JPH06220035A - ジメチルフランカルボキシアニリド誘導体 - Google Patents
ジメチルフランカルボキシアニリド誘導体Info
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- JPH06220035A JPH06220035A JP25794093A JP25794093A JPH06220035A JP H06220035 A JPH06220035 A JP H06220035A JP 25794093 A JP25794093 A JP 25794093A JP 25794093 A JP25794093 A JP 25794093A JP H06220035 A JPH06220035 A JP H06220035A
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Abstract
用可能な木材防腐剤を開発すること。 【構成】一般式(I)で表わされるジメチルフランカル
ボキシアニリド誘導体並びに当該ジメチルフランカルボ
キシアニリド誘導体を有効成分として含有する木材防腐
剤。 [式中 R1 及びR2 は、同一または異なって、水素原
子;C2 −C6 アルキル基;C3 −C6 シクロアルキル
基;C3 −C6 アルケニル基;C2 −C6 アルキニル
基;C1 −C3 ハロゲノアルキル基;C2 −C6 アルコ
キシ基;C1 −C6 アルコキシC1 −C6 アルキル基;
シアノ基;置換アミド基;C1 −C6 アルコキシカルボ
ニル基;置換ベンゾイル基;置換アミノ基;置換ベンジ
ル基;置換フェニル基;又はC1 −C6 アルコキシカル
ボニルC2 −C5 アルケニレン基を示す。但し、R1 及
びR2 は同時に、水素原子であることはない。]
Description
活性を与える新規なジメチルフランカルボキシアニリド
誘導体、当該ジメチルフランカルボキシアニリド誘導体
を有効成分とする木材防腐剤及び当該ジメチルフランカ
ルボキシアニリド誘導体を有効成分のひとつとし、これ
にすでに効果が確認されている市販木材防腐剤を配合し
てなる木材用防腐組成物に関する。
の腐朽を防ぐため、各種の無機または有機化合物が、木
材防腐剤として用いられている。しかし、これらの薬剤
は毒性が高いため人体への悪影響や環境汚染性を示すも
のや、使用時に高濃度を必要とするものまたは高価であ
ること、等の欠点を有している。
ド誘導体に関した化合物として下式に示す化合物が特公
昭50−10376に植物病害用薬剤として開示されて
いるが、 Rがフェニル、ニトロ置換フェニル、カルボキ
シ置換フェニル、フェニル置換フェニル、メチル置換フ
ェニル、ハロゲン置換フェニル、メトキシ置換フェニル
基のみに限定されており、
らず、またこれら化合物の木材腐朽菌に対する活性につ
いては全く記載がない。
く、低濃度または低価格で使用可能な効率のよい新規な
木材防腐剤を開発することである。
状況に鑑み、フランカルボキシアニリド誘導体に着目
し、鋭意研究を重ねた結果、前記一般式(I)で示され
る新規なジメチルフランカルボキシアニリド誘導体が木
材防腐剤として極めて有用であることを見出した。ま
た、当該フランカルボキシアニリド誘導体を有効成分と
し、これにすでに効果が確認されている市販木材防腐剤
を配合すると、相乗効果が認められ、木材用防腐組成物
を作成できることを見いだした。
って、水素原子;C2 −C6 アルキル基;C3 −C6 シ
クロアルキル基;C3 −C6 アルケニル基;C2 −C6
アルキニル基;C1 −C3 ハロゲノアルキル基;C2 −
C6 アルコキシ基;C1 −C6 アルコキシC1 −C6 ア
ルキル基;シアノ基;置換アミド基;C1 −C6 アルコ
キシカルボニル基;1乃至2個の置換基を有してもよい
ベンゾイル基;1乃至2個の置換基を有してもよいベン
ゾイルアミノ基;C2 −C6 アルカノイルアミノ基;C
3 −C6 シクロアルキルカルボニルアミノ基;1乃至2
個の置換基を有してもよいベンジル基;1乃至2個の置
換基を有してもよいフェニル基;又はC1 −C6 アルコ
キシカルボニルC2 −C5 アルケニレン基を示す。但
し、R1 及びR2 は同時に、水素原子であることはな
い。]で表わされるジメチルフランカルボキシアニリド
誘導体及び当該ジメチルフランカルボキシアニリド誘導
体を有効成分とする木材防腐剤並びに木材防腐用組成物
に関するものである。
の定義におけるC2 −C6 アルキル基は、例えば、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、se
c-ブチル、ter-ブチル、ペンチル、イソペンチル、neo-
ペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、sec-ヘキシルのよ
うな直鎖または分枝鎖のアルキル基であり得、特に好適
には、C2 −C6 アルキル基である。
の定義におけるC3 −C6 シクロアルキル基は、例え
ば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、
シクロヘキシルのようなシクロアルキル基であり得、好
適には、C3 −C6 シクロアルキル基であり得、更に好
適には、C5 −C6 シクロアルキル基である上記一般式
(I)において、R1 及びR2 の定義におけるC3 −C
6 アルケニル基は、例えば、アリル、イソプロペニル、
メタリル、2−ブテニル、3−ブテニル、1,3−ブタ
ンジエニル、2−ペンテニル、2−ヘキセニルのような
アルケニル基を示し、好適には、C3 −C4 アルケニル
基であり得、更に好適には、イソプロペニル基である。
の定義におけるC2 −C6 アルキニル基は、例えば、エ
チニル、プロパルギル、2−ブチニル、4−ペンチニ
ル、2−ヘキシニルのようなアルキニル基を示し、好適
には、C2 −C4 アルキニル基であり得、更に好適に
は、エチニル基である。
の定義におけるC1 −C3 ハロゲノアルキル基は、例え
ば、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、ペンタフ
ルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、2,4
−ジクロロプロピルのようなハロゲノアルキル基であり
得、好適には、C1 −C2 ハロゲノアルキル基であり
得、更に好適には、トリフルオロメチル基である。
の定義におけるC2 −C6 アルコキシ基は、例えば、エ
トキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、ペン
トキシ、ヘキシルオキシのような直鎖または分枝鎖のア
ルコキシ基であり得、好適には、C2 −C4 アルコキシ
