JP2835527B2 - 電気接点の導電障害非招来性シリコーン組成物及び導電障害防止方法 - Google Patents
電気接点の導電障害非招来性シリコーン組成物及び導電障害防止方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、開放式の電気接点の近傍や電気接点を内包
する密閉式もしくは半密閉式の電気設備、電気機器、電
子機器などの中で使用しても、含有しているオルガノシ
ロキサンオリゴマーの蒸気やオルガノシランの蒸気に起
因する電気接点の導電障害を長期間招来させないシリコ
ーン組成物及びシリコーン蒸気に起因する電気接点の導
電障害を防止する方法に関する。
する密閉式もしくは半密閉式の電気設備、電気機器、電
子機器などの中で使用しても、含有しているオルガノシ
ロキサンオリゴマーの蒸気やオルガノシランの蒸気に起
因する電気接点の導電障害を長期間招来させないシリコ
ーン組成物及びシリコーン蒸気に起因する電気接点の導
電障害を防止する方法に関する。
種々のシリコーン製品が電気設備・電気機器・電子機
器などに使用されている。例えばシリコーン油は電気絶
縁油としてトランス、コンデンサなどに使用されてお
り、シリコーングリースやシリコーンコンパウンドは潤
滑剤、電気絶縁剤、防水剤などとして使用されており、
シリコーンレジンやオルガノシランはコーティング剤と
して使用されており、室温硬化性シリコーンゴム組成物
や低温硬化性シリコーンゴム組成物は接着剤、シーリン
グ剤、注型剤、コーティング剤などとして使用されてお
り、シリコーンゲル組成物は緩衝剤、注型剤などとして
使用されており、熱硬化性シリコーンゴム組成物は硬化
させてパッキング、Oリング、電線被覆材などとして使
用されている。
器などに使用されている。例えばシリコーン油は電気絶
縁油としてトランス、コンデンサなどに使用されてお
り、シリコーングリースやシリコーンコンパウンドは潤
滑剤、電気絶縁剤、防水剤などとして使用されており、
シリコーンレジンやオルガノシランはコーティング剤と
して使用されており、室温硬化性シリコーンゴム組成物
や低温硬化性シリコーンゴム組成物は接着剤、シーリン
グ剤、注型剤、コーティング剤などとして使用されてお
り、シリコーンゲル組成物は緩衝剤、注型剤などとして
使用されており、熱硬化性シリコーンゴム組成物は硬化
させてパッキング、Oリング、電線被覆材などとして使
用されている。
ところが、シリコーン製品を開放式の電気開閉接点や
電気摺動接点などの電気接点の近傍や電気接点を内包す
る密閉式もしくは半密閉式の電気設備、電気機器、電子
機器などの中で使用すると、電気接点の導電性が低下
し、極端な場合は導電しなくなり電気接点としての機能
を果さなくなるという問題が発生している。これは、シ
リコーン製品が通常平衡化重合法により重合したオルガ
ノポリシロキサンを主剤としており、減量残渣や副生物
として揮発性のオルガノシロキサンオリゴマーを含有し
ているためである。また、シリコーン製品の中には揮発
性のオルガノシロキサンオリゴマーやオルガノシランオ
ルガノポリシロキサンと併用したり、単独で使用するも
のがあるためである。すなわち、電気接点の導電障害
は、重合度が第2〜25のオルガノシロキサンオリゴマー
やオルガノシランが常温下や加熱下で揮発して、電気接
点に到達し、接点開閉時の放電エネルギーを受けて化学
変化し、二酸化ケイ素,炭化ケイ素等の絶縁性物質を形
成するためと考えられている〔例えば電気通信学会技術
研究報告76(226)29〜38('77)参照〕。
電気摺動接点などの電気接点の近傍や電気接点を内包す
る密閉式もしくは半密閉式の電気設備、電気機器、電子
機器などの中で使用すると、電気接点の導電性が低下
し、極端な場合は導電しなくなり電気接点としての機能
を果さなくなるという問題が発生している。これは、シ
リコーン製品が通常平衡化重合法により重合したオルガ
ノポリシロキサンを主剤としており、減量残渣や副生物
として揮発性のオルガノシロキサンオリゴマーを含有し
ているためである。また、シリコーン製品の中には揮発
性のオルガノシロキサンオリゴマーやオルガノシランオ
ルガノポリシロキサンと併用したり、単独で使用するも
のがあるためである。すなわち、電気接点の導電障害
は、重合度が第2〜25のオルガノシロキサンオリゴマー
やオルガノシランが常温下や加熱下で揮発して、電気接
点に到達し、接点開閉時の放電エネルギーを受けて化学
変化し、二酸化ケイ素,炭化ケイ素等の絶縁性物質を形
成するためと考えられている〔例えば電気通信学会技術
研究報告76(226)29〜38('77)参照〕。
その解決手段として、平衡化重合法にて重合したオル
ガノポリシロキサンを減圧下加熱してオルガノシロキサ
ンオリゴマーを徹底的に除去する方法や電気接点にかか
る電圧と電流の負荷条件を導電障害の起らない限定され
た範囲に留める方法が公表されている〔特開昭61−2092
66参照〕。また、シリコーン組成物中にアミン類または
フッ化有機化合物を含有せしめた組成物〔特開昭63−27
0762,特開平1−104656参照〕やシリコーン蒸気にアミ
ン類またはフッ化有機化合物の蒸気を共存させる方法
〔特開平1−24325,特開平1−109615参照〕が提案され
ている。
ガノポリシロキサンを減圧下加熱してオルガノシロキサ
ンオリゴマーを徹底的に除去する方法や電気接点にかか
る電圧と電流の負荷条件を導電障害の起らない限定され
た範囲に留める方法が公表されている〔特開昭61−2092
66参照〕。また、シリコーン組成物中にアミン類または
フッ化有機化合物を含有せしめた組成物〔特開昭63−27
0762,特開平1−104656参照〕やシリコーン蒸気にアミ
ン類またはフッ化有機化合物の蒸気を共存させる方法
〔特開平1−24325,特開平1−109615参照〕が提案され
ている。
ところが、オルガノポリシロキサンを減圧下加熱して
オルガノシロキサンオリゴマーを徹底的に除去すること
は技術的に容易でなく、徹底的に除去しようとするとコ
ストが多大なものになるという欠点がある。オルガノシ
ロキサンオリゴマーを徹底的に除去したとしても、添加
剤や不純物のために使用中に、特に加熱下使用中にオル
ガノポリシロキサンが解重合してオルガノシロキサンオ
リゴマーが生成することがある。また、オルガノポリシ
ロキサンとオルガノシロキサンオリゴマーもしくはオル
ガノシランを混合して使用したり、オルガノシロキサン
オリゴマーもしくはオルガノシランを主剤として使用す
るときは、オルガノシロキサンオリゴマーやオルガノシ
ラン自体が揮発性に富むことが多いのでオルガノシロキ
サンオリゴマーの徹底的除去は意味がない。また、電気
接点にかかる電圧と電流の負荷条件の限定は機器として
の機能を果さなくなる場合があるという問題がある。
オルガノシロキサンオリゴマーを徹底的に除去すること
は技術的に容易でなく、徹底的に除去しようとするとコ
ストが多大なものになるという欠点がある。オルガノシ
ロキサンオリゴマーを徹底的に除去したとしても、添加
