JP2825723B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP2825723B2
JP2825723B2 JP2286993A JP2286993A JP2825723B2 JP 2825723 B2 JP2825723 B2 JP 2825723B2 JP 2286993 A JP2286993 A JP 2286993A JP 2286993 A JP2286993 A JP 2286993A JP 2825723 B2 JP2825723 B2 JP 2825723B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープの複数のト
ラックに記録された情報信号を再生可能な磁気記録再生
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数のトラックを有する磁気
テープにディジタル信号を記録・再生する磁気記録再生
装置が知られている。この磁気記録再生装置は、再生時
には、各トラックの再生信号から同期信号を検出して再
生信号を同期させると共に、各再生信号からアドレス信
号を検出し、バッファメモリ等の記憶手段に上記の再生
信号を記憶するようになっている。そして、記憶手段に
記憶された再生信号は、アナログ化され、例えば音声等
の情報として再生される。
【0003】また、上記従来の磁気記録再生装置に用い
られる磁気テープは、一般に、ディジタル信号が既に記
録されている状態で、新たに別のディジタル信号を記録
すること(いわゆる重ね書き)が可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、磁気テープ
に、新たに別のディジタル信号(以下、新ディジタル信
号と称する)を重ね書きする際に、例えば磁気記録再生
装置の記録ヘッドに何らかの異常(例えば、一時的な塵
埃の付着や目詰まり等)が生じると、複数のトラックの
うち、或るトラックだけに新ディジタル信号が記録され
ず、以前のディジタル信号(以下、旧ディジタル信号と
称する)が残されてしまうことがある。
【0005】しかしながら、上記従来の磁気記録再生装
置は、上述した磁気テープの新ディジタル信号の再生時
に、磁気テープに残っている旧ディジタル信号を再生す
ると、この旧ディジタル信号の再生信号からも同期信号
やアドレス信号を検出し、記憶手段に上記旧ディジタル
信号の再生信号を記憶する。従って、上記従来の磁気記
録再生装置は、記憶手段に記憶された再生信号を音声等
の情報として再生したときに、新ディジタル信号に旧デ
ィジタル信号が混入するため、良好な情報が得られない
という問題を有している。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の磁
気記録再生装置は、上記の課題を解決するために、複数
のシンボルからなる直列のブロック群に分割され、上記
ブロック毎に同期信号が付与される情報信号を、複数の
トラックに記録する磁気テープを用い、上記情報信号を
再生可能な磁気記録再生装置において、上記複数のトラ
ックの再生信号から同期信号を検出する同期信号検出手
段と、検出した同期信号の互いのずれを判定する判定手
段と、再生信号を記憶する記憶手段と、再生信号を記憶
手段に転送する転送手段とを備えると共に、上記転送手
段は、判定手段による判定結果に基づいて、他の大部分
のトラックの同期信号と所定時間以上ずれた同期信号が
存在する場合には、ずれた同期信号を有するトラックの
再生信号を除いた残りのトラックの再生信号を記憶手段
へ転送することを特徴としている。
【0007】請求項2記載の発明の磁気記録再生装置
は、上記の課題を解決するために、複数のシンボルから
なる直列のブロック群に分割され、上記ブロック毎に同
期信号が付与される情報信号を、複数のトラックに記録
する磁気テープを用い、上記情報信号を再生可能な磁気
記録再生装置において、上記複数のトラックの再生信号
からアドレス信号を検出するアドレス信号検出手段と、
検出したアドレス信号のうち、互いに等しく、かつ過半
