JP2825272B2 - エレベータ装置 - Google Patents

エレベータ装置

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JP2825272B2
JP2825272B2 JP1125944A JP12594489A JP2825272B2 JP 2825272 B2 JP2825272 B2 JP 2825272B2 JP 1125944 A JP1125944 A JP 1125944A JP 12594489 A JP12594489 A JP 12594489A JP 2825272 B2 JP2825272 B2 JP 2825272B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の詳細な説明〕 (産業上の利用分野) 本発明は一般にエレベータ装置に関し、特に例えば、
エレベータ利用者の音声を認識してエレベータかご等の
操作を行なう機能を具備したエレベータ装置に関する。
(従来の技術) 周知のように、エレベータは人や荷物を運搬するため
の手段として各種建造物を始めとする様々な施設に設置
されているが、このようなエレベータを利用するに際し
て、エレベータ利用者がエレベータ装置に設けられてい
る操作部を直接操作する動作としては、通常、以下に記
載するような3つの態様が想定され得る。
(イ) エレベータホールにおいて、エレベータの近傍
に設けられている呼びボタンを押す。
(ロ) エレベータの昇降かごの内部において、行き先
階の呼びボタンを押す。
(ハ) エレベータの昇降かごの内部において、ドアを
開/閉するボタンを押す。
上述した各動作をエレベータ利用者が行なうことによ
り、各々の動作に対応した駆動指令信号が前記各ボタン
からエレベータ装置を制御する制御部に出力され、制御
部は前記駆動指令信号に基づいてエレベータ駆動部を制
御することでエレベータ装置の各部が応答するようにな
っている。
ところで、前記各ボタンが配設されている操作部は、
その取付位置を始めとする各種要因からして、エレベー
タ利用者にとって必ずしも使用し易いものとはなってい
ない。即ち、例えばエレベータ利用者が両手に荷物を持
っているような場合には、前記操作部のボタンを操作す
る度に荷物を床に下ろす動作が必要となる。又、エレベ
ータ利用者が盲人であるような場合には、操作部内に配
設されている小さなボタンを手の触覚を頼りに捜すこと
となるので、操作に多大な時間が必要となる。更にはエ
レベータホール側の操作部やエレベータの昇降かご内の
操作部等の前に人が立っているような場合には、前記エ
レベータ利用者にとってボタンの操作がしにくいことも
想定され得る。
そこで、このような不具合を解消するための手段とし
て、第4図及び第5図にて図示するような構成のエレベ
ータ装置が鉄案されるに至った。第4図及び第5図にて
図示したエレベータ装置の概要は、エレベータ利用者か
ら発せられた音声を受けてこれを電気信号に変換して出
力するマイクロホーン(以下「マイク」という)のごと
き音声入力手段と、マイクから出力された電気信号を入
力してエレベータ利用者が発した音声を認識し、これに
基づいて必要な信号処理を実施するマイクロコンピュー
タ等から成る音声認識ユニットのごとき音声認識手段と
から成っている。前記マイクは、例えばエレベータホー
ルにあっては第5図符号4にて示すように、エレベータ
ドア1の脇のホール呼びボタン3が配設されている位置
の近傍に配設されており、一方、前記音声認識ユニット
は、第4図に図示するような各部を具備した構成となっ
ている。なお、第5図にて、符号2は、エレベータの昇
降かごの現在位置を表示する位置表示手段である。
第4図において、A/D変換部6は、マイク4から入力
されたエレベータ利用者が発した音声信号に対応する電
気信号(即ち、アナログ信号)を受けてこれを前記電気
信号に対応したディジタル信号に変換した後出力する。
バンドパスフィルタ部7、音声区間検出部8、サンプ
リング部9等は、音声認識処理に必要な入力音声の周波
数分析を始めとする各種信号処理を行なうために設けら
れている。即ち、バンドパスフィルタ部7には、ディジ
タルシグナルプロセッサ(「DSP」と略記する)が使用
されている。前記バンドパスフィルタ部7は、A/D変換
部6から出力されたディジタル信号を受けて、高速フー
リェ変換(通常、「FFT」という)にて前記マイク4を
通して入力された音声信号の帯域制限をディジタル的に
行ない、サンプリング周波数12KHz、12ビットのディジ
タル値を得るようになっている。更に前記バンドパスフ