剤や不純物のために使用中に、特に加熱下使用中にオル
ガノポリシロキサンが解重合してオルガノシロキサンオ
リゴマーが生成することがある。また、オルガノポリシ
ロキサンとオルガノシロキサンオリゴマーもしくはオル
ガノシランを混合して使用したり、オルガノシロキサン
オリゴマーもしくはオルガノシランを主剤として使用す
るときは、オルガノシロキサンオリゴマーやオルガノシ
ラン自体が揮発性に富むことが多いのでオルガノシロキ
サンオリゴマーの徹底的除去は意味がない。また、電気
接点にかかる電圧と電流の負荷条件の限定は機器として
の機能を果さなくなる場合があるという問題がある。
また、アミン類による解決手段は、衛生上の問題があ
り、フッ化有機化合物による解決手段は高価であるとい
う問題や環境上の問題がある。また、両手段とも効果の
持続時間が必ずしも十分でない。
り、フッ化有機化合物による解決手段は高価であるとい
う問題や環境上の問題がある。また、両手段とも効果の
持続時間が必ずしも十分でない。
そこで、本発明者はオルガノシロキサンオリゴマーを
除去しなくても電気接点の導電障害をより長時間起さ
ず、オルガノポリシロキサンとオルガノシロキサンオリ
ゴマーもしくはオルガノシランを併用したり、オルガノ
シロキサンオリゴマーまたはオルガノシランを主剤とし
て使用しても電気接点の導電障害をより長期間起さず、
衛生上、環境上無害なシリコーン組成物及び衛生上、環
境上無害な導電障害のよりすぐれた防止方法を開発すべ
く鋭意研究した結果、本発明に到達した。
除去しなくても電気接点の導電障害をより長時間起さ
ず、オルガノポリシロキサンとオルガノシロキサンオリ
ゴマーもしくはオルガノシランを併用したり、オルガノ
シロキサンオリゴマーまたはオルガノシランを主剤とし
て使用しても電気接点の導電障害をより長期間起さず、
衛生上、環境上無害なシリコーン組成物及び衛生上、環
境上無害な導電障害のよりすぐれた防止方法を開発すべ
く鋭意研究した結果、本発明に到達した。
本発明は、開放式の電気接点の近傍や電気接点を内包
する密閉式もしくは半密閉式の電気設備・電気機器・電
子機器中で使用したときに、オルガノシロキサンオリゴ
マーを除去しなくても電気接点の導電障害を長時間招来
せず、オルガノポリシロキサンとオルガノシロキサンオ
リゴマーもしくはオルガノシランを併用したり、オルガ
ノシロキサンオリゴマーまたはオルガノシランを主剤と
して使用しても電気接点の導電障害を長期間招来しない
方法及びシリコーン組成物を提供することを目的とす
る。
する密閉式もしくは半密閉式の電気設備・電気機器・電
子機器中で使用したときに、オルガノシロキサンオリゴ
マーを除去しなくても電気接点の導電障害を長時間招来
せず、オルガノポリシロキサンとオルガノシロキサンオ
リゴマーもしくはオルガノシランを併用したり、オルガ
ノシロキサンオリゴマーまたはオルガノシランを主剤と
して使用しても電気接点の導電障害を長期間招来しない
方法及びシリコーン組成物を提供することを目的とす
る。
この目的は、オルガノシロキサンオリゴマーもしくは
オルガノシランの蒸気が発生するシリコーンを主剤と
し、蒸気圧を有する液状のアルコールまたはグリコール
を0.01〜5重量%含有することを特徴とする、開放式の
電気接点の近傍で、または電気接点を内包する密閉式も
しくは半密閉式の電気設備、電気機器もしくは電子機器
中で使用するための、電気接点の導電障害非招来性の非
硬化性シリコーン組成物もしくは室温硬化用シリコーン
組成物により、あるいは、開放式の電気接点の近傍で、
または電気接点を内包する密閉式もしくは半密閉式の電
気設備、電気機器もしくは電子機器中で、オルガノシロ
キサンオリゴマーもしくはオルガノシランの蒸気が発生
する非硬化性シリコーン組成物もしくは室温硬化用シリ
コーン組成物、または、オルガノシロキサンオリゴマー
もしくはオルガノシランの蒸気が発生する室温硬化した
シリコーンを使用するに際し、該オルガノシロキサンオ
リゴマーもしくはオルガノシランの蒸気にアルコール蒸
気またはグリコール蒸気を共存させることを特徴とす
る、シリコーン蒸気に起因する電気接点の導電障害を防
止する方法により達成される。
オルガノシランの蒸気が発生するシリコーンを主剤と
し、蒸気圧を有する液状のアルコールまたはグリコール
を0.01〜5重量%含有することを特徴とする、開放式の
電気接点の近傍で、または電気接点を内包する密閉式も
しくは半密閉式の電気設備、電気機器もしくは電子機器
中で使用するための、電気接点の導電障害非招来性の非
硬化性シリコーン組成物もしくは室温硬化用シリコーン
組成物により、あるいは、開放式の電気接点の近傍で、
または電気接点を内包する密閉式もしくは半密閉式の電
気設備、電気機器もしくは電子機器中で、オルガノシロ
キサンオリゴマーもしくはオルガノシランの蒸気が発生
する非硬化性シリコーン組成物もしくは室温硬化用シリ
コーン組成物、または、オルガノシロキサンオリゴマー
もしくはオルガノシランの蒸気が発生する室温硬化した
シリコーンを使用するに際し、該オルガノシロキサンオ
リゴマーもしくはオルガノシランの蒸気にアルコール蒸
気またはグリコール蒸気を共存させることを特徴とす
る、シリコーン蒸気に起因する電気接点の導電障害を防
止する方法により達成される。
本発明における電気接点は、リレーやスイッチの接点
のように接触と乖離動作によって電気回路を開閉する接
点ないし摺動によって電気回路を切り換える接点のみな
らず、モータ等の回転に伴う摺動によって電流の流れる
回路を切り換えるモータのブラシと整流子等を含む。
のように接触と乖離動作によって電気回路を開閉する接
点ないし摺動によって電気回路を切り換える接点のみな
らず、モータ等の回転に伴う摺動によって電流の流れる
回路を切り換えるモータのブラシと整流子等を含む。
本発明のシリコーン組成物の主剤であるシリコーン
は、オルガノポリシロキサン、オルガノシロキサンオリ
ゴマー、オルガノシランなどの当業界でシリコーンと称
されているものであれば、2種以上のシリコーンの混合
物の形で使用されるものでもよく、シリコーン以外の成
分との混合物の形で使用させるものであってもよい。
は、オルガノポリシロキサン、オルガノシロキサンオリ
ゴマー、オルガノシランなどの当業界でシリコーンと称
されているものであれば、2種以上のシリコーンの混合
物の形で使用されるものでもよく、シリコーン以外の成
分との混合物の形で使用させるものであってもよい。
オルガノポリシロキサンは常温において液状、生ゴム
状、餅状、固形状などいずれを呈するものでもよく、そ
の分子構造は直鎖状、分枝鎖状、網状、環状などのいず
れでもよく、ビニル基、アリル基、シラノール基、アル
コキシ基、ヒドロシリル基、メルカプトアルキル基など
の反応性基を有していても有していなくてもよく、ホモ
ポリマー、コポリマーのいずれでもよく、他ポリマーと
のブロックコポリマーでもよい。
状、餅状、固形状などいずれを呈するものでもよく、そ
の分子構造は直鎖状、分枝鎖状、網状、環状などのいず