数を占めるアドレス信号を検索する検索手段と、検索手
段によって検索されたアドレス信号と再生信号のアドレ
ス信号とを比較する比較手段と、再生信号を記憶する記
憶手段と、再生信号を記憶手段に転送する再生信号転送
手段とを備えると共に、上記再生信号転送手段は、比較
手段による比較結果に基づいて、検索された過半数を占
めるアドレス信号と異なるアドレス信号が存在する場合
には、異なるアドレス信号を有するトラックの再生信号
を除いた残りのトラックの再生信号を記憶手段へ転送す
ることを特徴としている。
【0008】
【作用】請求項1記載の構成によれば、同期信号検出手
段により磁気テープの複数のトラックの再生信号から同
期信号を検出し、検出した同期信号の互いのずれを判定
手段により判定する。そして、転送手段は、判定手段に
よる判定結果に基づいて、他の大部分のトラックの同期
信号と所定時間以上ずれた同期信号が存在する場合に
は、ずれた同期信号を有するトラックの再生信号を除
き、残りのトラックの再生信号を記憶手段へ転送する。
【0009】これにより、情報信号の再生時に、例えば
磁気テープの複数のトラックのうち、或るトラックの再
生信号から検出された同期信号が、残りのトラックの再
生信号から検出された同期信号と所定時間以上ずれてい
る場合には、ずれた同期信号を有するトラックの再生信
号は記憶手段へ転送されなくなる。即ち、同期信号の互
いのずれが所定時間内に収まっているトラックの再生信
号だけが記憶手段に転送される。それゆえ、例えば、記
憶手段に記憶された再生信号を音声等の情報として再生
したときに、良好な情報が得られる。
【0010】また、請求項2記載の構成によれば、アド
レス信号検出手段により磁気テープの複数のトラックの
再生信号からアドレス信号を検出し、検出したアドレス
信号のうち、互いに等しく、かつ過半数を占めるアドレ
ス信号を検索手段により検索する。そして、再生信号転
送手段は、比較手段による比較結果に基づいて、検索さ
れた過半数を占めるアドレス信号と異なるアドレス信号
が存在する場合には、異なるアドレス信号を有するトラ
ックの再生信号を除き、残りのトラックの再生信号を記
憶手段へ転送する。
【0011】これにより、情報信号の再生時に、例えば
磁気テープの複数のトラックのうち、或るトラックの再
生信号から検出されたアドレス信号が、残りのトラック
の再生信号から検出されたアドレス信号と異なる場合に
は、異なるアドレス信号を有するトラックの再生信号は
記憶手段へ転送されなくなる。即ち、アドレス信号が互
いに等しいトラックの再生信号だけが記憶手段に転送さ
れる。それゆえ、例えば、記憶手段に記憶された再生信
号を音声等の情報として再生したときに、良好な情報が
得られる。
【0012】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例について図1ないし図6
に基づいて説明すれば、以下の通りである。尚、以下の
説明においては、DCC(Digital Compact Cassette)方
式を用いた磁気テープにディジタル信号を記録・再生す
る磁気記録再生装置を例に挙げることとする。
【0013】先ず、本実施例にかかる磁気記録再生装置
に用いられる磁気テープについて説明する。図3に示す
ように、ディジタル信号の記録・再生が自在な磁気テー
プ22は、上記ディジタル信号を記録する8本のトラッ
ク〜を有しており、各トラック〜は、それぞれ
複数のブロック26…に分割されている。各ブロック2
6は、同期信号が記録される同期信号部24と、各トラ
ック〜に共通のアドレス信号が記録されるアドレス
信号部25と、ディジタル化された情報信号が記録され
る記録部(シンボル)23とを、テープ走行方向に対し
上記の順序で備えている。同期信号は、各トラック〜
に分割されて記録されているディジタル信号を、同一
のアドレス信号(例えば、図3中、mで示されるアドレ
ス信号)を有する直列のブロック群毎に同期して読み出
すための信号である。尚、各トラック〜では所定数
のブロックで1つのフレームを形成している。また、磁
