JP2828580B2 - 内接噛合遊星歯車構造及び撓み噛合い式歯車噛合構造 - Google Patents

内接噛合遊星歯車構造及び撓み噛合い式歯車噛合構造

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JP2828580B2
JP2828580B2 JP31202993A JP31202993A JP2828580B2 JP 2828580 B2 JP2828580 B2 JP 2828580B2 JP 31202993 A JP31202993 A JP 31202993A JP 31202993 A JP31202993 A JP 31202993A JP 2828580 B2 JP2828580 B2 JP 2828580B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小型の減速機、あるい
は増速機に適用するのに好適な、内接噛合遊星歯車構造
及び撓み噛合い式歯車噛合構造の特に歯形の構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】
〔従来例1:内接噛合遊星歯車構造の従来例〕従来、内
接噛合遊星歯車構造の例として、第1軸と、該第1軸の
回転によって回転する偏心体と、該偏心体にベアリング
を介して取り付けられ偏心回転が可能とされた複数の外
歯歯車と、該外歯歯車に内接噛合する内歯歯車と、前記
外歯歯車に該外歯歯車の自転成分のみを取り出す手段を
介して連結された第2軸と、を備えた複列式内接噛合遊
星歯車構造が広く知られている。
【0003】この構造の従来例を図6及び図7に示す。
この従来例は、前記第1軸を入力軸とすると共に、第2
軸を出力軸とし、且つ内歯歯車を固定することによって
上記構造を「減速機」に適用したものである。
【0004】入力軸1には所定位相差(この例では18
0°)をもって偏心体3a、3bが嵌合されている。こ
の偏心体3a、3bは、それぞれ入力軸1(中心O1)
に対して偏心量eだけ偏心している(中心O2)。それ
ぞれの偏心体3a、3bにはベアリング4a、4bを介
して2枚の外歯歯車5a、5bが複列に取り付けられて
いる。この外歯歯車5a、5bには内ローラ孔6a、6
bが複数設けられ、内ピン7及び内ローラ8が嵌入され
ている。
【0005】外歯歯車を2枚(複列)にしているのは、
主に伝達容量の増大、強度の維持、回転バランスの保持
を図るためである。
【0006】前記外歯歯車5a、5bの外周にはトロコ
イド歯形(エピトロコイド平行曲線歯形)の外歯9が設
けられている。この外歯9はケーシング12に固定され
た内歯歯車10と内接噛合している。
【0007】前記外歯歯車5a、5bを貫通する内ピン
7は、出力軸2のフランジ部に固着又は嵌入されてい
る。
【0008】入力軸1が1回転すると偏心体3a、3b
が1回転する。この偏心体3a、3bの1回転により、
外歯歯車5a、5bは入力軸1の周りで揺動回転を行お
うとするが、内歯歯車10によってその自転が拘束され
るため、外歯歯車5a、5bは、この内歯歯車10に内
接しながらほとんど揺動のみを行うことになる。
【0009】今、例えば外歯歯車5a、5bの歯数をn
(図示例では、n=21となっている)、内歯歯車10
の歯数をn+1とした場合、その歯数差Nは1である。
そのため、入力軸の1回転毎に外歯歯車5a、5bは、
ケーシング12に固定された内歯歯車10に対して1歯
分だけずれる(自転する)ことになる。これは入力軸1
の1回転が外歯歯車5a、5bの−1/nの回転に減速
されたことを意味する。
【0010】この外歯歯車5a、5bの回転は内ローラ
孔6a、6b及び内ピン7(内ローラ8)の隙間によっ
てその揺動成分が吸収され、自転成分のみが該内ピン7
を介して出力軸2へと伝達される。
【0011】この結果、結局減速比−1/nの減速が達
成される。
【0012】なお、この内接噛合遊星歯車構造は、現在
種々の減速機あるいは増速機に適用されている。例え
ば、上記構造においては、第1軸を入力軸、第2軸を出
力軸とすると共に、内歯歯車を固定するようにしていた