基であり得、更に好適には、C2 −C3 アルコキシ基で
ある。
の定義におけるC1 −C6 アルコキシC1 −C6 アルキ
ル基におけるC1 −C6 アルコキシは、例えば、メトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、ペントキシ、neo-ペントキシ、ヘキシルオキシのよ
うな直鎖または分枝鎖のアルコキ基であり得、好適に
は、C1 −C5 アルコキシ基であり得、更に好適には、
C1 −C3 アルコキシ基又はC5 アルコキシ基である。
の定義におけるC1 −C6 アルコキシC1 −C6 アルキ
ル基におけるC1 −C6 アルキル基は、例えば実際に
は、メチレン、エチレン、プロピレン、トリメチレン、
テトレメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレンのよ
うな直鎖または分枝鎖のアルキレン基であり得、好適に
は、C1 −C2 アルキレン基であり得、更に好適には、
メチレン基である。
の定義における置換アミド基は、例えば、メチルアミ
ド、エチルアミド、イソプロピルアミド、ブチルアミ
ド、sec−ブチルアミドのようなモノアルキルアミド
基;ジメチルアミド、ジエチルアミド、ジイソプロピル
アミド、ジブチルアミド、ジsec−ブチルアミド、メ
チルエチルアミド、メチルイソプロピルアミド、メチル
ブチルアミド、メチルsec-ブチルアミド、エチルイソプ
ロピルアミド、イソプロピルブチルアミド、ピロリジル
アミド、ピペリジルアミドのようなジアルキルアミド
基;フェニルアミド、2−クロロフェニルアミド、2,
4−ジクロロフェニルアミド、2−メチルフェニルアミ
ド、2−エチルフェニルアミド、4−メトキシフェニル
アミドのような置換基を有してもよいフェニルアミドあ
り得、好適には、メチルアミド、ピペリジルアミドまた
はフェニルアミドである。
の定義におけるC1 −C6 アルコキシカルボニル基は、
例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、イ
ソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、sec-ブ
トキシカルボニル、tert- ブトキシカルボニル、ペンチ
ルオキシカルボニル、ヘキシルオキシカルボニル基のよ
うな上記「C1 −C6 アルコキシC1 −C6 アルキル
基」における「C1 −C6 アルコキシ基」がカルボニル
基と結合してなる基であり得、好適には、C1 −C3 ア
ルコキシカルボニル基である。上記一般式(I)におい
て、R1 及びR2 の定義における1乃至2個の置換基を
有してもよいベンゾイル基は、例えば、ベンゾイル、2
−クロロベンゾイル、2,4−ジクロロベンゾイル、2
−メチルベンゾイル、2,4−ジメチルベンゾイル、4
−エチルベンゾイル、4−メトキシベンゾイル基によう
な置換基を有するベンゾイル基であり得、好適には、ベ
ンゾイル基である。
の定義における1乃至2個の置換基を有してもよいベン
ゾイルアミノ基は、上記「1乃至2個の置換基を有して
もよいベンゾイル基」がアミノ基に置換してなる基であ
り、例えば、ベンゾイルアミノ、2−クロロベンゾイル
アミノ、2,4−ジクロロベンゾイルアミノ、2,4−
ジメチルベンゾイルアミノ、4−メチルベンゾイルアミ
ノ、4−エチルベンゾイルアミノ、4−メトキシベンゾ
イルアミノ基にような置換基を有するベンゾイルアミノ
基であり得、好適には、ベンゾイルアミノ基である。
の定義におけるC2 −C6 アルカノイルアミノ基は、例
えば、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチリル
アミノ、イソブチリルアミノ、バレリルアミノ、イソバ
レリルアミノ、カプロイルアミノ、イソカプロイルアミ
ノ基であり得、好適には、アセチルアミノ基である。上
記一般式(I)において、R1 及びR2 の定義における
C3 −C6 シクロアルキルカルボニルアミノ基は、例え
ば、シクロプロピルカルボニルアミノ、シクロブチルカ
ルボニルアミノ、シクロペンチルカルボニルアミノ、シ
クロヘキシルカルボニルアミノ基であり得、好適には、
シクロヘキシルカルボニルアミノ基である。
の定義における1乃至2個の置換基を有してもよいベン
ジル基は、例えば、ベンジル、2−メチルベンジル、
2,4−ジメチルベンジル、2−クロロベンジル、4−
メトキシベンジル、4−エトキシベンジル基であり得、
好適には、ベンジル基である。
の定義におけるC1 −C6 アルコキシカルボニルC2 −
C5 アルケニレン基は、例えば、メトキシカルボニルビ
ニレン、エトキシカルボニル2−プロペニレン、メトキ
シカルボニル2−ブテニレン、エトキシカルボニル2−
ペンテニレン基であり得、好適には、メトキシカルボニ
ルビニレン基である。
好適には、(1)R1 及びR2 が同一又は異なって水素
原子、C2 −C6 アルキル基、C3−C4 アルケニル
基、C2 −C4 アルキニル基、C3 −C6 シクロアルキ
ル基、C1 −C6 アルコキシカルボニル基、C1 −C6
アルコキシC1 −C2 アルキレン基、C3 −C6 シクロ
アルキルカルボニルアミノ基、C2 −C4 アルコキシ
基、1乃至2個の置換基を有してもよいベンゾイル基、
1乃至2個の置換基を有してもよいベンジル基又はC1
−C6 アルコキシカルボニルC2 −C5 アルケニレン基
である化合物、但し、R1 、R2 が同時に水素原子であ
ることはない化合物、更に好適には、(2)R1 及びR
2 が同一又は異なって水素原子、C2 −C6 アルキル
基、C3−C4 アルケニル基、C5 −C6 シクロアルキ
ル基、C1 −C3 アルコキシカルボニル基、C1 −C6
アルコキシメチレン基、C4 −C6 シクロアルキルカル
ボニルアミノ基、ベンゾイル基、1個の置換基を有して
もよいベンジル基又はC1−C3 アルコキシカルボニル
C2 −C4 アルケニレン基である化合物、但し、R1 、
R2 が同時に水素原子であることはない化合物、特に好
適には、(3)R1 が3−(C2 −C6 アルキル)基、
3−(C1 −C3 アルコキシカルボニル)基、3−(C
1 −C3 アルコキシメチレン)基、C4 −C6 シクロア
ルキルカルボニルアミノ基、メトキシ基を置換基として
有してもよいベンジル基、ベンゾイル基又はC1 −C3
アルコキシカルボニルC2 −C3 アルケニレン基である
化合物、(4)R2 が水素原子である化合物、を挙げる
ことができる。
新規なジメチルフランカルボキシアニリド誘導体を例示
すれば、次表のとおりである。
