JP2830859B2 - 3相モータ制御装置の故障診断方式 - Google Patents

3相モータ制御装置の故障診断方式

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JP2830859B2
JP2830859B2 JP27898696A JP27898696A JP2830859B2 JP 2830859 B2 JP2830859 B2 JP 2830859B2 JP 27898696 A JP27898696 A JP 27898696A JP 27898696 A JP27898696 A JP 27898696A JP 2830859 B2 JP2830859 B2 JP 2830859B2
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孝之 伊藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は3相モータ制御装置
の故障診断方式に関し、特に各相の電流指令信号の比率
と電流検出器で検出された各相の電流検出信号の比率と
を比較して、電流検出器の故障や接続経路の断線等を診
断する方式に関する。
【0002】
【従来の技術】3相モータの制御装置は、各相の電流を
検出しフィードバックとして制御系に取り込んでいる。
従って、電流検出器が故障した場合や要素間の接続経路
が断線した場合には制御系が成り立たなくなり、異常振
動,オーバシュート,異音,モータ焼損等につながる。
このため、特にモータの焼損保護のために温度検出器を
モータ本体に埋め込むことが行われている。しかし、そ
の取り付け場所は、焼損のあるコイル部は取り付け困難
なために熱時定数の大きなモータケースに取り付けるの
が一般的であり、異常が検出された時点では熱時定数の
小さいコイル部が相当高い温度にさらされていて、コイ
ルの焼損保護には十分でない。そこで、温度検出器を使
わずに制御装置の故障を早期に検出する技術が望まれて
いる。
【0003】この種の従来技術の一例が、特開平7−1
54901号公報に記載されている。図3に、この従来
技術のブロック図を示す。同図に示すように、3相モー
タ4の制御装置は、入力の電流指令信号Aと、3相モー
タ4に連結され3相モータ4の電気角を得る位置検出器
5の信号とを受け、電気角により決まる各相の電流比率
に基づき各相の電流指令信号IU,IV,IWを生成す
る3相分配器1と、3相モータ4の各相の電流を検出す
る電流検出器3U,3V,3Wと、この電流検出器3
U,3V,3Wから出力された各相の電流検出信号IU
1,IV1,IW1と3相分配器1で生成された各相の
電流指令信号IU,IV,IWとの差分を増幅し3相モ
ータ4を駆動する増幅器2とから構成されている。そし
て、このような制御装置の故障診断を司る部分として、
全波整流器31,32と、変化率算出器33,34と、
安定状態判定器35と、電流差判定器36とを備えてい
る。
【0004】全波整流器31は3相分配器1で生成され
る各相の電流指令信号IU,IV,IWを全波整流した
全波整流値ΣIを出力し、変化率算出器33はこの全波
整流値ΣIの時間変化率の絶対値ΔΣIを出力する。他
方、全波整流器32は電流検出器3U,3V,3Wから
出力された各相の電流検出信号IU1,IV1,IW1
を全波整流した全波整流値Siを出力し、変化率算出器
34はこの全波整流値Siの時間変化率の絶対値ΔSi
を出力する。
【0005】安定状態判定器35は、全波整流値ΣIの
時間変化率の絶対値ΔΣIが予め定められた値以下であ
り、且つ、全波整流値Siの時間変化率の絶対値ΔSi
も予め定められた値以下であるとき、安定状態にあると
判断して電流差判定器36に判定を指示する。全波整流
値ΣIの時間変化率の絶対値ΔΣIが予め定められた値
を超えているか、または、全波整流値Siの時間変化率
の絶対値ΔSiが予め定められた値を超えている場合、
安定状態にないため、電流差判定器36には判定を指示
しない。
【0006】電流差判定器36は、安定状態判定器35
から判定を指示されると、全波整流器31において各相
