JP2825745B2 - ジメチルフランカルボキシアニリド誘導体 - Google Patents

ジメチルフランカルボキシアニリド誘導体

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JP2825745B2 JP25794093A JP25794093A JP2825745B2 JP 2825745 B2 JP2825745 B2 JP 2825745B2 JP 25794093 A JP25794093 A JP 25794093A JP 25794093 A JP25794093 A JP 25794093A JP 2825745 B2 JP2825745 B2 JP 2825745B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は木材に対し、優れた
防腐活性を与える新規なジメチルフランカルボキシアニ
リド誘導体、当該ジメチルフランカルボキシアニリド誘
導体を有効成分とする木材防腐剤及び当該ジメチルフラ
ンカルボキシアニリド誘導体を有効成分のひとつとし、
これにすでに効果が確認されている市販木材防腐剤を配
合してなる木材用防腐組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、種々の木材腐朽菌による木材
の腐朽を防ぐため、各種の無機または有機化合物が、木
材防腐剤として用いられている。しかし、これらの薬剤
は毒性が高いため人体への悪影響や環境汚染性を示すも
のや、使用時に高濃度を必要とするものまたは高価であ
ること、等の欠点を有している。
【0003】本発明のジメチルフランカルボキシアニリ
ド誘導体に関した化合物として下式に示す化合物が特公
昭50−10376に植物病害用薬剤として開示されて
いるが、 Rがフェニル、ニトロ置換フェニル、カルボキ
シ置換フェニル、フェニル置換フェニル、メチル置換フ
ェニル、ハロゲン置換フェニル、メトキシ置換フェニル
基のみに限定されており、
【0004】
【化2】
【0005】他の誘導体についてはなんら開示されてお
らず、またこれら化合物の木材腐朽菌に対する活性につ
いては全く記載がない。
【0006】また、特開平5−221994にボトリテ
ィス菌の防除方法に関し、ジメチルフランカルボキシア
ニリド誘導体の開示があるが、本願発明の化合物と重複
することなく、また、木材腐朽菌に対する活性について
は全く記載がない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】より一層安全性が高
く、低濃度または低価格で使用可能な効率のよい新規な
木材防腐剤を開発することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等はこのような
状況に鑑み、フランカルボキシアニリド誘導体に着目
し、鋭意研究を重ねた結果、前記一般式(I)で示され
る新規なジメチルフランカルボキシアニリド誘導体が木
材防腐剤として極めて有用であることを見出した。ま
た、当該フランカルボキシアニリド誘導体を有効成分と
し、これにすでに効果が確認されている市販木材防腐剤
を配合すると、相乗効果が認められ、木材用防腐組成物
を作成できることを見いだした。
【0009】即ち、本発明の化合物は一般式
【0010】
【化3】
【0011】[式中 R1 及びR2 は、同一または異な
って、水素原子;C2 −C6 アルキル基;C1 −C6
ルコキシC1 −C6 アルキル基;シアノ基;置換アミド
基;C1 −C6 アルコキシカルボニル基;1又は2個の
置換基を有してもよいベンゾイル基;1又は2個の置換
基を有してもよいベンゾイルアミノ基;C2 −C6 アル
カノイルアミノ基;C3 −C6 シクロアルキルカルボニ
ルアミノ基;1又は2個の置換基を有してもよいベンジ
ル基;又はC1 −C6 アルコキシカルボニルC2 −C5
アルケニレン基を示す。但し、R1 及びR2 は同時に、
水素原子であることはない。また、R1 及びR2 のいず
れかが水素原子であり、他がC2 −C6アルキル基であ
るとき該置換基は2位に置換しない。]で表わされるジ
メチルフランカルボキシアニリド誘導体及び当該ジメチ
ルフランカルボキシアニリド誘導体を有効成分とする木
材防腐剤並びに木材防腐用組成物に関するものである。
【0012】以下詳細に説明する。
【0013】上記一般式(I)において、R1 及びR2
の定義におけるC2 −C6 アルキル基は、例えば、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、se
c-ブチル、ter-ブチル、ペンチル、イソペンチル、neo-
ペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、sec-ヘキシルのよ
うな直鎖または分枝鎖のアルキル基であり得、好適に
は、C2 −C5 アルキル基であり得、特に好適には、C
3 −C4 アルキル基である。
【0014】上記一般式(I)において、R1 及びR2
の定義におけるC1 −C6 アルコキシC1 −C6 アルキ
ル基におけるC1 −C6 アルコキシは、例えば、メトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、ペントキシ、neo-ペントキシ、ヘキシルオキシのよ
うな直鎖または分枝鎖のアルコキシ基であり得、好適に
は、C1 −C5 アルコキシ基であり得、更に好適には、
1 −C3 アルコキシ基又はC5 アルコキシ基である。
【0015】上記一般式(I)において、R1 及びR2
の定義におけるC1 −C6 アルコキシC1 −C6 アルキ
ル基におけるC1 −C6 アルキル基は、例えば実際に
は、メチレン、エチレン、プロピレン、トリメチレン、
テトレメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレンのよ
うな直鎖または分枝鎖のアルキレン基であり得、好適に
は、C1 −C2 アルキレン基であり得、更に好適には、
メチレン基である。
【0016】上記一般式(I)において、R1 及びR2
の定義における置換アミド基は、例えば、メチルアミ
ド、エチルアミド、イソプロピルアミド、ブチルアミ
ド、sec-ブチルアミドのようなモノアルキルアミド基;
ジメチルアミド、ジエチルアミド、ジイソプロピルアミ
ド、ジブチルアミド、ジsec-ブチルアミド、メチルエチ
ルアミド、メチルイソプロピルアミド、メチルブチルア
ミド、メチルsec-ブチルアミド、エチルイソプロピルア