れでもよく、ビニル基、アリル基、シラノール基、アル
コキシ基、ヒドロシリル基、メルカプトアルキル基など
の反応性基を有していても有していなくてもよく、ホモ
ポリマー、コポリマーのいずれでもよく、他ポリマーと
のブロックコポリマーでもよい。
オルガノポリシロキサン中の有機基の代表例は、一価
炭化水素基であり、その代表例としてメチル基、エチル
基、プロピル基、オクチル基、フェニル基、2−フェニ
ルプロピル基、前述したビニル基、アリル基がある。
炭化水素基であり、その代表例としてメチル基、エチル
基、プロピル基、オクチル基、フェニル基、2−フェニ
ルプロピル基、前述したビニル基、アリル基がある。
オルガノシロキサン単独で使用されるものとしては、
ジオルガノポリシロキサン油(例えば、両末端トリメチ
ルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン油、両末端ジ
メチルフェニルシロキシ基封鎖のメチルフェニルポリシ
ロキサン油もしくはジメチルシロキサン・メチルフェニ
ルシロキサンコポリマー油、両末端トリメチルシロキシ
基封鎖ジメチルシロキサン・メチルオクチルシロキサン
コポリマー油)や末端がトリメチルシロキシ基で封鎖さ
れたジメチルシロキサン・メチルシロキサンコポリマー
油がある。
ジオルガノポリシロキサン油(例えば、両末端トリメチ
ルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン油、両末端ジ
メチルフェニルシロキシ基封鎖のメチルフェニルポリシ
ロキサン油もしくはジメチルシロキサン・メチルフェニ
ルシロキサンコポリマー油、両末端トリメチルシロキシ
基封鎖ジメチルシロキサン・メチルオクチルシロキサン
コポリマー油)や末端がトリメチルシロキシ基で封鎖さ
れたジメチルシロキサン・メチルシロキサンコポリマー
油がある。
オルガノポリシロキサンと非シリコーン成分からなる
ものとして、ジオルガノポリシロキサン油と金属石けん
(例えば、リチウム石けん)からなるシリコーングリー
スやジオルガノポリシロキサン油と増稠剤(例えば、フ
ュームドシリカ、酸化亜鉛粉末、酸化アルミニウム粉
末、窒化ホウ素、カーボンブラック)からなるシリコー
ンコンパウンドがあり、ビニル基含有ジオルガノポリシ
ロキサン(例えば、両末端ジメチルビニルシロキシ基封
鎖ジメチルポリシロキサン)とオルガノハイドロジェン
ポリシロキサンと白金系触媒からなる低温硬化性シリコ
ーンゲル組成物、ビニル基含有ジオルガノポリシロキサ
ンとオルガノハイドロジェンポリシロキサンと白金系触
媒と必要に応じて補強性充填剤からなる低温硬化性シリ
コーンゴム組成物、ビニル基含有オルガノシロキサンレ
ジンとオルガノハイドロジェンポリシロキサンと白金系
触媒からなる低温硬化性シリコーンレジン組成物、ビニ
ル基含有オルガノポリシロキサンとオルガノハイドロジ
ェンポリシロキサンもしくはメルカプトアルキル基含有
オルガノポリシロキサンと増感剤とからなる紫外線硬化
性オルガノポリシロキサン組成物などがある。
ものとして、ジオルガノポリシロキサン油と金属石けん
(例えば、リチウム石けん)からなるシリコーングリー
スやジオルガノポリシロキサン油と増稠剤(例えば、フ
ュームドシリカ、酸化亜鉛粉末、酸化アルミニウム粉
末、窒化ホウ素、カーボンブラック)からなるシリコー
ンコンパウンドがあり、ビニル基含有ジオルガノポリシ
ロキサン(例えば、両末端ジメチルビニルシロキシ基封
鎖ジメチルポリシロキサン)とオルガノハイドロジェン
ポリシロキサンと白金系触媒からなる低温硬化性シリコ
ーンゲル組成物、ビニル基含有ジオルガノポリシロキサ
ンとオルガノハイドロジェンポリシロキサンと白金系触
媒と必要に応じて補強性充填剤からなる低温硬化性シリ
コーンゴム組成物、ビニル基含有オルガノシロキサンレ
ジンとオルガノハイドロジェンポリシロキサンと白金系
触媒からなる低温硬化性シリコーンレジン組成物、ビニ
ル基含有オルガノポリシロキサンとオルガノハイドロジ
ェンポリシロキサンもしくはメルカプトアルキル基含有
オルガノポリシロキサンと増感剤とからなる紫外線硬化
性オルガノポリシロキサン組成物などがある。
オルガノポリシロキサンとオルガノシランと非シリコ
ーン成分からなるものとして、両末端シラノール基封鎖
ジオルガノポリシロキサンとオルガノシラン系架橋剤
〔例えば、メチルトリメトキシシラン、メチルトリ(メ
チルエチルケトキシム)シラン、メチルトリアセトキシ
シラン、ビニルトリ(イソプロペノキシ)シラン〕と縮
合反応触媒〔例えば、テトラブチルチタネート、ジフチ
ルチンジラウレート、オクトエ酸錫塩〕と必要に応じて
充填剤〔例えば、フュームドシリカ、石英微粉末、二酸
化チタン、炭酸カルシウム、カーボンブラック〕からな
る室温硬化性シリコーンゴム組成物や、シラノール基含
有オルガノポリシロキサンレジンとオルガノシラン系架
橋剤と縮合反応触媒からなる室温硬化性シリコーンレジ
ン組成物などがある。
ーン成分からなるものとして、両末端シラノール基封鎖
ジオルガノポリシロキサンとオルガノシラン系架橋剤
〔例えば、メチルトリメトキシシラン、メチルトリ(メ
チルエチルケトキシム)シラン、メチルトリアセトキシ
シラン、ビニルトリ(イソプロペノキシ)シラン〕と縮
合反応触媒〔例えば、テトラブチルチタネート、ジフチ
ルチンジラウレート、オクトエ酸錫塩〕と必要に応じて
充填剤〔例えば、フュームドシリカ、石英微粉末、二酸
化チタン、炭酸カルシウム、カーボンブラック〕からな
る室温硬化性シリコーンゴム組成物や、シラノール基含
有オルガノポリシロキサンレジンとオルガノシラン系架
橋剤と縮合反応触媒からなる室温硬化性シリコーンレジ
ン組成物などがある。
オルガノポリシロキサンとオルガノシロキサンオリゴ
マーと非シリコーン成分からなるものとして、両末端シ
ラノール基封鎖ジオルガノポリシロキサンとエチルシリ
ケートの部分加水分解縮合物と縮合反応触媒と必要に応
じて充填剤とからなる室温硬化性シリコーンゴム組成物
や、前述の低温硬化性シリコーンゴム組成物に離型性向
上のために低粘度シリコーン油(例えば、両末端トリメ
チルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサンオリゴマー)を
添加したもの、あるいは前述の低温硬化性シリコーンゴ
ム組成物に補強のために低粘度メチルビニルシロキサン
オリゴマーを添加したものなどがある。
マーと非シリコーン成分からなるものとして、両末端シ
ラノール基封鎖ジオルガノポリシロキサンとエチルシリ
ケートの部分加水分解縮合物と縮合反応触媒と必要に応
じて充填剤とからなる室温硬化性シリコーンゴム組成物
や、前述の低温硬化性シリコーンゴム組成物に離型性向
上のために低粘度シリコーン油(例えば、両末端トリメ
チルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサンオリゴマー)を
添加したもの、あるいは前述の低温硬化性シリコーンゴ
ム組成物に補強のために低粘度メチルビニルシロキサン