が、第1軸を入力軸、内歯歯車を出力軸とすると共に、
第2軸を固定することによっても、減速機を構成するこ
とが可能である。更に、これらの構造において、入、出
力軸を逆転させることにより、「増速機」を構成するこ
ともできる。
【0013】ところで、この種の内接噛合噛合遊星歯車
構造においては、歯面の面圧の大きさにより概ねその負
荷荷重が決まってしまい、装置の小形化、高負荷容量化
に限界を生じることから、特に歯面の面圧の軽減が要求
されていた。
【0014】そこで、従来、特公昭63−4056に示
されるように、外歯歯車の外歯9の歯形にエピトロコイ
ド平行曲線、内歯歯車の内歯11の歯形にトロコイド内
包絡線を用いることにより、外歯歯車と内歯歯車の各歯
の噛合点(接触点)を2点に増やし、歯面の面圧の軽減
を図ったものが提案されている。
【0015】具体的に述べると、この技術においては、
図8に示すように、外歯歯車5a、5bの外歯9の歯形
をエピトロコイド平行曲線で構成し、内歯歯車10の内
歯11の歯形を、両端の円弧歯形部分P、Pと中間の歯
形部分Q(この部分は外歯の歯形をエピトロコイド平行
曲線で構成した場合の相手歯形として求めた歯形であ
る)とからなるトロコイド内包絡線で構成している。
【0016】この歯形を採用した歯車構造によると、内
歯歯車10と外歯歯車5a、5bの噛合部において、両
者の接触点(噛合点)が、荷重伝達に有効な位置で2点
になる。つまり、円弧歯形部分Pの接触点の他に歯形部
分Qでも接触点をもつようになる。この2つの接触部分
は、ともに歯車の機構学的な歯形の条件を満足している
ので、各々の接触点は動力伝達に有効に作用することと
なる。
【0017】このように、上記従来公報の内接噛合遊星
歯車構造においては、歯形の改良により歯の2点接触を
可能とし、それにより歯面の面圧を軽減して、小形化、
高負荷容量化を図っている。
【0018】〔従来例2:撓み噛合い式歯車噛合構造の
従来例〕撓み噛合い式歯車噛合構造の従来例としては、
例えば特開昭63−130949号公報に記載のものが
知られている。以下、これについて説明する。
【0019】図9は従来技術の構造を示す断面図、図1
0は図9のX−X線断面図である。この構造は一般に波
動歯車装置として知られている。
【0020】入力回転軸21には外スプライン22Aが
設けられており、該外スプライン22Aが、波動発生器
となる偏心体23に設けられた内スプライン22Bと結
合している。これらの偏心体23の外周には偏心体軸受
24が設けられている。偏心体軸受24の外周には外歯
歯車28が設けられており、該外歯歯車28はフランジ
部29、円環部30及び外歯部31とから構成されてい
る。外歯歯車28の外歯部31は偏心体軸受24の外輪
27の外周に位置している。
【0021】前記において、外輪27、円環部30及び
外歯部31は弾性変形可能となっている。外歯部31に
設けられた外歯31Aは、トロコイド歯形等からなって
おり、該外歯31Aは、内歯歯車32に回転可能に支持
されたピンにより構成された内歯33に噛合している。
【0022】内歯歯車32の内歯(ピン)33Aの数に
対して、外歯31Aの数は2歯だけ少なくなっている。
そして、外歯31Aの形状は、転円と基円の半径比が整
数であるエピトロコイド平行曲線を2個、位相をずらせ
て重ね合わせ、重なり合った個々の曲線のうち最も内側
にある曲線部分を歯形曲線としたものであり、この歯形
自体は特公昭58−42382号(特許第120854
8号)として公知のものである。
【0023】入力回転軸21の回転は波動発生器(偏心
体23)の回転となり、偏心体23は偏心体軸受24を
介して外歯歯車28の外歯部31を変形させる。偏心体
23の凸部により変形させられた外歯部31は、その外
歯31Aが内歯(ピン)33Aと噛合し、偏心体23の
1回転の間に外歯31Aとピン33Aとの歯数差だけ位
相がずれ、そのずれが外歯歯車28の回転となって出力
軸34に伝達される。本例では具体的には外歯31Aが
100歯、内歯(ピン)33Aが102歯あり、その歯
数差は2であり減速比は(−2/100=−1/50)
となる。なお、「−」は入出力が逆回転の関係となるこ
