JP2831383B2 - 磁気コアの製法 - Google Patents

磁気コアの製法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気コアの製法に係り、特に磁性材を積層し
て構成する磁心を有する形式のものに関する。
〔従来の技術〕
一般に、トロイダルコアはフェライト等の強磁性体を
焼結して製造するが、近年は磁気特性に優れるアモルフ
ァス金属等の薄帯を環状に巻回して製造する手法が採ら
れており、例えば特開昭60−134411号広報に記載されて
いるものがある。
この種のトロイダルコアでは、まず薄膜の巻回後にエ
ポキシ等の合成樹脂を含浸させ、液切りを行った後にこ
れを硬化させる。さらにある種のトロイダルコアでは、
第5図に示すように切断機にて磁心にスリット6を入
れ、そのスリットにスペーサSを介挿し、ケースに入れ
たりプラスチックで覆ったりした後、巻線を巻いてチョ
ークコイルとして形成している。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、前記した従来の製法では製造の自動化が困
難であるという問題がある。
即ち、磁心のスリット6にスペーサSを介挿する工程
はかなり精密複雑となり、また、ケーシング工程も、下
ケース内に軸心を入れ、上ケースで蓋をするという作業
を必要とするため、組み立て工数が多く、生産効率が大
幅に低下する。
本発明は前記事項に鑑みてなされたもので、磁心に形
成したスリットにスペーサを介挿する工程と磁心のケー
シング工程を自動かつ同時に処理することができ、生産
性を大幅に向上させることができるようにした磁気コア
の製法を提供することを技術的課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は前記技術的課題を解決するために、以下のよ
うな製法とした。
即ち、磁性材1を積層してなる磁心2の一部を切断し
てスリット6を形成した後、この磁心を金型35、36内に
収容して金型35、36内に溶融合成樹脂を射出充填又は被
覆することによって、磁心2の周囲を合成樹脂層5で覆
うとともに前記スリット6に合成樹脂を充填又は被覆す
る。
射出する合成樹脂としては、熱可塑性樹脂として、結
晶性、非晶性を問わず、低密度ポリエチレン、高密度ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリ1−ブテン、ポリ−
4−メチル−1−ペンテンあるいはエチレン、プロピレ
ン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン等のα−オ
レフィン同士のランダムあるいはブロック共重合体等の
ポリオレフィン、エチレン,アクリル酸共重合体、エチ
レン,酢酸ビニル共重合体、エチレン,ビニルアルコー
ル共重合体、エチレン,塩化ビニル共重合体等のエチレ
ン,ビニル化合物共重合体、ポリスチレン、アクリロニ
トリル,スチレン共重合体、ABS、メタクリル酸メチ
ル,スチレン共重合体、α−メチルスチレン,スチレン
共重合体等のスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、塩化ビニル,塩化ビニリデン共重合体、
ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル等のポ
リビニル化合物、ナイロン6、ナイロン6−6、ナイロ
ン6−10、ナイロン11、ナイロン12等のポリアミド、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト等の熱可塑性ポリエステル、ポリカーボネート、ポリ
フェニレンオキサイド、その他、ポリパラキシリレン
系、ポリモノクロロパラキシリレン系、ポリジクロロパ
ラキシリレン系、ポリウレタン系、シリコン系、また、
熱硬化性樹脂としてフェノール系、エポキシ系、ポリイ
ミド系、シリコーン系、アルキッド系、メラミン系、尿
素系、不飽和ポリエステル系、あるいはそれらの混合物
のいずれの樹脂でもよい。
このように、種々の樹脂を使用できるが、コアに要求
される性能に応じて、誘電率、絶縁抵抗、耐候性、耐熱
性、難燃性等を勘案して選定するのがよく、特に、ナイ
ロン、ポリエチレン、ポリアセタール、及びこれらにグ
ラスファイバ等の補強材を混合したものが適する。
また射出成形装置としてはスクリュー式、プランジャ
式等を使用することができる。射出圧は1から1000kg/c
m2が適し、特に、50から20kg/cm2が適している。また溶
融合成樹脂温度は溶融温度又は軟化温度よりも0℃から