オリゴマーを添加したものなどがある。
オルガノシランと非シリコーン成分からなるものとし
てテトラアルコキシシランとオルガノトリアルコキシシ
ランと縮合反応触媒からなるコーティング剤などがあ
る。
てテトラアルコキシシランとオルガノトリアルコキシシ
ランと縮合反応触媒からなるコーティング剤などがあ
る。
上述のジオルガノポリシロキサン油、ジオルガノポリ
シロキサン生ゴム、両末端シラノール基封鎖ジオルガノ
ポリシロキサン、ビニル基含有ジオルガノポリシロキサ
ンやオルガノポシロキサンレジンのある種のものは、通
常重合度2〜6のジオルガノシロキサンオリゴマー(例
えば、環状ジオルガノシロキサンオリゴマー、両末端シ
ラノール基封鎖ジオルガノシロキサンオリゴマー、ヘキ
サオルガノジシロキサン)を原料とし、酸触媒または塩
基性触媒を使用して平衡化重合法により重合して製造す
るので必然的に重合度2〜25のオルガノポリシロキサン
オリゴマーを5〜10重量%位含有しており、加熱下減圧
する除去工程を通しても十分に除去しきれず1〜5重量
%位残存している。
シロキサン生ゴム、両末端シラノール基封鎖ジオルガノ
ポリシロキサン、ビニル基含有ジオルガノポリシロキサ
ンやオルガノポシロキサンレジンのある種のものは、通
常重合度2〜6のジオルガノシロキサンオリゴマー(例
えば、環状ジオルガノシロキサンオリゴマー、両末端シ
ラノール基封鎖ジオルガノシロキサンオリゴマー、ヘキ
サオルガノジシロキサン)を原料とし、酸触媒または塩
基性触媒を使用して平衡化重合法により重合して製造す
るので必然的に重合度2〜25のオルガノポリシロキサン
オリゴマーを5〜10重量%位含有しており、加熱下減圧
する除去工程を通しても十分に除去しきれず1〜5重量
%位残存している。
こうしたオルガノシロキサンオリゴマーのうち、環状
ジオルガノシロキサンオリゴマーや両末端トリオルガノ
シロキシ基封鎖ジオルガノシロキサンオリゴマーのよう
にシラノール基を有しないものは、蒸気圧が比較的大き
く、その中でも架橋反応にあずからないものは、常温下
あるいは加熱下に揮発して電気接点の導電障害の原因と
なる。
ジオルガノシロキサンオリゴマーや両末端トリオルガノ
シロキシ基封鎖ジオルガノシロキサンオリゴマーのよう
にシラノール基を有しないものは、蒸気圧が比較的大き
く、その中でも架橋反応にあずからないものは、常温下
あるいは加熱下に揮発して電気接点の導電障害の原因と
なる。
意図的に添加するオルガノシロキサンオリゴマーであ
っても前述の低粘度シリコーン油のようにシラノール基
を有せず架橋反応にあずからないものは同様に電気接点
の導電障害の原因となる。
っても前述の低粘度シリコーン油のようにシラノール基
を有せず架橋反応にあずからないものは同様に電気接点
の導電障害の原因となる。
架橋反応にあずかるオルガノシロキサンオリゴマーや
オルガノシランであっても蒸気圧が比較的大きいものは
シリコーン組成物の組成によっては揮発して電気接点の
導電障害の原因となりうる。
オルガノシランであっても蒸気圧が比較的大きいものは
シリコーン組成物の組成によっては揮発して電気接点の
導電障害の原因となりうる。
本発明におけるシリコーンは、上述したような電気接
点の導電障害の原因となるオルガノシロキサンオリゴマ
ーやオルガノシランを含むすべてのシリコーンを包含
し、さらには、電気接点の導電障害の原因なるオルガノ
シロキサンオリゴマーやオルガノシランを含有しない
が、使用中に電気接点の導電障害の原因となるオルガノ
シロキサンオリゴマーを生成するシリコーンをも包含す
る。
点の導電障害の原因となるオルガノシロキサンオリゴマ
ーやオルガノシランを含むすべてのシリコーンを包含
し、さらには、電気接点の導電障害の原因なるオルガノ
シロキサンオリゴマーやオルガノシランを含有しない
が、使用中に電気接点の導電障害の原因となるオルガノ
シロキサンオリゴマーを生成するシリコーンをも包含す
る。
本発明に使用される蒸気圧を有するアルコールおよび
グリコールの種類は特に制限されるものではなく、蒸気
圧を有するアルコールとしては、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール、ヘキサノール、オウタ
ノール、シクロヘキサノールのような鎖状や環状のアル
コールが例示される。また、蒸気圧を有するグリコール
としては、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオールのよ
うな非置換アルキレングリコール、エチレングリコール
モノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチル
エーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルのよ
うなアルキレングリコールモノアルキルエーテル、ジエ
チレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレ
ングリコールモノメチルエーテルのようなジアルキレン
グリコールが例示されている。
グリコールの種類は特に制限されるものではなく、蒸気
圧を有するアルコールとしては、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール、ヘキサノール、オウタ
ノール、シクロヘキサノールのような鎖状や環状のアル
コールが例示される。また、蒸気圧を有するグリコール
としては、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオールのよ
うな非置換アルキレングリコール、エチレングリコール
モノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチル
エーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルのよ
うなアルキレングリコールモノアルキルエーテル、ジエ
チレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレ
ングリコールモノメチルエーテルのようなジアルキレン
グリコールが例示されている。
本発明に使用されるアルコールおよびグリコールは電
気設備、電気機器、電子機器の使用温度範囲内で蒸気圧
を持つことが必要である。蒸気圧を持つ、常温で液状の
ものである。ただ、蒸気圧を有していても、あまり小さ
いとオルガノシロキサンオリゴマーやオルガノシランの
蒸気中に混在する割合が小さくなりすぎるし、また、あ
まり大きすぎるとシリコーン組成物ないしはその硬化物
中から早期に放出されてしまい、電気接点の導電障害の
非招来能を長期間持続しにくくなる。そのため、アルコ
ールおよびグリコールは25℃において0.001〜10TORRの
蒸気圧を有していることが好ましい。アルコールについ
ては炭素原子数4以上の液状物が好ましい。こうした観
点から、シリコーン組成物中の蒸気圧を有するアルコー
ルまたは蒸気圧を有するグリコールの含有量は、該シリ
コーンの0.01〜5重量%ぐらいが適当であり、0.05〜2
重量%がより適当である。電気接点の導電障害の原因と
なるオルガノシロキサンオリゴマーやオルガノシランの
含有量が多いときは該アルコールまたは該グリコール添
加量を大とし、その含有量が小さいときはその添加量も
小さくすればよい。該アルコール、該グリコールとも2
種以上を併用してもよいし、該アルコールと該グリコー
ルを併用してもよい。
気設備、電気機器、電子機器の使用温度範囲内で蒸気圧
を持つことが必要である。蒸気圧を持つ、常温で液状の
ものである。ただ、蒸気圧を有していても、あまり小さ
いとオルガノシロキサンオリゴマーやオルガノシランの
蒸気中に混在する割合が小さくなりすぎるし、また、あ
まり大きすぎるとシリコーン組成物ないしはその硬化物
中から早期に放出されてしまい、電気接点の導電障害の
非招来能を長期間持続しにくくなる。そのため、アルコ
ールおよびグリコールは25℃において0.001〜10TORRの
蒸気圧を有していることが好ましい。アルコールについ
ては炭素原子数4以上の液状物が好ましい。こうした観
点から、シリコーン組成物中の蒸気圧を有するアルコー
ルまたは蒸気圧を有するグリコールの含有量は、該シリ
コーンの0.01〜5重量%ぐらいが適当であり、0.05〜2
重量%がより適当である。電気接点の導電障害の原因と
なるオルガノシロキサンオリゴマーやオルガノシランの
含有量が多いときは該アルコールまたは該グリコール添
加量を大とし、その含有量が小さいときはその添加量も
小さくすればよい。該アルコール、該グリコールとも2
種以上を併用してもよいし、該アルコールと該グリコー
ルを併用してもよい。
本発明のシリコーン組成物には、シリコーンと該アル
コールまたは該グリコールの他に、前述したようなシリ
コーンとともに使用される非シリコーン成分を含有せし
めてもよい。さらには、顔料、耐熱剤、難燃化剤などシ
リコーン組成物に通常使用される非シリコーン成分を含
有せしめてもよい。
コールまたは該グリコールの他に、前述したようなシリ
コーンとともに使用される非シリコーン成分を含有せし
めてもよい。さらには、顔料、耐熱剤、難燃化剤などシ
リコーン組成物に通常使用される非シリコーン成分を含
有せしめてもよい。
シリコーン蒸気にアルコール蒸気またはグリコール蒸
気を共存させるには、シリコーン組成物中に含有せしめ
る他に例えば、下記の方法がある。
気を共存させるには、シリコーン組成物中に含有せしめ
る他に例えば、下記の方法がある。
電気接点が開放式の場合は、シリコーン蒸気の発生
源となるシリコーン、シリコーン組成物またはその硬化
物の近傍に蒸気圧を有するアルコールまたは蒸気圧を有
するグリコールを載置する、シリコーン蒸気の発生源
となるシリコーン、シリコーン組成物またはその硬化物
に蒸気圧を有するアルコールまたは蒸気圧を有するグリ
コールを塗布または吹きつける、シリコーン蒸気の発
生源となるシリコーン、シリコーン組成物またはその硬
化物にアルコール蒸気またはグリコール蒸気を吹きつけ
る、シリコーン蒸気の発生源となるシリコーン硬化物
に蒸気圧を有するアルコールまた蒸気圧を有するグリコ
ールを吸着させるなどの方法がある。
源となるシリコーン、シリコーン組成物またはその硬化
物の近傍に蒸気圧を有するアルコールまたは蒸気圧を有
するグリコールを載置する、シリコーン蒸気の発生源
となるシリコーン、シリコーン組成物またはその硬化物
に蒸気圧を有するアルコールまたは蒸気圧を有するグリ
コールを塗布または吹きつける、シリコーン蒸気の発
生源となるシリコーン、シリコーン組成物またはその硬
化物にアルコール蒸気またはグリコール蒸気を吹きつけ
る、シリコーン蒸気の発生源となるシリコーン硬化物
に蒸気圧を有するアルコールまた蒸気圧を有するグリコ
ールを吸着させるなどの方法がある。
電気接点が密閉式もしくは半密閉式の電気設備、電気
機器、電子機器などに内包されており、シリコーン蒸気
の発生源となるシリコーン、シリコーン組成物またはそ
の硬化物も内包されている場合は、蒸気圧を有するア
ルコールまたは蒸気圧を有するグリコールをこれら設
備、機器内に載置する、アルコール蒸気またはグリコ
ール蒸気をこれら設備、機器内に送り込む、電気接点
が開放式の〜の方法を適用するなどの方法がある。
機器、電子機器などに内包されており、シリコーン蒸気
の発生源となるシリコーン、シリコーン組成物またはそ
の硬化物も内包されている場合は、蒸気圧を有するア
ルコールまたは蒸気圧を有するグリコールをこれら設
備、機器内に載置する、アルコール蒸気またはグリコ
ール蒸気をこれら設備、機器内に送り込む、電気接点
が開放式の〜の方法を適用するなどの方法がある。
なお、蒸気圧を有するアルコールまたは蒸気圧を有す
るグリコールを載置する場合、該アルコールまたは該グ
リコールを開放容器に入れて載置する、該アルコールま
たは該グリコールを固形材料(例えば、スポンジ、ゴ
ム、布、フエルト、鉱物粉)に吸収または含有させて載
置する、該アルコールまたは該グリコールを液状材料
(例えば、有機溶剤、鉱油、グリース)と混合して載置
するなどの方法がある。その際、該アルコールまたは該
グリコールを加熱してもよい。
るグリコールを載置する場合、該アルコールまたは該グ
リコールを開放容器に入れて載置する、該アルコールま
たは該グリコールを固形材料(例えば、スポンジ、ゴ
ム、布、フエルト、鉱物粉)に吸収または含有させて載
置する、該アルコールまたは該グリコールを液状材料
(例えば、有機溶剤、鉱油、グリース)と混合して載置
するなどの方法がある。その際、該アルコールまたは該
グリコールを加熱してもよい。
該アルコールまたは該グリコールをシリコーン組成物
中に含有させたり、シリコーン蒸気にアルコール蒸気ま
たはグリコール蒸気を共存させることによって電気接点
の導電障害が長期間起こらなくなる理由は定かではない
が、シリコーン組成物やその硬化物あるいは該アルコー
ルもしくは該グリコール含有物から僅かずつ揮発してく
るアルコールまたはグリコールの蒸気が電気接点表面で
電気エネルギーにより分解し、その分解物が、同じく揮
発してきたオルガノシロキサンオリゴマーやオルガノシ
ランがシリカや炭化ケイ素に変化するのを防止している
ためと思われる。
中に含有させたり、シリコーン蒸気にアルコール蒸気ま
たはグリコール蒸気を共存させることによって電気接点
の導電障害が長期間起こらなくなる理由は定かではない
が、シリコーン組成物やその硬化物あるいは該アルコー
ルもしくは該グリコール含有物から僅かずつ揮発してく
るアルコールまたはグリコールの蒸気が電気接点表面で
電気エネルギーにより分解し、その分解物が、同じく揮
発してきたオルガノシロキサンオリゴマーやオルガノシ
ランがシリカや炭化ケイ素に変化するのを防止している
ためと思われる。
本発明のシリコーン組成物は、シリコーンと蒸気圧を
有するアルコールまたは蒸気圧を有するグリコールを混
合することにより、あるいは、シリコーンと蒸気圧を有
するアルコールおよび蒸気圧を有するグリコール以外の
非シリコーン成分とからなるシリコーン組成物に蒸気圧
を有するアルコールまたは蒸気圧を有するグリコールを
添加し混合することにより、あるいはシリコーンと蒸気
圧を有するアルコールおよび蒸気圧を有するグリコール
以外の非シリコーン成分と蒸気圧を有するアルコールま
たは蒸気を有するグリコールとを混合することにより容
易に製造することができる。混合する際に若干加熱した
り、有機溶剤を添加したり、乳化状態で混合してもよ
い。
有するアルコールまたは蒸気圧を有するグリコールを混
合することにより、あるいは、シリコーンと蒸気圧を有
するアルコールおよび蒸気圧を有するグリコール以外の
非シリコーン成分とからなるシリコーン組成物に蒸気圧
を有するアルコールまたは蒸気圧を有するグリコールを
添加し混合することにより、あるいはシリコーンと蒸気
圧を有するアルコールおよび蒸気圧を有するグリコール
以外の非シリコーン成分と蒸気圧を有するアルコールま
たは蒸気を有するグリコールとを混合することにより容
易に製造することができる。混合する際に若干加熱した
り、有機溶剤を添加したり、乳化状態で混合してもよ
い。
本発明のシリコーン組成物は、そのままの状態で、あ
るいは、硬化させた状態で、開放式の電気接点の近傍で
使用したり、電気接点を内包する密閉式ないし半密閉式
の電気設備、電気機器、電子機器など中で電気絶縁材
料、導電材料、保護コーテイング剤、接着剤、密封材、
潤滑剤など各種材料として使用するのに好適である。
るいは、硬化させた状態で、開放式の電気接点の近傍で
使用したり、電気接点を内包する密閉式ないし半密閉式
の電気設備、電気機器、電子機器など中で電気絶縁材
料、導電材料、保護コーテイング剤、接着剤、密封材、
潤滑剤など各種材料として使用するのに好適である。
以下、本発明を実施例にて説明する。実施例と比較
中、部とあるのは重量部を意味し、粘度と可塑度は25℃
における値であり、また、D4とあるのは環状ジメチルシ
ロキサン4量体を意味し、D10とあるのは環状ジメチル
シロキサン10量体を意味し、D21とあるのは環状ジメチ
ルシロキサン21量体を意味する。D24,25についても同様
である。電気開閉接点の負荷開閉試験は次の方法によっ
て行った。
中、部とあるのは重量部を意味し、粘度と可塑度は25℃
における値であり、また、D4とあるのは環状ジメチルシ
ロキサン4量体を意味し、D10とあるのは環状ジメチル
シロキサン10量体を意味し、D21とあるのは環状ジメチ
ルシロキサン21量体を意味する。D24,25についても同様
である。電気開閉接点の負荷開閉試験は次の方法によっ
て行った。
○密閉系による電気開閉接点の負荷開閉試験方法 密閉可能な容積1の容器内に8個の電気開閉接点を
有するマイクロリレーを設置し、この接点の開閉を外部
から操作できる装置を作成した。この容器内部にシリコ
ーン組成物あるいは、その硬化物5gを入れ、容器を密閉
した後に次の条件で電気開閉試験を行った。
有するマイクロリレーを設置し、この接点の開閉を外部
から操作できる装置を作成した。この容器内部にシリコ
ーン組成物あるいは、その硬化物5gを入れ、容器を密閉
した後に次の条件で電気開閉試験を行った。
各接点にかかる電圧 DC24volt 各接点にかかる負荷 500Ω(R負荷) 各接点の開閉頻度 1秒あたり5回(5Hz) 試験温度 70℃ なお、接点の接触抵抗値は電圧降下法によって測定
し、マルチペンレコーダーで記録した。そして接触抵抗
値が10Ω以上になった時点で接点故障と判定した。接点
故障が発生するまでの接点の開閉回数を接点故障寿命と
し、8個の接点のうち最初の故障が生じた開閉回数を第
1故障寿命、4個の故障が生じた開閉回数を50%故障寿
命とした。
し、マルチペンレコーダーで記録した。そして接触抵抗
値が10Ω以上になった時点で接点故障と判定した。接点
故障が発生するまでの接点の開閉回数を接点故障寿命と
し、8個の接点のうち最初の故障が生じた開閉回数を第
1故障寿命、4個の故障が生じた開閉回数を50%故障寿
命とした。
○半密閉系による電気開閉接点の負荷開閉試験方法 上記密閉系による電気開閉接点の負荷開閉試験方法に
おいて、密閉可能な容積1の容器の代わりに該容器の
側面中央部に直径1cmの穴を対象的に2個開けた容器を
使用し、他は上記密閉系による電気開閉接点の負荷開閉
試験方法と同じ方法に従って行った。
おいて、密閉可能な容積1の容器の代わりに該容器の
側面中央部に直径1cmの穴を対象的に2個開けた容器を
使用し、他は上記密閉系による電気開閉接点の負荷開閉
試験方法と同じ方法に従って行った。
実施例1〜2 粘度4000センチストークスである両末端水酸基封鎖ジ
メチルポリシロキサン(D4〜D10含有量0.76重量%、D4
〜D25含有量2.0重量%)100部、エチルシリケート4部
及びジブチル錫ジラウレート0.4部を均一に混合して縮
合反応による室温硬化性シリコーンゴム組成物を得た。
該組成物に蒸気圧を有するアルコールまたは蒸気圧を有
するグリコールとして表1に示す化合物を各々表1に示
す通りの量添加し、均一に混合した。
メチルポリシロキサン(D4〜D10含有量0.76重量%、D4
〜D25含有量2.0重量%)100部、エチルシリケート4部
及びジブチル錫ジラウレート0.4部を均一に混合して縮
合反応による室温硬化性シリコーンゴム組成物を得た。
該組成物に蒸気圧を有するアルコールまたは蒸気圧を有
するグリコールとして表1に示す化合物を各々表1に示
す通りの量添加し、均一に混合した。
得られた混合物をテフロンシート上に塗布し室温にて
24時間放置し硬化させた。得られたシート状のシリコー
ンゴム硬化物について密閉系による電気開閉接点の負荷
開閉試験を行った。結果を各々実施例1および実施例2
として表1に示した。
24時間放置し硬化させた。得られたシート状のシリコー
ンゴム硬化物について密閉系による電気開閉接点の負荷
開閉試験を行った。結果を各々実施例1および実施例2
として表1に示した。
比較のため、上記のアルコールおよびグリコールを添
加しない縮合反応による室温硬化性シリコーンゴム組成
物自体を上記と同様にして硬化し、上記と同様にして電
気開閉接点の負荷開閉試験を行った結果を表1に比較例
1として併記した。
加しない縮合反応による室温硬化性シリコーンゴム組成
物自体を上記と同様にして硬化し、上記と同様にして電
気開閉接点の負荷開閉試験を行った結果を表1に比較例
1として併記した。
実施例3〜4 粘度12000センチストークスの両末端水酸基封鎖ジメ
チルポリシロキサン(D4〜D10の含有量0.62重量%、D4
〜D24の含有量2.2重量%)100部に、表3に示すメチル
トリオキシムシラン5部及び触媒としてジブチル錫ジラ
ウレート0.5部を添加し、均一に混合して縮合反応によ
る室温硬化性シリコーンゴム組成物を得た。該組成物に
蒸気圧を有するアルコールまたは蒸気圧を有するグリコ
ールとして表2に示す化合物を各々表2に示す通りの量
添加し、均一に混合した。得られた混合物をテフロンシ
ート上に塗布し室温にて100時間放置し硬化させた。得
られたシート状のシリコーンゴム硬化物について密閉系
による電気開閉接点の負荷開閉試験を行った。その結果
を実施例3及び実施例4として表2に示した。
チルポリシロキサン(D4〜D10の含有量0.62重量%、D4
〜D24の含有量2.2重量%)100部に、表3に示すメチル
トリオキシムシラン5部及び触媒としてジブチル錫ジラ
ウレート0.5部を添加し、均一に混合して縮合反応によ
る室温硬化性シリコーンゴム組成物を得た。該組成物に
蒸気圧を有するアルコールまたは蒸気圧を有するグリコ
ールとして表2に示す化合物を各々表2に示す通りの量
添加し、均一に混合した。得られた混合物をテフロンシ
ート上に塗布し室温にて100時間放置し硬化させた。得
られたシート状のシリコーンゴム硬化物について密閉系
による電気開閉接点の負荷開閉試験を行った。その結果
を実施例3及び実施例4として表2に示した。
また比較のため、上記のアルコールのおよびグリコー
ルを添加しない縮合反応による室温硬化性シリコーンゴ
ム組成物自体を上記と同様にして硬化し、得られたシリ
コーンゴム硬化物について上記と同様にして電気開閉接
点の負荷開閉試験を行った結果を比較例2として表2に
示した。
ルを添加しない縮合反応による室温硬化性シリコーンゴ
ム組成物自体を上記と同様にして硬化し、得られたシリ
コーンゴム硬化物について上記と同様にして電気開閉接
点の負荷開閉試験を行った結果を比較例2として表2に
示した。
実施例5〜6 粘度2000センチストークスの分子鎖両末端ジメチルビ
ニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(D4〜D10
の含有量1.3重量%、D4〜D24の含有量2.1重量%)100部
に、粘度10センチストークスの両末端トリメチルシロキ
シ基封鎖メチル水素ポリシロキサン3部と、ジビニルテ
トラメチルジシロキサン0.1部を撹拌、混合し、さらに
触媒として塩化白金酸のエタノール溶液を白金重量とし
て上記ポリシロキサンの合計量に対して15ppm添加し混
合して、付加反応による硬化性オルガノポリシロキサン
組成物を得た。該組成物に蒸気圧を有するアルコールま
たは蒸気圧を有するグリコールとして表3に示す化合物
を各々表3に示す通りの量添加し、均一に混合した後、
得られた混合物を室温下に24時間放置して硬化させた。
得られたシリコーンゴム硬化物について前記の方法に従
って密閉系による電気開閉接点の負荷開閉試験を行っ
た。その結果を実施例5及び実施例6として表3に示し
た。
ニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(D4〜D10
の含有量1.3重量%、D4〜D24の含有量2.1重量%)100部
に、粘度10センチストークスの両末端トリメチルシロキ
シ基封鎖メチル水素ポリシロキサン3部と、ジビニルテ
トラメチルジシロキサン0.1部を撹拌、混合し、さらに
触媒として塩化白金酸のエタノール溶液を白金重量とし
て上記ポリシロキサンの合計量に対して15ppm添加し混
合して、付加反応による硬化性オルガノポリシロキサン
組成物を得た。該組成物に蒸気圧を有するアルコールま
たは蒸気圧を有するグリコールとして表3に示す化合物
を各々表3に示す通りの量添加し、均一に混合した後、
得られた混合物を室温下に24時間放置して硬化させた。
得られたシリコーンゴム硬化物について前記の方法に従
って密閉系による電気開閉接点の負荷開閉試験を行っ
た。その結果を実施例5及び実施例6として表3に示し
た。
また比較のため、上記のアルコールおよびグリコール
を添加しない付加反応硬化性オルガノポリシロキサン組
成物自体を上記と同様にして硬化し、得られたシリコー
ンゴム硬化性について上記と同様にして電気開閉接点の
負荷開閉試験を行った。結果を表3に比較例3として併
記した。
を添加しない付加反応硬化性オルガノポリシロキサン組
成物自体を上記と同様にして硬化し、得られたシリコー
ンゴム硬化性について上記と同様にして電気開閉接点の
負荷開閉試験を行った。結果を表3に比較例3として併
記した。
実施例7 粘度2000センチストークスの分子鎖両末端トリメチル
シロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン油(D4〜D10の
含有量1.2重量%、D4〜D25の含有量2.4重量%)100部に
プロピレングリコール0.5部を添加し、均一に混合した
後、得られた混合物5gをシャーレに入れ、これを試験容
器内に入れて密閉し、密閉系による電気開閉接点の負荷
開閉試験を行った。その結果を実施例7として表4に示
した。また、比較のため上記の両末端トリメチルシロキ
シ基封鎖ジメチルポリシロキサン油自体を上記と同様に
して電気開閉接点の負荷開閉試験を行い、その結果を比
較例4として表4に併記した。
シロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン油(D4〜D10の
含有量1.2重量%、D4〜D25の含有量2.4重量%)100部に
プロピレングリコール0.5部を添加し、均一に混合した
後、得られた混合物5gをシャーレに入れ、これを試験容
器内に入れて密閉し、密閉系による電気開閉接点の負荷
開閉試験を行った。その結果を実施例7として表4に示
した。また、比較のため上記の両末端トリメチルシロキ
シ基封鎖ジメチルポリシロキサン油自体を上記と同様に
して電気開閉接点の負荷開閉試験を行い、その結果を比
較例4として表4に併記した。
実施例8 実施例1のシート状のn−ヘキサノール含有シリコー
ンゴム硬化物を使用し、半密閉系による電気開閉接点の
負荷開閉試験を行った。その結果を表5に示した。比較
のため、比較例1のシート状のシリコーンゴム硬化物を
使用し、半密閉系による電気開閉接点の負荷開閉試験を
行った結果を比較例5として表5に併記した。
ンゴム硬化物を使用し、半密閉系による電気開閉接点の
負荷開閉試験を行った。その結果を表5に示した。比較
のため、比較例1のシート状のシリコーンゴム硬化物を
使用し、半密閉系による電気開閉接点の負荷開閉試験を
行った結果を比較例5として表5に併記した。
実施例9〜10 密閉系による負荷開閉試験用容器内に、両末端トリメ
チルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン油(粘度20
00cst、D4〜D10の含有率0.8重量%、D4〜D25の含有率1.
5重量%)5gと蒸気圧を有するアルコールまたは蒸気圧
を有するグリコールとして、表6に示す化合物5gを各々
シャーレに入れ、これを試験容器内に入れて密閉して、
密閉系による電気開閉接点の負荷開閉試験を行った。試
験結果は表6に示す通りであった。
チルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン油(粘度20
00cst、D4〜D10の含有率0.8重量%、D4〜D25の含有率1.
5重量%)5gと蒸気圧を有するアルコールまたは蒸気圧
を有するグリコールとして、表6に示す化合物5gを各々
シャーレに入れ、これを試験容器内に入れて密閉して、
密閉系による電気開閉接点の負荷開閉試験を行った。試
験結果は表6に示す通りであった。
比較のため、密閉系による負荷密閉試験用容器内に上
記のアルコールおよびグリコールを入れず上記のジメチ
ルポリシロキサン油のみを入れて密閉し、電気開閉接点
の負荷開閉試験を行った結果を比較例6として表6に併
記した。表6から電気開閉接点がジメチルポシロキサン
油から揮発した環状ジメチルシロキサンオリゴマー蒸気
のみに接触している場合に比べて、環状ジメチルシロキ
サンオリゴマー蒸気にアルコール蒸気またはグリコール
蒸気が共存している場合の方が、接点故障寿命が著しく
伸びることが分かった。
記のアルコールおよびグリコールを入れず上記のジメチ
ルポリシロキサン油のみを入れて密閉し、電気開閉接点
の負荷開閉試験を行った結果を比較例6として表6に併
記した。表6から電気開閉接点がジメチルポシロキサン
油から揮発した環状ジメチルシロキサンオリゴマー蒸気
のみに接触している場合に比べて、環状ジメチルシロキ
サンオリゴマー蒸気にアルコール蒸気またはグリコール
蒸気が共存している場合の方が、接点故障寿命が著しく
伸びることが分かった。
実施例11 50℃に加熱された1,5−ペンタンジオールにブチルゴ
ムシート(50×50×2mm)を1週間浸漬した後、これを
取り出して表面をきれいに拭いた試料と、粘度12,000セ
ンチストークスの両末端水酸基封鎖ジメチルポリシロキ
サン100部、メチルトリ(メチルエチルケトキシム)シ
ラン5部及びジブチル錫ジラウレート0.5部からなる室
温硬化性オルガノポリシロキサン組成物を室温硬化させ
たシリコーンゴム(1)(D4〜D10の含有率1.0重量%、
D4〜D25の含有率2.1重量%)5gを試験容器内に入れて密
閉して、密閉系による電気開閉接点の負荷開閉試験を行
った。その結果を実施例11として表7に示した。
ムシート(50×50×2mm)を1週間浸漬した後、これを
取り出して表面をきれいに拭いた試料と、粘度12,000セ
ンチストークスの両末端水酸基封鎖ジメチルポリシロキ
サン100部、メチルトリ(メチルエチルケトキシム)シ
ラン5部及びジブチル錫ジラウレート0.5部からなる室
温硬化性オルガノポリシロキサン組成物を室温硬化させ
たシリコーンゴム(1)(D4〜D10の含有率1.0重量%、
D4〜D25の含有率2.1重量%)5gを試験容器内に入れて密
閉して、密閉系による電気開閉接点の負荷開閉試験を行
った。その結果を実施例11として表7に示した。
比較例7の試験では室温硬化させたシリコーンゴム
(1)5gと上記の1,5−ペンタンジオールに浸漬してな
いブチルゴムシート(50×50×2mm)とを試験容器内に
密閉し、上記と同様にして電気開閉接点の負荷開閉試験
を行い、その結果を比較例7として表7に併記した。
(1)5gと上記の1,5−ペンタンジオールに浸漬してな
いブチルゴムシート(50×50×2mm)とを試験容器内に
密閉し、上記と同様にして電気開閉接点の負荷開閉試験
を行い、その結果を比較例7として表7に併記した。
〔発明の効果〕 本発明のシリコーン組成物は、オルガノシロキサンオ
リゴマーもしくはオルガノシランの蒸気が発生するシリ
コーンを主剤とし、蒸気圧を有する液状のアルコールま
たはグリコールを0.01〜5重量%含有しているので、開
放式の電気接点の近傍で、または電気接点を内包する密
閉式もしくは半密閉式の電気設備、電気機器もしくは電
子機器中で使用しても、含有しているオルガノシロキサ
ンオリゴマーの蒸気やオルガノシランの蒸気に起因する
電気接点の導電障害を長期間招来しないという特徴を有
する。また、本発明のシリコーン蒸気にアルコール蒸気
またはグリコール蒸気を共存させるという方法は、開放
式の電気接点の近傍で、または電気接点を内包する密閉
式もしくは半密閉式の電気設備、電気機器もしくは電子
機器中で、オルガノシロキサンオリゴマーもしく半オル
ガノシランの蒸気が発生する非硬化性シリコーン組成物
もしくは室温硬化用シリコーン組成物、または、オルガ
ノシロキサンオリゴマーもしくはオルガノシランの蒸気
が発生する室温硬化したシリコーンを使用するに際し、
シリコーン蒸気に起因する電気接点の導電障害を長期間
防止できるという特徴を有する。
リゴマーもしくはオルガノシランの蒸気が発生するシリ
コーンを主剤とし、蒸気圧を有する液状のアルコールま
たはグリコールを0.01〜5重量%含有しているので、開
放式の電気接点の近傍で、または電気接点を内包する密
閉式もしくは半密閉式の電気設備、電気機器もしくは電
子機器中で使用しても、含有しているオルガノシロキサ
ンオリゴマーの蒸気やオルガノシランの蒸気に起因する
電気接点の導電障害を長期間招来しないという特徴を有
する。また、本発明のシリコーン蒸気にアルコール蒸気
またはグリコール蒸気を共存させるという方法は、開放
式の電気接点の近傍で、または電気接点を内包する密閉
式もしくは半密閉式の電気設備、電気機器もしくは電子
機器中で、オルガノシロキサンオリゴマーもしく半オル
ガノシランの蒸気が発生する非硬化性シリコーン組成物
もしくは室温硬化用シリコーン組成物、または、オルガ
ノシロキサンオリゴマーもしくはオルガノシランの蒸気
が発生する室温硬化したシリコーンを使用するに際し、
シリコーン蒸気に起因する電気接点の導電障害を長期間
防止できるという特徴を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01H 1/00 H01H 1/00 B
Claims (7)
- 【請求項1】オルガノシロキサンオリゴマーもしくはオ
ルガノシランの蒸気が発生するシリコーンを主剤とし、
蒸気圧を有する液状のアルコールまたはグリコールを0.
01〜5重量%含有することを特徴とする、開放式の電気
接点の近傍で、または電気接点を内包する密閉式もしく
は半密閉式の電気設備、電気機器もしくは電子機器中で
使用するための、電気接点の導電障害非招来性の非硬化
性シリコーン組成物もしくは室温硬化用シリコーン組成
物。 - 【請求項2】シリコーンがオルガノポリシロキサンであ
る特許請求の範囲第1項記載のシリコーン組成物。 - 【請求項3】オルガノポリシロキサンがジオルガノポリ
シロキサンである特許請求の範囲第2項記載のシリコー
ン組成物。 - 【請求項4】シリコーンがジオルガノポリシロキサンと
オルガノシランの混合物である特許請求の範囲第1項記
載のシリコーン組成物。 - 【請求項5】開放式の電気接点の近傍で、または電気接
点を内包する密閉式もしくは半密閉式の電気設備、電気
機器もしくは電子機器中で、オルガノシロキサンオリゴ
マーもしくはオルガノシランの蒸気が発生する非硬化性
シリコーン組成物もしくは室温硬化用シリコーン組成
物、または、オルガノシロキサンオリゴマーもしくはオ
ルガノシランの蒸気が発生する室温硬化したシリコーン
を使用するに際し、該オルガノシロキサンオリゴマーも
しくはオルガノシランの蒸気にアルコール蒸気またはグ
リコール蒸気を共存させることを特徴とする、シリコー
ン蒸気に起因する電気接点の導電障害を防止する方法。 - 【請求項6】シリコーン蒸気がオルガノシロキサンオリ
ゴマー蒸気である特許請求の範囲第5項記載の方法。 - 【請求項7】オルガノシロキサンオリゴマーが環状ジオ
ルガノシロキサンオリゴマーである特許請求の範囲第6
項記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26763589A JP2835527B2 (ja) | 1989-10-13 | 1989-10-13 | 電気接点の導電障害非招来性シリコーン組成物及び導電障害防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26763589A JP2835527B2 (ja) | 1989-10-13 | 1989-10-13 | 電気接点の導電障害非招来性シリコーン組成物及び導電障害防止方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03128968A JPH03128968A (ja) | 1991-05-31 |
JP2835527B2 true JP2835527B2 (ja) | 1998-12-14 |
Family
ID=17447415
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26763589A Ceased JP2835527B2 (ja) | 1989-10-13 | 1989-10-13 | 電気接点の導電障害非招来性シリコーン組成物及び導電障害防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2835527B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6361716B1 (en) * | 2000-07-20 | 2002-03-26 | Dow Corning Corporation | Silicone composition and electrically conductive silicone adhesive formed therefrom |
US6465550B1 (en) * | 2000-08-08 | 2002-10-15 | Dow Corning Corporation | Silicone composition and electrically conductive, cured silicone product |
US6433055B1 (en) * | 2000-09-13 | 2002-08-13 | Dow Corning Corporation | Electrically conductive hot-melt silicone adhesive composition |
JP4784720B2 (ja) * | 2001-09-25 | 2011-10-05 | 信越化学工業株式会社 | 粘着テープ |
-
1989
- 1989-10-13 JP JP26763589A patent/JP2835527B2/ja not_active Ceased
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03128968A (ja) | 1991-05-31 |
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