JP2761030B2 - 低カロリガスバーナ - Google Patents
低カロリガスバーナInfo
- Publication number
- JP2761030B2 JP2761030B2 JP10472289A JP10472289A JP2761030B2 JP 2761030 B2 JP2761030 B2 JP 2761030B2 JP 10472289 A JP10472289 A JP 10472289A JP 10472289 A JP10472289 A JP 10472289A JP 2761030 B2 JP2761030 B2 JP 2761030B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- calorie gas
- low
- low calorie
- ignition torch
- porous body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Gas Burners (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ボイラの熱源にするために低カロリの廃ガ
スを大量に安定して確実に燃焼させる場合や、ごみ焼
却、下水汚泥燃焼または産業廃棄物の焼却にあたって、
これらをガス化させたのち燃焼させる場合等に用いる低
カロリガスバーナに関する。
スを大量に安定して確実に燃焼させる場合や、ごみ焼
却、下水汚泥燃焼または産業廃棄物の焼却にあたって、
これらをガス化させたのち燃焼させる場合等に用いる低
カロリガスバーナに関する。
工場プロセスから発生するガスには低カロリの熱量し
かもたないものが多い。例えば石油化学工場の廃ガスは
300〜2000kcal/Nm3、カーボンブラック廃ガスは400〜17
00kcal/Nm3、高炉ガスは700〜3000kcal/Nm3である。こ
れらのうち1000kcal/Nm3以下のものは、安定的に連続し
て自燃させることが困難なので、石油・石炭など他の燃
料を助燃剤として燃焼させるか、または捨てていた。
かもたないものが多い。例えば石油化学工場の廃ガスは
300〜2000kcal/Nm3、カーボンブラック廃ガスは400〜17
00kcal/Nm3、高炉ガスは700〜3000kcal/Nm3である。こ
れらのうち1000kcal/Nm3以下のものは、安定的に連続し
て自燃させることが困難なので、石油・石炭など他の燃
料を助燃剤として燃焼させるか、または捨てていた。
本発明は、従来助燃剤を用いて燃焼させるか、または
廃棄していた大量の低カロリガスを、連続して安定的に
燃焼させることのできるバーナを提供し、エネルギー資
源の活用に資することを目的とする。
廃棄していた大量の低カロリガスを、連続して安定的に
燃焼させることのできるバーナを提供し、エネルギー資
源の活用に資することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために、隔壁により互
いに仕切られて並列する複数の低カロリガス通路と、そ
れら低カロリガス通路の一部の内部に設けられた点火ト
ーチとを具え、上記一部の低カロリガス通路は下流端が
輻射多孔体製の盲板によって閉じられており、かつ上記
隔壁は少なくとも下流部が輻射多孔体で形成されている
ことを特徴とする低カロリガスバーナを提案するもので
ある。
いに仕切られて並列する複数の低カロリガス通路と、そ
れら低カロリガス通路の一部の内部に設けられた点火ト
ーチとを具え、上記一部の低カロリガス通路は下流端が
輻射多孔体製の盲板によって閉じられており、かつ上記
隔壁は少なくとも下流部が輻射多孔体で形成されている
ことを特徴とする低カロリガスバーナを提案するもので
ある。
本発明においては、まず点火トーチによって輻射多孔
体の一部を赤熱させる。次に、点火トーチを点火したま
ま、低カロリガス通路の一部に低カロリガスを供給する
と、上記赤熱部が高温の火種になって、低カロリガスを
着火・燃焼し、輻射多孔体の他の部分をも赤熱させる。
輻射多孔体が充分赤熱したのち、点火トーチを消し残り
の低カロリガス通路にも定格負荷の低カロリガスを供給
すると、これにも着火して、大量の低カロリガスが連続
的に安定して燃焼する。
体の一部を赤熱させる。次に、点火トーチを点火したま
ま、低カロリガス通路の一部に低カロリガスを供給する
と、上記赤熱部が高温の火種になって、低カロリガスを
着火・燃焼し、輻射多孔体の他の部分をも赤熱させる。
輻射多孔体が充分赤熱したのち、点火トーチを消し残り
の低カロリガス通路にも定格負荷の低カロリガスを供給
すると、これにも着火して、大量の低カロリガスが連続
的に安定して燃焼する。
第１図は本発明の第１実施例を示す横断面図（第２図
のＩ−Ｉ断面）、第２図は第１図のII−II縦断面図であ
る。
のＩ−Ｉ断面）、第２図は第１図のII−II縦断面図であ
る。
これらの図において、（１）は輻射多孔体で作られた
格子状の隔壁であって、この隔壁（１）によって仕切ら
れた複数の低カロリガス通路（2a），（2b）が並列して
形成されている。これら低カロリガス通路（2a），（2
b）の一部（2a）には、内部に点火トーチ（３）が設け
られている。上記低カロリガス通路（2a），（2b）の下
流端（第２図では右端）は輻射多孔体製の盲板（４）に
