JP2835311B2 - 雑海草駆除船 - Google Patents

雑海草駆除船

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JP2835311B2
JP2835311B2 JP10968996A JP10968996A JP2835311B2 JP 2835311 B2 JP2835311 B2 JP 2835311B2 JP 10968996 A JP10968996 A JP 10968996A JP 10968996 A JP10968996 A JP 10968996A JP 2835311 B2 JP2835311 B2 JP 2835311B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海底に付着した石
灰藻、ホンダワラ及びスガモ等の雑海草を駆除する雑海
草駆除船に関し、特に昆布等の食用海草が着生する磯等
に繁茂した雑海草を駆除するのに好適の雑海草駆除船に
関する。
【0002】
【従来の技術】昆布等の食用海草が着生する海底にホン
ダワラ及びスガモ等の雑海草が着生すると、これらの雑
海草は次第に繁茂し、昆布等の食用海草を駆逐してしま
う。従来、例えば昆布の主産地である根室及び釧路地区
では、接岸した流氷が海底と接触することにより、これ
らの雑海草が擦り取られ、自然に除去されていた。但
し、流氷の接岸は自然現象であるため、毎年一定とは限
らず、流氷が接岸しない場合もある。このため、流氷に
依らない雑海草駆除方法が要望されていた。このような
雑海草駆除方法として、チェーン振り及びチェーン曳き
と呼ばれるものがある。
【0003】図9はチェーン振りを示す模式図である。
図9に示すように、海面41にフロート51が浮遊して
おり、フロート51の両端には、夫々、チェーン52
a,52bの一端が接続されている。フロート51は、
潮流、波浪及び潮位の変化により移動する。各チェーン
52a,52bは海底42に向けて垂れ下がっており、
チェーン52a,52bの長さは、いずれも水深より長
くなっている。この場合に、チェーン52aの長さはチ
ェーン52bのものと同一であってもよいし、また異な
っていてもよい。チェーン52a,52bの他端は、夫
々、アンカー53a,53bにより海底42に固定され
ている。アンカー53a,53bは、フロート51の長
手方向に沿って、フロート51の外側方向の海底42に
配置されている。このため、チェーン52aは、フロー
ト51の一端から海底42に向かって下降する下降部5
5aと、この下降部55aの海底側からアンカー53b
に向かって延びる海底接触部54aとから構成されてい
る。同様に、チェーン52bは、下降部55bと海底接
触部54bとから構成されている。なお、チェーン振り
が適用される海域の水深は、通常、3乃至5mであり、
この水深におけるチェーン52aの長さは約15m、チ
ェーン52bの長さは約7mである。また、アンカー5
3a,53bの重量は、いずれも40kg程度である。
【0004】このように構成されたチェーン振りにおい
ては、潮流、波浪及び潮位の変化によりフロート51が
移動する。この移動に伴って、チェーン52a,52b
の海底接触部54a,54bが海底(岩場)42に擦り
つけられる。これにより、海底42に繁茂した雑海草が
除去される。但し、チェーン52a,52bの先端がア
ンカー53a,53bにより海底42に固定されている
ため、フロート51の移動範囲は、チェーン52a,5
2bの長さに依存する。このため、チェーン52a,5
2bが限られた海底42にしか摺動しないため、雑海草
の駆除が十分ではなく、特定の漁場にしか適用できない
という欠点がある。そこで、種々の方法(チェーン曳
き)が開発されている。
【0005】図10は、洗耕船により駆除具を牽引する
洗耕装置を示す模式図であり、(a)は正面図、(b)
は洗耕装置の駆除具を拡大して示す斜視図である。図1
0(a)に示すように、洗耕装置の洗耕船61の後端に
は接続用チェーン62を介して、駆除具63が接続され
ている。図10(b)に示すように、接続用チェーン6
2の一端は駆除具63の先端棒64の中央部64aに接
続されている。先端棒64の両端と接続用チェーン62
の途中部62aとは、支持用ロープ65により接続され
ている。これにより、先端棒64が接続用チェーン62
に対してほぼ垂直となるようになっている。先端棒64
には、等間隔に複数本の海底摺動用チェーン66が接続
されている。各海底摺動用チェーン66の間には、複数
個のキャタピラ固定部材67及びスプロケット固定部材
68が配置され、各部材は両側の海底摺動用チェーン6
6に固定されている。キャタピラ固定部材67及びスプ
ロケット固定部材68には、夫々、複数本のブルトーザ
用キャタピラ69a及び複数個の星形スプロケット69
bが固定されており、このキャタピラ69a及び星形ス
プロケット69bが海底42に摺動することにより、雑
海草が除去されるようになっている。なお、洗耕船61
及び駆除具63には、小型から大型のものまで種々のも
のがある。例えば、洗耕船61が3トン未満の小型船で
ある場合は、駆除具63の海底摺動用チェーン66の長
さは7.5m、先端棒64の長さは0.8mである。ま
た、洗耕船61が7トンの大型船では、駆除具63の海
底摺動用チェーン66の長さが7.5m、先端棒64の
長さが3.2mである。
【0006】このように構成された洗耕装置において、
図10中の矢印にて示すように洗耕船61を自走させ
て、接続用チェーン62を介して、駆除具63を牽引す
る。そうすると、駆除具63のキャタピラ69a及び星
形スプロケット69bが海底42に摺動する。これによ
り、海底42に繁茂した雑海草が除去される。
【0007】図11は、駆除具自体が回転する洗耕装置
を示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図であ
る。図11(a)に示すように、洗耕船61の後端に
は、支持部材71が固定されており、支持部材71の先
端にはチェーンドラム72が、その軸が海面41に水平
となるように回転可能に取り付けられている。チェーン
ドラム72には、図11(b)に示すように、複数本の
輪状のチェーン73が架けられており、海底42に向け
て垂れ下がっている。チェーンドラム72は適宜の駆動
装置(図示せず)により回転するようになっており、こ
の回転により、輪状チェーン73が回転するようになっ
ている。
【0008】このように構成された洗耕装置において、
洗耕船61を進行させつつ、チェーンドラム72を適宜
の駆動装置(図示せず)により回転させる。この回転に
より輪状チェーン73が回転し、例えばチェーンドラム
72付近の輪状チェーン73は、海中43に向かって下
降し、更にチェーンドラム72が回転すると、海底42
に達する。輪状チェーン73の当接部73aが海底42
に摺動することにより、海底の雑海草が除去される。洗
耕船61が進行するのに伴って、輪状チェーン73の海
底に対する当接位置が移動するため、図10に示す洗耕
装置と同様に異なる場所に繁茂する雑海草を除外するこ
とができる。
【0009】図12は、チェーン塊を使用した洗耕装置
を示す正面図である。図12に示すように、洗耕船61
の後端には、クレーン駆動装置81が配置されており、
この駆動装置81にクレーン82が設置され、上方に向
かって延びている。クレーン82の内部をワイヤ83が
挿通しており、ワイヤ83はクレーン82の上部から海
面41に向かって垂れ下がっている。駆動装置81を駆
動することにより、クレーン82の上下方向の角度を変
更することができると共に、ワイヤ83を洗耕船61か
ら引き出したり、又は引き込むことができる。ワイヤ8
3の先端には、駆除具86が取り付けられており、駆除
具86は、コンクリート部材84とコンクリート部材8
4の下面に設置されたチェーン塊85とから構成されて
いる。チェーン塊85は多数のチェーンが束ねられて形
成されており、通常、その重量は3.8トン程度であ
る。
【0010】このように構成された洗耕装置において、
クレーン駆動装置81を駆動して、クレーン82を上下
方向に回動させると共に、ワイヤ83を洗耕船61から
引き出して、駆除具86を水平方向に30乃至40メー
トル投げ飛ばす。投げ飛ばされた駆除具86は、海中4
3に沈み、海底42に接触する。次に、クレーン82を
駆動装置81により適宜回動させると共に、ワイヤ83
を引き込んで、洗耕船61に向けて引き寄せる。そうす
ると、駆除具86のチェーン塊85が海底42を摺動す
るため、海底42に付着した雑海草が削り取られる。こ
れにより、雑海草が除去される。
【0011】図13は、回転式駆除具が取り付けられた
洗耕装置を示す正面図である。図13において、図12
と同一物には同一符号を付してその詳細な説明は省略す
る。クレーン82の上部にはその回転軸92が海面41
に垂直となるようにモーター91が取り付けられてお
り、回転軸92の先端には駆除具86が取り付けられて
いる。
【0012】このように構成された洗耕装置において、
クレーン駆動装置81を駆動して、クレーン82を下降
させ、駆除具86を海底42に当接させた後、モーター
91を駆動して回転軸92を回転させることにより、駆
除具86を回転させる。そうすると、駆除具86のチェ
ーン塊85が回転するため、海底42から雑海草が削り
取られる。これにより、雑海草が除去され、海底42は
食用海草が着生しやすい岩場となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術には、以下に示す問題点がある。即ち、図9に
示すチェーン振りは、上述のように自走しないため、設
置場所が限定されるという問題点がある。また、動力源
が潮流、波浪及び潮位の変化であり、自然現象に頼って
いるため、雑海草の駆除効率が低いという難点がある。
更に、潮流、波浪及び潮位が変化することによって、駆
除効率が変化してしまうという欠点がある。
【0014】図10に示す洗耕装置においては、駆除具
63を洗耕船61で牽引するだけであり、一回の作業で
は、雑海草の繁茂状況に応じて、隅々まで駆除すること
が困難である。また、岩及び石等の間にチェーン66が
挟まった場合は、洗耕船61を後進させるか、又はUタ
ーンさせて、チェーン66を正常な状態に戻す必要があ
り、作業効率が低下する。
【0015】図11に示す洗耕装置では、当接部73a
の海底42に対する接触面積が小さいため、雑海草を十
分に除去する前に、洗耕船61が移動し、当接部73a
の当接位置が変化してしまうという問題点がある。除去
効率を向上させるために、洗耕船61の進行速度を低下
させることも考えられるが、この場合は、作業効率が低
下してしまう。
【0016】図12に示す洗耕装置では、図10に示す
洗耕装置と同様に、駆除具86自体は動作せず、クレー
ン82により洗耕船61側に駆除具86を引き寄せるだ
けである。このため、雑海草の除去効率が不十分である
という問題点がある。また、駆除具86の移動と共に、
海底の石も洗耕船61に向かって引き寄せられるため、
漁場に自然破壊が発生するという難点がある。
【0017】図13に示す洗耕装置では、作業可能な水
深が6m程度である。実際の海底では、水深2乃至13
mに亘って雑海草が繁茂しており、浅い海域の雑海草し
か駆除できないという難点がある。
【0018】また、図9乃至13に示す海底42とは異
なり、実際の海底は平坦ではなく、起伏が存在するとい
う問題点がある。図14は、海底を示す模式図である。
図14に示すように、海底42は起伏に富んでおり、岩
44a,44bが存在すると共に、海底42の表面には
多数の石45が転がっている。図9及び10にて示す従
来技術では、夫々、チェーン52a,52b及び駆除具
63を細部に入り込ませることが困難であるため、岩4
4a,44bの間に繁茂する雑海草46a及び石45の
陰に存在する雑海草46bを除去することが困難であ
る。一方、図11に示すチェーン73並びに図12及び
13に示す駆除具は岩陰等入り込むことが可能であるた
め、雑海草46a,46bを除去することができるもの
の、海面形状が複雑であるため、作業効率が低下すると
いう問題点がある。
【0019】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、高い作業効率及び駆除効率で雑海草を除去
することができる雑海草駆除船を提供することを目的と
する。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明に係る雑海草駆除
船は、船体上に設けられた第1ドラムと、前記船体上に
設けられ前記第1ドラムから船尾側に所定距離離隔した
第2ドラムと、前記第1ドラム及び第2ドラムに巻き架
けられて閉ループを構成する複数個の環状チェーンと、
前記チェーンを前記第1ドラム及び第2ドラムと海底と
の間で循環するように回転駆動する駆動手段と、を有
し、前記第1ドラムにおけるチェーンの巻き架け領域の
長さと前記第2ドラムにおける巻き架け領域の長さとは
異なることを特徴とする。
【0021】この場合に、前記第2ドラムにおけるチェ
ーンの巻き架け領域は第1ドラムにおけるチェーンの巻
き架け領域より長いものであってもよい。また、前記第
1ドラムにおけるチェーンの巻き架け領域は第2ドラム
におけるチェーンの巻き架け領域より長いものであって
もよい。
【0022】前記船体を貫通するチェーン通過孔を有
し、前記チェーンは前記通過孔を介して前記第1ドラム
及び第2ドラムに巻き架けられていてもよい。
【0023】
【0024】いずれの雑海草駆除船においても、前記第
1及び第2ドラムは衝撃を吸収する衝撃防止部材を介し
て船体に設置されていることが好ましい。
【0025】また、いずれの雑海草駆除船においても、
船底の海水を吸引する吸引装置と、この吸引装置により
吸引された海水を船体上で濾過する濾過装置とを有する
ことが好ましい。
【0026】請求項1に係る雑海草駆除船においては、
各環状チェーンは水深に比して十分に長いため、海底の
形状に倣いつつ、海底に線接触している。次に、駆動手
段により、環状チェーンを回転させる。そうすると、環
状チェーンは海底に摺動しつつ回転するため、この摺動
部に繁茂する雑海草が擦り取られる。この場合に、第2
ドラムが第1ドラムから所定距離離隔するように設けら
れているため、環状チェーンのうち、この所定距離と略
同一の長さの部分が海底を摺動する。即ち、回転方向に
沿って、環状チェーンの前述の長さの部分が海底の形状
に倣いつつ摺動する。また、環状チェーンは複数個巻き
架けられているため、環状チェーンの回転軸方向につい
ても、各環状チェーンが海底を摺動することになる。更
に、第1ドラムにおける環状チェーンの巻き架け領域の
長さと第2ドラムにおける巻き架け領域の長さが異なっ
ているため、環状チェーンは船の進行方向に対し傾斜し
た方向に移動して海底を摺動する。このため、複数個の
環状チェーンは、雑海草駆除船を進行させることによ
り、海底を線状ではなく面で摺動して走破する。これに
より、環状チェーンの間の海底に繁茂する雑海草が確実
に除去され、広範囲の領域において雑海草が高い駆除効
率で除去される。特に、海底に岩及び石等が存在する場
合であっても、環状チェーンが岩及び石等の形状に倣う
ため、岩陰等に繁茂する雑海草も同様に擦り取られる。
【0027】なお、環状チェーンの回転方向に特に制限