ミド、イソプロピルブチルアミド、ピロリジルアミド、
ピペリジルアミドのようなジアルキルアミド基;フェニ
ルアミド、2−クロロフェニルアミド、2,4−ジクロ
ロフェニルアミド、2−メチルフェニルアミド、2−エ
チルフェニルアミド、4−メトキシフェニルアミドのよ
うな置換基を有してもよいフェニルアミドあり得、好適
には、メチルアミド、ピペリジルアミドまたはフェニル
アミドである。
【0017】上記一般式(I)において、R1 及びR2
の定義におけるC1 −C6 アルコキシカルボニル基は、
例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、イ
ソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、sec-ブ
トキシカルボニル、tert- ブトキシカルボニル、ペンチ
ルオキシカルボニル、ヘキシルオキシカルボニル基のよ
うな上記「C1 −C6 アルコキシC1 −C6 アルキル
基」における「C1 −C6 アルコキシ基」がカルボニル
基と結合してなる基であり得、好適には、C1 −C3
ルコキシカルボニル基である。上記一般式(I)におい
て、R1 及びR2 の定義における1乃至2個の置換基を
有してもよいベンゾイル基は、例えば、ベンゾイル、2
−クロロベンゾイル、2,4−ジクロロベンゾイル、2
−メチルベンゾイル、2,4−ジメチルベンゾイル、4
−エチルベンゾイル、4−メトキシベンゾイル基によう
な置換基を有するベンゾイル基であり得、好適には、ベ
ンゾイル基である。
【0018】上記一般式(I)において、R1 及びR2
の定義における1乃至2個の置換基を有してもよいベン
ゾイルアミノ基は、上記「1乃至2個の置換基を有して
もよいベンゾイル基」がアミノ基に置換してなる基であ
り、例えば、ベンゾイルアミノ、2−クロロベンゾイル
アミノ、2,4−ジクロロベンゾイルアミノ、2,4−
ジメチルベンゾイルアミノ、4−メチルベンゾイルアミ
ノ、4−エチルベンゾイルアミノ、4−メトキシベンゾ
イルアミノ基にような置換基を有するベンゾイルアミノ
基であり得、好適には、ベンゾイルアミノ基である。
【0019】上記一般式(I)において、R1 及びR2
の定義におけるC2 −C6 アルカノイルアミノ基は、例
えば、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチリル
アミノ、イソブチリルアミノ、バレリルアミノ、イソバ
レリルアミノ、カプロイルアミノ、イソカプロイルアミ
ノ基であり得、好適には、アセチルアミノ基である。上
記一般式(I)において、R1 及びR2 の定義における
3 −C6 シクロアルキルカルボニルアミノ基は、例え
ば、シクロプロピルカルボニルアミノ、シクロブチルカ
ルボニルアミノ、シクロペンチルカルボニルアミノ、シ
クロヘキシルカルボニルアミノ基であり得、好適には、
シクロヘキシルカルボニルアミノ基である。
【0020】上記一般式(I)において、R1 及びR2
の定義における1乃至2個の置換基を有してもよいベン
ジル基は、例えば、ベンジル、2−メチルベンジル、
2,4−ジメチルベンジル、2−クロロベンジル、2,
4ジメトキシベンジル−、4−メトキシベンジル、4−
エトキシベンジル基であり得、好適には、ベンジル又は
4−メトキシベンジル基である。
【0021】上記一般式(I)において、R1 及びR2
の定義におけるC1 −C6 アルコキシカルボニルC2
5 アルケニレン基は、例えば、メトキシカルボニルビ
ニレン、エトキシカルボニル2−プロペニレン、メトキ
シカルボニル2−ブテニレン、エトキシカルボニル2−
ペンテニレン基であり得、好適には、メトキシカルボニ
ルビニレン基である。
【0022】前記一般式(I)を有する化合物において
好適には、 (1)R1 及びR2 が同一又は異なって水素原子;C2
−C5 アルキル基;C2−C6 アルコキシメチレン基;
1 −C2 アルコキシカルボニル基;1個の置換基を有
してもよいベンジル基;又はC1 −C2 アルコキシカル
ボニルC2 −C4アルケニレン基である化合物、但し、
1 、R2 が同時に水素原子であることはなく、またR
1 及びR2 のいずれかが水素原子であり、他がC2 −C
6 アルキル基であるとき、該置換基は2位に置換しない
化合物、更に好適には、 (2)R1 及びR2 が同一又は異なって水素原子;C3
−C5 アルキル基;又はメトキシ基又はC1 −C2 アル
キル基を1個置換基として有してもよいベンジル基であ
る化合物、但し、R1 、R2 が同時に水素原子であるこ
とはなく、またR1 及びR2 のいずれかが水素原子であ
り、他がC3 −C5 アルキル基であるとき、該置換基は
2位に置換しない化合物、特に好適には、 (3)R1 が3−(C3 −C5 アルキル)基;3−ベン
ジル基;又は3−{4−(メトキシ又はC1 −C2 アル
キル)ベンジル}基である化合物、 (4)R2 が水素原子である化合物、を挙げることがで
きる。
【0023】本発明の木材防腐剤の有効成分となり得る
新規なジメチルフランカルボキシアニリド誘導体を例示
すれば、次表のとおりである。
【0024】
【化4】
【0025】下記表1において、略号以下の基または符
合を示す。 Bz・・・・・・・ ベンジル Bu・・・・・・・ ブチル Et・・・・・・・・・エチル Hx・・・・・・・・・ヘキシル Me・・・・・・・・・メチル Ph・・・・・・・・・フェニル Pip・・・・・・・・ピペリジル Pn・・・・・・・・・ペンチル Pr・・・・・・・・・プロピル i ・・・・・・・・・・イソ c ・・・・・・・・・・シクロ s ・・・・・・・・・・セカンダリー neo ・・・・・・・・・ネオ t ・・・・・・・・・・ターシャリー
【0026】