合を示す。 Bz・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ベンジル Bu・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブチル Et・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ エチル Hx・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヘキシル Me・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・メチル Ph・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フェニル Pip・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ピペリジル Pn・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ペンチル Pr・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・プロピル i ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・イソ s ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・セカンダリー t ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ターシャリー c ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・シクロ
6、7、8、10、11、15、16、17、18、1
9、20、21、22、23、24、25、26、2
7、28、29、31、33、35、36、38、4
0、42、43、44、45、46、48、49、5
0、51、53、54、55、56、57、58、5
9、60、61、62、64、69、70、71、7
2、75、80、81、82、83及び85の化合物を
挙げることができ、更に好適には、化合物番号3、6、
10、19、22、24、26、27、33、35、3
6、38、40、42、44、45、46、48、5
3、55、60、61、69、70、81、83及び8
5の化合物を挙げることができる。
以下に示すA法、B法の2方法で製造することができ
る。
同意義を示す。R1'は、C1 −C6アルキル基、C3 −
C6 シクロアルキル基又は1乃至2個の置換基を有して
もよいベンジル基を示す。(Ia )は一般式(I)にお
いて、R1 がR1'を示し、R2 が水素原子を示す化合物
である。(V)は沃素置換アニリンを示す。Xは塩素、
臭素、沃素のようなハロゲン原子を示し、好適には、塩
素原子である。X’は塩素、臭素、沃素のようなハロゲ
ン原子を示し、好適には、臭素又は沃素原子である。
される。
物を製造する工程であり、不活性溶剤中、脱ハロゲン化
水素剤存在下、一般式(III)を有する化合物を一般
式(IV)を有する化合物と反応させることにより、達
成される。
とアセト酢酸エステルとの縮合によって得られる2,5
−ジメチルフラン−3−カルボン酸エステルを加水分解
した後、ハロゲン化して得られる。
たは公知の方法によって製造された公知のアニリン類で
ある。
ル、イソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオ
キサンのようなエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシ
レンのような芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロ
ロホルム、四塩化炭素のようなのハロゲン化炭化水素類
またはこれらの混合溶媒があげられ得、好適には、芳香
族炭化水素類(特に、トルエン)である。
ば、トリエチルアミン、N,Nージメチルアミノピリジ
ン等の三級アミン類、ピリジン類である。本反応は溶媒
の存在下、あるいは無溶媒で行うこともできるが、反応
をより円滑に行うために、溶媒を用いて0℃から溶媒の
沸点迄の温度で、好適には、室温〜100℃の温度で通
常30分から5時間、好適には、30分から2時間で行
う。
合物を製造する工程であり、不活性溶剤中、脱ハロゲン
化水素剤存在下、一般式(III)を有する化合物を一
般式(V)を有する化合物と反応させることにより、達
成される。
は公知の方法によって製造された公知のアニリン類であ
る。
合物を製造する工程であり、不活性溶剤中、触媒存在
下、一般式(VI)を有する化合物を一般式:R1'MG
X’を有するグリニヤール試薬と反応させることによ
り、達成される。
ジエチルエーテル、イソプロピルエーテル、テトラヒド
ロフラン、ジオキサンのようなエーテル類があげられ
得、特に好適には、ジエチルエーテルである。
フェニルホスフィノ)−フェロセン)パラジウム(II)
クローライドが用いられる。
の方法により、マグネシウムと式:R1'X’(R1'及び
X’は上記と同意義を有する)で表されるアルキルハラ
イドより調製されたものである。
適には、室温である。反応時間は溶媒と試薬により異な
るが、通常10時間乃至10日である。
物は既存の木材防腐剤に比較して低濃度で優れた活性を
示し、また、当該化合物(I)と既存の木材防腐剤を配
合してなる組成物は、当該化合物(I)を単独で使用す
る場合より更に低濃度で優れた相乗効果を発揮し、効率
のよい木材防腐活性を示した。従って新規なジメチルフ
ランカルボキシアニリド誘導体はその課題の一つである
低濃度使用を達成することができ、木材防腐剤としてき
わめて有用である。
て実施例によって更に詳しく説明するが本発明はこれに
限定されるものではない。
ノアニリド) 2,5-ジメチルフラン-3 -カルボニルクロライド(0.50g)
を塩化メチレン(10ml)に溶かし、氷冷下、トリエチルア
ミン(0.44ml)、及び3-アセチルアミノアニリン(0.47g)
を加え、室温で2.5 時間撹拌し、次いで4.5 時間加熱還
流した。反応液を冷却後、塩化メチレン(10ml)を加えて
希釈し、1N水酸化ナトリウム、1N塩酸、飽和食塩水で順
に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残留物
をシリカゲル・クロマトグラフィーにより精製し、次い
で酢酸エチルで再結晶すると、目的化合物0.51g(収率5
9.4%)が白色結晶として得られた。
8(1H,m),7.4(1H,m),7.32(1H,m),7.25(1H,t,J=8Hz),6.25
(1H,s),2.55(3H,s),2.25(3H,s),2.15(3H,s) IR(KBr)cm-1:3306,1672,1651,1086,781 元素分析値:C15H16N2O3 計算値(%)C66.16 H5.92 N10.
