JP2829388B2 - 脂肪細胞への細胞分化促進用組成物 - Google Patents

脂肪細胞への細胞分化促進用組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脂肪細胞への細胞
分化を促進させる組成物に関し、詳しくは前駆脂肪細胞
に作用し、脂肪細胞への分化を促進する性質を有する組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】生体内において、脂質代謝を中心に活発
な代謝機能を有する細胞としては、脂肪細胞がある。こ
の脂肪細胞は、前駆脂肪細胞に対して特定の誘導因子
(分化調節作用を有する物質)が働きかけることにより
形成されるものである。前駆脂肪細胞は、糖や脂質を処
理する能力が著しく弱いが、細胞分化を起こして脂肪細
胞へ分化すると、糖や脂質を処理する能力が高くなり、
しかもインスリンなどのホルモンに対する感受性も獲得
する。生体内ホルモンである成長ホルモン,インスリン
などが脂肪細胞への分化を促進する作用を有しているこ
とは既に知られている。ところで、前駆脂肪細胞の脂肪
細胞への分化を引き起こさせる物質は、生体内におい
て、インスリンなどのホルモンによく反応し、糖や脂質
の代謝を活発にして血液中の糖および脂質濃度を低下さ
せる可能性がある。そのため、このような脂肪細胞への
分化を引き起こす物質は、糖尿病や高脂血症などの種々
の疾病の治療薬となる可能性がある。前述の如く、脂肪
細胞では糖・脂質代謝を中心に活発な代謝機能が行われ
ているが、食生活の乱れ等が原因で機能不全になると、
糖尿病、高脂血症、高血圧、痛風、虚血性心疾患、脂肪
肝、胆石症、月経異常、不妊症等の様々な疾病がもたら
されるおそれがある。
【0003】脂肪細胞への細胞分化を促進させる物質と
しては、前記ホルモンの他に糖尿病薬として開発中のピ
オグリタゾン(pioglitazone)が報告されている(Sand
ouk,T. et al., American journal of physiology, 33,
C1600-C1608, 1993 )。この報告によると、前駆脂肪
細胞の脂肪細胞への分化を促進させると、脂肪組織等の
末梢(脂肪組織)でのインスリン活性を高めることにな
り、それで血糖値が低下すると考えられている。このよ
うなタイプの糖尿病薬は今までにないもので、注目され
ている。また、この他にも、クロフィブラート(clofib
rate)等は、高脂血症治療薬として同様の作用があるこ
とが解明されている。(P. Verrando et al., Biochimic
a et Biophysica Acta, 663, 255-265, 1981、R.Brande
s et al., Biochimica et Biophysica Acta, 877, 314-
321, 1986 、R.Brandes et al., Life sciences,40, 93
5-941, 1987) しかし、ピオグリタゾンやクロフィブラートのような合
成化合物を使用した場合に、副作用を起こす可能性があ
り、大きな問題を抱えている。
【0004】本発明者らは漢方薬の成分中に分化を促進
する物質が存在することを見出し、さらにバナナの抽出
物やニンジンの抽出物であるβ−カロテンにも、生体内
ホルモン等と同様な細胞分化促進、抑制作用があること
を究明している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、これ
までの研究結果を踏まえて、安全性の点で全く心配のな
い天然物の中から、脂肪細胞の分化を促進する作用を有
する物質を開発することである。その結果、大豆抽出液
に該活性があることを見出し、その有効成分がイソフラ
ボン類であることを究明した。本発明は、かかる知見に
基づいて完成されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、脂肪細胞への細胞分化を促進するために有効な量の
イソフラボン類を含有させたことを特徴とする脂肪細胞
への細胞分化促進用組成物である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に用いるイソフラボン類
は、大豆に含まれる成分であり、具体的にはダイゼイン
(daidzein), ダイジン(daidzin),ジェニステイン(genis
tein) およびジェニスチン(genistin)があり、これらを
単独で、もしくは2種以上を適宜組み合わせて使用する
ことができる。組成物中のイソフラボン類の含量は、基
本的には脂肪細胞への細胞分化を促進するために有効な
量であるが、具体的には当該組成物の用途等を考慮して
決定すべきである。例えば、組成物が医薬品として、注
射もしくは点滴用である場合は、イソフラボン類を0.
