JP2828852B2 - ケーブルクレーンのロープハンガー - Google Patents

ケーブルクレーンのロープハンガー

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JP2828852B2
JP2828852B2 JP34666292A JP34666292A JP2828852B2 JP 2828852 B2 JP2828852 B2 JP 2828852B2 JP 34666292 A JP34666292 A JP 34666292A JP 34666292 A JP34666292 A JP 34666292A JP 2828852 B2 JP2828852 B2 JP 2828852B2
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rope
carrier
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cable crane
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良司 石井
政弘 長谷川
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Yokogawa Construction Co Ltd
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Yokogawa Construction Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケーブルクレーンのロ
ープハンガーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のケーブルクレーンのロープハンガ
ーは、キャリヤに連動する駆動索等によってロープハン
ガー自身が駆動力を持ち、キャリヤと鉄塔の中間におい
て巻き上げ索等を支持する構造になっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来のロ
ープハンガーは、ハンガー自身に駆動力を持たせるた
め、また、キャリヤの動きと連動して動かすために、ハ
ンガー自身が減速装置のようなギヤ構造を持っているた
め、構造が複雑であると共に、現場での据え付け、調整
およびメンテナンスに手数がかゝるという問題点があっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の問題点を解決する
ため本発明においては、鉄塔間にかけ渡した主索にキャ
リヤを走行自在に吊下すると共に、その両側の主索にそ
れぞれ1個のロープハンガーを吊下したケーブルクレー
ンにおいて、前記キャリヤの主索に係合する両外側の滑
車より、さらに両外側に向けて適当な長さのスペーサー
を主索に沿って延在させると共に、前記キャリヤと鉄塔
との間の略1/2 の位置に前記ロープハンガーをそれぞれ
位置させ、両側の鉄塔間に滑車を介してループ状にかけ
渡した索の一辺に前記ロープハンガーをそれぞれ固定し
てケーブルクレーンのロープハンガーを構成する。
【0005】
【作用】上述のように、本発明のロープハンガー自身は
駆動力は持たず、キャリヤをはさんだロープハンガーの
両側をループ状にかけ渡した索で連結し、ハンガーはキ
ャリヤに押される形で移動して必要なスパンを確保する
ようにしたから、従来のものに比べて、ケーブルクレー
ンおよびロープハンガーの構造を単純化することによっ
て、現場での据え付け、調整が簡便化できると共に、メ
ンテナンス等の面においてもその取り扱いが容易にな
る。
【0006】
【実施例】以下、図面について本発明の一実施例を説明
する。図中1はケーブルクレーンの両側に設ける鉄塔、
2はその両側の鉄塔1,1間にかけ渡した主索、3は主
索2に走行自在に吊下したキャリヤ、4はキャリヤ3の
両側の主索1にそれぞれ1個吊下したロープハンガーで
ある。
【0007】本実施例においては、前記キャリヤ3の主
索2に係合する両外側の滑車3aより、さらに両外側に向
けて適当な長さのスペーサー5を主索2に沿って延在さ
せると共に、前記キャリヤ3と鉄塔1との間の略1/2 の
位置に前記ロープハンガー4をそれぞれ位置させ、両側
の鉄塔1,1間に滑車6a, 6b, 6c,6dを介してループ状
にかけ渡した索7の一辺7aに、後述する手順により前記
ロープハンガー4,4をそれぞれ固定する。
【0008】なお図1,5,6中の8は、ループ状にか
け渡した索7を常に緊張させるために吊り下げたカウン
ターウエイトであり、図1,2中の3b, 3cはキャリヤ3
の両側に設けた索7のガイドローラーである。
【0009】図3はスペーサー5の詳細を示すもので、
これはキャリヤ3の外側の滑車3aの軸3dに、角筒状に形
成したスペーサー5の本体5bの内側端部を連結し、本体
5bの外側端部に軸5cを介して主索2と係合する案内滑車
5dを設けると共に、軸5cに吊下した2枚のリンク5eの下
端部に軸5fを介してガイドローラー5gを設ける。なお5a
はスペーサー本体5bの外側端に突設したゴム等の弾性物
