JP2828820B2 - 指紋照合装置 - Google Patents

指紋照合装置

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JP2828820B2
JP2828820B2 JP4009887A JP988792A JP2828820B2 JP 2828820 B2 JP2828820 B2 JP 2828820B2 JP 4009887 A JP4009887 A JP 4009887A JP 988792 A JP988792 A JP 988792A JP 2828820 B2 JP2828820 B2 JP 2828820B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は指紋照合装置に関する。
近年、電子計算機が社会全般に普及するのに伴い、安全
性(セキュリテイ)を如何に確保するかという点に世間
の関心が集まっている。電算機室への入室や端末利用の
際の本人確認の手段として、これまで用いられてきたI
Dカードや暗証番号には安全確保の面から多くの疑問が
提起されている。これに対して、指紋は「万人不同」,
「終生不変」という2大特徴を持つため、本人確認の最
も有効な手段と考えられ、指紋を用いた簡便な個人照合
システムに関して多くの研究開発が行われている。
【0002】
【従来の技術】図10は従来の指紋照合装置の構成概念
図である。先ず、登録時の動作について説明する。指紋
センサ1を指に押しつけておいて指紋のパターンを検出
し、指紋センサ1内のA/D変換器(図示せず)により
ディジタルデータに変換する。変換されたディジタルデ
ータ(指紋データ)は、続く2値化回路2により、
“0”,“1”の2値データに変換され、2値化メモリ
3に格納される。
【0003】2値化メモリ3に格納された指紋データ
は、順次読み出された後、特徴情報が抽出される。ここ
で、特徴情報とは、例えば図11(a)に示すような分
岐点や(b)に示すような端点等をいう。このような分
岐点や端点がどの位置に何個あるかで指紋を特定するこ
とができる。抽出された特徴情報は、指紋辞書記憶部5
に格納される。以上の動作が複数の個人について繰り返
され、個人の特徴情報が指紋辞書記憶部5に格納され
る。
【0004】この場合において、特徴情報は、各特徴点
を中心としたその近傍を含む窓として抽出される。抽出
された窓とその座標が指紋辞書記憶部5に記憶されるこ
とになる。図12は窓の登録方法の説明図である。指紋
辞書を登録する場合には、入力画像Aから特徴情報を抽
出し、図に示すように複数の窓と(1〜6)、位置合わ
せ用窓(図の太い□窓)として登録する。位置合わせ用
窓としては、画像の中心近辺の窓が選ばれる。
【0005】このようにして、特徴情報の指紋辞書記憶
部5への登録が終了すると、今度は個人の指紋の照合動
作に入る。照合の場合、指紋センサ1に指(予め登録に
用いた指。例えば人差し指)を乗せてから、テンキー
(図示せず)で自分のID番号を入力する。この結果、
照合部6はID番号を基に指紋辞書記憶部6の検索する
範囲を決定して照合時に読み出すことにより、検索する
範囲を絞ることができる。
【0006】登録時と同様にして、図12に示すような
入力画像Bの指紋のパターンを検出し、指紋センサ1内
のA/D変換器によりディジタルデータに変換する。変
換されたディジタルデータは、続く2値化回路2により
“0”,“1”の2値データに変換され、2値化メモリ
3に格納される。
【0007】照合部6は、2値化メモリ3に格納されて
いる照合用指紋画像と、指紋辞書記憶部5に格納されて
いる個人毎の特徴情報とを読み出し、双方の照合(パタ
ーンマッチング)を行う。
【0008】具体的には、図13に示すように、位置合
わせ用窓で入力画像B上を走査し、パターンの一致する
箇所を位置合わせの候補点とする。図ではA,B,Cの
点を、候補点としている。これら候補点から最終的に位
