JP2835589B2 - 孔加工されたワークの水洗浄方法及び その水洗浄装置 - Google Patents

孔加工されたワークの水洗浄方法及び その水洗浄装置

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JP2835589B2 JP26637195A JP26637195A JP2835589B2 JP 2835589 B2 JP2835589 B2 JP 2835589B2 JP 26637195 A JP26637195 A JP 26637195A JP 26637195 A JP26637195 A JP 26637195A JP 2835589 B2 JP2835589 B2 JP 2835589B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車、二輪車に搭載
される気化器あるいはその他の自動車用部品等を構成す
る精密孔加工されたワークの洗浄方法及びその装置に関
するもので、そのうち特に燃料ジェット、燃料混合管の
如きワークに穿設される孔の洗浄方法及びその洗浄装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】ワークの付着物洗浄方法の従来例として
特開昭61−8184号公報がある。これは、ワークを
水中に浸漬し、ワークの表面から一定距離にノズルを配
置して該ノズルからワークの表面に向けて加圧水を噴出
して表面の近傍にキャビテーションを発生してワークの
表面に付着した異物を除去したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来のワークの
洗浄方法によると、次の問題を有する。 ワークの投入からワークの洗浄の完了迄が一貫した連
続工程で行なわれるものでなく、連続的に多数のワーク
を洗浄するに不都合である。これは自動車部品の如く、
極めて多量の部品を定められた時間内に洗浄する方法と
して大きな障害となる。 ワークを一度セットすると、ノズル位置、噴射圧力等
の洗浄条件が変わるものでなく、特に孔の穿設されたワ
ークの洗浄を経済的に行なうことができない。すなわ
ち、孔の洗浄にあっては、孔の長さLと孔径Dによって
その洗浄条件は大きく異なる。例えば、孔径が比較的小
径か、あるいは孔深さが比較的に深いワークにあって
は、大きな洗浄能力を必要とし、一方孔径が比較的大径
か、あるいは孔深さが比較的浅いワークにあっては、小
なる洗浄能力で足りる。前述の如く、洗浄条件が一定な
る従来例にあっては、いきおい大なる洗浄能力に設定さ
れ、この大なる洗浄能力で孔径が比較的大径のワークを
洗浄することになる。すなわち、比較的大径の孔径を有
するワークにあっては、過剰な洗浄能力をもって洗浄さ
れることになって経済的でない。 ワークの近傍にキャビテーションを発生させる為に、
ノズルより噴射される水の噴射圧力は、350kg/cm2
に達する。これによると、洗浄カゴ内にランダムに部品
を投入して洗浄を行なう際、部品が吹き飛ばされて部品
同志が互いに激しくぶつかり合い、部品の外周面に傷が
つき品質上好ましくない。従ってワークを一度に多数同
時に洗浄を行なうことができない。又、高価な高圧用ポ
ンプを用いる必要がある、ポンプからノズルに至る配管
系の耐圧をも考慮する必要がある、ワークを強固な手段
によって固定する必要がある、ことから洗浄装置の製造
コスト高を招来して好ましいものでない。更には、超高
圧水の噴射によって生ずる振動及び騒音に対して配慮す
る必要がある。
【0004】本発明は、上記不具合に鑑み成されたもの
で、ワークの投入から洗浄の完了迄を連続的に行なうと
ともに孔の穿設されたワークをその孔に応じて効果的に
洗浄することのできるワークの洗浄方法とその洗浄方法
を実施するに好適な洗浄装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明は、ワークに穿設さ
れる孔径が比較的大径か、あるいは孔深さが比較的浅い
第1のワークを、不整列状態に筒状バスケット内へ投入
配置するか、若しくは、ワークに穿設される孔径が比較
的小径か、あるいは孔深さが比較的深い第2のワーク
を、水平状態に平面バスケットに配置するか、そのワー
クに応じて選択的にバスケット内に投入配置するワーク
投入工程と;第1のワークが配置された筒状バスケット
又は、第2のワークが配置された平面バスケットを水中
において回転するとともに第1のワーク又は第2のワー
クに向けて水中に配置される噴射ノズルより低圧水を噴
射する粗洗浄工程と;バスケット内に配置されるワーク
を判別するワーク判別工程と;前記、ワーク判別工程に
おいて判別された第1のワークが配置された筒状バスケ
ットを水中において回転し、第1のワークに向けて水中
に配置される噴射ノズルより低圧水を噴射する第1のワ
ーク精密洗浄工程と、前記筒状バスケットを空気中にお