【表1】 ─────────────────────────────────── 例示化合物番号 R12 ─────────────────────────────────── 1 3−CH2 OMe H 2 4−CH2 OMe H 3 3−Et H 4 4−Et H 5 3−CH2 OEt H 6 4−CH2 OEt H 7 2−Et 3−Et 8 2−Et 4−Et 9 2−Et 5−Et 10 2−Et 6−Et 11 3−Et 4−Et 12 3−Et 5−Et 13 3−Et 6−Et 14 3−Pr H 15 4−Pr H 16 3−i Pr H 17 4−i Pr H 18 3−CH2 OPr H 19 3−CH2i Pr H 20 4−CH2i Pr H 21 3−Pr 4−Pr 22 2−i Pr 4−i Pr 23 3−i Pr 5−i Pr 24 3−CH2 OBu H 25 4−CH2 OBu H 26 3−CH2i Bu H 27 4−CH2i Bu H 28 3−CH2s Bu H 29 4−CH2s Bu H 30 3−Bu H 31 4−Bu H 32 3−i Bu H 33 3−s Bu H 34 3−t Bu H 35 3−Pn H 36 4−Pn H 37 3−i Pn H 38 3−neo Pn H 39 3−CH2 OPn H 40 3−CH2neo-Pn H 41 3−Hx H 42 3−i Hx H 43 3−CN H 44 3−CONHMe H 45 3−(CO−1−Pip) H 46 3−CONHPh H 47 3−COOMe H 48 3−COOEt H 49 3−COOPr H 50 3−COOi Pr H 51 3−COOBu H 52 3−COOt Bu H 53 3−COPh H 54 3−CO(2−MePh) H 55 3−NHCOPh H 56 3−NHCOMe H 57 3−NHCOBu H 58 3−NHCOc Pn H 59 3−NHCOc Hx H 60 3−Bz H 61 3−(4−MeOBz) H 62 3−(4−MeBz) H 63 3−CH=CHCOOMe H ─────────────────────────────────── 上記化合物のうち、好適には、化合物番号1、2、3、
4、5、6、10、11、12、13、14、15、1
6、17、18、19、20、21、23、24、2
6、28、30、31、32、33、34、35、3
6、38、39、40、41、42、47、48、4
9、50、53、58、59、60、61及び63の化
合物を挙げることができ、更に好適には、化合物番号
1、3、5、14、16、18、19、21、23、2
4、26、28、30、32、33、34、35、3
7、41、42、47、48、59、60、61及び6
3の化合物を挙げることができる。
【0027】前記一般式(I)で表わされる化合物は、
以下に示すA法、B法の2方法で製造することができ
る。
【0028】
【化5】
【0029】
【化6】
【0030】上記式中、R1 及びR2 は前述したものと
同意義を示す。R1'は、C2 −C6アルキル基、1又は
2個の置換基を有してもよいベンジル基を示す。(Ia
)は一般式(I)において、R1 がR1'を示し、R2
が水素原子を示す化合物である。(V)は沃素置換アニ
リンを示す。Xは塩素、臭素、沃素のようなハロゲン原
子を示し、好適には、塩素原子である。X’は塩素、臭
素、沃素のようなハロゲン原子を示し、好適には、臭素
又は沃素原子である。
【0031】本発明の化合物は公知の方法によって製造
される。
【0032】第A1工程は、一般式(I)を有する化合
物を製造する工程であり、不活性溶剤中、脱ハロゲン化
水素剤存在下、一般式(III)を有する化合物を一般
式(IV)を有する化合物と反応させることにより、達
成される。
【0033】原料化合物(III)は、クロロアセトン
とアセト酢酸エステルとの縮合によって得られる2,5
−ジメチルフラン−3−カルボン酸エステルを加水分解
して得られる2,5−ジメチルフラン−3−カルボン酸
をハロゲン化して得られる。原料化合物(IV)は市販
アニリン類、または公知の方法によって製造された公知
のアニリン類である。
【0034】使用される不活性溶剤は、例えば、エーテ
ル、イソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオ
キサンのようなエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシ
レンのような芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロ
ロホルム、四塩化炭素のようなのハロゲン化炭化水素類
またはこれらの混合溶媒があげられ得、好適には、芳香
族炭化水素類(特に、トルエン)である。
【0035】使用される脱ハロゲン化水素剤は、例え
ば、トリエチルアミン、N,Nージメチルアミノピリジ
ン等の三級アミン類、ピリジン類である。本反応は溶媒
の存在下、あるいは無溶媒で行うこともできるが、反応
をより円滑に行うために、溶媒を用いて0℃から溶媒の
沸点迄の温度で、好適には、室温〜100℃の温度で通
常30分から5時間、好適には、30分から2時間で行
う。
【0036】第B1工程は、一般式(VI)を有する化
合物を製造する工程であり、不活性溶剤中、脱ハロゲン
化水素剤存在下、一般式(III)を有する化合物を一
般式(V)を有する化合物と反応させることにより、達
成される。
【0037】原料化合物(V)は市販アニリン類、また
は公知の方法によって製造された公知の沃素置換アニリ
ン類である。
【0038】本工程は第A1工程と同様に行われる。
【0039】第B2工程は、一般式(Ia )を有する化
合物を製造する工程であり、不活性溶剤中、触媒存在
下、一般式(VI)を有する化合物を一般式:R1'MG
X’を有するグリニヤール試薬と反応させることによ
り、達成される。
【0040】不活性溶剤としては、好適には、例えば、
ジエチルエーテル、イソプロピルエーテル、テトラヒド
ロフラン、ジオキサンのようなエーテル類があげられ
得、特に好適には、ジエチルエーテルである。
【0041】触媒は特に、好適には、(1,1'−ビス(ジ
フェニルホスフィノ)−フェロセン)パラジウム(II)
クローライドが用いられる。
【0042】グリニヤール試薬類は市販の試薬又は公知
の方法により、マグネシウムと式:R1'X’(R1'及び
X’は上記と同意義を有する)で表されるアルキルハラ
イドより調製されたものである。
【0043】反応温度は通常0℃乃至50℃であり、好
適には、室温である。反応時間は溶媒と試薬により異な
るが、通常10時間乃至10日である。
【0044】
【実施例】以下、本発明化合物の製造及び製剤について
実施例によって更に詳しく説明するが本発明はこれに限
定されるものではない。
【0045】実施例 1(例示化合物番号56) 2,5-ジメチルフラン-3- カルボキシ−(3- アセチルアミ
ノアニリド)2,5-ジメチルフラン-3 -カルボニルクロラ
イド(0.50g) を塩化メチレン(10ml)に溶かし、氷冷下、
トリエチルアミン(0.44ml)、及び3-アセチルアミノアニ
リン(0.47g) を加え、室温で2.5 時間撹拌し、次いで4.