02〜1,000,000μg/ml(g)含有させる
ことが必要である。また、組成物が食品,医薬品などと
して、固形状,粉末状,顆粒状,ペースト状などの形態
で経口投与用として用いられる場合は、イソフラボン類
を5〜1,000mg/ml(g)含有させることが必
要である。また、組成物が家畜用飼料であり、固形状,
液状,粉末状,顆粒状,ペースト状などの形態で用いら
れる場合は、イソフラボン類を5〜1,000mg/m
l(g)含むようにすべきである。上記のいずれの用途
に用いる場合であっても、組成物中のイソフラボン類が
下限未満であると、脂肪細胞における十分な脂肪細胞分
化促進作用が得られず、上限を超える量を加えても、そ
れに相当する効果を奏することができない。
【0008】イソフラボン類は、市販品を用いてもよい
が、例えば大豆から抽出することによって得ることがで
きる。抽出はメタノール,エタノール,ブタノール,ジ
エチルエーテル等の有機溶媒を使用して常法により行え
ばよく、その1例を以下に示す。粉砕大豆1kgにメタ
ノール等の有機溶媒1〜3リットル加え、加熱還流抽出
を行い、抽出液を得る。この液を濃縮、乾固したものに
水とn−ブタノール等の有機溶媒を各々100〜1,0
00ml程度加え、攪拌する。その後、静置して水層と
ブタノール層に分離させる。次いで、ブタノール層を濃
縮、乾固し、これにジエチルエーテル等の有機溶媒を加
え攪拌する。その後、遠心分離し、得られた沈澱物にエ
ーテルを加えて可溶物を除去する。このようにして得ら
れたエーテル不溶物(沈澱物)をイソフラボン類含有画
分として回収する。さらに、必要に応じてクロマトグラ
フィーなどの常法に従い各成分に分画する。イソフラボ
ン類が含まれていることは、薄層クロマトグラフィー等
によって確認することができる。
【0009】このようにして大豆から抽出したイソフラ
ボン類は、脂肪細胞における優れた細胞分化促進作用を
示す。インスリンとの共存によって、その効果は一層顕
著になる。
【0010】本発明の組成物において、イソフラボン類
は市販の純品をそのまま用いることもでき、あるいは、
前記したように、豆科植物名とから抽出した粗製物や精
製物を使用してもよい。必要に応じて、増量剤,安定
剤,賦形剤などの常用の成分を適宜配合したりして組成
物を調製することができる。また、この組成物は用途等
を考慮して前述したような様々な形態として用いる。本
発明の細胞分化促進用組成物は、経口投与,静脈注射な
どの方法によって生体内に投与することにより、前駆脂
肪細胞を脂肪細胞ヘ分化させ、糖および脂質の代謝を活
性化する。これに伴って、血中の糖や脂質の低下が起こ
り、糖尿病や高脂血症などの疾病の改善が期待される。
さらに、家畜などに摂取させて脂肪細胞を増加させ、高
脂肪肉(霜降り肉など)を生産させる効果のあることか
ら、この組成物を飼料に添加して用いることができる。
ホルモン類や合成化合物は、副作用の点で問題が大きい
が、本発明の細胞分化促進用組成物は、大豆に含まれる
食品天然成分を有効成分とするものであり、安全性に全
く心配がない。また、大豆やその加工品または抽出成分
等を主成分とした機能性食品あるいは医薬品を開発する
こともできる。
【0011】
【実施例】次に、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれらによって制限されるものではない。 製造例1 粉砕大豆1kgにメタノールを3リットル加え、加熱還
流抽出を行い、得られた抽出液をロータリーエバポレー
ターで濃縮、乾固した。次に、この濃縮、乾固したもの
に水とn−ブタノールをそれぞれ500mlずつ加えて
振とう、攪拌した後、静置して水層とブタノール層に分
離させた。ブタノール層を減圧乾固し、これにジエチル
エーテルを加えて振とう、攪拌した。しかる後、遠心分
離(3,000rpm、10分間)し、上清のエーテル
可溶物を除いて得られた沈澱物にさらにエーテルを加え
て可溶物を除く操作を数回行った。このようにして得ら
れたエーテル不溶物をイソフラボン類含有画分として回
収した。
【0012】製造例2 製造例1で得た画分を逆相HPLC(ODSカラムを用
いアセトニトリルの濃度を0〜50%に変化させる0.