の電流指令信号IU,IV,IWを全波整流した全波整
流値ΣIと、全波整流器32において各相の電流検出信
号IU1,IV1,IW1を全波整流した全波整流値S
iとの差ΔIを求め、このΔIが予め定められた最小値
ΔIt1より大きく且つ最大値ΔIt2より小さいかを
調べる。そして、ΔIがΔIt1より大きく且つΔIt
2より小さければ正常と判断し、ΔiがΔIt1以下
か、またはΔIt2以上であれば、故障と判断して故障
検出信号37を出力する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図3に示した従来技術
によれば、何れかの電流検出器3U,3V,3Wが故障
してその電流検出信号が例えば電流値0A(アンペア)
を示した場合、全波整流器32の全波整流値Siの値が
低下し、全波整流値ΣIとの差が異常に大きくなって故
障が検出される。また、何れかの経路の断線によって3
相モータ4に電流が流れなくなった場合も故障として検
出される。
【0008】しかしながら、3相モータ4の電流はモー
タ回転による誘起電圧等の各種の要因によって指令電流
に対して遅れが生じる。この遅れは特に電流が急変する
過渡期に著しい。従って、過渡期の場合には全波整流値
Siと全波整流値ΣIとの差が大きくても故障ではな
い。このため図3に示した従来技術においては、変化率
算出器33,34によって全波整流値ΣI,Siの時間
変化率の絶対値ΔΣI,ΔSiを求め、安定状態判定器
35によってΔΣI,ΔSiが予め定められた値以下の
ときに電流差判定器36で判定を行わせ、それ以外の場
合、つまり過渡期の期間中は誤検出を防止するために電
流差判定器36を動作させないようにしている。このた
め、故障の検出が遅れるという問題点がある。例えば電
流検出器3Uが故障してその電流検出信号IU1が電流
値0A(アンペア)を示した場合、電流検出信号IU1
のため減算されることなく電流指令信号IUだけで増幅
器2は3相モータ4に電流を流し続ける。この電流が増
加している過渡期は従来技術では故障検出が行われず、
或る最大値に達して安定した時点で始めて故障が検出さ
れるため、異常振動,オーバシュート,異音,モータ焼
損等の発生を速やかに防止することが困難となる。
【0009】本発明はこのような従来の問題点を解決し
たものであり、その目的は、3相モータ制御装置の故障
を速やかに検出し得るようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力の電流指
令信号と、3相モータに連結され3相モータの電気角を
得る位置検出器の信号とを受け、電気角により決まる各
相の電流比率に基づき各相の電流指令信号を生成する3
相分配器と、3相モータの各相の電流を検出する電流検
出器と、この電流検出器から出力された各相の電流検出
信号と前記3相分配器で生成された各相の電流指令信号
との差分を増幅し3相モータを駆動する増幅器とを有す
る3相モータ制御装置において、前記3相分配器で生成
された各相の電流指令信号を指令比率信号に換算する指
令比率生成器と、前記電流検出器から出力された各相の
電流検出信号を検出比率信号に換算する検出比率生成器
と、前記指令比率生成器の指令比率信号と前記検出比率
生成器の検出比率信号との比を各相ごとに求め、何れか
の相において両者の比が比率判定値から外れた場合に故
障検出信号を出力する比率判定器とを備えることを特徴
とする。
【0011】また、前記指令比率生成器は、前記3相分
配器で生成された各相の電流指令信号のうちの最大の信
号に対する各相の電流指令信号の比率を、各相の指令比
率信号とする換算器を有し、前記検出比率生成器は、前
記電流検出器から出力された各相の電流検出信号のうち
の最大の信号に対する各相の電流検出信号の比率を、各
相の検出比率信号とする換算器を有することを特徴とす
る。
【0012】また別の構成にあっては、前記指令比率生
成器は、前記3相分配器で生成された各相の電流指令信
号の和に対する各相の電流指令信号の比率を、各相の指
令比率信号とする換算器を有し、前記検出比率生成器
は、前記電流検出器から出力された各相の電流検出信号
の和に対する各相の電流検出信号の比率を、各相の検出
