JP2831026B2 - 測量機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、電子式トータルステーションや電子式セオ
ドライト等の測量機に関する。

本発明は測量機からの測量データを記録する着脱可能
なメモリカードと測量データの送受信が行なえる測量機
に利用できる。

［従来技術］ 従来の測量機からの測量データを記録する測量機用デ
ータコレクタには、測量データを記録するための処理手
順が記憶されており、その処理手順に従って測量データ
が記録されていた。

又、前記測量機用データコレクタと共に測量データを
記録したメモリカードを用いた測量機とメモリカードを
使用すれば、測量データをコンパクトなカードに記録で
き、測量機との接続コードも不用であった。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、従来の測量機に使用されているメモリ
カードとしては、測量機側のコネクター部と直接接触す
るコネクター部を有した構造となっている。

コネクター部は接点として外部（カード収納部内）に
露出しており、ここにゴミや水が付着しやすく、このた
め測量データの送受信（測量機からのカードへのデータ
の書き込み、カードからの読み取り）がスムーズに、ま
た正確に行なうことができないおそれがあった。

［課題を解決するための手段］ （第１の手段） 本発明に係る測量機は，測距測角手段と記憶演算部10
2と信号送受信部105とキーボード部106と表示コントロ
ール部107と表示部108を具備する測量機において、 前記測距測角手段は送受光センサ41からの信号を入力
する測距信号回路101と、水平角センサ43からの信号を
入力する縦軸エンコーダ信号処理部103と、高度角セン
サ44からの信号を入力する横軸エンコーダ信号処理部10
4からなり、前記記憶演算部102は、前記測距測角手段か
らの信号を入力し、キーボード部106の操作により信号
送受信部105に測量データを送り、メモリカードに測量
データを書き込み、キーボード部106の操作により表示
コントロール部107を介して表示部108へ表示し、 前記信号送受信部105は、メモリカード８の無接点式
信号送受信部と電磁結合により測量データの送受信を行
うことを特徴とする。

（第２の手段） 本発明に係る測量機は、前記第１の手段の測量機のメ
モリカード８のの挿着部７を測量機の柱部３に設けたこ
とを特徴とする。

（第３の手段） 本発明に係る測量機は、前記第１の手段の測量機のメ
モリカード８と信号送受信部105との間にフイルム10を
設けてを密封型としたことを特徴とする。

［作用］ 測量機本体側の信号送受信部と測量データの送受信が
なされるカード側の無接点式信号送受信部及びその他の
電子部材は、カード内に密封されているため、汚れや水
の付着による測量データの送受信への悪影響は極めて少
ない。

さらに、着脱可能なメモリカードの挿着部を測量機本
体の柱部に設けたことにより、キーボード部を両側に配
置することが可能となる。

［実施例］ 本発明の実施例を第１図〜第４図に示す。

第１図は本測量機の斜視図である。

第１図において１は三脚（図示省略）上に整準台２を
介して載置される測量機本体である。

測量機本体１は前記整準台２に対し鉛直軸回りに回転
可能な柱部３と該柱部３に対し水平軸回りに回動可能な
望遠鏡部４とで構成される。

測量機本体１の下部には測量データの選択等を行なう
キーボード部５及び測量データを表示する表示部６が配
置されている。

そして前記柱部３にはメモリカード挿着部７が設けら
れており、その挿入口からメモリカード８が挿着可能と
なっている。

第２図は本測量機１の内部回路のブロック図である。
すなわち、測量機から測点までの距離を測距信号処理回
路101で処理し、その処理データを中央処理装置部（CPU
部）102に送り記憶・演算を行なう。

また縦軸エンコーダ信号処理部103及び横軸エンコー
ダ信号処理部104からの測角データもCPU部102へ送られ
る。

CPU部102からの測量データは本測量機本体１の信号送
受信部105へ送られ、メモリカード８に所望の測量デー
タを書き込むことができる。

106はキーボード部であり所定のキー操作によりCPU部
102からの測量データを表示コントロール部107を介して
表示部108へ表示することができる。

第３図は測量機本体側とメモリカード側の内部回路の
ブロック図である。

メモリカード８への電源供給は、測量機本体側の電力
伝送部1bからメモリカード８の電力伝送部8bに電磁結合
により送られる。

また測量データの送受信は、測量機本体側の信号送受
信部1aとメモリカード８の信号送受信部8aとの間で同じ
く電磁結合によって行なわれる。

メモリカードの内部には電源の供給を受ける電力伝送
部8bとバックアップ電源（図示省略）と信号の送受信を
行なう信号送受信部8aと、8aからの信号を処理してメモ
リ部8eに対し、読み書き出きる状態にする信号処理部8c
とデータ変換部8dが存在する。