いて回転し、第1のワークに向けて噴射ノズルより低圧
水を噴射する第1のワークリンス洗浄工程と、よりなる
第1のワーク本洗浄工程と;前記、ワーク判別工程にお
いて判別された第2のワークが配置された平面バスケッ
トを水中に水平状態に配置し、第2のワークの一側面に
向けて水中に配置せる噴射ノズルより高圧水を噴射し、
次いで平面バスケットを水中において反転し、第2のワ
ークの他側面に向けて水中に配置せる噴射ノズルより高
圧水を噴射する第2のワーク精密洗浄工程と、前記平面
バスケットを空気中に水平状態に配置し、第2のワーク
の一側面に向けて噴射ノズルより高圧水を噴射し、次い
で平面バスケットを空気中において反転し、第2のワー
クの他側面に向けて噴射ノズルより高圧水を噴射する第
2のワークリンス洗浄工程と、よりなる第2のワーク本
洗浄工程と;の何れかのワーク本洗浄工程を択一的に選
択して行なうワーク本洗浄工程と;筒状バスケットの第
1のワーク又は、平面バスケットの第2のワークに向け
て熱風を吹きつける熱風乾燥工程と;筒状バスケットの
第1のワーク又は、平面バスケットの第2のワークを真
空室内に配置し、真空引きを行なう真空吸引工程と;よ
りなる孔加工されたワークの水洗浄方法を第1の特徴と
する。
【0006】又、本発明は、ワーク本洗浄工程の、第2
のワーク精密洗浄工程と第2のワークリンス洗浄工程に
おいて、噴射ノズルを、平面バスケットが反転する際の
回転範囲の内方に位置して第2のワークに近接し、且つ
第2のワークに沿って水平方向に往復移動させたことを
第2の特徴とする。
【0007】又、本発明は、平面バスケットは、その両
端が開口する筒部材によって形成されるとともに該筒部
材が平面上に複数配置され、該筒部材の最大筒直径は、
第2のワークの長手方向の長さの略半分であって、その
筒高さは第2のワークの長さに略等しく、更に前記筒部
材の両端の開口が網によって閉塞されていることを第3
の特徴とする。
【0008】
【作用】第1の特徴によると、ワーク投入工程、粗洗浄
工程、判別工程、選択されたワーク本洗浄工程、熱風乾
燥工程、真空引き工程、が連続的に行なわれるのでワー
クの洗浄を一貫して多量に行なうことができる。又、本
洗浄工程にあっては、孔径及び孔深さに応じて最適な本
洗浄を選択して行なうので洗浄を効果的に行なうことが
できる。更に、噴射ノズルから噴射される高圧水の圧力
は超高圧とする必要がないので超高圧水によって生ずる
不具合は全て解消される。又、ワークは筒状バスケット
又は平面バスケット内に複数配置されて同時に洗浄され
るので多量のワークを一度に洗浄することができる。
【0009】又、第2の特徴によると、第2のワークに
向けて噴射ノズルが近接され、且つ噴射ノズルが第2の
ワークに沿って水平方向に往復動されるので、特に第2
のワークの洗浄効果を高めることができる。
【0010】又、第3の特徴によると、第2のワークを
筒部材内に自動的に且つ短時間の間に垂直方向に立てて
配置することができるので、第2のワークの洗浄効果を
高めることができるとともに洗浄作業を効率的に行なう
ことができる。
【0011】
【実施例】図1、図2、図3、図4には洗浄されるワー
クの実施例が示される。図1において、1はワークとし
ての低速燃料ジェットであって、絞り部1Aの前後にそ
れぞれ入口流路1B、出口流路1Cが形成され、出口流
路1Cには複数のブリード孔1Dが穿設される。該ワー
クにおいてワークに穿設される孔の最小直径dは絞り部
1Aの直径であり、孔の最大直径Dは、出口流路1Cの
直径であり、最大直径Dの孔深さLは出口流路1Cの深
さである。図2において、2はワークとしての主燃料ジ
ェットであって絞り部2Aの前後にそれぞれ入口流路2
B、出口流路2Cが形成される。該ワークにおいて、ワ
ークに穿設される孔の最小直径dは絞り部2Aの直径で
あり、孔の最大直径Dは入口流路2Bの直径であり、最
大直径Dの孔深さLは入口流路2Bの深さである。図3
において、3はワークとしての混合管であり、流路3A
が貫通して穿設されるとともにブリード孔3Bが穿設さ
れる。該ワークとしての孔の直径は流路3Aが有する単
一の直径であり、孔の深さは流路3Aの深さである。図
4において、4はワークとしてのポンプノズルであり、
流路4Aの一端が開口し、他端が底部4Bによって閉塞
され、底部4B近傍の流路4Aに噴射孔4Cが穿設され
る。
【0012】本ワークの水洗浄方法において、前記ワー
クは、下記によって第1のワークW1と、第2のワーク
W2とに選別される。第1のワークW1は、ワークに穿
設される孔径が比較的大径か、あるいは孔深さが比較的
浅いものであったり、あるいは、図3に示される如き単
一孔を有するものがそれに相当する。一方、第2のワー
クW2は、ワークに穿設される孔径が比較的小径か、あ
るいは、孔深さが比較的深いものであったり、あるいは
図4に示される如き、袋孔を有するものがそれに相当す
る。
【0013】このことをいいかえると、機械加工された
ワークの孔に付着した油あるいは切粉が除去されにくい
と思われる小径部、段付き孔、あるいは深孔を有するも
のは第2のワークW2として区分され、その他のワーク
を第1のワークW1として区分される。
【0014】すなわち、第1のワークW1として区分す
るか、あるいは第2のワークW2として区分するかは、
ワークの孔に対する油、切粉の付着状況、ワークの孔形
状(孔径、深さ)、ワークの材質、ワークに対する要求
洗浄度合、等によって適宜決定されるもので、その決定
は当該ワークに対する洗浄テストを予め行ない、洗浄度
合を見極めて一定基準値を定め、この基準に応じて何れ
のワークW1,W2として区分するのか決定される。
【0015】次にワークを投入配置するバスケットにつ
いて説明する。バスケットは筒状バスケット5と平面バ
スケット10と二種類用意される。筒状バスケット5は
第1のワークW1を投入するバスケットであって図5に
斜視図として示される。5A,5Bはその両端に配置さ
れる円板であり、両円板5A,5Bの間には6本の支柱
6が接続配置され、隣接する支柱6間の空間部には金網
7が配置されて閉塞される。すなわち、本例では金網7
によって6角筒状をなす筒状バスケット5が形成される
もので、筒状バスケット5の一端は一側の円板5Aに開
口する。尚、この開口5Cは筒状バスケット5内に第1
のワークW1を投入配置した後に図示せぬ蓋部材によっ
て閉塞されるもので、第1のワークW1がこの筒状バス
ケット5内に収納される。尚、円板5Aの外周には、筒
状バスケット5に回転力を付与する為の溝(図示せず)
が複数穿設される。
【0016】平面バスケット10は、第2のワークW2
を投入する為のバスケットであって、図6に斜視図とし
て示される。10A,10Bは、その両端に配置される
円板であり、両円板10A,10Bの間にはL字型の4
本の支柱11が対向配置されて接続される。そして、一
側の円板10Aには、支柱11によって形成される四角
空間に相当する四角形状孔10Cと、検出用孔10Dが
穿設されるとともに円板10Aの外周には円板10Aに
回転力を付与する為の溝(図示せず)が複数穿設され
る。上記において、四角形状孔10Cと隣接する支柱1
1間は開口をなす。
【0017】12は、前記円板10Aの四角形状孔10
Cを介して支柱11によって形成される四角空間内に挿
入配置される箱体であり、少なくともその上,下面は開
口し、下面の開口は予め金網13によって閉塞される。
そしてこの箱体12の金網13上には、上下方向に開口
する複数の筒部材14を固定して配置する。すなわち、
筒部材14の下方は、金網13上に配置されるので、こ
の金網13によって下方の開口は閉塞され、この状態で
筒部材14の上方の開口より第2のワークW2が投入配
置される。
【0018】そして、筒部材14を以下の如くすると、
第2のワークW2を一定の方向に整列状態に配置できる
とともにその配置を極めて効率的に行なうことができ
る。図7によって説明すると、筒部材14の最大筒直径
Eは第2のワークW2の長手方向の長さFの略半分に形
成し、筒部材14の高さGは第2のワークW2の長さF
に略等しく形成する。筒部材14の最大直径Eとは、円
筒形状にあって円の直径であり、多角形状にあってはそ
の対角線となる。以上によれば、筒部材14の上部開口
上に第2のワークW2を無作為に複数配置し、筒部材1
4を揺動すれば、第2のワークW2は自動的に筒部材1
4内に落下し、そのとき第2のワークW2の長手方向が
必ず筒部材14の上下方向に整列して投入配置される。
【0019】以上によって、第2のワークW2は、整列
状態に箱体12の筒部材14内に配置されるもので、こ
の箱体12が円板10Aの四角形状孔10Cを介して支
柱11によって形成される四角空間内に配置され、しか
る後に四角形状孔10Cを介して上側網体15が、箱体
12の上面上に配置される。以上によると、筒部材14
の下方の開口は箱体12に配置される金網13によって
閉塞され、上方の開口は上側網体15によって閉塞され
るので、筒部材14内に配置された第2のワークW2は
確実に筒部材14内に収納配置される。尚、円板10A
の四角形状孔10Cは箱体12が挿入された後に図示せ
ぬ蓋部材によって閉塞される。この平面バスケット10
が縦断された状態が図8に示される。
【0020】そして、本発明による孔加工されたワーク
の水洗浄方法は以下によって行なわれる。図9によって
説明する。第1の工程は、ワーク投入工程である。ワー
ク投入工程は、バスケット内にワークを投入配置する工
程であって、ワークは、ワークの孔に付着した油あるい
は切粉が除去されにくいと思われる小径部あるいは深
孔、袋孔を備えたものは、第2のワークW2として区分
され、その他のワークを第1のワークW1として、予め
区分される。この第1のワークW1と第2のワークW2
との区分基準は、それぞれのワークの孔形状等によって