300℃高い温度、特に50℃から100℃前後高い温度がよ
い。また、金型内における磁心の保持は固定支持器や可
動支持器を設けることにより容易に行える。可動支持器
を用いる場合は射出圧に応じて引き込み可能にすればよ
い。
〔作用〕
磁性材1を積層してなる磁心2の一部を切断してスリ
ット6を形成した後、この磁心2を金型35、36内に収容
してこの金型35、36内に溶融合成樹脂を射出充填又は被
覆する。これにより、磁心2の周囲が合成樹脂層5で覆
われ、かつ、前記スリット6に合成樹脂が充填又は被覆
される。このためスリット6へのスペーサ挿入と磁心2
のケーシングとが瞬時に行われる。
したがって従来必要であった、スペーサの挿入工程及
びケーシング工程は不要となり、生産効率が向上する。
〔実施例〕
本発明の実施例を第1図ないし第4図に基づいて説明
する。
この実施例では磁性材1としてアモルファス金属薄幕
を用い、これを環状に巻回することによってトロイダル
コア状の磁心2を構成したものである。
まず第1図に示す如く工程(a)で所望の幅に裁断さ
れたアモルファス金属薄膜1を、工程(b)で環状に巻
回して第3図に示すようなドーナツ状の磁心2を形成し
た。その巻き始めと巻き終わりはスポット溶接により仮
止めした。次に所望の磁気特性を得るため工程(c)で
焼鈍を行った。
続いて、工程(d)でエポキシ樹脂を磁心2に真空含
浸せしめ、工程(e)で硬化せしめる。その後、工程
(f)でスリット6を磁心2に入れた。スリット6は冷
却及び潤滑のため液体を注ぎながらディスクソーによっ
て磁心2の放射方向に形成した。工程(g)で射出成形
用金型内に磁心2を収容し、射出成形機により溶融合成
樹脂を金型内に射出充填した。これによりケーシングと
して磁心2の周囲が合成樹脂層5で覆われるとともに、
前記スリット6に合成樹脂が侵入してスペーサも同時に
成形される。
前記射出成形に用いた装置はスクリュー式であり、第
2図に示すように、シリンダ30内にスクリュー31が内装
され、このスクリュー31は駆動装置32で回転されるよう
になっている。シリンダ30上部にはホッパ33が設けら
れ、このホッパ33に樹脂原料たるガラス繊維入りナイロ
ン34を貯溜して順次シリンダ30内に供給するようになっ
ている。
一方、シリンダ30の先端には金型35が取り付けられて
いる。そして成形機基台(図示せず)には前記金型35に
密接するよう移動金型36が設けられ、この移動金型36は
型締シリンダ37により矢示F方向に移動可能になってい
る。そして前記金型35と金型36には前記ドーナツ状の磁
心2に対応したキャビティ38が形成されている。なお磁
心2は移動金型36より突出させた支持器40で支持されて
いる。
成形に際してはまず、移動金型36を後退させ、磁心2
をキャビティ38内に装着する。そして両金型を強固に密
接させた状態で合成樹脂を射出し合成樹脂により磁心2
をインサート成形した。なお、溶融樹脂の射出圧は100k
g/cm2とした。
完成したトロイダルコアには全周に亘り均一な被覆が
なされ十分に耐えるものであった。
〔発明の効果〕
本発明によれば、磁性材を積層してなる磁心の一部を
切断してスリットを形成した後、この磁心を金型内に収
容してこの金型内に溶融合成樹脂を射出することによっ
て磁心の周囲を合成樹脂層で覆うとともにスリットに合
成樹脂を充填又は被覆するようにしたので、スリットへ
のスペーサ挿入と磁心のケーシングとを瞬時に行うこと
ができる。
このため、従来必要であったスペーサを挿入する工程
及びケーシング工程は不要となり、生産効率を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本発明の実施例を示し、第1図は
製造工程図、第2図は射出成形機の断面図、第3図は磁
心の斜視図、第4図はチョークコイルの斜視図、第5図
は従来の磁気コアの製法を示す斜視図である。 1……磁性材としての金属薄膜、2……磁心、 3……巻き線、4……チョークコイル、 5……合成樹脂層、6……スリット。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁性材を積層してなる磁心の一部を切断し
    てスリットを形成した後、この磁心を金型内に収容し、
    金型内に溶融合成樹脂を射出充填又は被覆することによ
    って、磁心の周囲を合成樹脂層で覆うとともに、前記ス
    リットに合成樹脂を充填又は被覆することを特徴とする
    磁気コアの製法。
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