JP2833053B2 - トランジスタ回路 - Google Patents

トランジスタ回路

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はトランジスタ回路に関し、特に安定化電源回
路の基準電圧変更手段を有するトランジスタ回路に関す
る。
〔従来の技術〕
半導体集積回路に供される安定化電源回路として接地
電位(第1の電圧基準点)を基準として、所定のバイア
スを供給する正電源回路とさらに、電源等高電位を基準
として負側に所定のバイアスを供給する負電源回路等の
2種類の安定化電源を必要とする場合が多い。従来、か
かる2種類の安定化電源はそれぞれ別個の回路で構成さ
れ、従って、基準とする電源が異なっていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した従来のトランジスタ回路は、2種類の安定化
電源を別個を回路により構成されていたので、互いの安
定化電圧の相対精度を必要とする場合、それぞれの安定
化電圧の絶対精度を上げる必要があり、半導体集積回路
の製造上の問題があり、又、回路素子数が多いと云う欠
点がある。
本発明の目的は、前記2個の正、負電源のそれぞれの
安定化電圧の相対精度を向上し、しかも、簡単に構成で
きるトランジスタ回路を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明のトランジスタ回路は、ベースが入力端子に接
続されエミッタが第1の電圧基準点に接続されコネクタ
が節点に接続された一導電型の第1のトランジスタと、
ベースが前記節点に接続されエミッタが前記第1の電圧
基準点に接続されコレクタが電流源を介して第2の電圧
基準点に接続された一導電型の第2のトランジスタと、
ベースが出力端子に接続されエミッタが前記第2の電圧
基準点に接続されコレクタが前記節点に接続された逆導
電型の第3のトランジスタと、ベースが前記第2のトラ
ンジスタのコレクタに接続されエミッタが前記第2の電
圧基準点に接続されコレクタが前記出力端子に接続され
た第4のトランジスタとを含むことを特徴とする。
〔実施例〕
次に、本発明について図面を参照して説明する。
第1図は、本発明の一実施例を説明するための回路図
である。同図に示すように、端子Aは第1の電圧基準点
すなわち接地を示し、端子Bは第2の電圧基準点すなわ
ち電源端子を示す。又、C端子は、入力端子であり端子
Dは負荷端子を示す。ここで、トランジスタQ1のコレク
タ電流は端子Cに与えられた電圧に対応して決定される
が、他方、トランジスタQ1のコレクタ以降に接続される
トランジスタQ2,抵抗R2及び、定電流源I0及びトランジ
スタQ3,抵抗R3及び、トランジスタQ4,抵抗R4で構成され
る負帰還回路によってトランジスタQ4のコレクタ電流は
前記トランジスタQ1のコレクタ電流とほぼ等しい値に設
定される。厳密には、トランジスタQ2のベース電流分が
前記トランジスタQ4及び、トランジスタQ1の夫々の電流
に対するエラーとして生ずるが、動作には、ほとんど影
響がない為無視できる。ここで、重要な点は上述のこと
によって、端子Cと端子Aとの間の入力電圧に応じ端子
Dと端子Bとの間に出力される電圧は抵抗R4の電圧降下
分と、トランジスタQ4のベース・エミッタ間電圧の和と
して表すことができるので第(1)式に示すことができ
る。
VBD ……端子B,端子D間の電圧レベル VCA ……端子C,端子A間の電圧レベル VBE1……トランジスタQ1のベース・エミッタ間順方向
電圧レベル VBE4……トランジスタQ4のベース・エミッタ間順方向
電圧レベル R1 ……抵抗R1の抵抗値 R4 ……抵抗R4の抵抗値 即ち、(1)式より接地電位(端子C)基準で印加さ
れる端子Cの入力電圧(VCA)は、電源(端子B)と負
荷端子(端子D)との間の電圧VBDに変換されて、出力
されることになる。従って、例えば接地電位基準の第1
の電源がある場合、この第1の電源電圧を本発明のトラ
ンジスタ回路を介することによって第1の電源との相対
精度の高い第2の電源を容易に供給することが可能とな
る。しかも本実施例では、抵抗R1,R2の比を任意に選ぶ
ことにより容易に出力電圧を決定できると共に同一半導
体集積回路チップに形成される抵抗の相対精度が高いた
め、より相対精度が高くなる効果も有する。第1図で、
定電流源I0の替わりに抵抗器を使用しても、本発明の効
果は同様に得られる。
第2図は、本発明の他の実施例を説明するための回路
図である。第2図の符号,記号において、第1図と同一
部分は同一符号,記号によって示されている。第2図の
トランジスタQ5は、ダイオード接続されており、第1図
の定電流源I0の代用となっている。
第2図では第1図で示された各抵抗R1,R2,R3,R4が省
略されており、端子B,A間の印加される電源として、比
較的低電圧電源まで動作可能になる。又、トランジスタ
Q2,Q3,Q4の負帰還回路のループ利得低減の為、信号の対
数圧縮回路を形成するトランジスタQ5の使用例も示され
ている。
本実施例により、第1の実施例と同様に、第1の電源
との相対精度の高い第2の電源を容易に供給できる。
〔発明の効果〕
以上説明した様に、本発明は、第1のトランジスタと
少なくても、第2,第3,第4のトランジスタからなる負帰
還回路によるトランジスタ回路によって、第1の電圧基
準点との間で与えられる入力電圧レベルが、第2の電圧
基準点との間に、発生する電圧レベルに変換され出力す
ることが容易に可能となる。従って前記入力電圧レベル
として第1の電源回路の出力を印加した場合、本発明に
よって第1の電源との相対精度が高い第2の電源電圧を
供給することができるため、従来別個の電源回路を必要
とし、しかも、相互間の精度がとりづらい場合に比べは
るかに改善されている。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の第1の実施例を説明するための回路
図、第2図は他の実施例を説明するための回路図であ
る。 A,B,C,D……端子、Q1,Q2,Q3,Q4,Q5……トランジスタ、R
1,R2,R3,R4……抵抗、I0……定電流源、L……負荷。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースが入力端子に接続されエミッタが第
    1の電圧基準点に接続されコレクタが節点に接続された
    一導電型の第1のトランジスタと、前記節点がベースに
    接続されエミッタが前記第1の電圧基準点に接続されコ
    レクタが電流源を介して第2の電圧基準点に接続された
    一導電型の第2のトランジスタと、ベースが出力端子に
    接続されエミッタが前記第2の電圧基準点に接続されコ
    レクタが前記節点に接続された逆導電型の第3のトラン
    ジスタと、ベースが前記第2のトランジスタのコレクタ
    に接続されエミッタが前記第2の電圧基準点に接続され
    コレクタが前記出力端子に接続された第4のトランジス
    タとを含むことを特徴とするトランジスタ回路。
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