置合わせ点を選ぶ。次に、照合部6は、位置合わせ用窓
と各候補点との移動ベクトルを計算し、それにより各照
合用窓を平行移動させて、更に移動先の周辺を走査さ
せ、各位置でパターンマッチングを行わせる。
【0009】パターンマッチングの不一致度が閾値以下
になれば、パターンが一致したものと、照合用窓全体の
中で一定数以上、パターンが一致したら、本人と判定す
る(ムービングウィンド法という)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の装置で
は、異なる箇所に類似のパターンが存在しても、本来の
特徴点と判断することがあり、このため誤照合が起こる
可能性があった。例えば図14に示すような指紋像の場
合、A,D,E点のパターンは、異なる線上にありなが
ら、パターンとしては類似している。従って、本来はA
点のパターンを比較すべきところをE点またはD点のパ
ターンと比較して一致したと判定するおそれがあった。
【0011】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであって、異なる箇所に類似のパターンが存在して
も正確に照合を行うことができる指紋照合装置を提供す
ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図である。図10と同一のものは、同一の符号を付
して示す。図において、1は指紋画像を読み取る指紋セ
ンサ、10は該指紋センサ1から読取った指紋画像に対
して、2値化処理,細線化処理等を行う画像処理部、2
0は該画像処理部10から読出した指紋画像から1次特
徴点を抽出する1次特徴点抽出回路、30は該1次特徴
点抽出回路20で抽出した特徴点を基に、当該特徴点が
存在する線上を追跡して2次特徴点を抽出する2次特徴
点抽出回路、40はこれら1次特徴点抽出回路20及び
2次特徴点抽出回路30の出力を指紋辞書として登録す
る指紋辞書登録部、50は照合時には先ず1次特徴点が
一致した後、2次特徴点まで照合して、指紋像の真偽判
定を行う指紋照合部、43は指紋辞書登録部40からの
出力される辞書を記憶する辞書記憶部である。
【0013】
【作用】図14に示したように、辞書の窓パターン(特
徴点)と照合用指紋2値画像との間では、異なる箇所で
も類似のパターンとされる傾向がある。例えば、窓の大
きさを20画素四方程度とし、不一致度の閾値を1/4
程度にすると、本来の該当箇所と異なる箇所で不一致度
が閾値以下になる例が幾つか生じる。これは狭い領域内
でのみパターンの比較を行うからである。
【0014】そこで、本発明では登録の際に、1次特徴
点抽出回路20で抽出した特徴点を基に、該特徴点が存
在する線上に他の特徴点が存在している場合には、これ
ら特徴点を関連のある特徴点として2次特徴点抽出回路
30でこれら特徴点を抽出して指紋辞書として登録して
おくようにする。そして、位置合わせ用窓も照合用窓も
1次特徴点で決定し、1次特徴点で一致した場合には、
2次特徴点でもパターンの一致,不一致をチェックする
ようにする。このように、二重の比較を行うことによ
り、類似のパターンを特徴点として用いることによる誤
照合を防止することができる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図2は本発明の一実施例を示す構成ブロッ
ク図である。図1と同一のものは、同一の符号を付して
示す。図において、画像処理部10は、指紋画像記憶部
11,2値化回路12,2値化像記憶部13,細線化回
路14及び細線化像記憶部15より構成されている。指
紋辞書登録部40は、窓選択回路41及び辞書出力回路
42を含んで構成されている。このように構成された装
置の動作を説明すれば、以下のとおりである。
【0016】指紋センサ1で読み取られた指紋画像デー
タは、指紋画像記憶部11に一時記憶される。この指紋
画像記憶部11に記憶される指紋画像は多階調画像であ
