JP2830584B2 - 定電圧ダイオード - Google Patents

定電圧ダイオード

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JP2830584B2
JP2830584B2 JP4040315A JP4031592A JP2830584B2 JP 2830584 B2 JP2830584 B2 JP 2830584B2 JP 4040315 A JP4040315 A JP 4040315A JP 4031592 A JP4031592 A JP 4031592A JP 2830584 B2 JP2830584 B2 JP 2830584B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は定電圧ダイオードに関
し、特にペレットの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の定電圧ダイオードは図3に示すよ
うにリードフレーム9上にマウント材8でN型半導体基
板1が固定されており、N型半導体基板1にP型不純物
領域2を設けてPN接合5を形成し、表電極7で外部と
電気的接続をとっていた。
【0003】かかる構成の定電圧ダイオードをサージ吸
収用に使用した場合、リードフレーム9の側に正電圧を
印加し、表電極1側に負電圧を印加すると、PN接合5
がツェナー電圧でブレイクダウンし、PN接合5が発熱
する。さらに過大なサージが加わると発熱が急上昇し、
PN接合5が破壊に至る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来の定電圧ダイ
オードでは過大なサージが印加された場合、PN接合5
で発生した熱はPN接合5周辺の熱放散が良いため、図
4のbに示すように中央部に集中し、PN接合5のブレ
イクダウンが不均一となり、電流集中により中央部が破
壊に至るという問題点がある。
【0005】
【問題を解決するための手段】本願発明の第1の要旨
は、第1導電型の半導体基板に設けられ定電圧ダイオ
ードにおいて、前記第1導電型の半導体基板の1主面
所定領域に第1の第2導電型不純物領域が形成され、前
記第1の第2導電型不純物領域の周囲の前記1主面およ
び前記第1の第2導電型不純物領域に接触し前記第1の
第2導電型不純物領域より不純物濃度の高い第2の第2
導電型不純物領域が形成されていること、第2の要旨
は、第1導電型の半導体基板の1主面土に第1の第2導
電型不純物領域が形成され、前記第1の第2導電型不純
物領域の中央部の前記半導体基板内に、前記第1の第2
導電型不純物領域より不純物濃度の低い第2の第2導電
型不純物領域が形成されていることである。
【0006】
【発明の作用】上記構成の定電圧ダイオードでは、過大
なサージが印加されると、中央部の耐圧が高いので、一
様にブレイクダウンする。
【0007】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
説明する。図1は本発明の第1実施例を示すペレットの
断面図である。
【0008】リードフレーム9上にマウント材8でN型
半導体基板1が固定され、酸化膜6が形成されている。
拡散によりN型半導体基板1に第1P型不純物領域2と
第1P型不純物領域2より不純物濃度の低い第2P型不
純物領域3を設けている。したがって半導体基板1と第
2P型不純物領域3との接合5のブレイクダウン耐圧は
基板1と第1P型不純物領域2との接合4のブレイクダ
ウン耐圧より高くなっている。表電極7により外部と電
気的接続を行っている。
【0009】図2は本発明の第2実施例のペレットを示
す断面図である。第2実施例ではPN接合12をN型半
導体基板1とP型多結晶シリコン膜10で形成してい
る。この実施例ではP型多結晶シリコン膜10より不純
物濃度の低いP型不純物領域11を設け、中央部に接合
12より耐圧の高い接合13の領域を形成している。ガ
ードリング14の接合は接合12,接合13をおもにブ
レイクダウンさせるためで、ガードリング接合耐圧は接
合12及び接合13より十分に高い。
【0010】以上より、過大なサージがPN接合に加わ
った場合でも中央部のPN接合の耐圧が高いため、中央
部には電流が集中せず、周辺のPN接合にストレスが分
散され、図4のaに示すようにペレット中央部の局部的
な発熱も抑えられる。したがって、サージに対し高耐量
が期待できる。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、基板とP
N接合を形成する反対の導電型の不純物領域の中央に、
反対の導電型の不純物領域より不純物濃度の低い領域を
設け、基板とPN接合を形成することにより、サージ印
加によるペレット中央への電流集中を防ぎ、高耐量な定
電圧ダイオードが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す断面図である。
【図3】従来例の断面図である。
【図4】ペレットの表面温度分布例を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1 N型半導体基板 2 P型不純物領域I 3 P型不純物領域II 4 接合I 5 接合II 6 酸化膜 7 表電極 8 マウント材 9 リードフレーム 10 P型多結晶シリコン 11 P型不純物領域 12 接合I 13 接合II 14 ガードリング

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体基板に設けられた定
    電圧ダイオードにおいて、前記第1導電型の半導体基板
    の1主面の所定領域に第1の第2導電型不純物領域が形
    成され、前記第1の第2導電型不純物領域の周囲の前記
    1主面および前記第1の第2導電型不純物領域に接触し
    前記第1の第2導電型不純物領域より不純物濃度の高い
    第2の第2導電型不純物領域が形成されていることを特
    徴とする定電圧ダイオード。
  2. 【請求項2】 第1導電型の半導体基板の1主面上に第
    1の第2導電型不純物領域が形成され、前記第1の第2
    導電型不純物領域の中央部の前記半導体基板内に、前記
    第1の第2導電型不純物領域より不純物濃度の低い第2
    の第2導電型不純物領域が形成されていることを特徴と
    する定電圧ダイオード。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2570022B2 (ja) * 1991-09-20 1997-01-08 株式会社日立製作所 定電圧ダイオード及びそれを用いた電力変換装置並びに定電圧ダイオードの製造方法

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