比率信号とする換算器を有することを特徴とする。
【0013】さらに、前記比率判定器は、前記指令比率
生成器の指令比率信号と前記検出比率生成器の検出比率
信号との比を各相ごとに求める換算器と、該換算器で各
相ごとに求められた比が予め定められた比率判定値から
外れているか否かを調べる判定器と、何れかの相におい
て両者の比が比率判定値から外れていた場合に故障検出
信号を出力する論理和回路とを有することを特徴とす
る。
【0014】本発明の3相モータ制御装置の故障診断方
式においては、指令比率生成器が、例えば、3相分配器
で生成された各相の電流指令信号のうちの最大の信号に
対する各相の電流指令信号の比率を、各相の電流指令信
号とするように、3相分配器で生成された各相の電流指
令信号を指令比率信号に換算し、検出比率生成器が、例
えば、電流検出器から出力された各相の電流検出信号の
うちの最大の信号に対する各相の電流検出信号の比率
を、各相の検出比率信号とするように、電流検出器から
出力された各相の電流検出信号を検出比率信号に換算す
る。そして、比率判定器が、指令比率生成器の指令比率
信号と検出比率生成器の検出比率信号との比を各相ごと
に求め、この各相ごとに求められた比が予め定められた
比率判定値から外れているか否かを調べ、何れかの相に
おいて両者の比が比率判定値から外れていた場合に故障
検出信号を出力するというように、指令比率生成器の指
令比率信号と検出比率生成器の検出比率信号との比を各
相ごとに求めて何れかの相において両者の比が比率判定
値から外れた場合に故障検出信号を出力する。
【0015】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態の例につ
いて図面を参照して詳細に説明する。
【0016】図1は本発明を適用した3相モータ制御装
置の一例を示すブロック図である。3相モータ4の制御
装置は、図3に示したものと同様に、入力の電流指令信
号Aと、3相モータ4に連結され3相モータ4の電気角
を得る位置検出器5の信号とを受け、電気角により決ま
る各相の電流比率に基づき各相の電流指令信号IU,I
V,IWを生成する3相分配器1と、3相モータ4の各
相の電流を検出する電流検出器3U,3V,3Wと、こ
の電流検出器3U,3V,3Wから出力された各相の電
流検出信号IU1,IV1,IW1と3相分配器1で生
成された各相の電流指令信号IU,IV,IWとの差分
を増幅し3相モータ4を駆動する増幅器2とから構成さ
れている。そして、このような制御装置の故障診断を司
る部分として、本実施例においては、3相分配器1で生
成された各相の電流指令信号IU,IV,IWを指令比
率信号IU0,IV0,IW0に換算する指令比率生成
器10と、電流検出器3U,3V,3Wから出力された
各相の電流検出信号IU1,IV1,IW1を検出比率
信号IU2,IV2,IW2に換算する検出比率生成器
11と、指令比率生成器10の指令比率信号IU0,I
V0,IW0と検出比率生成器11の検出比率信号IU
2,IV2,IW2とを入力し、各相ごとに両者の比を
求め、何れかの相において両者の比が比率判定値から外
れた場合に故障検出信号Cを出力する比率判定器12と
を備えている。
【0017】図2は、指令比率生成器10,検出比率生
成器11および比率判定器12の構成例を示すブロック
図である。
【0018】指令比率生成器10は、U相に対応する換
算器10U,V相に対応する換算器10VおよびW相に
対応する換算器10Wを有している。換算器10Uは、
下記の式(1)に示すように、3相分配器1で生成され
た各相の電流指令信号IU,IV,IWのうちの最大の
信号に対するU相の電流指令信号IUの比率を、U相の
指令比率信号IU0とする。同じく換算器10V,10
Wは、下記の式(2),(3)に示すように、3相分配
器1で生成された各相の電流指令信号IU,IV,IW
のうちの最大の信号に対するV相,W相の電流指令信号
IV,IWの比率を、V相,W相の指令比率信号IV
0,IW0とする。つまり、電流指令信号IU,IV,
IWのうちの最大のものの指令比率信号を1とし、残り
の電流指令信号の指令比率信号は最大のものを1とした
場合の比となる。
【0019】 IU0=IU/[IU,IV,IW]MAX …(1) IV0=IV/[IU,IV,IW]MAX …(2) IW0=IW/[IU,IV,IW]MAX …(3)
【0020】検出比率生成器11は、U相に対応する換
算器11U,V相に対応する換算器11VおよびW相に
対応する換算器11Wを有している。換算器11Uは、
下記の式(4)に示すように、電流検出器3U,3V,
3Wから出力された各相の電流検出信号IU1,IV
1,IW1のうちの最大の信号に対するU相の電流検出
信号IU1の比率を、U相の検出比率信号とする。同じ
く換算器11V,11Wは、下記の式(5),(6)に
示すように、電流検出器3U,3V,3Wから出力され
た各相の電流検出信号IU1,IV1,IW1のうちの
最大の信号に対するV相,W相の電流検出信号IV1,
IW1の比率を、V相,W相の検出比率信号とする。つ
まり、電流検出信号IU1,IV1,IW1のうちの最
大のものの検出比率信号を1とし、残りの電流検出信号
の検出比率信号は最大のものを1とした場合の比とな
る。
【0021】 IU2=IU1/[IU1,IV1,IW1]MAX …(4) IV2=IV1/[IU1,IV1,IW1]MAX …(5) IW2=IW1/[IU1,IV1,IW1]MAX …(6)
【0022】比率判定器12は、U相に対応する換算器
12Uおよび判定器13Uと、V相に対応する換算器1
2Vおよび判定器13Vと、W相に対応する換算器12
Wおよび判定器13Wと、論理和(オア)回路14とを
有している。
【0023】換算器12Uは、U相の指令比率信号IU
0とU相の検出比率信号IU2との比「IU0/IU
2」を求め、判定器13Uは下記の式(7)に示すよう
に、比「IU0/IU2」が1−Bより大かつ1+Bよ
り小の範囲に収まっているか否かを判定し、その範囲内
に収まっていなければ故障検出信号を出力する。ここ
で、Bは予め定められた比率判定許容値である。また、
換算器12Vは、V相の指令比率信号IV0とV相の検
出比率信号IV2との比「IV0/IV2」を求め、判
定器13Vは下記の式(8)に示すように、比「IV0
/IV2」が1−Bより大かつ1+Bより小の範囲に収
まっているか否かを判定し、その範囲内に収まっていな
ければ故障検出信号を出力する。さらに、換算器12W
は、W相の指令比率信号IW0とW相の検出比率信号I
W2との比「IW0/IW2」を求め、判定器13Wは
下記の式(9)に示すように、比「IW0/IW2」が
1−Bより大かつ1+Bより小の範囲に収まっているか
否かを判定し、その範囲内に収まっていなければ故障検
出信号を出力する。
【0024】 1−B<IU0/IU2<1+B …(7) 1−B<IV0/IV2<1+B …(8) 1−B<IW0/IW2<1+B …(9) B;比率判定許容値
【0025】そして論理和回路14は、判定器13U,
13V,13Wの出力の論理和条件信号を故障検出信号
Cとする。
【0026】次に本実施例の動作について説明する。
【0027】図1において、3相分配器1は、入力の電
流指令信号Aと3相モータ4の電気角を得る位置検出器
5の信号とを受け、電気角より決まる各相の電流比率に
基づき各相の電流指令信号IU,IV,IWを次式(1
0),(11),(12)に示すように生成する。
【0028】 IU=A・SIN(ωT+Uθ) …(10) IV=A・SIN(ωT+Vθ) …(11) IW=A・SIN(ωT+Wθ) …(12) 但し、 A;電流指令値 ω;モータの電気角 Uθ,Vθ,Wθ;位相であり、各相の位相差は120
°である。
【0029】そして、3相分配器1で生成された各相の
電流指令信号IU,IV,IWと、増幅器2と3相モー
タ4との間に設けられた電流検出器3U,3V,3Wで
検出された各相の電流検出信号IU1,IV1,IW1
との差分が、増幅器2によって増幅されて3相モータ4
に供給され、3相モータ4が駆動される。
【0030】このような3相モータ4の制御が行われて
いる期間中、指令比率生成器10は図2の換算器10
U,10V,10Wによって、電流指令信号IU,I
