JP2831386B2 - 磁気コアの製法 - Google Patents

磁気コアの製法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気コアの製法に係り、特に磁性材を積層し
て構成する磁心を有する形式のものに関する。
〔従来の技術〕
一般に、トロイダルコアはフェライト等の強磁性体を
焼結して製造するが、近年は磁気特性に優れるアモルフ
ァス金属等の薄帯を環状に巻回して製造する手法が採ら
れており、例えば特開昭60−134411号広報に記載されて
いるものがある。
この種のトロイダルコアでは、まず薄幕の巻回後にエ
ポキシ等の合成樹脂を含浸させ、液切りを行った後にこ
れを硬化させる。またある種のトロイダルコアはその後
切断機にて磁心にスリットを入れ、そのスリットにスペ
ーサを介挿する。その後、別に形成した上ケースと下ケ
ースからなるケースに磁心を収容してケーシングしてい
るのが一般である。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、前記した従来の製法では製造の自動化が困
難であるという問題がある。
即ち、合成樹脂を含浸する工程、合成樹脂を硬化させ
る工程はいずれも手作業に係る部分があり生産効率が大
幅に低下する。
また、合成樹脂を含浸させる場合、磁心の内部まで浸
透させるために真空含浸を行うが、磁心の真空タンクへ
の搬入出は連続的な工程を分断し生産効率の低下を招
く。
そして、ケーシングにあたり、ケースを別途成形して
おく必要があり、また、組み立てに際し、組み立て工数
が多く生産効率が大幅に低下するという問題がある。
本発明は前記事項に鑑みてなされたもので、手作業に
依存していた工程を自動化することができて生産性を大
幅に向上させることができるようにした磁気コアの製法
を提供することを技術的課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は前記技術的課題を解決するために、以下のよ
うな製法とした。
即ち、磁性材1を積層してなる磁心2を第1金型35、
36内に収容して第1金型35、36内に溶融合成樹脂を射出
充填することによって磁心2に合成樹脂を含浸または被
覆した後、磁心2の一部を切断してスリット6を形成
し、このスリット6にスペーサ8を挿入した後、磁心2
を第2金型50、51内に収容して第2金型50、51内に溶融
合成樹脂を射出充填することによって、磁心2を合成樹
脂層5で覆う方法である。
射出する溶融合成樹脂としては、熱可塑性樹脂とし
て、結晶性、非晶性を問わず、低密度ポリエチレン、高
密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ1−ブテン、
ポリ4−メチル−1−ペンテンあるいはエチレン、プロ
ピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン等のα
−オレフィン同士のランダムあるいはブロック共重合体
等のポリオレフィン、エチレン,アクリル酸共重合体、
エチレン,酢酸ビニル共重合体、エチレン,ビニルアル
コール共重合体、エチレン,塩化ビニル共重合体等のエ
チレン,ビニル化合物共重合体、ポリスチレン、アクリ
ロニトリル,スチレン共重合体、ABS、メタクリル酸メ
チル,スチレン共重合体、α−メチルスチレン,スチレ
ン共重合体等のスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン、塩化ビニル,塩化ビニリデン共重合
体、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル等
のポリビニル化合物、ナイロン6、ナイロン6−6、ナ
イロン6−10、ナイロン11、ナイロン12等のポリアミ
ド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート等の熱可塑性ポリエステル、ポリカーボネー
ト、ポリフェニレンオキサイド、その他、ポリパラキシ
リレン系、ポリモノクロロパラキシリレン系、ポリジク
ロロパラキシリレン系、ポリウレタン系、シリコン系、
また、熱硬化性樹脂としてフェノール系、エポキシ系、
ポリイミド系、シリコーン系、アルキッド系、メラミン
系、尿素系、不飽和ポリエステル系、あるいはそれらの
混合物のいずれの樹脂でもよい。
このように、種々の樹脂を使用できるが、トロイダル
コアに要求される性能に応じて、誘電率、絶縁抵抗、耐
候性、難燃性、耐熱性等を勘案して選定するのがよく、
特に、ナイロン、ポリエチレン、ポリアセタール、及び
これらにグラスファイバ等の補強材を混合したものが適
する。
また射出成形装置としてはスクリュー式、プランジャ
式式等を使用することができ、射出圧は1から1000kg/c
m2、特に、50から400kg/cm2が適する。また溶融合成樹
脂温度は溶融温度または軟化温度から0℃ないし+300
℃高い温度、特に+50℃から+100℃前後高い温度がよ
い。また、金型内における磁心の保持は固定支持器や可
動支持棒を設けることにより容易に行え、可動支持器を
用いる場合は射出圧に応じて引き込み可能にすればよ
い。
〔作用〕
磁性材1を積層してなる磁心2を第1金型35、36内に
収容してこの第1金型35、36内に溶融合成樹脂を射出す
ることによって合成樹脂が含浸又は被覆されるためスリ
ット形成時の型崩れが防止できる。
さらに、磁心2の一部を切断してスリット6を形成
し、このスリット6にスペーサ8を挿入した後、磁心2
を第2金型50、51内に挟持して第2金型50、51内に溶融
合成樹脂を射出することによって形成された第2合成樹
脂層5により磁心2のケーシングがなされる。
したがって従来必要であった合成樹脂を真空含浸する
工程、硬化させる工程、及び、ケース組み立ての工程も
不要となる。
〔実施例〕
本発明の実施例を第1図ないし第5図に基づいて説明
する。
この実施例では磁性材1としてアモルファス金属薄膜
を用い、これを巻回することによってトロイダルコア状
の磁心2を構成したものである。第1図は全体の製造工
程図を示し、まず工程(a)で所望の幅に裁断されたア
モルファス金属薄膜1を、工程(b)で環状に巻回して
第3図に示すようなドーナツ状の磁心2を形成した。そ
の巻き始めと巻き終わりは粘着テープで止めた。次に所
望の磁気特性を得るために工程(c)で焼鈍を行った。
続いて、工程(d)で第1金型35、36内に焼鈍済みの
磁心2を収容し、射出成形機から溶融樹脂を射出充填
し、1次モールドを行い、磁心2を合成樹脂で含浸又は
被覆し固定した。この時、樹脂は含浸又は被覆するだけ
でなく磁心2の一部分を第1合成樹脂として覆った。次
の工程(e)では磁心2にスリット6を形成した。スリ
ット6は冷却及び潤滑のため液体を注ぎながらディスク
ソーによって磁心2の放射方向に形成した。そして工程
(f)でスリット6にスペーサ8を挿入した。その後、
工程(g)で第2金型50、51内に磁心2を収容し、射出
成形機から溶融樹脂を射出充填し、第2合成樹脂層5を
形成し2次モールドを行った。この2次モールドはケー
シングとして第2合成樹脂層5を形成するものである。
前記射出成形に用いた装置はスクリュー式であり、その
構造を簡単に説明すると、第2図に示すように、シリン
ダ30内にスクリュー31が内装され、このスクリュー31は
駆動装置32で回転されるようになっている。シリンダ30
上部にはホッパ33が設けられ、このホッパ33に樹脂原料
たるガラス繊維入りナイロン34を貯溜して順次シリンダ
30内に供給するようになっている。
一方、シリンダ30の先端には第1金型35が取り付けら
れている。そして成形機基台(図示せず)には前記第1
金型35に密接するよう移動第1金型36が設けられ、この
第1移動金型36は型締シリンダ37により矢示F方向に移
動可能になっている。そして前記第1金型35、36には前
記ドーナツ状の磁心2に対応したキャビティ38が形成さ
れている。なお磁心2は第1移動金型36より突出させた
支持器40て支持されている。前記第1金型35と金型36は
合成樹脂の1次含浸又は被覆のために用いるものであ
り、第2金型50、51は第2合成樹脂層5で磁心2の周囲
を覆うために用いるものであって第2金型50、51はその
キャビティが第1金型35、36よりも当然大きく第2合成
樹脂層5が第1合成樹脂層7の上に一部または全部が重
ねて形成されるようにしてある。
成形に際してはまず、第1移動金型36を後退させ、磁
心2をキャビティ38内に装着する。そして両金型を強固
に密接させた状態で合成樹脂を射出し合成樹脂により磁
心2をインサート成形した。なお、溶融樹脂の射出圧は
第1モールドでは275℃、300kg/cm2、第2モールドでは
260℃、500kg/cm2とした。
完成したトロイダルコアには全周に亘り均一な被覆が
なされた。
〔発明の効果〕
本発明によれば、磁心への合成樹脂の含浸或は、ケー
シングがそれぞれ、一括して行え、その際磁心の表面に
瞬時に皮膜が形成され金属薄膜のほどけや変質が防止で
きる。
そして、従来に比べ、真空含浸或は被覆工程や、硬化
工程は不要となり、生産効率を著しく向上させることが
できる。しかも、磁心のスリットに挿入したスペーサと
ケーシングとしての合成樹脂層とが一体化し好適に固定
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本発明の実施例を示し、第1図は
全体の製造工程図、第2図は射出成形機の断面図、第3
図は磁心の斜視図、第4図はチョークコイルの斜視図、
第5図は要部の一部断面とした斜視図である。 1……磁性材たる金属薄膜、2……磁心、 3……巻き線、4……チョークコイル、 5……第2合成樹脂層、6……スリット、 7……第1合成樹脂層、8……スペーサ、 35、36……第1金型、50、51……第2金型。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁性材を積層してなる磁心を第1金型内に
    収容し、この第1金型内に溶融合成樹脂を射出充填する
    ことによって磁心に合成樹脂を含浸又は被覆せしめ、そ
    の後、磁心の一部を切断してスリットを形成し、このス
    リットにスペーサを挿入した後、磁心を第2金型内に収
    容して第2金型内に溶融合成樹脂を射出充填することに
    よって、磁心の周囲を合成樹脂層で覆うことを特徴とす
    る磁気コアの製法。
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