決定されるものであるので、当該ワークを事前に本発明
の洗浄本法によってテスト洗浄して何れのワーク区分に
するのか(第1のワークW1とするか第2のワークW2
とするか)決定することが好ましい。図1に示される低
速燃料ジェット1にあっては、孔の最小径dが0.35
mm、孔の最大径Dが2.5mm、最大径Dの孔深さLが8
mmのものが第2のワークW2として区分され、一方、孔
の最小径dが1.8mm、孔の最大径Dが2.5mm、最大
径Dの孔深さLが4.5mmのものが第1のワークW1と
して区分された。
【0021】そして、第1のワークW1にあっては、図
5に示された筒状バスケット5内に投入配置されるもの
で、第1のワークW1はこの筒状バスケット5内に一度
に多数、不整列状態に配置される。一方、第2のワーク
W2は、図6に示された平面バスケット10内に配置さ
れるもので、第2のワークW2は、各筒部材14内に上
下方向に整列されて複数配置される。第2のワークW2
は、この状態において一個一個が上下方向であって、且
つその孔の開口が水平状態に隣接して配置される。
【0022】第2工程は粗洗浄工程である。前記筒状バ
スケット5又は平面バスケット10は水道水が貯溜され
た粗洗浄槽20内の水中に没せられるとともに水中内に
おいて回転し、一方、粗洗浄槽20内の水中に配置され
た噴射ノズル21より4kg/cm2 前後の低圧水をバスケ
ット内のワークW1,W2に向けて噴射する。
【0023】第3工程はワーク判別工程である。この工
程は、バスケット内に投入配置されたワークが第1のワ
ークW1であるのか第2のワークW2であるのかを判別
する工程であって、それぞれのワークが異なったバスケ
ット内に投入されたことにより、バスケットを判別する
ことにより、容易に内部に投入されるワークを自動的に
判別できる。本例によれば平面バスケット10の円板1
0Aに穿設された検出用孔10Dの有無を判別すること
によってワークの判別を自動的に行なうことができる。
すなわち検出孔10Dを備えた平面バスケット10内に
は第2のワークW2が配置され、検出孔10Dを有しな
い筒状バスケット5内には第1のワークW1が配置され
る。
【0024】第4工程は、本洗浄工程であり、この本洗
浄工程は、上記判別工程によって判別区分されたワーク
によって異なる。すなわち第1のワークW1にあって
は、第1のワーク本洗浄工程によって本洗浄が行なわ
れ、第2のワークW2にあっては第2のワーク本洗浄工
程によって本洗浄が行なわれる。
【0025】第1のワークW1を本洗浄する第1のワー
ク本洗浄工程は以下に述べる第1のワーク精密洗浄工程
と、第1のワークリンス洗浄工程と、によって行なわれ
る。第1のワークW1が配置された筒状バスケット5
は、本洗浄槽30内に貯溜される水道水内に没入される
とともに水中において回転され、筒状バスケット5内の
第1のワークW1に向けて水中に配置される噴射ノズル
31より4kg/cm2 前後の低圧水を噴射する。これが第
1のワーク精密洗浄工程である。次いで、本洗浄槽30
内の水道水を抜きとり、筒状バスケット5を空気中にお
いて回転し、この筒状バスケット5内の第1のワークW
1に向けて空気中を介して噴射ノズル31より5kg/cm
2 前後の低圧水を噴射する。これが第1のワークリンス
洗浄工程である。
【0026】第2のワークW2を本洗浄する第2のワー
ク本洗浄工程は以下に述べる第2のワーク精密洗浄工程
と、第2のワークリンス洗浄工程と、によって行なわれ
る。第2のワークW2が配置された平面バスケット10
は、本洗浄槽30内に貯溜される水道水内に没入される
とともに水中において第2のワークW2の一側面W2a
が水平に配置され、平面バスケット10内の第2のワー
クW2の一側面W2aに向けて水中に配置される噴射ノ
ズル31より20kg/cm2 前後の高圧水を噴射する。次
いで、本洗浄槽30内の水道水内に没入される平面バス
ケット10を180度反転し、第2のワークW2の他側
面W2bを下方において水平状態に配置し、この状態に
おいて平面バスケット10内の第2のワークW2の他側
面W2bに向けて水中に配置される噴射ノズル31より
20kg/cm2 前後の高圧水を噴射する。これが第2のワ
ーク精密洗浄工程である。そして、本洗浄槽30内の水
道水を抜きとり、平面バスケット10内の第2のワーク
W2の他側面W2bに向けて空気中を介して噴射ノズル
31より20kg/cm2 前後の高圧水を噴射する。次い
で、本洗浄槽30内の空気中にある平面バスケット10
を180度反転し、第2のワークW2の一側面W2aを
下方において水平状態に配置し、この第2のワークW2
の一側面W2aに向けて空気中を介して噴射ノズル31
より20kg/cm2 程度の高圧水を噴射する。これが第2
のワークリンス洗浄工程である。
【0027】第5工程は、熱風乾燥工程であって、熱風
室40内に、筒状バスケット5又は平面バスケット10
が配置され、熱風ノズル41からバスケット内のワーク
に向けて熱風が吹きつけられてワークが乾燥される。
【0028】第6工程は真空吸引工程であって、真空室
50内に筒状バスケット5又は平面バスケット10が配
置され、真空室50内を真空ポンプ51によって真空状
態に保持することによってワークに残存する水分を完全
に除去する。以上述べた工程は、図10に示された工程
図でより一層理解される。
【0029】以上述べた孔加工されたワークの水洗浄方
法を実施するに好適な洗浄装置の一例が図11に示され
る。粗洗浄槽20と本洗浄槽30とは、隣接して形成さ
れ、それら洗浄槽20,30の下方には水道水が貯溜さ
れる貯槽Tが配置される。粗洗浄槽20には、オーバー
フローパイプ21の上端21Aが開口し、下端21B
は、貯槽T内に向かって開口するとともに粗洗浄槽20
の底部に開閉弁Vが配置された排水路22が開口する。
そしてこの粗洗浄槽20内には噴射ノズル21が配置さ
れるもので、この噴射ノズル21は低圧ポンプ23を介
して貯槽T内へ連絡される。尚、24はオーバーフロー
パイプ21の下端21Bの開口、排水路22の開口、に
対向して貯槽T内に配置されたフィルターである。
【0030】本洗浄槽30には、オーバーフローパイプ
32の上端32Aが開口し、下端32Bは、貯槽T内に
向かって開口するとともに本洗浄槽30の底部に開閉弁
Vが配置された排水路33が開口する。そしてこの本洗
浄槽30内には噴射ノズル31が配置されるもので、こ
の噴射ノズル31は高圧ポンプ34又は高圧ポンプ34
と並列に配置された低圧ポンプ38を介して貯槽T内と
連絡される。又、噴射ノズル31は水平方向及び上下方
向に移動自在に配置される。尚、35はオーバーフロー
パイプ32の下端32Bの開口、排水路33の開口、に
対向して貯槽T内に配置されたフィルターである。又、
36は貯槽T内の水道水をフィルター37を介して濾過
するポンプである。
【0031】40は熱風室であって、ブロア42によっ
て昇圧された熱風が熱風ノズル41を介して熱風室40
内へ供給される。又、50は大気と遮断されて密閉室が
形成される真空室であって、この真空室50には真空ポ
ンプ51が接続される。
【0032】60は、バスケットの形状を判断する(結
果的に第1のワークW1か、第2のワークW2かを判断
する)センサであり、センサからの信号が入力されたE
CU61は本洗浄槽30に係わる高圧ポンプ34、低圧
ポンプ38及び第1モータM1及び噴射ノズル31及び
搬送手段39更に開閉弁Vに駆動信号を出力する。
【0033】そして、粗洗浄槽20、本洗浄槽30、熱
風室40、真空室50に対向してコンベア62が配設さ
れる。
【0034】そして、孔の穿設されたワークは、前記洗
浄方法によって次の如く洗浄される。第1のワークW1
は筒状バスケット5内に複数不整列状態に投入して配置
され、第2のワークW2は、平面バスケット10に水平
状態に整列して複数配置され、この筒状バスケット5及
び平面バスケット10はコンベア62上にランダムに配
置され、次いでコンベア62上を移動して粗洗浄槽20
の開口に達する。
【0035】粗洗浄槽20にあっては、開閉弁Vが排水
路22を閉じ、低圧ポンプ23によって貯槽T内の水が
噴射ノズル21を介して粗洗浄槽20内に供給され、粗
洗浄槽20の上方に達した水はオーバーフローパイプ2
1より再び貯槽T内へ戻る。従って、粗洗浄槽20内に
はオーバーフローパイプ21の上端21Aの高さに相当
して水が貯溜される。尚、この粗洗浄槽20内への水の
初期供給は噴射ノズル21を介さなくともよい。
【0036】粗洗浄は以下の如く行なわれる。粗洗浄槽
20の開口に達した平面バスケット10又は筒状バスケ
ット5は、搬送手段29によって取着され、粗洗浄槽2
0の水中内に没せられるとともにモータMによって回転
される。そして、水中において回転するバスケット内の
第1のワークW1又は第2のワークW2に向けて、低圧
ポンプ23によって4kg/cm2 前後の低圧に昇圧された
低圧水が噴射ノズル21を介して噴射される。粗洗浄槽
20内に噴射された水はオーバーフローパイプ21の上
端21Aから貯槽T内へ循環して戻る。そして、この低
圧水がワークに向けて一定時間連続して噴射されたこと
によると、ワークの粗洗浄が終了するもので、一定時間
経過後においてモータMの回転及び噴射ノズル21から
の低圧水の噴射を停止し、再び搬送手段29によってコ
ンベア62上にバスケットが搬送される。すなわち、平
面バスケット10、筒状バスケット5は粗洗浄工程にお
いては同一の洗浄条件で行なわれる。尚、かかる粗洗浄
時において噴射ノズル21を水平方向に往復動させても
よい。
【0037】コンベア62上にあるバスケットはセンサ
60によって平面バスケット10であるか筒状バスケッ
ト5の何れであるか判別される。この判別はバスケット
内のワークが第1のワークW1であるか若しくは第2の
ワークW2であるかを判別する為に行なわれる。すなわ
ち、センサ60は、各バスケットの円板5A又は10A
に検出用孔10Dの穿設の有無を検知し、ECU61に
向けて検出用孔10Dの有無の信号を出力する。
【0038】そして、検出用孔10Dの有信号がセンサ
60からECU61に入力された際、ECU61は次の
信号を出力する。いいかえるとセンサ60が平面バスケ
ット10を検知したときである。まず高圧ポンプ34に
向けて駆動信号が出力される。これによると、高圧ポン
プ34によって貯槽T内の水が20kg/cm2 前後の高圧
に昇圧されて噴射ノズル31から本洗浄槽30内に噴射
される。これによって本洗浄槽30内には、オーバーフ
ローパイプ32の上端32Aに相当する水が貯留され、
上端32Aに達した水はオーバーフローパイプ32より
再び貯槽T内へ戻される。
【0039】一方、搬送手段39は、平面バスケット1
0内の第2のワークW2の一側面W2aが水平状態にな
るよう平面バスケット10を本洗浄槽30内の水中に没
して停止させる。
【0040】又、噴射ノズル31は水平状態において、
図11にあって左右方向に往復動する。
【0041】以上によると、噴射ノズル31から噴射さ
れる20kg/cm2 前後の高圧水が水中を介して第2のワ
ークW2の一側面W2aに向けて一定時間噴射される。
次いで、前記一定時間高圧水が噴射された後に搬送手段
39によって平面バスケット10は180度反転されて
停止する。以上によると水平状態にある第2のワークW
2の他側面W2bに向けて高圧水が噴射される。このよ
うに噴射ノズル31から高圧水が水平状態にある第2の
ワークW2の一側面W2aと他側面W2bに一定時間噴
射されたことによって第2のワークW2の精密洗浄が行
なわれる。
【0042】次いで開閉弁Vが開放されて本洗浄槽30
内に貯溜された水は一気に貯槽T内へ排出されて本洗浄
槽30内を空状態とする。この状態において、噴射ノズ
ル31から空気中を介して第2のワークW2の他側面W
2bに向けて20kg/cm2 前後の高圧水が噴射され、本
洗浄槽30内に滞留する水は排出路33を介して貯槽T
内へ排出されて本洗浄槽30内に水を貯溜することがな
い。そして、一定時間、上記噴射が行なわれた後、平面
バスケット10は搬送手段39によって再び180度反
転され、これによって噴射ノズル31から空気中を介し
て第2のワークW2の一側面W2aに向けて再び高圧水
が噴射される。このように、第2のワークW2の他側面
W2b及び一側面W2aに向けて空気中を介して一定時
間高圧水が噴射されたことによって第2のワークW2の
リンス洗浄が行なわれる。このリンス洗浄が異物を全く
含むことのない空気中で行なわれることは洗浄効果を高
める上で効果的である。そして、以上の第2のワークW
2の精密洗浄とリンス洗浄が連続して本洗浄槽30内に
おいて行なわれ、第2のワークW2の本洗浄が行なわれ
た平面バスケット10は搬送手段39によって再びコン
ベア62上に配置される。
【0043】一方、検出用孔10Dの無信号がセンサ6
0からECU61に入力された際、ECU61は次の信
号を出力する。いいかえるとセンサ60が筒状バスケッ
ト5を検知したときである。まず低圧ポンプ38に向け
て駆動信号が出力される。これによると、低圧ポンプ3
8によって貯槽T内の水が4kg/cm2 前後の低圧に昇圧
されて噴射ノズル31から本洗浄槽30内に噴射され
る。これによって本洗浄槽30内には、オーバーフロー
パイプ32の上端32Aに相当する水が貯留され、上端
32Aに達した水はオーバーフローパイプ32より再び
貯槽T内へ戻される。一方、搬送手段39は、筒状バス
ケット10を本洗浄槽30内の水中に没するとともに第
1モータMに係合して筒状バスケット10を回転させ
る。以上によると、噴射ノズル31から噴射される4kg
/cm2 前後の低圧水が水中を介して回転する筒状バスケ
ット10内の第1のワークW1に向けて一定時間噴射さ
れるものでこれによって第1のワークW1の精密洗浄が
行なわれる。
【0044】次いで開閉弁Vが開放されて本洗浄槽30
内に貯溜された水は一気に貯槽T内へ排出されて本洗浄
槽30内を空状態とする。この状態において、噴射ノズ
ル31から空気中を介して回転する筒状バスケット5内
の第1のワークW1に向けて4kg/cm2 前後の低圧水が
噴射され、本洗浄槽30内に噴射された水は排出路33
を介して貯槽T内へ排出されて本洗浄槽30内に水を貯
溜することがない。このように筒状バスケット5内の第
1のワークW1に向けて空気中を介して一定時間低圧水
が噴射されたことによって第1のワークW1のリンス洗
浄が行なわれる。このリンス洗浄が異物を全く含むこと
のない空気中で行なわれることは洗浄効果を高める上で
効果的である。そして、以上の第1のワークW1の精密
洗浄とリンス洗浄が連続して本洗浄槽30内において行
なわれ、第1のワークW1の本洗浄が行なわれた筒状バ