V,IWを指令比率信号IU0,IV0,IW0に変換
して比率判定器12に出力し、検出比率生成器11は図
2の換算器11U,11V,11Wによって、電流検出
信号IU1,IV1,IW1を検出比率信号IU2,I
V2,IW2に変換して比率判定器12に出力し、比率
判定器12は図2の換算器12U,12V,12Wによ
って、比「IU0/IU2」,「IV0/IV2」,
「IW0/IW2」を求めると共に、判定器13U,1
3V,13Wによってそれぞれの比が1−B〜1+Bの
範囲内に収まっているか否かを判定している。
【0031】電流検出器3U,3V,3Wが全て正常で
あり、また要素をつなぐ経路にも断線がない等、全て正
常な場合は、電流検出信号IU1,IV1,IW1は、
3相分配器1で生成された電流指令信号IU,IV,I
Wに良く追従している。このため、指令比率生成器10
で生成された指令比率信号IU0と検出比率生成器11
で生成された検出比率信号IU2との比、指令比率生成
器10で生成された指令比率信号IV0と検出比率生成
器11で生成された検出比率信号IV2との比、指令比
率生成器10で生成された指令比率信号IW0と検出比
率生成器11で生成された検出比率信号IW2との比
は、それぞれほぼ1に近い値になり、比率判定器12の
判定器13U,13V,13Wではそれぞれの比が1−
B〜1+Bの範囲内であると判定し、論理和回路14は
故障検出信号Cを出力しない。
【0032】しかし、例えば電流検出器3Uが0A(ア
ンペア)相当の検出電流信号IU1を出力する状態で故
障した場合、3相分配器1の生成する指令電流信号I
U,IV,IWの比率が変わらず、従って指令比率生成
器10で生成されている指令比率信号IU0,IV0,
IW0が変わらないのに対し、検出比率生成器11で生
成されている検出比率信号IU2,IV2,IW2が変
わる。つまり、故障直前に電流検出信号IU1がIU
1,IV1,IW1のうちで最大であったとすればIU
2,IV2,IW2の全てが変わり、電流検出信号IU
1が最大でなかった場合でも少なくともIU2が変わ
る。このため、比「IU0/IU2」,「IV0/IV
2」,「IW0/IW2」の少なくとも1つは1−B〜
1+Bの範囲外となり、そのことが比率判定器12の判
定器13U,13V,13Wで検出され、論理和回路1
4から故障検出信号Cが出力されることになる。
【0033】他の電流検出器3V,3Wが故障した場合
や要素間をつなぐ経路が断線した場合にも同様に速やか
に故障検出信号Cが出力される。
【0034】なお、故障検出信号Cが出力された場合、
3相モータ4の通電電流を直ちに0にする。これは、故
障検出信号Cを3相分配器1に入力しておき、故障検出
信号Cが発生した場合に3相分配器1が直ちに指令電流
信号IU,IV,IWの全てを0にすることで可能であ
る。勿論、故障検出信号Cの発生時にソフトウェア的に
入力の電流指令を0にすることでも行える。
【0035】以上の実施例における指令比率生成器10
および検出比率生成器11では、入力のうちの最大のも
のを分母としたが、入力の和を分母として各信号を生成
するようにしても良い。即ち、指令比率生成器10中の
換算器10U,10V,10Wは、下記の式(13),
(14),(15)によって各相の指令比率信号IU
0,IV0,IW0を生成し、検出比率生成器11中の
換算器11U,11V,11Wは、下記の式(16),
(17),(18)によって各相の検出比率信号IU
2,IV2,IW2を生成するようにしても良い。
【0036】 IU0=IU/(IU+IV+IW) …(13) IV0=IV/(IU+IV+IW) …(14) IW0=IW/(IU+IV+IW) …(15) IU2=IU1/(IU1+IV1+IW1) …(16) IV2=IV1/(IU1+IV1+IW1) …(17) IW2=IW1/(IU1+IV1+IW1) …(18)
【0037】
【発明の効果】モータ電流は、制御装置の増幅器の増幅
率,印加電圧,モータ回転による誘起電圧等の変化に影
響を受けるが、各相の電流比率は影響を受けないため、
指令電流比率に良く追従する。このため、電流の各相の