1%トリフルオロ酢酸を含む水溶液でグラジエント溶
出、262nmの吸収で検出)にてダイゼイン、ダイジ
ン、ジェニステインおよびジェニスチンの各成分を得
た。
【0013】実施例1 マウス由来の前駆脂肪細胞3T3−L1を6穴マルチプ
レートを用いて10%牛胎児血清を含むDME培地(ダ
ルベッコ変法イーグル培地)で37℃で培養した。な
お、培地は2〜3日毎に交換した。細胞が密集状態に達
した後、以下の代表的な試薬で分化誘導を行った。すな
わち、培地にデキサメタゾン,メチルイソブチルキサン
チンおよびインスリンの3種類の混合液(DMI)ある
いはインスリン(Ins)を添加することによって、分
化誘導処理した。このとき、製造例2で得たダイゼイン
も添加した。分化誘導処理は2日間行い、その後は元の
培地で培養を続けたが、インスリンとダイゼインは培地
交換のときに添加し続けた。約1週間後、脂肪細胞への
分化の指標となる培地中のグリセロール−3−リン酸脱
水素酵素活性(以下、GPDH活性と略称する。)を定
量した。この酵素は、糖および脂質代謝における重要な
酵素であり、前駆脂肪細胞が分化して脂肪細胞になる
と、活性が上昇する。したがって、この酵素活性が上昇
すれば、分化が起こっていることになる。
【0014】結果を図1に示す。なお、図中のBasal は
分化誘導処理を行わなかった場合、DMIは前記3種類
の混合液による分化誘導処理を行った場合、Insはイ
ンスリンによる分化誘導処理を行った場合をそれぞれ示
す。また、図中の数値は、インスリンによる分化誘導処
理を行った場合のGPDH活性を基準(1倍)として各
種濃度のダイゼインにより生じたGPDH活性を比較し
た相対値である。図から明らかなように、ダイゼインは
濃度依存的にGPDH活性を高める。
【0015】実施例2 ダイゼインの代わりにダイジンを使用したこと以外は実
施例1と同様に行った。得られた結果を図1に示す。G
PDH活性は、ダイジンの濃度が100μMのとき最も
高い。
【0016】実施例3 ダイゼインの代わりにジェニステインを使用したこと以
外は実施例1と同様に行った。得られた結果を図1に示
す。ダイゼインと同様に、ジェニステインも濃度依存的
にGPDH活性を高める。
【0017】実施例4 ダイゼインの代わりにジェニスチンを使用したこと以外
は実施例1と同様に行った。得られた結果を図1に示
す。GPDH活性は、ジェニスチンの濃度が低いほど高
い。
【0018】実施例5 DMIあるいはInsを添加しない無添加の培地を用
い、これに製造例2で得たダイゼインのみを添加し、分
化誘導を行ったこと以外は、実施例1と同様に行った。
なお、ダイゼインの濃度を30μMとしたときのGPD
H活性を測定した。また、対照として、無添加の培地の
みのGPDH活性を用いた。得られた結果を第1表に示
す。表から明らかなように、ダイゼインを添加すること
によって、GPDH活性は対照よりも著しく高められ、
ダイゼイン自体に細胞分化促進効果があることが明白で
ある。
【0019】実施例6 ダイゼインの代わりにダイジンを使用したこと以外は実
施例5と同様に行った。結果を第1表に示す。表から明
らかなように、ダイジンを添加することによって、GP
DH活性は対照よりも著しく高められ、ダイジン自体に
細胞分化促進効果があることがわかった。
【0020】実施例7 ダイゼインの代わりにジェニステインを使用したこと以
外は実施例5と同様に行った。ジェニステインの濃度
は、30μMを用いて、GPDH活性を測定した。得ら
れた結果を第1表に示す。表から明らかなように、ジェ
ニステインの添加によって、GPDH活性は対照よりも
著しく高められ、ジェニステイン自体に細胞分化促進効
果があることがわかった。
【0021】実施例8 ダイゼインの代わりにジェニスチンを使用したこと以外
は実施例5と同様に行った。得られた結果を第1表に示
す。表から明らかなように、ジェニスチンを添加するこ
とによって、GPDH活性は対照よりも著しく高めら
れ、ジェニスチン自体に細胞分化促進効果があることが
明白である。
【0022】
【表1】 a)サンプル濃度は30μM b)平均値±標準偏差 c)対照を100%としたときの値
【0023】実施例9 GPDH活性測定の代わりに細胞内の蓄積脂肪量(以
下、TGと略称する。)を測定したこと以外は実施例1
と同様に行った。脂肪細胞への分化が起こることにより
細胞内に脂肪が蓄積されるので、TGは分化の指標とな
る。結果を図2に示す。なお、図中の記号や数値は図1
と同じ意味である。図から明らかなように、ダイゼイン
は濃度依存的にTGを高める。
【0024】実施例10 ダイゼインの代わりにダイジンを使用したこと以外は実
施例9と同様に行った。得られた結果を図2に示す。ダ
イジンの濃度が100μMおよび300μMのとき、T
Gが増加する。
【0025】実施例11 ダイゼインの代わりにジェニステインを使用したこと以
外は実施例9と同様に行った。得られた結果を図2に示
す。ジェニステインの濃度が300μMのときにTGは