29 分析値(%)C66.30 H5.98 N10.32 同様の操作で、3-アセチルアミノアニリンの代わりに適
当なアニリン誘導体を用いることにより、以下の化合物
を得ることができた。
カルバモイル)アニリド} 収率:42.0% 融点:212.0-213.0 ℃ 1HNMR(CDCl3+DMSO) δppm :8.5(1H,b),8.05(1H,m),7.8
8(1H,m),7.52(1H,m),7.38(1H,t,J=8Hz),6.8(1H,b),6.35
(1H,s),2.95(3H,d,J=1.4Hz),2.55(3H,s),2.25(3H,s) IR(KBr)cm-1:3293,1638,1581,1074,689 元素分析値:C15H16N2O3 計算値(%)C66.16 H5.92 N10.
29 分析値(%)C66.08 H6.20 N10.28 実施例 3 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ- {3-(1-ピペリジ
ルカルボニル) アニリド} 収率:50.0% 融点:183.0-185.0 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :7.68(1H,m),7.55(2H,m),7.35(1H,
t,J=8Hz),7.1(1H,m),6.15(1H,s),3.7(2H,b),3.35(2H,
b),2.55(3H,s),2.25(3H,s),2.75-1.4(6H,m) IR(KBr)cm-1:3302,1663,1615,1065,808 元素分析値:C19H22N2O3 計算値(%) C69.92 H6.79 N8.
58 分析値(%) C69.52 H6.88 N8.48 実施例 4 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ-{3-(N- フェニル
カルバモイル) アニリド} 収率:53.5% 融点:182.5-184.0 ℃ 1HNMR(CDCl3+DMSO) δppm :8.48(1H,b),8.2(1H,b),8.1
(1H,s),7.95(1H,m),7.7(2H,d,J=8Hz),7.65(1H,d,J=8H
z),7.45(1H,t,J=8Hz),7.35(2H,t,J=8Hz),7.15(1H,t,J=8
Hz),6.28(1H,s),2.55(3H,s),2.25(3H,s) IR(KBr)cm-1:3282,1646,1080,755,691 元素分析値:C20H18N2O3 計算値(%)C71.84 H5.43 N8.3
8 分析値(%)C71.87 H5.64 N8.34 実施例 5 2,5- ジメチルフラン- 3 - カルボキシ -(3-tert- ブ
トキシカルボニルアニリド) 収率:92.0% 融点:117.0-118.0 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :8.05(1H,m),7.88(1H,m),7.75(1H,
m),7.4(1H,t,J=8Hz),7.35(1H,b),6.1(1H,s),2.55(3H,
s),2.25(3H,s),1.65(9H,s) IR(KBr)cm-1:3362,1687,1672,1067,757 元素分析値:C18H21NO4 計算値(%)C68.55 H6.71 N4.44 分析値(%)C68.04 H7.00 N4.40 実施例 6 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ−(3-メトキシカ
ルボニルアニリド) 収率:77.1% 融点:104.0-106.0 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :8.05(1H,m),7.98(1H,m),7.8(1H,
m),7.42(1H,t,J=8Hz),7.38(1H,b),6.1(1H,s),3.92(3H,
s),2.55(3H,s),2.25(3H,s) IR(KBr)cm-1:3437,1704,1675,1070,759 元素分析値:C15H15NO4 計算値(%)C65.92 H5.53 N5.13 分析値(%)C66.02 H5.60 N5.08 実施例 7 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ- (3-ベンゾイル
アニリド) 収率:69.1% 融点:137.0-139.0 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :8.05(1H,m),7.85-7.7(3H,m),7.6
(1H,m),7.55-7.35(5H,m),6.1(1H,s),2.55(3H,s),2.25(3
H,s) IR(KBr)cm-1:3386,1672,1647,1069,707 元素分析値:C20H17NO3 計算値(%)C75.22 H5.37 N4.39 分析値(%)C75.38 H5.43 N4.38 実施例 8 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ- (3-ベンゾイル
アミノアニリド) 収率:46.0% 融点:194.5-195.0 ℃ 1HNMR(CDCl3+DMSO) δppm :8.7(1H,b),8.1(1H,m),7.95
(1H,b),7.9(2H,m),7.6-7.4(5H,m),7.3(1H,t,J=8Hz),6.2
5(1H,s),2.55(3H,s),2.25(3H,s) IR(KBr)cm-1:3283,1642,1074,791,705 元素分析値:C20H18N1O3 計算値(%)C71.84 H5.43 N8.3
8 分析値(%)C71.96 H5.53 N8.28 実施例 9 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ−(3-バレリルア
ミノアニリド) 収率:70.3% 融点:104.0-105.0 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :7.9(1H,b),7.45-7.1(5H,m),6.1(1
H,s),2.55(3H,s),2.35(2H,t,J=7Hz),2.25(3H,s),1.7(2
H,m),1.4(2H,m),0.95(1H,t,J=7Hz) IR(KBr)cm-1:3250,1660,1644,1074,781 元素分析値:C18H22N2O3 計算値(%)C68.77 H7.05 N8.9
1 分析値(%)C68.73 H7.17 N8.90 実施例 10 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ−(3-シクロヘキ
シルカルボニルアミノアニリド) 収率:45.1% 融点:212.5-213.0 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :7.92(1H,b),7.88(1H,b),7.45-7.3
5(2H,m),7.25(1H,t,J=8Hz),6.22(1H,s),2.55(3H,s),2.2
5(3H,s),2.25-2.2(1H,m),2.0-1.2(10H,m) IR(KBr)cm-1:3238,1651,1639,1076,781 元素分析値:C20H24N2O3 計算値(%)C70.57 H7.11 N8.2
3 分析値(%)C70.56 H7.26 N8.16 実施例 11 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ -(3-メトキシメ
チルアニリド) 収率:73.3% 融点:102.5-103.5 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :7.55(1H,m),7.52(1H,d,J=8Hz),7.
32(1H,t,J=8Hz),7.32(1H,b),6.9(1H,d,J=8Hz),6.1(1H,
s),4.45(2H,s),3.4(3H,s),2.55(3H,s),2.25(3H,s) IR(KBr)cm-1:3278,1645,1237,1107,784 元素分析値:C15H17NO3 計算値(%)C69.48 H6.61 N5.40 分析値(%)C69.22 H7.02 N5.37 実施例 12 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ -(3-エトキシメ
チルアニリド) 収率:64.4% 融点:85.0-85.5 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :7.65-7.55(2H,m),7.38(1H,t,J=8H
z),7.35(1H,b),7.15(1H,d,J=8Hz),6.15(1H,s),4.55(2H,
s),3.58(2H,q,J=8Hz),2.55(3H,s),2.25(3H,s),1.3(3H,
t,J=8Hz) IR(KBr)cm-1:3279,1646,1115,785 元素分析値:C16H19NO3 計算値(%)C70.31 H7.01 N5.12 分析値(%)C70.14 H7.27 N5.06 実施例 13 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ -(3-イソプロピ
ルオキシメチルアニリド) 収率:92.7% 融点:68.0-69.5 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :7.55(1H,d,J=8Hz),7.5(1H,m),7.3
(1H,t,J=8Hz),7.3(1H,b),7.12(1H,d,J=8Hz),6.1(1H,s),
4.5(2H,s),3.7(1H,m),2.55(3H,s),2.25(3H,s),1.25(6H,
d,J=7Hz) IR(リキット゛・フィルム):cm-1 3321,1651,1072,785 元素分析値:C17H21NO3 計算値(%)C71.06 H7.37 N4.87 分析値(%)C70.35 H7.14 N4.91 実施例 14 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ -{3-(4-メトキシ
ベンジル) アニリド} 収率:86.8% 融点:100.0-102.5 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :7.45(1H,m),7.35(1H,m),7.25(1H,
t,J=8Hz),7.25(1H,b),7.1(2H,d,J=8Hz),6.92(1H,d,J=8H
z),6.88-6.75(1H,m),6.82(2H,d,J=8Hz),6.05(1H,s),3.9
(2H,s),3.75(3H,s),2.55(3H,s),2.25(3H,s) IR(KBr)cm-1:3345,1656,1246,1074,694 元素分析値:C21H21NO3 計算値(%)C75.20 H6.31 N4.18 分析値(%)C75.28 H6.32 N4.21 実施例 15 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ -{3-(2-メトキシ
カルボニルビニル) アニリド} 収率:63.3% 融点:159.5-161.5 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :7.82(1H,m),7.7(1H,d,J=15Hz),7.
58(1H,m),7.38(1H,b),7.35(1H,t,J=8Hz),7.28(1H,m),6.
48(1H,d,J=15Hz),6.12(1H,s),3.82(3H,s),2.55(3H,s),
2.25(3H,s) IR(KBr)cm-1:3387,1685,1670,1068,800 元素分析値:C17H17NO4 計算値(%)C68.22 H5.72 N4.68 分析値(%)C67.55 H5.64 N4.62 実施例 16 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ -(3 - フェニル
アニリド) 収率:50.0% 融点:90.0-92.0 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :7.82(1H,s),7.6(2H,d,J=8Hz),7.5
5(1H,d,J=8Hz),6.48-6.3(6H,m),6.12(1H,s),2.55(3H,
s),2.25(3H,s) IR(KBr)cm-1:3367,1646,1074,755 元素分析値:C19H17NO2 計算値(%)C78.33 H5.88 N4.81 分析値(%)C78.17 H6.00 N4.72 実施例 17 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ -(3-ネオペンチ
ルオキシメチルアニリド) 収率:50.0% 融点:95.5-97.0 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :7.48(2H,m),7.32(1H,t,J=8Hz),7.
3(1H,b),7.12(1H,d,J=8Hz),4.52(2H,s),3.12(2H,s),2.5
5(3H,s),2.25(3H,s),0.95(9H,s) IR(KBr)cm-1:3324,1646,1091,700 元素分析値:C19H25NO3 計算値(%)C72.35 H7.99 N4.44 分析値(%)C72.38 H8.03 N4.20 実施例 18 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ -(3-イソプロペ
ニルアニリド) 収率:50.0% 融点:71.0-72.0 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :7.65(1H,m),7.5(1H,m),7.3(1H,
b),7.3(1H,t,J=8Hz),7.22(1H,m),6.12(1H,s),5.4(1H,
s),5.1(1H,s),2.6(3H,s),2.55(3H,s),2.25(3H,s) IR(KBr)cm-1:3275,1641,1580,1078,790 元素分析値:C16H17NO2 計算値(%)C75.27 H6.71 N5.49 分析値(%)C75.29 H6.88 N5.48 実施例 19 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ -(3-エチニルア
ニリド) 収率:50.0% 融点:83.0-84.0 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :7.7(1H,m),7.6(1H,m),7.32-7.2(3
H,m),6.1(1H,s),3.05(1H,s),2.55(3H,s),2.25(3H,s) IR(KBr)cm-1:3245,1644,1079,796 元素分析値:C15H13NO2 計算値(%)C75.30 H5.48 N5.85 分析値(%)C75.50 H5.46 N5.96 実施例 20 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ -(3-エチルアニ
リド) 収率:91.0% 融点:113-115.0 ℃ Mass(m/z) : 243(M+)123.94 1HNMR(CDCl3)δppm :7.47-6.95(4H,m),6.1(1H,s),2.66
(3H,q),2.60(3H,s),2.29(3H,s),1.25(3H,t) 実施例 21 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ -(3-イソプロピ
ルアニリド) 収率:84.0% 融点:52.0-53.0 ℃ Mass(m/z) : 257(M+)149.135 1HNMR(CDCl3)δppm :7.47-6.98(4H,m),6.11(1H,s),2.9
1(1H,q,q),2.60(3H,s),2.29(3H,s),1.26(d,6H) 実施例 22 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ -(2,6-ジエチル
アニリド) 収率:85.2% 融点:128.0-131.0 ℃ Mass(m/z) : 271(M+)242.228 1HNMR(CDCl3)δppm :7.28-7.12(3H,m)6.82(1H,b),6.16
(1H,s),2.63(4H,q),2.58(3H,s),2.31(3H,s),1.20(6H,t) 実施例 23 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ -(3-ヘキシルア
ニリド) 工程1) 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボニルクロラ
イド(3.95g) を塩化メチレン(60ml)に溶かし、氷冷下、
トリエチルアミン(3.45ml)、及びm-ヨードアニリン(2.9
9ml)を加え、室温で6.5 時間撹拌した。反応液を冷却
後、塩化メチレン(50ml)を加えて希釈し、1N水酸化ナト
リウム、1N塩酸、飽和食塩水で順に洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、濃縮した。残留物をシリカゲル・クロマ
トグラフィーにより精製すると、2,5-ジメチルフラン-
3 - カルボキシ -(3-ヨードアニリド)7.64g(収率89.9
%)が淡黄色結晶として得られた。
g) にジエチルエーテル(8ml) を加え、(1,1'-ビス(ジ
フェニルホスフィノ)−フェロセン)パラジウム(II)
クロライド(29.3mg)及びヘキシルブロマイドとマグネシ
ウムより調整したヘキシルマグネシウムブロマイド(1
M, 11ml) を6 回に分けて加えた後、室温で47時間撹拌
した。反応液に2N塩酸を加え、触媒を濾去し、ジエチル
エーテルで抽出した。抽出液を重曹水、飽和食塩水で洗
浄後硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残留物をシリ
カゲル、次いでYMC パックドカラム D-ODS-5のクロマト
グラフィーにて精製すると、目的化合物316mg(収率52.8
%)が白色結晶として得られた。
b),7.22(1H,t,J=8Hz),6.95(1H,d,J=8Hz),6.1(1H,s),2.6
5-2.5(2H,m),2.55(3H,s),2.25(3H,s),1.7-1.5(2H,m),1.
4-1.2(6H,m),0.85(3H,t,J=7Hz) IR(KBr)cm-1:3310,1643,1077,788 元素分析値:C19H25NO2 計算値(%)C76.22 H8.42 N4.68 分析値(%)C76.15 H8.54 N4.55 同様の操作で、ヘキシルマグネシウムブロマイドの代わ
りに適当なグリニャール試薬を用いることにより、以下
の化合物を得ることができた。
リド) 収率:36.4% 融点:77.0-80.0 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :7.45(1H,m),7.35(1H,m),7.25(1H,
b),7.22(1H,t,J=8Hz),6.95(1H,d,J=8Hz),6.1(1H,s),2.6
5-2.55(2H,m),2.55(3H,s),2.25(3H,s),1.6(2H,m),1.35
(2H,m),0.92(1H,t,J=7Hz) IR(KBr)cm-1:3285,1646,1075,702 元素分析値:C17H21NO2 計算値(%)C75.25 H7.80 N5.16 分析値(%)C75.13 H7.87 N5.13 実施例 25 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ -(3-sec-ブチル
アニリド) 収率:38.1% 融点:80.0-81.0 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :7.4(1H,m),7.38(1H,m),7.25(1H,
b),7.22(1H,t,J=8Hz),6.95(1H,d,J=8Hz),6.1(1H,s),2.6
5-2.5(1H,m),2.55(3H,s),2.25(3H,s),1.68-1.5(2H,m),
1.25(3H,d,J=7Hz),0.85(3H,t,J=7Hz) IR(KBr)cm-1:3255,1647,1078,791 元素分析値:C17H21NO2 計算値(%)C75.25 H7.80 N5.16 分析値(%)C75.19 H7.68 N5.14 実施例 26 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ -(3-ペンチルア
ニリド) 収率:18.3% 融点:97.0-97.5 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :7.45(1H,m),7.35(1H,m),7.28(1H,
b),7.25(1H,t,J=8Hz),6.95(1H,d,J=8Hz),6.1(1H,s),2.6
5-2.5(2H,m).2.55(3H,s),2.25(3H,s),1.7-1.5(2H,m),1.