ィルタ部7は、前記サンプリング周波数12KHz、12ビッ
トのディジタル値から音声信号の特徴のみを抽出し、8m
sec単位のスペクトル系列に変換して情報量の圧縮を行
なった後、出力する。バンドパスフィルタ部7が上述し
たような信号処理を行なう理由としては、前記サンプリ
ング周波数12KHz、12ビットのディジタル値が音声信号
に対して連続的な数値となっているためである。
音声区間検出部8は、前記バンドパスフィルタ部7か
らの出力を受けて有効な音声信号の抽出を行なうととも
に、この抽出した音声信号に基づいて実際に音声認識す
べき音声データをまとめるようになっている。サンプリ
ング部9は、前記音声区間検出部8から出力された実際
に音声認識すべき音声データを受けると、この音声デー
タが辞書記憶部10に格納されている音声認識に用いる辞
書パターンの音声区間長に適合するように正規化する。
前記音声データ即ちエレベータ利用者からの入力音声の
長さは、各々のエレベータ利用者毎に異なるからであ
る。前記サンプリング部9は、前記正規化により前記音
声データを256点のデータ(16×16の三次元データ)に
変換した後出力する。辞書記憶部10には、256点の辞書
パターンが記憶(登録)されている。前記辞書記憶部10
に記憶(登録)される単語数は例えば16単語程度であ
り、認識区別しにくい音声には数種類の単語が辞書に格
納されている。例えば、1階は「イッカイ」、「イチカ
イ」等、複数個の辞書を持つようにすれば、音声認識率
の向上を図ることができる。CPU5はプログラム記憶部12
に格納されている音声認識処理を行なうのに必要な処理
手順が示されているプログラムに基づき、サンプリング
部9から出力された前記256点のデータと、辞書記憶部1
0に記憶されている256点の辞書パターンとを比較して類
似度を演算する。CPU5は、前記類似度演算の結果前記辞
書記憶部10の中から最も類似度の高い辞書パターンを抽
出し、この抽出した辞書パターンを音声認識の処理結果
として操作出力部11に出力するようになっている。操作
出力部11は、CPU5からの出力信号を受けてこれをエレベ
ータ制御部13に出力する。エレベータ制御部13は、操作
出力部11を通してCPU5から出力される信号を受けると、
この信号に基づいてエレベータ装置の駆動を制御する。
上述した構成のエレベータ装置には、不特定話者単語
認識と称される音声認識方法が用いられるのが一般的で
あり、この音声認識方法によれば、不特定話者即ち誰の
音声でも認識することが可能である。又、上記不特定話
者単語認識と称される方法においては、例えば、音声内
容が「ヒラケ」、「トジロ」、「ゴカイ」等の単語単位
で音声認識されるようになっている。
第6図は、上記第4図、第5図にて図示した構成のエ
レベータ装置における音声認識の処理過程を示す音声波
形図である。第6図において、第6図(a)はマイク4
から入力された音声波形を示しており、この音声波形に
は、前記CPU5が上述したプロセスを経て音声認識すべき
単語の他に様々な雑音が混入している。第6図(b)
は、前記音声区間検出部8による音声認識に必要な単語
の区間の抽出の過程を図示している。音声区間検出部8
による上記信号処理が必要な理由は、上述したように、
第6図(a)にて示した音声波形に、音声認識すべく単
語の他に様々な雑音が混入しているためである。上記処
理においては、前記第6図(a)にて示した音声波形の
中から最も特徴のある振幅を持った音声が入力されたこ
とを検出することが条件となるので、大きな騒音がマイ
ク4から入力されたときには誤検知する可能性がある。
第6図(c)は、前記バンドパスフィルタ部7からの出
力結果を示しており、バンドパスフィルタ部7からは図
のごとく16チャネルの周波数帯のデータが出力される。
前記第4図にて図示した構成において、例えばエレベ
ータ利用者がマイク4に向って「ゴカイ」と発音する
と、この「ゴカイ」に対応するアナログ電圧信号がA/D
変換器6を通してバンドパスフィルタ部7、音声区間検
出部8、サンプリング部9にて夫々既述のような信号処
理が施されてCPU5に出力される。CPU5は、サンプリング
部9を通して与えられた信号と辞書記憶部10に記憶され
ている辞書パターンとから所定の音声認識処理動作を実
行し、操作出力部11を通してエレベータ制御部13に出力
する。この操作出力部11からの出力によってエレベータ
制御部13はエレベータ装置を構成する各部の制御を行な
う。即ち、5階の呼び応答ランプを点灯するとともに、
エレベータかご駆動機構を制御してエレベータかごを5
階へと移動するので、従来のようにエレベータ利用者が
5階の呼びボタンを押した場合と全く同様となる。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上述したごとき構成の音声認識機能を具備
したエレベータ装置においては、静かな環境の場所を選
んで辞書記憶部10に音声が辞書登録されているので、こ
のような静かな環境の場所に上記エレベータ装置が設置
さているのであれば、前記第4図にて示した構成のマイ
クロコンピュータ等による音声の認識率は90%以上にな
る。然るに、上記エレベータ装置は、暗騒音の大きな環
境に設置されるのが一般的であるので、音声の認識率は
上記90%よりも低くなる。そこで、このような事実に鑑
みて、マイク4に入力されるエレベータ利用者の音声が
一定のレベルを越えないときには、音声認識動作を行な
わないような装置が開発された。このような装置におい
ては、エレベータ利用者がマイク4に向って意識的に大
き目の発声を行なえば、前述したように略90%程度の認
識率で処理が実施される。
しかしながら、現実にエレベータ装置が運転状態に置
かれているときには、エレベータ利用者から発せられる
音声の他にも様々な音や振動がマイク4に入ってくるこ
とがある。例えば、呼びが発生したことやエレベータか
ごが到着したこと等、エレベータかごの動きをエレベー
タ利用者に報知するためのチャイム音がある。このチャ
イム音は、広いエレベータホール中に聞こえるようにか
なり大きな音で鳴るようになっているのでマイク4に入
ってしまう。又、エレベータかごの走行音やドアの開/
閉動作に伴う振動もある。これらエレベータかごの走行
音やドアの開/閉動作に伴う振動も、マイク4が通常第
5図にて示すようにドア1の近傍に設けられているため
に、マイク4に入りやすい。
そのため、このようなチャイム音やエレベータかごの
走行音及びドアの開/閉動作に伴う振動がマイク4を通
して音声認識ユニットたるマイクロコンピュータに入力
されると、前記マイクロコンピュータによるエレベータ
利用者から発せられた音声の認識処理に悪影響を及ぼす
という不具合が生ずる。
特に複数台のエレベータ装置が並設されているような
環境にあっては、略常時いずれかのエレベータかごが移
動しているので前述した認識率が低下する傾向があっ
た。又、ドアの開/閉に伴なう振動がマイク4に入力さ
れると、これによって音声認識ユニットのマイクロコン
ピュータが「ヒラケ」と誤認識することが多く、その結
果としてエレベータ装置がドア開/閉動作を繰り返し、
非常に使い勝手が悪くなるという問題点もあった。
従って本発明は上記に鑑みてなされたもので、その目
的は、エレベータ利用者から発せられた音声以外の音や
振動が音声認識ユニットに入力されたときに、この入力
に起因する誤認識によって装置が作動するのが防止でき
るとともに使い勝手がよく且つ極めて信頼性の高いエレ
ベータ装置を提供することにある。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために請求項1の発明に係るエレ
ベータ装置は、与えられた音、振動を受けてこれを電気
信号に変換して出力する信号変換手段と、信号変換手段
からの出力を受けてこの出力信号に基づき音声認識処理
を行なって出力する音声認識処理手段と、音声認識処理
手段による音声認識処理において誤認識されやすいデー
タを抽出する抽出手段と、エレベータかごから発生する
音、振動に対応した信号に基づいてエレベータ制御部か
ら補正条件データを入力する補正条件入力部と、この補
正条件入力部に補正条件データが入力され、音声認識処
理手段による音声認識処理に影響を与えるような音、振
動がエレベータかごから発生していると判断されたと
き、抽出手段からの出力に基づいて音声認識処理手段に
よって行なわれる誤認識されやすい音声の認識処理を無
効とする無効手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載のエレベータ装置に
おいて、音声認識処理手段による音声認識処理に影響を
与えるような音、振動がエレベータかごから発生してい
ると判断されたとき、抽出手段からの出力に基づいて音
声認識処理手段によって行なわれる音声認識処理を無効
とする無効手段を備えたことを特徴とする。
(作 用) 請求項1記載の発明によれば、エレベータ利用者によ
る音声入力時に音声認識に影響を与えるような音、振動
がエレベータかごから発生していると判断されたときに
は、誤認識されやすい音声の認識処理を無効とする手段
は、抽出手段によって抽出された誤認識されやすい音声
