JP3048694U

JP3048694U - 名刺型光カード

Info

Publication number: JP3048694U
Application number: JP1997006470U
Authority: JP
Inventors: 孝一郎中薗
Original assignee: 有限会社三和商事
Priority date: 1997-01-28
Filing date: 1997-07-24
Publication date: 1998-05-22
Anticipated expiration: 2003-07-24
Also published as: JP3047254U

Abstract

(57)【要約】【課題】高価な記録再生装置を必要としない名刺型光
カードを提供することさらに、外部の衝撃から記憶装置
が保護された名刺型光カードを提供することを課題とす
る。【解決手段】名刺型光カード１に、中心に取付孔４が
穿設された円形状の記憶装置３を設け，該記憶装置３に
前記取付孔４と同心円状に複数のトラック３３を設け
る。また、記憶装置が設けられている面の面全体に透明
な保護シール５を貼着する。

Description

【考案の詳細な説明】【考案の属する技術分野】

この考案は、各種情報の記録・再生を簡単かつ確実に行うことができるようにした名刺型光カードに関する。

【従来の技術】

近年、例えば、医療用カルテや、個人特有の指紋、網膜パターン等を記憶した通行証として、記憶容量が大きく、携帯性の良い光カードが使用されるようになってきており、その記憶手段としての機能の向上にともなって、各種の情報記憶手段として、一層その用途を広げている。従来からある名刺型光カード５１は、図３に示すように、その表側にカード所有者の氏名や所属を表示する表示部５２と、治療経過や指紋、網膜パターン等の情報を光学的に記憶する長方形の記憶装置５３を備えており、情報は、記憶装置の長手方向に沿って複数設けられたトラック５４に記憶されている。また、情報の記録・再生は、名刺型光カード５１を記録再生装置にセットし、その光学ヘッドを、上記トラック５４の始点５４ａから終点５４ｂに走査することにより行われる。そして、１つのトラックで情報の記録・再生が終了できない場合には、次のトラックの始点５４ｃに光学ヘッドを移動して記録・再生が行われる。

【考案が解決しようとする課題】

しかし、記憶容量を高める目的から記憶装置のトラックが密に設けられているため、従来からある名刺型光カードは、情報の記録・再生に際して、光学ヘッドをトラックの終点から、次のトラックの始点へ高い精度で平面運動させる必要があった。そのため、高精度で複雑な機構を有する高価な記録再生装置が必要になるとの問題点があった。また、従来からある名刺型光カードは、その記憶装置５３を含む面に、なんら保護手段が設けられていないため、外部の衝撃により記憶装置５３が傷きやすく、それにより誤動作が生じたり、記憶されている情報の修復ができなくなるとの問題点もあった。そこで、この考案は、高価な記録再生装置を必要としない名刺型光カードを提供することを課題とする。さらに、外部の衝撃から記憶装置が保護された名刺型光カードを提供することも課題とする。

【課題を解決するための手段】

この考案は上記の課題を解決するため次のように構成されている。すなわち、この考案にかかる名刺型光カードは、記憶装置が円形状に設けられていることを特徴とする。また、該記憶装置の中心に取付孔が穿設され、該記憶装置と同心円状に複数のトラックが設けられていてもよく，該記憶装置が設けられた面の面全体に透明な保護シールが付着されていてもよい。

【考案の実施の形態】

以下、図面に基づいて、この考案の一実施例について説明する。図１は、この考案にかかる名刺型光カード１の外観を示す図であり、（ａ）は表側から、（ｂ）は裏側から見た図であり、（ｃ）は断面を拡大した図である。名刺型カード１の表側面には、カード所有者の氏名、住所、電話番号、所属会社名などが表示された表示部２が設けられており、その中央部付近には取付孔４が穿設されている。また、名刺型光カード１の裏側面には、記憶装置３が設けられており、該記憶装置の中心には前記取付孔４が穿設され、記憶装置３には、取付孔４と同心円状になるように、情報が記録されない非記憶部分３１と、情報が記録される記憶部分３２が設けられている。前記非記憶部分３１の直径は後述する記録再生装置１０の回転テーブル１５の直径よりも大きく、前記記憶部分３２は情報を記録するため複数のトラック３３を備えている。そして、前記取付孔４の部分を除く裏面全体に渡って、塩化ビニルなどの透明な樹脂からなる保護シール５が貼着されている。このようにして構成された名刺型光カード１への情報の記録・再生は，記録再生装置１０の光学ヘッド１１等により行われる。図２（ａ）は、記録再生装置１０の光学ヘッド１１の周囲の状態を示す図であり、光学ヘッド１１は底板１２の底面に設けられた溝１３に沿って直径方向に自由に動くことができ、情報の記録・再生に用いられる周波数の異なる２つのレーザ発信器と、名刺型光カード１で反射したレーザ光線を受光する受光器と、レーザ光線を収束等するためのレンズとを備えている。また、取付ピン１４は、名刺型カード１を取り付けて固定するためのものであり，その周囲に設けられた回転テーブル１５とともに、図示していないモータにより一定の方向及び速度で回転する。この記録再生装置１０により、名刺型光カードへの情報の記録・再生は、次のようにして行われる。まず、名刺型光カード１が、記憶装置３が設けられた面を下にして，取付孔４を取付ピン１４に挿通することにより、記憶装置１０に取り付けられる。この状態を図２（ｂ）に示す。つぎに、回転テーブル１５が回転することにより名刺型光カード１が一定の方向・速度で回転し，トラックに沿ってレーザ光線の照射等が行われる。ここで、情報を記録する際には，記録用レーザ発信器からのレーザ光線が，書き込む情報を含んだ電気信号により変調され、名刺型光カード１のトラックに照射される。また、情報を再生する際には、再生用レーザ発信器からのレーザ光線が名刺型光カード１のトラック３３に照射され、そのレーザ光線が記録装置３のトラック３３に反射して受光器に入り、受光器にはいった光量等が電気信号に変換され、情報として利用される。情報の記録・再生のいずれの場合にも、レーザ光線の照射は，トラックの始点３３ａからトラックに沿って行われる。また、情報の大きさが一つのトラックの記憶容量を超える場合には、複数のトラックにわたり，最も内側のトラックから最も外側のトラックまで、情報の記録・再生が行われる。このように、この考案にかかる名刺型光カード１は、中心に取付孔４が穿設され円形状を有する記録装置３を備え、該取付孔４と同心円状に複数のトラックが設けられているため、記録再生装置１０の光学ヘッド１１が直線に動くだけで、名刺型光カード１の読み取り等を行うことができる。そして、光学ヘッド１１が直線運動しかしないので、光学ヘッド１１の位置決めは、従来の平面運動するものに比べて容易であり、より簡単な機構により行うことができるたため、安価な記録再生装置を使用することができる。また、記録装置３が設けられた面の面全体に透明な保護シール５が貼着されているため、外部から衝撃が加えられ，表面に傷がついても、保護シール５を貼り替えるだけですみ，記憶装置３が傷ついたり，誤動作等が発生することを防止することができる。

【考案の効果】

上記の如く、この考案にかかる名刺型光カードは，記憶装置を円形状に設け，その中心に取付孔を穿設し，該取付孔と同心円状に複数のトラックを設けたため、情報の記録・再生に用いる光学ヘッドの運動が単純になった。そのため、運動機構が簡単で安価な記録再生装置により、記録・再生を行うことができた。また，記憶装置が保護シールにより保護されているため，外部からの衝撃により記憶装置が損なわれ，誤動作等が生じることを防止できるようになった。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案にかかる名刺型光カードを、（ａ）は
表側から、（ｂ）は裏側から見た外観を示す図であり、
（ｃ）はその断面を拡大した図である。

【図２】（ａ）は、記録再生装置の光ヘッド付近を示す
図であり、（ｂ）該記録再生装置にこの考案にかかる名
刺型光カードを取り付けた状態を示す図である。

【図３】従来からある名刺型光カードの外観斜視図であ
る。

【符号の説明】

１名刺型光カード２表示部３記録装置４取付孔３３トラック

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】記憶装置が円形状に設けられていること
を特徴とする名刺型光カード。
【請求項２】記憶装置の中心に取付孔が穿設され、該
記取付孔と同心円状に複数のトラックが設けられている
ことを特徴とする請求項１に記載の名刺型光カード。
【請求項３】記憶装置が設けられている面の面全体に
透明な保護シールが貼着されていることを特徴とする請
求項１又は２記載の名刺型光カード。