最も多い。
【0026】実施例12 ダイゼインの代わりにジェニスチンを使用したこと以外
は実施例9と同様に行った。得られた結果を図2に示
す。ジェニスチンの濃度が100μMのときにTGは最
も多い。
【0027】製造例3 粉砕大豆1kgにメタノールを3リットル加え、加熱還
流抽出を行い、大豆抽出液を得た。
【0028】比較例1 マウス由来の前駆脂肪細胞3T3−L1を6穴マルチプ
レートを用いて10%牛胎児血清を含むDME培地(ダ
ルベッコ変法イーグル培地)で37℃で培養した。な
お、培地は2〜3日毎に交換した。約1週間後、細胞内
のTGを測定したところ、5.9μg/wellであっ
た。
【0029】実施例13 マウス由来の前駆脂肪細胞3T3−L1を6穴マルチプ
レートを用いて10%牛胎児血清を含むDME培地(ダ
ルベッコ変法イーグル培地)で37℃で培養した。な
お、培地は2〜3日毎に交換した。細胞が密集状態に達
した後、脂肪細胞への分化を誘導するために、培地に製
造例3で得た大豆抽出液100μg/mlを添加した。
約1週間後、細胞内のTGを測定したところ、7.8μg
/wellであった。培地に何も添加しなかった比較例
1の結果と比べ、TG量が増加したことから、イソフラ
ボン類を含む大豆抽出液は脂肪細胞の分化を促進する作
用があることが証明された。
【0030】比較例2 大豆抽出液の代わりにインスリン10-6Mを添加したこ
と以外は、実施例13と同様に行った。その結果、細胞
内のTGは7.2μg/wellであった。
【0031】実施例14 大豆抽出液100μg/mlと共にインスリン10-6
を添加したこと以外は実施例13と同様に行った。その
結果、細胞内のTGは11.6μg/wellであった。
このように、大豆抽出物のみを添加した実施例13の結
果およびインスリンのみを添加した比較例2の結果と比
較して高い測定値が得られたことから、大豆抽出液にイ
ンスリンを共存させることにより、単独使用の場合より
も効果が向上することがわかった。
【0032】
【発明の効果】本発明の細胞分化促進用組成物は、前駆
脂肪細胞の脂肪細胞への分化を促進して糖および脂質の
代謝を活性化し、血中の糖および脂質濃度を低下させる
作用がある。したがって、この組成物は経口投与、静脈
注射などの方法によって生体内投与することにより、糖
尿病や高脂血症等の疾病の改善を図ることが可能であ
る。また、イソフラボン類を含有する大豆、その加工品
や抽出成分等を用いて機能性食品、医薬品を開発するこ
とができる。また、脂肪細胞への分化を促進させ脂肪細
胞を増加させることより、家畜の高脂肪肉(霜降り肉な
ど)を生産することができることから、飼料を開発する
ことができる。しかも、この組成物の有効成分は大豆に
含まれる食品天然成分であり、安全性の上で全く問題が
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 GPDH活性より評価したイソフラボン類の
細胞分化に及ぼす影響を示す。
【図2】 蓄積脂肪量より評価したイソフラボン類の細
胞分化に及ぼす影響を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 9/08 A61K 9/08 E 31/70 ADN 31/70 ADN // A61K 35/78 35/78 J C07D 311/36 C07D 311/36 C07H 17/07 C07H 17/07 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 311/26 - 311/40 C07H 17/065 - 17/075 A61K 31/35 CA(STN) REGISTRY(STN) EPAT(QUESTEL) WPI/L(QUESTEL)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂肪細胞への細胞分化を促進するために
    有効な量のイソフラボン類を含有させたことを特徴とす
    る脂肪細胞への細胞分化促進用組成物。
  2. 【請求項2】 イソフラボン類が、ダイゼイン,ダイジ
    ン,ジェニステインおよびジェニスチンのうちの少なく
    とも1種である請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 組成物が、注射もしくは点滴用であり、
    イソフラボン類を0.02〜1,000,000μg/
    ml(g)含む請求項1記載の組成物。
  4. 【請求項4】 組成物が、経口投与用であり、イソフラ
    ボン類を5〜1,000mg/ml(g)含む請求項1
    記載の組成物。
  5. 【請求項5】 組成物が、家畜用飼料であり、イソフラ
    ボン類を5〜1,000mg/ml(g)含む請求項1
    記載の組成物。
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