とを示している。
【0024】内歯歯車32はこの実施例では固定されて
いる。しかしながら、外歯歯車28と内歯歯車32とは
一方を固定すると他方が出力側となる相対的なものであ
り、又、入力回転軸は出力軸を入力側とすれば増速して
取り出す出力軸ともなる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例1の内接噛
合遊星歯車構造においては、歯形の改良により歯の2点
接触を可能とし、それにより歯面の面圧を軽減して、小
形化、高負荷容量化を図っている。
【0026】しかしながら、上記のような歯形を使用し
たとしても歯面の負荷能力にはなお限界があり、減速機
の更なる小形軽量化のためには歯面の一層の高負荷能力
が求められていた。
【0027】又、従来例2の撓み噛合い式歯車噛合構造
では、内歯歯車32の円弧歯形部分である内歯(ピン)
33とトロコイド歯形等からなる外歯歯車28の外歯3
1Aを噛み合わせるようにしたものであるため、内歯歯
車32と外歯歯車28は一つの接触点をもって接触す
る。
【0028】従って、同一半径の円弧歯形よりなる内歯
歯車32では、歯面の面圧の制限に応じて、概ねその負
荷荷重が決まってしまい、波動歯車装置の小型化、高負
荷容量化に限界があった。
【0029】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、歯形形状に工夫を加えることにより小
型で高負荷に耐えられる内接噛合遊星歯車構造及び撓み
噛合い式歯車噛合構造を提供することを目的としてい
る。
【0030】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、第1
軸と、該第1軸に設けた偏心体を介してこの第1軸に対
して偏心回転可能な状態で取付けられた複数枚の外歯歯
車と、該外歯歯車が内接噛合する内歯歯車と、前記外歯
歯車に該外歯歯車の自転成分のみを伝達する手段を介し
て連結された第2軸と、を備えた内接噛合遊星歯車構造
において、前記外歯歯車と内歯歯車の歯数差をN(N:
2以上の整数)とし、前記外歯歯車の歯形を、N個のエ
ピトロコイド平行曲線を位相をずらせて重ね合わせた時
にできる最も内側の曲線により構成されたN個の仮想外
歯歯形曲線を、前記エピトロコイド平行曲線における1
歯の1/Nずつ位相をずらせて重ね合わせた時にできる
最も外側の曲線によって構成し、又、前記内歯歯車の歯
を、前記エピトロコイド平行曲線と噛合うN個のトロ
コイド内包絡線を前記外歯歯車と同じだけ位相をずらせ
て重ね合わせた時にできる最も内側の曲線により構成さ
れたN個の仮想内歯歯形曲線を、前記トロコイド内包絡
線における1歯の1/Nずつ位相をずらせて重ね合わせ
た時にできる最も外側の曲線によって構成したことによ
り、上記課題を解決したものである。
【0031】又、請求項2の発明は、剛性を有した内歯
歯車と、該内歯歯車に内接噛合する可撓性を有した外歯
歯車と、該外歯歯車を撓ませて変形させる波動発生器
と、を備えた撓み噛合い式歯車噛合構造において、前記
外歯歯車と内歯歯車の歯数差をN(N:2以上の整数)
とし、前記外歯歯車の歯形を、N個のエピトロコイド平
行曲線を位相をずらせて重ね合わせた時にできる最も内
側の曲線により構成されたN個の仮想外歯歯形曲線を、
前記エピトロコイド平行曲線における1歯の1/Nずつ
位相をずらせて重ね合わせた時にできる最も外側の曲線
によって構成し、又、前記内歯歯車の歯形を、前記エピ
トロコイド平行曲線と噛合うN個のトロコイド内包絡線
を前記外歯歯車と同じだけ位相をずらせて重ね合わせた
時にできる最も内側の曲線により構成されたN個の仮想
内歯歯形曲線を、前記トロコイド内包絡線における1歯
の1/Nずつ位相をずらせて重ね合わせた時にできる最
も外側の曲線によって構成したことにより上記課題を解
決したものである。
【0032】又、請求項3の発明は、剛性を有した内歯
歯車と、該内歯歯車に内接噛合可能な可撓性を有した外
歯歯車と、該外歯歯車を撓み変形させることによって前
記内歯歯車と外歯歯車との内接噛合を実現させる波動発
生器と、を備えた撓み噛合い式歯車噛合構造において、
前記内歯歯車と外歯歯車との歯数差をIとしたときに、
前記内歯歯車との歯数差がIより大きなNで(I<
N)、且つ該内歯歯車と内接噛合する剛性を有した仮想
外歯歯車を想定し、前記外歯歯車の歯形を、該外歯歯車
が撓んだ結果、内歯歯車と噛合する部分において前記仮
想外歯歯車の歯形と等しくなる形状に形成すると共に、
該外歯歯車の内歯歯車と噛合する部分における変形曲率
を、前記仮想外歯歯車の曲率と等しく設定し、前記仮想
外歯歯車の歯形を、N個のエピトロコイド平行曲線を位
相をずらせて重ね合わせた時にできる最も内側の曲線に
より構成されたN個の仮想外歯歯形曲線を、前記エピト
ロコイド平行曲線における1歯の1/Nずつ位相をずら
せて重ね合わせた時にできる最も外側の曲によって構成
し、又、前記内歯歯車の歯形を、前記エピトロコイド平
行曲線と噛合うN個のトロコイド内包絡線を前記外歯歯
車と同じだけ位相をずらせて重ね合わせた時にできる最
も内側の曲線により構成されたN個の仮想内歯歯形曲線
を、前記トロコイド内包絡線における1歯の1/Nずつ
位相をずらせて重ね合わせた時にできる最も外側の曲線
によって構成したことにより、上記課題を解決したもの
である。なお、各請求項において、実際に歯形を形成す
る場合には、外歯及び内歯の(噛合と直接関係しない)
歯先、あるいは歯元を適当に丸める等の修正処理を施す
のは、無論禁止されるものではなく、このような処理を
行ったものも当然に本発明の範疇に含まれる。
【0033】
【作用】本出願人は、先に歯面の高負荷能力を一層高め
るようにした内接噛合遊星歯車構造を開発し、特願平4
−202295号(未公知)として出願した(請求項1
の基礎)。
【0034】この内接噛合遊星歯車構造では、外歯歯車
と内歯歯車の歯数差をN(N:2以上の整数)とし、外
歯歯車の歯形を、N個のエピトロコイド平行曲線を位相
をずらせて重ね合わせた時にできる最も内側の曲線によ
って構成し、又、内歯歯車の歯形を、前記エピトロコイ
ド平行曲線と噛合うN個のトロコイド内包絡線を前記外
歯歯車と同じだけ位相をずらせて重ね合わせた時にでき
る最も内側の曲線によって構成している。
【0035】この構造により、外歯歯車と内歯歯車の歯
数差をN(2以上の整数)に設定することができる。そ
の結果、入力軸の1回転毎に外歯歯車は内歯歯車に対し
てN歯分だけずれる(自転する)ことになり、歯数差1
の場合と同じ減速比を得る場合には、外歯歯車及び内歯
歯車の歯数を従来のもののN倍にすることができる。こ
れにより、荷重伝達に有効な部分での噛合歯数が増大す
るとともに、動力伝達上有効に働かない上に滑りが大き
い部分の噛合を減らすことができる。そのため、接触点
の面圧を軽減することができるとともに、動力伝達ロス
を軽減することができる。
【0036】又、本出願人は、同様に小型化、高負荷容
量化への対応が一層容易な撓み噛合い式歯車噛合構造を
開発し、特願平4−142515号(未公知)として出
願した(請求項2の基礎)。
【0037】この撓み噛合い式歯車噛合構造は、外歯歯
車の外歯の歯形、及び内歯歯車の内歯歯車の歯形を、前
記特願平4−202295号と同様に構成したものであ
る。この場合も、上記と同様の理由により面圧を軽減す
ることができ、小型化、高負荷容量化に対応可能とな
る。
【0038】更に本出願人は、先に外歯歯車の変形によ
る曲げ応力を極力抑え、伝達効率の向上及び伝達可能ト
ルクの増大を図ることのできる、撓み噛合い式歯車噛合
構造を開発し、特願平5−4463号(未公知)として
出願した(請求項3の基礎)。
【0039】即ち、従来例2の撓み噛合い式歯車噛合構
造では、次の問題があった。以下、図11を用いて説明
する。
【0040】図11は、撓み噛合い式歯車噛合構造にお
ける外歯歯車の変形状態を概念的に示したものである。
図に示されるように、外歯歯車28上の点A、B、C、
Dは、変形により点A2、B2、C2、D2へと移る。
ここで曲線A2−D2及び曲線B2−C2で示される部
分において、外歯歯車28の外歯31Aと内歯歯車32
の内歯(ピン)33Aが理論的に正確に噛合う必要があ
る。
【0041】ここで、外歯歯車28の変形前と変形後の
曲線を比較して見ると、曲線A−D(曲線B−C)が曲
線A2−D2(曲線B2−C2)へ平行移動しているた
め、A2−B2間(C2−D2間)がA−B間(C−D
間)より広くなっており、その分曲線A2−B2(曲線
C2−D2)は点A2、B2(点C2、D2)での接線
の傾きがA、B(C、D)での傾きと等しいままで、曲
線A−B(曲線C−D)をX軸方向に引き伸ばされた形
となっている。
【0042】そのため、変形後の外歯歯車28の形状
は、点A2、B2、C2、D2の近傍で急激に曲率半径
が小さくなっていることが分かる。
【0043】これは、変形前後の全周の長さが一定であ
ること、及び一定の範囲(ここでは曲線A2−D2及び
曲線B2−C2)において、変形後においても変形前の
曲率半径を維持しなければならないために必然的に生じ
る現象である(これにより、偏心体23Aの形状も決定
される)。
【0044】従って、外歯歯車28には、当該変形によ
り、特に点A2、B2、C2、D2の付近において大き
な曲げ応力が発生し、これによって伝達可能トルクを制
限せざるを得ない場合が少なくなかった。
【0045】この不具合を解消したのが、即ち請求項3
の基礎となる特願平5−4463号(未公知)で、この
撓み噛合い式歯車噛合構造は、内歯歯車と外歯歯車との
歯数差をIとしたときに、内歯歯車との歯数差がIより
大きなNで(I<N)、且つ該内歯歯車と内接噛合する
剛性を有した仮想外歯歯車を想定し、外歯歯車の歯形
を、該外歯歯車が撓んだ結果、内歯歯車と噛合する部分
において前記仮想外歯歯車の歯形と等しくなる形状に形
成すると共に、該外歯歯車の内歯歯車と噛合する部分に
おける変形曲率を、前記仮想外歯歯車の曲率と等しく設
定したものである。
【0046】図12は、この構造に係る外歯歯車の変形
形状について、図11と対応して示した図である。図1
2と図11において、点PとQは同一である。即ち、変
形前の真円の状態でX軸上で点Pの位置にあった外歯歯
車の外歯部分が噛合時に点Qの位置まで移動することに
なる。
【0047】又、図12の曲線A1−D1(曲線B1−
C1)の曲率半径は、図11の曲線A2−D2(曲線B
2−C2)の曲率半径(曲線A−D(曲線B−C)の曲
率半径)よりも小さく、その割合は「仮想外歯歯車の歯
数/外歯歯車の歯数」に相当する。
【0048】従って、点A→点A2(点B→点B2、点
C→点C2、点D→点D2)へのX軸方向の移動距離よ
りも、A→A1(B→B1、C→C1、D→D1)への
X軸方向の移動距離の方が短くなる。しかも、θ1は
(外歯歯車の歯数/仮想外歯歯車の歯数)×θであるた
め、θ1>θである。そのため曲線A−B→曲線A1−
B1(曲線C−D→曲線C1−D1)への変形は、A
−A1間とA−A2間のX軸方向の距離の差、及び点
A1、B1での曲線A1−B1の接線の傾きと、点A
2、B2での曲線A2−B2の接線の傾きの差、によっ
て曲線A−B→曲線A2−B2(曲線C−D→曲線C2
−D2)への変形よりも容易に行うことができる。
【0049】従って、外歯歯車の変形による曲げ応力が
その分低減され、ひいては外歯歯車の曲げ応力により制
限されていた伝達可能トルクを増大させることができる
ようになる。
【0050】しかも噛合部分では、外歯歯車は仮想外歯
歯車の曲率半径に変形すると共に、その噛合部分の歯形
が仮想外歯歯車の歯形と同一形状となるように予め形成
されているため、内歯歯車と外歯歯車は、(歯数差が実
際はIでありながら)あたかも歯数差がNであるかのよ
うに完全に理論噛合することになる。
【0051】ところでこの場合も、内歯歯車の内歯と外
歯歯車の外歯の歯形形状を、特願平4−202295号
と同様に設定した例を提示している。
【0052】即ち、仮想外歯歯車と内歯歯車との歯数差
をNとした場合、仮想外歯歯車の歯形を、N個のエピト
ロコイド平行曲線を位相をずらせて重ね合わせた時にで
きる最も内側の曲線によって構成し、又内歯歯車の歯形
を、前記エピトロコイド平行曲線と噛合うN個のトロコ
イド内包絡線を、前記仮想外歯歯車と同じだけ位相をず
らせて重ね合わせた時にできる最も内側の曲線によって
