JP2829139B2 - 光学的記録再生装置 - Google Patents
光学的記録再生装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、情報記録媒体に記
録、再生する光学的記録再生装置に関し、特にそのトラ
ッキング追従誤差検出に関するものである。
録、再生する光学的記録再生装置に関し、特にそのトラ
ッキング追従誤差検出に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は例えば特開昭63ー288429
号公報に記載された従来の光学的記録再生装置における
トラッキング誤差検出部の構成を示す図である。図にお
いて、(1)はレーザ光源であるレーザダイオード(L
D)であり、LD(1)からのビーム出射方向に、LD
(1)から出射されたビームを平行ビームに変換するコ
リメーターレンズ(2)、偏向ビームスプリッタ
(3)、λ/4板(4)(ここで、λはビームの波
長)、対物レンズ(5)および情報記録媒体(6)が順
次に配置されている。ここで、コリメーターレンズ
(2)、偏向ビームスプリッタ(3)、λ/4板(4)
および対物レンズ(5)で集光光学系を構成している。
LD(1)から出射したビームはコリメーターレンズ
(2)で平行ビームに変換され、偏向ビームスプリッタ
(3)およびλ/4板(4)を通過して、対物レンズ
(5)により情報記録媒体(6)上に光スポットとして
集光される。また、情報記録媒体(6)からの反射ビー
ムは、対物レンズ(5)およびλ/4板(4)を通過
し、偏向ビームスプリッタ(3)から出射される。
号公報に記載された従来の光学的記録再生装置における
トラッキング誤差検出部の構成を示す図である。図にお
いて、(1)はレーザ光源であるレーザダイオード(L
D)であり、LD(1)からのビーム出射方向に、LD
(1)から出射されたビームを平行ビームに変換するコ
リメーターレンズ(2)、偏向ビームスプリッタ
(3)、λ/4板(4)(ここで、λはビームの波
長)、対物レンズ(5)および情報記録媒体(6)が順
次に配置されている。ここで、コリメーターレンズ
(2)、偏向ビームスプリッタ(3)、λ/4板(4)
および対物レンズ(5)で集光光学系を構成している。
LD(1)から出射したビームはコリメーターレンズ
(2)で平行ビームに変換され、偏向ビームスプリッタ
(3)およびλ/4板(4)を通過して、対物レンズ
(5)により情報記録媒体(6)上に光スポットとして
集光される。また、情報記録媒体(6)からの反射ビー
ムは、対物レンズ(5)およびλ/4板(4)を通過
し、偏向ビームスプリッタ(3)から出射される。
【0003】偏向ビームスプリッタ(3)からのビーム
出射方向には、偏向ビームスプリッタ(3)からの出射
ビームを収束する収束レンズ(7)およびその収束レン
ズ(7)により収束された出射ビームを2方向に分離す
るハーフプリズム(8)が配置されている。そのハーフ
プリズム(8)で分離された一方のビームは2分割光検
知器(トラッキングセンサ)(9)に光スポットとして
入射し、他方のビームは光位置検知器(フォーカスセン
サ)(10)に光スポットとして入射するように構成さ
れている。ここで、対物レンズ(5)、λ/4板
(4)、偏向ビームスプリッタ(3)、収束レンズ
(7)、ハーフプリズム(8)およびトラッキングセン
サ(9)によりトラッキングセンサ光学系を構成し、対
物レンズ(5)、λ/4板(4)、偏向ビームスプリッ
タ(3)、収束レンズ(7)、ハーフプリズム(8)お
よびフォーカスセンサ(10)によりフォーカスセンサ
光学系を構成している。
出射方向には、偏向ビームスプリッタ(3)からの出射
ビームを収束する収束レンズ(7)およびその収束レン
ズ(7)により収束された出射ビームを2方向に分離す
るハーフプリズム(8)が配置されている。そのハーフ
プリズム(8)で分離された一方のビームは2分割光検
知器(トラッキングセンサ)(9)に光スポットとして
入射し、他方のビームは光位置検知器(フォーカスセン
サ)(10)に光スポットとして入射するように構成さ
れている。ここで、対物レンズ(5)、λ/4板
(4)、偏向ビームスプリッタ(3)、収束レンズ
(7)、ハーフプリズム(8)およびトラッキングセン
サ(9)によりトラッキングセンサ光学系を構成し、対
物レンズ(5)、λ/4板(4)、偏向ビームスプリッ
タ(3)、収束レンズ(7)、ハーフプリズム(8)お
よびフォーカスセンサ(10)によりフォーカスセンサ
光学系を構成している。
【0004】トラッキングセンサ(9)は2つの受光面