4-1.2(4H,m),0.88(3H,t,J=7Hz) IR(KBr)cm-1:3304,1644,1077,710 元素分析値:C18H23NO2 計算値(%)C75.76 H8.12 N4.91 分析値(%)C75.77 H8.18 N5.06 実施例 27 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ -(3-シクロヘキ
シルアニリド) 収率:52.7% 融点:113.0-114.5 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :7.48(1H,m),7.35(1H,m),7.28(1H,
b),7.25(1H,t,J=8Hz),6.98(1H,d,J=8Hz),6.1(1H,s),2.5
5(3H,s),2.55-2.45(1H,m),2.25(3H,s),1.95-1.68(5H,
m),1.55-1.15(5H,m) IR(KBr)cm-1:3324,1646,1230,1074,791 元素分析値:C19H23NO2 計算値(%)C76.74 H7.80 N4.71 分析値(%)C76.62 H7.78 N4.67 実施例 28 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ -(3-シクロペン
チルアニリド) 収率:35.9% 融点:92.0-93.0 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :7.45(1H,m),7.35(1H,m),7.25(1H,
b),7.22(1H,t,J=8Hz),7.00(1H,d,J=8Hz),6.1(1H,s),3.0
8-2.9(1H,m),2.55(3H,s),2.25(3H,s),2.15-1.95(2H,m),
1.9-1.5(6H,m) IR(KBr)cm-1:3322,1647,1232,1076,700 元素分析値:C18H21NO2 計算値(%)C76.30 H7.47 N4.94 分析値(%)C76.21 H7.56 N4.93 実施例 29 2,5-ジメチルフラン- 3 - カルボキシ -(3-ベンジルア
ニリド) 収率:59.8% 融点:123.0-125.0 ℃ 1HNMR(CDCl3)δppm :7.45(1H,m),7.38(1H,m),7.35-7.1
5(7H,m),6.95(1H,d,J=8Hz),3.98(2H,s),2.55(3H,s),2.2
5(3H,s) IR(KBr)cm-1:3314,1640,1078,777,701 元素分析値:C21H19NO2 計算値(%)C78.66 H6.27 N4.59 分析値(%)C77.76 H6.28 N4.55 参考例1 2,5−ジメチルフラン−3−カルボン酸エチルエステ
ル 水素化ナトリウム(60%,2.4g)のN,N−ジメ
チルホルムアミド(以下DMFと略す)10ml懸濁液
に氷冷、攪拌下アセト酢酸エチル6.5mlのDMF5
ml溶液を滴下した。この混合物に氷冷攪拌しながら、
クロロアセトン5.97mlを滴下した。室温下、3時
間攪拌後、水中に注入し、酢酸エチルで抽出した。抽出
液は飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。減圧にて酢酸エチルを留去し、残渣を真空蒸留
してα−アセトニル−アセト酢酸エチルエステル8.0
1g(収率86%)を得た。沸点:105℃/2mmH
gここに得られたエステルをエタノール20mlに溶か
し、この溶液にp−トルエンスルホン酸2gを加えて2
時間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却後、減圧
下に溶媒を留去した。残渣に酢酸エチルを加え、飽和食
塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
減圧下、酢酸エチルを留去し、得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付し、n−ヘキサン/酢
酸エチル=10/1の混合溶媒で溶出することにより
2,5−ジメチルフラン−3−カルボン酸エチル5.1
4g(収率71%)を得た。
g、エタノール35ml、2N水酸化ナトリウム水溶液
20mlの混合溶液を1.5時間室温で撹拌した後、1
時間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却後、減圧
下濃縮した。残渣を水に溶かし、希硫酸で酸性とした。
析出した結晶を濾取、水洗、乾燥して2,5−ジメチル
フラン−3−カルボン酸2.27g(収率85%)を得
た。
および該化合物を有効成分として含む組成物は、担体お
よび必要に応じて他の補助剤と混合して、防腐剤として
通常用いられる製剤形態、例えば、油剤,乳剤,可溶化
剤,ペースト剤,水和剤,フロアブル剤、ドライフロア
ブル剤、噴霧剤、塗料等に調製され、公知の木材処理法
により使用される。製剤の性状を改善し、防腐効力を高
めるため適宜使用される補助剤としては、例えば、陰イ
オン性、陽イオン性、非イオン性の界面活性剤やメチル
セルロース、酢酸ビニル樹脂等の種々の高分子化合物、
シリコンオイル、パラフィン等の撥水剤等をあげること
ができる。勿論、サンプラス、IF−1000、トロイ
サンのような有機ヨード系化合物、プロピコナゾール、
テブコナゾール等のアゾール系化合物、サイアベンダゾ
ール、ジクロフルアニド、および第4アンモニウム塩系
化合物等の木材防腐・防カビ剤やその他の殺菌剤、ある
いはパーメスリン、エトフェンプロックス、サイパーメ
スリン、シラネオフェン、トラロメスリンのようなピレ
スロイド系化合物、クロルピリホス、ホキシム、プロペ
タンホス等の有機リン系化合物や、その他イミダクロプ
リド等の殺虫剤、ならびにビス(2,3,3,3−テト
ラクロロプロピル)エーテルのような効力増強剤などと
併用でき、それによって一層の効果向上を計ることがで
きる。実際の使用に際して、本発明の化合物の含量は製
剤の形態あるいは使用目的に従い、広い範囲にわたって
変化させ得るが、一般には0. 1〜95重量%,好まし
くは0. 2〜60重量%の範囲が適当である。これらの
製剤を通常用いられる木材処理方法により使用される。
例えば、塗布、散布、浸漬、混合、注入、あるいは接着
剤混入処理方法などで使用することができる。
げるが、配合量、補助剤の種類は大巾に変えうるもので
あることは言うまでもない。(文中、単に部とあるのは
全て重量部を表わす。)
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル10部を加え