構成したものである。
【0053】以上のように、先に揚げた3つの未公知先
行技術(特願平4−202295号、特願平4−142
515号、特願平5−4463号)では、いずれも基本
的に同一の歯形を採用している。即ち、外歯歯車(特願
平5−4463号のみ仮想外歯歯車)と内歯歯車の歯数
差をN(N:2以上の整数)とし、外歯歯車(仮想外歯
歯車)の歯形を、N個のエピトロコイド平行曲線を互い
に位相をずらせて重ね合わせた時にできる最も内側の曲
によって構成し、又、内歯歯車の歯形を、前記エピト
ロコイド平行曲線と噛合うN個のトロコイド内包絡線を
互いに前記外歯歯車と同量だけ位相をずらせて重ね合わ
せた時にできる最も内側の曲線によって構成したものと
なっている。
【0054】図13、図14にこれを例示する。図13
は内接噛合遊星歯車構造の場合の内歯11と外歯9を示
し、図9は撓み噛合い式歯車噛合構造の場合の内歯33
Aと外歯31Aを示す。未公知の歯形であるため、内接
噛合遊星歯車構造の場合を例にとってこの歯形の不具合
を少し説明しておく。撓み噛合い式歯車噛合構造の場合
も同様である。
【0055】図15は図13に示した歯形の拡大図であ
る。
【0056】この歯形において、歯面の負荷能力を上げ
るには、図の内歯11の歯形曲線のうち、円弧部分Pの
円弧の曲率を大きくした方が、主要な噛合位置での外歯
9と内歯11の相対的な曲率半径が大きくなり、歯面の
面圧を低下させるので好ましい。
【0057】しかしながら、円弧部分Pの曲率を図16
に示すように大きくし過ぎると、図17に示すように、
外歯歯車5と内歯歯車10の噛合い歯数が減り、逆効果
となるため、円弧部分Pの曲率を大きくするのは困難が
伴っていた。
【0058】請求項1〜3の発明は、このように同一の
歯形を与えられていた未公知先行技術である特願平4−
202295号、特願平4−142515号、特願平5
−4463号の構造を基礎とし、それぞれに同一技術思
想に係る一層改良した歯形を与えたものである。
【0059】即ち、外歯と内歯の歯形を「課題を解決す
るための手段」の項で説明したように構成したことによ
り、円弧部の曲率半径を大きくすることができ、しかも
その場合の噛合い歯数は先行技術のものと変わらなくす
ることができる。従って、面圧を低下させることがで
き、歯面の負荷能力を高めることができる。
【0060】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0061】図1は請求項1の発明の一実施例の内接噛
合遊星歯車構造の外歯109と内歯111を示す。この
実施例では、外歯109の歯形及び内歯111の歯形が
従来例1と異なるだけで、他は図6、図7に示すものと
同じ構成を採用している。よって、以下においては、主
に外歯109の歯形及び内歯111の歯形について説明
し、他の説明については省略する。
【0062】本実施例では、外歯歯車と内歯歯車の歯数
差は2となっている(N=2)。
【0063】まず、図を用いて外歯歯車の外歯の歯形に
ついて説明する。
【0064】外歯歯車の外歯の歯形は、図4に示すよう
に、2個の仮想外歯歯形曲線200A、200Bを、互
いに1歯の1/2だけ位相をずらせて重ね合わせた時の
最も外側の曲線で構成されている。
【0065】ここで、仮想外歯歯形曲線200A、20
0Bは、図3に示すように、2個のエピトロコイド平行
曲線201A、201Bを、互いに1歯の1/4だけ位
相をずらせて重ね合わせた時の最も内側の曲線で構成さ
れている。この場合、エピトロコイド平行曲線をどれだ
けずらすかについては任意でよい。
【0066】なお、本例では、外歯と内歯の歯数差Nが
2であるので、2個の仮想外歯歯形曲線200A、20
0Bを互いに1歯の1/2だけ位相をずらせたのであ
り、歯数差Nが3の場合は3個の仮想外歯歯形曲線を互
いに1歯の1/3だけ位相をずらせて重ね合わせる。こ
れは仮想外歯歯形曲線を構成する時も同様であり、3個
のエピトロコイド平行曲線を任意の量だけ位相をずらし
て重ね合わせる。
【0067】本実施例に戻って、内歯の歯形についても
外歯の場合と同様に、N=2であるから、前記エピトロ