る(例えば指紋センサ1のA/D変換器のビット数が8
ビットの場合には256階調)。2値化回路12は、指
紋画像記憶部11に記憶されている指紋画像データを読
出して2値化する。
【0017】2値化回路12で2値化されたデータは、
2値化像記憶部13に一時記憶される。細線化回路14
は、該2値化像記憶部13に記憶されている2値化デー
タを読出して細線化処理(隆線あるいは谷線を幅1画素
の連続した線に細くする処理)を施す。細線化処理が施
された画像は、細線化像記憶部15に一時記憶される。
【0018】1次特徴点抽出回路20は、細線化像記憶
部13から指紋画像を読出して特徴点を抽出する。この
抽出情報は、2次特徴点抽出回路30に通知される。2
次特徴点抽出回路30は、1次特徴点抽出回路20で特
徴点が抽出されると、その特徴点が抽出された線上を図
3に示すように追跡して同じ線上に特徴点があるかどう
かを検出する。
【0019】図3において、A点が1次特徴点であるも
のとする。2次特徴点抽出回路30は、はこのA点を出
発点として線L上を上下に辿り、特徴点を検出する。図
ではB点とC点に特徴点(2次特徴点)を見つけた場合
を示している。
【0020】1次特徴点抽出回路20及び2次特徴点抽
出回路30により抽出された特徴点情報は、指紋辞書登
録部40内の窓選択回路41に送られる。該窓選択回路
41は、前記抽出回路20,30で抽出された特徴点及
びその近傍を含む画像を窓として選択する。選択された
窓は、その窓の座標情報と共に辞書出力回路42から出
力され、指紋辞書記憶部(図示せず)に記憶される。
【0021】次に、指紋照合動作について説明する。照
合用指紋画像は指紋センサ1で読み取られた後、指紋画
像記憶部11に入る。該指紋画像記憶部11に記憶され
た指紋画像に対して、2値化の処理を行う。2値化処理
がされた画像は、2値化像記憶部13に記憶される。
【0022】指紋照合部50は、入力された照合用画像
と指紋辞書記憶部43に記憶されている指紋辞書との照
合(パターンマッチング)を行う。図4を用いて説明す
る。例えば、A点で照合用画像と指紋辞書とのマッチン
グがとれたものとする。指紋照合部50は、次にA点の
存在する線上の他の特徴点(B点,C点)についても照
合用画像と指紋辞書とのパターンマッチングを行う。こ
の結果、これら2点でもマッチングがとれた場合は更に
2点間の隆線の境界線を追跡し、1次特徴点から出発し
て2次特徴点に辿り着く時に、特徴点が一致したと判定
する。図のD点,E点で1次特徴点が一致した場合にお
いては、他の2次特徴点が一致しないので、不一致と判
定され、誤照合を防ぐことができる。
【0023】なお、上述した細線は、隆線であってもよ
いし、谷線であってもよい。図5は2次特徴点抽出回路
30の具体的構成例を示すブロック図である。図2と同
一のものは、同一の符号を付して示す。実線の矢印はデ
ータの流れを、破線の矢印は信号の流れを示している。
2次特徴点抽出回路30において、31は細線化像記憶
部15に記憶されている指紋画像を読出して、1次特徴
点が検出された細線上を追跡する追跡回路、32は該細
線追跡回路31の出力を受けて追跡した画素数を記憶す
る追跡画素数記憶部、33は細線追跡回路31の追跡結
果を基に、2次特徴点を検出する2次特徴点検出回路で
ある。
【0024】34は該2次特徴点検出回路33の出力を
受けて、検出した2次特徴点の数を計数する2次特徴点
計数回路、35は2次特徴点検出回路33の出力を受け
て、2次特徴点の位置を座標データとして記憶する2次
特徴点位置記憶回路、36は1次特徴点抽出回路20の
出力を受けて、抽出した1次特徴点の位置情報を記憶す
る1次特徴点記憶部、37は2次特徴点抽出回路30内
の各構成要素を制御する制御回路である。2次特徴点位
置記憶回路35の出力は、窓選択回路41に与えられ
る。このように構成された回路の動作を説明すれば、以
下のとおりである。
【0025】制御回路37は、1次特徴点抽出回路20
で抽出した1次特徴点のうち、どれについてそれについ
て関連した2次特徴点の調査を行うか、1次特徴点記憶
部36の内容を参照して点検する。細線追跡回路31
は、制御回路37からの指令を基に所定された1次特徴
点を出発点として、細線上を追跡する。追跡の様子は、
図3に示したとおりである。つまり、1次特徴点を中心
としてその上下に細線上を追跡していく。
【0026】ここで、細線追跡回路31の追跡した画素
数は、追跡画素数記憶部32に記憶させておき、所定数
を越えて追跡しないようにしている。2次特徴点検出回
路33は、図3に示すようにして細線上の特徴点を順次
検出していく。そして、追跡した細線上に他の特徴点
(2次特徴点)がある場合には、その特徴点の座標等を
2次特徴点位置記憶回路35に記憶させる。同時に、2
次特徴点計数回路34は、検出した特徴点の数を計数し
ておく。所定数以上の特徴点を求めることは、煩雑にな
るので、検出する特徴点の数を一定値以内に制限するよ
うにしたものである。なお、2次特徴点検出回路33で
検出した特徴点が図11の(a)に示すような分岐点の
場合には、細線追跡回路31はそれぞれの分岐線に沿っ
て追跡作業を行う。
【0027】ここで、若し細線が断線していた場合の細
線追跡回路31の動作について説明する。今、図6に示
すように細線が点Pと点Q間で断線していたものとす
る。細線追跡を完全に行うには、この断線している点間
を接続する必要がある。今、図の点Pの座標原点Oから
のベクトルを<ベクトル>OPと表すことにする(以
下、同様である)、n画素より構成される線分P′P間
のベクトルを<ベクトル>P′P、<ベクトル>P′P
と垂直なベクトルを<ベクトル>gとして、次式を演算
する。
【0028】
【数1】
【0029】ここで、α,βはある変数である。この式
により求まった<ベクトル>rが図に示す探索範囲内に
あった場合には、点Pと点Q間を接続する。そして、接
続された線に沿って追跡を続行していく。
【0030】窓選択回路41は、1次特徴点記憶部36
及び2次特徴点位置記憶回路35に記憶されている特徴
点情報から、1次特徴点として記憶されているものか
ら、辞書として登録するものを窓として選択し、同時に
この1次特徴点と関連した2次特徴点の窓を選択し、画
像パターン及びその位置情報として辞書出力回路42
(図2参照)から出力する。
【0031】図7は本発明の登録時の動作を示すフロー
チャートである。図の破線で囲った部分が本発明を特徴
づける部分である。装置の構成図としては、図2,図5
を用いる。先ず、指紋センサ1から指紋画像を入力し、
指紋画像記憶部11に記憶させる(S1)。次に、2値
化回路12は、指紋画像記憶部11に記憶されている指
紋画像を読出して2値化する(S2)。2値化した指紋
画像は2値化像記憶部13に記憶される。細線化回路1
4は、2値化像記憶部13に記憶されている2値化デー
タを読出して細線化処理を行う(S3)。細線化された
2値画像は、細線化像記憶部15に記憶される。
【0032】次に、1次特徴点抽出回路20は、細線化
像記憶部15に記憶されている2値画像データを読出し
て、特徴点を抽出し(S4)、1次特徴点を抽出する
(S5)。1次特徴点を抽出したら、装置は全ての1次
特徴点の抽出が終了したかどうかチェックし(S6)、
終了した場合にはその1次特徴点及びその近傍を窓選択
回路41で窓として切り出し、辞書出力回路42から辞
書として出力する(S14)。出力された辞書情報は、
指紋辞書記憶部43(図示せず)に記憶される。
【0033】ステップS6において、全1次特徴点の抽
出が終了していない場合には、追跡画素数記憶部32
は、追跡画素数初期値N=0と設定する(S7)。一
方、2次特徴点計数回路34は、2次特徴点数初期値M
=0に設定する(S8)。細線追跡回路31は、1次特
徴点が存在する細線上を追跡画素数をその都度更新しな
がら追跡していく(S9)。
【0034】追跡するにあたり、更新した追跡画素数が
閾値を越えたかどうかチェックする(S10)。閾値を
越えた場合には、その時点で当該1次特徴点に関連する
他の特徴点(2次特徴点)の追跡を中止して、ステップ
S6に戻る。関連する細線上をどこまでも追跡するのを
防止したものである。追跡画素数が閾値を越えていない
場合には、2次特徴点検出回路33が他の特徴点を検出
する。そして、装置は2次特徴点検出回路33が他の特
徴点を検出したかどうかチェックする(S11)。
【0035】若し、2次特徴点を検出できなかった場合
には、ステップS9に戻り、追跡画素数を1だけ更新
し、更に特徴点検出を行う。若し、2次特徴点を検出し
た場合には、2次特徴点計数回路34が2次特徴点の数
Mを1だけ更新して(S12)、該2次特徴点の位置を
2次特徴点位置記憶回路35に記憶した後(S13)、
ステップS9に戻る。このようにして、2次特徴点の検
出は、追跡画素数が閾値を越えるまで続けられる。
【0036】図8は本発明の他の実施例を示す構成ブロ
ック図である。図2と同一のものは、同一の符号を付し
て示す。指紋センサ1,指紋画像記憶部11,2値化回
路12及び2値化像記憶部13までの構成は、図2と同
じである(ここでは、細線化回路14,細線化像記憶部
15は省略してある)。図において、43は図2の辞書
出力回路42から出力される1次特徴点及びこれに関連
する2次特徴点情報を記憶する辞書記憶部、44は辞書
記憶部43に記憶されている1次,2次特徴点を走査し
て読み出す1次2次特徴点走査回路である。
【0037】45は2値化像記憶部13に記憶されてい
る2値化データから2値化像を読出して、1次2次特徴
点走査回路44から読出した特徴点とのパターンマッン
グを行うパターンマッチング回路、46は該パターンマ
ッチング回路45の出力を受けて、マッチングの結果を
出力するマッチング判定回路、47は該マッチング判定
回路46及び1次2次特徴点走査回路44の出力を受け
て、2値化像における1次2次特徴点間の境界線の追跡
処理を行う1次2次特徴点間追跡回路、48は該1次2
次特徴点間追跡回路47の出力を受けて、最終的にパタ
ーンマッチングの結果の判定を行う判定回路である。こ
のように構成された回路の動作を、図9のフローチャー
トを参照しつつ説明すれば、以下のとおりである。
【0038】先ず、照合用の指紋画像を指紋センサ1か
ら入力する(S1)。入力された画像は、指紋画像記憶
部11に記憶される。2値化回路12は、指紋画像記憶
部11から読出した指紋画像を2値化する(S2)。2
値化した画像は、2値化像記憶部13に記憶される。照
合用画像の2値化が終了したら、次に位置合わせ動作に
入る。
【0039】位置合わせ動作では、1次2次特徴点走査
回路44が辞書記憶部43に記憶されている指紋辞書の
1次特徴点と2値化像記憶部13に記憶されている照合
用画像との1次特徴点の位置合わせを行う(S3)。次
に、指紋辞書の2次特徴点と照合用画像との位置合わせ
を行う(S4)。この状態で、1次2次特徴点間追跡回
路47は、辞書画像と照合用画像との1次,2次特徴点
の追跡を行う(S5)。
【0040】次に、パターンマッチング回路45は、前
記追跡結果に基づいて位置合わせ条件が満たされている
かどうかチェックする(S6)。満たされていない場合
には、ステップS3に戻る。満たされていた場合には、
先ず1次特徴点についての照合を行い(S7)、次に2
次特徴点についての照合を行う(S8)。そして、1次
2次特徴点間追跡回路47が1次特徴点,2次特徴点間
の追跡を行う(S9)。判定回路48は照合条件をチェ
ックし(S10)、合致した時には照合結果を判定回路
48から出力する(S11)。照合条件が合致しなかっ
た場合にはステップS3に戻り、次の位置合わせ操作を
行う。
【0041】前述の説明では、抽出した2次特徴点の全
てについて照合を行う場合を例にとったが、本発明はこ
れに限るものではない。その一部を用いて照合を行うよ
うにしてもよい。また、登録時に2次特徴点の検出の際
に、2値化像で隆線,谷線の境界線を追跡し、境界線の
方向の変化により特徴点を検出することも可能である。
【0042】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば異なる箇所に類似のパターンが存在しても正確に
照合を行うことができる指紋照合装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の一実施例を示す構成ブロック図であ
る。
【図3】2次特徴点追跡の説明図である。
【図4】パターンマッチングの説明図である。
【図5】2次特徴点抽出回路の具体的構成例を示すブロ
ック図である。
【図6】断線追跡の説明図である。
【図7】本発明の登録時の動作を示すフローチャートで
ある。
【図8】本発明の他の実施例を示す構成ブロック図であ
る。
【図9】本発明の照合時の動作を示すフローチャートで
ある。
【図10】従来の指紋照合装置の構成概念図である。
【図11】指紋の特徴情報例を示す図である。
【図12】窓の登録方法の説明図である。
【図13】位置合わせと照合の関係を示す図である。
【図14】類似パターンの例を示す図である。
【符号の説明】
1 指紋センサ 10 画像処理部 20 1次特徴点抽出回路 30 2次特徴点抽出回路 40 指紋辞書登録部 43 辞書記憶部 50 指紋照合部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指紋画像を読み取る指紋センサ(1)
    と、 該指紋センサ(1)から読取った指紋画像に対して、2
    値化処理,細線化処理等を行う画像処理部(10)と、 該画像処理部(10)から読出した指紋画像から1次特
    徴点を抽出する1次特徴点抽出回路(20)と、 該1次特徴点抽出回路(20)で抽出した特徴点を基
    に、当該特徴点が存在する線上を追跡して2次特徴点を
    抽出する2次特徴点抽出回路(30)と、 これら1次特徴点抽出回路(20)及び2次特徴点抽出
    回路(30)の出力を指紋辞書として登録する指紋辞書
    登録部(40)と、 その辞書を記憶する辞書記憶部(43)と、 照合時には先ず1次特徴点が一致した後、2次特徴点ま
    で照合して、指紋像の真偽判定を行う指紋照合部(5
    0)とにより構成された指紋照合装置。
  2. 【請求項2】 前記2次特徴点抽出回路(30)は、1
    次特徴点に関連した周辺の特徴点を、細線化された隆線
    を追跡して2次特徴点として抽出するようにしたことを
    特徴とする請求項1記載の指紋照合装置。
  3. 【請求項3】 前記2次特徴点抽出回路(30)は、1
    次特徴点に関連した周辺の特徴点を、細線化された谷線
    を追跡して2次特徴点として抽出するようにしたことを
    特徴とする請求項1記載の指紋照合装置。
  4. 【請求項4】 前記2次特徴点抽出回路(30)は、細
    線上を追跡するに際し、細線が途中で切れていた場合に
    は、一方の端から所定のベクトル演算を行い、演算結果
    が一定範囲にある他の端点に向かって線をつなぐように
    して追跡を続行するようにしたことを特徴とする請求項
    2乃至3記載の指紋照合装置。
  5. 【請求項5】 前記2次特徴点抽出回路(30)は、1
    次特徴点に関連した周辺の特徴点を、2値画像の隆線,
    谷線の境界線を追跡して2次特徴点として抽出するよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載の指紋照合装置。
JP4009887A 1992-01-23 1992-01-23 指紋照合装置 Expired - Lifetime JP2828820B2 (ja)

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