5 時間加熱還流した。反応液を冷却後、塩化メチレン(1
0ml)を加えて希釈し、1N水酸化ナトリウム、1N塩酸、飽
和食塩水で順に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮
した。残留物をシリカゲル・クロマトグラフィーにより
精製し、次いで酢酸エチルで再結晶すると、目的化合物
0.51g(収率59.4%)が白色結晶として得られた。
【0046】 融点:172.0-172.5 ℃ 1HNMR(CDCl3+DMSO) δppm :8.4(1H,b),7.95(1H,b),7.88(1H,m),7.4(1H,m),7. 32(1H,m),7.25(1H,t,J=8Hz),6.25(1H,s),2.55(3H,s),2.25(3H,s),2.15(3H,s) IR(KBr)cm-1:3306,1672,1651,1086,781 元素分析値:C15H16N2O3 計算値(%)C66.16 H5.92 N10.29 分析値(%)C66.30 H5.98 N10.32 同様の操作で、3-アセチルアミノアニリンの代わりに適
当なアニリン誘導体を用いることにより、以下の化合物
を得ることができた。
【0047】 実施例 2(例示化合物番号44) 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ−{3-(N-メチルカルバモイル)アニリ ド} 収率:42.0% 融点:212.0-213.0 ℃ 1HNMR(CDCl3+DMSO) δppm :8.5(1H,b),8.05(1H,m),7.88(1H,m),7.52(1H,m),7 .38(1H,t,J=8Hz),6.8(1H,b),6.35(1H,s),2.95(3H,d,J=1.4Hz),2.55(3H,s),2.25( 3H,s) IR(KBr)cm-1:3293,1638,1581,1074,689 元素分析値:C15H16N2O3 計算値(%)C66.16 H5.92 N10.29 分析値(%)C66.08 H6.20 N10.28 実施例 3(例示化合物番号45) 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ- {3-(1-ピペリジルカルボニル) アニリ ド} 収率:50.0% 融点:183.0-185.0 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :7.68(1H,m),7.55(2H,m),7.35(1H,t,J=8Hz),7.1(1H,m),6 .15(1H,s),3.7(2H,b),3.35(2H,b),2.55(3H,s),2.25(3H,s),2.75-1.4(6H,m) IR(KBr)cm-1:3302,1663,1615,1065,808 元素分析値:C19H22N2O3 計算値(%) C69.92 H6.79 N8.58 分析値(%) C69.52 H6.88 N8.48 実施例 4(例示化合物番号46) 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ-{3-(N- フェニルカルバモイル) アニリ ド} 収率:53.5% 融点:182.5-184.0 ℃ 1HNMR(CDCl3+DMSO) δppm :8.48(1H,b),8.2(1H,b),8.1(1H,s),7.95(1H,m),7. 7(2H,d,J=8Hz),7.65(1H,d,J=8Hz),7.45(1H,t,J=8Hz),7.35(2H,t,J=8Hz),7.15(1H ,t,J=8Hz),6.28(1H,s),2.55(3H,s),2.25(3H,s) IR(KBr)cm-1:3282,1646,1080,755,691 元素分析値:C20H18N2O3 計算値(%)C71.84 H5.43 N8.38 分析値(%)C71.87 H5.64 N8.34 実施例 5(例示化合物番号52) 2,5- ジメチルフラン- 3 - カルボキシ -(3-tert- ブトキシカルボニルアニリ ド) 収率:92.0% 融点:117.0-118.0 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :8.05(1H,m),7.88(1H,m),7.75(1H,m),7.4(1H,t,J=8Hz),7 .35(1H,b),6.1(1H,s),2.55(3H,s),2.25(3H,s),1.65(9H,s) IR(KBr)cm-1:3362,1687,1672,1067,757 元素分析値:C18H21NO4 計算値(%)C68.55 H6.71 N4.44 分析値(%)C68.04 H7.00 N4.40 実施例 6(例示化合物番号47) 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ−(3-メトキシカルボニルアニリド) 収率:77.1% 融点:104.0-106.0 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :8.05(1H,m),7.98(1H,m),7.8(1H,m),7.42(1H,t,J=8Hz),7 .38(1H,b),6.1(1H,s),3.92(3H,s),2.55(3H,s),2.25(3H,s) IR(KBr)cm-1:3437,1704,1675,1070,759 元素分析値:C15H15NO4 計算値(%)C65.92 H5.53 N5.13 分析値(%)C66.02 H5.60 N5.08 実施例 7(例示化合物番号53) 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ- (3-ベンゾイルアニリド) 収率:69.1% 融点:137.0-139.0 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :8.05(1H,m),7.85-7.7(3H,m),7.6(1H,m),7.55-7.35(5H,m ),6.1(1H,s),2.55(3H,s),2.25(3H,s) IR(KBr)cm-1:3386,1672,1647,1069,707 元素分析値:C20H17NO3 計算値(%)C75.22 H5.37 N4.39 分析値(%)C75.38 H5.43 N4.38 実施例 8(例示化合物番号55) 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ- (3-ベンゾイルアミノアニリド) 収率:46.0% 融点:194.5-195.0 ℃ 1HNMR(CDCl3+DMSO) δppm :8.7(1H,b),8.1(1H,m),7.95(1H,b),7.9(2H,m),7.6 -7.4(5H,m),7.3(1H,t,J=8Hz),6.25(1H,s),2.55(3H,s),2.25(3H,s) IR(KBr)cm-1:3283,1642,1074,791,705 元素分析値:C20H18N1O3 計算値(%)C71.84 H5.43 N8.38 分析値(%)C71.96 H5.53 N8.28 実施例 9(例示化合物番号57) 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ−(3-バレリルアミノアニリド) 収率:70.3% 融点:104.0-105.0 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :7.9(1H,b),7.45-7.1(5H,m),6.1(1H,s),2.55(3H,s),2.35 (2H,t,J=7Hz),2.25(3H,s),1.7(2H,m),1.4(2H,m),0.95(1H,t,J=7Hz) IR(KBr)cm-1:3250,1660,1644,1074,781 元素分析値:C18H22N2O3 計算値(%)C68.77 H7.05 N8.91 分析値(%)C68.73 H7.17 N8.90 実施例 10(例示化合物番号59) 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ−(3-シクロヘキシルカルボニルアミノ アニリド) 収率:45.1% 融点:212.5-213.0 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :7.92(1H,b),7.88(1H,b),7.45-7.35(2H,m),7.25(1H,t,J= 8Hz),6.22(1H,s),2.55(3H,s),2.25(3H,s),2.25-2.2(1H,m),2.0-1.2(10H,m) IR(KBr)cm-1:3238,1651,1639,1076,781 元素分析値:C20H24N2O3 計算値(%)C70.57 H7.11 N8.23 分析値(%)C70.56 H7.26 N8.16 実施例 11(例示化合物番号1) 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ -(3-メトキシメチルアニリド) 収率:73.3% 融点:102.5-103.5 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :7.55(1H,m),7.52(1H,d,J=8Hz),7.32(1H,t,J=8Hz),7.32( 1H,b),6.9(1H,d,J=8Hz),6.1(1H,s),4.45(2H,s),3.4(3H,s),2.55(3H,s),2.25(3H, s) IR(KBr)cm-1:3278,1645,1237,1107,784 元素分析値:C15H17NO3 計算値(%)C69.48 H6.61 N5.40 分析値(%)C69.22 H7.02 N5.37 実施例 12(例示化合物番号5) 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ -(3-エトキシメチルアニリド) 収率:64.4% 融点:85.0-85.5 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :7.65-7.55(2H,m),7.38(1H,t,J=8Hz),7.35(1H,b),7.15(1 H,d,J=8Hz),6.15(1H,s),4.55(2H,s),3.58(2H,q,J=8Hz),2.55(3H,s),2.25(3H,s), 1.3(3H,t,J=8Hz) IR(KBr)cm-1:3279,1646,1115,785 元素分析値:C16H19NO3 計算値(%)C70.31 H7.01 N5.12 分析値(%)C70.14 H7.27 N5.06 実施例 13(例示化合物番号19) 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ -(3-イソプロピルオキシメチルアニリ ド) 収率:92.7% 融点:68.0-69.5 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :7.55(1H,d,J=8Hz),7.5(1H,m),7.3(1H,t,J=8Hz),7.3(1H, b),7.12(1H,d,J=8Hz),6.1(1H,s),4.5(2H,s),3.7(1H,m),2.55(3H,s),2.25(3H,s), 1.25(6H,d,J=7Hz) IR(リキット゛・フィルム):cm-1 3321,1651,1072,785 元素分析値:C17H21NO3 計算値(%)C71.06 H7.37 N4.87 分析値(%)C70.35 H7.14 N4.91 実施例 14(例示化合物番号61) 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ -{3-(4-メトキシベンジル) アニリド} 収率:86.8% 融点:100.0-102.5 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :7.45(1H,m),7.35(1H,m),7.25(1H,t,J=8Hz),7.25(1H,b), 7.1(2H,d,J=8Hz),6.92(1H,d,J=8Hz),6.88-6.75(1H,m),6.82(2H,d,J=8Hz),6.05(1 H,s),3.9(2H,s),3.75(3H,s),2.55(3H,s),2.25(3H,s) IR(KBr)cm-1:3345,1656,1246,1074,694 元素分析値:C21H21NO3 計算値(%)C75.20 H6.31 N4.18 分析値(%)C75.28 H6.32 N4.21 実施例 15(例示化合物番号63) 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ -{3-(2-メトキシカルボニルビニル) ア ニリド} 収率:63.3% 融点:159.5-161.5 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :7.82(1H,m),7.7(1H,d,J=15Hz),7.58(1H,m),7.38(1H,b), 7.35(1H,t,J=8Hz),7.28(1H,m),6.48(1H,d,J=15Hz),6.12(1H,s),3.82(3H,s),2.55 (3H,s),2.25(3H,s) IR(KBr)cm-1:3387,1685,1670,1068,800 元素分析値:C17H17NO4 計算値(%)C68.22 H5.72 N4.68 分析値(%)C67.55 H5.64 N4.62 実施例 16(例示化合物番号40) 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ -(3-ネオペンチルオキシメチルアニリ ド) 収率:50.0% 融点:95.5-97.0 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :7.48(2H,m),7.32(1H,t,J=8Hz),7.3(1H,b),7.12(1H,d,J= 8Hz),4.52(2H,s),3.12(2H,s),2.55(3H,s),2.25(3H,s),0.95(9H,s) IR(KBr)cm-1:3324,1646,1091,700 元素分析値:C19H25NO3 計算値(%)C72.35 H7.99 N4.44 分析値(%)C72.38 H8.03 N4.20 実施例 17(例示化合物番号3) 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ -(3-エチルアニリド) 収率:91.0% 融点:113-115.0 ℃ Mass(m/z) : 243(M+)123.94 1HNMR(CDCl3)δppm :7.47-6.95(4H,m),6.1(1H,s),2.66(3H,q),2.60(3H,s),2. 