よって閉じられている。
格子状の隔壁であって、この隔壁（１）によって仕切ら
れた複数の低カロリガス通路（2a），（2b）が並列して
形成されている。これら低カロリガス通路（2a），（2
b）の一部（2a）には、内部に点火トーチ（３）が設け
られている。上記低カロリガス通路（2a），（2b）の下
流端（第２図では右端）は輻射多孔体製の盲板（４）に
よって閉じられている。
上記隔壁（１）および盲板（４）の材料である輻射多
孔体としては、例えばコージライト，ムライトその他の
セラミックスを用いることができる。実用上は、圧力損
失を低減するため、なるべく目開きの大きい多孔体が望
ましい。
孔体としては、例えばコージライト，ムライトその他の
セラミックスを用いることができる。実用上は、圧力損
失を低減するため、なるべく目開きの大きい多孔体が望
ましい。
低カロリガスを連続的に確実に燃焼させるためには、
ある容量（熱的に計算できる）をもった高温状態の火種
となるものを形成する必要がある。また低カロリガス
は、発熱量が低い分だけ燃料として用いる場合には膨大
な体積をもつことになりこれらを完全に燃焼させなけれ
ばならない。
ある容量（熱的に計算できる）をもった高温状態の火種
となるものを形成する必要がある。また低カロリガス
は、発熱量が低い分だけ燃料として用いる場合には膨大
な体積をもつことになりこれらを完全に燃焼させなけれ
ばならない。
本実施例においては、まず点火トーチ（３）に点火し
て、低カロリガス通路（2a）の下流端部分の輻射多孔体
製盲板（４）を赤熱させる。次に、点火トーチ（３）を
点火したまま、その低カロリガス通路（2a）に低カロリ
ガス（5a）を供給する。そうすると、盲板（４）の上記
赤熱部分が火種になって、低カロリガスが着火・燃焼
し、輻射多孔体製隔壁（１）の下流部分や盲板（４）の
他の部分を赤熱させる。この時、燃焼ガスは第２図中矢
印（６）のように流れ、赤熱部分を確実の高温に保持す
る。
て、低カロリガス通路（2a）の下流端部分の輻射多孔体
製盲板（４）を赤熱させる。次に、点火トーチ（３）を
点火したまま、その低カロリガス通路（2a）に低カロリ
ガス（5a）を供給する。そうすると、盲板（４）の上記
赤熱部分が火種になって、低カロリガスが着火・燃焼
し、輻射多孔体製隔壁（１）の下流部分や盲板（４）の
他の部分を赤熱させる。この時、燃焼ガスは第２図中矢
印（６）のように流れ、赤熱部分を確実の高温に保持す
る。
充分に赤熱したのち、点火トーチ（３）のない低カロ
リガス通路（2b）にも低カロリガス（5b）を流すと、赤
熱した輻射多孔体の火種によって着火・燃焼する。この
時には点火トーチ（３）は燃料の供給を止め、あとは低
カロリガス通路（2a），（2b）に全負荷に相当する体積
の低カロリガス（5a），（5b）を流入させる。このよう
に輻射多孔体を使用することにより、低カロリガスを点
火トーチ（３）による助燃なしで連続的に燃焼させるこ
とができる。燃焼用空気は、低カロリガス（5a），（5
b）にあらかじめ混合させるが、また２次空気として盲
板（４）の後流に入れてNOx発生を調節する。
リガス通路（2b）にも低カロリガス（5b）を流すと、赤
熱した輻射多孔体の火種によって着火・燃焼する。この
時には点火トーチ（３）は燃料の供給を止め、あとは低
カロリガス通路（2a），（2b）に全負荷に相当する体積
の低カロリガス（5a），（5b）を流入させる。このよう
に輻射多孔体を使用することにより、低カロリガスを点
火トーチ（３）による助燃なしで連続的に燃焼させるこ
とができる。燃焼用空気は、低カロリガス（5a），（5
b）にあらかじめ混合させるが、また２次空気として盲
板（４）の後流に入れてNOx発生を調節する。
このようにして、従来廃棄していた低カロリガスを工
業的に有効に使用することができる。
業的に有効に使用することができる。
なお、格子状の隔壁（１）は、機能的には点火トーチ
（３）の先端よりも下流側の部分を輻射多孔体とし、上
流部分を他の材料としても良いが、高温に耐え得る接着
（接続）の方法が難しいから、本実施例のように全体を
輻射多孔体とするのが望ましい。
（３）の先端よりも下流側の部分を輻射多孔体とし、上
流部分を他の材料としても良いが、高温に耐え得る接着
（接続）の方法が難しいから、本実施例のように全体を
輻射多孔体とするのが望ましい。
第３図は本発明の第２実施例を示す横断面図（第４図
のIII−III断面）、第４図は第３図のIV−IV縦断面図で
ある。
のIII−III断面）、第４図は第３図のIV−IV縦断面図で
ある。
本実施例においては、輻射多孔体で作られた５本の小
円筒（11）が円筒型のバーナ（10）の内部に配され、そ
れら小円筒（11）の内部および外部が並列してそれぞれ
低カロリガス通路（12a），（12b）を形成している。小
円筒内部の低カロリガス通路（12a）には、点火トーチ
（13）が設けられている。また小円筒（11）の下流端
（第４図，第５図では右端）は輻射多孔体の盲板（14）
によって閉じられている。
円筒（11）が円筒型のバーナ（10）の内部に配され、そ
れら小円筒（11）の内部および外部が並列してそれぞれ
低カロリガス通路（12a），（12b）を形成している。小
円筒内部の低カロリガス通路（12a）には、点火トーチ
（13）が設けられている。また小円筒（11）の下流端
（第４図，第５図では右端）は輻射多孔体の盲板（14）
によって閉じられている。
本実施例においても、まず点火トーチ（13）に点火し
て、輻射多孔体製盲板（14）を赤熱させる。次に、点火
トーチ（13）を点火したまま、小円筒（11）内の低カロ
リガス通路（12a）に低カロリガス（15a）を供給する。
そうすると、赤熱した上記盲板（14）が火種になって、
低カロリガスが着火・燃焼し、輻射多孔体製小円筒（1
1）の下流部分を赤熱させる。
て、輻射多孔体製盲板（14）を赤熱させる。次に、点火
トーチ（13）を点火したまま、小円筒（11）内の低カロ
リガス通路（12a）に低カロリガス（15a）を供給する。
そうすると、赤熱した上記盲板（14）が火種になって、
低カロリガスが着火・燃焼し、輻射多孔体製小円筒（1
1）の下流部分を赤熱させる。
充分に赤熱したのち、小円筒（11）の外部の低カロリ
ガス通路（12b）にも低カロリガス（15b）を流すと、赤
熱した輻射多孔体によって着火・燃焼する。この時には
点火トーチ（13）への燃料供給を止め、あとは小円筒
（11）内外の低カロリガス通路（12a），（12b）に全負
荷に相当する量の低カロリガス（15a），（15b）を流入
させる。こうして助燃なしで低カロリガスを連続的に燃
焼させることができる。
ガス通路（12b）にも低カロリガス（15b）を流すと、赤
熱した輻射多孔体によって着火・燃焼する。この時には
点火トーチ（13）への燃料供給を止め、あとは小円筒
（11）内外の低カロリガス通路（12a），（12b）に全負
荷に相当する量の低カロリガス（15a），（15b）を流入
させる。こうして助燃なしで低カロリガスを連続的に燃
焼させることができる。
本発明によれば、自燃困難で従来廃棄していた低カロ
リガスを、助燃なしで連続的に安定して燃焼させて、工
業的に有効に使用できるので、エネルギー資源の活用に
資するところが大きい。
リガスを、助燃なしで連続的に安定して燃焼させて、工
業的に有効に使用できるので、エネルギー資源の活用に
資するところが大きい。
【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の第１実施例を示す横断面図（第２図の
Ｉ−Ｉ断面）、第２図は第１図のII−II縦断面図であ
る。第３図は本発明の第２実施例を示す横断面図（第４
図のIII−III断面）、第４図は第３図のIV−IV縦断面図
である。 （１）……隔壁， （2a），（2b）……低カロリガス通路， （３）……点火トーチ，（４）……盲板， （10）……バーナ円筒，（11）……小円筒， （12a），（12b）……低カロリガス通路， （13）……点火トーチ，（14）……盲板。
Ｉ−Ｉ断面）、第２図は第１図のII−II縦断面図であ
る。第３図は本発明の第２実施例を示す横断面図（第４
図のIII−III断面）、第４図は第３図のIV−IV縦断面図
である。 （１）……隔壁， （2a），（2b）……低カロリガス通路， （３）……点火トーチ，（４）……盲板， （10）……バーナ円筒，（11）……小円筒， （12a），（12b）……低カロリガス通路， （13）……点火トーチ，（14）……盲板。
Claims (1)
- 【請求項１】隔壁により互いに仕切られて並列する複数
の低カロリガス通路と、それら低カロリガス通路の一部
の内部に設けられた点火トーチとを具え、上記一部の低
カロリガス通路は下流端が輻射多孔体製の盲板によって
閉じられており、かつ上記隔壁は少なくとも下流部が輻
射多孔体で形成されていることを特徴とする低カロリガ
スバーナ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10472289A JP2761030B2 (ja) | 1989-04-26 | 1989-04-26 | 低カロリガスバーナ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10472289A JP2761030B2 (ja) | 1989-04-26 | 1989-04-26 | 低カロリガスバーナ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02287007A JPH02287007A (ja) | 1990-11-27 |
| JP2761030B2 true JP2761030B2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=14388384
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10472289A Expired - Lifetime JP2761030B2 (ja) | 1989-04-26 | 1989-04-26 | 低カロリガスバーナ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2761030B2 (ja) |
-
1989
- 1989-04-26 JP JP10472289A patent/JP2761030B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02287007A (ja) | 1990-11-27 |
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