JP2831186B2 - シリンダ潤滑油注油制御方法 - Google Patents
シリンダ潤滑油注油制御方法Info
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- JP2831186B2 JP2831186B2 JP3325469A JP32546991A JP2831186B2 JP 2831186 B2 JP2831186 B2 JP 2831186B2 JP 3325469 A JP3325469 A JP 3325469A JP 32546991 A JP32546991 A JP 32546991A JP 2831186 B2 JP2831186 B2 JP 2831186B2
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- JP
- Japan
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- cylinder
- lubrication
- lubricating oil
- solvent
- control method
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- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディーゼル機関等内燃
機関のシリンダ潤滑油注油制御方法に関する。
機関のシリンダ潤滑油注油制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来では、数百時間〜数千時間の運転後
のシリンダ及びピストンリングの摩耗率により、シリン
ダ潤滑油による潤滑状態が適正であったかを判定するの
みであり、機関の運転時に潤滑状態を判定するシステム
はなかった。
のシリンダ及びピストンリングの摩耗率により、シリン
ダ潤滑油による潤滑状態が適正であったかを判定するの
みであり、機関の運転時に潤滑状態を判定するシステム
はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのため、シリンダ潤
滑油を必要とする時(燃料油が変わった時、荒天時等)
に潤滑油注油量を適宜増やすことができず、また、どの
程度増やせば良いか判定する手段もないのでシリンダ潤
滑油を予め多目に入れて運転する必要があり、消費量が
増大するという不具合があった。
滑油を必要とする時(燃料油が変わった時、荒天時等)
に潤滑油注油量を適宜増やすことができず、また、どの
程度増やせば良いか判定する手段もないのでシリンダ潤
滑油を予め多目に入れて運転する必要があり、消費量が
増大するという不具合があった。
【0004】また、数千時間毎の機関開放時において、
既に、異常摩耗を起こしている場合もあった。
既に、異常摩耗を起こしている場合もあった。
【0005】そこで、本発明の目的は、潤滑油消費量の
低減と機関トラブルの防止が図れるシリンダ潤滑油注油
制御方法を提供することにある。
低減と機関トラブルの防止が図れるシリンダ潤滑油注油
制御方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の、本発明に係るシリンダ潤滑油注油制御方法は、シリ
ンダ潤滑油を直接、シリンダ表面から抜き出し、溶剤に
て希釈した後、PH計にて計測し、その指示値からシリ
ンダ表面の潤滑状態を判定してシリンダ潤滑油の注油量
を制御することを特徴とする。
の、本発明に係るシリンダ潤滑油注油制御方法は、シリ
ンダ潤滑油を直接、シリンダ表面から抜き出し、溶剤に
て希釈した後、PH計にて計測し、その指示値からシリ
ンダ表面の潤滑状態を判定してシリンダ潤滑油の注油量
を制御することを特徴とする。
【0007】
【0008】
【作用】シリンダ表面の潤滑油を直接抜き出すことによ
り、運転時のシリンダ潤滑状態が把握される。また、抜
き出した潤滑油を適当な溶剤にて希釈し、PH計にて計
測することにより、重油燃焼により生成された硫酸の潤
滑油による中和状態が判定される。また、溶剤は、JI
Sの酸性度計測で規定されている混合比より、水の割合
を増やすことにより、安定したPH計指示値が得られ
る。
り、運転時のシリンダ潤滑状態が把握される。また、抜
き出した潤滑油を適当な溶剤にて希釈し、PH計にて計
測することにより、重油燃焼により生成された硫酸の潤
滑油による中和状態が判定される。また、溶剤は、JI
Sの酸性度計測で規定されている混合比より、水の割合
を増やすことにより、安定したPH計指示値が得られ
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。本発明をディーゼル機関に適用した図1に
示すように、機関本体1のシリンダ表面2にサンプリン
グ孔3が開口形成され、マイクロコンピュータ等からな
る制御ユニット4の信号により開閉制御される電磁弁5
によってシリンダ表面の潤滑油が抜き出される。
て説明する。本発明をディーゼル機関に適用した図1に
示すように、機関本体1のシリンダ表面2にサンプリン
グ孔3が開口形成され、マイクロコンピュータ等からな
る制御ユニット4の信号により開閉制御される電磁弁5
によってシリンダ表面の潤滑油が抜き出される。
【0010】抜き出された潤滑油が管を通して容器6の
中に少量宛、貯えられると、前記制御ユニット4からの
信号により溶剤供給ポンプ7が作動し、溶剤タンク8か
ら一定量の溶剤が容器6内に入れられる。
中に少量宛、貯えられると、前記制御ユニット4からの
信号により溶剤供給ポンプ7が作動し、溶剤タンク8か
ら一定量の溶剤が容器6内に入れられる。
【0011】前記溶剤としては、例えばトルエン50V
OL%、2−プロパノール45VOL%、水5VOL%
の混合物が選択されるが、これ以外の溶剤及び混合比で
も良い。
OL%、2−プロパノール45VOL%、水5VOL%
の混合物が選択されるが、これ以外の溶剤及び混合比で
も良い。
【0012】そして、制御ユニット4からの信号により
攪拌器9が作動し、マグネット10が回転するととも
に、容器6内のPH電極11を介してPH計12がPH
値を計測するようになっている。
攪拌器9が作動し、マグネット10が回転するととも
に、容器6内のPH電極11を介してPH計12がPH
値を計測するようになっている。
【0013】前記PH値は電気信号により制御ユニット
4へ入力され、制御ユニット4では、PH値が6〜8の
間になるように、シリンダ潤滑油注油装置13を介して
シリンダ注油量を制御する。すなわち、PH値が8以上
の場合には、シリンダ注油量を少し減らし、PH値が6
以下の場合には、シリンダ注油量を少し増やすのであ
る。
4へ入力され、制御ユニット4では、PH値が6〜8の
間になるように、シリンダ潤滑油注油装置13を介して
シリンダ注油量を制御する。すなわち、PH値が8以上
の場合には、シリンダ注油量を少し減らし、PH値が6
以下の場合には、シリンダ注油量を少し増やすのであ
る。
【0014】前記シリンダ潤滑油注油装置13は、図示
