形に形成したことを特徴
とする請求項9に記載の中心ソレノイドコイルの支持装
置。
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---|---|---|---|---|
JP2007033144A (ja) * | 2005-07-25 | 2007-02-08 | Toshiba Corp | ソレノイドコイル装置 |
KR100886886B1 (ko) | 2007-07-04 | 2009-03-05 | 한국기초과학지원연구원 | 초전도 cs 코일의 전치하중 구조물 및 전치하중 인가방법 |
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KR20190069447A (ko) * | 2016-11-21 | 2019-06-19 | 스테이트 에토믹 에너지 코퍼레이션 “로사톰”온 비핼프 오브 더 러시안 페더레이션 | 핵융합 반응기 |
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-
1998
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