JP2831224B2 - 燃焼装置 - Google Patents
燃焼装置Info
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- JP2831224B2 JP2831224B2 JP3040093A JP3040093A JP2831224B2 JP 2831224 B2 JP2831224 B2 JP 2831224B2 JP 3040093 A JP3040093 A JP 3040093A JP 3040093 A JP3040093 A JP 3040093A JP 2831224 B2 JP2831224 B2 JP 2831224B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低発熱量ガスのような
難燃性ガス等の燃焼に適した燃焼装置に関する。
難燃性ガス等の燃焼に適した燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6及び図7によって従来の燃焼装置の
一例を説明する。鋼材や耐火材製の外筒1の内部には不
燃性のセラミック材や鋼材等を使用した多孔性固体でで
きた燃焼筒2がある。外筒1と燃焼筒2との間に流路1
0がある。ガス燃料と空気との混合気、揮発性燃料と空
気との混合気、または低発熱量で通常のバーナでは燃焼
できない(1500kcal/Nm3 以下程度)工場プ
ロセス廃ガス等の難燃性の流体8は、燃焼筒2内で多孔
性固体の輻射熱で着火・燃焼し、燃焼炉6内に火炎11
を形成する。
一例を説明する。鋼材や耐火材製の外筒1の内部には不
燃性のセラミック材や鋼材等を使用した多孔性固体でで
きた燃焼筒2がある。外筒1と燃焼筒2との間に流路1
0がある。ガス燃料と空気との混合気、揮発性燃料と空
気との混合気、または低発熱量で通常のバーナでは燃焼
できない(1500kcal/Nm3 以下程度)工場プ
ロセス廃ガス等の難燃性の流体8は、燃焼筒2内で多孔
性固体の輻射熱で着火・燃焼し、燃焼炉6内に火炎11
を形成する。
【0003】このように、従来の燃焼装置では、燃焼筒
2出口の門口部3面積が燃焼筒2内面積4に占める割合
が大きくならないように、細長い形状の燃焼筒2を使用
していた。これは燃焼筒2内側を高温に保持し、難燃性
流体8の着火・燃焼に有効であった。しかし燃焼筒2が
細長い分だけ燃焼装置は大型化し高価になるので、細長
くならない形状の燃焼筒2への要求があった。
2出口の門口部3面積が燃焼筒2内面積4に占める割合
が大きくならないように、細長い形状の燃焼筒2を使用
していた。これは燃焼筒2内側を高温に保持し、難燃性
流体8の着火・燃焼に有効であった。しかし燃焼筒2が
細長い分だけ燃焼装置は大型化し高価になるので、細長
くならない形状の燃焼筒2への要求があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は小型の燃焼筒
を具えながらも、難燃性燃料を確実に着火・燃焼させる
ことができる燃焼装置を提供することを課題としてい
る。また、本発明は難燃性燃料に対して着火・燃焼に必
要な十分な熱を与えて燃焼させることにより未燃分の発
生・増加等を起こすことのない小型の燃焼筒を具えた安
価な燃焼装置を提供することを課題としている。
を具えながらも、難燃性燃料を確実に着火・燃焼させる
ことができる燃焼装置を提供することを課題としてい
る。また、本発明は難燃性燃料に対して着火・燃焼に必
要な十分な熱を与えて燃焼させることにより未燃分の発
生・増加等を起こすことのない小型の燃焼筒を具えた安
価な燃焼装置を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、一端が燃焼炉
の前壁に接続された外筒と、この外筒内に収められ閉塞
された1端部を燃焼ガス流入側とし開放された他端部を
燃焼炉の前壁に接続された燃焼筒とを具えた燃焼装置に
おける前記課題を解決するため、燃焼筒の内部に内筒を
配設した構成を採用する。この内筒は耐火材や多孔性固
体によってつくられる。
の前壁に接続された外筒と、この外筒内に収められ閉塞
された1端部を燃焼ガス流入側とし開放された他端部を
燃焼炉の前壁に接続された燃焼筒とを具えた燃焼装置に
おける前記課題を解決するため、燃焼筒の内部に内筒を
配設した構成を採用する。この内筒は耐火材や多孔性固
体によってつくられる。
【0006】
【作用】本発明による燃焼装置は前記した構成を有して
いるので、その燃焼筒は、その内部に配設された内筒が
高温に維持されることによって温度を高められ、その長
さに対する内径比を従来のものより大きくとっても、流
入して来る燃料に対し着火・燃焼に必要な熱を与えるこ
とができる。また、内筒を燃焼筒内に配設することによ
り、ほゞ一定の高温状態を燃焼筒内に保持でき未燃分の
発生や着火不良を起こすことがない。
いるので、その燃焼筒は、その内部に配設された内筒が
高温に維持されることによって温度を高められ、その長