コイド平行曲線と噛合う2個のトロコイド内包絡線を互
いに1歯の1/4だけ位相をずらせて重ね合わせた時の
最も内側の曲線を仮想内歯歯形曲線とし、2個の仮想内
歯歯形曲線を互いに1歯の1/N=1/2だけ位相をず
らせて重ね合わせた時の最も外側の曲線により、内歯の
歯形曲線を構成する。
【0068】このように、エピトロコイド平行曲線及び
トロコイド内包絡線の位相をずらせて重ね合わせる場
合、ずらしの量自体は任意であるが両者のずらせ方は同
一にしなければならない。ここでは前述したように両者
共1歯の1/4だけ位相をずらせている。又、実際に使
用する場合は、外歯と内歯の歯先又は歯元を適当に丸め
る等の修整を行うと良い。
【0069】こうして得られた外歯歯車と内歯歯車の噛
合状態は図2に示すようになる。この歯形の形状によれ
ば、円弧部の曲率半径を、図16、図17で示したもの
と同じ程度に大きくすることができる。しかもその場合
の噛合い歯数は未公知先行技術のものと変わらなくする
ことができる。従って、面圧を低下させることができ、
歯面の負荷能力を高めることができる。
【0070】上記実施例では、上述のように構成した内
歯111と外歯109を内接噛合遊星歯車構造に適用し
た場合を示したが、上述した撓み噛合い式歯車噛合構造
(特願平4−142515号、特願平5−4463号)
の内歯と外歯(仮想外歯)の歯形曲線の代わりに、上記
内歯111と外歯109の歯形曲線を用いることによ
り、撓み噛合い式歯車噛合構造においても、歯面の面圧
低減をより効果的に実現することができるようになる
(請求項2、3の実施例に相当)。図5はその場合の例
を示し、131Aが同歯形曲線を採用した外歯、133
Aが同歯形曲線を採用した内歯を示す。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の内接噛合
遊星歯車構造あるいは撓み噛合い式歯車噛合構造によれ
ば、円弧部分の曲率を大きくしても噛合い歯数が減少し
なくなる。このため、歯面の面圧を下げることができ、
負荷能力を向上することができ、その結果、歯車の強度
を向上させることができて、軽量、コンパクト、高性能
な減速機あるいは増速機を提供することができるように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における外歯と内歯の歯形の
拡大図
【図2】同実施例における外歯と内歯の噛合部の拡大図
【図3】同実施例の外歯の歯形曲線を作成する際に用い
る仮想外歯歯形曲線の説明図
【図4】同実施例の外歯の歯形曲線を作成する場合の原
理説明図
【図5】本発明の他の実施例における外歯と内歯の噛合
【図6】本発明の一実施例と従来技術に共通の内接噛合
遊星歯車構造の一例の全体構成を示す断面図
【図7】従来構造における図6のVII−VII線断面
【図8】従来の外歯歯車と内歯歯車の噛合図
【図9】本発明の他の実施例と従来技術に共通の撓み噛
合い式歯車噛合構造の一例の全体構成を示す断面図
【図10】従来構造における図9のX−X線断面図
【図11】従来の外歯歯車の変形前(撓み前)及び変形
後(撓み後)の関係を示す線図
【図12】先行技術の外歯歯車の変形前(撓み前)及び
変形後(撓み後)の関係を示す線図
【図13】内接噛合遊星歯車構造の先行技術の外歯歯車
と内歯歯車の噛合図
【図14】撓み噛合い式歯車噛合構造の先行技術の外歯
歯車と内歯歯車の噛合図
【図15】内接噛合遊星歯車構造の先行技術の外歯と内
歯の噛合状態を示す拡大図
【図16】図15の歯形の円弧部分Pの曲率を大きくし
た場合の噛合図
【図17】図16の噛合状態の全体図
【符号の説明】
1…入力軸(第1軸) 2…出力軸(第2軸) 3a、3b…偏心体 5a、5b…外歯歯車 109…外歯 10…内歯歯車 111…内歯 123…偏心体 128…外歯歯車 131A…外歯 132…内歯歯車 133A…内歯 134…仮想外歯歯車 200A、200B…仮想外歯歯形曲線 201A、201B…エピトロコイド平行曲線

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1軸と、該第1軸に設けた偏心体を介し
    てこの第1軸に対して偏心回転可能な状態で取付けられ
    た複数枚の外歯歯車と、該外歯歯車が内接噛合する内歯
    歯車と、前記外歯歯車に該外歯歯車の自転成分のみを伝
    達する手段を介して連結された第2軸と、を備えた内接
    噛合遊星歯車構造において、 前記外歯歯車と内歯歯車の歯数差をN(N:2以上の整
    数)とし、 前記外歯歯車の歯形を、N個のエピトロコイド平行曲線
    を位相をずらせて重ね合わせた時にできる最も内側の曲
    線により構成されたN個の仮想外歯歯形曲線を、前記エ
    ピトロコイド平行曲線における1歯の1/Nずつ位相を
    ずらせて重ね合わせた時にできる最も外側の曲線によっ
    構成し、 又、前記内歯歯車の歯形を、前記エピトロコイド平行曲
    線と噛合うN個のトロコイド内包絡線を前記外歯歯車と
    同じだけ位相をずらせて重ね合わせた時にできる最も内
    側の曲線により構成されたN個の仮想内歯歯形曲線を、
    前記トロコイド内包絡線における1歯の1/Nずつ位相
    をずらせて重ね合わせた時にできる最も外側の曲線によ
    って構成したことを特徴とする内接噛合遊星歯車構造。
  2. 【請求項2】剛性を有した内歯歯車と、該内歯歯車に内
    接噛合する可撓性を有した外歯歯車と、該外歯歯車を撓
    ませて変形させる波動発生器と、を備えた撓み噛合い式
    歯車噛合構造において、 前記外歯歯車と内歯歯車の歯数差をN(N:2以上の整
    数)とし、 前記外歯歯車の歯形を、N個のエピトロコイド平行曲線
    を位相をずらせて重ね合わせた時にできる最も内側の曲
    線により構成されたN個の仮想外歯歯形曲線を、前記エ
    ピトロコイド平行曲線における1歯の1/Nずつ位相を
    ずらせて重ね合わせた時にできる最も外側の曲線によっ
    構成し、 又、前記内歯歯車の歯形を、前記エピトロコイド平行曲
    線と噛合うN個のトロコイド内包絡線を前記外歯歯車と
    同じだけ位相をずらせて重ね合わせた時にできる最も内
    側の曲線により構成されたN個の仮想内歯歯形曲線を、
    前記トロコイド内包絡線における1歯の1/Nずつ位相
    をずらせて重ね合わせた時にできる最も外側の曲線によ
    って構成したことを特徴とする撓み噛合い式歯車構造。
  3. 【請求項3】剛性を有した内歯歯車と、該内歯歯車に内
    接噛合可能な可撓性を有した外歯歯車と、該外歯歯車を
    撓み変形させることによって前記内歯歯車と外歯歯車と
    の内接噛合を実現させる波動発生器と、を備えた撓み噛
    合い式歯車噛合構造において、 前記内歯歯車と外歯歯車との歯数差をIとしたときに、
    前記内歯歯車との歯数差がIより大きなNで(I<
    N)、且つ該内歯歯車と内接噛合する剛性を有した仮想
    外歯歯車を想定し、 前記外歯歯車の歯形を、該外歯歯車が撓んだ結果、内歯
    歯車と噛合する部分において前記仮想外歯歯車の歯形と
    等しくなる形状に形成すると共に、 該外歯歯車の内歯歯車と噛合する部分における変形曲率
    を、前記仮想外歯歯車の曲率と等しく設定し、 前記仮想外歯歯車の歯形を、N個のエピトロコイド平行
    曲線を位相をずらせて重ね合わせた時にできる最も内側
    の曲線により構成されたN個の仮想外歯歯形曲線を、前
    記エピトロコイド平行曲線における1歯の1/Nずつ位
    相をずらせて重ね合わせた時にできる最も外側の曲によ
    って構成し、 又、前記内歯歯車の歯形を、前記エピトロコイド平行曲
    線と噛合うN個のトロコイド内包絡線を前記外歯歯車と
    同じだけ位相をずらせて重ね合わせた時にできる最も内
    側の曲線により構成されたN個の仮想内歯歯形曲線を、
    前記トロコイド内包絡線における1歯の1/Nずつ位相
    をずらせて重ね合わせた時にできる最も外側の曲線によ
    って構成したことを特徴とする撓み噛合い式歯車構造。
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