JP2834774B2 - 熱可塑性塗工液の塗工装置及び塗工方法 - Google Patents

熱可塑性塗工液の塗工装置及び塗工方法

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JP2834774B2 JP1147428A JP14742889A JP2834774B2 JP 2834774 B2 JP2834774 B2 JP 2834774B2 JP 1147428 A JP1147428 A JP 1147428A JP 14742889 A JP14742889 A JP 14742889A JP 2834774 B2 JP2834774 B2 JP 2834774B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C1/00Apparatus in which liquid or other fluent material is applied to the surface of the work by contact with a member carrying the liquid or other fluent material, e.g. a porous member loaded with a liquid to be applied as a coating
    • B05C1/003Apparatus in which liquid or other fluent material is applied to the surface of the work by contact with a member carrying the liquid or other fluent material, e.g. a porous member loaded with a liquid to be applied as a coating incorporating means for heating or cooling the liquid or other fluent material

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、走行するフィルム状のウェブ上に熱可塑性
の樹脂からなる塗工液を塗工する装置及び方法に関する
ものである。
[従来の技術] 走行するフィルム状のウェブ上に、ロールコーティン
グにより、種々の機能をもった塗工液を塗工する場合、
塗工液の粘度を調整することによってウェブ上の塗工状
態(塗工量、外観等)を調整することが一般的に行なわ
れている。そして、塗工液が熱可塑性樹脂からなる場合
には、塗工液は温度により粘度や他の物理特性が変化す
るので、これらを一定に保つには塗工工程中において塗
工液の温度を調整する必要がある。このため、従来は液
パン或いは液タンク等に塗工液加温手段を設け、これに
より塗工液を加温することにより温度調整を行なってい
た。その一例を第4図に示している。同図における塗工
工程は、液タンク21において予め溶融された熱可塑性塗
工液が塗工液供給ホース22を経て一旦液パン23に蓄積さ
れ、ここで塗工液加温手段24により塗工液25が所定の温
度に加温されてから、塗工液供給ロール26を経て、コー
トロール27から加圧ロール28の作用によりウェブ29に転
写されて塗工されるようになっている。
さらに必要に応じて、塗工状態を調整するために、塗
工液供給ロール26とコートロール27の間隔を調整した
り、各ロールの周速を調整することにより塗工状態を調
整することも行なわれていた。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、液パン或いは液タンク等に塗工液加温
手段を設け、これにより塗工液を加温する方式では、加
圧ロールは最初は塗工液や液パンからの輻射熱により温
まっているが、塗工を開始すると走行するウェブによっ
て冷やされ、コートロールからウェブへ塗工液が転写す
る時点での塗工条件が変化し、その結果として塗工状態
も変化してしまうという問題点があった。
また、塗工液供給ロールとコートロールの間隔を調整
したり、各ロールの周速を調整したりして塗工状態の調
整を行なうことは、機械的な調整作業を伴うこととなり
非常に面倒なものであった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので
あり、簡単な構成で塗工状態を調整することのできる熱
可塑性塗工液の塗工装置及び塗工方法を提供することを
目的としている。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明の熱可塑性塗工液
の塗工装置は、走行するウェブをコートロールと加圧ロ
ールの間で圧接し、該ウェブ上に熱可塑性塗工液を塗工
する装置において、コートロールに対して供給される塗
工液をあらかじめ加温する塗工液加温手段を設けるとと
もに、塗工量を調整して塗工外観を均一状態に調整する
ために、加圧ロールを加温して該加熱ロールの温度を所
定の値に保つ加圧ロール加温手段を設けてなることを特
徴とするものである。
また、熱可塑性塗工液の塗工方法は、走行するウェブ
をコートロールと加圧ロールの間で圧接し、該ウェブ上
に熱可塑性塗工液を塗工する方法において、コートロー
ルに対して供給される塗工液を塗工液加温手段によりあ
らかじめ加温するとともに、塗工量を調整して塗工外観
を均一状態に調整するために、加圧ロールを加圧ロール
加温手段により加温して該加圧ロールの温度を所定の値
に保つことを特徴とするものである。
[作用] 上記のように構成された熱可塑性塗工液の塗工装置及
び該装置を使用する塗工方法では、加圧ロールを加温す
ることにより、該加圧ロールと接触するウェブを加圧ロ
ールにより加温して、ウェブの塗工箇所における塗工条
件を調整する。
[実施例] 以下、図面に示した実施例に基づいて本発明を説明す
る。
第1図は本発明の熱可塑性塗工液の塗工装置の一実施
例を示す側面図である。1は予め溶融した熱可塑性樹脂
からなる熱可塑性塗工液を蓄えておく液タンクであり、
供給ホース2を通してその塗工液は液パン3にコンスタ