指令比率とモータの各相の検出比率とで比較判定する本
発明によれば、定格電流値以内で安定している時は勿論
のこと、電流検出器に故障が発生した場合や経路断線等
が生じた場合の電流変化の過渡期においても支障なく故
障判定を実施することができ、3相モータ制御装置の故
障を速やかに検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した3相モータ制御装置の一例を
示すブロック図である。
【図2】指令比率生成器,検出比率生成器および比率判
定器の構成例を示すブロック図である。
【図3】従来技術のブロック図である。
【符号の説明】
1…3相分配器 2…増幅器 3U,3V,3W…電流検出器 4…3相モータ 5…位置検出器 10…指令比率生成器 10U,10V,10W…換算器 11…検出比率生成器 11U,11V,11W…換算器 12…比率判定器 12U,12V,12W…換算器 13U,13V,13W…判定器 14…論理和回路 IU,IV,IW…各相の電流指令信号 IU0,IV0,IW0…各相の指令比率信号 IU1,IV1,IW1…各相の電流検出信号 IU2,IV2,IW2…各相の検出比率信号 A…電流指令信号 B…比率判定許容値 C…故障検出信号

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力の電流指令信号と、3相モータに連
    結され3相モータの電気角を得る位置検出器の信号とを
    受け、電気角により決まる各相の電流比率に基づき各相
    の電流指令信号を生成する3相分配器と、3相モータの
    各相の電流を検出する電流検出器と、この電流検出器か
    ら出力された各相の電流検出信号と前記3相分配器で生
    成された各相の電流指令信号との差分を増幅し3相モー
    タを駆動する増幅器とを有する3相モータ制御装置にお
    いて、 前記3相分配器で生成された各相の電流指令信号を指令
    比率信号に換算する指令比率生成器と、 前記電流検出器から出力された各相の電流検出信号を検
    出比率信号に換算する検出比率生成器と、 前記指令比率生成器の指令比率信号と前記検出比率生成
    器の検出比率信号との比を各相ごとに求め、何れかの相
    において両者の比が比率判定値から外れた場合に故障検
    出信号を出力する比率判定器とを備えることを特徴とす
    る3相モータ制御装置の故障診断方式。
  2. 【請求項2】 前記指令比率生成器は、前記3相分配器
    で生成された各相の電流指令信号のうちの最大の信号に
    対する各相の電流指令信号の比率を、各相の指令比率信
    号とする換算器を有し、 前記検出比率生成器は、前記電流検出器から出力された
    各相の電流検出信号のうちの最大の信号に対する各相の
    電流検出信号の比率を、各相の検出比率信号とする換算
    器を有することを特徴とする請求項1記載の3相モータ
    制御装置の故障診断方式。
  3. 【請求項3】 前記指令比率生成器は、前記3相分配器
    で生成された各相の電流指令信号の和に対する各相の電
    流指令信号の比率を、各相の指令比率信号とする換算器
    を有し、 前記検出比率生成器は、前記電流検出器から出力された
    各相の電流検出信号の和に対する各相の電流検出信号の
    比率を、各相の検出比率信号とする換算器を有すること
    を特徴とする請求項1記載の3相モータ制御装置の故障
    診断方式。
  4. 【請求項4】 前記比率判定器は、前記指令比率生成器
    の指令比率信号と前記検出比率生成器の検出比率信号と
    の比を各相ごとに求める換算器と、 該換算器で各相ごとに求められた比が予め定められた比
    率判定値から外れているか否かを調べる判定器と、 何れかの相において両者の比が比率判定値から外れてい
    た場合に故障検出信号を出力する論理和回路とを有する
    ことを特徴とする請求項1,2または3記載の3相モー
    タ制御装置の故障診断方式。
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