29(3H,s),1.25(3H,t) 実施例 18(例示化合物番号16) 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ -(3-イソプロピルアニリド) 収率:84.0% 融点:52.0-53.0 ℃ Mass(m/z) : 257(M+)149.135 1HNMR(CDCl3)δppm :7.47-6.98(4H,m),6.11(1H,s),2.91(1H,q,q),2.60(3H,s) ,2.29(3H,s),1.26(d,6H) 実施例 19(例示化合物番号10) 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ -(2,6-ジエチルアニリド) 収率:85.2% 融点:128.0-131.0 ℃ Mass(m/z) : 271(M+)242.228 1HNMR(CDCl3)δppm :7.28-7.12(3H,m)6.82(1H,b),6.16(1H,s),2.63(4H,q),2. 58(3H,s),2.31(3H,s),1.20(6H,t) 実施例 20(例示化合物番号41) 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ -(3-ヘキシルアニリド) 工程1) 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボニルクロラ
イド(3.95g) を塩化メチレン(60ml)に溶かし、氷冷下、
トリエチルアミン(3.45ml)、及びm-ヨードアニリン(2.9
9ml)を加え、室温で6.5 時間撹拌した。反応液を冷却
後、塩化メチレン(50ml)を加えて希釈し、1N水酸化ナト
リウム、1N塩酸、飽和食塩水で順に洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、濃縮した。残留物をシリカゲル・クロマ
トグラフィーにより精製すると、2,5-ジメチルフラン-
3 - カルボキシ -(3-ヨードアニリド)7.64g(収率89.9
%)が淡黄色結晶として得られた。
【0048】工程2) 工程1)で得られた結晶(0.68
g) にジエチルエーテル(8ml) を加え、(1,1'-ビス(ジ
フェニルホスフィノ)−フェロセン)パラジウム(II)
クロライド(29.3mg)及びヘキシルブロマイドとマグネシ
ウムより調整したヘキシルマグネシウムブロマイド(1
M, 11ml) を6 回に分けて加えた後、室温で47時間撹拌
した。反応液に2N塩酸を加え、触媒を濾去し、ジエチル
エーテルで抽出した。抽出液を重曹水、飽和食塩水で洗
浄後硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残留物をシリ
カゲル、次いでYMC パックドカラム D-ODS-5のクロマト
グラフィーにて精製すると、目的化合物316mg(収率52.8
%)が白色結晶として得られた。
【0049】 融点:71.5-72.0 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :7.45(1H,m),7.35(1H,m),7.25(1H,b),7.22(1H,t,J=8Hz), 6.95(1H,d,J=8Hz),6.1(1H,s),2.65-2.5(2H,m),2.55(3H,s),2.25(3H,s),1.7-1.5( 2H,m),1.4-1.2(6H,m),0.85(3H,t,J=7Hz) IR(KBr)cm-1:3310,1643,1077,788 元素分析値:C19H25NO2 計算値(%)C76.22 H8.42 N4.68 分析値(%)C76.15 H8.54 N4.55 同様の操作で、ヘキシルマグネシウムブロマイドの代わ
りに適当なグリニャール試薬を用いることにより、以下
の化合物を得ることができた。
【0050】 実施例 21(例示化合物番号30) 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ -(3-ブチルアニリド) 収率:36.4% 融点:77.0-80.0 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :7.45(1H,m),7.35(1H,m),7.25(1H,b),7.22(1H,t,J=8Hz), 6.95(1H,d,J=8Hz),6.1(1H,s),2.65-2.55(2H,m),2.55(3H,s),2.25(3H,s),1.6(2H, m),1.35(2H,m),0.92(1H,t,J=7Hz) IR(KBr)cm-1:3285,1646,1075,702 元素分析値:C17H21NO2 計算値(%)C75.25 H7.80 N5.16 分析値(%)C75.13 H7.87 N5.13 実施例 22(例示化合物番号33) 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ -(3-sec-ブチルアニリド) 収率:38.1% 融点:80.0-81.0 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :7.4(1H,m),7.38(1H,m),7.25(1H,b),7.22(1H,t,J=8Hz),6 .95(1H,d,J=8Hz),6.1(1H,s),2.65-2.5(1H,m),2.55(3H,s),2.25(3H,s),1.68-1.5( 2H,m),1.25(3H,d,J=7Hz),0.85(3H,t,J=7Hz) IR(KBr)cm-1:3255,1647,1078,791 元素分析値:C17H21NO2 計算値(%)C75.25 H7.80 N5.16 分析値(%)C75.19 H7.68 N5.14 実施例 23(例示化合物番号35) 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ -(3-ペンチルアニリド) 収率:18.3% 融点:97.0-97.5 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :7.45(1H,m),7.35(1H,m),7.28(1H,b),7.25(1H,t,J=8Hz), 6.95(1H,d,J=8Hz),6.1(1H,s),2.65-2.5(2H,m).2.55(3H,s),2.25(3H,s),1.7-1.5( 2H,m),1.4-1.2(4H,m),0.88(3H,t,J=7Hz) IR(KBr)cm-1:3304,1644,1077,710 元素分析値:C18H23NO2 計算値(%)C75.76 H8.12 N4.91 分析値(%)C75.77 H8.18 N5.06 実施例 24(例示化合物番号60) 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ -(3-ベンジルアニリド) 収率:59.8% 融点:123.0-125.0 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :7.45(1H,m),7.38(1H,m),7.35-7.15(7H,m),6.95(1H,d,J= 8Hz),3.98(2H,s),2.55(3H,s),2.25(3H,s) IR(KBr)cm-1:3314,1640,1078,777,701 元素分析値:C21H19NO2 計算値(%)C78.66 H6.27 N4.59 分析値(%)C77.76 H6.28 N4.55 参考例1 2,5−ジメチルフラン−3−カルボン酸エチルエステ
ル水素化ナトリウム(60%,2.4g)のN,N−ジ
メチルホルムアミド(以下DMFと略す)10ml懸濁
液に氷冷、攪拌下アセト酢酸エチル6.5mlのDMF
5ml溶液を滴下した。この混合物に氷冷攪拌しなが
ら、クロロアセトン5.97mlを滴下した。室温下、
3時間攪拌後、水中に注入し、酢酸エチルで抽出した。
抽出液は飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。減圧にて酢酸エチルを留去し、残渣を真空
蒸留してα−アセトニル−アセト酢酸エチルエステル
8.01g(収率86%)を得た。沸点:105℃/2
mmHgここに得られたエステルをエタノール20ml
に溶かし、この溶液にp−トルエンスルホン酸2gを加
えて2時間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却
後、減圧下に溶媒を留去した。残渣に酢酸エチルを加
え、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。減圧下、酢酸エチルを留去し、得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、n−ヘ
キサン/酢酸エチル=10/1の混合溶媒で溶出するこ
とにより2,5−ジメチルフラン−3−カルボン酸エチ
ル5.14g(収率71%)を得た。
【0051】参考例2 2,5−ジメチルフラン−3−カルボン酸 2,5−ジメチルフラン−3−カルボン酸エチル3.2
g、エタノール35ml、2N水酸化ナトリウム水溶液
20mlの混合溶液を1.5時間室温で撹拌した後、1
時間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却後、減圧
下濃縮した。残渣を水に溶かし、希硫酸で酸性とした。
析出した結晶を濾取、水洗、乾燥して2,5−ジメチル
フラン−3−カルボン酸2.27g(収率85%)を得
た。
【0052】本発明に係わる前記一般式(I)の化合物
および該化合物を有効成分として含む組成物は、担体お
よび必要に応じて他の補助剤と混合して、防腐剤として
通常用いられる製剤形態、例えば、油剤,乳剤,可溶化
剤,ペースト剤,水和剤,フロアブル剤、ドライフロア
ブル剤、噴霧剤、塗料等に調製され、公知の木材処理法
により使用される。製剤の性状を改善し、防腐効力を高
めるため適宜使用される補助剤としては、例えば、陰イ
オン性、陽イオン性、非イオン性の界面活性剤やメチル
セルロース、酢酸ビニル樹脂等の種々の高分子化合物、
シリコンオイル、パラフィン等の撥水剤等をあげること
ができる。勿論、サンプラス、IF−1000、トロイ
サンのような有機ヨード系化合物、プロピコナゾール、
テブコナゾール等のアゾール系化合物、サイアベンダゾ
ール、ジクロフルアニド、および第4アンモニウム塩系
化合物等の木材防腐・防カビ剤やその他の殺菌剤、ある
いはパーメスリン、エトフェンプロックス、サイパーメ
スリン、シラネオフェン、トラロメスリンのようなピレ
スロイド系化合物、クロルピリホス、ホキシム、プロペ
タンホス等の有機リン系化合物や、その他イミダクロプ
リド等の殺虫剤、ならびにビス(2,3,3,3−テト
ラクロロプロピル)エーテルのような効力増強剤などと
併用でき、それによって一層の効果向上を計ることがで
きる。実際の使用に際して、本発明の化合物の含量は製
剤の形態あるいは使用目的に従い、広い範囲にわたって
変化させ得るが、一般には0. 1〜95重量%,好まし
くは0. 2〜60重量%の範囲が適当である。これらの
製剤を通常用いられる木材処理方法により使用される。
例えば、塗布、散布、浸漬、混合、注入、あるいは接着
剤混入処理方法などで使用することができる。
【0053】次に、本発明の化合物の若干の製剤例をあ
げるが、配合量、補助剤の種類は大巾に変えうるもので
あることは言うまでもない。(文中、単に部とあるのは
全て重量部を表わす。)
【0054】
【木材防腐製剤例】
【0055】
【製剤例】製剤例1 乳剤 実施例1化合物20部をキシレン70部に溶解させ、ポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル10部を加え
て十分に混合して乳剤を得た。
【0056】この乳剤は用時適量の水で希釈して、処理
すべき木質材料に塗布、浸漬、もしくはスプレー等の方
法で使用される他、合板、パーティクルボード、ハード
ボード等の接着剤に混合処理して使用できる。
【0057】製剤例2 油剤 実施例2化合物2部に灯油98部を加えて油剤を得た。
【0058】この油剤は処理すべき木質材料にスプレ
ー、塗布もしくは浸漬、注入の方法で使用される。
【0059】製剤例3 塗料 実施例1化合物10部、バライト粉20部、ビニル樹脂
10部、松脂25部およびキシレン35部を均一混合し
て塗料を得た。
【0060】製剤例4 水和剤 実施例3化合物40部、クレー56部、ラウリルアルコ
ールスルホン酸ソーダ3部およびポリビニルアルコール
1部を混合機中で均一に混合し、ハンマーミルで粉砕し
て水和剤を得た。
【0061】
【木材防腐試験例】次に本発明の木材防腐剤の効果を試
験例によって具体的に説明する。
【0062】(1) 日本工業規格に規定された木材防
腐剤の防腐効力試験法〔JIS A-9201(1991) 〕に準拠
し、各化合物を所定濃度のメタノール溶液として、試験
体スギ辺材(2×2×1)cmに減圧注入し風乾させた
のち、 (水中攪拌8時間→60℃加熱16時間)の処理
を1サイクルとする耐候操作を10回繰り返した。この
試験体を、あらかじめ石英砂培地(マルトエキス2%、
グルコース1%、ペプトン0.3%、イースト0.2
%)に生育させたナミダタケ(Serpula lacrymans )の
菌叢上に設置し、20℃で12週間強制腐朽させたのち
試験前後の試験体の乾燥重量から試験体の腐朽による重
量減少率を測定し、表2に示した。なお1条件につきい
ずれも試験体9個を用いて平均値を求めた。
【0063】
【表2】 ─────────────────────────────────── 供 試 薬 注入液濃度 腐朽による平均 (%) 重量減少率(%) ─────────────────────────────────── 実施例17化合物 0.01 0 0.005 0.1 実施例18化合物 0.01 0 0.005 0 比較化合物 1 0.01 9.7 0.005 18.6 無 処 理 18.4 ─────────────────────────────────── 比較化合物 1: 4−クロロフェニル−3−ヨードプ
ロパルギルホルマール 長瀬産業(株)製:IF−1000 上記の試験結果から明らかなように、前記一般式(I)
の化合物は木材腐朽菌による木材劣化を顕著に防止し
た。
【0064】(2)本発明の化合物および対照薬剤の各
0.1W/V %メタノール溶液を試験体(スギ辺材、2×
2×0.5cm)に減圧注入し風乾したのち、 水洗(供
給量約2l/分)5時間、60℃加熱19時間の処理を
1サイクルとする耐候操作を2回繰り返したのち、更に
乾熱滅菌処理を行い試験体を調製した。
【0065】この試験体を、滅菌シャーレ中の寒天培地
(マルトエキス2%、グルコース1%、ペプトン0.5
%)にあらかじめ生育させた木材防腐効力検定菌である
リグニン分解菌カワラタケ(Coriolus versicolor)およ
びセルローズ分解菌オオウズラタケ(Tyromyces palust
ris )の菌叢上に設置し、26℃で3週間強制腐朽させ
たのち試験体上の菌糸発育の程度および圧縮強度低下の
有無により効力を判定し、表3に示した。なお、防腐効
力を表す表示は次のとうりとした。 + : 試験体上に菌糸の発育を全く認めず、圧縮強度
も健全材と何ら変わらない。
【0066】 ± : 試験体上にわずかに菌糸の発育が認められる
か、または圧縮強度がやや低下した。
【0067】 − : 試験体上に菌糸の発育が認められるか、圧縮強
度が明らかに低下した。
【0068】
【表3】 ─────────────────────────────────── 供 試 薬 カワラタケ オオウズラタケ ─────────────────────────────────── 実施例 1化合物 ± − 実施例 2化合物 − − 実施例 3化合物 − − 実施例 4化合物 − − 実施例 5化合物 − − 実施例 6化合物 + + 実施例 7化合物 + − 実施例 8化合物 ± − 実施例 9化合物 − − 実施例10化合物 + − 実施例11化合物 + ± 実施例12化合物 ± ± 実施例13化合物 + + 実施例14化合物 + + 実施例15化合物 + − 実施例17化合物 + + 実施例18化合物 + + 実施例20化合物 + + 実施例21化合物 + + 実施例22化合物 + + 実施例23化合物 + + 比較化合物 2 + + 無 処 理 − − ─────────────────────────────────── 比較化合物 2: 3−ブロモ−2,3−ジヨード−2
−プロペニルエチルカーボネート 三共(株)製:サン
プラス 次に、本発明の組成物を使用する際の配合比は防腐剤の
処理対象となる樹種や木質材料の種類、あるいは処理手
段(例えば塗布、浸漬、散布、注入、混合、接着剤混入
等によって適宜選択しうるが、通常はジメチルフランカ
ルボキシアニリド誘導体と他剤との配合比は重量比で2
40:1〜1:35の範囲が用いられ、好適には、3
0:1〜1:10であり、さらに好適には5:1〜1:
5である。かつ、実際の使用に際しての本発明組成物の
含量は、製剤の形態に従い広い範囲にわたって変化させ
得るが、一般には製剤中の0.1〜95%重量、好適に
は0.2〜60%重量の範囲である。
【0069】次に本発明の木材用防腐組成物の若干の製
剤例を挙げるが配合量、補助剤の種類等は大幅に変化し
得るものであることは言うまでもない。
【0070】
【木材用防腐組成物製剤例】製剤例1 乳剤 実施例1化合物を10部およびサンプラスを30部、キ
シレン50部に溶解させ、ポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテル10部を加えて十分に混合し乳剤を得
た。
【0071】この乳剤は用時適量の水で希釈して、処理
すべき木質材料に塗布、浸漬、もしくはスプレー等の方
法で使用される他に、合板、パーティクルボード、ハー
ドボード等の接着剤に混合処理して使用できる。
【0072】製剤例2 油剤 実施例2化合物を3部およびトロイサン1部をケロシン
96部に溶解させ油剤を得た。
【0073】製剤例3 水和剤 実施例3化合物を15部、IF−1000を25部、ク
レーを56部、ラウリルアルコールスルホン酸ソーダ3
部およびポリビニルアルコール1部を混合機中で均一に
混合し、ハンマーミルで粉砕して水和剤を得た。
【0074】次に本発明の木材用防腐組成物の効力を試
験例によって説明する。
【0075】
【木材用防腐組成物試験例】
寒天希釈法による二元最小発育阻止濃度 寒天希釈法により、所定濃度に調製された薬剤を含む各
滅菌培地(ポテトデキストロース寒天培地:ポテト浸出
液末0.4%、グルコース2%、寒天1.5%)上に、
あらかじめ同様の培地上に生育させた木材腐朽菌カワラ
タケ(CoriolusVersicolor )、およびオオウズラタケ
Tyromyces Palustris )の菌叢(約4mm直径)を接
種し、25℃で5日間培養したのちの菌糸の生育状況か
ら二元最小発育阻止濃度を求めた。
【0076】なお、相剰作用の有無はすでに、F.C.
カル等によって アプライドマイクロバイオロジー、第
538〜541頁、9巻(1961年)(Applied Micro
biology,F.C.Kull et al,538,9(1961)に記載され、現在
一般に用いられている方法に基づいて検討した。
【0077】まず、実施例1化合物に、サンプラス、ト
ロイサン及びIF−1000をそれぞれ配合したときの
結果を表4及び表5に示す。
【0078】
【表4】
【0079】
【表5】
【0080】次に実施例2化合物に、上記と同様の検討
を行った結果を表6及び表7に示す。
【0081】
【表6】
【0082】
【表7】
【0083】表5及び表7に示した二元最小発育阻止濃
度曲線はいずれも破線で示した対角線よりも下方に存在
している。
【0084】このことは、サンプラス、トロイサンおよ
びIF−1000がいずれも、これらフランカルボキシ
アニリド誘導体に配合することにより、相剰効果のある
ことを明白に示している。
【0085】
【発明の効果】本発明の前記一般式(I)を有する化合
物は既存の木材防腐剤に比較して低濃度で優れた活性を
示し、また、当該化合物(I)と既存の木材防腐剤を配
合してなる組成物は、当該化合物(I)を単独で使用す
る場合より更に低濃度で優れた相乗効果を発揮し、効率
のよい木材防腐活性を示した。従って新規なジメチルフ
ランカルボキシアニリド誘導体はその課題の一つである
低濃度使用を達成することができ、木材防腐剤としてき
わめて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 307/68 A01N 43/08 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 [式中 R1 及びR2 は、同一または異なって、水素原
    子;C2 −C6 アルキル基;C1 −C6 アルコキシC1
    −C6 アルキル基;シアノ基;置換アミド基;C1 −C
    6 アルコキシカルボニル基;1又は2個の置換基を有し
    てもよいベンゾイル基;1又は2個の置換基を有しても
    よいベンゾイルアミノ基;C2 −C6 アルカノイルアミ
    ノ基;C3 −C6 シクロアルキルカルボニルアミノ基;
    1又は2個の置換基を有してもよいベンジル基;又はC
    1 −C6 アルコキシカルボニルC2 −C5 アルケニレン
    基を示す。但し、R1 及びR2 は同時に、水素原子であ
    ることはない。また、R1 及びR2 のいずれかが水素原
    子であり、他がC2 −C6アルキル基であるとき該置換
    基は2位に置換しない。]で表わされるジメチルフラン
    カルボキシアニリド誘導体。
  2. 【請求項2】請求項1のジメチルフランカルボキシアニ
    リド誘導体を有効成分とする木材防腐剤。
  3. 【請求項3】請求項1のジメチルフランカルボキシアニ
    リド誘導体より選ばれた少なくとも1種の化合物と、3
    −ブロモ- 2,3−ジヨード−2−プロペニルエチルカ
    ーボネート(以下、サンプラスと略す)、3−ヨード−
    2−プロピニルブチルカーバメート(以下、トロイサン
    と略す)、及び4−クロルフェニル−3−ヨードプロパ
    ルギルホルマー ル(以下、IF−1000と略す)より
    選ばれた少なくとも1種の化合物を配合してなる、木材
    用防腐組成物。
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