スケット5は搬送手段39によって再びコンベア62上
に配置される。
【0045】次いで、コンベア62上にある平面バスケ
ット10又は筒状バスケット5は搬送手段43によって
熱風室40内に配置されるもので、熱風室40内にある
バスケットに向けて加熱された空気がブロア42によっ
て熱風ノズル41から供給される。以上によると、バス
ケット内にある第1のワークW1、第2のワークW2は
熱風室40内の熱風によって乾燥され、この乾燥された
第1のワークW1及び第2のワークW2を収納する筒状
バスケット5及び平面バスケット10は搬送手段43に
よって再びコンベア62上に配置される。以上で熱風乾
燥工程が終了する。
【0046】次いで、コンベア62上にある平面バスケ
ット10又は筒状バスケット5は真空室50内へ移動さ
れて配置されるもので、このとき真空室50は密閉室を
なす。そして、この真空室50を真空ポンプ51によっ
て真空状態とする。以上によると、バスケット内にある
第1のワークW1、第2のワークW2において仮に水滴
あるいは水膜が残存したとしても完全にワークの孔から
吸出されて完全にワークを乾燥することができる。以上
で真空吸引工程が終了するもので、この工程終了によっ
てワークは完全に洗浄されて、洗浄が終了する。
【0047】そして、前記第2のワーク本洗浄工程にお
ける第2のワーク精密洗浄工程と第2のワークリンス洗
浄工程において、噴射ノズル31を、平面バスケット1
0が反転する際の回転範囲Jの内方に位置して第2のワ
ークW2に近接し、且つ第2のワークW2に沿って水平
方向に往復動させたことによると、噴射ノズル31から
噴射される高圧水を効果的に第2のワークW2に向けて
噴射でき、しかも第2のワークW2の側面の全体に渡っ
て高圧水を噴射できるので第2のワークW2の効果的な
本洗浄を行なうことができる。尚、噴射ノズル31の
数、及び配列は適宜選定すればよい。
【0048】又、平面バスケットは、その両端が開口す
る筒部材14によって形成されるとともに該筒部材が平
面上に複数配置され、該筒部材14の最大筒直径Eは、
第2のワークW2の長手方向の長さFの略半分であっ
て、その筒高さGは第2のワークW2の長さFに略等し
くすると、第2のワークW2を平面バスケット10内に
整列に一定方向位置に配置することが極めて短時間で且
つ容易に行なうことができる。すなわち筒部材14の上
部開口に第2のワークW2を投入し、水平方向に箱体1
2を揺動すると、第2のワークW2はその長手方向を筒
部材14内において上下方向に揃えて整列状態に自動的
に収納配置できる。
【0049】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明になる孔加工さ
れたワークの水洗浄方法によると次の格別な効果を奏す
る。ワークは、それに穿設される孔の仕様に応じて第1
のワークと第2のワークとに区分され、そのワークに応
じたバスケット内に複数個配置される。そして、特に本
洗浄工程にあって、そのワークに適した洗浄条件におい
て精密洗浄とリンス洗浄が行なわれるので、ワークに応
じた良好なる洗浄を行なうことができる。又、過剰な洗
浄条件にてワークを洗浄することがなくワークに対して
最適洗浄条件にてワークを洗浄できるので経済的な洗浄
を行なうことができる。又、バスケット内には、複数の
ワークを投入配置できて一貫した洗浄を行なうことがで
きるので多量のワークを一度に洗浄でき、洗浄作業の著
しい効率向上を達成できた。特に筒状バスケット内に配
置せる第1のワークに向けて低圧水を噴射したことは、
第1のワークが筒状バスケット内において大きな衝撃力
をもって飛びかうことが抑止され、ワーク同志が衝突し
てワークの表面に傷がつくことがなく品質を良好に維持
しうる。又、第2のワークを平面バスケットに水平状態
に配置し、高圧水をワークの一側面と他側面に噴射した
ことは、第2のワークの洗浄効果を大きく高めることが
できたもので、更にはワークがこの高圧水によって吹き
とばされることもなく多量のワークを一度に洗浄できた
ものである。又、第2のワークの本洗浄工程において、
20kg/cm2 程度の高圧水を用いたものであるが、従来
の噴射圧力350kg/cm2 に比較して、その噴射圧を大
きく下げることができたので、超高圧水による不具合、
ポンプ、配管系のコスト高、耐圧性の保持、振動,騒音
の発生、等の大きな改善を達成できた。又、第2のワー
クに向けて噴射ノズルを近接するとともに第2のワーク
に対して噴射ノズルを水平方向に往復動させたことによ
ると、第2のワークの洗浄効果を一層高めることがで
き、更に、平面バスケットに形成される筒部材の最大筒
直径を第2のワークの長手方向の長さの略半分とし、筒
高さを第2のワークの長さと略等しくしたことによる
と、平面バスケットに複数の第2のワークを垂直方向に
配置することが極めて短時間で且つ容易にできるもの
で、平面バスケット内への第2のワークの投入配置を極
