JP2824012B2 - 防食型枠 - Google Patents

防食型枠

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JP2824012B2
JP2824012B2 JP5308524A JP30852493A JP2824012B2 JP 2824012 B2 JP2824012 B2 JP 2824012B2 JP 5308524 A JP5308524 A JP 5308524A JP 30852493 A JP30852493 A JP 30852493A JP 2824012 B2 JP2824012 B2 JP 2824012B2
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稔 吉本
克彦 多田
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Taiheiyo Cement Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、腐食作用、凍結融解作
用あるいは化学作用が特に厳しい環境におけるコンクリ
ート構造物の型枠として使用され、コンクリート打設後
は型枠を解体せずに仕上げ材となる防食型枠に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】塩害等の影響によるコンクリート構造物
の劣化対策として、一般に腐食し易い環境にコンクリー
ト構造物を構築する際には、コンクリートのかぶり厚さ
を増す、樹脂塗料を施した鉄筋を用いる、また構造物表
面を樹脂で塗装する等の方法が採られてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記従来の方法
によると、かぶり厚さを増すことはコンクリート構造物
の自重を招き、樹脂塗装鉄筋の使用はコンクリート自体
の劣化を防ぐことが出来ない。またコンクリートの表面
塗装は一定期間毎に塗り替える手間がかかる等の問題が
ある。
【0004】そこで本発明は、コンクリート構造物の耐
久性向上を目的として、腐食作用、凍結融解作用あるい
は化学作用が特に厳しい環境においても劣化因子の遮蔽
性に優れた防食型枠を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の防食型枠は、モ
ルタルの表面にFRPを一体化させた型枠であって、F
RPは断面を溝型状に形成すると共にモルタルとの接着
面に凹凸処理を施し、モルタルはシリカフュームが混入
されたモルタルであることを特徴とする(請求項1)。
また、型枠に内部から反力をとるタイバー及び型枠と型
枠を接合する接合金物を取り付けるための埋め込み金物
を配置したことを特徴とする(請求項2)。さらに、埋
め込み金物は円筒状の内部にネジ部を形成すると共に外
面には付着増強部を設けたことを特徴とする(請求項
3)。
【0006】
【作用】FRP(繊維強化プラスチック)は遮塩、遮水
性、耐凍害性、化学抵抗性に優れ、かつ、シリカフュー
ムが混入されたモルタルは緻密で耐久性に優れたもので
ある。このようなFRPとモルタルを一体化した型枠
は、腐食作用、凍結融解作用あるいは化学作用が特に厳
しい環境下において遮蔽性に優れている。つまり、モル
タルの表層部をFRPでカバーすることにより、シリカ
フュームが混入され、緻密で耐久性に優れたモルタルの
作用と相まって外部から劣化因子の侵入を防ぐことがで
きる。
【0007】このFRPは、モルタルと接着する面を凹
凸処理することで、モルタルとの付着が極めて良くな
り、FRPとモルタルが一体化して作用する複合部材と
なる。また、FRPは断面を溝型状に形成することによ
り、FRPはモルタルの型枠を兼ねることができ、型枠
を製造する際、別に型枠を用意する必要がない。
【0008】上記の型枠に成型時に埋め込み金物を配置
することで建物の内部からタイバーをまた型枠と型枠を
接合する際に用いる接合金物を容易に取り付けることが
でき、施工時の作業を簡単なものとすることができる。
この、埋め込み金物の円筒状外面は凹凸状に形成し、モ
ルタルとの付着を良くしているので現場打設コンクリー
トの側圧が型枠に作用してタイバーが引っ張られても埋
め込み金物が引き抜かれることはない。
【0009】
【実施例】次に本発明の実施例を示す。防食型枠1は、
図1に示すように、モルタル2とFRP板3を一体化さ
せて構成される。前記防食型枠1は土木、建築のコンク
リート構造物における型枠として使用し、現場打ちコン
クリートを流し込んだ後は防食型枠1を解体する必要が
なく、FRP板3が仕上げ材となる。
【0010】前記モルタル2はシリカフュームが混入さ
れたモルタルを使用する。シリカフュームのモルタルへ
の混入は、これを単独に混入しても良く、又、高性能減
水剤や、高性能AE減水剤を併用したシリカフューム含
有混和材、さらにはこれらに増粘材を添加しても良く、
極力水セメント比を抑え、高強度モルタルとすることが
好ましい。シリカフュームはシリコン(Si)、フェロ
シリコン(FeSi)、シリコン合金等を製造する際に
生ずる廃ガス中に含まれるSiO を集塵機で集めて得
られる超微粒子の産業副産物である。シリカフュームを
混入したモルタルは、セメント粒子間に微粒子状のシリ
カフュームが密充填される、いわゆる空隙充填効果によ
る強度増進と透気・透水性を減少させることにより中性
化速度の減少や塩素イオンの浸入防止などの効果を得る
ことができ、しかもこれらの効果を後述するFRP板3
と一体化させることによって腐食作用、凍結融解作用あ
るいは化学作用が特に厳しい環境におけるコンクリート
構造物の型枠として好適に使用できるものである。尚、
このモルタル2内にはメッシュ筋、鉄筋、金網等の補強
材4が埋設さをれて補強される。
【0011】前記FRP板3の樹脂はエポキシ樹脂、フ
ェノール樹脂、ポリアミド樹脂、メラミン樹脂、シリコ
ン樹脂等の熱硬化性樹脂が挙げられるが特に遮塩・遮水
性、耐凍害性、化学抵抗性に優れたイソフタル酸ポリエ
ステル、オルソフタル酸系ポリエステル等のイソ系ポリ
エステル樹脂が望ましく、繊維としては、ガラス繊維、
カーボン繊維、鋼繊維等が好適に用いられる。
【0012】FRP板3は断面を溝型状に形成し、コン
クリート打設面5以外のモルタル2がFRP板3で覆わ
れるように形成する。このため、耐久性の面からみて弱
いとされる防食型枠1と防食型枠1の接合部分はFRP
板3が平板形状のものと比べて、この部分のモルタル2
がFRP板3で保護されているので耐久性上極めて良好
になる。また、モルタル2のカバーであるFRP板3が
モルタル2の型枠として使用することができ、防食型枠
1製造時に型枠を用意する必要がない。
【0013】FRP板3のモルタル接着面6は凹凸処理
を施し、モルタル2との付着性を優れたものとする。こ
のモルタル2とFRP板3の付着が悪いとコンクリート
打設前はモルタル2とFRP板3が接着していても、現
場打ちコンクリートの打設後、コンクリートの側圧によ
りモルタル2とFRP板3の間に隙間が生じこの部分か
ら塩分等が侵入して劣化の原因となる。しかしこの発明
の防食型枠1はモルタル2とFRP板3が強固に一体化
しているので、コンクリートが打ち込まれて防食型枠1
にコンクリートの側圧が働いても、許容応力度内で設計
することによりモルタル2とFRP板3の間に隙間を生
じること無く、劣化因子の侵入を防ぐことができる。
尚、防食型枠1のコンクリート打設面5には凹凸処理を
施し、打設コンクリートと一体化し、建物に高耐久性を
付与することができる。
【0014】防食型枠1にはタイバー7を差し込むため
のめねじを内部に有した円筒状の埋め込み金物8がモル
タル2内に埋め込まれる。このため、防食型枠1外部、
すなわちFRP3側に支保工を設けずに、内部、すなわ
ちコンクリート打設面5側から前記埋め込み金物8のめ
ねじに取り付けたタイバー7で引っ張りコンクリートの
側圧に耐え得るようにする。施工場所の条件から外部に
支保工が設けられない場合、あるいはFRP板3を仕上
げ材として用いるためFRP板3を加工ができないよう
な例えばセパレーター用の孔を直接FRP板3に開けた
りすることが不可能な場合等に適用できる。この埋め込
み金物8として円筒状外面を凹凸状に形成する等、付着
増強部を設けることにより、打設コンクリートとの付着
性が良く、コンクリートを打設し、側圧によってタイバ
ー7を引き抜く方向の力が働いても埋め込み金物8は引
き抜けることがないので施工上安全である。
【0015】防食型枠1は適宜な大きさのパネル状のも
のとし、構造物の規模によっては複数枚もの防食型枠1
をつなぎ合わせて施工することになる。この防食型枠1
と防食型枠1の接合は図2に示すように、平板状の接合
金物9を用いて行う。すなわち、防食型枠1には前記タ
イバー7を差し込むための埋め込み金物9と同様な埋め
込み金物11が埋設され、この埋め込み金物11に接合
金物9を介してボルト10締めする。尚12はシーリン
グ材である。この接合方法により防食型枠1同士を極め
て簡単に接合することができ施工の省力化にもつなが
る。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、腐食作
用、凍結融解作用あるいは化学作用が特に厳しい環境に
おいても劣化因子の遮蔽性に優れたFRPとシリカフュ
ームが混入されたモルタルを一体化した防食型枠を打込
み型枠として用いることにより、構造物に高耐久性を付
与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示した防食型枠の概略断面
図である。
【図2】防食型枠同士の接合を示す部分概略図である。
【符号の説明】
1 防食型枠 2 モルタル 3 FRP板 4 メッシュ筋 5 コンクリート打設面 6 モルタル接着面 7 タイバー 8 埋め込み金物 9 接合金物 10 ボルト 11 埋め込み金物 12 シーリング材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−169963(JP,A) 特開 平2−117824(JP,A) 特開 昭63−284331(JP,A) 特開 昭60−151266(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 1/16 E04B 2/86

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モルタルとFRPを一体化させた型枠で
    あって、FRPは断面を溝型状に形成すると共に、モル
    タルとの接着面に凹凸処理を施し、モルタルはシリカフ
    ュームが混入されたモルタルであることを特徴とする防
    食型枠。
  2. 【請求項2】 型枠に内部から反力をとるタイバー及び
    型枠と型枠を接合する接合金物を取り付けるための埋め
    込み金物を配置したことを特徴とする請求項1記載の防
    食型枠。
  3. 【請求項3】 埋め込み金物は円筒状の内部にネジ部を
    形成すると共に外面に付着増強部を設けたことを特徴と
    する請求項2記載の防食型枠。
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JPS5167636A (en) * 1974-12-09 1976-06-11 Lonseal Kogyo Kk Itajobutsuoyobi sonoseizohoho
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JPH02117824A (ja) * 1988-10-27 1990-05-02 Nippon Samikon Kk 曲げ引張強度を有するコンクリート等複合体と埋殺し型枠
JPH03169963A (ja) * 1989-07-10 1991-07-23 Takenaka Komuten Co Ltd セメント板およびそれの作製方法

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