データに基づいて音声認識処理手段によって行なわれる
誤認識されやすい音声の認識処理を無効としたので、例
えばエレベータ利用者から音、振動/電気信号変換手段
を通して音声が入力されているときにエレベータ装置の
ドアが動いたことに起因する音、振動が音、振動/電気
信号変換手段を通して入力され、これによって音声認識
処理手段が誤認識しやすい単語として抽出されている
「ヒラケ」と音声認識した場合に、この認識処理結果を
無効とすることによってドア開操作が行なわれることが
なくなった。
請求項2記載の発明によれば、エレベータ利用者によ
る音声入力時に音声認識に影響を与えるような音、振動
がエレベータかごから発生していると判断されたときに
は、音声認識処理を無効とする手段は、音声認識処理手
段によって行なわれる音声認識処理を無効としたので、
前記エレベータ利用者の音声以外の音、振動に対応する
信号が入力されたときに、誤認識しやすい音声、誤認識
しにくい音声のいずれが入力されたときにも音声認識に
よるエレベータ装置の作動は行なわれないこととなり、
よって誤認識によるエレベータ装置の作動を略完全に防
止することが可能となった。
(実施例) 以下、図面により本発明の一実施例について説明す
る。
第2図は、本発明の一実施例に従うエレベータ装置が
用いられているエレベータホールの外観図である。本発
明に従うエレベータ装置は、エレベータ利用者から発せ
られた音声によりエレベータ利用者の行く先階を登録す
るようになっているものである。第2図において、前記
第5図と同一物には同一符号を付す。なお、符号30は、
行先呼応答ランプであり、音声認識の結果たる階数(1
〜5)が点灯表示されるように構成されている。
第2図にて図示した構成によれば、エレベータ利用者
がエレベータかごに乗る前にマイク4を通して行先階を
入力することによって自動的に呼びが登録されるように
なっているので、エレベータかご内では呼びを登録する
必要がない。
第1図は、本発明の一実施例に従うエレベータ装置の
構成を示すブロック図である。第1図において、前記第
4図と同一物には同一符号を付す。第1図において、認
識候補レジスタ14は、CPU5の制御下で、必要データを記
憶するようになっている。本実施例にて、音声認識候補
レジスタ14は、マイク4を通して入力された一つの単語
を表わすエレベータ利用者の音声信号に関してCPU5が音
声認識を行なった結編得られた第1順位〜第3順位まで
の単位データを、音声認識結果の候補データとして一時
的に記憶している。又、音声認識候補レジスタ14は、前
記候補データ毎の辞書記憶部10に記憶されている辞書パ
ターンとの類似度を類似度データとして一時的に記憶す
る。
補正条件入力部15は、CPU5の制御下で、CPU5により実
行される音声認識処理の補正条件としてエレベータかご
自身から発生する音、振動に対応するディジタル化され
た信号を入力するようになっている。補正条件入力部15
に入力される前記補正条件入力データは、各エレベータ
装置毎に設けられているエレベータ制御部13から出力さ
れる情報である。前記データには第1図にて図示したマ
イク4の近傍のエレベータ装置から発生する音、振動の
影響のみならず他の並設されているエレベータ装置から
発生する音、振動等の影響がある場合には、これら他に
並設されているすべてのエレベータ装置から発生する
音、振動に対応するディジタル化された信号も包含する
こととなる。又、前記補正条件入力部15に入力される補
正条件データは、エレベータ装置にて音、振動等が発生
してから約100msec程度遅れて前記各エレベータ装置の
エレベータ制御部13から与えられるようになっている。
補正辞書レジスタ16は、CPU5の制御下でエレベータ装
置から発生する音、振動により誤認識しやすい単語を記
憶するようになっている。
CPU5は、サンプリング部9から与えられた信号と辞書
記憶部10に記憶されている辞書パターンとの比較結果を
認識候補レジスタ14に一時的に格納する。CPU5は、前記
比較結果を認識候補レジスタ14に格納した時点で、補正
条件入力部15に補正条件入力データが入力されていない
ときには、以下のような処理を行なう。即ち、前記比較
の結果得られた第1順位に認識された単語を音声認識結
果として操作出力部11を通してエレベータ制御部13に出
力し、エレベータ制御部13が音声認識結果に対応する処
理を行なうようにエレベータ制御部13を制御する。
CPU5は、前記比較結果を認識候補レジスタ14に格納し
た時点で、補正条件入力部15に補正条件入力データが入
力されているときには、エレベータ利用者による音声入
力時に音声認識に影響を与えるような音、振動がエレベ
ータ装置自身から発生しているものと判断する。そして
前記補正条件入力データと前記補正辞書レジスタ16に記
憶されている誤認識しやすい単語データとに基づいて前
記音声認識結果の補正処理を行なうようになっている。
なお、前述したように、補正条件入力データが補正条件
入力部15に与えられるのは、エレベータ装置にて音、振
動等が発生してから約100msec後であるが、エレベータ
利用者の音声による単語の発音時間は0.5sec程度である
ので、CPU5が音声認識の結果を演算処理するまでの間に
上記入力があれば充分に補正処理を行なうことが可能で
ある。
次に上記構成の制御動作を、主に第3図にて図示する
フローチャートを併用しながら説明する。
音声区間検出部8において、バンドパスフィルタ部7
から出力された信号中から有効な音声の抽出が行なわ
れ、この抽出された音声がサンプリング部9を通して与
えられることによって、CPU5は、マイク4を通してエレ
ベータ利用者から音声が入力されたものと認識する(ス
テップ101)。ステップ101において、エレベータ利用者
から音声が入力されたことを認識すると、通常行なわれ
ているのと同様な音声認識処理を実行し(ステップ10
2)、ステップ102にて行なわれた音声認識処理結果の類
似度演算を行なう。即ち、サンプリング部9から与えら
れた256点の音声データと辞書記憶部10内に記憶されて
いる256パターンとを比較して類似度を演算し、類似度
が第1位〜第3位程度の認識単語と類似度結果とを出力
する(ステップ103)。ステップ102、ステップ103にて
上述したような音声認識処理を行なっているときに、他
の並設されているエレベータ装置から発生した音や振動
がマイク4を通して入力され、この入力によって前記音
声認識処理の補正条件データが補正条件入力部15に入力
されていると判断したときには(ステップ104、ステッ
プ105、ステップ106)、ステップ108に移行する。即
ち、ステップ104、ステップ105、ステップ106、のいず
れかにおいて補正条件入力分15に入力された補正条件と
対応する単語を、補正辞書レジスタ16から読出し、ステ
ップ102、ステップ103にて行なった音声認識の処理結果
から除外する処理を行なうこととなる(ステップ10
8)。ステップ108にて音声認識の処理結果から除外され
た単語が第1順位であったときには、ステップ103にて
第2順位にあるとされた単語をステップ103におけると
同様に類似度演算する(ステップ109)。この第2順位
にあるとされた単語の類似度が予め設定された許容値以
上であると判断したときには(ステップ110)、この第
2順位の単語を音声認識の処理結果として操作出力部11
に出力することとなる。
ステップ110において許容値以下であると判断したと
きには、前記第2順位の単語を音声認識の結果として出
力しない。又、ステップ104、ステップ105、ステップ10
6にて補正条件入力部15に補正条件入力データが入力さ
れていなければ、第1順位の単語を音声認識の結果とし
て出力することとなる。
上述した制御動作によって、エレベータ装置から発生
した音、振動がマイク4から入力しても、これらの音、
振動によって音声認識処理が悪影響を受けることが防止
できる。
以上説明したように、本発明に従う一実施例によれ
ば、マイク4が設置されている階のドアが動作して、こ
れによりマイク4が設置されている部位が振動している
ときに、エレベータ利用者からマイク4を通して入力さ
れた音声の認識結果が「ヒラケ」であったとしても、こ
れを誤認識と判定し、第2順位の単語が認識許可レベル
の類似度に達していれば、この第2順位の単語に関して
必要な処理を行ない、認識許可レベル以下であれば認識
エラーのアラームを表示部等周知の警報手段に出力し
て、エレベータ装置としては、上記音声認識処理に伴う
動作を一切行なわない。この結果、上記音声認識に起因
してエレベータ装置が誤作動する確率は著しく低下せし
められることとなる。又、エレベータ装置自身から発生
する音、振動のレベルは、これらの音、振動がマイク4
に入力されてから通常の音声認識が可能なレベルにまで
低下するのに1秒以上の時間を必要としないので、CPU5
が前述したように認識エラーと判定してもエレベータ利
用者がマイク4を通して続けて音声を入力すれば正しい
認識結果を得ることができる。
従って、少なくとも誤認識によりエレベータ利用者が
予想もしなかった結果を招来することがなくなり、より
高い信頼度の下にエレベータ装置を駆動することができ
るようになった。