めて効率的に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワークの第1例を示す縦断面図。
【図2】ワークの第2例を示す縦断面図。
【図3】ワークの第3例を示す縦断面図。
【図4】ワークの第4例を示す縦断面図。
【図5】筒状バスケットの斜視図。
【図6】平面バスケットを示す斜視図。
【図7】図6において使用される筒部材の一例を示す縦
断面図。
【図8】図6の平面バスケットの中央部における縦断面
図。
【図9】本発明になる水洗浄方法の工程を示す簡略図。
【図10】本発明になる水洗浄方法の工程図。
【図11】本発明になる水洗浄方法を実施する水洗浄装
置の一実施例を示す概略断面図。
【符号の説明】
5 筒状バスケット 10 平面バスケット 14 筒部材 13,15 網 W1 第1のワーク W2 第2のワーク W2a 第2のワークの一側面 W2b 第2のワークの他側面 21,31 噴射ノズル

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークに穿設される孔径が比較的大径
    か、あるいは孔深さが比較的浅い第1のワークW1を、
    不整列状態に筒状バスケット内へ投入配置するか、若し
    くは、ワークに穿設される孔径が比較的小径か、あるい
    は孔深さが比較的深い第2のワークW2を、水平状態に
    平面バスケットに配置するか、そのワークに応じて選択
    的にバスケット内に投入配置するワーク投入工程と;第
    1のワークW1が配置された筒状バスケット5又は、第
    2のワークW2が配置された平面バスケット10を水中
    において回転するとともに第1のワークW1又は第2の
    ワークW2に向けて水中に配置される噴射ノズル21よ
    り低圧水を噴射する粗洗浄工程と;バスケット内に配置
    されるワークを判別するワーク判別工程と;前記、ワー
    ク判別工程において判別された第1のワークW1が配置
    された筒状バスケット5を水中において回転し、第1の
    ワークW1に向けて水中に配置される噴射ノズル31よ
    り低圧水を噴射する第1のワーク精密洗浄工程と、前記
    筒状バスケットを空気中において回転し、第1のワーク
    W1に向けて噴射ノズル31より低圧水を噴射する第1
    のワークリンス洗浄工程と、よりなる第1のワーク本洗
    浄工程と;前記、ワーク判別工程において判別された第
    2のワークW2が配置された平面バスケット10を水中
    に水平状態に配置し、第2のワークW2の一側面W2a
    に向けて水中に配置せる噴射ノズル31より高圧水を噴
    射し、次いで平面バスケット10を水中において反転
    し、第2のワークW2の他側面W2bに向けて水中に配
    置せる噴射ノズル31より高圧水を噴射する第2のワー
    ク精密洗浄工程と、前記平面バスケットを空気中に水平
    状態に配置し、第2のワークW2の一側面W2aに向け
    て噴射ノズル31より高圧水を噴射し、次いで平面バス
    ケット10を空気中において反転し、第2のワークW2
    の他側面W2bに向けて噴射ノズル31より高圧水を噴
    射する第2のワークリンス洗浄工程と、よりなる第2の
    ワーク本洗浄工程と;の何れかのワーク本洗浄工程を択
    一的に選択して行なうワーク本洗浄工程と;筒状バスケ
    ット5の第1のワークW1又は、平面バスケット10の
    第2のワークW2に向けて熱風を吹きつける熱風乾燥工
    程と;筒状バスケット5の第1のワークW1又は、平面
    バスケット10の第2のワークW2を真空室内に配置
    し、真空引きを行なう真空吸引工程と;よりなる孔加工
    されたワークの水洗浄方法。
  2. 【請求項2】 前記、ワーク本洗浄工程の、第2のワー
    ク精密洗浄工程と第2のワークリンス洗浄工程におい
    て、噴射ノズル31を、平面バスケット10が反転する
    際の回転範囲Jの内方に位置して第2のワークW2に近
    接し、且つ第2のワークW2に沿って水平方向に往復移
    動させてなる請求項1記載の孔加工されたワークの水洗
    浄方法。
  3. 【請求項3】 前記、平面バスケットは、その両端が開
    口する筒部材14によって形成されるとともに該筒部材
    が平面上に複数配置され、該筒部材14の最大筒直径E
    は、第2のワークW2の長手方向の長さFの略半分であ
    って、その筒高さGは第2のワークW2の長さFに略等
    しく、更に前記筒部材の両端の開口が網13,15によ
    って閉塞されていることを特徴とする孔加工されたワー
    クの水洗浄装置。
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