ントに供給される。液パン3は液タンク1から塗工液を
コンスタントに供給されて常に一定量を蓄積していると
ともに、塗工液加温手段4によりこの塗工液5を一定温
度に加温する。この塗工液加温手段4は電気抵抗発熱を
利用するものをはじめとして周知のものを用いることが
できる。6は塗工液供給ロールであり、液パン3内の塗
工液5をコートロール7へ供給する。そして、コートロ
ール7は走行するウェブ9を加圧ロール8との間で圧接
し、塗工液供給ロール6から供給される塗工液をウェブ
9に転写する。このようにして、加圧ロール8とコート
ロール7との間を走行するウェブ9に対して塗工液が塗
工される。ここで、この加圧ロール8は加圧ロール加温
手段10により加温され、その温度を所定の値に保たれる
ようになっている。
加圧ロール加温手段10としては、電磁誘導作用により
加圧ロール8自体をジュール発熱させるとともに、加圧
ロール8肉厚内に一体に設けた気密構造のジャケット内
部に封入された熱媒体の潜熱による熱伝導効果を併用す
る方式のものを採用している。この方式のものによれ
ば、加圧ロール8の表面全体にわたってその温度を高精
度に均一化させることができる。また、場合によって
は、加圧ロール8内部に熱媒体通路を形成し、加圧ロー
ル8と一体の中空軸から回転シール継手を介してこの熱
媒体通路に熱媒体を供給することにより加圧ロール8を
加熱する熱媒体循環方式のものを採用してもよいし、加
圧ロール8内部に電気抵抗ヒータを備えた抵抗加熱方式
を採用してもよい。
また、本発明の塗工装置は、熱可塑性の塗工液をロー
ルを用いて塗工する工程であればどのような工程のもの
にでも用いることが可能であり、第1図のようなダイレ
クトロールコートに限らず、いわゆるリバースロールコ
ート、グラピアコート等にも用いることができる。第2
図はウェブの進行方向と逆方向に回転するコートロール
7により塗工するリバースロールコートに適用した他の
実施例を示す側面図である。ここで、同図の符号は第1
図実施例のものと同じものを表している。また、第3図
は本発明をグラビアコートに適用した他の実施例を示す
側面図であり、11はコートロールとしてのグラビアロー
ル、12はドクターである。
また、各ロールの配置は必ずしも第1〜3図と同じで
なくてもよいものである。
本発明の熱可塑性塗工液の塗工方法は、上記の塗工装
置を使用し、ウェブ9をコートロール7と加圧ロール8
の間に走行させてウェブ9上に熱可塑性塗工液を塗工す
る。ここで、コートロール7に対して供給される塗工液
を塗工液加温手段4によりあらかじめ加温するととも
に、加圧ロール8を加圧ロール加温手段10により加温す
ることにより加圧ロール8に接触するウェブ9を加温す
る。そして、加圧ロール8の温度を所定の値に保つこと
により、ウェブ9に塗工される塗工量を調整して塗工外
観を均一状態に保つようにする。この場合、塗工外観が
均一となるような加圧ロール8の加温温度は、塗工液や
ウェブ9の種類によってケースバイケースである。
加圧ロール8の加温温度は、加圧ロール8とコートロ
ール7の回転速度、ウェブ9の熱伝導度、ウェブ9と加
圧ロール8の接触面積等の条件を勘案して決めるもので
あるが、これらの諸条件を取り入れて設定温度を決める
ことは困難なので、温度の調整に当たっては、装置全体
を作動させてみて塗工状態が良好となる加温温度を見つ
け、この温度に設定するようにする。
なお、ウェブ9の塗工箇所における加圧ロール8の表
面温度を塗工液の温度と同じ程度の高さにすることが好
ましい場合が多いが、加圧ロール8の表面温度が高すぎ
るとウェブ9が変形してしまうこともあるので、加圧ロ
ール8の加温温度はウェブ9の材質を考慮して適宜上昇
を決めておく必要がある。
[発明の効果] 本発明は、上述のとおり構成されているので次に記載
する効果を奏する。
加圧ロールを所定の温度に保つ加圧ロール加温手段を
設けたことにより、走行するウェブによって塗工中に加
圧ロールが冷却されて塗工状態が変化するということが
なくなり、安定した塗工状態が得られる。すなわち、加
圧ロールの温度を所定の値に保つことにより、塗工量を
調整して塗工外観を均一状態に調整することができる。
また、液パンや塗工液の輻射熱を利用せずに短時間で
加熱ロールを所定の温度まで加温できるので、塗工前の
準備時間が短縮できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の熱可塑性塗工液の塗工装置の一実施例
を示す側面図、第2図は本発明をリバースロールコート
に適用した他の実施例を示す側面図、第3図は本発明を
グラビアコートに適用した他の実施例を示す側面図、第
4図は従来の塗工装置を示す側面図である。 1……液タンク、2……供給ホース、3……液パン、4
……塗工液加温手段、5……塗工液、6……塗工液供給
ロール、7……コートロール、8……加圧ロール、9…
…ウェブ、10……加圧ロール加温手段、11……グラビア
ロール、12……ドクター

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行するウェブをコートロールと加圧ロー
    ルの間で圧接し、該ウェブ上に熱可塑性塗工液を塗工す
    る装置において、コートロールに対して供給される塗工
    液をあらかじめ加温する塗工液加温手段を設けるととも
    に、塗工量を調整して塗工外観を均一状態に調整するた
    めに、加圧ロールを加温して該加圧ロールの温度を所定
    の値に保つ加圧ロール加温手段を設けてなることを特徴
    とする熱可塑性塗工液の塗工装置。
  2. 【請求項2】走行するウェブをコートロールと加圧ロー
    ルの間で圧接し、該ウェブ上に熱可塑性塗工液を塗工す
    る方法において、コートロールに対して供給される塗工
    液を塗工液加温手段によりあらかじめ加温するととも
    に、塗工量を調整して塗工外観を均一状態に調整するた
    めに、加圧ロールを加圧ロール加温手段により加温して
    該加圧ロールの温度を所定の値に保つことを特徴とする
    熱可塑性塗工液の塗工方法。
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