第４図はメモリカード挿着部７の側面断面図である。

メモリカード挿着部７にはメモリカードが挿入し得る
空間が設けられており、メモリカードー８を挿入した場
合、ストッパー7aにカード先端がつき当たるようになっ
ている。

挿着部７の裏面には板ばね7bがねじ止めされている。

前記カードを挿入すると板ばね7bによって測量機本体
側に押圧されカードが保持される。その他の保持作用と
してカード本体側部に凹部8fを設け、それと嵌合し、カ
ードを係止するコマ部を挿着部７の側部に設けて保持さ
せる。

カードに内装された信号送受信部8a及び電力伝送部8b
と対向する位置の測量機本体側の基板上にそれぞれ信号
送受信部1a、1bを設置する。

これらは相互に無接点でである。そして基板の外周に
は防水部材９（例えばゴム製）を設けることにより、測
量機本体側への防水効果を図っている。

さらにメモリカードと対向する基板上には電磁結合作
用を阻害することなく、かつ防水、防じん効果及びカー
ドの着脱による基板の損傷を防止するため薄手のフィル
ム10を設ける。

［発明の効果］ 本発明は前述のように構成されているので以下に記載
するような効果を奏する。

（１）測量データを収納するメモリカードと測量機とが
無線点式で電磁結合されるため、防水、防じん効果があ
ると共に、接触式に比べ挿着操作が容易である。

（２）また柱状部にカード挿着部を設けたため、キーボ
ード部及び表示部を測量機の両側に配設することができ
るとともに、測量に際しての反観測時にも、正観測と全
く同様に行なうことができ、測量機の操作性にも支障を
生じないという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本測量機の斜視図、 第２図は内部回路のブロック図、 第３図は測量機本体側とメモリカード側の内部回路のブ
ロック図、 第４図はメモリカード挿着部の側断面図である。 （符号の説明） １…測量機本体、２…整準台、３…柱部、４…望遠鏡
部、５…キーボード部、６…表示部、７…メモリカード
挿着部、８…メモリカード、９…防水材部、101…測距
信号処理回路、102…中央処理装置部（CPU）、103…縦
軸エンコーダ信号処理部、104…横軸エンコーダ信号処
理部、105…信号送受信部、106…キーボード部、107…
表示コントロール部、108…表示部。

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】測距測角手段と記憶演算部（102）と信号
   送受信部（105）とキーボード部（106）と表示コントロ
   ール部（107）と表示部（108）を具備する測量機におい
   て、 前記測距測角手段は送受光センサ（41）からの信号を入
   力する測距信号処理回路（101）と、水平角センサ（4
   3）からの信号を入力する縦軸エンコーダ信号処理部（1
   03）と、高度角センサ（44）からの信号を入力する横軸
   エンコーダ信号処理部（104）からなり、 前記記憶演算部（102）は、前記測距測角手段からの信
   号を入力し、キーボード部（106）の操作により信号送
   受信部（105）に測量データを送り、メモリカードに測
   量データを書き込み、キーボード部（106）の操作によ
   り表示コントロール部（107）を介して表示部（108）へ
   表示し、 前記信号送受信部（105）は、メモリカード（８）の無
   接点信号送受信部と電磁結合により測量データの送受信
   を行うことを特徴とする測量機。
2. 【請求項２】メモリカード（８）の挿着部（７）を測量
   機の柱部（３）に設けたことを特徴とする請求項１に記
   載の測量機。
3. 【請求項３】メモリカート（８）と信号送受信部（10
   5）との間にフイルム（10）を設けて密封型としたこと
   を特徴とする請求項１に記載の測量機。