前述した本発明に従う一実施例においては、エレベー
タ装置自身から発せられた音、振動がマイク4を通して
入力されたことによって誤認識しやすい単語を選択しな
い構成とした。しかしながら、補正条件入力部15に補正
条件データが入力されているときにCPU5による一連の音
声認識処理を禁止する構成とすれば、エレベータ利用者
から発せられる音声以外の音、振動等がマイク4に入力
されることがない、常に良好な環境条件下でエレベータ
利用者から発せられる音声をマイク4を通して入力する
ことができるので、誤認識を大幅に減少させることがで
きる。上記構成は、例えば、荷物用エレベータ等のよう
な誤動作による影響が大きなエレベータ装置に対して特
に有効である。
なお、前述した実施例において、チャイム音は周波数
成分が決まっているため、バンドパスフィルタ部7にお
ける対応するバンドパスフィルタの重み付けを減少して
CPU5が演算処理を行なうことによって、CPU5による一連
の音声認識処理の結果を補正することも可能である。
又、エレベータ装置のドアの振動に関しては、マイク4
から入力される音声のゲインをコントロールするゲイン
コントロール部の値を高め、音声信号を判別するための
しきい値を高く設定することによって誤認識を防止する
ことも可能である。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、エレベータ利
用者による音声入力時に音声認識に影響を与えるような
音、振動がエレベータかごから発生していると判断され
たときには、誤認識されやすい音声の認識処理を無効と
する手段は、抽出手段によって抽出された誤認識されや
すい音声データに基づいて音声認識処理手段によって行
なわれる誤認識されやすい音声の認識処理を無効とする
か、或いは音声認識処理手段によって行なわれる音声認
識処理を無効としたので、エレベータ利用者から発せら
れた音声以外の音や振動が音、振動/電気信号変換手段
から入力されたときに、この入力に起因する誤認識によ
って装置が作動するのが防止できるとともに使い勝手が
よく且つ極めて信頼性の高いエレベータ装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例に従うエレベータ装置の構
成を示すブロック図、第2図は、本発明の一実施例に従
うエレベータ装置が用いられているエレベータホールの
外観図、第3図は、第1図にて示した構成の制御動作を
示すフローチャート、第4図は、従来技術に従うエレベ
ータ装置の構成を示すブロック図、第5図は、従来技術
に従うエレベータ装置が用いられているエレベータホー
ルの外観図、第6図は、音声認識機能を具備した一般的
なエレベータ装置の音声認識処理過程における音声波形
図である。 4……マイク、5……CPU、6……A/D変換部、7……バ
ンドパスフィルタ部、8……音声区間検出部、9……サ
ンプリング部、10……辞書記憶部、14……認識候補レジ
スタ、15……補正条件入力部、16……補正辞書レジス
タ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】与えられた音、振動を受けてこれを電気信
    号に変換して出力する信号変換手段と、前記信号変換手
    段からの出力を受けてこの出力信号に基づき音声認識処
    理を行なって出力する音声認識処理手段と、前記音声認
    識処理手段による音声認識処理において誤認識されやす
    いデータを抽出する抽出手段と、エレベータかごから発
    生する音、振動に対応した信号に基づいてエレベータ制
    御部から補正条件データを入力する補正条件入力部と、
    この補正条件入力部に前記補正条件データが入力され、
    前記音声認識処理手段による音声認識処理に影響を与え
    るような音、振動がエレベータかごから発生していると
    判断されたとき、前記抽出手段からの出力に基づいて前
    記音声認識処理手段によって行なわれる誤認識されやす
    い音声の認識処理を無効とする無効手段とを備えたこと
    を特徴とするエレベータ装置。
  2. 【請求項2】前記音声認識処理手段による音声認識処理
    に影響を与えるような音、振動がエレベータかごから発
    生していると判断されたとき、前記抽出手段からの出力
    に基づいて前記音声認識処理手段によって行なわれる音
    声認識処理を無効とする無効手段を備えたことを特徴と
    するエレベータ装置。
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