さに対する内径比を従来のものより大きくとっても、流
入して来る燃料に対し着火・燃焼に必要な熱を与えるこ
とができる。また、内筒を燃焼筒内に配設することによ
り、ほゞ一定の高温状態を燃焼筒内に保持でき未燃分の
発生や着火不良を起こすことがない。
【0007】
【実施例】以下本発明による燃焼装置を図1,図2及び
図3に示した実施例に基づいて具体的に説明する。な
お、図1及び図2において、図6,図7に示した従来の
装置と同等の部分には図6,図7と同じ符号を付してあ
りそれらの説明は省略する。外筒1の内部に不燃性のセ
ラミック材や鋼材等を使用した多孔性固体でつくられた
燃焼筒21があり、燃焼炉6の前壁7に対し連接部5に
よって接続し、外筒1と燃焼筒21との間に流路10が
形成されている。外筒1は燃料8を透過しない鋼材や耐
火材製である。
図3に示した実施例に基づいて具体的に説明する。な
お、図1及び図2において、図6,図7に示した従来の
装置と同等の部分には図6,図7と同じ符号を付してあ
りそれらの説明は省略する。外筒1の内部に不燃性のセ
ラミック材や鋼材等を使用した多孔性固体でつくられた
燃焼筒21があり、燃焼炉6の前壁7に対し連接部5に
よって接続し、外筒1と燃焼筒21との間に流路10が
形成されている。外筒1は燃料8を透過しない鋼材や耐
火材製である。
【0008】燃焼筒21の内側には不燃性のセラミック
材や鋼材等を使用した多孔性固体、あるいは透過性のな
い鋼材や耐火材でできた内筒22が付設してある。燃焼
筒21と内筒22との間には隔部23が形成されてい
る。図3に内筒22の例を示してある。
材や鋼材等を使用した多孔性固体、あるいは透過性のな
い鋼材や耐火材でできた内筒22が付設してある。燃焼
筒21と内筒22との間には隔部23が形成されてい
る。図3に内筒22の例を示してある。
【0009】このように構成された燃焼装置において、
ガス燃料と空気との予混合気、揮発性燃料と空気との予
混合気、又は低発熱量で通常の燃焼器では燃焼困難な工
場プロセス廃ガス等の難燃性流体8が外筒1に導びかれ
る。外筒1に流入して来た流体8は、その一部は燃焼筒
21の底部を矢印8bで示すように流れ、また一部はそ
の側部を矢印8aで示すように流れ、更に他の一部は矢
印8cで示すように連接部5を通って流れる。流体8は
燃焼筒21内で多孔性固体の輻射熱等で着火・燃焼し、
燃焼炉6内で火炎11を形成する。
ガス燃料と空気との予混合気、揮発性燃料と空気との予
混合気、又は低発熱量で通常の燃焼器では燃焼困難な工
場プロセス廃ガス等の難燃性流体8が外筒1に導びかれ
る。外筒1に流入して来た流体8は、その一部は燃焼筒
21の底部を矢印8bで示すように流れ、また一部はそ
の側部を矢印8aで示すように流れ、更に他の一部は矢
印8cで示すように連接部5を通って流れる。流体8は
燃焼筒21内で多孔性固体の輻射熱等で着火・燃焼し、
燃焼炉6内で火炎11を形成する。
【0010】図4には、燃焼筒21の内側面24付近で
のガス温度分布を内筒22が無い従来例と対比して示し
てある。図4のグラフから本実施例では、内筒22の存
在により、隔部23の温度がほぼ一定で、従来例に比べ
温度上昇していることがわかる。内筒22の長さは長い
ほどガス温度分布が上昇する傾向にあるが、隔部23の
隔間Wp や、内筒22と燃焼筒21底部との間隔Lp な
どは、ガス流速が火炎の吹き飛び限界以下になるように
(プロパン系の場合、約40〜45m /sec)決める必要
がある。
のガス温度分布を内筒22が無い従来例と対比して示し
てある。図4のグラフから本実施例では、内筒22の存
在により、隔部23の温度がほぼ一定で、従来例に比べ
温度上昇していることがわかる。内筒22の長さは長い
ほどガス温度分布が上昇する傾向にあるが、隔部23の
隔間Wp や、内筒22と燃焼筒21底部との間隔Lp な
どは、ガス流速が火炎の吹き飛び限界以下になるように
(プロパン系の場合、約40〜45m /sec)決める必要
がある。
【0011】以上、本発明を図示した実施例に基づいて
具体的に説明したが、本発明がこれらの実施例に限定さ
れず特許請求の範囲に示す本発明の範囲内で、その形
状、構造に種々の変更を加えてよいことはいうまでもな
い。
具体的に説明したが、本発明がこれらの実施例に限定さ
れず特許請求の範囲に示す本発明の範囲内で、その形
状、構造に種々の変更を加えてよいことはいうまでもな
い。
【0012】
【発明の効果】以上具体的に説明したように、本発明に
よる燃焼装置は、一端が燃焼炉の前壁に接続された外筒
と、同外筒内に収められ閉塞された1端部を燃焼ガス流
入側とし開放された他端部を前記燃焼炉の前壁に接続さ
れた燃焼筒とを具えた燃焼装置において、前記燃焼筒の
内部に内筒を配設した構成を有し、この内筒の配設によ
って燃焼筒内でのガス温度を高くすることができる。
よる燃焼装置は、一端が燃焼炉の前壁に接続された外筒
と、同外筒内に収められ閉塞された1端部を燃焼ガス流
入側とし開放された他端部を前記燃焼炉の前壁に接続さ
れた燃焼筒とを具えた燃焼装置において、前記燃焼筒の
内部に内筒を配設した構成を有し、この内筒の配設によ
って燃焼筒内でのガス温度を高くすることができる。
【0013】図5には、本発明に従って燃焼筒内に内筒
を配設した場合の燃焼筒における内径dc /長さLc の
燃焼筒内側面の平均ガス温度tC との関係を示してい
る。図5には内筒を設けていない従来の燃焼装置におけ
る燃焼筒の内側面での平均ガス温度が示されているが、
内筒のない従来の燃焼装置の場合には、内径dc /長さ
Lc ≦1.0では平均ガス温度tC が900℃以下とな
り、未燃分の発生増加や、燃焼筒内部で部分的に着火し
ない現象が生ずることがわかる。
を配設した場合の燃焼筒における内径dc /長さLc の
燃焼筒内側面の平均ガス温度tC との関係を示してい
る。図5には内筒を設けていない従来の燃焼装置におけ
る燃焼筒の内側面での平均ガス温度が示されているが、
内筒のない従来の燃焼装置の場合には、内径dc /長さ
Lc ≦1.0では平均ガス温度tC が900℃以下とな
り、未燃分の発生増加や、燃焼筒内部で部分的に着火し
ない現象が生ずることがわかる。
【0014】このように本発明によって内筒を付設した
燃焼装置とすることで平均ガス温度tC の上昇が認めら
れ、内径dc /長さLc ≧0.5で安定な着火・燃焼が
できる。
燃焼装置とすることで平均ガス温度tC の上昇が認めら
れ、内径dc /長さLc ≧0.5で安定な着火・燃焼が
できる。
【図1】本発明の実施例に係る燃焼装置の縦断面図。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図。
【図3】図1に示した燃焼装置に設けた内筒の一例を示
す斜視図。
す斜視図。
【図4】燃焼筒の長さLc とガス温度との関係を示すグ
ラフ。
ラフ。
【図5】燃焼筒の長さLc に対する内径dc の比dc /
Lc と平均ガス温度との関係を示すグラフ。
Lc と平均ガス温度との関係を示すグラフ。
【図6】従来のガス燃焼装置を示す縦断面図。
【図7】図6のVII −VII 線に沿う断面図。
1 外筒 5 連接部 6 燃焼炉 7 前壁 8 燃焼流体 10 流路 11 火炎 21 燃焼筒 22 内筒 23 隔部
Claims (1)
- 【請求項1】 一端が燃焼炉の前壁に接続された外筒
と、同外筒内に収められ閉塞された1端部を燃焼ガス流
入側とし開放された他端部を前記燃焼炉の前壁に接続さ
れた燃焼筒とを具えた燃焼装置において、前記燃焼筒の
内部に内筒を配設したことを特徴とする燃焼装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3040093A JP2831224B2 (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | 燃焼装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3040093A JP2831224B2 (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | 燃焼装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06241418A JPH06241418A (ja) | 1994-08-30 |
JP2831224B2 true JP2831224B2 (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=12302888
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3040093A Expired - Fee Related JP2831224B2 (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | 燃焼装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2831224B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4686311B2 (ja) * | 2004-09-22 | 2011-05-25 | 新潟原動機株式会社 | Voc燃焼装置 |
-
1993
- 1993-02-19 JP JP3040093A patent/JP2831224B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06241418A (ja) | 1994-08-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980818 |
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