(9a)(9b)から構成され、そのトラッキングセン
サ(9)にはそれぞれの受光面(9a)(9b)からの
光電流を電圧に変換するI−V変換器(11)(12)
が接続され、さらにI−V変換器(11)(12)の信
号を差動増幅する第1の差動増幅器(13)が接続され
ている。また、トラッキングセンサ(9)の分割線近傍
には、受光面(9a)(9b)がないため不感帯領域
(24)が形成されている。フォーカスセンサ(10)
は、バイアス電圧(14)を印加してやると、その受光
面に入射したビームの位置に応じて、2つの光電流の出
力(15)(16)を出力する。そのフォーカスセンサ
(10)には、その2つの出力(15)(16)を電圧
に変換するI−V変換器(17)(18)が接続され、
さらにI−V変換器(17)(18)の信号を差動増幅
する第2の差動増幅器(19)が接続されている。さら
にまた、第1および第2の差動増幅器(13)(19)
からの信号を差動増幅する第3の差動増幅器(20)が
接続され、その第3の差動増幅器(20)からTS信号
(21)が得られる。
(9a)(9b)から構成され、そのトラッキングセン
サ(9)にはそれぞれの受光面(9a)(9b)からの
光電流を電圧に変換するI−V変換器(11)(12)
が接続され、さらにI−V変換器(11)(12)の信
号を差動増幅する第1の差動増幅器(13)が接続され
ている。また、トラッキングセンサ(9)の分割線近傍
には、受光面(9a)(9b)がないため不感帯領域
(24)が形成されている。フォーカスセンサ(10)
は、バイアス電圧(14)を印加してやると、その受光
面に入射したビームの位置に応じて、2つの光電流の出
力(15)(16)を出力する。そのフォーカスセンサ
(10)には、その2つの出力(15)(16)を電圧
に変換するI−V変換器(17)(18)が接続され、
さらにI−V変換器(17)(18)の信号を差動増幅
する第2の差動増幅器(19)が接続されている。さら
にまた、第1および第2の差動増幅器(13)(19)
からの信号を差動増幅する第3の差動増幅器(20)が
接続され、その第3の差動増幅器(20)からTS信号
(21)が得られる。
【0005】次に、図4に示した従来の光学的記録再生
装置のトラッキング誤差検出の動作について説明する。
LD(1)から出射したビームにより、対物レンズ
(5)からみて情報記録媒体(6)の溝の凸部すなわち
トラック(6a)に信号の記録、再生が行われる。溝の
深さはLD(1)の出射ビームの波長λに対してλ/8
の光学的距離をもち、溝と溝間とからの両反射光にはπ
/2の位相差がある。そのことにより、情報記録媒体
(6)の溝を入射光が横断したときに、反射光のファー
フィールド像は変化する。
装置のトラッキング誤差検出の動作について説明する。
LD(1)から出射したビームにより、対物レンズ
(5)からみて情報記録媒体(6)の溝の凸部すなわち
トラック(6a)に信号の記録、再生が行われる。溝の
深さはLD(1)の出射ビームの波長λに対してλ/8
の光学的距離をもち、溝と溝間とからの両反射光にはπ
/2の位相差がある。そのことにより、情報記録媒体
(6)の溝を入射光が横断したときに、反射光のファー
フィールド像は変化する。
【0006】π/2の位相差をもつ溝の凸部中央にビー
ムが入射した場合、反射ビームのファーフィールド像
は、トラック(6a)からの回折によりその両端に光強
度の強いところができる。このとき、図5の(b)に示
すように、対物レンズ(5)の中心線と、トラッキング
センサ(9)の受光面(9a)(9b)の分割線と、フ
ォーカスセンサ(10)の中心とが互いに一致するよう
に位置決めされている。この場合、トラッキングセンサ
(9)の受光面(9a)(9b)のそれぞれで受光する
光強度が等しくなり、また、フォーカスセンサ(10)
で受光する位置が中心であるので出力(15)(16)
が等しくなり、図3中の点Bに示すように、第1および
第2の差動増幅器(13)(19)のそれぞれの出力が
ゼロとなり、TS信号(21)もゼロとなる。
ムが入射した場合、反射ビームのファーフィールド像
は、トラック(6a)からの回折によりその両端に光強
度の強いところができる。このとき、図5の(b)に示
すように、対物レンズ(5)の中心線と、トラッキング
センサ(9)の受光面(9a)(9b)の分割線と、フ
ォーカスセンサ(10)の中心とが互いに一致するよう
に位置決めされている。この場合、トラッキングセンサ
(9)の受光面(9a)(9b)のそれぞれで受光する
光強度が等しくなり、また、フォーカスセンサ(10)