はないものの、海底においてチェーン移動方向が船の進
行方向と同一となるように環状チェーンを回転させるこ
とが除去効率上好ましい。この場合は、環状チェーンは
更に高い衝撃力で海底を摺動することになる。これによ
り、更に一層高い効率で雑海草を駆除することができ
る。
【0028】チェーン通過孔の大きさを可及的に抑制す
るため、第2ドラムにおけるチェーンの巻き架け領域を
第1ドラムのものに比して長くしてもよい。この場合
は、各環状チェーン同士の間隔は、船尾に向かうにつれ
て大きくなっている。これにより、環状チェーンは船の
進行方向に対し傾斜した方向に移動して海底を摺動し、
各環状チェーンの間に繁茂する雑海草が確実に除去され
る。また、第1ドラムを船首近傍等に設置する場合は、
第1ドラムにおけるチェーンの巻き架け領域を第2ドラ
ムのものに比して長くしてもよい。これにより、船首中
央部に位置する操作室等を回避して、チェーンを巻き架
けることが可能となる。
【0029】第1ドラムの設置場所は特に限定されない
ものの、船体にチェーン通過孔を設け、例えばこのチェ
ーン通過孔付近に第1ドラムを設けてもよい。この場合
に、環状チェーンは、海底から、通過孔、第1ドラム及
び第2ドラムを通過して再度海底に達するように、第1
ドラム及び第2ドラムに巻き架けられているものとす
る。また、この場合においてもチェーンの回転方向は、
上述のように正回転及び逆回転のいずれであってもよ
い。
【0030】請求項3に係る雑海草駆除船においては、
第1ドラムが右舷側に設けられていると共に、第2ドラ
ムが左舷側に設けられている。このため、環状チェーン
の回転方向は、雑海草駆除船の進行方向に対して垂直と
なっている。このような雑海草駆除船において、駆動手
段により、環状チェーンを回転させつつ、駆除船を進行
させる。そうすると、環状チェーンは船の進行方向に対
し傾斜した方向に移動して海底を摺動するため、各環状
チェーンの間に繁茂する雑海草が確実に除去される。こ
れにより、請求項1に係る雑海草駆除船と同様に広範囲
の領域において雑海草が高い駆除効率で除去される。
【0031】通常、海底は起伏に富んでおり、この起伏
に倣いつつ環状チェーンは海底を摺動する。このため、
環状チェーンの回転速度が不規則となり、衝撃が発生し
やすい。このような衝撃は、環状チェーンから各ドラム
及び船体全体に伝播し、船体内の機器類に悪影響を及ぼ
す。そこで、本発明においては、環状チェーンの衝撃が
船体全体に伝播することを防止するために、第1及び第
2ドラムは衝撃防止部材を介して船体に設置されている
ことが好ましい。これにより、船体に積載された各機器
類の破損及び故障が防止されると共に、環状チェーンの
回転が滑らかとなるため、環状チェーン同士が絡まるこ
とを防止することができる。このような衝撃防止部材
に、ゴム材、コイルスプリング及び板バネ等がある。
【0032】また、船底の海水を吸引する吸引装置を設
け、この吸引装置により海水を吸引し、船体上で濾過装
置によりこれらの海水を濾過してもよい。環状チェーン
により擦り取られた雑海草は海中を浮遊しているが、こ
れにより、海水から雑海草を濾過して、海中を清浄に保
つことができる。
【0033】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について、
添付の図面を参照して具体的に説明する。図1乃至3は
本発明の実施例に係る雑海草駆除船を示す模式図であ
り、図1は正面図、図2は平面図、図3は雑海草駆除船
の船尾部を拡大して示す正面図である。図1乃至3にお
いて図9乃至14と同一物には同一符号を付してその詳
細な説明は省略する。図1及び2に示すように、船体1
の甲板1a前部には操作室2が設置されている。操作室
2は窓3及びドア4を有し、操作室2の屋根には支持台
5aを介してレーダー5bが設置されている。操作室2
の屋根上で支持台5aの後方には、支持棒6aが甲板1
aに垂直に設置されており、支持棒6aの上端には、船
灯6bが固定されている。
【0034】船体1の前端には、アンカー支持部材7a
が設置されており、アンカー支持部材7aには、その軸
が矢印8にて示す進行方向に垂直であると共に、甲板1
aに水平であるドラム7bが回転可能に取り付けられて
いる。ドラム7bにはアンカー用ロープ7cが架けられ
ており、ロープ7cの海面側の先端にアンカー7dが取
り付けられている。
【0035】船体1の船底1bには、エンジン9が載置
されており、エンジン9の後方には推進装置10が船底
1bに固定されている。エンジン9と推進装置10と
は、シャフト11により接続されており、エンジン9の
駆動力がシャフト11を介して推進装置10に伝達さ
れ、矢印8の方向に船体1が前進するようになってい
る。
【0036】操作室2の後方の甲板1aには、支持台1
2aを介してアンカー巻上げ用ドラム12bが回転可能
に固定されている。ドラム12bの軸には駆動装置12
cが設置されており、この駆動装置12cを駆動させる
ことにより、ドラム12bはアンカー用ロープ7cを巻
き上げることができる。ドラム12bの駆動装置12c
の反対側(右舷側)には、クレーン支持柱13aが甲板
1aに立設されており、クレーン支持柱13aの上部に
クレーン13bが上下方向及び水平方向に回転可能に設
置されている。クレーン13bは、荷重に耐えられるよ
う支持部材13c,13dにより支持されている。支持
柱13aの中央部からクレーン13bの中央部に向かっ
て、油圧装置13eが延びており、油圧装置13eを伸
縮させることにより、クレーン13bが上昇下降するよ
うになっている。クレーン13bの支持柱13aの反対
側の先端にはフック13fが配置されている。雑海草の
駆除作業を実施せず、単に航行する場合は、このフック
13fを後述の環状チェーンに掛けた後、クレーン13
bを作動することにより、環状チェーンは持ち上げられ
る。また、クレーン13bは、環状チェーンを交換する
際にも使用される。
【0037】船体1の略中央部の甲板1a上には、第1
ドラム支持部材14aが設置されており、この第1ドラ
ム支持部材14aから、第1アーム14bが、その先端
が船体1の前方に向かって上方となるように延びてい
る。第1アーム14bは第1ドラム支持部材14aを支
軸として揺動可能となっている。第1アーム14bの上
端には第1ドラム14cが回転可能に設置されており、
第1ドラム14cの回転軸は船体1の進行方向に垂直で
あると共に、甲板1aに水平となっている。第1アーム
14bの下方には、第1アーム支持部材14dが配置さ
れており、第1アーム支持部材14dは甲板1aに固定
されている。第1アーム支持部材14dと第1アーム1
4との間にはクッションゴム(衝撃防止部材)14eが
配置されている。図2に示すように、第1ドラム14a
と同軸となるように第1ドラム駆動装置(駆動手段)1
4fが配置されている。第1ドラム駆動装置14fは電
動又は油圧式であり、第1ドラム駆動装置14fを駆動
することにより、第1ドラム14aが回転するようにな
っている。また、第1ドラム14aには回転軸に垂直と
なるように、複数枚の第1仕切り板14gが設けられて
おり、各第1仕切り板14g同士は等間隔となってい
る。
【0038】船体1の甲板1a船尾部には、第2ドラム
支持部材15aが設置されており、この第2ドラム支持
部材15aから、第2アーム15bが、その軸が船体1
の後方に向かって上方となるように延びている。第2ア
ーム15bは第2ドラム支持部材15aを支軸として揺
動可能となっている。第2アーム15bの上端には第2
ドラム15cが回転可能に設置されており、第2ドラム
15cの回転軸は、第1ドラム14cの回転軸に平行と
なっている。第2アーム15bの下方には、第2アーム
支持部材15dが配置されており、第2アーム支持部材
15dは甲板1aに固定されている。第2アーム支持部
材15dと第2アーム15との間にはクッションゴム1
5eが配置されている。第2ドラム15aと同軸となる
ように、第2ドラム駆動装置(駆動手段)15fが配置
されている。第2ドラム駆動装置15fは、第1ドラム
駆動装置15fと同様に電動又は油圧式である。また、
第2ドラム15aには回転軸に垂直となるように、第1
仕切り板と同数の第2仕切り板15gが設けられてお
り、各第2仕切り板15g同士は等間隔となっている。
第2ドラム15cは第1ドラム14cに比して軸方向の
長さが長くなっており、このため、第1仕切り板14g
同士の間隔に比して、第2仕切り板15g同士の間隔は
大きくなっている。これにより、後述の環状チェーンに
おける第2ドラム15cの巻き架け領域が第1ドラム1
4cの巻き架け領域より長くなっている。
【0039】船体1の中央部にはチェーン通過孔16が
設けられており、チェーン通過孔16内を通過し、更に
第1ドラム14c及び第2ドラム15cの上部を通過し
て、再び通過孔16内に戻るように、環状チェーン17
が第1ドラム14c及び第2ドラム15cに複数本巻き
架けられている。環状チェーン17は、互いに交叉する
ことがないようにするため、第1仕切り板14g同士の
間隙及び第2仕切り板15g同士の間隙のいずれの間隙
についても、各間隙に1本ずつ配置されている。第1仕
切り板14g同士の間隔に比して、第2仕切り板15g
同士の間隔は大きいため、第1ドラム14c及び第2ド
ラム15cの一端側に巻き架けられた環状チェーン17
aと、これらの他端側に巻き架けられた環状チェーン1
7bとの間の距離は、船体1の後方となるにつれ大きく
なっている。第1ドラム14c及び第2ドラム15cを
回転させることにより、図1中の矢印にて示すように環
状チェーン17は回転するようになっている。この場合
に、図3に示すように、環状チェーン17が回転する
と、回転時の衝撃が第2ドラム15c及び第2アーム1
5bを介して船体1全体に伝播する。この衝撃を可及的
に抑制して、船体内の各機器類を保護するために、第2
アーム支持部材15d上にクッションゴム(衝撃防止部
材)15eが配置されている。同様に、第1アーム支持
部材14上にクッションゴム14eが配置されている。
クッションゴム15eには、バネ等他の衝撃吸収部材に
比して、取り付け及び取り外し容易であることに加え、
安価であるという利点がある。
【0040】また、環状チェーン17は水深を考慮して
十分長いものとしてある。このため、環状チェーン17
は海底42に単に接するのではなく、海底42の岩44
及び石45の形状に倣いつつ、海底42に接している。
このため、環状チェーン17は岩44及び石45の陰に
も入り込んでいる。
【0041】なお、第1ドラム14c及び第2ドラム1
5cを逆回転させることにより、矢印の反対方向に環状
チェーン17を回転させることもできる。
【0042】このように構成された雑海草駆除船におい
て、第1ドラム駆動装置14fを駆動して第1ドラム1
4cを回転させると共に、第2ドラム駆動装置15fを
駆動して第2ドラム15cを回転させる。第1ドラム1
4c及び第2ドラム15cが回転することにより、環状
チェーン17が回転し始める。この場合に、船体1を停
止させつつ、環状チェーン17を回転させることも可能
であるが、本実施例ではエンジン9を駆動して、船体1
を矢印8方向に進行させつつ、環状チェーン17を回転
させる。また、第2ドラム駆動装置15fのみを駆動し
て、第2ドラム15cを回転させ、この回転により環状
チェーン17を回転させて、第1ドラム14cを環状チ
ェーン17により従動回転させてもよい。
【0043】そうすると、環状チェーン17は海底42
の形状に倣いつつ、海底42を摺動する。即ち、岩44
及び石45等の形状に倣いつつ、環状チェーン17は回
転する。このため、海面42の平坦部に繁茂する雑海草
が擦り取られることに加え、岩44及び石45の陰に生
息する雑海草も擦り取られる。また、環状チェーン17
は、例えば、環状チェーン17a及び環状チェーン17
bのように、船体1の後方となるにつれ、環状チェーン
同士の距離が大きくなっており、環状チェーン17は、
環状チェーンは船の進行方向に対し傾斜した方向に移動
して摺動する。。図4は環状チェーン17が傾斜した方
向に移動して摺動する様子を示す模式図である。図4に
示すように、環状チェーン17c,17dが矢印22に
て示す方向に回転しつつ、船体1は矢印8にて示す方向
に進行する。このため、環状チェーン17cと17dと
の間に雑海草24が存在する場合でも、環状チェーン1
7cが矢印25にて示す方向に進行し、2点鎖線23に
示すように雑海草24を横切るため、雑海草24は擦り
取られる。これにより、環状チェーン17cと17dと
の間に繁茂する雑海草は、確実に駆除される。
【0044】このように環状チェーン17が海底42に
対して隙間なく摺動するため、一度の駆除作業で海底4
2の広い領域に亘って雑海草を除去することができると
共に、接触域の雑海草を確実に除去することができる。
また、船体1を進行させつつ、環状チェーン17を回転
させているため、環状チェーン17の回転速度に船体1
の進行速度が加算され、更に一層高い衝撃力で、環状チ
ェーン17は海底42を摺動する。これにより、更に一
層高い効率で雑海草が駆除される。
【0045】また、環状チェーン17を逆回転させつ
つ、船体1を後進させることにより、雑海草24を擦り
取ることができ、これによりUターンすることなく、同
一海域を繰り返し駆除することができる。また、岩44
及び石45等に環状チェーン17が挟まった場合でも、
環状チェーン17を逆回転させることにより、容易に外
すことができる。
【0046】更に、アーム支持部材14d,15dとア
ーム14b,15bとの間にクッションゴム14e,1
5eが配置されているため、環状チェーン17による衝
撃が吸収されると共に、環状チェーン17が円滑に回転
しやすくなるため、環状チェーン17同士が絡まること
が防止される。
【0047】上述の雑海草駆除が終了した後、図1に示
すクレーン13bのフック13fを環状チェーン17に
引っかけ、次に油圧装置13eを稼働して、フック13
fを移動させることにより、環状チェーン17を第1ド
ラム14c及び第2ドラム15cから離隔して船上に搭
載する。また、雑海草の駆除を開始する場合は、反対の
順番で、環状チェーン17を第1ドラム14c及び第2
ドラム15cに装着すればよい。
【0048】なお、雑海草駆除船は、浅瀬にて駆除作業
を実施するため、潮流、風、波及び推進機の故障等によ
り、座礁する虞れがある。この座礁を回避するために、
駆除船が浅瀬に入る前に、予め沖合にアンカー7dを固
定しておく。推進機の故障等緊急時には、駆動装置12
cを駆動することにより、アンカー巻上げ用ドラム12
bを回転させ、アンカー用ロープ7cを巻き上げる。こ
れにより、駆除船はアンカー7dに向かって引き寄せら
れ、安全に停泊可能な沖合まで移動することができる。
【0049】本実施例においては、衝撃防止部材とし
て、第1アーム支持部材14dと第1アーム14との間
及び第2アーム支持部材15dと第2アーム15との間
に、夫々、クッションゴム14e,15eが配置されて
いるが、この衝撃防止部材は、他の材質のものであって
もよい。
【0050】図5は、他の衝撃防止部材を示す模式図で
ある。図5において、図3と同一物には同一符号を付し
てその詳細な説明は省略する。図5(a)に示すよう
に、クッションゴムに替えてコイルバネ18を衝撃吸収
部材として使用してもよい。コイルバネ18は、クッシ
ョンゴムに比してより一層柔軟に衝撃を吸収することが
できる。また、図5(b)に示すように、クッションゴ
ムに替えて板バネ19を衝撃吸収部材として使用しても
よい。板バネ19は、他の衝撃吸収部材に比して強度が
高いため、重荷重の衝撃に耐えることができる。
【0051】また、本実施例における雑海草駆除船に吸
引装置及び濾過装置を設けてもよい。図6は吸引装置及
び濾過装置が設けられた雑海草駆除船を示す模式図であ
る。図6において図1と同一物には同一符号を付してそ
の詳細な説明は省略する。図6に示すように、船底1b
のうち、第1アーム14bと第2アーム15bとの間に
吸引装置20が設置され、この吸引装置20に隣接する
ように濾過装置21が設置されている。吸引装置20は
海面41に接触している。このような吸引装置20を適
宜の駆動装置(図示せず)を使用して駆動して海水を吸
引し、得られた海水を濾過装置21で濾過する、そうす
ると、環状チェーン17が海底41に繁茂する雑海草を
擦り取り、雑海草は海中43に浮遊するものの、この浮
遊海草は海水と共に吸引され、濾過装置21により海水
から分離される。雑海草除去後、海水は海中43に排出
される。これにより、海中43を清浄に維持しつつ、雑
海草を除去することができる。
【0052】次に他の実施例について説明する。図7は
船体にチェーン通過孔が形成されていない実施例を示す
模式的平面図である。図7において、図1と同一物には
同一符号を付してその詳細な説明は省略する。図7
(a)に示す雑海草駆除船においては、船体1の前端に
第1ドラム14cが設けられると共に、船尾部に第2ド
ラム15cが設けられている。このように構成された雑
海草駆除船において、船体1を進行させつつ、環状チェ
ーン17を回転させる。そうすると、第1ドラム14c
における環状チェーン17の巻き架け領域が、第2ドラ
ムにおける巻き架け領域より長くなっているため、図1
に示す実施例と同様に、環状チェーン17は船の進行方
向に対し傾斜した方向に移動して海底を摺動する。これ
により、環状チェーン17の間に繁茂する雑海草は、確
実に駆除される。また、この効果に加え、船体1の長さ
と第1ドラム14cと第2ドラム15cとの間の距離が
略等しくなるため、環状チェーン17の海底に対する掃
海面積が更に一層広くなると共に、チェーン通過孔を船
底を設けなくてよいという効果を奏する。但し、操作室
2が船体1の前方中央部に位置する場合は、この操作室
2を避けるように環状チェーン17を配置する必要があ
るため、環状チェーン17の本数を増加させることが困
難であるという欠点がある。
【0053】また、図7(b)に示すように、第1ドラ
ム14c及び第2ドラム15cを、夫々、船体1の右舷
及び左舷に設け、環状チェーン17をその回転軸が船体
1の進行方向8と同一となるように設けてもよい。この
ように構成された雑海草駆除船においては、図7(a)
に示す雑海草駆除船と同様の効果を奏することに加え、
環状チェーン17の回転方向が船体1の進行方向8に垂
直であるため、船体1の進行と共に、全てのチェーン1
7が、同一海面を摺動することになる。このように多数
の環状チェーン17が同一部位を摺動することにより、
この部位に繁茂する雑海草が更に一層確実に除去され
る。但し、この場合は、環状チェーン17の回転方向が
船体1の進行方向に垂直となってしまうため、船体1の
進行速度と環状チェーン17の回転速度とを加算して、
環状チェーン17を海底に擦りつけことはできない。
【0054】図8は第2ドラムが分割された実施例を示
す模式的平面図である。図8において、図1と同一物に
は同一符号を付してその詳細な説明は省略する。図8に
示す雑海草駆除船においては、第2ドラム15cが2つ
のドラムに分割されている。各ドラムの回転軸は、船体
の進行方向に対して垂直ではなく傾斜しており、船体1
の右舷又は左舷から操作室2の後方部に向かって、船体
1より遠ざかるように配置されている。このように構成
された雑海草駆除船においては、第1ドラム14cから
第2ドラム15cに向かって、環状チェーン17aと環
状チェーン17bとの間の距離が更に一層大きくなる。
このため、環状チェーン17は、図1に示す実施例のも
のに比して更に一層傾斜して海底42を摺動する。これ
により、雑海草の駆除効率が更に向上する。また、第1
ドラム14cの長さを短くすることができるため、チェ
ーン通過孔16の大きさを小さくすることができる。な
お、第2ドラム15cと同様に、第1ドラム14cを分
割してもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1及び第2ドラムに複数本の環状チェーンが巻き架け
られており、各環状チェーンが、岩及び石等の形状に倣
いつつ、海底を傾斜した方向に移動して摺動するので、
高い駆除効率及び作業効率で雑海草を駆除することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る雑海草駆除船を示す模式
的正面図である。
【図2】本発明の実施例に係る雑海草駆除船を示す模式
的平面図である。
【図3】雑海草駆除船の船尾部を拡大して示す模式的正
面図である。
【図4】環状チェーンが傾斜した方向に移動して摺動す
る様子を示す模式図である。
【図5】他の衝撃吸収部材を示す模式図である。
【図6】吸引装置及び濾過装置が設けられた雑海草駆除
船を示す模式図である。
【図7】船体にチェーン通過孔が形成されていない実施
例を示す模式的平面図である。
【図8】第2ドラムが分割された実施例を示す模式的平
面図である。
【図9】チェーン振りを示す模式図である。
【図10】洗耕船により駆除具を牽引する洗耕装置を示
す模式図であり、(a)は正面図、(b)は洗耕装置の
駆除具を拡大して示す斜視図である。
【図11】駆除具自体が駆動する洗耕装置を示す図であ
り、(a)は正面図、(b)は平面図である。
【図12】チェーン塊を使用した洗耕装置を示す正面図
である。
【図13】回転式駆除具が取り付けられた洗耕装置を示
す正面図である。
【図14】海底を示す模式図である。
【符号の説明】
1;船体 1a;甲板 1b;船底 2;操作室 3;窓 4;ドア 5a;支持台 5b;レーダー 6a;支持棒 6b;船灯 7a;アンカー支持部材 7b;ドラム 7c;アンカー用ロープ 7d;アンカー 9;エンジン 10;推進装置 11;シャフト 12a;支持台 12b;アンカー巻上げ用ドラム 12c;駆動装置 13a;クレーン支持中 13b;クレーン 13c,13d;クレーン支持部材 13e;油圧装置 13f;フック 14a;第1ドラム支持部材 14b;第1アーム 14c;第1ドラム 14d;第1アーム支持部材 14e;クッションゴム 14f;第1ドラム駆動装置 14g;第1仕切り板 15a;第2ドラム支持部材 15b;第2アーム 15c;第2ドラム 15d;第2アーム支持部材 15e;クッションゴム 15f;第2ドラム駆動装置 15g;第2仕切り板 16;チェーン通過孔 17,17a,17b,17c,17d;環状チェーン 18;コイルバネ 19;板バネ 20;雑海草吸引装置 21;濾過装置 24,46a,46b;雑海草 41;海面 42;海底 43;海中 44,44a,44b;岩 45;石 51;フロート 52a,52b;チェーン 53a,53b;アンカー 54a,54b;海底接触部 55a,55b;下降部 61;洗耕船 62;接続用チェーン 62a;途中部 63,86;駆除具 64;先端棒 64a;中央部 65;支持用ロープ 66;海底摺動用チェーン 67;キャタピラ固定部材 68;スプロケット固定部材 69a;ブルトーザ用キャタピラ 69b;星形スプロケット 71;支持部材 72;チェーンドラム 73;輪状チェーン 73a;当接部 81;クレーン駆動装置 82;クレーン 83;ワイヤ 84;コンクリート部材 85;チェーン塊 91;モーター 92;回転軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01D 44/00 A01M 21/00 B63B 35/00 - 35/32

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船体上に設けられた第1ドラムと、前記
    船体上に設けられ前記第1ドラムから船尾側に所定距離
    離隔した第2ドラムと、前記第1ドラム及び第2ドラム
    に巻き架けられて閉ループを構成する複数個の環状チェ
    ーンと、前記チェーンを前記第1ドラム及び第2ドラム
    と海底との間で循環するように回転駆動する駆動手段
    と、を有し、前記第1ドラムにおけるチェーンの巻き架
    け領域の長さと前記第2ドラムにおける巻き架け領域の
    長さとは異なることを特徴とする雑海草駆除船。
  2. 【請求項2】 前記第2ドラムにおけるチェーンの巻き
    架け領域は第1ドラムにおけるチェーンの巻き架け領域
    より長いことを特徴とする請求項1に記載の雑海草駆除
    船。
  3. 【請求項3】 前記第1ドラムにおけるチェーンの巻き
    架け領域は第2ドラムにおけるチェーンの巻き架け領域
    より長いことを特徴とする請求項1に記載の雑海草駆除
    船。
  4. 【請求項4】 前記船体を貫通するチェーン通過孔を有
    し、前記チェーンは前記通過孔を介して前記第1ドラム
    及び第2ドラムに巻き架けられていることを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の雑海草駆除船。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2ドラムは衝撃を吸収す
    る衝撃防止部材を介して船体に設置されていることを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の雑海草
    駆除船。
  6. 【請求項6】 船底の海水を吸引する吸引装置と、この
    吸引装置により吸引された海水を船体上で濾過する濾過
    装置とを有することを特徴とする請求項1乃至5のいず
    れか1項に記載の雑海草駆除船。
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