気テープ22は、ディジタル信号が既に記録されている
状態で、新たに別のディジタル信号を記録すること(い
わゆる重ね書き)が可能となっている。
【0014】図1に示すように、本実施例にかかる磁気
記録再生装置は、アナログ信号である音声等の情報をデ
ィジタル化して記録するようになっており、記録再生ヘ
ッド1、再生アンプ2、再生信号等価回路3、変復調回
路4、バッファメモリ(記憶手段)5、D/Aコンバー
タ6aとA/Dコンバータ6bとを備えたコンバータ部
6、記録アンプ7、システムコントローラ8、およびキ
ャプスタン駆動回路9を備えている。
【0015】再生動作について説明すれば、記録再生ヘ
ッド1は、コンパクトカセットケース21に収容された
磁気テープ22の各トラック〜に対応する8つのギ
ャップ(図示せず)を有しており、上記トラック〜
に記録されたディジタル信号を読み取るようになってい
る。再生アンプ2は、記録再生ヘッド1により読み取ら
れたディジタル信号(再生信号)を増幅して再生信号等
価回路3に送出するようになっている。再生信号等価回
路3は、再生アンプ2を経たディジタル信号に所定の処
理を施して変復調回路4に転送するようになっている。
【0016】変復調回路4は、再生信号等価回路3を経
たディジタル信号を、システムコントローラ8の指示に
従ってバッファメモリ5に記憶させるようになってい
る。この変復調回路4は、再生信号等価回路3から出力
されたディジタル信号をバッファメモリ5に転送すると
共に、バッファメモリ5から出力されたディジタル信号
をD/Aコンバータ6aに転送するようになっている。
また、変復調回路4は、同期信号検出回路31や信号転
送回路32(何れも図2)等を備えている。さらに、変
復調回路4は、ディジタル信号から誤り訂正用コードを
検出して、ディジタル信号の誤り訂正処理も行うように
なっている。尚、同期信号検出回路31および信号転送
回路32については後述する。
【0017】バッファメモリ5は、再生信号等価回路3
から出力されたディジタル信号を一時的に記憶するよう
になっており、再生信号等価回路3から出力されるディ
ジタル信号の転送速度と、D/Aコンバータ6aに入力
されるディジタル信号の転送速度との差を吸収すること
を目的として設けられている。
【0018】D/Aコンバータ6aは、変復調回路4か
ら出力されたディジタル信号をアナログ信号に変換した
後、出力端子10aに出力する。出力端子10aは、ス
ピーカ等を有する図示しない出力部に接続されている。
【0019】システムコントローラ8は、変復調回路4
およびキャプスタン駆動回路9等を集中管理するマイク
ロコンピュータである。また、キャプスタン駆動回路9
は、キャプスタン(図示せず)を一定の速度で回転駆動
させるための回路であり、これにより、磁気テープ22
は、記録・再生時に一定の速度で走行されるようになっ
ている。
【0020】記録動作について説明すれば、入力端子1
0bはマイク等を有する図示しない入力部に接続されて
おり、A/Dコンバータ6bは、入力端子10bより入
力されたアナログ信号をディジタル信号に変換して変復
調回路4に転送する。変復調回路4は、A/Dコンバー
タ6bから出力されたディジタル信号をバッファメモリ
5に転送すると共に、バッファメモリ5から出力された
ディジタル信号を記録アンプ7に転送するようになって
いる。従って、バッファメモリ5は、A/Dコンバータ
6bから出力されるディジタル信号の転送速度と、記録
アンプ7に入力されるディジタル信号の転送速度との差
を吸収することも目的としている。
【0021】記録アンプ7は、変復調回路4から出力さ
れたディジタル信号を増幅して記録再生ヘッド1に転送
し、記録再生ヘッド1は、磁気テープ22のトラック
〜に、上記のディジタル信号を記録する。
【0022】次に、図2に示すように、変復調回路4が
備えている同期信号検出回路31、信号転送回路32、
およびアップダウンカウンタ35について説明する。同
期信号検出回路(同期信号検出手段)31は、磁気テー
プ22の各トラック〜に対応する8つの検出回路3
1a〜31hからなっており、再生信号等価回路3を経