製の緩衝体である。
【0010】図4はロープハンガー4の詳細を示すもの
で、4aは上部フレームで、4bはこのフレーム4aの両側に
軸4cを介して枢支した主索2と係合する滑車である。ま
た4dは上部フレーム4aの中央部の両側に軸4eにより吊下
した2枚のリンクで、4fはこれらリンク4dの上部に貫通
した軸であり、4gはこの軸4fに嵌合した3個のローラー
である。
【0011】また4hは軸4fの下方のリンク4dを貫通して
横設した軸で、4iはこの軸4hに嵌合した3個の滑車であ
り、4jは軸4f, 4hの両外側端部間にかけ渡したリンクで
ある。また4kは軸4hの下方のリンク4dを貫通して設けた
軸で、4lはその軸4kに嵌合したローラーであり、4mはリ
ンク4dの外側において軸4kに嵌合して水平に設けたシャ
ックル連結部材で、4nはこのシャックル連結部材4mの両
端部にそれぞれピン4oを介して連結したシャックルであ
る。このシャックル連結部材4mは、本ロープハンガー4
を索7に固定するためのものであり、この固定に際して
は周知の方法を用いることができる。すなわち、ロープ
ハンガー4の索7への固定は、図4に示すように、シャ
ックル連結部材4mに連結したシャックル4nに索7を通
し、次いでシャックル4nに設けたシンブル4tを介して折
り返し、それによって索7の二重になった部分をワイヤ
ークリップ4uで留めることにより行う。なお、シンブル
4tおよびワイヤークリップ4uも公知のものが使用でき
る。
【0012】また4pは軸4kの下方のリンク4dを貫通して
設けた軸で、4qはこの軸4pに嵌合した鍔付きローラーで
り、図に示すように、この鍔付きローラー4qの上に索
7が掛け渡されている。また4rは軸4pの下方のリンク4d
を貫通して設けた軸で、4sはこの軸4rに嵌合した鍔付き
ドラムで、キャリヤ3の巻き上げ索9(図1,5,6参
照)を案内するものである。
【0013】本発明装置は上述のように構成したから、
キャリヤ3が鉄塔1,1間の中央に位置している時は、
左右のロープハンガー4,4が図1,2に示す位置にあ
り、またそれよりキャリヤ3が図5に示すように、図の
左側に移動して、スペーサー5の外側端5aが左側のロー
プハンガー4に衝合した時は、右側のロープハンガー4
は前の位置にあるが、この状態ではまだ索7,9に過大
なたるみを生じさせることなく支承することができる。
【0014】そして図5の状態から、図6に示すよう
に、キャリヤ3がさらに図の左側へ移動すると、左側の
ロープハンガー4はキャリヤ3に押されて左側の鉄塔1
に近づくが、右側のロープハンガー4は索7に引かれて
矢印Xのように移動して、キャリヤ3より右側の索7,
9を略その中間位置で支承することができる。したがっ
てキャリヤ3の右側の索7,9の長さが長くなるが、過
度のたるみを生じることはない。
【0015】
【発明の効果】上述のように、本発明のロープハンガー
4自身は駆動力は持たず,キャリヤ3をはさんだロープ
ハンガー4の両側をループ状にかけ渡した索7で連結
し、ハンガー4はキャリヤ3に押される形で移動して必
要なスパンを確保するようにしたから、従来のものに比
べて、ケーブルクレーンおよびロープハンガー4の構造
を単純化することによって、現場での据え付け、調整が
簡便化できると共に、メンテナンス等の面においてもそ
の取り扱いが容易になるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るケーブルクレーンの立面図であ
る。
【図2】図1の平面図である。
【図3】(a) は、キャリヤに連結するスペーサーの立面
図であり、(b) は、その平面図であり、(c) は、(a) の
A−A断面図であり、(d) は、(a) のB−B断面図であ
る。
【図4】(a) は、ロープハンガーの立面図であり、(b)
は、(a) のC−C断面図であり、(c) は、(a) のD−D
断面図である。
【図5】本発明に係るケーブルクレーンの作用説明図で
ある。
【図6】本発明に係るケーブルクレーンの作用説明図で
ある。
【符号の説明】
1 鉄塔 2 主索 3 キャリヤ 4 ロープハンガー 5 スペーサー 5a スペーサーの外側端 6a, 6b, 6c, 6d 滑車 7 索 7a 索の一辺 8 カウンターウエイト 9 巻き上げ索

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄塔間にかけ渡した主索にキャリヤを走
    行自在に吊下すると共に、その両側の主索にそれぞれ1
    個のロープハンガーを吊下したケーブルクレーンにおい
    て、前記キャリヤの主索に係合する両外側の滑車より、
    さらに両外側に向けて適当な長さのスペーサーを主索に
    沿って延在させると共に、前記キャリヤと鉄塔との間の
    略1/2 の位置に前記ロープハンガーをそれぞれ位置さ
    せ、両側の鉄塔間に滑車を介してループ状にかけ渡した
    索の一辺に前記ロープハンガーをそれぞれ固定したこと
    を特徴とするケーブルクレーンのロープハンガー。
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