JP2824554B2 - 金属被覆用水性樹脂組成物 - Google Patents

金属被覆用水性樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家電機器等に用いられ
る鋼板および金属缶等の金属被覆に好適な水性樹脂組成
物に関するものであり、本発明の水性樹脂組成物によれ
ば、耐水性、特に耐スチーム性に優れ、加圧スチーム処
理をされた後でも硬度が高くかつ加工性に優れる塗膜が
得られる。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】金属用塗料、特に清涼飲
料水または加工食品等を包装する金属缶用塗料には、加
熱下での耐水性および加工性等の物性が求められ、従来
加熱硬化により優れた塗膜を形成するエポキシ/アミノ
系樹脂、アクリル/アミノ系樹脂およびポリエステル/
アミノ系樹脂等の有機溶剤型塗料が用いられていた。し
かし、それらの溶剤型塗料では、塗装時に多量の有機溶
剤が大気中に蒸散するため、環境汚染および資源浪費等
の問題があった。
【0003】そのため最近では、水を媒体とする水性塗
料も検討されているが、これまでに知られている水性塗
料は、耐水性に劣り、沸騰水程度の熱水処理には耐えて
も、120℃以上の加圧スチームによる処理(レトルト
処理)を受けると、塗膜の硬度および衝撃強度が大幅に
低下し実用に耐えないのが現状であった。
【0004】レトルト処理に耐える水性塗料を目的とす
る提案の一つとして、特開平3−72577号公報に
は、芳香族ビニル単量体および(メタ)アクリル酸アル
キルを主成分とし、分子中にカルボキシル基および水酸
基を有する共重合体を塩基で中和した水性アクリル樹脂
にポリエステル骨格を有するポリオールを加えた水性樹
脂組成物並びにアミノ樹脂からなる水性塗料が提案され
ている。上記水性塗料においては、塗膜中にポリエステ
ル骨格が導入されている点で、レトルト処理後の塗膜の
衝撃強度の低下がかなり軽減されているが、なお実用的
に満足できる水準に至っていない。
【0005】本発明者らは、上記課題の解決手段とし
て、コポリ(メタ)アクリロニトリル/スチレン型マク
ロモノマーと他のビニル単量体を共重合してなる水酸基
含有水性グラフト共重合体およびアミノ樹脂からなる水
性金属被覆剤、さらに(メタ)アクリル酸ヒドロキシア
ルキル単量体単位を必須成分とする重合体骨格を有する
マクロモノマーと他のビニル単量体の共重合体であっ
て、枝成分および幹成分のいずれにも水酸基を有する水
性グラフト共重合体並びにアミノ樹脂からなる水性金属
被覆剤を見出し、それらに関して特許出願をしている
(特願平5−69324号および特願平5−72939
号)。
【0006】
【課題を解決するための手段】今回、上記マクロモノマ
ーとは異なる、低縮合度のポリエステルの片末端に(メ
タ)アクリロイル基を有するラジカル重合性単量体を、
他の単量体と共重合して得られる水性共重合体からなる
水性樹脂組成物が、金属被覆に用いたとき、初期および
レトルト処理後の塗膜物性に優れていることを見出し、
本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は、(a)低縮合度ポリエス
テルの片末端に(メタ)アクリロイル基を有するラジカ
ル重合性単量体、(b)N−アルコキシメチル(メタ)
アクリルアミド、(c)α,β−エチレン性不飽和カル
ボン酸、(d)(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキル
および(e)その他のビニル単量体からなる共重合体で
あって、上記成分(a)〜(e)に基づく各単位の合計
量を基準にして、成分(a)単量体単位が3〜30重量
%、成分(b)単量体単位が3〜25重量%、成分、
(c)単量体単位が3〜20重量%、成分(d)単量体
単位が5〜20重量%、また成分(e)単量体単位が5
〜86重量%であり、かつ共重合体中のカルボキシル基
を塩基で中和してなる水性共重合体、並びにアミノ樹脂
からなる金属被覆用水性樹脂組成物である。
【0008】以下、本発明について更に詳しく説明す
る。本発明における上記共重合体を構成する成分(a)
の好ましい具体例としては、下記化1または化2で表さ
れる化合物が挙げられ、より好ましくは、化1で表され
る化合物である。
【0009】
【化1】
【0010】
【化2】
【0011】成分(a)の数平均分子量は、400〜4
000が好ましい。数平均分子量が400未満である
と、レトルト処理後に塗膜の衝撃強度が低下し易く、一
方4000を超えると高硬度の塗膜が得られ難い。な
お、本発明における数平均分子量は、ゲルパーミエーシ
ョン・クロマトグラフィーによるポリスチレン換算の数
平均分子量である。
【0012】化1で表される化合物は、触媒として塩化
第1錫等を用いて(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル
の存在下に、ε−カプロラクトンを開環縮重合させるこ
とにより合成でき(例えば特開昭57−195714号
公報)、また市販のものを使用することもできる。市販
品としては、ダイセル化学工業(株)製の商品名プラク
セルFM〔カプロラクトン変性メタクリル酸エステル〕
シリーズすなわちFM−1〜FM−5等、またはプラク
セルFA〔カプロラクトン変性アクリル酸エステル〕シ
リーズすなわちFA−1〜FA−5等がある。
【0013】また、化2で表される化合物は、酸触媒の
存在下に12−ヒドロキシステアリン酸を縮重合させ
て、分子末端に水酸基およびカルボキシル基を有する低
縮合度ポリエステルを合成し、次いで該ポリエステルと
グリシジル(メタ)アクリレートを反応させることによ
り合成することができる。
【0014】本発明における中和前の共重合体における
上記成分(a)単量体単位の割合は、前記のとおり、共
重合体を構成する各単量体単位の合計量を基準にして3
〜30重量%であり、さらに好ましくは10〜20重量
%である。成分(a)単量体単位の割合が3重量%未満
である共重合体では、それを中和して得られる水性共重
合体の衝撃強度が劣り、一方30重量%を超えると水性
共重合体の硬度が劣る。
【0015】成分(b)のN−アルコキシメチル(メ
タ)アクリルアミドとしては、N−メトキシメチル(メ
タ)アクリルアミドおよびN−(n−ブトキシ)メチル
(メタ)アクリルアミド等が挙げられ、この成分は塗膜
の架橋密度および架橋速度を高めるのに、特に塗膜の湯
中硬度を高めるのに効果がある。成分(b)単量体単位
の割合は、共重合体を構成する各単量体単位の合計量を
基準として、3〜25重量%であり、さらに好ましくは
5〜20重量%である。成分(b)単量体単位の割合が
3重量%未満である共重合体では、塗膜の架橋密度が充
分ではなく、一方25重量%を超えると塗膜が脆くな
る。
【0016】次に成分(c)のα,β−エチレン性不飽
和カルボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸、ク
ロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸およ
びイタコン酸等が挙げられ、好ましくは、アクリル酸お
よびメタクリル酸である。成分(c)単量体単位の割合
が、3重量%未満である共重合体は、水性化が困難であ
り、一方20重量%を超えると塗膜の耐水性が劣る。
【0017】成分(d)の(メタ)アクリル酸ヒドロキ
シアルキルとしては、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエ
チル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、
(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピルおよび(メ
タ)アクリル酸ヒドロキシブチル等が挙げられる。成分
(d)単量体単位の割合が、5重量%未満であると、得
られる水性樹脂組成物が耐水性に劣り、一方20重量%
を超えると塗膜の加工性に劣る。成分(d)単量体単位
の好ましい割合は、5〜15重量%である。
【0018】上記成分(a)〜(d)とともに、本発明
における共重合体を構成するその他のビニル単量体〔成
分(e)〕としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、
(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アク
リル酸シクロヘキシル等の(メタ)アクリル酸アルキル
エステル、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチル
スチレン等のスチレン誘導体、(メタ)アクリロニトリ
ル、(メタ)アクリルアミドおよび(メタ)アクリル酸
アルキルアミノエステル等が挙げらられ、これらは単独
でまたは2種以上併用して使用できる。
【0019】成分(e)単量体単位の割合は、共重合体
の構成単位の合計量を100重量%としたとき、それか
ら前記成分(a)〜(d)に基づく単位の割合を差し引
いた量であり、具体的には5〜86重量%である。好ま
しくは、50〜65重量%である。
【0020】上記単量体単位を構成成分とする共重合体
の好ましい水酸基価は、20〜150KOH mg/gであ
り、さらに好ましくは30〜100KOH mg/gである。
共重合体における水酸基価が、20KOH mg/g未満であ
ると加工性に劣り、一方150KOH mg/gを超えると耐
水性に劣る。
【0021】上記単量体(a)〜(e)は、いずれの成
分も公知のラジカル重合方法によりほぼ100%の重合
率で重合するので、上記構成の共重合体を得るには、そ
の構成に対応する割合で単量体(a)〜(e)を仕込
み、共重合すればよい。好ましい重合方法の概要は、以
下のとおりである。
【0022】すなわち、イソプロピルアルコール、n−
ブタノール、イソブチルアルコール、エチレングリコー
ルモノメチルエーテルまたはエチレングリコールモノエ
チルエーテル等を重合溶剤として使用し、アゾビスイソ
ブチロニトリル等のラジカル重合開始剤の存在下に60
〜150℃で、前記単量体をラジカル重合させる。
【0023】上記重合において、n−ドデシルメルカプ
タン、メルカプト酢酸、チオリンゴ酸、メルカプトエタ
ノールまたはメルカプトプロピオン酸等の連鎖移動剤を
適量使用することにより、得られる共重合体の分子量を
調整することができる。本発明における共重合体の好ま
しい分子量は、数平均分子量で2000〜20000で
あり、さらに好ましくは3000〜15000である。
【0024】つぎに、上記共重合体中のカルボキシル基
の一部または全量を塩基で中和するが、カルボキシル基
の全量を中和することがより好ましい。中和により、上
記共重合体を水溶性または水分散性のものに変換する。
中和は、前記重合によって得られた共重合体の有機溶剤
溶液に、塩基の水溶液を添加して中和する方法が操作的
に簡易である。
【0025】塩基としては、モノエタノールアミン、ジ
メチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、ト
リエタノールアミン、ジエチルエタノールアミン、ジメ
チルエタノールアミン等の有機アミンおよびアンモニア
等が使用できる。水性樹脂組成物を金属缶用被覆剤とし
て用いる場合には、塩基としてジメチルエタノールアミ
ンが好ましく、金属缶用被覆剤以外の用途に対しては、
トリエチルアミンが好ましい。
【0026】上記操作によって得られた水性共重合体溶
液から、重合溶剤として使用された有機溶剤を減圧下で
留去した後、水を加えることにより、金属被覆に好適な
固形分濃度20〜70重量%の共重合体水性溶液ないし
水性分散液を得る。
【0027】本発明において、上記水性共重合体と併用
されるアミノ樹脂としては、メチルエーテル化メラミ
ン、ブチルエーテル化メラミン等のアルキルエーテル化
メラミン;アルキルエーテル化尿素樹脂;メチルエーテ
ル化ベンゾグアナミンおよびエチルエーテル化ベンゾグ
アナミン等のアルキルエーテル化ベンゾグアナミン等が
挙げられ、これらは単独でまたは2種以上併用して使用
できる。より好ましくは、メチルエーテル化ベンゾグア
ナミンおよびエチルエーテル化ベンゾグアナミン等のア
ルキルエーテル化ベンゾグアナミンである。
【0028】上記アルキルエーテル化メラミン、アルキ
ルエーテル化尿素樹脂およびアルキルエーテル化ベンゾ
グアナミンは、それらの単量体以外に2量体、3量体等
の多量体も使用できる。またアルキルエーテル化度に関
しては、アミノ基の活性水素原子の全てがアルキルエー
テル基に置換されたもの、例えばテトラメチルベンゾグ
アナミン、或いは一部がアルキルエーテル基に置換され
たもの、例えばジメチルイミノベンゾグアナミン等も使
用できる。
【0029】アミノ樹脂の好ましい使用量は、前記水性
共重合体の固形分100重量部当たり、10〜80重量
部(アミノ樹脂固形分)である。本発明の金属被覆用水
性樹脂組成物には、上記水性共重合体およびアミノ樹脂
以外に各種塗料用添加剤が配合されても良く、添加剤の
一例としては、エチレングリコールモノブチルエーテル
等の成膜助剤が挙げられる。
【0030】水性共重合体の水溶液ないし水分散液とア
ミノ樹脂を前記割合で混合して得られる樹脂組成物を、
アルミニウム、ステンレス、亜鉛処理鋼板およびその他
の各種処理鋼板ならびにブリキ等の金属基材に塗布した
後、150℃〜220℃で1〜20分程度加熱硬化させ
ることにより、硬化塗膜が形成できる。なお、本発明の
水性樹脂組成物は、直接金属に塗布することもできる
し、インクやプライマーの上に塗布しても良い。
【0031】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて、本発明
をさらに具体的に説明する。参考例において使用したプ
ラクセルFM−5は、ポリカプロラクトンオリゴマーの
片末端にメタクリロイル基が導入された数平均分子量が
700の単量体である。 <参考例1>以下の単量体混合物およびスチレン21.
0gを、以下の方法により共重合した。 プラクセルFM−5 25.0g N−メトキシメチルアクリルアミド(以下NMMAという) 10.0g アクリル酸(以下AAという) 5.8g 2−ヒドロキシエチルメタクリレート(以下HEMAという) 5.7g n−ブチルメタクリレート(以下BMAという) 4.0g エチルアクリレート(以下EAという) 28.5g
【0032】攪拌機、還流冷却器、滴下ロート2個、ガ
ス導入管および温度計が取りつけられたガラスフラスコ
に、上記単量体混合物の3分の1、スチレン(以下St
という)16.8g、メルカプトエタノール0.19
g、溶剤としてエチレングリコールモノブチルエーテル
18.0gおよびイソプロピルアルコール42.0gを
仕込み、87℃まで昇温した。
【0033】次いで、一方の滴下ロートから前記単量体
混合物の3分の2、スチレン4.2gおよびメルカプト
エタノール0.39gを混合した液を3時間かけて滴下
し、同時にもう一方の滴下ロートからエチレングリコー
ルモノブチルエーテル6.0g、イソプロピルアルコー
ル14.0gおよび2,2' −アゾビス(2−メチルブ
チロニトリル)(以下ABN−Eという)0.2gから
なる重合開始剤溶液を3時間かけて滴下した。
【0034】その後、さらにエチレングリコールモノブ
チルエーテル6.0g、イソプロピルアルコール14.
0gおよびABN−E0.46gを2時間かけて滴下
し、引き続きさらに2時間反応を継続させ、共重合体A
を得た。得られた共重合体Aの数平均分子量(ゲルパー
ミエーションクロマトグラフィーによるポリスチレン換
算の数平均分子量)は、10,000であった。
【0035】得られた共重合体溶液を40℃に加熱し、
減圧下でイソプロピルアルコールを留去し、次いでジメ
チルエタノールアミン(以下DMEAという)7.2g
および蒸留水70gを加えて、水性共重合体溶液を得
た。得られた水性共重合体溶液は、固形分濃度が50重
量%で、エチレングリコールモノブチルエーテルを15
重量%含むものであった。
【0036】<参考例2および比較参考例1、2>以下
に示す表1に記載の単量体を使用して、参考例1と同様
な方法により、水性共重合体B(参考例2)、水性共重
合体C(比較参考例1)および水性共重合体D(比較参
考例2)を合成した。
【0037】
【表1】 表中、NBMA、HMAおよびBAは、それぞれN−
(n−ブトキシ)メチルアクリルアミド、2−エチルヘ
キシルメタクリレートおよびn−ブチルアクリレートを
表す。
【0038】<実施例1、2、比較例1、2>参考例
1、2および比較参考例1、2で得られた共重合体水性
液とアミノ樹脂を、共重合体100重量部当たりアミノ
樹脂40重量部の割合で配合して、被覆用水性樹脂組成
物を製造した。なお、アミノ樹脂としては、各例ともマ
イコート106〔ジメチルイミノ型ベンゾグアナミン、
三井サイアナミド(株)製〕を使用した。
【0039】上記水性樹脂組成物に、シリコン系レベリ
ング剤、エチレングリコールモノブチルエーテルおよび
水を加えて、有機溶剤量が15重量%で、固形分濃度が
30重量%の水性樹脂組成物とした。この樹脂組成物を
アルミ板上にバーコーターで、膜厚5〜6μmとなる様
に塗布し、200℃で10分間加熱硬化させた。
【0040】得られた硬化塗膜、並びにプレッシャーク
ッカー装置による加圧スチーム処理(130℃のスチー
ム中に30分間放置)後の塗膜について、以下の物性を
いずれもJIS K 5400に規定の測定法により測
定した。結果は表2のとおりである。 a.耐衝撃性:デュポン式衝撃試験(撃芯1/2イン
チ、荷重500g)。 b.密着性:碁盤目テープ法試験法に準じた方法(テー
プ剥離後の塗膜残存率で評価)。 c.硬度:鉛筆引っかき試験の試験機法。 d.湯中硬度:試験板を80℃湯中に3分間浸漬後の湯
中での鉛筆引っかき試験。
【0041】
【表2】
【0042】
【発明の効果】本発明の金属被覆用水性樹脂組成物によ
れば、その主成分として使用される水性共重合体とアミ
ノ樹脂の相乗作用により、硬度、耐水性および加工性に
優れる塗膜が金属基材上に形成できる。特に該水性共重
合体中に導入された、架橋性官能基と低縮合度ポリエス
テルの相乗作用によって、架橋密度の高い強靱な塗膜が
形成されるため、スチーム処理後の湯中硬度にも優れた
高性能塗膜が得られ、高耐水、耐スチーム性の高い金属
用水性塗料として最適である。塗布対象物の代表例とし
ては、飲料水または加工食品包装用金属缶並びに家電機
器または自動車等に用いられる鋼板等がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09D 157/00 - 157/12 C09D 133/00 - 133/26 C09D 161/00 - 161/34

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)低縮合度ポリエステルの片末端に
    (メタ)アクリロイル基を有するラジカル重合性単量
    体、(b)N−アルコキシメチル(メタ)アクリルアミ
    ド、(c)α,β−エチレン性不飽和カルボン酸、
    (d)(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルおよび
    (e)その他のビニル単量体からなる共重合体であっ
    て、上記成分(a)〜(e)に基づく各単位の合計量を
    基準にして、成分(a)単量体単位が3〜30重量%、
    成分(b)単量体単位が3〜25重量%、成分(c)単
    量体単位が3〜20重量%、成分(d)単量体単位が5
    〜20重量%、また成分(e)単量体単位が5〜86重
    量%であり、かつ共重合体中のカルボキシル基を塩基で
    中和してなる水性共重合体、並びにアミノ樹脂からなる
    金属被覆用水性樹脂組成物。
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