た、各トラック〜から再生されたディジタル信号の
同期信号24a〜24hを検出して後述のアップダウン
カウンタ35に出力するようになっている。信号転送回
路32は、検出回路31a〜31hに接続された8つの
遅延回路33a〜33hと、遅延回路33a〜33hに
接続された8つのメモリ書き込み制御レジスタ(転送手
段、以下、制御レジスタと称する)34a〜34hとか
らなっている。
【0023】遅延回路33a〜33hは、同期信号検出
回路31から出力された信号を、所定時間だけ遅延させ
て制御レジスタ34a〜34hに送出し、制御レジスタ
34a〜34hは、ディジタルデータ信号のバッファメ
モリ5への書き込みを制御する。
【0024】また、アップダウンカウンタ(判定手段)
35には2種類のクロックが入力されている。一方のク
ロックは、同期信号検出回路31から入力される同期信
号24a〜24hであるカウントアップ用クロックであ
り、他方のクロックは、図示しないクロック発生器から
入力される一定周期のカウントダウン用クロックであ
る。そして、アップダウンカウンタ35は、これらクロ
ックによるカウント値が4以上のときに、その信号35
aが“1”となり、制御レジスタ34a〜34hに上記
信号35aを送出するようになっている。即ち、アップ
ダウンカウンタ35は、例えば、カウントダウン用クロ
ックの周期よりも短い時間内に同期信号24a〜24h
が4つ以上検出されたときに、“1”を制御レジスタ3
4a〜34hに送出するようになっている。
【0025】そして、制御レジスタ34a〜34hは、
アップダウンカウンタ35から出力された信号35aが
“1”のとき、この信号35aと同期するように遅延回
路33a〜33hによって遅延された信号を、ディジタ
ルデータ信号23a〜23hとしてバッファメモリ5へ
書き込む一方、アップダウンカウンタ35から出力され
た信号35aが“0”のとき、この信号35aと同期す
るように遅延回路33a〜33hによって遅延された信
号を、バッファメモリ5へ書き込まないようになってい
る。
【0026】これにより、アップダウンカウンタ35
は、同期信号24a〜24hの互いのずれを判定可能と
なっている。尚、カウントダウン用クロックの周期は、
例えば、アップダウンカウンタ35のカウント値が、或
るブロック26…の同期信号24…をカウントした後、
次のブロック26…の同期信号24…をカウントするま
でにカウントダウンして0となるような周期に設定され
ている。
【0027】上記構成の磁気記録再生装置の変復調回路
4における再生動作について説明する。尚、以下の説明
においては、図5に示すようなディジタル信号が記録さ
れた磁気テープ22’を再生する場合を例に挙げる。
【0028】上記の磁気テープ22’は、図4に示すよ
うなディジタル信号が既に記録されている状態に、新た
に別のディジタル信号を重ね書きしたものである。そし
て、磁気テープ22’は、新たに別のディジタル信号
(以下、新ディジタル信号と称する)を重ね書きする際
に、記録再生ヘッド1に何らかの異常(例えば、一時的
な塵埃の付着や目詰まり等)が生じて、図5に示すよう
にトラックだけに新ディジタル信号が記録されずに、
以前のディジタル信号(以下、旧ディジタル信号と称す
る)が残された状態となっている。従って、旧ディジタ
ル信号が記録されているトラックの同期信号24’
は、一般的には、新ディジタル信号が記録されている他
のトラック・・〜の同期信号24…から離れた
位置に存在している。
【0029】図6に示すように、記録再生ヘッド1によ
り磁気テープ22’の各トラック・・〜に記録
されている新ディジタル信号が読み出されると、同期信
号検出回路31は、上記の新ディジタル信号の同期信号
24a・24b・24d〜24hを検出し、カウントア
ップ用クロックとしてアップダウンカウンタ35に出力
する。アップダウンカウンタ35は、このカウントアッ
プ用クロックと、カウントダウン用クロックとによるカ
ウントを開始する。そして、同期信号24a・24b・
24d〜24hの互いのずれは所定時間内に収まってい
るので、アップダウンカウンタ35のカウント値は4以
上となり、信号35aは“1”となり、制御レジスタ3
4a〜34hに送出・格納して“1”を出力し、同期信
号24a・24b・24d〜24hに続くデータのバッ
ファメモリ5への転送が行われる。これにより、同期信
号24a・24b・24d〜24hの後に読み出された
ディジタルデータ信号23a・23b・23d〜23h
がバッファメモリ5に記憶される。
【0030】一方、磁気テープ22’のトラックに記
録されている旧ディジタル信号が読み出された場合に
も、同期信号検出回路31は、上記の旧ディジタル信号
の同期信号24’cを検出し、アップダウンカウンタ3
5に出力する。しかしながら、上記の同期信号24’c
は、新ディジタル信号の同期信号24a・24b・24
d〜24hから所定時間以上ずれて存在しているため、
アップダウンカウンタ35のカウント値は4以上にはな
らない。従って、アップダウンカウンタ35の信号35
aは“0”となり、制御レジスタ34a〜34hに送出
・格納して“0”を出力し、同期信号24’cに続くデ
ータのバッファメモリ5への転送を行わない。これによ
り、同期信号24’cの後に読み出されたディジタルデ
ータ信号23’cはバッファメモリ5に記憶されない。
即ち、信号転送回路32は、旧ディジタル信号における
ディジタルデータ信号23’cを、誤った情報信号であ
ると判定して除き、バッファメモリ5への転送を行わな
い。
【0031】以上のように、本磁気記録再生装置は、変
復調回路4に、同期信号検出回路31、信号転送回路3
2、およびアップダウンカウンタ35を備えており、同
期信号検出回路31によりトラック〜のディジタル
信号から同期信号24a〜24hを検出し、検出した同
期信号24a〜24hの互いのずれをアップダウンカウ
ンタ35により判定する。そして、信号転送回路32の
制御レジスタ34a〜34hは、アップダウンカウンタ
35による判定結果に基づいて、他の同期信号と所定時
間以上ずれた同期信号が存在する場合には、ずれた同期
信号を有するトラック(上記の説明においては、トラッ
ク)のディジタルデータ信号、即ち、旧ディジタル信
号を排除し、残りのトラックのディジタル信号をバッフ
ァメモリ5へ転送する。
【0032】これにより、ディジタル信号の再生時に、
例えば磁気テープ22の複数のトラック〜のうち、
或るトラックのディジタル信号から検出された同期信号
が、残りのトラックのディジタル信号から検出された同
期信号と所定時間以上ずれている場合には、ずれた同期
信号を有するトラックのディジタルデータ信号はバッフ
ァメモリ5へ転送されなくなる。即ち、同期信号の互い
のずれが所定時間内に収まっているトラックのディジタ
ル信号だけがバッファメモリ5に転送される。それゆ
え、例えば、バッファメモリ5に記憶されたディジタル
信号をD/Aコンバータ6aを介して出力し、音声等の
情報として再生したときに、雑音等が混入されない、良
好な情報が得られる。
【0033】〔実施例2〕本発明の他の実施例について
図7ないし図9に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。尚、説明の便宜上、前記の実施例1の図面に示した
構成と同一の機能を有する構成には、同一の符号を付記
し、その説明を省略する。
【0034】図7に示すように、本実施例にかかる磁気
記録再生装置は、変復調回路4に、同期信号検出回路3
1、信号転送回路32、およびカウンタ35の代わり
に、アドレス信号検出回路41と、信号比較回路42
と、多数決回路43とを備えている。
【0035】アドレス信号検出回路(アドレス信号検出
手段)41は、磁気テープ22の各トラック〜に対
応する8つの検出回路41a〜41hからなっており、
再生信号等価回路3を経た、各トラック〜から再生
されたディジタル信号のアドレス信号25a〜25hを
検出して多数決回路43に出力するようになっている。
多数決回路(検索手段)43は、アドレス信号検出回路
41から入力された8つのアドレス信号25a〜25h
のうち、互いに等しく、かつ過半数を占めるアドレス信
号を検索し、このアドレス信号を多数決アドレス信号4
3aとして信号比較回路42に送出するようになってい
る。
【0036】信号比較回路(比較手段、再生信号転送手
段)42は、検出回路41a〜41hに接続された8つ
の比較回路42a〜42hからなっている。比較回路4
2a〜42hは、ディジタルデータ信号のバッファメモ
リ5への書き込みを制御し、アドレス信号検出回路41
から入力されたアドレス信号25a〜25hと、多数決
回路43から入力された多数決アドレス信号43aとが
互いに等しいときに、ディジタルデータ信号23a〜2
3hをバッファメモリ5に書き込む一方、アドレス信号
25a〜25hと、多数決アドレス信号43aとが異な
るときには、異なるアドレス信号を有するトラックのデ
ィジタルデータ信号をバッファメモリ5に書き込まない
ようになっている。磁気記録再生装置におけるその他の
構成は、前記の実施例1の磁気記録再生装置と同一であ
る。
【0037】上記構成の磁気記録再生装置の変復調回路
4における再生動作について説明する。尚、以下の説明
においては、図8に示すようなディジタル信号が記録さ
れた磁気テープ22''を再生する場合を例に挙げる。
【0038】上記の磁気テープ22''は、ディジタル信
号が既に記録されている状態に、新たに別のディジタル
信号を重ね書きしたものである。そして、磁気テープ2
2''は、新ディジタル信号を重ね書きする際に、記録再
生ヘッド1に何らかの異常が生じて、トラックだけに
新ディジタル信号が記録されずに、旧ディジタル信号が
残された状態となっている。従って、旧ディジタル信号
が記録されているトラックのアドレス信号25’(図
8中、…,n,n+1,n+2, …で示される信号)は、新ディジ
タル信号が記録されている他のトラック・・〜
のアドレス信号25…(図8中、…,l,l+1,l+2, …で示
される信号)と異なっている。
【0039】図9に示すように、記録再生ヘッド1によ
り磁気テープ22''の各トラック〜に記録されてい
るディジタル信号が読み出されると、アドレス信号検出
回路41は、上記ディジタル信号のアドレス信号25a
・25b・25’c・25d〜25hを検出し、多数決
回路43に出力する。多数決回路43は、これら8つの
アドレス信号25a…のうち、互いに等しく、かつ過半
数を占めるアドレス信号を検索する。この場合、新ディ
ジタル信号のアドレス信号25a・25b・25d〜2
5hが互いに等しいので、多数決回路43は、新ディジ
タル信号のアドレス信号を多数決アドレス信号43a
(即ち、図9中、…,l,l+1,l+2, …で示される信号)と
して信号比較回路42の比較回路42a〜42hに送出
する。
【0040】信号比較回路42は、アドレス信号検出回
路41から入力されたアドレス信号25a・25b・2
5’c・25d〜25hと、多数決回路43から入力さ
れた多数決アドレス信号43aとを比較する。新ディジ
タル信号のアドレス信号25a・25b・25d〜25
hと多数決アドレス信号43aとは等しいので、比較回
路42a・42b・42d〜42hは、ディジタルデー
タ信号23a・23b・23d〜23hをバッファメモ
リ5に書き込む。一方、旧ディジタル信号のアドレス信
号25’cと多数決アドレス信号43aとは異なるの
で、比較回路42cは、ディジタルデータ信号23’c
をバッファメモリ5に書き込まない。即ち、信号比較回
路42は、旧ディジタル信号におけるディジタルデータ
信号23’cを、誤った情報信号であると判断して排除
し、バッファメモリ5への転送を行わない。
【0041】以上のように、本磁気記録再生装置は、変
復調回路4に、アドレス信号検出回路41、信号比較回
路42、および多数決回路43を備えており、アドレス
信号検出回路41によりトラック〜のディジタル信
号からアドレス信号25a〜25hを検出し、検出した
アドレス信号25a〜25hのうち、互いに等しく、か
つ過半数を占める多数決アドレス信号43aを多数決回
路43により作成し、信号比較回路42において、アド
レス信号検出回路41から入力されたアドレス信号25
a〜25hと、上記の多数決回路43から入力された多
数決アドレス信号43aとを比較し、多数決アドレス信
号43aと異なるアドレス信号が存在する場合には、異
なるアドレス信号を有するトラック(上記の説明におい
ては、トラック)のディジタルデータ信号を排除し、
残りのトラックのディジタル信号をバッファメモリ5へ
転送する。
【0042】これにより、ディジタル信号の再生時に、
例えば磁気テープ22の複数のトラック〜のうち、
或るトラックのディジタル信号から検出されたアドレス
信号が、残りのトラックのディジタル信号から検出され
たアドレス信号と異なる場合には、異なるアドレス信号
を有するトラックのディジタルデータ信号はバッファメ
モリ5へ転送されなくなる。即ち、アドレス信号が互い
に等しいトラックのディジタル信号だけがバッファメモ
リ5に転送される。それゆえ、例えば、バッファメモリ
5に記憶されたディジタル信号をD/Aコンバータ6a
を介して出力し、音声等の情報として再生したときに、
雑音等が混入されない、良好な情報が得られることとな
る。
【0043】尚、上記の実施例1および実施例2の説明
においては、磁気テープ22が8本のトラック〜を
有している場合を例に挙げたが、磁気テープ22のトラ
ックの本数は、上記の8本に限定されない。また、変復
調回路4の再生動作の説明においては、トラックに新
ディジタル信号が記録されていない場合を例に挙げた
が、その他のトラック・・〜に新ディジタル信
号が記録されていない場合においても、勿論、同様の再
生動作が行われて、良好な情報が得られるようになって
いる。
【0044】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の磁気記録再生装
置は、以上のように、複数のトラックの再生信号から同
期信号を検出する同期信号検出手段と、検出した同期信
号の互いのずれを判定する判定手段と、再生信号を記憶
する記憶手段と、再生信号を記憶手段に転送する転送手
段とを備えると共に、上記転送手段は、判定手段による
判定結果に基づいて、他の大部分のトラックの同期信号
と所定時間以上ずれた同期信号が存在する場合には、ず
れた同期信号を有するトラックの再生信号を除いた残り
のトラックの再生信号を記憶手段へ転送する構成であ
る。
【0045】これにより、情報信号の再生時に、例えば
磁気テープの複数のトラックのうち、或るトラックの再
生信号から検出された同期信号が、残りのトラックの再
生信号から検出された同期信号と所定時間以上ずれてい
る場合には、ずれた同期信号を有するトラックの再生信
号は記憶手段へ転送されなくなる。即ち、同期信号の互
いのずれが所定時間内に収まっているトラックの再生信
号だけが記憶手段に転送される。それゆえ、例えば、記
憶手段に記憶された再生信号を音声等の情報として再生
したときに、良好な情報が得られるという効果を奏す
る。
【0046】本発明の請求項2記載の磁気記録再生装置
は、以上のように、複数のトラックの再生信号からアド
レス信号を検出するアドレス信号検出手段と、検出した
アドレス信号のうち、互いに等しく、かつ過半数を占め
るアドレス信号を検索する検索手段と、検索手段によっ
て検索されたアドレス信号と再生信号のアドレス信号と
を比較する比較手段と、再生信号を記憶する記憶手段
と、再生信号を記憶手段に転送する再生信号転送手段と
を備えると共に、上記再生信号転送手段は、比較手段に
よる比較結果に基づいて、検索された過半数を占めるア
ドレス信号と異なるアドレス信号が存在する場合には、
異なるアドレス信号を有するトラックの再生信号を除い
た残りのトラックの再生信号を記憶手段へ転送する構成
である。
【0047】これにより、情報信号の再生時に、例えば
磁気テープの複数のトラックのうち、或るトラックの再
生信号から検出されたアドレス信号が、残りのトラック
の再生信号から検出されたアドレス信号と異なる場合に
は、異なるアドレス信号を有するトラックの再生信号は
記憶手段へ転送されなくなる。即ち、アドレス信号が互
いに等しいトラックの再生信号だけが記憶手段に転送さ
れる。それゆえ、例えば、記憶手段に記憶された再生信
号を音声等の情報として再生したときに、良好な情報が
得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における磁気記録再生装置の
概略の構成を示すブロック図である。
【図2】上記の磁気記録再生装置における変復調回路の
概略の構成を示すブロック図である。
【図3】上記の磁気記録再生装置に用いられる磁気テー
プの説明図である。
【図4】上記の磁気テープに旧ディジタル信号が記録さ
れている様子を示す説明図である。
【図5】図4の磁気テープに新ディジタル信号が重ね書
きされている様子を示す説明図である。
【図6】図5の磁気テープを再生する際の変復調回路の
再生動作を説明するタイミングチャートである。
【図7】本発明の他の実施例における磁気記録再生装置
の変復調回路の概略の構成を示すブロック図である。
【図8】図7の磁気記録再生装置に用いられる磁気テー
プに新ディジタル信号が重ね書きされている様子を示す
説明図である。
【図9】図8の磁気テープを再生する際の変復調回路の
再生動作を説明するタイミングチャートである。
【符号の説明】
4 変復調回路 5 バッファメモリ 22 磁気テープ 23 記録部(シンボル) 23a〜23h ディジタルデータ信号 24 同期信号部 24a〜24h 同期信号 25 アドレス信号部 25a〜25h アドレス信号 26 ブロック 31 同期信号検出回路(同期信号検出手段) 31a〜31h 検出回路 32 信号転送回路 33a〜33h 遅延回路 34a〜34h 制御レジスタ(転送手段) 35 アップダウンカウンタ(判定手段) 41 アドレス信号検出回路(アドレス信号検出手
段) 41a〜41h 検出回路 42 信号比較回路(比較手段、再生信号転送手段) 42a〜42h 比較回路 43 多数決回路(検索手段) 43a 多数決アドレス信号

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のシンボルからなる直列のブロック群
    に分割され、上記ブロック毎に同期信号が付与される情
    報信号を、複数のトラックに記録する磁気テープを用
    い、 上記情報信号を再生可能な磁気記録再生装置において、 上記複数のトラックの再生信号から同期信号を検出する
    同期信号検出手段と、検出した同期信号の互いのずれを
    判定する判定手段と、再生信号を記憶する記憶手段と、
    再生信号を記憶手段に転送する転送手段とを備えると共
    に、 上記転送手段は、判定手段による判定結果に基づいて、
    他の大部分のトラックの同期信号と所定時間以上ずれた
    同期信号が存在する場合には、ずれた同期信号を有する
    トラックの再生信号を除いた残りのトラックの再生信号
    を記憶手段へ転送することを特徴とする磁気記録再生装
    置。
  2. 【請求項2】複数のシンボルからなる直列のブロック群
    に分割され、上記ブロック毎に同期信号が付与される情
    報信号を、複数のトラックに記録する磁気テープを用
    い、 上記情報信号を再生可能な磁気記録再生装置において、 上記複数のトラックの再生信号からアドレス信号を検出
    するアドレス信号検出手段と、検出したアドレス信号の
    うち、互いに等しく、かつ過半数を占めるアドレス信号
    を検索する検索手段と、検索手段によって検索されたア
    ドレス信号と再生信号のアドレス信号とを比較する比較
    手段と、再生信号を記憶する記憶手段と、再生信号を記
    憶手段に転送する再生信号転送手段とを備えると共に、 上記再生信号転送手段は、比較手段による比較結果に基
    づいて、検索された過半数を占めるアドレス信号と異な
    るアドレス信号が存在する場合には、異なるアドレス信
    号を有するトラックの再生信号を除いた残りのトラック
    の再生信号を記憶手段へ転送することを特徴とする磁気
    記録再生装置。
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