JP2831696B2 - 木材防腐剤 - Google Patents
木材防腐剤Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、木材防腐剤に関し、更に詳しくは、防腐力
が高く、持続性があり、かつ、加圧注入時の加圧釜にサ
ビ発生のない第4級アンモニウム塩を有効成分として含
有する木材防腐剤に関する。
が高く、持続性があり、かつ、加圧注入時の加圧釜にサ
ビ発生のない第4級アンモニウム塩を有効成分として含
有する木材防腐剤に関する。
木材防腐剤としては従来、銅−クロム−ヒ素剤(通
称:CCA剤)が広汎に使用されている。しかしながら、近
年環境汚染、人畜に対する安全性の面から使用を控える
メーカーが現れるなど変化が生じている。
称:CCA剤)が広汎に使用されている。しかしながら、近
年環境汚染、人畜に対する安全性の面から使用を控える
メーカーが現れるなど変化が生じている。
一方、4級アンモニウム塩が、1977年ニュージーラン
ドで、その防腐効力が確認された結果実用化に向かって
いる。
ドで、その防腐効力が確認された結果実用化に向かって
いる。
しかしながら、防腐効力の持続性アップ及び実際使用
時、即ち加圧注入時の加圧釜のサビ発生の問題がクロー
ズアップされ、改良が強く要望されていた。
時、即ち加圧注入時の加圧釜のサビ発生の問題がクロー
ズアップされ、改良が強く要望されていた。
上記実情に対して本発明者らは、より防腐効力が高
く、かつ持続性がアップされ、加圧釜にサビ発生がない
木材防腐剤を鋭意研究した結果、本発明を完成した。
く、かつ持続性がアップされ、加圧釜にサビ発生がない
木材防腐剤を鋭意研究した結果、本発明を完成した。
即ち、本発明は一般式(1)で表される第4級アンモ
ニウム塩を必須成分とする木材防腐剤を提供するもので
ある。
ニウム塩を必須成分とする木材防腐剤を提供するもので
ある。
(式中R1,R2,R3は少なくとも1つが炭素数8〜30の直鎖
又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基で、残りはCH
3,CH2CH3, から選ばれる単独又は組み合わせでなり、R4はCH3又はC
H2CH3、対イオンX は重合度3以上のアニオン性オリ
ゴマーの酸のアニオン残基である。) 本発明に係る一般式(1)で表される第4級アンモニ
ウム塩は対イオンンに特徴を有し、対イオンX が重合
度3以上のアニオン性オリゴマーの酸のアニオン残基で
あることが重要である。かかるアニオン性オリゴマーは
下記の1)乃至3)から選ばれる1種又は2種以上を含
む化合物であるのが好ましい。
又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基で、残りはCH
3,CH2CH3, から選ばれる単独又は組み合わせでなり、R4はCH3又はC
H2CH3、対イオンX は重合度3以上のアニオン性オリ
ゴマーの酸のアニオン残基である。) 本発明に係る一般式(1)で表される第4級アンモニ
ウム塩は対イオンンに特徴を有し、対イオンX が重合
度3以上のアニオン性オリゴマーの酸のアニオン残基で
あることが重要である。かかるアニオン性オリゴマーは
下記の1)乃至3)から選ばれる1種又は2種以上を含
む化合物であるのが好ましい。
1) 不飽和カルボン酸およびその誘導体からなる単量
体群から選ばれる1種又は2種以上を必須成分とする重
合体。
体群から選ばれる1種又は2種以上を必須成分とする重
合体。
2) スチレンスルホン酸を必須構成単量体とする重合
体。
体。
3) 置換基として炭化水素基を有することもある多環
式芳香族化合物のスルホン化物のホリマリン縮合物。
式芳香族化合物のスルホン化物のホリマリン縮合物。
本発明に係る上記の1)〜3)アニオン性オリゴマー
を具体的に説明する。
を具体的に説明する。
1) 不飽和カルボン酸およびその誘導体からなる単量
体群から選ばれる1種又は2種以上を必須成分とする重
合体。
体群から選ばれる1種又は2種以上を必須成分とする重
合体。
重合体1)の製造に用いられる単量体としては、アク
リル酸、メタアクリル酸などの不飽和モノカルボン酸、
マイレン酸などの不飽和ジカルボン酸、及びこれらの誘
導体、例えば上記の酸のアルキルエステル(メチルエス
テルなど)、或いはポリオキシエチレンエステルがあ
る。これらの単量体の他に共重合成分として酢酸ビニ
ル、イソブチレン、ジイソブチレン、スチレンのような
共重合可能な単量体を加えることもできる。
リル酸、メタアクリル酸などの不飽和モノカルボン酸、
マイレン酸などの不飽和ジカルボン酸、及びこれらの誘
導体、例えば上記の酸のアルキルエステル(メチルエス
テルなど)、或いはポリオキシエチレンエステルがあ
る。これらの単量体の他に共重合成分として酢酸ビニ
ル、イソブチレン、ジイソブチレン、スチレンのような
共重合可能な単量体を加えることもできる。
これらの単量体を重合させる方法は従来から公知の方
法で行われる。単量体成分の割合および重合体の重合度
はとくに制約はない。
法で行われる。単量体成分の割合および重合体の重合度
はとくに制約はない。
具体的な例としてはアクリル酸重合物、メタアクリル
酸重合物、アクリル酸とメタアクリル酸との共重合物、
アクリル酸とメタアクリル酸ポリオキシエチレンエステ
ルとの共重合物、アクリル酸とアクリル酸メチルエステ
ルとの共重合物、アクリル酸と酢酸ビニルとの共重合
物、アクリル酸とマイレン酸の共重合物、マイレン酸と
イソブチレンの共重合物、マイレン酸とスチレンとの共
重合物などが挙げられる。これらの重合体を2種以上用
いることもできる。又、性能を阻害しない程度にアルカ
リ金属、アンモニア、有機アミンとの塩にしておくこと
もできる。
酸重合物、アクリル酸とメタアクリル酸との共重合物、
アクリル酸とメタアクリル酸ポリオキシエチレンエステ
ルとの共重合物、アクリル酸とアクリル酸メチルエステ
ルとの共重合物、アクリル酸と酢酸ビニルとの共重合
物、アクリル酸とマイレン酸の共重合物、マイレン酸と
イソブチレンの共重合物、マイレン酸とスチレンとの共
重合物などが挙げられる。これらの重合体を2種以上用
いることもできる。又、性能を阻害しない程度にアルカ
リ金属、アンモニア、有機アミンとの塩にしておくこと
もできる。
2) スチレンスルホン酸を必須構成単量体とする重合
体。
体。
スチレンスルホン酸の単独重合体はスチレンスルホン
酸を重合するか、或いはポリスチレンをスルホン化する
ことにより容易に製造することができる。スチレンスル
ホン酸の重合体は次の式で表わされる骨格を有するもの
である。
酸を重合するか、或いはポリスチレンをスルホン化する
ことにより容易に製造することができる。スチレンスル
ホン酸の重合体は次の式で表わされる骨格を有するもの
である。
分子量は1000以上である。
また、スチレンスルホン酸と他の単量体との共重合体
はスチレンスルホン酸と他の単量体を共重合するか或い
はスチレンと他の単量体との共重合体をスルホン化する
ことにより容易に製造することができる。共重合の相手
の単量体としてはアルキルアクリレート、アルキルメタ
クリレート、ビニルアルキルエーテル、酢酸ビニル、エ
チレン、プロピレン、ブチレン、ブタジエン、ジイソブ
チレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリルニトリ
ル、スチレン等の疎水性単量体、及びアクリル酸、メタ
クリル酸、マレイン酸、フマール酸、無水マイレン酸、
ビニルアルコール、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、ジアセトンアクリルアミド、N−ビニルピロリド
ン、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン
酸、メタクリルスルホン酸、キシレンスルホン酸、ナフ
タレンスルホン酸等の親水性単量体等が用いられる。好
ましい共重合体としては、(メタ)アクリル酸−スチレ
ンスルホン酸共重合体が挙げられる。共重合体中の(メ
タ)アクリル酸とスチレンスルホン酸のモル比は1/10〜
10/1、好ましくは1/3〜4/1である。また、平均分子量は
1000以上のオリゴマーである。又、性能を阻害しない程
度にナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、ジエ
タノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、モノイソ
プロパノールアミン塩、ジイソプロパノールアミン塩、
トリイソプロパノールアミン塩、2−アミノ−2−メチ
ルプロパン−1,3−ジオール塩などの塩の中和部分があ
っても構わない。
はスチレンスルホン酸と他の単量体を共重合するか或い
はスチレンと他の単量体との共重合体をスルホン化する
ことにより容易に製造することができる。共重合の相手
の単量体としてはアルキルアクリレート、アルキルメタ
クリレート、ビニルアルキルエーテル、酢酸ビニル、エ
チレン、プロピレン、ブチレン、ブタジエン、ジイソブ
チレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリルニトリ
ル、スチレン等の疎水性単量体、及びアクリル酸、メタ
クリル酸、マレイン酸、フマール酸、無水マイレン酸、
ビニルアルコール、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、ジアセトンアクリルアミド、N−ビニルピロリド
ン、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン
酸、メタクリルスルホン酸、キシレンスルホン酸、ナフ
タレンスルホン酸等の親水性単量体等が用いられる。好
ましい共重合体としては、(メタ)アクリル酸−スチレ
ンスルホン酸共重合体が挙げられる。共重合体中の(メ
タ)アクリル酸とスチレンスルホン酸のモル比は1/10〜
10/1、好ましくは1/3〜4/1である。また、平均分子量は
1000以上のオリゴマーである。又、性能を阻害しない程
度にナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、ジエ
タノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、モノイソ
プロパノールアミン塩、ジイソプロパノールアミン塩、
トリイソプロパノールアミン塩、2−アミノ−2−メチ
ルプロパン−1,3−ジオール塩などの塩の中和部分があ
っても構わない。
3) 置換基として炭化水素基を有することもある多環
式芳香族化合物のスルホン化物のホルマリン縮合物。
式芳香族化合物のスルホン化物のホルマリン縮合物。
具体的には石油スルホン酸誘導体、リグニンスルホン
酸誘導体、ナフタレンスルホン酸誘導体、キシレンスル
ホン酸誘導体、アルキルベンゼンスルホン酸誘導体等の
ホルマリン縮合物である。
酸誘導体、ナフタレンスルホン酸誘導体、キシレンスル
ホン酸誘導体、アルキルベンゼンスルホン酸誘導体等の
ホルマリン縮合物である。
本発明に係る上記化合物3)は、例えばナフタレン、
アルキル置換ベンゼン、アルキル置換ナフタレン、アン
スラセン、アルキル置換アンスラセン、リグニン、石油
残渣中の芳香環を有するものなどを、一般の方法によ
り、スルホン化し、引き続きホルマリン縮合することに
より得られる。この場合、縮合度は、好ましくは3以
上、更に好ましくは3〜30である。ここで、縮合度が2
以下の時は、縮合による効果が少なく、実用上問題を生
ずる。
アルキル置換ベンゼン、アルキル置換ナフタレン、アン
スラセン、アルキル置換アンスラセン、リグニン、石油
残渣中の芳香環を有するものなどを、一般の方法によ
り、スルホン化し、引き続きホルマリン縮合することに
より得られる。この場合、縮合度は、好ましくは3以
上、更に好ましくは3〜30である。ここで、縮合度が2
以下の時は、縮合による効果が少なく、実用上問題を生
ずる。
使用する芳香族化合物としては、各種のものが使用可
能であるが、好ましくは、リグニン、キシレン、トルエ
ン、ナフタレンまたは、炭素数1〜6のアルキルナフタ
レンを使用すれば良く、勿論、これらの混合物でもよ
い。
能であるが、好ましくは、リグニン、キシレン、トルエ
ン、ナフタレンまたは、炭素数1〜6のアルキルナフタ
レンを使用すれば良く、勿論、これらの混合物でもよ
い。
又、性能を阻害しない程度にナトリウム、カリウムな
どのアルカリ金属、カルシウムなどのアルカリ土類をは
じめ、アミン、アンモニウム塩なども使用しても構わな
い。
どのアルカリ金属、カルシウムなどのアルカリ土類をは
じめ、アミン、アンモニウム塩なども使用しても構わな
い。
本発明に係る一般式(1)で表される第4級アンモニ
ウム塩は、例えば、予め、イオン交換樹脂を用いて対イ
オンがハロゲン原子の4級アンモニウム塩をOH型4級ア
ンモニウムにした後、上記酸のアニオン残基を有するオ
リゴマーによって中和することにより容易に製造され
る。
ウム塩は、例えば、予め、イオン交換樹脂を用いて対イ
オンがハロゲン原子の4級アンモニウム塩をOH型4級ア
ンモニウムにした後、上記酸のアニオン残基を有するオ
リゴマーによって中和することにより容易に製造され
る。
本発明の木材防腐剤は、上記の対イオンを持つ4級ア
ンモニウム塩を有効成分として0.01〜60重量%の濃度で
用いる事が好ましい。
ンモニウム塩を有効成分として0.01〜60重量%の濃度で
用いる事が好ましい。
又、本発明化合物を施用する際には、水溶剤、水和
剤、粉剤、乳剤、油剤、ペースト剤等のいずれの製剤型
で用いても良い。また、その製剤型に応じ、他の添加
剤、例えば乳化剤、分散剤、担体等を加える事ができ
る。
剤、粉剤、乳剤、油剤、ペースト剤等のいずれの製剤型
で用いても良い。また、その製剤型に応じ、他の添加
剤、例えば乳化剤、分散剤、担体等を加える事ができ
る。
更に、本発明の木材防腐剤は、他の殺虫剤、殺菌剤、
防腐剤などの1種以上を混合しても使用できる。
防腐剤などの1種以上を混合しても使用できる。
この様にして得られた本発明の木材防腐剤は、加圧注
入、真空処理、浸漬処理、スプレー法、塗布法によって
処理されるが、多くの場合、加圧注入法が用いられる。
入、真空処理、浸漬処理、スプレー法、塗布法によって
処理されるが、多くの場合、加圧注入法が用いられる。
以上の如くして得られた本発明の木材防腐剤は従来、
防腐効力は最も高いが、持続性がやや劣るジデシルジメ
チルアンモニウムクロライドに比べて、防腐効力は維持
され、かつ持続性も著しく向上した。これは、対イオン
を変えたことにより本発明の木材防腐剤に疎水性が付与
され、流脱性が著しく低くなった為と判断される。
防腐効力は最も高いが、持続性がやや劣るジデシルジメ
チルアンモニウムクロライドに比べて、防腐効力は維持
され、かつ持続性も著しく向上した。これは、対イオン
を変えたことにより本発明の木材防腐剤に疎水性が付与
され、流脱性が著しく低くなった為と判断される。
この事より、土中埋設条件下、海、川、池中の条件下
でも安定した防腐効果が得られる様になった。
でも安定した防腐効果が得られる様になった。
更に、ジデシルジメチルアンモニウムクロライドで
は、加圧注入鉄製釜へのサビ発生が著しかったが、本発
明の木材防腐剤はサビ発生が無くなった。
は、加圧注入鉄製釜へのサビ発生が著しかったが、本発
明の木材防腐剤はサビ発生が無くなった。
次に本発明を実施例により具体的に説明するが、本発
明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
なお、本発明化合物の4級アンモニウム塩I〜Vと比
較化合物VI/VIIを表1に、及びこれらの処方例を以下に
示す。
較化合物VI/VIIを表1に、及びこれらの処方例を以下に
示す。
処方例1 本発明化合物 50重量% ジエチレングリコール 40 分散剤* 10 比較処方例2 比較化合物 50重量% ジエチレングリコール 40 分散剤* 10 比較処方例3 比較化合物 50重量% 水 50 *分散剤は、ポリオキシエチレン(EO=9モル) ノニルフェノールエーテル 実施例1 本発明化合物I〜Vを処方例1にて製剤化し、又比較
化合物VI、VIIをそれぞれ比較処方例2,3にて製剤化し、
JIS−A−9302(木材防腐剤の防腐効力試験法)に基づ
いて、木材防腐効力試験を行った。結果を表2に示し
た。尚、表2中の数字は、木材腐朽後の重量減少率
(%)を示す。
化合物VI、VIIをそれぞれ比較処方例2,3にて製剤化し、
JIS−A−9302(木材防腐剤の防腐効力試験法)に基づ
いて、木材防腐効力試験を行った。結果を表2に示し
た。尚、表2中の数字は、木材腐朽後の重量減少率
(%)を示す。
表2の結果が示すように、本発明化合物I〜V、比較
化合物VI〜VIIは、耐候操作をしない場合、1kg/m3の注
入量でも木材の重量減少は認められなかった。又、耐候
操作を行った場合、重量減少は、本発明化合物、比較化
合物ともにおこるが、その程度は著しく本発明化合物の
方が少なかった。以上の如く、本発明化合物は持続性の
著しい向上を示している。
化合物VI〜VIIは、耐候操作をしない場合、1kg/m3の注
入量でも木材の重量減少は認められなかった。又、耐候
操作を行った場合、重量減少は、本発明化合物、比較化
合物ともにおこるが、その程度は著しく本発明化合物の
方が少なかった。以上の如く、本発明化合物は持続性の
著しい向上を示している。
実施例2 実施例1と同様の化合物を同様の処方にて製剤化し、
鉄腐蝕試験を以下の方法にて行った。
鉄腐蝕試験を以下の方法にて行った。
洗浄した鉄丸くぎ(JIS−A−5508にて規定された、B
WG #14 長さ38mm)を各化合物、比較化合物の1%溶液
に浸漬し、経時における溶液中に溶出した鉄の定量及び
鉄丸くぎの発サビ状態を観察した。
WG #14 長さ38mm)を各化合物、比較化合物の1%溶液
に浸漬し、経時における溶液中に溶出した鉄の定量及び
鉄丸くぎの発サビ状態を観察した。
結果を表3に示す。
表3に示す如く、本発明化合物は、比較化合物と比較
して溶液中への鉄溶出が著しく少なく、表面へのサビの
発生も無かった。以上の如く、本発明化合物によれば、
加圧注入鉄釜などへのサビ発生を無くすことができる。
して溶液中への鉄溶出が著しく少なく、表面へのサビの
発生も無かった。以上の如く、本発明化合物によれば、
加圧注入鉄釜などへのサビ発生を無くすことができる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01N 33/12 A01N 37/00 - 37/06 A01N 43/40
Claims (3)
- 【請求項1】一般式(1)で表される第4級アンモニウ
ム塩を必須成分とする木材防腐剤。 (式中R1,R2,R3は少なくとも1つが炭素数8〜30の直鎖
又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基で、残りはCH
3,CH2CH3, から選ばれる単独又は組み合わせでなり、R4はCH3又はC
H2CH3、対イオンX は重合度3以上のアニオン性オリ
ゴマーの酸のアニオン残基である。) - 【請求項2】アニオン性オリゴマーが下記の1)乃至
3)から選ばれる1種又は2種以上を含む化合物である
請求項1記載の木材防腐剤。 1)不飽和カルボン酸およびその誘導体からなる単量体
群から選ばれる1種又は2種以上を必須成分とする重合
体。 2)スチレンスルホン酸を必須構成単量体とする重合
体。 3)置換基として炭化水素基を有することもある多環式
芳香族化合物のスルホン化物のホルマリン縮合物。 - 【請求項3】請求項1記載の木材防腐剤で木材を処理す
ることを特徴とする木材の防腐方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13509289A JP2831696B2 (ja) | 1989-05-29 | 1989-05-29 | 木材防腐剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13509289A JP2831696B2 (ja) | 1989-05-29 | 1989-05-29 | 木材防腐剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02311405A JPH02311405A (ja) | 1990-12-27 |
JP2831696B2 true JP2831696B2 (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=15143650
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13509289A Expired - Fee Related JP2831696B2 (ja) | 1989-05-29 | 1989-05-29 | 木材防腐剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2831696B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6172117B1 (en) | 1998-02-27 | 2001-01-09 | Akzo Nobel N.V. | Biocidal preservatives |
JP4809514B2 (ja) * | 2000-02-29 | 2011-11-09 | 大日本木材防腐株式会社 | 非塩素系木材防腐剤 |
-
1989
- 1989-05-29 JP JP13509289A patent/JP2831696B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02311405A (ja) | 1990-12-27 |
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