しない潤滑油タンクと注油ポンプと注油ホース等からな
り、シリンダ表面2に開口した注油孔14より潤滑油を
シリンダ表面に供給するものである。
しない潤滑油タンクと注油ポンプと注油ホース等からな
り、シリンダ表面2に開口した注油孔14より潤滑油を
シリンダ表面に供給するものである。
【0015】1回の計測が終了すると、制御ユニット4
からの信号により電磁弁15が開き、容器6内の溶剤で
希釈された潤滑油は廃液タンク16内へ送られ、容器6
が空となる。その後電磁弁15が閉じ、次の計測にそな
える。
からの信号により電磁弁15が開き、容器6内の溶剤で
希釈された潤滑油は廃液タンク16内へ送られ、容器6
が空となる。その後電磁弁15が閉じ、次の計測にそな
える。
【0016】このようにして、本実施例では、機関の運
転時に、シリンダ表面2の潤滑状態を検出してその必要
とする量の潤滑油を自動的にシリンダ表面2に注油する
ことができる。特に、重油燃焼(硫黄を含む)のディー
ゼル機関では、硫酸による腐食を防ぐことがシリンダ潤
滑油の主要な機能であるが、前記システムにより、潤滑
状態の監視が可能となる。
転時に、シリンダ表面2の潤滑状態を検出してその必要
とする量の潤滑油を自動的にシリンダ表面2に注油する
ことができる。特に、重油燃焼(硫黄を含む)のディー
ゼル機関では、硫酸による腐食を防ぐことがシリンダ潤
滑油の主要な機能であるが、前記システムにより、潤滑
状態の監視が可能となる。
【0017】なお、本発明は前記実施例に限定されず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内で各種の変更が可能で
あることは言う迄もない。
本発明の要旨を逸脱しない範囲内で各種の変更が可能で
あることは言う迄もない。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
リンダ潤滑油をシリンダ表面から直接抜き出してシリン
ダ潤滑油注油量を直接制御するようにしたので、シリン
ダ潤滑油の消費量低減が図れるとともに潤滑不良による
機関トラブルを未然に防止できるという効果が得られ
る。
リンダ潤滑油をシリンダ表面から直接抜き出してシリン
ダ潤滑油注油量を直接制御するようにしたので、シリン
ダ潤滑油の消費量低減が図れるとともに潤滑不良による
機関トラブルを未然に防止できるという効果が得られ
る。
【図1】本発明の一実施例を示す全体システム図であ
る。
る。
1 機関本体 2 シリンダ表面 4 制御ユニット 6 容器 8 溶剤タンク 12 PH計 13 シリンダ潤滑油注油装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01M 1/16 F16N 29/02
Claims (4)
- 【請求項1】 シリンダ潤滑油を直接、シリンダ表面か
ら抜き出し、溶剤にて希釈した後、PH計にて計測し、
その指示値からシリンダ表面の潤滑状態を判定してシリ
ンダ潤滑油の注油量を制御することを特徴とするシリン
ダ潤滑油注油制御方法。 - 【請求項2】 溶剤をトルエン,2−プロパノール,水
の混合物とする請求項1記載のシリンダ潤滑油注油制御
方法。 - 【請求項3】 溶剤をキシレン又はベンゼンとメタノー
ル,エタノール,1−プロパノール,ブタノール等アル
コール類と水との混合物とする請求項1記載のシリンダ
潤滑油注油制御方法。 - 【請求項4】 溶剤の混合比をトルエン20〜80VO
L%,2−プロパノール20〜80VOL%,水0.5
〜20VOL%とする請求項2記載のシリンダ潤滑油注
油制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3325469A JP2831186B2 (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | シリンダ潤滑油注油制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3325469A JP2831186B2 (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | シリンダ潤滑油注油制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05163919A JPH05163919A (ja) | 1993-06-29 |
JP2831186B2 true JP2831186B2 (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=18177226
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3325469A Expired - Lifetime JP2831186B2 (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | シリンダ潤滑油注油制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2831186B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10112691C5 (de) * | 2001-03-16 | 2017-10-05 | Man Diesel & Turbo, Filial Af Man Diesel & Turbo Se, Tyskland | Verfahren zum Betreiben eines Zweitakt-Großdieselmotors sowie Zweitakt-Großdieselmotor |
KR101095418B1 (ko) * | 2003-08-07 | 2011-12-16 | 베르트질레 슈바이츠 악티엔게젤샤프트 | 왕복 피스톤 연소 엔진의 윤활 방법 및 장치 |
SG174603A1 (en) | 2009-04-06 | 2011-11-28 | Waertsilae Nsd Schweiz Ag | Monitoring device and monitoring method for monitoring a state of wear of a component of a reciprocating internal combustion engine |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0665843B2 (ja) * | 1986-04-14 | 1994-08-24 | 三菱重工業株式会社 | シリンダ注油装置 |
-
1991
- 1991-12-10 JP JP3325469A patent/JP2831186B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05163919A (ja) | 1993-06-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980825 |