て十分に混合して乳剤を得た。
すべき木質材料に塗布、浸漬、もしくはスプレー等の方
法で使用される他、合板、パーティクルボード、ハード
ボード等の接着剤に混合処理して使用できる。
ー、塗布もしくは浸漬、注入の方法で使用される。
10部、松脂25部およびキシレン35部を均一混合し
て塗料を得た。
ールスルホン酸ソーダ3部およびポリビニルアルコール
1部を混合機中で均一に混合し、ハンマーミルで粉砕し
て水和剤を得た。
験例によって具体的に説明する。
腐剤の防腐効力試験法〔JIS A-9201(1991) 〕に準拠
し、各化合物を所定濃度のメタノール溶液として、試験
体スギ辺材(2×2×1)cmに減圧注入し風乾させた
のち、 (水中攪拌8時間→60℃加熱16時間)の処理
を1サイクルとする耐候操作を10回繰り返した。この
試験体を、あらかじめ石英砂培地(マルトエキス2%、
グルコース1%、ペプトン0.3%、イースト0.2
%)に生育させたナミダタケ(Serpula lacrymans )の
菌叢上に設置し、20℃で12週間強制腐朽させたのち
試験前後の試験体の乾燥重量から試験体の腐朽による重
量減少率を測定し、表2に示した。なお1条件につきい
ずれも試験体9個を用いて平均値を求めた。
ロパルギルホルマール長瀬産業(株)製:IF−100
0 上記の試験結果から明らかなように、前記一般式(I)
の化合物は木材腐朽菌による木材劣化を顕著に防止し
た。
0.1W/V %メタノール溶液を試験体(スギ辺材、2×
2×0.5cm)に減圧注入し風乾したのち、 水洗(供
給量約2l/分)5時間、60℃加熱19時間の処理を
1サイクルとする耐候操作を2回繰り返したのち、更に
乾熱滅菌処理を行い試験体を調製した。
(マルトエキス2%、グルコース1%、ペプトン0.5
%)にあらかじめ生育させた木材防腐効力検定菌である
リグニン分解菌カワラタケ(Coriolus versicolor)およ
びセルローズ分解菌オオウズラタケ(Tyromyces palust
ris )の菌叢上に設置し、26℃で3週間強制腐朽させ
たのち試験体上の菌糸発育の程度および圧縮強度低下の
有無により効力を判定し、表3に示した。なお、防腐効
力を表す表示は次のとうりとした。 + : 試験体上に菌糸の発育を全く認めず、圧縮強度
も健全材と何ら変わらない。
認められるか、または圧縮強度がやや低下した。
るか、圧縮強度が明らかに低下した。
−プロペニルエチルカーボネート 三共(株)製:サン
プラス 次に、本発明の組成物を使用する際の配合比は防腐剤の
処理対象となる樹種や木質材料の種類、あるいは処理手
段(例えば塗布、浸漬、散布、注入、混合、接着剤混入
等によって適宜選択しうるが、通常はジメチルフランカ
ルボキシアニリド誘導体と他剤との配合比は重量比で2
40:1〜1:35の範囲が用いられ、好適には、3
0:1〜1:10であり、さらに好適には5:1〜1:
5である。かつ、実際の使用に際しての本発明組成物の
含量は、製剤の形態に従い広い範囲にわたって変化させ
得るが、一般には製剤中の0.1〜95%重量、好適に
は0.2〜60%重量の範囲である。
剤例を挙げるが配合量、補助剤の種類等は大幅に変化し
得るものであることは言うまでもない。
シレン50部に溶解させ、ポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテル10部を加えて十分に混合し乳剤を得
た。
すべき木質材料に塗布、浸漬、もしくはスプレー等の方
法で使用される他に、合板、パーティクルボード、ハー
ドボード等の接着剤に混合処理して使用できる。
96部に溶解させ油剤を得た。
レーを56部、ラウリルアルコールスルホン酸ソーダ3
部およびポリビニルアルコール1部を混合機中で均一に
混合し、ハンマーミルで粉砕して水和剤を得た。
験例によって説明する。
滅菌培地(ポテトデキストロース寒天培地:ポテト浸出
液末0.4%、グルコース2%、寒天1.5%)上に、
あらかじめ同様の培地上に生育させた木材腐朽菌カワラ
タケ(CoriolusVersicolor )、およびオオウズラタケ
(Tyromyces Palustris )の菌叢(約4mm直径)を接
種し、25℃で5日間培養したのちの菌糸の生育状況か
ら二元最小発育阻止濃度を求めた。
カル等によって アプライドマイクロバイオロジー、第
538〜541頁、9巻(1961年)(Applied Micro
biology,F.C.Kull et al,538,9(1961)に記載され、現在
一般に用いられている方法に基づいて検討した。
トロイサン及びIF−1000をそれぞれ配合したとき
の結果を表4及び表5に示す。
討を行った結果を表6及び表7に示す。
度曲線はいずれも破線で示した対角線よりも下方に存在
している。
びIF−1000がいずれも、これらフランカルボキシ
アニリド誘導体に配合することにより、相剰効果のある
ことを明白に示している。
Claims (3)
- 【請求項1】一般式 【化1】 [式中 R1 及びR2 は、同一または異なって、水素原
子;C2 −C6 アルキル基;C3 −C6 シクロアルキル
基;C3 −C6 アルケニル基;C2 −C6 アルキニル
基;C1 −C3 ハロゲノアルキル基;C2 −C6 アルコ
キシ基;C1 −C6 アルコキシC1 −C6 アルキル基;
シアノ基;置換アミド基;C1 −C6 アルコキシカルボ
ニル基;1乃至2個の置換基を有してもよいベンゾイル
基;1乃至2個の置換基を有してもよいベンゾイルアミ
ノ基;C2 −C6 アルカノイルアミノ基;C3 −C6 シ
クロアルキルカルボニルアミノ基;1乃至2個の置換基
を有してもよいベンジル基;1乃至2個の置換基を有し
てもよいフェニル基;又はC1 −C6 アルコキシカルボ
ニルC2 −C5 アルケニレン基を示す。但し、R1 及び
R2 は同時に、水素原子であることはない。]で表わさ
れるジメチルフランカルボキシアニリド誘導体 - 【請求項2】請求項1のジメチルフランカルボキシアニ
リド誘導体を有効成分とする木材防腐剤 - 【請求項3】請求項1のジメチルフランカルボキシアニ
リド誘導体より選ばれた少なくとも1種の化合物と、3
−ブロモ- 2,3−ジヨード−2−プロペニルエチルカ
ーボネート(以下、サンプラスと略す)、3−ヨード−
2−プロピニルブチルカーバメート(以下、トロイサン
と略す)、及び4−クロルフェニル−3−ヨードプロパ
ルギルホルマー ル(以下、IF−1000と略す)より
選ばれた少なくとも1種の化合物を配合してなる、木材
用防腐組成物。
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