JP2831556B2 - 釣り糸通し具 - Google Patents
釣り糸通し具Info
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- JP2831556B2 JP2831556B2 JP6012548A JP1254894A JP2831556B2 JP 2831556 B2 JP2831556 B2 JP 2831556B2 JP 6012548 A JP6012548 A JP 6012548A JP 1254894 A JP1254894 A JP 1254894A JP 2831556 B2 JP2831556 B2 JP 2831556B2
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- fishing line
- fishing
- shape memory
- alloy
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Description
案内して通すための釣り糸通し具に関する。
すく、魚の釣れた時が判別しやすくなる。このため、近
年は釣り竿が細くなりつつある。こうした細い釣り竿の
中を、釣り糸を直に通そうとしても、釣り糸には腰がな
いために詰まりやすい。特に、水や海水で濡れてしまっ
た釣り糸は、釣り竿の内壁に付着しやすく、釣り竿の中
を通すことは困難である。従来では、釣り糸を釣り竿の
中に案内して通すために、ピアノ線のような鋼を用いて
いた。すなわち、釣り糸を鋼に巻き付けた後、釣り竿の
中に案内して通していた。
までは鋼を小さく巻いて持参することが多いため、折れ
曲がりやすい。この鋼は一度折れ曲がってしまうと、元
に戻しにくい。このため、釣り糸を鋼に巻き付けて釣り
竿の中を通そうとしても、釣り竿の中で詰まってしまう
という問題点があった。本発明はこのような点に鑑みて
なされたものであり、釣り竿の中で詰まることなく通し
やすい釣り糸通し具を提供することを目的とする。
は、釣り糸を釣り竿の中に案内して通す釣り糸通し具で
あって、釣り糸を保持する保持部と、その釣り糸を釣り
竿の中を誘導する誘導部とを備えており、その誘導部
は、直線状に記憶させた1本の形状記憶合金のみからな
る。請求項2に記載の発明は、釣り糸を釣り竿の中に案
内して通す釣り糸通し具であって、釣り糸を保持する保
持部と、その釣り糸を釣り竿の中を誘導する誘導部とを
備えており、その保持部は、少なくとも一つの輪を形成
するように記憶させた形状記憶合金からなる。請求項3
に記載の発明は、請求項2に記載された釣り糸通し具に
おいて、その誘導部は、直線状に記憶させた形状記憶合
金からなる。
させた1本の形状記憶合金(shape memory alloy)のみ
を誘導部に有する。形状記憶合金によって誘導部はしな
やかに曲がり、曲げてしまっても形状記憶効果によって
完全に元の形状に戻る。請求項2に記載の発明によれ
ば、少なくとも一つの輪を形成するように記憶させた形
状記憶合金を保持部に有する。形状記憶合金によって保
持部はしなやかに曲がり、曲げてしまっても形状記憶効
果によって完全に元の形状に戻る。請求項3に記載の発
明によれば、さらに誘導部を直線状に記憶させた形状記
憶合金で形成する。形状記憶合金によって誘導部はしな
やかに曲がりながら釣り竿の通路を通り、その過程で曲
げてしまっても形状記憶効果によって完全に元の形状に
戻る。
明する。図1は、本発明の釣り糸通し具を示す斜視図で
ある。図において、釣り糸通し具10は形状記憶合金で
あって、保持部12と誘導部14からなる。保持部12
は一つの輪で記憶され、誘導部14は直線状に記憶され
ている。なお、繰り返し使用するため、形状記憶合金に
は Ni-Ti合金もしくはNi-Ti-Co合金を用いるのが最適で
ある。
ついて、図2を用いて説明する。釣り糸30を釣り竿2
0の中を通す前に、図2(A)に示すように、まず保持
部12の輪の中に釣り糸30を通し、釣り糸30を折り
返す。そして、誘導部14の一端を釣り竿20に設けら
れた挿入部22に差し込み、順に中へ送り込み、排出部
24から取り出す。したがって、釣り糸通し具10の径
は挿入部22から排出部24に通じている通路の径より
も小さく、釣り糸通し具10の長さは挿入部22から排
出部24に通じている通路の長さと同じかそれよりも長
い。この際、釣り糸通し具10はしなやかに曲げられる
ために形を自在に変形させることができ、また特定の温
度範囲で記憶された形状に戻る。これに伴って、保持部
12に折り返された釣り糸30は、釣り竿20の中を通
される。こうして、釣り糸30を釣り竿20の中を通す
と、図2(B)に示すような状態になる。
で小さく巻かれて(すなわち折り曲げたり、コイル状態
にして)持参されるが、形状記憶効果によって、特定の
温度範囲で記憶された状態の保持部12と誘導部14に
戻る。すなわち、図1に示すように、釣り糸通し具10
の一端に一つの輪が形成され、他は直線状になる。この
形状記憶効果は内在する熱弾性オーステナイト変態に起
因して、合金の形状を変形させた場合に、特定の温度範
囲で記憶された形状に戻る現象である。また、形状記憶
合金は経年変化による材質の変化がほとんどなく、また
耐腐食性によって海水(塩水)等のために錆びることも
ない。このため、長期間に渡って使用することができ
る。
いて説明したが、この釣り糸通し具10におけるその他
の部分の構造、形状、大きさおよび材質等についても、
本実施例に限定されるものでない。例えば、釣り糸通し
具10を形成する形状記憶合金には Ni-Ti合金もしくは
Ni-Ti-Co合金を用いたが、ベータロイ合金(Cu-Zn-A
l)、 Ag-Cd合金、 Au-Cd合金、Cu-Al-Ni合金、Cu-Au-Z
n合金、 Cu-Sn合金、 Cu-Zn合金、 Cu-Zn-X(X=Si,Sn,G
a)合金、 In-Tl合金、 Ni-Al合金、 Fe-Pt合金、 Fe-Pd
合金、 Mu-Cu合金、 Fe-Ni-Co-Ti合金等の他の合金を用
いてもよい。ここで、Ti-Ni系の形状記憶合金を用いた
場合には、極めて耐腐食性に優れることになる。また、
銅系の形状記憶合金(Cu-Al-Ni合金)を用いた場合に
は、Cu-Alの組成からCuによる抗菌作用が認められる。
なお、釣り糸通し具10は、釣り竿に使用されるグラス
ファイバー、カーボンファイバー、カーボン繊維等の合
成繊維や、アモルファス繊維等の金属繊維等のうち少な
くとも一つの部材を組み合わせて形成したり、一部に用
いて形成してもよい。
つの輪として記憶させて保持部12を形成するように構
成したが、必要に応じて保持部12の輪の大きさを変え
たり、釣り糸通し具10の両端にそれぞれ一つの輪とし
て記憶させて保持部を二つ形成したり、釣り糸通し具1
0の全体を一つの輪に形成する等のように、部材を通す
ために最適な形状を記憶させて形成するように構成して
もよい。
形状も直線形状に限ることなく、つる巻きバネ状にした
り、形状記憶合金の微細線を重ね合わせたりする等の他
の形状に形成してもよい。同様に、釣り糸通し具10
(形状記憶合金)の表面にはコーティングを施したり、
ゴム等の弾性体で被覆してもよい。そして、釣り糸通し
具10は、釣り竿20の中に釣り糸30を通す用途のみ
ならず、細管の中に電線等のケーブルや紐などの部材を
通すように、他の用途にも適用することができる。
または保持部において、しなやかに曲がるとともに、曲
げてしまっても完全に元の形状に戻るという性質(形状
記憶効果)を備える形状記憶合金を有している。そのた
め、釣り場まで小さく折り曲げたり、コイル状にして持
参することができるので携帯性がよいうえに、保管スペ
ースが少なくて済む。また、Ti-Ni 系の形状記憶合金を
用いた場合には、極めて耐腐食性に優れているため、塩
水等に対して錆びることがなく耐久性に優れている。同
様に、銅系の形状記憶合金(Cu-Al-Ni合金)を用いた場
合には、Cu-Al の組成からCuによる抗菌作用が認められ
るため、衛生的である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 釣り糸を釣り竿の中に案内して通す釣り
糸通し具であって、 釣り糸を保持する保持部と、その釣り糸を釣り竿の中を
誘導する誘導部とを備えており、 その誘導部は、直線状に記憶させた1本の形状記憶合金
のみからなる釣り糸通し具。 - 【請求項2】 釣り糸を釣り竿の中に案内して通す釣り
糸通し具であって、 釣り糸を保持する保持部と、その釣り糸を釣り竿の中を
誘導する誘導部とを備えており、 その保持部は、少なくとも一つの輪を形成するように記
憶させた形状記憶合金からなる釣り糸通し具。 - 【請求項3】 請求項2に記載された釣り糸通し具にお
いて、 その誘導部は、直線状に記憶させた形状記憶合金からな
る釣り糸通し具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6012548A JP2831556B2 (ja) | 1994-02-04 | 1994-02-04 | 釣り糸通し具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6012548A JP2831556B2 (ja) | 1994-02-04 | 1994-02-04 | 釣り糸通し具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07213199A JPH07213199A (ja) | 1995-08-15 |
JP2831556B2 true JP2831556B2 (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=11808393
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6012548A Expired - Lifetime JP2831556B2 (ja) | 1994-02-04 | 1994-02-04 | 釣り糸通し具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2831556B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20170303521A1 (en) * | 2016-04-20 | 2017-10-26 | Jay Arbetter | Fishing Rod Line Threading Device |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007228831A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Daiwa Seiko Inc | 振出式中通し釣竿と糸通し具と糸通し具保持部材との釣具セット |
JP2007228832A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Daiwa Seiko Inc | 振出式中通し釣竿と糸通し具と保護部材との釣具セット |
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CN108513958A (zh) * | 2018-04-16 | 2018-09-11 | 张秀括 | 鱼线子线绑鱼钩的方法以及鱼线主线绑鱼竿处线圈的方法 |
-
1994
- 1994-02-04 JP JP6012548A patent/JP2831556B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20170303521A1 (en) * | 2016-04-20 | 2017-10-26 | Jay Arbetter | Fishing Rod Line Threading Device |
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Publication number | Publication date |
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JPH07213199A (ja) | 1995-08-15 |
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