で受光する位置が中心であるので出力(15)(16)
が等しくなり、図3中の点Bに示すように、第1および
第2の差動増幅器(13)(19)のそれぞれの出力が
ゼロとなり、TS信号(21)もゼロとなる。
【0007】対物レンズ(5)が情報記録媒体(6)の
ラジアル方向に並進変位した場合、その変位方向によっ
て図5の(a)または(c)に示すように、溝の凸部中
央にビームが入射したときの両端に強い光強度をもつフ
ァーフィールド像は、トラッキングセンサ(9)の受光
面(9a)(9b)に変位して受光され、フォーカスセ
ンサ(10)には反射ビームのスポット中心が変位して
受光される。このとき、図3中の点AまたはCに示すよ
うに、第1および第2の差動増幅器(13)(19)の
それぞれの出力は、それぞれスポット中心の変位方向と
変位量とから極性と大きさの等しいオフセットとなる。
これらを第3の差動増幅器(20)で差動増幅すること
によりオフセットが除去され、情報記録媒体(6)への
入射ビームが溝を横断したときだけのTS信号(21)
を得る。
ラジアル方向に並進変位した場合、その変位方向によっ
て図5の(a)または(c)に示すように、溝の凸部中
央にビームが入射したときの両端に強い光強度をもつフ
ァーフィールド像は、トラッキングセンサ(9)の受光
面(9a)(9b)に変位して受光され、フォーカスセ
ンサ(10)には反射ビームのスポット中心が変位して
受光される。このとき、図3中の点AまたはCに示すよ
うに、第1および第2の差動増幅器(13)(19)の
それぞれの出力は、それぞれスポット中心の変位方向と
変位量とから極性と大きさの等しいオフセットとなる。
これらを第3の差動増幅器(20)で差動増幅すること
によりオフセットが除去され、情報記録媒体(6)への
入射ビームが溝を横断したときだけのTS信号(21)
を得る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の光学的記録再生
装置は以上のように、ビームがセンサ表面上の分割線に
平行な方向および直行する方向に絞られた光スポットと
してトラッキングセンサ(9)に照射されるので、トラ
ッキングセンサ(9)の2つの受光面(9a)(9b)
の分割線近傍の不感帯領域(24)によってセンサの受
け取る情報量が制限されてしまうという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされ
たもので、トラッキングセンサの分割線近傍の不感帯領
域に照射されるビーム量を低減し、センサで受光する情
報量の損失を防止する光学的記録再生装置を得ることを
目的とする。
装置は以上のように、ビームがセンサ表面上の分割線に
平行な方向および直行する方向に絞られた光スポットと
してトラッキングセンサ(9)に照射されるので、トラ
ッキングセンサ(9)の2つの受光面(9a)(9b)
の分割線近傍の不感帯領域(24)によってセンサの受
け取る情報量が制限されてしまうという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされ
たもので、トラッキングセンサの分割線近傍の不感帯領
域に照射されるビーム量を低減し、センサで受光する情
報量の損失を防止する光学的記録再生装置を得ることを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る光学的記
録再生装置は、センサ光学系にシリンドリカルレンズを
備えたものである。
録再生装置は、センサ光学系にシリンドリカルレンズを
備えたものである。
【0010】
【作用】この発明においては、シリンドリカルレンズに
より情報記録媒体からの反射ビームを、2分割光検知器
の分割線方向では絞り、その分割線と直交する方向では
反射ビームのビーム径を保持して、2分割光検知器のセ
ンサ面に収束する。このことにより、2分割光検知器で
の分割線近傍の不感帯領域におけるビーム量を低減で
き、2分割光検知器により反射ビームの情報量を損失な
く受光して、反射ビームの情報を確実に計測できる。
より情報記録媒体からの反射ビームを、2分割光検知器
の分割線方向では絞り、その分割線と直交する方向では
反射ビームのビーム径を保持して、2分割光検知器のセ
ンサ面に収束する。このことにより、2分割光検知器で
の分割線近傍の不感帯領域におけるビーム量を低減で
き、2分割光検知器により反射ビームの情報量を損失な
く受光して、反射ビームの情報を確実に計測できる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。図1はこの発明の光学的記録再生装置におけるトラ
ッキング誤差検出部の一実施例の構成を示す図であり、
図において図4に示す従来の光学的記録再生装置と同一
または相当部分は同一符号を付し、その説明を省略す
る。図において、(22)はハーフプリズム(8)のト
ラッキングセンサ(9)と対向する面に接着され、ハー
フプリズム(8)から出射されたビームのトラッキング
センサ(9)の分割線方向を絞るシリンドリカルレン
ズ、(23)はハーフプリズム(8)のフォーカスセン
サ(10)と対向する面に接着され、ハーフプリズム
(8)から出射されたビームを2つのビームに分割し、
その分割されたそれぞれのビームをフォーカスセンサ
(10)の2つのセンサ(10ー1)(10ー2)面上
に照射するウェッジプリズムである。
る。図1はこの発明の光学的記録再生装置におけるトラ
ッキング誤差検出部の一実施例の構成を示す図であり、
図において図4に示す従来の光学的記録再生装置と同一
または相当部分は同一符号を付し、その説明を省略す
る。図において、(22)はハーフプリズム(8)のト
ラッキングセンサ(9)と対向する面に接着され、ハー
フプリズム(8)から出射されたビームのトラッキング
センサ(9)の分割線方向を絞るシリンドリカルレン
ズ、(23)はハーフプリズム(8)のフォーカスセン
サ(10)と対向する面に接着され、ハーフプリズム
(8)から出射されたビームを2つのビームに分割し、
その分割されたそれぞれのビームをフォーカスセンサ
(10)の2つのセンサ(10ー1)(10ー2)面上
に照射するウェッジプリズムである。
【0012】次に、図1に示したこの発明の一実施例の
動作について説明する。LD(1)から出射したビーム
は、偏向ビームスプリッタ(3)を通過し、コリメータ
ーレンズ(2)で平行ビームに変換されたあと、λ/4
板(4)を通過し、対物レンズ(5)で情報記録媒体
(6)上に光スポットとして集光される。情報記録媒体
(6)からの反射ビームは、対物レンズ(5)で平行ビ
ームに変換され、λ/4板(4)を通過し、コリメータ
ーレンズ(2)で収束される。その後、偏向ビームスプ
リッタ(3)で反射され、ハーフプリズム(8)で2つ
のビームに分離される。ハーフプリズム(8)で分離さ
れた一方のビームは、シリンドリカルレンズ(22)に
よりトラッキングセンサ(9)の分割線方向を絞られ、
かつ、分割線に直交する方向の成分はそのままの状態で
トラッキングセンサ(9)上に照射される。すなわち、
分割線に直交する方向のスポットの大きさが維持される
ため、不感帯領域(24)に照射されるトラック(6
a)による光強度の回折成分が低減され、情報記録媒体
(6)からの反射ビームの情報を確実に受光面(9a)
(9b)で測定できる。ハーフプリズム(8)で分離さ
れた他方のビームは、ウェッジプリズム(23)により
2つのビームに分割され、フォーカスセンサ(10)の
それぞれのセンサ(10ー1)(10ー2)面に光スポ
ットとして照射される。
動作について説明する。LD(1)から出射したビーム
は、偏向ビームスプリッタ(3)を通過し、コリメータ
ーレンズ(2)で平行ビームに変換されたあと、λ/4
板(4)を通過し、対物レンズ(5)で情報記録媒体
(6)上に光スポットとして集光される。情報記録媒体
(6)からの反射ビームは、対物レンズ(5)で平行ビ
ームに変換され、λ/4板(4)を通過し、コリメータ
ーレンズ(2)で収束される。その後、偏向ビームスプ
リッタ(3)で反射され、ハーフプリズム(8)で2つ
のビームに分離される。ハーフプリズム(8)で分離さ
れた一方のビームは、シリンドリカルレンズ(22)に
よりトラッキングセンサ(9)の分割線方向を絞られ、
かつ、分割線に直交する方向の成分はそのままの状態で
トラッキングセンサ(9)上に照射される。すなわち、
分割線に直交する方向のスポットの大きさが維持される
ため、不感帯領域(24)に照射されるトラック(6
a)による光強度の回折成分が低減され、情報記録媒体
(6)からの反射ビームの情報を確実に受光面(9a)
(9b)で測定できる。ハーフプリズム(8)で分離さ
れた他方のビームは、ウェッジプリズム(23)により
2つのビームに分割され、フォーカスセンサ(10)の
それぞれのセンサ(10ー1)(10ー2)面に光スポ
ットとして照射される。
【0013】ここで、π/2の位相差をもつ情報記録媒
体(6)の溝の凸部中央にビームが入射した場合、図2
の(b)に示すように、トラッキングセンサ(9)の受
光面(9a)(9b)のそれぞれで受光する光強度が等
しくなり、また、フォーカスセンサ(10)のセンサ
(10ー1)(10ー2)で受光するスポットの位置が
それぞれの中心なので、図3中の点Bに示すように、第
1および第2の差動増幅器(13)(19)の出力はそ
れぞれゼロとなり、TS信号(21)がゼロとなる。対
物レンズ(5)が情報記録媒体(6)のラジアル方向に
並進変位した場合には、図2の(a)または(c)に示
すように、トラッキングセンサ(9)の受光面(9a)
(9b)に変位して受光され、フォーカスセンサ(1
0)のセンサ(10ー1)(10ー2)には反射ビーム
のスポット中心が変位して受光され、図3中の点Aまた
はCに示すように、第1および第2の差動増幅器(1
3)(19)の出力は、それぞれスポット中心の変位方
向と変位量とから極性と大きさの等しいオフセットとな
り、これを第3の差動増幅器(20)で差動増幅するこ
とによりオフセットが除去され、情報記録媒体(6)へ
の入射ビームが溝を横断したときだけのTS信号(2
1)が得られる。
体(6)の溝の凸部中央にビームが入射した場合、図2
の(b)に示すように、トラッキングセンサ(9)の受
光面(9a)(9b)のそれぞれで受光する光強度が等
しくなり、また、フォーカスセンサ(10)のセンサ
(10ー1)(10ー2)で受光するスポットの位置が
それぞれの中心なので、図3中の点Bに示すように、第
1および第2の差動増幅器(13)(19)の出力はそ
れぞれゼロとなり、TS信号(21)がゼロとなる。対
物レンズ(5)が情報記録媒体(6)のラジアル方向に
並進変位した場合には、図2の(a)または(c)に示
すように、トラッキングセンサ(9)の受光面(9a)
(9b)に変位して受光され、フォーカスセンサ(1
0)のセンサ(10ー1)(10ー2)には反射ビーム
のスポット中心が変位して受光され、図3中の点Aまた
はCに示すように、第1および第2の差動増幅器(1
3)(19)の出力は、それぞれスポット中心の変位方
向と変位量とから極性と大きさの等しいオフセットとな
り、これを第3の差動増幅器(20)で差動増幅するこ
とによりオフセットが除去され、情報記録媒体(6)へ
の入射ビームが溝を横断したときだけのTS信号(2
1)が得られる。
【0014】このようにこの発明においては、トラッキ
ングセンサ(9)で受光するスポットは、シリンドリカ
ルレンズ(22)により分割線方向に絞られ、かつ、分
割線に直交する方向ではビーム径が維持されているの
で、不感帯領域(24)にかかるビーム量の割合が小さ
い。そのことにより、反射ビームの情報を損失なく受光
でき、精度の高いトラッキングエラー検出ができる。ま
た、トラッキングセンサ(9)に入射するスポットは、
シリンドリカルレンズ(22)により分割線方向を絞ら
れているので、分割線方向のセンサ領域を省略でき、従
来の装置に比べて小型のセンサを使用できる。さらに、
2分割光検知器の小型化により、センサの電気的飽和時
間が短くなり、光ヘッドの高速アクセスが可能となる。
ングセンサ(9)で受光するスポットは、シリンドリカ
ルレンズ(22)により分割線方向に絞られ、かつ、分
割線に直交する方向ではビーム径が維持されているの
で、不感帯領域(24)にかかるビーム量の割合が小さ
い。そのことにより、反射ビームの情報を損失なく受光
でき、精度の高いトラッキングエラー検出ができる。ま
た、トラッキングセンサ(9)に入射するスポットは、
シリンドリカルレンズ(22)により分割線方向を絞ら
れているので、分割線方向のセンサ領域を省略でき、従
来の装置に比べて小型のセンサを使用できる。さらに、
2分割光検知器の小型化により、センサの電気的飽和時
間が短くなり、光ヘッドの高速アクセスが可能となる。
【0015】なお、上記実施例では、対物レンズ(5)
からみて情報記録媒体(6)の溝の凸部に信号の記録再
生する場合について説明したが、情報記録媒体(6)の
溝の凹部に信号の記録再生する場合であってもよく、上
記実施例と同様の効果を奏する。
からみて情報記録媒体(6)の溝の凸部に信号の記録再
生する場合について説明したが、情報記録媒体(6)の
溝の凹部に信号の記録再生する場合であってもよく、上
記実施例と同様の効果を奏する。
【0016】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、センサ
光学系にシリンドリカルレンズを設けているので、2分
割光検知器の不感帯領域のビーム量を低減でき、2分割
光検知器で受光する情報量の損失を防止でき、精度の高
いトラッキングエラー検出ができるという効果がある。
さらに、2分割光検知器を小型化でき、高アクセス化が
図れるという効果もある。
光学系にシリンドリカルレンズを設けているので、2分
割光検知器の不感帯領域のビーム量を低減でき、2分割
光検知器で受光する情報量の損失を防止でき、精度の高
いトラッキングエラー検出ができるという効果がある。
さらに、2分割光検知器を小型化でき、高アクセス化が
図れるという効果もある。
【図1】この発明の光学的記録再生装置におけるトラッ
キング誤差検出部の構成を示す斜視図である。
キング誤差検出部の構成を示す斜視図である。
【図2】a、bおよびcはそれぞれ図1に示すこの発明
の光学的記録再生装置における対物レンズの並進変位に
対する各センサでの受光状態を説明する図である。
の光学的記録再生装置における対物レンズの並進変位に
対する各センサでの受光状態を説明する図である。
【図3】aは図1に示す光学的記録再生装置における第
1の差動増幅器の出力波形の一例を示す図であり、bは
第2の差動増幅器の出力波形の一例を示す図であり、c
はTS信号の信号波形の一例を示す図である。
1の差動増幅器の出力波形の一例を示す図であり、bは
第2の差動増幅器の出力波形の一例を示す図であり、c
はTS信号の信号波形の一例を示す図である。
【図4】従来の光学的記録再生装置におけるトラッキン
グ誤差検出部の構成図である。
グ誤差検出部の構成図である。
【図5】a、bおよびcはそれぞれ図4に示す従来の光
学的記録再生装置における対物レンズの並進変位に対す
る各センサでの受光状態を説明する図である。
学的記録再生装置における対物レンズの並進変位に対す
る各センサでの受光状態を説明する図である。
1 レーザーダイオード 2 コリメーターレンズ 3 偏向ビームスプリッタ 4 λ/4板 5 対物レンズ 6 情報記録媒体 7 収束レンズ 8 ハーフミラー 9 トラッキングセンサ(2分割光検知器) 10 フォーカスセンサ 22 シリンドリカルレンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 7/09 - 7/095 G11B 7/12 - 7/135
Claims (1)
- 【請求項1】 レーザ光源と、光学的に情報を記録再生
する情報記録媒体と、前記レーザ光源からの出射ビーム
を前記情報記録媒体上に集光する集光光学系と、前記情
報記録媒体からの反射ビームを2分割光検知器に導くセ
ンサ光学系とを備えた光学的記録再生装置において、前
記センサ光学系にシリンドリカルレンズを備え、前記シ
リンドリカルレンズにより前記反射ビームを、前記2分
割光検知器の分割線方向では絞り、前記分割線と直交す
る方向では前記反射ビームのビーム径を保持して前記2
分割光検知器上に収束させることを特徴とする光学的記
録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3646491A JP2829139B2 (ja) | 1991-03-04 | 1991-03-04 | 光学的記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3646491A JP2829139B2 (ja) | 1991-03-04 | 1991-03-04 | 光学的記録再生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04276320A JPH04276320A (ja) | 1992-10-01 |
JP2829139B2 true JP2829139B2 (ja) | 1998-11-25 |
Family
ID=12470534
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3646491A Expired - Fee Related JP2829139B2 (ja) | 1991-03-04 | 1991-03-04 | 光学的記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2829139B2 (ja) |
-
1991
- 1991-03-04 JP JP3646491A patent/JP2829139B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04276320A (ja) | 1992-10-01 |
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Legal Events
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |