JP2825341B2 - ガス絶縁母線 - Google Patents
ガス絶縁母線Info
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- JP2825341B2 JP2825341B2 JP2323269A JP32326990A JP2825341B2 JP 2825341 B2 JP2825341 B2 JP 2825341B2 JP 2323269 A JP2323269 A JP 2323269A JP 32326990 A JP32326990 A JP 32326990A JP 2825341 B2 JP2825341 B2 JP 2825341B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の効果〕 (産業上の利用分野) 本発明はガス絶縁母線に係り、特に通電による導体の
温度上昇を抑えたガス絶縁母線に関する。
温度上昇を抑えたガス絶縁母線に関する。
(従来の技術) SF6ガス等の絶縁ガスを封入した金属容器内に絶縁ス
ペーサを介して導体を支持して成るガス絶縁母線は優れ
た絶縁性能を有し、装置の小型化に貢献することから広
く用いられている。
ペーサを介して導体を支持して成るガス絶縁母線は優れ
た絶縁性能を有し、装置の小型化に貢献することから広
く用いられている。
従来のガス絶縁母線としては第2図に示すような構造
が知られている。金属容器1の両端には絶縁スペーサ2
a,2bが配設され、この絶縁スペーサ2a,2bには接触子3a,
3bが挿通されている。接触子3a,3bはスライドコンタク
ト4a,4bを両端内側に備えた筒状の導体5と嵌合してい
る。接触子3a、3bは筒状の導体5の内径より細径に形成
されている。
が知られている。金属容器1の両端には絶縁スペーサ2
a,2bが配設され、この絶縁スペーサ2a,2bには接触子3a,
3bが挿通されている。接触子3a,3bはスライドコンタク
ト4a,4bを両端内側に備えた筒状の導体5と嵌合してい
る。接触子3a、3bは筒状の導体5の内径より細径に形成
されている。
このように接続子3a,3bと導体5とはスライドコンタ
クト4a,4bを介して嵌合しているので、電気的にも接続
されている。通常、導体5は筒状あるいは両端が筒状の
中実の丸棒であり例えばアルミニウム等の単一材料が用
いられる。
クト4a,4bを介して嵌合しているので、電気的にも接続
されている。通常、導体5は筒状あるいは両端が筒状の
中実の丸棒であり例えばアルミニウム等の単一材料が用
いられる。
上述の如く構成されたガス絶縁母線は運転状態におい
て、通電電流により生じるジュール熱によってガス絶縁
母線の温度が上昇する。しかも、母線に接続される系統
構成の変動によって母線に設計当初の定格電流以上の電
流を流す必要を生じる場合も想定される。このような場
合通電は可能であっても電流による発熱が過大となり、
特に接触子と導体のコンタクト部分の温度上昇が許容値
を越える可能性がある。この温度上昇を抑えるためには
金属容器の内径を大きくして金属容器の表面積を増加さ
せ冷却の効率をあけたガス絶縁母線が考えられる。ある
いは導体の径を大きくして通電に有効な断面積を増加さ
せ電気抵抗を減少させたガス絶縁母線も考えられるが、
いずれも装置が大型化してしまい好ましくない。また導
体の材料に着目し、導電性に優れた材料、例えば銅製の
導体を用いたガス絶縁母線の場合は、銅は高価な材料で
あり銅製の導体は重く、作業しにくいということから、
経済性および作業性での問題がある。
て、通電電流により生じるジュール熱によってガス絶縁
母線の温度が上昇する。しかも、母線に接続される系統
構成の変動によって母線に設計当初の定格電流以上の電
流を流す必要を生じる場合も想定される。このような場
合通電は可能であっても電流による発熱が過大となり、
特に接触子と導体のコンタクト部分の温度上昇が許容値
を越える可能性がある。この温度上昇を抑えるためには
金属容器の内径を大きくして金属容器の表面積を増加さ
せ冷却の効率をあけたガス絶縁母線が考えられる。ある
いは導体の径を大きくして通電に有効な断面積を増加さ
せ電気抵抗を減少させたガス絶縁母線も考えられるが、
いずれも装置が大型化してしまい好ましくない。また導
体の材料に着目し、導電性に優れた材料、例えば銅製の
導体を用いたガス絶縁母線の場合は、銅は高価な材料で
あり銅製の導体は重く、作業しにくいということから、
経済性および作業性での問題がある。
(発明が解決しようとする課題) このように従来のガス絶縁母線では運転時の温度上昇
を抑えようとした場合装置が大型化してしまったり経済
性、作業性が低下するという問題があった。そこで本発
明の目的は装置を大型化することなく経済性、作業性に
優れ、導体の温度上昇が少ないガス絶縁母線を提供する
ことにある。
を抑えようとした場合装置が大型化してしまったり経済
性、作業性が低下するという問題があった。そこで本発
明の目的は装置を大型化することなく経済性、作業性に
優れ、導体の温度上昇が少ないガス絶縁母線を提供する
ことにある。
(課題を解決するための手段) 本発明は以上の目的を達成するために絶縁ガスを封入
した金属容器内に、筒状の導体を収納し、この導体を前
記金属容器の両端に配置された絶縁支持物により支持さ
れる前記導体より細径の接触子にスライドコンタクトを
介して嵌合接続したガス絶縁母線において、 前記導体を中間部導体と、この中間部導体より導電性
の高い材料からなる前記スライドコンタクト近傍の端部
導体とで形成したことを特徴とするガス絶縁母線を提供
する。
した金属容器内に、筒状の導体を収納し、この導体を前
記金属容器の両端に配置された絶縁支持物により支持さ
れる前記導体より細径の接触子にスライドコンタクトを
介して嵌合接続したガス絶縁母線において、 前記導体を中間部導体と、この中間部導体より導電性
の高い材料からなる前記スライドコンタクト近傍の端部
導体とで形成したことを特徴とするガス絶縁母線を提供
する。
(作用) 金属容器の両端に配設した絶縁支持物に支持された接
触子と導体とはスライドコンタクトを介して接続されて
いるので、接触子と導体の間の通電が確保されている。
触子と導体とはスライドコンタクトを介して接続されて
いるので、接触子と導体の間の通電が確保されている。
また、運転時の通電による温度上昇が大きい部分であ
る導体のスライドコンタクト近傍は中間部導体により導
電性に優れた材料で構成されており、このような材料は
抵抗値が小さいので通電により発生するジュール熱が減
少する。すなわち、最も温度上昇が大きい部分のみの材
料を変更することによりガス絶縁母線全体の温度上昇を
低く抑えることが可能である。
る導体のスライドコンタクト近傍は中間部導体により導
電性に優れた材料で構成されており、このような材料は
抵抗値が小さいので通電により発生するジュール熱が減
少する。すなわち、最も温度上昇が大きい部分のみの材
料を変更することによりガス絶縁母線全体の温度上昇を
低く抑えることが可能である。
(実施例) 以下本発明の一実施例を第1図を参照して説明する。
金属容器1の両端の接続部には絶縁スペーサ2a,2bが配
設されており、絶縁スペーサ2a,2bの中央部には接触子3
a,4bが挿通されている。接触子3a,3bは筒状の導体6の
両端に組込れたスライドコンタクト4a,4bを介して導体
6と嵌合接続している。接触子3a、3bは筒状の導体6の
内径により細径に形成されている。導体6は中間部導体
6cと端部導体6a,6bとで形成されており、中間部導体6c
が従来の導体と同様にアルミニウム製であり、スライド
コンタクト組込部近傍の端部導体6a,6bはアルミニウム
より導電性の優れた銅製である。この中間部導体6cと端
部導体6a,6bとは摩擦圧接あるいは特殊溶接等により接
合されている。
金属容器1の両端の接続部には絶縁スペーサ2a,2bが配
設されており、絶縁スペーサ2a,2bの中央部には接触子3
a,4bが挿通されている。接触子3a,3bは筒状の導体6の
両端に組込れたスライドコンタクト4a,4bを介して導体
6と嵌合接続している。接触子3a、3bは筒状の導体6の
内径により細径に形成されている。導体6は中間部導体
6cと端部導体6a,6bとで形成されており、中間部導体6c
が従来の導体と同様にアルミニウム製であり、スライド
コンタクト組込部近傍の端部導体6a,6bはアルミニウム
より導電性の優れた銅製である。この中間部導体6cと端
部導体6a,6bとは摩擦圧接あるいは特殊溶接等により接
合されている。
次に作用について説明する。
中間部導体6cを形成するアルミニウムは銅より導電性
は劣るものの、銅より軽量であるため、導体6全体の軽
量化に役立つ。また、端部導体6a,6bに用いた銅は導電
性に優れ抵抗値が小さい材料であるから通電により発生
するジュール熱がアルミニウムより少なく、スライドコ
ンタクト組込部近傍の温度上昇を低く抑えることができ
る。端部導体6a,6bはスライドコンタクト組込部近傍の
ため導体6において通電により最も温度上昇しやすい部
分であるが、この部分のみを銅で構成することによりガ
ス絶縁母線全体の温度上昇を低く押えることが可能とな
る。
は劣るものの、銅より軽量であるため、導体6全体の軽
量化に役立つ。また、端部導体6a,6bに用いた銅は導電
性に優れ抵抗値が小さい材料であるから通電により発生
するジュール熱がアルミニウムより少なく、スライドコ
ンタクト組込部近傍の温度上昇を低く抑えることができ
る。端部導体6a,6bはスライドコンタクト組込部近傍の
ため導体6において通電により最も温度上昇しやすい部
分であるが、この部分のみを銅で構成することによりガ
ス絶縁母線全体の温度上昇を低く押えることが可能とな
る。
換言すると従来と同じ大きさのガス絶縁母線であって
も従来より大きな電流を流すことが可能となる。
も従来より大きな電流を流すことが可能となる。
本実施例の効果をまとめると次のようになる。
導体6と接触子3a,3bのコンタクト部分のみアルミニ
ウムよりも導電性のよい銅を使用している。ので、ガス
絶縁母線全体の温度上昇を抑えることができる。しかも
導体6の他の部分はアルミニウム製なので導体6全体は
軽量で作業性がよいうえに安価である。
ウムよりも導電性のよい銅を使用している。ので、ガス
絶縁母線全体の温度上昇を抑えることができる。しかも
導体6の他の部分はアルミニウム製なので導体6全体は
軽量で作業性がよいうえに安価である。
このように本発明によれば導体を異種材料で形成し通
電により温度が上昇しやすい部分にのみ導電性に優れた
材料で形成した導体を用いるので、装置を大型化するこ
となく、作業性、経済性に優れた安全性の高いガス絶縁
母線を提供することができる。
電により温度が上昇しやすい部分にのみ導電性に優れた
材料で形成した導体を用いるので、装置を大型化するこ
となく、作業性、経済性に優れた安全性の高いガス絶縁
母線を提供することができる。
第1図は本発明の一実施例であるガス絶縁母線の断面
図、第2図は従来のガス絶縁母線の断面図である。 1……金属容器、2a,2b……絶縁スペーサ、 3a,3b……接触子、 4a、4b……スライドコンタクト、 6……導体、6a,6b……端部導体、 6c……中間部導体。
図、第2図は従来のガス絶縁母線の断面図である。 1……金属容器、2a,2b……絶縁スペーサ、 3a,3b……接触子、 4a、4b……スライドコンタクト、 6……導体、6a,6b……端部導体、 6c……中間部導体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−85886(JP,A) 特開 昭52−129986(JP,A) 特開 昭58−135584(JP,A) 特開 昭60−170174(JP,A) 特開 平2−285909(JP,A) 実開 昭59−128177(JP,U) 実公 昭62−6817(JP,Y2) 実公 昭16−13510(JP,Y1) 実公 昭46−31313(JP,Y1) 特公 昭46−10093(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01R 4/58 - 4/72 H02G 5/00 - 5/10
Claims (1)
- 【請求項1】絶縁ガスを封入した金属容器内に筒状の導
体を収納し、この導体を前記金属容器の両端に配置され
た絶縁支持物により支持される前記導体より細径の接触
子にスライドコンタクトを介して嵌合接続したガス絶縁
母線において、前記導体を中間部導体と、この中間部導
体より導電性の高い材料からなる前記スライドコンタク
ト近傍の端部導体とで形成したことを特徴とするガス絶
縁母線
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2323269A JP2825341B2 (ja) | 1990-11-28 | 1990-11-28 | ガス絶縁母線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2323269A JP2825341B2 (ja) | 1990-11-28 | 1990-11-28 | ガス絶縁母線 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04197014A JPH04197014A (ja) | 1992-07-16 |
JP2825341B2 true JP2825341B2 (ja) | 1998-11-18 |
Family
ID=18152905
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2323269A Expired - Fee Related JP2825341B2 (ja) | 1990-11-28 | 1990-11-28 | ガス絶縁母線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2825341B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008211923A (ja) * | 2007-02-27 | 2008-09-11 | Toshiba Corp | 導体 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5075617B2 (ja) * | 2007-12-27 | 2012-11-21 | 株式会社東芝 | ガス絶縁母線用導体 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6323078Y2 (ja) * | 1985-06-28 | 1988-06-24 | ||
JPH02285909A (ja) * | 1989-04-24 | 1990-11-26 | Toshiba Corp | 導体接続装置 |
-
1990
- 1990-11-28 JP JP2323269A patent/JP2825341B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008211923A (ja) * | 2007-02-27 | 2008-09-11 | Toshiba Corp | 導体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04197014A (ja) | 1992-07-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |